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コメント数 4675
性別 男性
年齢 41歳

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1.  聖闘士星矢 The Beginning アニメや漫画の聖闘士星矢を見た事がないので何の予備知識もなしに鑑賞。 多分ファンだったらあれが違うとかこれが違うとかあるんだろうけど、 そういうのがないのもあって最後まで鑑賞できました。 ただ世界観が随分と壮大で、こういうのを一つの実写にするのは なかなか難しいよなぁというのが正直なところ。 格闘シーンはそれなりの出来栄えでした。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2023-12-28 20:11:09)《改行有》

2.  世界にひとつのプレイブック 《ネタバレ》 あ、これでジェニファーはオスカー獲ったんですねぇ。 確かに、板についた役柄というか、実にナチュラルではありました。 大半が怒ってる印象しかないけど(笑)、それ故にポジティブなシーンでの表情がより際立った感があります。 パットは実に鈍いですねぇ。あんな無理やりなダンスのお誘いの時点で気がつかなきゃ。 終盤のダンスシーンがそれほどドラマチックではなかったのが残念だけど、まぁ終わり方はとてもハッピーで良かったです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-11-13 17:54:48)《改行有》

3.  セル 《ネタバレ》 キング原作の映画は、良作もたまにはありますが大概はヘンテコな代物になってしまいますね。 本作はそのヘンテコな部類の一本に新たに加わった作品。 特にラストなんて、ジョン・キューザックの変顔見せられちゃって何とも言えん気持ちになりました(笑)。 みんなして携帯をいじって情報技術にどっぷり浸かってる現代社会を風刺したかったのかな? ただ内容的には単なるゾンビ映画です。でもゾンビ達の見た目はただの人間なので、ヴィジュアルは普通のゾンビ映画より地味。[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-08-31 20:38:19)《改行有》

4.  戦略大作戦 《ネタバレ》 ありえないようなコメディ映画なんですが、実はこれはこれで反戦映画になっているのかな?と思ったり。 やってることは単なる強盗なんですけど、最後にはナチスの人と話つけて「ありがとう」って山分けするわけですから(笑)。 平和への道はウインウインの関係を築くこと。暗喩的なものを感じます。 戦闘シーンはどれも大規模で、大作感がすごく出てます。フランスの田舎町はセットなのかな?だとしたらすごく大掛かり。 戦車と対峙する時の3人は完全に西部劇そのものでしたね。[地上波(字幕)] 7点(2016-12-31 00:12:06)(良:1票) 《改行有》

5.  セッション 《ネタバレ》 おそらく、ジャズに詳しい音楽家の人たちにとっては、色々言いたいことある作品なんじゃないかな? ただただ、嫌いだという人もいるはず。個人的には、娯楽作品としてすごく面白かった。 「音楽的」なことはこの際全て置いといて、エンターテイメントとしてものすごく楽しめる内容だと思います。 感じとしては、昔の「ガチンコ」とかのバラエティー番組見てるみたいな、そういう感覚よね。 今時、ああいう先生ってほとんど絶滅危惧種なわけじゃないですか。 だから、たいていの人にとってはぬるま湯の人付き合いや生活を送っている中で、 こういうバトルみたいなのを娯楽として「消化」したいっていう欲求はあると思うんですよね。 本作はそういう欲求に、ドンピシャに直球を投げてくる。 ラストのコンサートでのやり取りだって、「倍返しだ」のカタルシスに通じるものがあるよね。 鬱憤とカタルシスを見事に作り出してくる。あぁ面白い。スッキリ。 DVDには本作が作られるきっかけになった短編が収録してありましたが、ほとんど同じでしたね。 しかも先生役は本作の先生ご本人だし。娯楽のアイデアが、最初から完成していたのですね。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-11-05 23:56:55)《改行有》

6.  ゼロの未来 《ネタバレ》 カラフルなレトロフューチャー。銀河に吸い込まれる主人公。 すごく魅力的な予告編を惹かれ期待して観たのですが、う〜む、なんとも微妙。 ものすごく崇高なのか、実は空っぽなのか。正直、そんなに大した話ではないように思う。 情報技術が発達すると、逆説的に孤独が浮き彫りになるようなものがあるので、この主人公の境遇もよく分かるし、 半ば強引な女性や男が現れて恋人や友人になることで主人公の内面が開花していくわけですが、 結局はそれだけのような。ゼロのほうそく?とやらも、そんな深い意味もないような。 自分がちゃんと理解できてないだけなのか、、、。でももう一度見るという気にもならず。 特典映像で気づきましたが、本作は画面の四隅が丸くなっているのですね。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-10-05 15:45:04)《改行有》

7.  世界で一番パパが好き! 《ネタバレ》 なかなか面白かったですね〜。結構有名な役者さんたちがチラホラ出てくるんだけど、 主役のベンやリヴ・タイラーをはじめみんな若いなぁ、とその溌剌さを感じた次第です。 終盤の、ウィル・スミスのサプライズ出演も驚きでしたねぇ。 ファミリー映画にしては、エロネタだとかスウィーニートッドのグロネタだとかに挑戦してて、それもまた楽しかったです。 特に笑えたのは、互いのモノを見せ合いっこしてたところを目撃し、ベンがお説教をするシーンと、 その後にマヤとの情事を娘に目撃されて、立場が逆になってお説教されてるシーンですね。 あれは上手いですよね〜笑うに決まってます。 彼にキツイこと言って、店の裏で一人泣くマヤとか、また広告業界に戻ろうとして家族や娘と喧嘩するシーンとか、 そういうとこもぐっとくるのよね。アメリカ人って何かと大雑把なイメージだけど、ちゃんと繊細なところあるんだな〜みたいな。 そういうの知れるとなんだか嬉しくなっちゃう。おじいちゃんもいい味出してました。[地上波(字幕)] 7点(2015-08-04 00:14:27)《改行有》

8.  セコンド/アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転進 《ネタバレ》 これはもう絶対モノクロじゃなきゃダメっていう作品ですね。モノクロだからこそ出る悪夢感。 女性とまぐわう妄想シーンの、ぐにゃりのと曲がった部屋のシーンが印象的でした。 ハンサムな画家になり第二の人生を送る。その時の、酔った勢いのはしゃぎっぷりがある種の「戒め」感出てて怖いですな。 最後に、ズコーンと落とされる。走馬灯のように駆け回る思い出。 本当は自分は幸せだったのに、、、。なんで放り投げたんだろう、、、と後悔しても遅し。 ジェリー・ゴールドスミスの音楽も良かったです。[DVD(字幕)] 6点(2015-07-23 20:55:46)《改行有》

9.  セイフ ヘイヴン 《ネタバレ》 「親愛なるきみへ 」でも思ったのですが、ラッセ・ハルストレム監督の ラブストーリーはほんと良いですね。 語り口が絶妙で、鑑賞してる自分のこれまでの恋愛模様を、 ついつい重ね合わせてしまう。 特に切なさとか、愛してたのになにかの出来事で 別れてしまうとか、そういう展開にぐっときますね。 本作は、刑事だと思っていた人物が実は○○で、 犯人だと思っていた彼女が実は○○というどんでんが 中盤で披露されます。でっちあげで指名手配とか勝手に出来るの?という 疑問はさておき、このどんでんはなかなか巧い。 そしてそれ以上に驚きだったのはラストのもう一つのどんでん。 「え!?」って思わず声が出ちゃった。 これがまた不思議な余韻となってストーリーを終わらせるんだな。 このラストで評価分かれそうな気はするけど、 自分は割とすんなり受け入れられたので7点いれときます。[DVD(字幕)] 7点(2014-09-09 09:53:22)(良:2票) 《改行有》

10.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 本日、映画館で鑑賞致しました。ストーリー的には特筆するものはありませんが、これは高得点をつけざるを得ない作品であります。これほどまでに、宇宙をリアルに描いた作品はなかったのではないでしょうか。それはまさに「体感」する映画。観客が宇宙飛行士とアイデンティフィケーションし、恐ろしい危機を共有する映画。宇宙とは、圧倒的な美しさと、圧倒的な孤独と死が共存する場所。私は鑑賞中、本編の前に流れる無味乾燥なアメコミ映画の予告編集を思いだしておりました。この作品はそんな映画たちに、「これがリアリズムの凄さじゃ。どんなもんじゃーい!」と高らかに宣言しているようにも感じました。昨今、重力を無視していろんなものが飛び上がる映画ばかりですが、自然法則に忠実に描きリアルな怖さを伝えるのもまた映画の醍醐味なのであります。勿論、全てがリアルというわけではなく、例えば宇宙服は見た目が格好よくなるようにウエストを絞っていたり、宇宙船の窓を実際よりも増やしたりしてはいるようですが、無重力に関する描写は徹底して正確さを追求しているようです。身体が回転し、上も下もわからない制御不能の怖さ、なんとかして宇宙船のどこかに捕まらなきゃ、そのまま飛ばされて死んでしまう、という危機一髪の怖さ、酸素がどんどんなくなっていく、というギリギリの怖さ、宇宙空間には何もないのに、そこは「恐怖」で満たされている、、、。そして「音」にも注目です。自分の呼吸と、それから心臓の音。そして無線の音。これがまた孤立感の表現を巧く出してるし、そこに付随される音楽は見事なまでに情動的。この作品をテレビのちっこい画面で見ても、本作の一番の魅力である「臨場感」は全く伝わらないでしょう。映画館で見て、本当に良かった。[映画館(字幕)] 9点(2013-12-22 14:53:03)(良:1票)

11.  ゼロ・ダーク・サーティ 《ネタバレ》 普通は社会派の作品を作ろうとする時、監督としてはやっぱり戦争反対だとか人道主義みたいな、なにかしらメッセージを盛り込もうとするものですけど、この監督さんの作品はそういうのがほとんど感じられないんですよね。前作「ハート・ロッカー」もそうでしたけど、誰かをそういう視点の目で映すとかじゃなく、とにかくただ淡々と、クリアな目でとらえていくという感じ。キャスリン・ビグロー監督のそういう視点もまた、個人的には気に入っています。ビンラディンが殺害されたというニュースを聞いたとき、どうして超大国アメリカが彼を殺害するのに10年もかかったんだろうとか、ではどのようにしてアジトを突き止めたんだろうとか、そういう素朴な疑問が当然あったわけですが、本作でだいぶその疑問が解消されたように思います。現実は映画と違いますから、やっぱりCIAの人たちも、人間力で泥臭いことをやりながら地道に捜査を積み重ねていたんですね。主役の女性は12年間もビンラディンのことだけに取り組んでた。仲間が殺されたという現実も、また彼女の思いをより強くさせた。驚いたのは、あのアジトにビンラディンが本当にいるのかは、最後まで確証がなかった点ですね。賭けに出て、彼女はそれに勝った。ラスト30分の緊張感は実に見応えがありました。最後の涙は、いろんな思いの詰まった涙だったろうと思います。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-09-20 23:45:50)(良:1票)

12.  セットアップ 《ネタバレ》 とってもゆる~い作品ですね~。 ブルース・ウィリスが出てるから、勝手に派手な映画を 想像していましたが、彼はほんのちょい役。 テンポも緩やかで抑揚もなく、いたって地味な作品です。 極悪人だらけの世界の中、主人公のサニーは 悪人でもあるし善人でもある人物。 なので、葛藤して教会に頻繁に通ったりもしている。 そういう、「人間の割り切れなさ」みたいなものは 共感出来るんだけど、でもこの作品自体が まさに主人公同様、どっちつかずで中途半端な 内容になっちゃってるんだよね。 ユーモラスなシーンがたまにあるからコメディ なのかなと思いきや、笑えない残酷なシーンも あったり、ストーリーもこれで完結してるの? ていうような終わり方だし、仲間に裏切られた 主人公が、最後までその理由がわからず単に 悩んでいたっていうだけで。 もうちょっとこう、作品のスタンスを定めて もらいたかったかなと思います。[DVD(字幕)] 4点(2012-08-25 11:21:44)《改行有》

13.  センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島 《ネタバレ》 「センター・オブ・ジ・アース2」という邦題ですが、 今回は地底の話ではありません。神秘の島に冒険に行くお話です。 前作は、正直あまりに幼稚過ぎて楽しめなかったのですが、 本作は子供だけでなく、ロマンの心を持ち続ける大人が見ても 存分に楽しめる内容。 なにが素晴らしいって、映像ですよ、映像。 金の火山に巨大な花、木の上の秘密基地に神秘的な古代遺跡。 どれをとっても見事な造形、そして美しさ。 島に住む動物達も、たとえば小さいゾウや巨大なトカゲ、 巨大な魚に巨大蜂など、終始ワクワクしっぱなしです。 そしてCGの出来映えがほんと凄い。 ストーリー自体は、島に行って、その島が沈む前にノーチラス号を 見つけて脱出する、ただそれだけなんですけど、 アドベンチャーに小難しさなんて不要。 あれこれとツッコミ入れるより、楽しんだもん勝ちです。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2012-08-09 00:07:13)(良:2票) 《改行有》

14.  戦火の馬 《ネタバレ》 原作が児童文学なので、やたらと頭のいいガチョウさんの例を上げるまでもなく、色々とありえない展開で違和感を感じるわけですよ。それにお馬さんも擬人化されている。にもかかわらず、終盤はずっと号泣しっぱなしなんですよ~。困っちゃいますよね。自分の頭では「そんなアホな~」「馬がまるで人間みたいやないかい、、」なんて思うのに、目から汁が止めどなく溢れ出るというね、、。はぁ、自分は本当に動物ものに弱いんだな~ということを再認識。涙腺崩壊シーンは、たとえばジョーイが全速力で戦場を駆け抜けるシーン、ジョーイが殺されそうになるところで、アルバートの口笛に反応し再会、脚と額を拭くと白い毛が現れるシーン、そしてラストの親子の再会のシーンですかねぇ。特にラストの真っ赤な夕陽をバックに、母さん&父さんと抱き合うあのシルエットとジョーイのたたずまいはもの凄く感動的で、いつまでも心に残ります。いやね、戦争を舞台にした児童文学なわけだから、こういう話はバランスが難しいと思うんですよ。残酷描写が激しいと子供は観れないし、童話的すぎると大人が観るに耐えない。そこをどうやってうまくまとめあげるかっていうところに、スピルバーグの巧さを感じるわけです。たとえば残酷描写になりがちなシーンでは、ニコルズ大尉が死ぬシーンは直接見せないし、兄弟の銃殺シーンも風車を使って直接映さないわけです。これがなかなか巧い。そして、童話的なシーン。例えばジョーイが鉄条網に絡まって、イギリス兵とドイツ兵で助けるシーンありますよね。あれなんか、ありえない展開なわけですよ、普通は。そこをどうやって乗り越えてるかというと、「ユーモア」を取り入れるわけです。ジョーイを呼ぶ為に、イギリス兵達が口でチッチチッチやったりするシーンは笑えるし、「カッターがもっと必要だ!」と言うシーンでもの凄い数のカッターがばっと投げこまれたりとか。そういう「ユーモア」でありえなさを乗り越えてるわけですね。実に巧みだなと感じる。ジョン・ウイリアムズも相変わらずいい仕事してましたわ。撮影のカミンスキーも、いつもと違って自然な映像美を見せてくれてるし。そんなわけで、流れ出た涙の量を鑑みて8点を献上したいと思います。[映画館(字幕)] 8点(2012-03-08 22:22:04)(良:2票)

15.  聖衣 《ネタバレ》 映画史上初のシネマスコープ作品だそうです。 当時台頭したテレビに対抗して導入されたそうで、今から60年も前にこの方式が生み出されて今日までこのシネスコが続いているわけですから、凄いものですよね。映像的にも、セットや小道具、衣装などまさに大作の様相で、遠景はおそらく絵画なんでしょう。それが手前の実写と違和感なく、見事に合わさっている。マーセラス が、奴隷のディミトリアスに布を渡されるシーンの台詞が印象深いです。「呪いは布にあるのではなく、あなたの心にあるのです」「これまであなたは、自分の犯した罪だけを考えていた。今後は主のことを思う」なんというか、罪の意識から解放されて、心が楽になるその気持ちがよくわかるような気がします。[DVD(字幕)] 6点(2012-02-26 03:04:41)(良:1票) 《改行有》

16.  世界侵略:ロサンゼルス決戦 《ネタバレ》 タイトルだけ見るともの凄くB級臭いけど、実際に観てみたらA級作品でしたね。CGのクオリティがとても高いと思いました。全編に渡ってスタディカムで撮影しているのでしょう。手ぶれやズームアップなどで臨場感を演出する狙いだと思いますが、最初の「決戦24時間前」あたりはそれが浮いててちょっと気になったりもしました(実際に決戦が始まるとほとんど気にはならなくなりましたが)。この作品は、エイリアンと戦う内容ではあるけれど、あまりSF映画という感じがしないんですよね。あのロボットっぽいエイリアンたちを、そのまんま人間に置き換えてもなんの問題もないような。なので、そういうSFバリバリのものを期待すると肩すかしかもしれませんが、リアルな戦争体験みたいなものを楽しむにはすごくいい出来映え。この作品が描きたいのは、そういうエイリアンどうこうじゃなく、「海兵隊の心意気」なんですよね。それが凄く伝わってくる。子供達を守る時に。あるいはお父さんまでもが銃を持って戦い戦死したり、海兵隊の仲間達が自分の身を犠牲にしてみんなを守ったりする体験を通して、勇敢に戦うことこそが彼らへの弔いになるんだという。そういう戦士としての教訓がぎゅっと詰まっていて、この映画を観るアメリカの若者の中には「海兵隊ってなんて素晴らしいんだ。そんなら俺も入ってやるか!」みたいに思う人も多いんじゃないかなと思うぐらい。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-01-05 20:31:32)(良:1票)

17.  正義のゆくえ/I.C.E.特別捜査官 《ネタバレ》 移民国家、アメリカのリアルな現実を、とても硬派に、真摯に描いた力作である。大半のアメリカ人にとって、移民問題というのは、外からの情報や外面的な知識としてしか認識していないことが多いらしいが、本作はそうではなくて、移民問題を内側から切り込んで、そしてこのテーマをより「共感」という立場として考えることが出来る内容となっている。そのような作りを可能にしているのは、監督・脚本を務めたウェイン・クラマー氏自身が移民の人であるからなのだろう。アメリカは、自由の国として、あなたに無限の可能性を与えると宣伝しておきながら、実際にはその扉は非常に固い。そして、「移民」と「テロ」が混同されているという事実が、この問題をより複雑にしている。娯楽的要素は確かに乏しい作品ではあるが、監督の狙いがきちんと伝わってきて、内容的には成功していると思う。[DVD(字幕)] 6点(2010-10-11 09:04:15)(良:1票)

18.  センター・オブ・ジ・アース(ブレンダン・フレイザー主演) 《ネタバレ》 3D仕様だからなのか知りませんが、やたら映像が安っぽいですよね。CGやセットがなんだか適当といいますか、、、。この作品を家のテレビで見る意味はほとんどないですね(笑)。頭の先から足のつま先まで完全に幼児向け。基本はそのまんまジュール・ベルヌの小説で、そこにいろいろなアトラクション映画のファクターをもってきて貼付けてるだけです。劇場で眼鏡かけて観たら多少は点数上がったかも知れませんが、どちらにしろ中身ゼロの作品である事に変わりはない。[DVD(吹替)] 4点(2009-03-27 19:00:17)

19.  ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 《ネタバレ》 さすがは世界一のカメレオン俳優ダニエル・デイ=ルイス。彼の場合は役の人を演じるというより、役の人そのものになる、という感じする。本当に凄い、天性の役者だと思う。さて、「水と油は混ざらない」という言葉がありますが、この作品の場合はその水が「血」になる。主人公のダニエルは育った家庭環境のせいで、人を信用出来ず、憎悪だけが生まれる性格になってしまう。それ故に彼は孤独だから、血のつながり、人のつながりというのを渇望している。自分が弟だと名乗って現れた男をダニエルは受け入れ、共に泳ぎ思い出を語り、「一緒でないと出来ない」とまで言いながら、結局偽物だとわかった途端殺してしまう。そして本当の弟の日記を読んで泣き崩れる。孤児であるH.Wを拾い自分の息子のように可愛がっていたのも、血のつながりを求めている所以である。彼がどん欲なまでに大地の血液である「石油」を追い求めるのは、そういう血のつながりを追い求める深層心理があるからである。しかしその石油がH.Wの聴力をなくしてしまう。成人となったH.Wが石油を掘りたいと言うと、ダニエルはお前とは血のつながりがないと言う。しかし本当は、彼は穏やかな家族を築きたかったんだというのが、その後のフラッシュ・バックによって指し示される。自分が望んでいたつながりは絶たれ、あろうことか望んでもいない偽予言者イーライが自分の親戚関係となる。石油がひきつけたこの自分と表裏一体の人物を、自分の手で殺す。やっと終わった、と。石油は欲望の比喩であり、血はヒューマニズムの比喩である。この2つは水と油のごとく、混ざらない。この2つの分裂、引裂をそのまま表してるのが、ダニエルやイーライが絶叫する懺悔のシーンである。人間は初めから相反するものを内に秘める、根本誤謬な生き物なのである。[DVD(字幕)] 8点(2008-08-24 21:29:43)(良:1票)

20.  西部開拓史(1962) 《ネタバレ》 この当時の最新技術であった3台のカメラで撮影するという「シネラマ」方式によって、横長ーーーーい画面、そのせいで紙の折れ線みたいな2本線が確かに邪魔なんですけど、でもまあそれなりにスケール感は出てますよね。シネスコのハシリとしてあった、今はもうない映像技術を垣間見ることができます。オールスターキャストの先駆みたいな作品で、あの人もこの人もたくさん出てるわけですけど、しかし全体的な一貫したストーリー性に欠けるなぁ、という印象もありますね。いやまぁ、こういうたくさんの人たちの努力によってこの国は開拓され作られたんだぞっていう、そういう作品のテーマを語るための群像劇なわけですが、それはそれでいいとしても、やっぱり各話のつながりがもっとほしいかな、と思うのね。それにしても、アメリカはなぜあんなにも銃社会なんだろう、という素朴な疑問に対するヒントがこの作品にはありますね。それはもう文化であり歴史であり、開拓精神の象徴でもあったわけですな。[DVD(字幕)] 6点(2007-11-01 01:55:53)

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