みんなのシネマレビュー

しとやかな獣

1962年【日】 上映時間:96分
ドラマコメディ
[シトヤカナケダモノ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2013-04-07)【ESPERANZA】さん
公開開始日(1962-12-26)


Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索

ブログに映画情報を貼り付け
監督川島雄三
助監督湯浅憲明
キャスト若尾文子(女優)三谷幸枝
伊藤雄之助(男優)前田時造
山岡久乃(女優)前田よしの
川畑愛光(男優)前田実
浜田ゆう子(女優)前田友子
高松英郎(男優)香取一郎
小沢昭一(男優)ピノサク
船越英二(男優)神谷栄作
山茶花究(男優)吉沢駿太郎
ミヤコ蝶々(女優)マダムゆき
原作新藤兼人
脚本新藤兼人
音楽池野成
撮影宗川信夫
配給大映
美術柴田篤二
編集中静達治
録音西井憲一
照明伊藤幸夫
その他IMAGICA(現像)
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

表示切替メニュー
レビュー表示 その他作品(無) 心に残る名台詞(投稿無) エピソード・小ネタ情報(投稿無) 心に残る名シーン(投稿無)
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
【ネタばれ表示】/【ネタばれ非表示
通常表示】/【改行表示】
【通常表示】/【お気に入りのみ表示

ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

別のページへ
12


10.この作品を観てから、私は川島雄三に取り憑かれてしまいました。1回目は小沢昭一の「ジュウナナマンエン!」に熱狂し、2回目は立体的なカメラワークに驚愕、伊藤雄之助と山岡久乃の表情に驚愕し、3回目は若尾文子の髪型に驚愕しました(遅い!)。ここでDVDを買い、4回目、船越英二の存在やラストの山岡久乃の表情に「なるほど」と思い、で映画館で観る機会がありました。そこでは、あの強烈な夕焼けをバックに踊る二人と真っ暗な部屋で佇む伊藤・山岡夫婦の対称に驚きました。やはり、戦争の影響が随所に出ていますね。新藤さんの脚本が素晴らしいんですが、「川島雄三以外の監督が作ったらどうなるんだろ」と考えると、逆にこの作品の凄さを感じてしまいます。 サーファローザさん [映画館(邦画)] 9点(2007-10-23 17:06:50)(良:1票)

9.《ネタバレ》 貧しさから這い上がるために人はかくもしとやかな獣になれるものだろうか?人間の業が折り重なって、観ているうちに罪の意識が麻痺してしまいそうになる巧みな脚本です。伊藤雄之助と山岡久乃の飄々とした芝居と小沢昭一の怪演、達者なミヤコ蝶々に若尾文子の堂々たるビッチっぷり。それらが上手く溶け合って、愛すべき一家と小悪党達の化かし合いといった雰囲気で一気に見入ってしまいます。しかしながら唯一の普通人?船越英二の悲劇で一気に現実へ引き戻されます。この映画を単なるブラックユーモアで済ませたくなかったのでしょう。川島雄三が懐に忍ばせた刃を感じました。 ParaPさん [DVD(邦画)] 8点(2007-09-17 23:36:31)

8.川島雄三にだいぶ親しみを感じつつある今日この頃。
つい最近まで川島雄三という重要な監督を知らなかったことが不思議な程だ。
本作は『幕末太陽傳』や『洲崎パラダイス 赤信号』や『雁の寺』などの作品と並ぶ川島監督の代表作の一つである。
主演は若尾文子であるが、溝口健二監督の『祗園囃子』で一躍脚光を浴び、その後増村保造監督のもとで活躍をしたことが知られている。
しかし、本作の監督である川島雄三監督の作品にも多数出演していることを忘れてはならない。
川島作品における彼女は、極めて悪女的な振る舞いをする。
そして知的でもあり魅惑的でもある。
本作における彼女も、それに違わず強烈な悪女っぷりを披露していた。
そしてこれは川島作品に共通することだが、脇役陣の個性の強さが際立っている。
伊藤雄之助演ずる一家の父親は、浜田ゆう子演ずる実の娘を女衒ばりに扱う強烈なキャラクター。
そしてそれを見守る山岡久乃演ずる妻は、一見すると慎ましやかなのだが、金のためなら何でもする傍若無人な夫をことごとくフォローし、どんなことにも冷静に対応する悪辣ぶり。
父親、母親、息子に娘と、どれもが常軌を逸している。
そしてそこに絡んでくる息子の元恋人役が若尾文子なのであるが、この奇天烈な家族4人を向こうに回しても、一歩も引けをとらないその悪女ぶりが凄すぎる。
浜田ゆう子のちょっとしたお色気シーン、伊藤雄之助の娘を金銭で売る悪辣ぶり、山岡久乃の怖いくらいの冷徹な振る舞い、息子の過激な言動と暴れっぷり、そして若尾文子のハマり過ぎて怖い程の悪女ぶりと、個性豊かな登場人物たちが、団地の狭い一室を舞台にところ狭しと暴れまわる。
最近DVDが発売されたらしい。
知名度がそれ程高いとは言えない本作が、DVD発売されたのにはそれなりの理由があろう。
おそらくそれは口コミによる評判の高さであるに違いない。
川島雄三が後世に残した、異色密室家庭劇の傑作である。 にじばぶさん [DVD(邦画)] 6点(2007-08-14 13:49:43)

7.ヒキの画で終始描かれている。人間を描くというより、どこかそこに行き来する人々を客観的に覗き見しているような錯覚に陥る。それは丁度、あの家族が実際にしていたようにこっそりとばれない様にしている感じだった。構図もそういった覗き見している間隔にさせられる画が殆どで、どこか恐ろしくもあった。まるで血の気の通っていない人間のような冷たい構図、演出、演技。外界から切り取られたようにワンシチュエーションで物語りは進む。流石は新藤さん、脚本が素晴らしい。台詞が説明になっておらず、すべてが完璧な表現になっており、聞いているだけでも本当に面白い。家族の会話のようで、そうでない。兄妹の会話のようで、そうでない。親子の会話のようでそうでない。この作品の中だけで許される常識、ふつう、当たり前。だからこそ、不意にヨリの画になった時、あまりにも人間的でリアルな表情をする。あぁ、やっぱり人間なのだ。淡々と狂ったことを言っているが、彼らは紛れもなく人間だ。それが、妙に現実味がなく恐ろしかった。川島雄三監督、天才。 ボビーさん [ビデオ(邦画)] 9点(2007-07-14 08:48:42)(良:2票)

6.《ネタバレ》 ほとんどのシーンが団地の一室という舞台劇風な作りでありながら、カメラは部屋から部屋へ所狭しとアングルを変え、メインの画では高度成長期の日本の風景が常に窓の外に、画面の奥に映され続けることで映画たらんとしている。会話が多いが全く飽きがこない。それどころか面白さが途切れずに持続する。強烈に赤い夕日を浴びて延々と踊り狂うシーンはインパクトありすぎ!自分たちでは止められない狂った世界の象徴。そして破綻を予告する雨。破綻を知る山岡久乃の視線。一人勝ち逃げを予言していた若尾文子の良心の呵責。それでもやはり勝ち逃げするのだろうその冷静な妖艶ぶり。うーん、たまらん。 R&Aさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-05-11 12:02:22)

5.基本は団地の一室のみで展開される二幕一場ものの舞台劇(しかも若尾文子が主役じゃない!)。しかし川島雄三は、ありとあらゆる位置からの構図を駆使し、極めて映画的に仕上げてます。上下左右、縦横斜め、窓越しドア越し襖越し、考え得る限りの構図が登場。ビシッと決まる構図の為にはカットの繋がりさえ無視する徹底振り。人物の出入りや立ち位置も絶妙で、狭い団地の一室に無限の広がりを与えてます。その登場人物も全員が腹に一物を持った非情な金の亡者ばかり。「貧しさ」は人を獣に変え、急激に押し寄せる「豊かさ」がそれを正当化する。話は一応「悪の栄えた例なし」という結末を迎えますが、ラスト・カットでは、高度経済成長が無数の「しとやかな獣」を育んでることを雄弁に物語ってました、7点献上。 sayzinさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-11-15 00:01:21)(良:2票)

4.このタイトルいいですね~。ある団地の一家で繰り広げられる舞台劇のような空間を会話とカメラが所狭しと行き交い交錯し、ただでさえ熱気の充満する冷房装置のない夏時間を、登場人物のギラギラした生きる欲求がムンムンと湿度を上げているにもかかわらず不快指数は高くない。出てくる人間を傍から見れば、なんちゅう連中なんや~、と顔をしかめてしまうような無味無臭の良識をあざ笑うかのように、あっけらかんと悪意なき彼ら彼女らの言動は涼しげに。高級洋酒、キャビアに託される<生きていることそれだけで素晴らしい>といった虚妄の突貫は軽やかに。踊り狂う姉弟から聞こえてくる肉体の声の生々しさは高らかに。乱れぬ足並で行進する彼ら彼女らが奏でるマーチが痛烈痛快な映画であります。ラストシーンに合掌。 彦馬さん 10点(2005-03-25 13:01:02)(良:1票)

3.とにかく小澤昭一の怪演に尽きる。日本映画史上一番奇天烈な登場人物だと思う。 キャプテン・セントルイスさん 8点(2004-11-26 23:06:29)

2.こんなに面白い映画は、そうあるものではない。二転三転する練り上げられた物語、台詞、伊藤雄之助、山茶花究、小沢昭一、ミヤコ蝶々らの怪演、若尾文子の悪女ぶり、浜田ゆう子の助平、高松英郎のごりおし熱い芝居…、こんなに面白い映画はない、そう呟いていた観客は、ラスト近く、山岡久乃の冷めた不気味な横顔を目撃する。水を浴びせられたような瞬間。これは怖い。このような瞬間をこそ、私はもっと見たかったのだ。そして思うのは、面白すぎて物足りない、ということ。川島雄三のベストワークの一つでありながら、やはり私は「女は二度生まれる」などの奇形的な傑作を支持する。 まぶぜたろうさん 10点(2004-03-05 11:57:20)(良:1票)

1.面白れ~!終始団地の一室だけで展開されているのに、全く飽きさせない演出は素晴らしい。画もなんともフォトジェニック。人間って怖いですね~でもあんな生活できたら楽しいかも? クロマスさん 9点(2003-04-15 21:58:27)

別のページへ
12


マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 30人
平均点数 7.93点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
300.00% line
413.33% line
513.33% line
6310.00% line
7723.33% line
8620.00% line
9620.00% line
10620.00% line

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS