みんなのシネマレビュー

わが谷は緑なりき

How Green Was My Valley
1941年【米】 上映時間:118分
ドラマモノクロ映画ファミリー小説の映画化
[ワガタニハミドリナリキ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2021-04-20)【Olias】さん
公開開始日(1950-12-29)


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監督ジョン・フォード
キャストウォルター・ピジョン(男優)グラフィド牧師
モーリン・オハラ(女優)アンハード
ドナルド・クリスプ(男優)ギリム・モーガン
ロディ・マクドウォール(男優)ヒュー
バリー・フィッツジェラルド(男優)助任司祭
サラ・オールグッド(女優)モーガン夫人
アン・E・トッド(女優)セインウェン
アンナ・リー(女優)ブロンウェン
ミンタ・ダーフィー(女優)(ノンクレジット)
メエ・マーシュ(女優)(ノンクレジット)
さとうあいモーガン夫人(日本語吹き替え版【PDDVD】)
中村正[声優]グラフィド牧師(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
鈴木光枝モーガン夫人(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
来宮良子アンハード(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
仲村秀生(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
脚本フィリップ・ダン
音楽アルフレッド・ニューマン
編曲ヒューゴ・フリードホーファー(ノンクレジット)
エドワード・B・パウエル(ノンクレジット)
撮影アーサー・C・ミラー〔撮影〕
ジョセフ・ラシェル(カメラ・オペレーター〔ノンクレジット〕)
製作ダリル・F・ザナック
20世紀フォックス
配給セントラル
特撮W・パーシー・デイ(光沢装飾〔ノンクレジット〕)
フレッド・サーセン(特殊撮影効果〔ノンクレジット〕)
美術ネイザン・ジュラン(美術監督)
リチャード・デイ〔美術〕(美術監督)
トーマス・リトル(セット)
編集ジェームズ・B・クラーク〔編集〕
録音エドマンド・H・ハンセン
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【クチコミ・感想】

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59.炭坑で働く屈強な兄貴たちが、ひ弱な末っ子にケンカの仕方を教えたり、何かとさりげなく気を配る。
ああ、これってジム・シェリダン監督が『マイ・レフトフット』で美しく“再現”していたなぁ…と、しみじみ思い出す。
その末っ子がある日病気で立てなくなり、神父の励ましにより、大きな樹の下でよろよろと立ち上がる。
…少なくともこの映画を見ている間は、これ以上崇高なシーンなど、これまでもこれからも絶対にあり得ないとかたく信じ込む。
そして、主人公一家の長女を演じるモーリン・オハラの、何という美しさ! 彼女こそ映画の中で描かれた最高の女性だと、これも見ている間じゅうぼくは狂おしく“恋”してしまう。

この世界が耐え難く醜く思えたり、自分を含めた人間が嫌いになった時、ぼくはいつもこの映画に「還る」。そうすると、ふたたび生きていけるような気がする。
そういう意味において、これはぼくにとっての「理想の映画」に他ならない。ジョン・フォードにとっても、この作品よりも完成度の高いものや優れたものはあるだろう。ぼくだって他に好きな作品、感服する作品はいっぱいある。けれど、間違いなく、この映画は「特別」な一本なのだ。単なる「映画」としてでなく、「人生」においての。

ところで、貴方にとって「映画」とは何なのでしょう? やましんの巻さん 10点(2004-06-21 21:57:38)(良:4票)

58.『わが谷は緑なりき』・・・私はこの作品における”緑”という色について少し考えてみました。まずこの作品を観る前に私の炭坑のイメージ色は黒や灰色しか思い浮かびませんでした。なぜならすす汚れた炭坑夫達や掘り尽くされ荒廃した山々が先入観としてあったために”緑なりき”の緑という色が合っていないように思えたからです。しかしながらこの作品を観ているうちにその緑という色に自分の“心”が徐々に染め上げられていきました。緑というものは植物を連想させ、植物は風雪や日照りなど過酷な状況下におかれても必死に大地に根を張って生きています。それと同じゅうしてこの作品における人達も決して裕福ではない生活の中“喜怒哀楽”の感情を充分に出しきり必死に生きていました。たくましく必死に生きている人達の心をどうして灰色だと言えるでしょうか。”生”ある色としての緑という色こそが一番合っていると思えてきたのです。そして、この作品はモノクロ映画なので実際に緑という色を見ることはできないのですが、私は自分自身の目を閉じて生まれ育った故郷を思い出してみました。思い出を遡り少年時代の頃を思い浮かべるとその光景には紛れも無く“色”がついています。私の故郷はどちらかというと田舎なので田んぼや山などがすぐ目の前にあり、友達とクワガタ採りや池で魚釣りをしたことなどはいくつになってもその思い出の数々が色褪せることは決してありません。山野で育った私にとって緑という色こそが一番身近な色だったことを思い出させてくれたのです。それを含めてこの作品を観ているうちに白と黒以外にも様様な”色”を見ることができたのです。自分の心にある故郷。そこには生ある人達の息吹、亡くなった人達の思い出が詰まっている。それさえ失わなければ“わが谷は緑なりき”と誇れることだろうと思いました。 tetsu78さん 10点(2005-02-11 20:16:05)(良:3票)

57.《ネタバレ》 単なる善人ばかりが出る映画でもないし、ことさらに悲劇ばかりを見せつけるわけでもない。本当の人間がいる。あれだけ威厳に満ちていた父親が段々しょんぼりと小さく見えてくる様。朗らかだった母が、寂しさからどんどんひねくれていく様。とても細やかでリアル。祝い事がある時は共に盛り上がっていた村人たちが、心無い噂でコロッと集団で態度が変わる田舎の恐ろしさから牧師の情けないキレっぷりまで、喜怒哀楽に溢れた素晴らしいドラマ。 ラーションさん 10点(2004-04-07 11:47:51)(良:2票)

56.この作品に「巨匠ジョン・フォードの文芸大作」という冠をつけてしまうと何だか未見の人に近寄りがたい雰囲気を与えてしまう様で、ちょっともったいない気がします。だって、こういう言い方するとアレだけど、笑えるところも感動するところもある、普通にいい作品なんですもの。初老を迎えた男が自らの過去を回想するモノローグで始まるこの作品、描かれる内容は兄弟との離別(死別含む)や姉の不本意な結婚など悲惨なエピソードが多いのに、例えば谷に響き渡る炭鉱労働者達の歌声や、悲惨な生活にもめげない快活な家族の姿など、爽やかなシーンがとても印象的です。考えてみれば人生って楽しい事、嬉しい事よりも辛い事、悲しい事のほうが多いのかもしれない。それでも主人公はラストで「我が谷は緑だった」と呟く・・・重い!深い! ぐるぐるさん 9点(2004-01-19 16:30:48)(良:2票)

55.《ネタバレ》 ~How Green Was My Valley~私の谷はなんと青々としていたことだろう。おんなじ意味です。良い邦題だと思う。
炭鉱、長屋、坂、山。平べったいスタジオ撮影でなく、空気まで伝わりそうなロケが美しい。モノクロなのも郷愁を誘う。
ロケーション、シチュエーション。他の映画で観たような場面がチラホラあることから、かなり影響を与えた映画なんじゃないかな。
古き良き大家族。夕食はみんなで一つのテーブルを囲み、お祈りをして、お父さんから食べる。父は家族の頭で、母は家族の心臓。家の中で家長として偉そうにしてる父親と、実際に偉いお母さん。満たされる家族の時間。
世間の追い打ち。賃金低下からスト。子は父を思うけど、父は習慣を重んじるために生まれる対立。災難は母と末っ子のヒューに。
仕事が減り自らアメリカに発つ兄たち。姉が炭鉱主の息子と結婚したのにクビになる兄たち…少しは優遇されてもと思うけど。
ボクシングを習っていじめっ子と闘い、ムチで打たれるヒューに、ハンカチを「強く噛め」と言ういじめっ子にほっこり。
長男が事故死して、未亡人になった初恋の兄嫁ブロンと同棲するヒュー…役者が変わらないから、時間経過が掴みにくいけど、学校を卒業して炭鉱で働くとかしてるから数年が経ってるんだろう。成長したヒューとの、ふわふわした話にもなりそうだけど、ここもうちょっと観たかったかな。
心を病んで離婚して実家に出戻るアンハードと、牧師との関係に陰口を言う谷の人たち。自分の教えが無駄だったことに心を痛めて谷を去る牧師。序盤の父親のいない子を生んだ女性に対する厳しい扱いといい、田舎の陰湿さが出てる。この谷のどこがどう“緑なりき”なのか。牧師の最後の説教がグサッと刺さる。
世界地図を見てバラバラになった兄弟を指し示す。ヒュー「母さんはみんなを照らす星だよ」母『地図なんか見なくても、子どもたちは家の中よ』教養がなくても母は母だなぁ。
谷=生まれ育った場所。故郷。家。母と家族の絆がある限り、産まれた家は永遠に“緑なりき”なんだろう。 K&Kさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-17 13:13:03)(良:1票)

54.《ネタバレ》 19世紀のイギリスのウェールズの炭鉱の村が舞台。時代の変化に伴って、家族が離れ離れになり、人心も変わっていき、そして美しく緑色だった「谷」は、炭鉱のボタで黒く覆われていく。しかし、主人公にとっては、少年時代に愛する家族や村人たちと過ごした「谷」は、今も思い出の中で緑色に輝いている・・。そんな話です。良作だと思います。 wayfarerさん [DVD(字幕)] 8点(2019-11-26 01:57:54)(良:1票)

53.《ネタバレ》 フォードの西部劇の最高傑作が「リバティ・バランスを射った男」「捜索者」だとすれば、人間ドラマの最高は「怒りの葡萄」「静かなる男」とこの「わが谷は緑なりき」!

炭鉱の街に生きる人々の家族愛と絆を描いていく。

炭鉱作業の描写は終盤まで挿入されない。

それはススだらけになった男たちの顔が物語るし、主人公が成長する過程で挿入される。

そう、本作の視点は子供の主人公の眼だ。

大家族の末っ子として生まれた主人公。

炭鉱でたくましく働く兄弟たちへの憧れ、様々な出会いと別れを、幼い眼に焼き付けていく。

ストライキ、孤独と戦う父、一喝する母親の強さ、一人また一人去っていく兄姉弟たち・・・主人公も勉学に励み、知る人間のいない学校で戦った。

殴られたら殴り返す。

大人が手を出したら大人が倍返しだ!

フォードの暖かい人間ドラマがここに詰まっている。

燃え盛る炭鉱に何のためらいもなく助けに向かう男たち。

「果てなき船路(果てなき航路)」でジョン・ウェインを助けに行く水夫たちに通じる熱い魂。

どんな逆境でも懸命に生きる男たちは、何時の時代もカッコイイ。

それを見守る母親、女性たち。

牧師も拳闘士も関係ない、みんな一人の人間だ。

ラストは悲しくもあり、温もりもある締めくくり。

家族の魂は主人公の心の中に生き続ける・・・そんな映画だ。 すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-01-21 23:57:55)(良:1票)

52.小さな炭坑町で暮らす、ある家族の姿を描いたドラマ。
子だくさんで決して裕福ではなくても、お父さんを一家の長に皆もの凄く幸福そうに見える。
もちろんいいことばかりでなく、厳しいエピソードもたくさん出てきて、
思っていた以上にしっかりしたドラマだな、という印象を受けた。彼らが住む炭坑町は、
緑の多い渓谷にあるためにロケーションがよく、村人たちの趣味が合唱ということで、
みんなで歌うシーンが頻繁に出てきて、それが一服の清涼剤になっている。
大人になった(であろう)末っ子の男の子のナレーションでお話は展開するけど、
この町で育った彼がどんな人生を送ったのか、思わずその後を見たくなるほどの良質な映画だった。 MAHITOさん [DVD(字幕)] 7点(2011-07-29 16:21:18)(良:1票)

51.ウェールズ地方の炭鉱の町を舞台に、ええと、要するに、一家離散のオハナシですね(←その安っぽい言い方やめなさいっての)。一家の様子、町の人々の様子、さまざまな事件が、一家の末っ子の少年の目を通して描かれていくのですが、その見事な繊細さ。内容的には全然関係ないけど、中勘助の『銀の匙』をどこか思い出させるものがあります。炭鉱の町らしい、煙を吐く煙突群の幾何学的な面白さと、炭鉱の中の厳しさ。自然の美しさと冬の寒さの厳しさ。人々の交流と反目。これらが何ともノスタルジックに描かれ、どこまでも引き込まれていきます。上記のように、結局は一家がバラバラになっていってしまうのですが、そこに浮かび上がってくるのはむしろ、人と人との「絆」。映画が、悲しさよりもむしろ懐かしさをもって描かれていくのが、かえって感動を呼びます。神々しくすらある映画でした。 鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2011-04-28 21:57:22)(良:1票)

50.《ネタバレ》 イギリスの中でもウェールズは合唱が盛んで「歌の国」とも呼ばれるほどだ。飲料水の衛生面から、ビールが水の替わりをしたらしいが、その飲酒癖を直すために、教会で賛美歌合唱が始まったらしく、メソジスト運動が後押しをしていたようだ。
また炭坑の街、ストライキ、音楽と言えば、「ブラス」という映画が思い出され、ボクシングと言えば「リトルダンサー」が思い出されるのも妙なものである。
この映画はモーガン家の末っ子ヒューの回想として描かれているが、街の渓谷は、かつては深い緑で覆われていたのだろう。それが炭坑の歴史と共に色がくすんでしまったに違いない。しかし、年老いたヒュー・モーガンの眼には、懐かしき良き時代の深い緑色にいつまでも見えたことだろう。 ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 7点(2011-04-23 12:57:21)(良:1票)

49.人の心のつながり、家族の心のつながりが心に染みました。家族には辛いことが起こりますが、それでも前向きに生きていく姿に家族の絆を感じます。最後父親が亡くなってもあの家族は前向きに力強く生きていくだろうと想像させ悲観的な感じにならなく、歌の響きも手伝ってむしろポジティブな余韻が残りました。年齢を重ねるほど感動しそうな素晴らしい作品です。 さわきさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-13 03:26:15)(良:1票)

48.モノクロ画面にもかかわらず、色鮮やかな「緑」を感じられる映画。中学の頃の英文訳の
テストに最適な素敵な原題です。「ああ!かつて私が住んでいた谷は、なんとまあ美しい緑にあふれていた事だろうか!!」(←意訳すぎて減点) 放浪紳士チャーリーさん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-28 17:21:44)(笑:1票)

47.《ネタバレ》 子供のヒューの視点から一家を通してウェールズのある時代を描いた物語。炭坑夫が失業し、学校に通うようになった大きな時代の移り変わりを見せれば、拳闘家がいつしか視力を失っていたりと何気なく身近な時の流れも感じさせる。そして古き時代を思わせる封建的ながら力強く一家を支える父親と、算数の問題ですら「穴のあいたフロなんて」と根っから現実的で大きな母親夫婦のキャラクターが味わい深い。人一倍苦労し学校を首席で卒業したにもかかわらず時代に逆行し炭坑夫になりたいと言うヒューの台詞は、その父親を尊敬し背中を見て育ってきた証であり根本的な親子像を端的に示唆している。父や兄弟の死や失業、心を支えてくれた神父さんと姉の悲恋、辛い出来事の連続でもたくましく生きる姿に人間の活力を感じ力づけられる。そして初老となったヒューの心にも未だ強い生命力を思わせる緑の良き思い出として生き続けていることに感動する。人間の物語なのに決して感傷的に描いていないところが好感を持てますね。 ミスター・グレイさん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-27 17:36:16)(良:1票)

46.いままで見た中で一番好きなモノクロ映画。家族、子供の姿に涙した。モノクロだから・・・と避けず多くの人に見てもらいたい作品。 アオイさん 9点(2004-11-03 03:36:26)(良:1票)

45.人生、辛いこと悲しいことが沢山あっても、愛情にさえ恵まれていれば、愛着が持てるし、美しい故郷だったと懐かしむことができる。時代の流れに飲み込まれ家族はバラバラになってしまうけれど、それぞれが精一杯生きていくだろうと思わせる。淡々と力強く、あの時代には普通であった生活を描いている。涙はでるけれど、感傷的でない分、後味が悪くない。それにしても、努力が報われる世の中、善良な人が幸せになれる世の中になってほしい。やっぱり、ジョン・フォードはいいなあ。 こみちさん 8点(2004-07-06 23:56:05)(良:1票)

44.人生は山あり谷あり。しかしこの作品で語られる炭坑夫一家には谷あり谷あり..。もちろんタイトルの”谷”とこの”谷”とは何の関係もないのだが、少年の最後のセリフ”我が谷は緑だった”は谷あり谷ありの不幸な思い出を不幸ととらない”それでも人生ってすばらしい””それでも私にとっては良き思い出”ととれる。そして観ている側も、決して悲劇とは思わない。なぜか清清しい。恐るべしジョン・フォード! じゃあ、なぜ7点かって?うーん、映画の好みは人それぞれってことで..。*一応私の7点は高評価なんです。 R&Aさん 7点(2004-03-02 15:59:00)(良:1票)

43. ジョン・フォード=西部劇って単純極まりない図式しか頭に無い方には是非御覧頂きたい秀作映画。原作はリチャード・レウェリンの小説で、フォードとしては「怒りの葡萄」に続く文芸映画となる。19世紀末のウェールズを舞台に炭坑町で懸命に生きる一家の姿が(天才子役ロディ・マクドウォール演じる)末っ子ヒューの回想という形でリリカルに綴られる。思い出は普通何かと美化されがちだが、主人公一家に降りかかる苦難は相当にヘヴィ。姉を演じたモーリン・オハラが有名なくらいで、後は殆ど”通好み”の激シブ演技派俳優ばかりのキャスティングが本作を重厚かつ格調高い名作の域へと引き上げた原動力だろう。個人的には一家の母親を演じたサラ・オールグッドの迫力肝っ玉母さんぶりに圧倒された。オスカー(助演男優賞)を得た父親役のドナルド・クリスプも確かに上手かったけどね。勿論ロディも共演の名優達を前に一歩も退かぬ好演。まさか後にコーネリアス&シーザー役で「猿の惑星」シリーズを皆勤することになろうとは当時は知る由も無かっただろーなw。ま、これら一連の名演技もフォードなればこそ巧みに引き出されたのであって、誰が監督しても同じなわきゃナイ。オスカー作品賞&監督賞にも輝く逸品!!邦題にも格調が漂うこの名作に…9点。チョット重苦し過ぎるので1点マイナス。 へちょちょさん 9点(2003-02-13 14:18:39)(良:1票)

42.私の好きな映画ベスト3に入る作品。ウェールズの炭坑町に生きる人々を描いたジョン・フォードの傑作。この映画を見ていると「生きる」ことの素晴らしさを素直に感じる。古いモノクロ作品であるにも関わらず、全編叙情的な美しさにあふれていて映像的にも素晴らしい! 黒猫クロマティさん 10点(2002-03-26 17:39:58)(良:1票)

41.《ネタバレ》 炭鉱町のある一家の歩み。庶民への深みのある目線が暖かく、できれば1クール程度のシリーズで一話一話を丁寧に観たいと思わせます。父を筆頭に肝っ玉印の母さんや兄弟らと賑やかに力を合わせて暮らす様は「家」として理想的です。末っ子の目線で描かれるので、より大人らは頼もしく映りますし。
けれど、”狭いけれど楽しい我が家”で決して終わらない。姉の悲恋や炭鉱業界を覆う不況、教会内部の対立等、人間社会の色々に加えて炭鉱につきものの事故も彼らを襲います。人生の苦しさを手加減せずにまぶしているので、ユルイ気持ちで鑑賞とはなりません。
いずれのエピソードも時間の都合でどんどん進んでしまうのが致し方ないとはいえ残念です。末っ子の初入学のお話はとても面白かったので、彼のスクールデイズももっと聞きたいな、と思うところです。 tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-17 22:11:18)

40.聖職者と夫のいる妻の不倫がメインテーマ。植民地から簒奪して悠々自適かと思いきや、炭鉱で命をかけて小銭を稼ぐ労働者もいる。
最後は不倫の聖職者が逆ギレ。英国なんて飯は不味いし、憧れなんてのとは程遠いと再認識させられる映画。 くろゆりさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-06-20 20:01:52)

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【点数情報】

Review人数 59人
平均点数 7.42点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
311.69% line
435.08% line
5610.17% line
658.47% line
71423.73% line
81423.73% line
9711.86% line
10915.25% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review9人
2 ストーリー評価 7.62点 Review8人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review8人
4 音楽評価 7.00点 Review6人
5 感泣評価 7.00点 Review7人

【アカデミー賞 情報】

1941年 14回
作品賞 受賞 
助演男優賞ドナルド・クリスプ受賞 
助演女優賞サラ・オールグッド候補(ノミネート) 
監督賞ジョン・フォード受賞 
撮影賞アーサー・C・ミラー〔撮影〕受賞白黒
作曲賞(ドラマ)アルフレッド・ニューマン候補(ノミネート) 
美術賞(白黒)トーマス・リトル受賞 
美術賞(白黒)ネイザン・ジュラン受賞 
美術賞(白黒)リチャード・デイ〔美術〕受賞 
脚色賞フィリップ・ダン候補(ノミネート) 
編集賞ジェームズ・B・クラーク〔編集〕候補(ノミネート) 
録音賞エドマンド・H・ハンセン候補(ノミネート) 

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