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【製作国 : ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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2. ラッキーナンバー7 《ネタバレ》 オチが途中でなんとなく読めるものの、ジョシュとルーシーリューの 意外な好演のおかげで、なかなか緊迫感のある、いい話だったと思います。 ただ、もともとの話の、きっかけみたいな所で、マフィアボス二人とスタンリートゥイッチの存在が、軽すぎる。。。というか、この濃い3人があまりにも薄い人たちの役なので、なんとなく「もったいない感」が漂うのは避けられませんでした。 現在の3人の描写が足りないのかな・・・?トゥイッチなんて、本当に出番も 少ないし、「この人誰だっけ・・・・、えっと・・・・」と考えている間に あのオチですよ。モーガンフリーマン様も、脇役王者なのに、どうも、この役は合ってないぞ。 ジョシュのどこか考え深げなお顔がこの役にはぴったりでしたね~~♪演技も なかなかよくて、見直しました。ブルースウィルスもなかなかいい役。 でも豪華俳優陣を上手くつかいきるのって、本当に難しいんだな、と感じた 一作。よく出来た映画なんだけど。。ね。 [DVD(字幕)] 7点(2007-07-13 02:46:09)《改行有》 3. ブラック・ダリア 《ネタバレ》 映画の雰囲気自体は好きな部類に入ります。特に導入部のボクシングシーン などは、エルロイの原作の持つ「ネクラだけど熱いゼ!」な 感じがよく現れていて、渋くてなかなかいいじゃんと思いました。 ただ、この話、もともとが込み入った話なだけに、映画化したところで、 話の焦点をあわせていくのは、やはり難しかったようです。 デパルマ監督が撮ったことで、話は更に拡散してしまった?ような 印象でした。 話が進むにつれ、肝心の「ブラックダリア事件」については ど~~でもよくなっていくのが、やっぱりちょっと残念。 見終わった後も、印象に残るのはスカーレットのお色気と、ジョシュの なかなかの好演っぷりくらいで、「あれ?犯人って結局誰だったっけ?」と 一分後には忘れてしまうくらいの事件の陰の薄さよ。同じエルロイの 「LAコンフィデンシャル」と比べての失敗点はやはりそこで、いろいろ 大人な話を突っ込みつつも、最後は大きな事件を一応鮮やかにまとめる、、というのが 原作のよさだったはずなのですが、この映画の場合、なにもかもが、中途半端 なままで終わってしまったような印象です。 3角関係といい、ブラックダリア事件といい、描きようによってはとっても 面白くなりそうな雰囲気だったのに・・残念ですね。 そして、一番の大きなミスはやっぱり、例のあの人の美人役です。しかも「今まで あった女優志望の女の中で一番美しい」って・・・・(汗)無理ありすぎですよ。 演技力は確かに認めるし、好きな女優さんなんですが、この役は無理!! だいたい「そっくり」という設定なんだから、一人二役で誰か違う人をもって くればよかったのに。。。。。 [DVD(字幕)] 7点(2007-07-13 00:52:13)《改行有》 4. レリック 《ネタバレ》 割と面白かったです。怪物があんまり強くないな・・・とは思ったけど。 もし、博物館がロックされてなかったら、簡単に軍が退治できてたレベルの怪物でしたね~。役者さんが渋い配役で、そこが普通のホラーとちょっと違う感じで好きです。 トムサイズモア、かっこよい!館長さんもいい味の人ですよね、この映画には もったいない気がしましたよ。 [DVD(吹替)] 6点(2007-01-05 18:08:29)《改行有》 5. キングダム・オブ・ヘブン 《ネタバレ》 結構グラディエーターと共通してるテーマの映画だと思いました。 主人公が王女とホイホイ結婚しないことがこの映画の一つのポイントと なっていると思うが、それについては「不倫はヤダ」という単純なキリスト教徒的 理由ではなくて(その前に既に寝てる・・)「アホ夫を殺して→王女と結婚して→権力を得る」っていう流れが、主人公の思う「妻を失い、司祭を殺した自分を償う道」と矛盾しすぎていて、そっちに流されなかったんだろうな、、と私は思いました。 バリアンという人は、女の色香には弱く、自殺した妻の死を侮辱されたからといって 司祭をうっかり殺してしまうし、「完璧な男」ではないわけですが、 それでもいっちょまえの「罪悪感」があり「誰かの為に自分をささげる場所を探している」という無欲な求道者な部分が、みんなを引き付ける、という設定なのかな、、と なんとなく。 リドリースコットはたぶん・・・ですが、イラク戦争についての批判的な意味も こめてこの映画を作った所もあると思え、あくまで、「権力を得る為(たとえそれが 防衛的な意味でも)に誰かを殺してのしあがる主人公」は描きたくなかったのかな。 権力欲のない主人公・・といった意味ではグラディエーターのときのラッセルと 同じだなぁと思いました。 まあ、どちらも、「お前が王女とさっさと結婚しとけば、国民の犠牲も もっと少なくすんだんちゃうんかい」というジレンマがあるわけですが、 でも、私も本当のヒーローって「自分は地位は要りません」的な人かなあ とも思うので、今回のバリアンもでしゃばらない部分はまあ好きですよ。 でも、オーランドくんにはやはりラッセル程の「ヒーローオーラ」が全くなく、 そのせいかストーリーがどうも淡々としてしまいましたね。 戦闘シーンも迫力があっていいし、敵役や脇役もとっても魅力があるのに、 どうも薄味な感じの主ストーリーが、それを生かせてなかったようです。 いっそのこと、エルサレムに着いた所からのストーリーにしてしまって (回想でなんとかする)、もっと王や王女や父親とのエピを濃いもんにしておけば傑作になったかも。惜しい感じ。 [DVD(吹替)] 7点(2007-01-05 18:01:54)《改行有》 6. 007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》 今までの007シリーズがあまり好きでは無かった私の理由としては、 「ボンド、スカし過ぎ・・」ということが挙げられるんですけど(笑)そういった意味では、今回のボンドはと~~っても、人間くさくて、スカしてない(というかスカせない)、不器用なボンドで、そこがかえってセクシーで魅力的に見えました。これで、次回作からもしスカしたボンドになっていても、過去がわかってるから違和感なく観ることができそうです。 恋愛映画としても結構説得力があって、今までのどこか薄っぺらいお遊び的なボンドガール達との恋愛とは違って、今回のエヴァ・グリーンとの恋は真剣さが伝わってきました。エヴァは本当に適役だと思います。あの、フランス女優独特の「脱がなくてもセクシー、脱いでも安くならない」という高飛車で気難しい雰囲気が、一筋縄では行かない感じで、ボンドとのセリフのやりとりも、見事はまってましたね。実はツンデレ?で 頼りない所が、初心者ボンドのツボにはまって、恋に落ちていくさまが納得。 この役は、相当の美貌と、繊細な知的さが必要なため、なかなか他の人でははまらなかったと思います。エヴァにとってはこのカジノロワイヤルは当たり役ではないでしょうか。それはダニエル・グレイブについても同じことで、彼の元々持つ、「原始人(笑)」的ルックスを上手く逆手にとって、今までのボンドとは一味違うボンドを 作り上げたと思います。そう、ある意味、今までのボンドじゃ、もう、つまらなかったと思う。ピアースブロスナン的、ショーンコネリー的、「スマート?にやけてる? やたらと万能ですね?」なボンドは時代遅れって事。 CGに頼り過ぎないアクションシーンも新鮮。走りまくるボンドが新鮮。 オールドスタイルに見えて、新しい映画。「初心にかえる」ってこういうことか。[映画館(字幕)] 9点(2007-01-01 12:25:11)《改行有》
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