みんなのシネマレビュー
あろえりーなさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 4675
性別 男性
年齢 41歳

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145

101.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 素晴らしい出来映えだったと思いますねぇ。なんか往年のファンには不評?みたいですけど、私はゴジラに思い入れがなかったので、それが良かったのかもしれません。ゴジラの出番が少ない!という意見もありますが、でまくればいいというものでもないですしね。ジュラシックパークだって、恐竜が出てきたのは後半になってからだし。それに続編が出ることも決定しているので、最初の作品としてはこれでいいと思います。本作で得に素晴らしいなと思ったのは、見せ場のシーンの見せ方ですかね。津波から空港の爆発、照明弾から照らされるムトーの巨大な身体の出現、この一連の流れが巧いのなんのって。それと危機一髪の主人公に突然光が当たって、なんだろうと思いきやその光が2つ3つと続いて尾びれとなり、そして炎を発するあの見せ方ね。もう痺れちゃったね。なんて格好いいのって。予告編ではゴジラは死神だの破壊者だの煽られてましたが、結果としてはむしろ救世主だった展開もなんだか感動的でした。まぁ、ゴジラさんとしては人間のことは眼中にないのかもしれませんが。なんにせよ、新たなファンを獲得出来ただろうことは間違いない、そう思わせる見事な一本でした。[映画館(字幕)] 8点(2014-11-02 23:47:02)

102.  ラッシュ/プライドと友情 《ネタバレ》 やはりロン・ハワードは素晴らしいなストーリーテラーですね。性格的にも、レースに対する挑み方も全く正反対の二人。ひよっこの時から宿命のライバルだった二人とのことで、序盤はそんな二人のいがみ合いといいますか、言い合いが度々あって、それを傍観する感覚でそれほど面白味は感じなかったのですが、ニキが生死の境をさまようほどの大事故にみまわれる展開からぐっと面白くなるわけです。彼の火傷、そして肺への手術シーンなど、凄くリアルで痛々しい。そしてまた心配する妻。いやがおうにも、ニキと妻に感情移入しちゃいます。んで、あれだけの傷を負ってもすぐにレースに復活するわけですね。これが凄い。彼の負けん気とか、闘争心の凄さ、それはもう相当なものですよね。復帰した彼の顔を見て表情が変わるハント。そしてニキに失礼な質問をした記者をボコボコにするシーン。もうね、ほんとぐっときたね。それまで、単に言い合ってただけに思えたのに、あの事故で二人の関係に変化が生じる。真のライバルであり、狂おしいほど嫉妬する関係であり、かけがえのない親友となる。ニキはレース中、妻の顔が思い浮かびリタイアしたけど、悔いはないという言葉に嘘はないでしょう。今まで見たレース映画で一番良かったです。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-08-30 22:26:04)(良:1票)

103.  キャプテン・フィリップス 《ネタバレ》 全編に渡って緊張感があり、とても見応えある作品に仕上がってましたね。この事件のことは知りませんでしたが、たぶん見た感じ、史実に忠実に、リアリティあるものに専念して作られているという印象を受けます。リアルに徹することが、結果として素晴らしいエンターテイメントになる良い見本ですね。そう、ほんとに娯楽作としても楽しめるわけですよ。海賊が船に乗って上陸しようとするところの攻防とか、乗り込んでから船員たちを捜すところの駆け引きとか、救命艇での一触即発の場面とか、どれも凄く面白い。トム・ハンクスは相変わらずの名演技でしたが、海賊役の4人の人たちも凄いリアルに演じてて良かったです。この作品は、単に勧善懲悪なストーリーにするのではなく、海賊側からの視点も取り入れて、ちゃんと共感させる内容になってるのが素晴らしいですね。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-03-30 22:15:57)(良:1票)

104.  白い家の少女 《ネタバレ》 これは面白かったです。まずなんといっても、ジョディ・フォスターの魅力に尽きる。少女らしいチャーミングさと、なんともいえない冷めた目つきからくるミステリアスな雰囲気。芯の強さ、孤独と悲しさ、それらを表現する上で、彼女以外にこの役を務められる子役は考えつかないですね。もう本当に見事。そして、サスペンスの中のこのラブストーリー。これがまた魅力的。リンとマリオの、子供っぽいいたずらのシーンから見舞いにいった時に泣きながら心境を吐露するシーンまで、その全てが微笑ましく、そしてぐっときちゃいます。やってることは人殺しとその幇助なんだけど、観客はこの二人を応援せずにはいられない。犯罪を応援するのは現実にはいけないことだけど、そこを乗り越えてしまえるのが映画の凄さ面白さですよね。そして、ストーリー運びが実に巧い。全てのシーンが印象深くて記憶に残るんですよね。おばちゃんが地下室の扉に頭ぶつけて死ぬシーン、飼ってたハムスターが息子に殺されるシーン。ほとんどずっと家の中だけで起きているから印象深いというのもあるのかもしれませんが、なにより「意外性」の積み重ねがあると思うんですよね。父親はいないと観客は理解した上で、2階から父親が降りてくる(実際はマリオ)シーン、それから、無事にやり過ごした後でおもむろにリンが全裸になりマリオとことの続きをするシーン、このへんの唐突さ、意外性は素晴らしいですね。そして地下室の扉がバタンバタンと開くホラー的な展開に、そこから登場したのが変装した息子という。どのシーンもまるで往年のヒッチコック映画みたいなサスペンス要素を思わせるんだけど、そういう要素にさらに少年少女の純粋な恋愛という魅力ある要素が加わり、そしてジョディ・フォスターの役者としての溢れる魅力で全てがまとめられているという、とにかく面白い、見事な一本だと思います。[DVD(字幕)] 8点(2014-03-03 00:16:57)(良:1票)

105.  ジャンゴ 繋がれざる者 《ネタバレ》 タラちゃん、また傑作作っちゃいましたね。本作の素晴らしい点、まぁこれは他のタラちゃん作品にも共通して言えることですが、切れ味が良いんですよね。静と動。最初の、馬車の上についてる歯のモニュメント。ふにゃ~んふにゃ~んて動くの凄い笑えるんですけど、そこからいきなり銃で人を撃ち吹っ飛ばすわけですね。勢いよく飛び散る、直線的な血しぶき。この、ふにゃんふにゃんとバシューン!の対比。メリハリがたまらんのです。のんびりとアホな会話が続いての、目の覚めるような早さの銃撃とダイナマイト爆発。エリーゼのためにに続いての、あのバイオレンス。ショットガンぶっぱなしての、笑っちゃうようなまでの人の吹っ飛びよう。緩急の付け方。台詞や音楽の格好よさ。全てが本当に楽しい。Dr.キング・シュルツのキャラクター、僕も気に入りました。紳士的なツワモノというのでしょうか、ある種無敵キャラって感じなんですけど、そんな彼も我慢出来ずムッシュ・キャンディを殺しちゃって、次の瞬間銃撃で勢い良く吹っ飛ばされるだなんて。観る人が次の展開を予想する暇もなく、ただただ意外性の娯楽の境地に一瞬で引き込むという、そういう感覚なんですよね。だから面白い。タラちゃんの次回作もまた期待します。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-01-14 14:07:08)

106.  欲望のバージニア 《ネタバレ》 結構面白かったですね~。なんと言いますか、自分は兄弟愛とか仲間愛みたいなものに弱いんだなということを再認識。3兄弟それぞれはまり役でして、特にシャイア・ラブーフは眉毛が下がっているせいか、こういう駄目な役が似合う。末っ子で頼りないキャラなのは自分と同じなので、どうにも感情移入してしまいました(笑)。そんで、札付いたままのスーツ着ていい車買って、ドライブしながら洋服をプレゼントしてってその初々しさといいますか、彼のストレートな誘い方が見ていて清々しい。ハエさえも殺さないクリケットが殺されて泣き崩れ、いよいよ復讐するシーンがぐっときますねぇ。終盤のドンパチは互いの憎しみが伝わってくる見応えのあるものでした。ゲイリー・オールドマンの相変わらずの格好よさ、ガイ・ピアースの演技派な一面も目を見張ります。それにしても、首をかっ切られたり銃弾3発くらいあびても死なないフォレストの不死身っぷりには驚きでした(笑)。アメリカのレトロなものが好きな自分にとっては、昔の家の作りとか色合い、看板なんかも見ものでした。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-12-23 19:58:59)

107.  アバター(2009) 《ネタバレ》 ストーリー的には、「ダンス・ウィズ・ウルブズ」のSF版という感じで、特段目新しいものではありません。先住民ナヴィの風貌は、完全にインディアンそのものでしたしね。本作はそんなことよりも、「体感」することを目的としている。空中に浮く巨石とそこから流れ落ちる滝。巨大な動物と奇想天外な植物。美しく発光する精霊に、巨鳥に乗って滑空する圧倒的な世界。この広い宇宙には、こんな風に人間が知らない世界が数多く存在しているはず。それを観客に体験してもらいたくて作ったんだ、と。いわばキャメロンによって作られた、「衛星パンドラツアー」なわけですね。勿論、ハード的には3D映画の幕開け、という意味で記念碑的な作品でもありますけど、こういうSF映画としての魅力が詰まった作品が世界中でヒットしたというところが個人的に嬉しいのです。やっぱり人は皆、見たことのない世界、自分の知らない世界にロマンや憧れを抱いているんだなって。[映画館(字幕)] 8点(2013-12-22 01:25:26)(良:1票)

108.  フライト 《ネタバレ》 冒頭から、いきなり全裸の女が現れる。「おや?これってロバート・ゼメキスの映画だよな?」と頭の中で確認する。するとアル中にヤク中、病んでる人たちが次々出てくる。これまでのゼメキスの作品を全て見てきた自分としては、これだけで結構な驚きであった。キャスト・アウェイ以来の実写。彼なりに新境地の開拓を試みたのだろうか、と。でもその映像は、まさにゼメキス節だ。映像のみで語り尽くす力量、特に飛行機の急降下&不時着のシーンは目を見張るほどの出来映え。自分もまさに飛行機に乗って、そしてその一部始終を目撃しているような感覚。救出される時の一人称視点は、まさに観客をアイデンティフィケーションさせることに成功している。これぞゼメキス。そしてなにより、シナリオが素晴らしい。私はこの主人公みたいに、色々と悩みを抱えてもがき苦しんでいるようなキャラクターに即座に感情移入してしまう。でも彼は酒に逃げる弱い面だけでなく、パイロットとしてはもの凄く有能で強い精神力を持っており、その二面性が人間ドラマとしての深みに繋がっている。デンゼル・ワシントンの演技も文句のつけようがない素晴らしいものであった。途中、アルコー依存症の集いに参加した時の男の話が、この作品のテーマを明確にし、そしてそれが終盤の展開へと繋がっていく。最後まで嘘を貫き通せば、彼は職場復帰出来たろう。でも彼は相変わらずアル中で、過去から逃れられない心の囚人であったはずだ。「刑務所に入ってこんなことを言うのも変だが、やっと自由になれた」はとても良い名台詞でした。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-07-29 23:38:31)(良:2票)

109.  フランケンウィニー(2012) 《ネタバレ》 いやはや、、、不覚にもラストは泣いてしまいました。これは犬好きにはあかんわ~。なんたって、スパーキーが可愛すぎるんだもの。元々の実写版のやつが特典映像に収録されていたのでそれも拝見しましたが、ティム・バートンが自分の作品をアニメで作り直そうとした気持ちがよくわかります。スパーキーのシーンを、もっともっと増やして描きたかったんですね。そしてそれが見事に成功してる。個人的には、ここ10年くらいのバートン作品は毒っ気もストーリーの面白味も少ない無味乾燥な印象ばかりだったのですが、本作はやはり彼の原点のお話もあってか素晴らしい内容でしたね。死んだ生き物を生き返られるという不気味さと可笑しさの混在、やたらとヒステリックな隣人たち、そして水木しげるが描く妖怪みたいな子供達(笑)。そのどれもがバートンらしさ満点でした。あ、それからガメラみたいな怪獣も出てきたし。科学の先生や親が、死んだ者を復活するのは倫理的にどうなのみたいな話をちらっとしてたけど、その予定調和に収まらずに復活して終わらせる展開は、個人的には良かったです。ファンはもちろんのこと、多くの人が満足出来る内容になっていると思います。[ブルーレイ(吹替)] 8点(2013-04-18 00:58:32)

110.  幸せへのキセキ 《ネタバレ》 とっても素敵な作品ですね~。素直に感動しちゃいました。ジーンとくるシーンはたくさんあります。ベンジャミンが、他界した妻のフォトを見ながら過去を懐かしみ涙するシーン、「20秒の勇気」で、ディランが女の子に告白するシーン、誰もこないなと思っていたら、入り口を倒木が塞いでいて、その向こうにはたくさんのお客さん達が待っているシーン、そしてラストの、妻と初めて出会ったときのことを、子供達に話すシーン。人生の素晴らしさを教えてくれる、とても爽やかな映画でした。「20秒の勇気」の話もそうだし、どうして動物園を買ったりなんかしたの?という質問や一目惚れした見ず知らずの女性に声をかけていいのかという自問に「いけないの?(Why not ?)」ていうシンプルな答えで返す。これがもうたまらないですね。見る人に、勇気を与えてくれるというか。人生色々と困難や辛いことがあるけれど、立ち止まってても仕方がないよって、背中を優しく押してくれるような、そんな作品。動物園の開園前日は雨で当日どうなるか心配だったけど、オープン日は快晴で、多くの人がやってきて、子供達のあげる凧が快晴の空に舞っている。それは言って見れば、ベンジャミンの人生そのものの比喩でもある。人生には雨のときもあるけれど、ちょっとだけの勇気や冒険が、空模様を大きく変える。そこに理屈なんて必要ないさ。 [DVD(吹替)] 8点(2012-11-18 01:37:28)(良:1票) 《改行有》

111.  ディア・ブラザー 《ネタバレ》 これは本当に素晴らしい作品でした。 実話だと言うことで、より一層感動しちゃいましたね。 揺るぎない兄妹愛に胸をうたれ、 どんな困難があっても諦めずに兄を信じ続けた その心意気にジーンときます。 兄ケニーが突然逮捕され、裁判にかけられるのですが、 そこで兄の血液型が0型なので犯人に間違い無しという、 今では考えられないような内容の裁判をしてる事に驚く。 80年代初頭は、まだこういう感じだったんですね。 今でこそ当たり前ですが、当時はDNA鑑定が一般的でなく、 ケニーが刑務所に入れられ、ベティ・アンが奮闘する中で、 初めてこの最先端の鑑定方法に巡り会う。 この展開が見ていて実に鮮やか。 後半は、ケニーの鑑定結果がシロであり、 実は供述が強要されたものであることが 明らかになっていくわけですが、この展開というのも 観客としては胸をほっとなで下ろすというか、正義は 勝つんだというカタルシスが存分に味わえていいですね。 もしかすると、ケニーはクロなんじゃないかという 展開も考えられたので、尚更です。 そしてそれによって、娘の誤解が解け、二人は 抱き合って再会を果たす。もうね、これが実に感動的。 目頭熱くなっちゃいました。 TSUTAYA限定レンタルだなんてもったいない、 多くの人に見てほしい傑作です。[DVD(字幕)] 8点(2012-10-15 01:39:41)《改行有》

112.  マシンガン・プリーチャー 《ネタバレ》 これ凄く良かったですよ~。実在の戦闘派牧師を映画化したということですけど、彼の行いは大いなる議論を呼びそうです。なんたって人殺しですからね。いくら子どもたちを守るためとはいえ、この一線を越えていいのかという問題は常につきまとう。でもサムはこう言う。「もし君たちの家族がテロリストに誘拐され、俺が奪還すると約束したら、その手段を選びますか?」って。そう言われると、うむむ、、、、と考えさせられる。少なくとも、批判するだけでなにもしない人よりは、サムみたいに正義心を持って活動してる人を応援したい。もうね、しょっぱなから凄いヘビーな映画だなって。黒人の子がテロリストどもに、母親を殺さなかったらお前と弟を殺すぞって脅されるところから始まる。なんちゅう酷い光景。こんなの見せられたら、綺麗事言ってないでサムを心から応援したくなる。子どもたちを助けようともう一度同じ場所に行ったら、みんな殺されちゃってたり。そんなことばかりで、途中「神を信じられない」状態になる。だけど、男の子に「心まで失っちゃいけない」って話聞かさせて、サムは男の子をがっしりと抱きしめる。あのシーンがもの凄く感動的。思わず涙出そうになっちゃった。そうなんです。心まで負けちゃいけない。それこそ敵に屈した事になる。あの小さな男の子の言葉には、凄く深い教訓があるように思う。賛否両論あるだろうけど、個人的には秀作だと感じました。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-09-30 00:06:26)

113.  マンイーター 《ネタバレ》 ビデオ屋でこの映画を見かけ、なんと「アバター」のサム・ワーシントンが出ている事を発見。「ワーシントン様、こんなB級モンスター映画にも出たんか!?」と驚きを感じ、さっそく借りて見てみる事に。序盤は、オーストラリアの世界遺産、カカドゥ国立公園の絶景が画面いっぱいに映し出される。どこまでも広がる地平、切り立った渓谷、そこに流れる、まるでバスクリンでも入れたかのような緑色の川。う~ん、オーストラリアの自然はやっぱりすげぇな~なんて思ってみていると、クルーズ船が巨大生物の攻撃をうけて沈没。そして観光客らは小島にたどり着くも、彼らを満ち潮が襲う。いやほんと素晴らしい。全く飽きさせない展開。縄を向こう岸までもっていって皆を救出しようとしたところで事件は起こった。なんと、あのワーシントン様が瞬殺されたのである。それも、見たこともないほど馬鹿でかいワニに。唖然とする自分。そしてここから、誰が犠牲になるのか、誰が生き残るのか全くわからない展開に。ラストまで一気に見せる、モンスタークロコダイルとの死闘。いやはや、B級ながらもワニのCGはとてもよく出来ていたし、本当に楽しませてもらいました。見終わってネットで見て、この作品が「アバター」以前、ワーシントン様が有名になる前に作られたんだという事を知りました。なるほど、それであの扱いだったのですね(笑)。ですが結果として、先の読めない展開になったので万々歳です。可愛いワンちゃんが食われちまったのは少し残念でしたが、ワニの巣でのガチンコ対決、本当に凄かったです。数あるB級モンスター映画の中では、群を抜く傑作でした。[DVD(字幕)] 8点(2012-09-07 22:44:39)(良:1票)

114.  タイタンの逆襲(2012) 《ネタバレ》 いや~、このシリーズ、大好きですわ。いやほんとに、映像が素晴らしいんですよ。前作も素晴らしかったですけど、本作も負けず落とらず。確かに、やってることは同じなんですけどね。ゲームのRPGみたいに、小ボス中ボス倒して、最後にラスボス倒してクリア、みたいな。個人的には、前作の「戦士たちの友情」みたいなのが気に入っていて、本作はその点がなくなってしまってはいるのですが、逆に親子の絆が今度は強く出ている。息子が出来たし、ゼウスとペルセウスの関係もしかり。ラストはぐっときちゃいましたよね~。ゼウスさんの絶命シーンたまりませんわ。本作はいろんなクリーチャーが出てきますが、たとえば序盤に出てきた一つ目巨人のサイクロプスのシーンは実に良く出来てるし、ミノタウロスはそうでもなかったけど、ミノタウロスの迷宮がこれまた凄い。なんかラピュタの神殿を思い出しちゃいましたよ。そして極めつけは、タイタンの王クロノスですよ。もうまさにラスボス。とんでもねぇでかさとパワーです。なんかもう圧倒されちゃいましたね。製作陣のイマジネーションと熱意を素直に賞賛、そして映像技術の進歩に感激です。[ブルーレイ(吹替)] 8点(2012-08-21 01:06:37)

115.  宇宙人ポール 《ネタバレ》 これは面白いですよ。愉快で笑えるし、登場人物達のキャラが凄く良い。様々な映画へのオマージュに溢れているので、映画通の人にはそれもまた見どころの一つだし、映画通じゃないが観ても純粋に楽しめる。つまり誰にでも楽しめる娯楽作品に仕上がってます。なんといっても、宇宙人ポールが最高なんですよ。こんな宇宙人とだったら、友達になりたい!一緒に旅をしたら、めっちゃ楽しそう!て思わせる、地球人より地球人らしい宇宙人。これまでに数多くのSF映画が宇宙人を扱ってきたけど、こんなキャラのエイリアンって初めてなんじゃないかしら。そしてポールはユーモアだけじゃない。とってもハートフルな奴なんだ。ラストなんて、うるっときちゃうぐらい。個人的には、この作品だけのキャラにしておくのがもったいないって思っちゃう。ていうか、またポールに会いたい!続編を強く希望致します。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-07-10 13:13:42)(良:1票)

116.  3時10分、決断のとき 《ネタバレ》 とてもいい作品でした。なによりも、ラッセル・クロウとクリスチャン・ベールお二方の素晴らしい熱演が見ものです。ここ最近では珍しい硬派な西部劇ですが、映像的にも製作陣の細かなこだわりが感じられて、終始緊張感をとぎらすことなく観る者を釘付けにします。ベンとダン、この二人は全く対照的な生き方をしていますが、「孤独」という点で共通しており、この二人でしか解りあえないものがあったのでしょう。偽善が嫌いなベンは、終盤になって心の底から誇りを大切にし、息子に誠実な生き様を見せようとしているダンの姿を見て、おそらくは彼が初めて出会った「偽善でない男」だったのでしょう。保安官ですら逃げ、市民も雇い人も全てが金にひれ伏す世の中、ただ一人、この男だけは偽善でなかった。ベンに芽生えたのは友情というより、共感や感銘の気持ちといったほうがいいかも。それはチャリー一派のような仕事仲間を超える、もっと崇高なもの。ただ、理屈としては解るのですが、あれだけ悪玉なベンがラストになって突如ダンに肩入れし、しかも仲間を全員銃殺して列車に乗り込むという展開に違和感を感じる人も多いはず。僕も、違和感がなかったと言えば嘘になります。この点は、言ってみればまさに「映画的」なのです。この二人は、現実的というよりも、ある意味ではこういう風に生きたい、こんな筋のある行動をしたいっていう、言わば理想のキャラなんです。ベンの行動もそうだけど、例えばダンだって、チャリー一派に建物の周りを取り囲まれているシーンで普通の人なら息子と一緒に逃げるでしょう。「逃げる勇気も必要だよね」とかなんとか言いながら。お金もらって逃げるのが普通なはずです。でも彼は息子に誇りある生き様を見せる道を選んだ。それってカッコいい。理想の男ですよ。なんというかこの二人は、映画的な嘘キャラなんだけど、その「映画的嘘」によって、「理想的真実」を具現化していると思うんです。だからこそ、この嘘に感動出来る。良作です。[DVD(字幕)] 8点(2012-06-23 01:13:25)

117.  マンダレイ 《ネタバレ》 最初のうちは、「あぁ、人種差別問題をテーマにした映画なのね」と思い、グレースを良き善人、父親を酷い悪人と感じ、奴隷の人たちが解放されて自由の喜びへと目覚めていくんだろうな~、なんて月並みなことを予想しながら鑑賞していたので、終盤のどんでん返しはいい意味で予想を裏切られました。人種差別という、そんな薄っぺらいもんをテーマにしてなかった。いや、それも勿論意味合いとしてはあるんだろうけど、もっと広範なものがテーマだった。それは「支配する側」と「支配される側」の関係について。奴隷の人たちは、自ら進んで奴隷になる道を選んでる。グレースは、それでは自由がないだろと説得するけど、彼らにとっては、主人に仕えてるほうが気が楽なんですね。奴隷になると自由はないけど、職があって飯は一応食えて、なにかあったら主人の文句を言ってりゃそれでいい。でも自由になったら、すべての責任は自分が背負う事になる。この図式は言ってみれば、「企業と労働者」の関係そのままなわけです。人種差別を取り扱っていて、グレースはアメリカのメタファーだとも言えるし、こういう使用人と雇われ人のメタファーでもあるし。この作品の素晴らしいところは、人の生き方とか、自由とはなにかという深い問題を扱っているから、凡庸性に富んでいて色々な考えに思いを巡らせる事が出来る点にあります。なんというか、マイケル・サンデルに「さぁ君はどっちを選ぶんだ~い?自由とはなにかについて考えようじゃないか~」って言われてる時と同じような感覚を覚えます(笑)。自由という問題の他にも、民主主義をテーマに取り上げてる。グレースは民主主義を黒人たちに教えてあげるけど、彼女自身が、その民主主義によって裁かれんとする立場に置かれ、民主主義で決めた時刻の間違いで父親に置いてけぼりになるという、もの凄く皮肉なオチになってる。良いものは良い、悪いものは悪いのでなく、どんなものにもいい面と悪い面があるんだよっていうこの世界の真理を娯楽作として鮮やかに仕立て上げた、見事な傑作だと思います。[DVD(字幕)] 8点(2012-05-01 00:41:48)

118.  情婦 《ネタバレ》 人から勧められてレンタルして観ました。いや~、凄く面白かったですね。法廷ものでは、「十二人の怒れる男」が傑作として有名ですが、本作もそれと肩を並べるぐらいの見事な出来映えです。監督のビリー・ワイルダーは、喜劇の名人として有名で、本作もおっちゃん弁護士と看護婦のやりとりなどがまさにワイルダー的で観ていて面白い。観ているこちらとしても、レナードを無実を信じ、彼に肩入れをする。圧倒的不利な状況で、一人の女から電話が~クリスティーネの嘘が暴かれる~の流れもなかなかですが、なんといってもそこからのどんでん返しの鮮やかさですよ。クリスティーネは酷い女なのではなく、夫を愛していたからこそ演技をして彼を助けようとしたんだという、この「転換」が良いですよね。刺し殺しちゃうところまでがちょっと急展開だったけども、ああしなきゃレナードが逃げ切っちゃうからしょうがないか。いずれにせよ、素晴らしい古典だと思います。[DVD(字幕)] 8点(2012-03-22 23:53:20)

119.  真実の行方 《ネタバレ》 リチャード・ギアとエドワード・ノートンは、本作が二人のキャリアの中で最高の演技をしていたように思います。特にエドワード・ノートンは本作が初主演作だというから驚き。この作品は、ノートンの演技に全てがかかってると言っても過言ではないぐらい重要な役柄で、そしてその二面性、多重人格者を装っていた男という難しい役を見事に演じ切っていました。この演技があまりに凄すぎるせいか、その後の彼の役柄は悪いキャラばかりになっちゃってるけど、本当は凄く良い人らしいですよ。あ、そんなことはともかくとして、法廷ものとしては本当に見事で素晴らしい脚本だと思います。アーロンの爽やかな笑顔のせいで、観客は彼の無実を信じ、マーティンを応援する。どこかに真犯人がいるのではないかという謎解きからはじまり、実は多重人格で殺人はもう一人の人格ロイが起こしたものだという驚きの展開。そしてラストのどんでん返しと、最後まで目が釘づけでしたね。「アーロンだけだったんじゃなくて、アーロンがいなかったんだよ」ていう最後の台詞がたまらないです。「人間は基本的に善だと思っている」と語り、彼の無実を信じて取り組んだマーティンは、その心故に裏切られてしまう。なんとも不条理で悲しい物語です。ものすごくバッドエンディング。だけど気持ちは決して暗くなりません。見事な演技、素晴らしい脚本、人の奥深さに酔いしれて、大きな充実感を得る事が出来ました。[DVD(字幕)] 8点(2012-03-21 23:09:24)

120.  戦火の馬 《ネタバレ》 原作が児童文学なので、やたらと頭のいいガチョウさんの例を上げるまでもなく、色々とありえない展開で違和感を感じるわけですよ。それにお馬さんも擬人化されている。にもかかわらず、終盤はずっと号泣しっぱなしなんですよ~。困っちゃいますよね。自分の頭では「そんなアホな~」「馬がまるで人間みたいやないかい、、」なんて思うのに、目から汁が止めどなく溢れ出るというね、、。はぁ、自分は本当に動物ものに弱いんだな~ということを再認識。涙腺崩壊シーンは、たとえばジョーイが全速力で戦場を駆け抜けるシーン、ジョーイが殺されそうになるところで、アルバートの口笛に反応し再会、脚と額を拭くと白い毛が現れるシーン、そしてラストの親子の再会のシーンですかねぇ。特にラストの真っ赤な夕陽をバックに、母さん&父さんと抱き合うあのシルエットとジョーイのたたずまいはもの凄く感動的で、いつまでも心に残ります。いやね、戦争を舞台にした児童文学なわけだから、こういう話はバランスが難しいと思うんですよ。残酷描写が激しいと子供は観れないし、童話的すぎると大人が観るに耐えない。そこをどうやってうまくまとめあげるかっていうところに、スピルバーグの巧さを感じるわけです。たとえば残酷描写になりがちなシーンでは、ニコルズ大尉が死ぬシーンは直接見せないし、兄弟の銃殺シーンも風車を使って直接映さないわけです。これがなかなか巧い。そして、童話的なシーン。例えばジョーイが鉄条網に絡まって、イギリス兵とドイツ兵で助けるシーンありますよね。あれなんか、ありえない展開なわけですよ、普通は。そこをどうやって乗り越えてるかというと、「ユーモア」を取り入れるわけです。ジョーイを呼ぶ為に、イギリス兵達が口でチッチチッチやったりするシーンは笑えるし、「カッターがもっと必要だ!」と言うシーンでもの凄い数のカッターがばっと投げこまれたりとか。そういう「ユーモア」でありえなさを乗り越えてるわけですね。実に巧みだなと感じる。ジョン・ウイリアムズも相変わらずいい仕事してましたわ。撮影のカミンスキーも、いつもと違って自然な映像美を見せてくれてるし。そんなわけで、流れ出た涙の量を鑑みて8点を献上したいと思います。[映画館(字幕)] 8点(2012-03-08 22:22:04)(良:2票)

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS