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自己紹介 猫と一緒に映画を見ていると、ヤツらは私より先にコイツはクソ映画だというのを察知します。ストーリー展開や伏線回収が怪しくなってくると席を立ってしまうのです。だけどそんなおっちょこちょいな映画にだって良いところはいっぱいあるんですよ。
猫のヤツらは冷酷です。

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【製作国 : ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》  僕の最初の患者は、僕よりも少し年下の彼女だった。少し暑いくらいの部屋の空気に混ざる、朝の静けさは彼女の心にどう映っただろう。僕はそう言うことを考えられないまま、機械的な質問ばかりを投げかけた。本当は分かっていた。僕は彼女の事を、彼女たちと僕たちの持っている関係以上に考えてはいけないなんて言う事は、とうに。 「先生、明日帰りたい」  悪い笑顔でそう言う冗談を言う彼女に、僕は頑張って寝ていなさい、と言葉を掛けるけどそれ以上のことは出来ない筈だった。 「散歩、いこうか」  ナースの足音が遠ざかるのが聞こえて、え?と二人共が言う。言うつもりのなかった言葉がするりと口から零れていた。疲れていたのだと思う。けれど、僕の心の中に毎日少しずつ詰まっていく重いものがだんだんと大きくなっていった。  忍び足で、堂々と連れ出した彼女はいった。 「外ってやっぱり寒いんだね、先生」  悪い笑顔で車椅子を押される彼女は、僕の気持ちを知っているのかもしれない。  彼女がいなくなる日、熱病にうなされた僕はそこにいる事が出来無かった。  彼女が僕と過ごした部屋で、僕の心の重りは二度と外れなくなった。僕に力があれば。目を閉じて呟いた。  後ろから肩を叩く同僚が僕を励ます。彼女は無事に退院したから大丈夫。あとは僕に任せてよ、と。  余り違わないはずの僕らの、致命的スペックの差が、さらに大きい差を生む。僕よりもずっと上手く隠密行動をして見せたのだ。空いた時間にいくら呪ってみても、僕の呪いを跳ね返す頼りがいのある性能の彼には全くもって通じないのだった。  今日のジェームズは凜々しくて、知的で、機敏で。だけど何回死んでもおかしくないくらい、ヘマをする。  いつものジェームズも何回死んでもおかしくないくらいなんだけど、間抜けなんだ。見た目もいつもの彼らの方が精悍でとても業務に耐えられる感じがしないくらい端麗で見栄えする。でも、今日のジェームズの方がずっと仕事が出来そうだ。  たぶん、僕らが愛して止まないジェームズとは何か根本的に出来が違うんだろうな。  あれだけ大雑把で、毒を盛られて捕まって。通常操業のはずなのに、どうしようもなくジェームズなのに、意欲旺盛で頼もしいもんだから従来のジェームズをこよなく愛する僕たちは、新しいジェームズには敵意むき出しなのである。  そして、面白いだけになんか腹が立つ。[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2015-03-21 00:20:35)《改行有》

2.  ボウリング・フォー・コロンバイン 《ネタバレ》  確かにそう言う面もある。カナダではとくに。  だけど、アメリカに内在する移民や治安の問題から、アメリカ合衆国そのものによる地理的恩恵の上に成り立ったカナダの社会も現実にある。  隣国では治安が良いのに、アメリカは腐敗している。という印象をすぐに持ってしまう人は、すぐに真に受けない方が良い。  すぐ隣は、メキシコも同じである。そこから不法に侵入してくる犯罪者や秩序や倫理を持たない移民に対しての自衛の手段が市民に与えられている訳で、単純な問題では無い。  こうした最強ランクに危険な国と国境を接し、かなりの広さで国境線を引くアメリカにはテロや犯罪を未然に防げなかった場合という概念もやはり存在する。  その事はむしろ、この映画のような視点はあまり関係の無いことでは無いのか?と言うのが素直な印象である。本当のドキュメンタリーならば全米ライフル協会は置いておいて、素直にメキシコの現状と合衆国の対応をフォーカスしアメリカをファイアウォールとしたカナダへの影響を追うはずだが、この映画はそうしない。  あくまでもドキュメンタリ風の風刺を、真実から作り上げているのは間違いないが、その切り口はどうしてもエンターテイメントであり、虚構だ。  言うまでも無く、このドキュメンタリーに表現されているのは、現実のアメリカに非常によく似た設定を持つ架空のアメリカのようなもので有り、銃を規制するかどうかはアメリカ単体ではなく、メキシコからの犯罪流入を抑止する力や、カナダを含む北米への拡散を含めた広範な力学になるため、全米ライフル協会や発砲事件の件数などは比較の対象では無いというのが正直なところだ。[DVD(字幕)] 5点(2013-10-11 13:31:11)《改行有》

3.  8mm 《ネタバレ》  ヤンキース、という球団がある。他球団のスタープレイヤーを資金力でかき集めて強力な打線を作り出し、あろう事かピッチャーも守護神ばかりでこれはもうなんですか、神様の戦いなんですか?天使が現れて人々が逃げ惑い、審判の炎に焼かれる様を別の神が見つめてどうしようかなこれなんていう状況。  2013年のヤンキースは神様も力を失って、どうしようか決めかねてた他の神様達に袋だたきに遭っている。いろんな要因がそこにはあるんだろうけど。  8mmっていう映画も、それはそれは豪華な陣営で作られていてまさに心躍るという感じだったのを思い出す。存在するのかしないのか、今もって都市伝説は崩れないスナッフフィルムが題材と聞いてこれはもう、いったいどこまで面白くなってしまうんだこれは、と冒頭の雰囲気に吞まれていった。  だけど、チームとしては恐ろしく未発達でだったらしい。段々無数にシーズンが続くテレビドラマの、シーズン5とか6とか位のド安定感と時間が来たら勝手に落ちるんだろなこれという、別に見なくても良いんじゃねな空気が、非常に残念な映画だった。[DVD(吹替)] 4点(2013-08-09 15:24:43)《改行有》

4.  パルメット 《ネタバレ》  よせば良いのに……断らない。そんな話を思い出した。こういう人の心理は意外と根の深いところが痛んでいたりする。  カフェの外を歩くビジネスマンに片っ端から「この投資案件って、怪しいですよね正直」と、聞いて回れば全員がそうですね、と答えてくれそうな嘘っぽい話である。  昼食の時間を削って詐欺師にしか見えない男と会いに来ている彼女は、自分では優秀で、面倒見が良くて、鋭い、などと思い込んでいるのだがこの男に対する疑いの目を向ける場所が、いちいちずれている。判子を捺くまでは時間の問題だろう。  自分がやっている拙い株式投資のやり方や、新聞で読んだ程度の景気動向を得意げに吹聴する姿は正直痛々しい。周りのテーブルの客に、ほら私はこんなに優秀なんですよと説明したげなほど演技がかったその口調に男はやや嫌悪感を隠すのに苦労しているようでもあるが、他人の顔の表情を読み取るという概念が無いかの如く自分の顔をぐちゃっと潰して、「こう言う話は基本的にはお断りしています」などと彼女は鼻息を荒くしている。  結局、この投資話は物やお金では無く、私どもが選んだあなたへの投資なんです。と言う言葉から始まる美辞麗句にすっかり気分を良くして騙されたあげく、中国への留学をホイホイと決めてしまい搾取されてしまう始末だった。 「この敗者が」という態度が一気にひっくり返るきっかけとなっていたのは、「学歴」であった。その詐欺師のような男は実際に海外の大学を優秀な成績で卒業しており、実際に上流階級の人間だったのだが、それを転げ落ちていた訳だ。その転げ落ちた部分を省略しつつ彼女に「この私が太鼓判を」と、色を含んだ声音でセールスしたというわけだ。  自分より下と見なした人間には顔を鈍器で殴りつけたように歪めて攻撃的な口調になるが、する必要も無い勝負で負けると、いつも相手の言うがままに鵜呑みになるのだった。    っていう話を思い出したが、なんで彼らはホラー映画の主人公のように、よせば良いのに虎穴に入らずんばな方向に突き進むんだろうか。自業自得に鼻白む周囲を少しは気にしたら良いのに。なんて、テレビ東京のチョイスにちょっと唸らされるのだった。[地上波(吹替)] 6点(2013-02-01 17:22:42)《改行有》

5.  がんばれ、リアム 《ネタバレ》  耐える事しか出来無い相手を、執拗に虐げる。振り上げた暴力が、間違ったところに落ちていく。それで非は受け入れられ無い。どれだけ他人を痛めつけても、それによって自分の価値が変わる事は無い。低い人間で有るという事実がそこに有るだけだ。  この父親を見ていると、本物のクズとはこう言うものかと、感心しながらみてしまう。彼は豊かなら貧しい人を虐げて、豊かでも貧しくも無ければ毒ばかり吐き、貧しければこの様な事をする。どこかで観た事が有るようなタイプだ。  社会だとか、貧しさだとか、信仰だとか民族であるとか。そんなことが重罪の許可証になるわけが無い。この様に重大な犯罪をやってのける気質を持った人間の後押しをする事はあるが、誰も同情も許す事もしない。  完全にいかれた人間の生き様をみて背中がシャンとなるのだった。良い映画だ。[DVD(字幕)] 8点(2013-01-30 07:28:15)《改行有》

6.  ロルナの祈り 《ネタバレ》  国籍の取得を目的としている結婚を数件見たことがある。彼らに共通するのは中途半端な愛情と中途半端な決心で、このままとても上手くいくとは思えないような世界に自分自身が首を突っ込んでいるととは全く気がついていないと言う事である。この映画にも、そんな事をしてただで済むとは思えない人たちが組み立てている異世界がある。  そう言う異世界の中で生きる人たちに共通するのは、愛情や繋がりにすがる心が強いという側面で、この映画を見始めてすぐに国籍だけを取得したいという彼女に違和感を覚えた。  しかしこの違和感は日本人である私に固有の物で、国籍を取得した後様々な脱法行為で行政を食い物にする偽装する側には無いものだ。一時的な情や中途半端な道徳よりも生き方の方が重要で、物語の中でも彼らの心情が語られると妙に納得してしまう。  対価が金やポジションや命と言った、普通に生きていたらそんな危険な犯罪行為への隷従がおかしいと直ちに気がつくはずだが、そうならない彼らには正直感情移入は出来ない。  そんな中でいきなりセックスを始めてしまうあたりが妙に生々しい。子供や国籍といった欲しい物を手にした彼らが突然日本人となれ合い、本当の家族のようになってしまう例も見たが、実態は日本にいながら従来のコネクションから外れるつもりがさらさら無いことも注視すべき点である。  しかしながら、そう言った一見物語にはなりそうも無い事を見事に映画にしてしまうダルデンヌ兄弟の手腕は凄まじい物がある。面白いかどうかは別として、こう言った映画の存在は正しく重要なのだと思う。[DVD(字幕)] 6点(2012-11-29 12:28:24)《改行有》

7.  奪還 DAKKAN アルカトラズ 《ネタバレ》  この頃になるとすっかり太ってしまい、アクションがスタント中心になってしまうために見所がかなり限られる。DENGEKIが面白かっただけにセガール様の見所が少ないのは残念だった。[DVD(吹替)] 5点(2012-11-20 05:28:17)

8.  パトリオット 《ネタバレ》  Imdbで本作は6.9点という微妙な点数である。この生々しい点数はどのようなところから来るのだろうか。  この映画ははっきりとエメリッヒであり、僕らが大好きなエメリッヒが散りばめられている。え?そんな戦争だったっけ?ってな具合に脚色されたストーリーはバッチリ歴史ヒーロー物のテンプレートで有り、愛国復讐劇そのものだ。  横隊の正規兵に散兵戦術を採った大陸軍の活躍は、現代の陸上歩兵部隊のような躍動感がありその威力をまざまざと見せつけ、興奮をさせられる。虐殺(大事なことだが、同じ国民同士がツボ)を繰り返すロイヤリストが感情移入を高めて、最終決戦。  ツボを押さえすぎとすら言える鉄壁の作りにとうとうアメリカ人は「スゲー、俺アメリカ人で良かった」と言ったり「リアルじゃない。子供に嘘を教えるな」と言ってみたり。なるほど中間のない映画だねと納得させられるのだった。  なるほど、似たような例に置き換えて考えてしまっては想像力が足りないのかもしれないが、新撰組なんかもどうとでも取りようがあって創作の上ではどちらにも転ばせることが出来る素材としては似たようなものだろうか。  どちらにも言えることはリアルさとか史実観とか、創作物には創作物としての意味合いを汲んでやれよと観る側が大人になることの大事さが要求されることだろうなと思う。  で、要するにこの映画がどうかというと、ネットがない時代の共産ぽい平和主義とか、反米意識とかヒッピー的歴史観とは水と油、Imdbでもそう言う人がめっためたに叩いている。  真っ向からエンタメで立ち向かうどころか、それを使ってざっくり無視する大人なエメリッヒさん半端ねえ。[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2012-11-14 17:22:47)《改行有》

9.  トゥルース 闇の告発  歯軋り。そして高まり続ける湿度をどうしようもなく感じながら、そうではないと無視し続けるには自身の人の良さを騙し続ける必要がある。しかし、そうするには遅すぎた。  中途入社で技術職に就いた彼は、直属の上司からの指示に困惑していた。「精査を」という指示に疑を抱き始めたのは一月も前だ。資料と現物の損傷から予測できるトラブルを、もう一度同じ物を作り直し、壊れるまで操業しもう一度報告するように、と言う。延々と何度も続いているのだった。  何重にも発生する経費と、指をくわえて眺める時間だけが過ぎていく。  しかし翌月、社内の報告会で「トラブルの解決を怠り同一不良製品の納入を繰り返して開発工程だけでなく、製造工程にまで損害を発生させている。部材購入に関する記録に不自然なところもある」と、突然上司が報告し始めたのである。業務懈怠と経費不正使用の疑いを掛けられてしまう。  この後、社長への直訴を試みたが、 「君は、普通であればこの様な事があったらただでは済まないはずだけれど、私に直接相談とはよほど覚悟があるのだろうね。処分はしないけれど彼の指示に従っておくべきだと思うよ」  と一蹴されてしまうのだった。しかし、彼の携帯電話はこの会話を記録していた。彼の上司の指示も、その上司への相談も、報告会で配られた資料も全て記録されているのだった。  この後少し落ち着いて彼は考えた。  数日の休暇を組み込んだ長い連休を挟んだ月曜日、彼は始業前に社長に呼び出されたのだった。 「いや、誰だってそう言う目で見られれば、怒るのも分かるよ。こういうことが無いように会社を良くしていこうな、ランチをご馳走させてくれ」などと言うのである。  彼は休暇前の数日を掛けて、「法律家に証拠を全て預けて、翌週刑事告訴を検討している」という噂をパート従業員の女性達に自ら流したのである。何カ所からも届くその噂に、社長は懐柔策をとったのであろう。  その後、直属の上司は一人しかいない部署を新設され隔離、不正経理はそこで行われるようになった。扱いに困るヤツとして彼も従来の業務から切り離され、数年経つが未だそこに戻れていないという。  っていう同級生のすんごいスケールの小さい話を思い出した。  本質的にはこんな事したら戻れないよな。自分がリークした汚職現場に復帰するだろうか。エンドロール前の数行は違和感があった。[DVD(吹替)] 7点(2012-11-10 19:20:28)《改行有》

10.  スコーピオン・キング 《ネタバレ》  危うく史実と勘違いするところだったのは、この映画が良く出来ているという訳ではなくて私がオッチョコチョイだからだ。あぶねえ、気をつけたい。  意外と面白かったのもきっと私がオッチョコチョイだからなんだろう。[DVD(吹替)] 7点(2012-11-02 04:16:25)(笑:1票) 《改行有》

11.  インビジブル(2000) 《ネタバレ》  ヴァーホーベン様のアメリカでのキャリアにとどめを刺したな。今思えば。[DVD(吹替)] 6点(2012-11-01 04:04:02)

12.  マチェーテ 《ネタバレ》  恐ろしいんだ。僕の内側にある、この出来事に対する許容線はもうギリギリまでたまっている。この容量を超えたら僕は僕では無くなってしまう。  セガール様が怪しい正義の味方であるはずの、なんつうか見た目からしてそんなわけネエだろという心地よさが無いのでは、僕の心は持つわけがない。だが、セガール様はみんなの想像の埒外で胡散臭さに塗れた朗笑を、止めなかった。  マチェーテが一本の映画になって現れることにも驚きがないわけではないのだが、それを超えて僕らを驚かせてくれたこの映画は、謎と恐怖に充ち満ち溢れている。じゃぁどうやって戦わすんだと。どうやってマチェーテを勝たせるんだと。  だがしかしそして結局、最終的に、セガール様死んどるやんけ。このラストバトルのアホさ加減には世界中があきれるはずだったが、洋の東西を問わず拍手喝采だったのだろう、Imdbでも7点弱である。で僕の中のセガールラインを超えてしまった驚きは、僕を打ち壊してしまった。この後死んどるデニーロとかもうどうでもいい位の衝撃的な出来事だった。  一騎打ちでセガールが死んでもうとる。もうこれは……恐ろしいことなんだ。  原発が爆発する前で良かった。こんなに馬鹿馬鹿しくて世間様が許してくれるわけがない。[DVD(吹替)] 8点(2012-09-17 09:25:29)《改行有》

13.  イングロリアス・バスターズ 《ネタバレ》 この映画の気持ち悪さはハンパ無いんだが、嫌いじゃないから不思議だ。 そもそも、ブラッドピットが全く機能してないにもかかわらず、出て来るだけで締まる。ウケるわけだが、彼はこういう気持ち悪い万能感に冒された重症患者のような異常性を演じるときむちゃくちゃな存在感を発するから凄い。それを躊躇無く入れる。他の大物監督がまじめに作っても成立しそうな話なのにね。 結果としての内容が「で?」としか言いようのないところに、残虐性とか怖さが乗っかるのはやっぱり監督の個性なのか。私はそれが大嫌いで、金と時間を払ってなんで観なきゃいけないわけ?と思うわけだが、意志に反してついつい観てしまい釘付けになるわけだ。 この大嫌いな要素を上回る魅力がたまらない。だからタランティーノを無茶苦茶大ッ嫌いで不愉快だと思い続けることで、その作品を観たときのゾクリが味わえる。たまらん。[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2012-05-11 18:29:29)《改行有》

14.  シャフト(2000) 《ネタバレ》 ギャー、シャフトマジカッケエ。 黒いジャガーより良く出来てるし。結構満足度高けえ。 残念なのは、サミュエルLだね。彼でさえスゲエかっこいいんだからさ、普通にカッケエ俳優使えば異常にかっけえ映画になったのは間違いなかったんじゃないだろうか。 何回も見たのに内容は全然覚えていない。[DVD(吹替)] 7点(2012-05-11 18:18:57)《改行有》

15.  イーグル・アイ 驚きの既視感。 実験的とすら言える新しさの無さ。ちょっとスゴいんじゃないのかこれは。 観ながらもしかして……と思った瞬間その通りに起こる。事件事故。先入観をなくしてすら頭によぎる。 とは言え、自然さを追求している映像が結構好き。SFと言えばSFで、現代劇だがキーとなるSF的オブジェクトが最小限に抑えられていて、話のバランスが非常に良い。普段この手の映画を全然観ない人が最初に観るとしたら非常に高品質だと思う。 話そのものは可もなく不可もないのだが、製品としての作り込み度は相当に高い。[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2012-04-15 00:24:54)《改行有》

16.  かいじゅうたちのいるところ 《ネタバレ》 なかなか面白かった。 あの島がなんだったのか。マックスの妄想が作り出した虚構では有るのだろうが、手のつけられないあの荒くれ者でかいじゅうな彼らがマックスを癒して、しかるべき道筋に乗せてくれたのは決して都合が良い空想であるということだけでは無い。 ゆったりと、哀しくもないのにそう言う風に流れていく時間。子供の頃、親戚の家で年下のいとこたちと留守番をした日を思い出してしまった。何をして遊んで良いのか解らず、ああやってよく分からない王様ごっこを順番にやったのだけど、同じように飽きてしまってみんな疲れて黙り込んでしまった。 それぞれが夢中で役割をこなす内に、求めてるものは無いんだなって気づいてしまうとうちに帰る時間が猛スピードで近づいてしまっているのに気がついた。 そうやって迎えたおうちに帰る時間は、そんなはずは無いのに妙に切なかった。映画を見終わってしばらくすると何故か記憶の中でこれが選び出されて、頭のストレージから引っ張り出されてきた。 子供の頃、確かにあんな風にちょっと怖くて、我が儘を言えて、我が儘を言う仲間が居てくれる島に行ってみたかった。でも実際に行ってしまうときっとああやって切なくなっちゃうんだろうな。[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2012-04-12 01:32:33)《改行有》

17.  マイアミ・バイス 《ネタバレ》 そこそこ面白かったが、話としてはテレビシリーズを小一時間でサクッと何話も観た方が満足感が高いのには参った。マイアミバイスって好きなドラマだから補正が掛かってるけど、全然思い入れがなかったらどうなんだろうか。映画と言うよりは、二時間ドラマとして観たらイケるのだろうか。 ともあれ、リメイクされたとき結構喜んで観た。ソニーのキャラが立ちすぎてリコが全く空気だったのには違和感が大きかった。 おかしいな。微妙になんか腑に落ちないエンディングまで、マイアミバイスのお約束を網羅してはいるのだが、なんか違うんだよな。 これを観て一番しみじみしてしまうのは、やっぱりドンジョンソンってカッコ良かったんだなってところ。ジェイミーフォックスがもったいないとか、映像の美しさとか置いといてそんなところに気が行ってしまう。 あと、見終わってから半日経って気がついたけど、で、結局、FBIの裏切り者を探す件って途中から無くなってる。作ってる途中で大勢が同時に設定忘れちゃうのって凄い現象。でも現実に起きているからこう言う形でリリースされちゃうんだよね。これはひどい。[DVD(吹替)] 6点(2012-04-08 18:17:28)《改行有》

18.  トロピック・サンダー/史上最低の作戦 《ネタバレ》 壊れている。大事な部分が壊れている。[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2012-03-23 05:43:06)

19.  M:i:III 《ネタバレ》 オーソドックスの良さって言うのはあったと思う。 このシリーズは007より面白くってなんか悔しい感じがするんだ。[地上波(吹替)] 6点(2011-12-30 03:25:36)《改行有》

20.  0:34 レイジ 34 フン 《ネタバレ》 クソだなぁ。 すがすがしいほど半製品。日常とか生活の裏側にある怖さをねらってんのかな。もうちょっと現実に即さないとそういう怖さが出てこないと思う。 で、作ってる人たち自身が途中でそれに気づいてしまったのか、怖さの対象を変な怪人にしちゃったような別の主題になっちゃってる。 結局いらない謎とか、現実世界に戻ったラストの、普通の人たちが主人公に一瞥も投げかけないとか、よその話がやりすぎな手法とかもうなんかこうやったら怖いリストをみんなで持ち寄りました的な作りが無念きわまりない。 スプラッターに頼るとかそういうところも良くない。 迷い無くつまらなかったといえる普通のC級映画だった。そういう意味では外してはいない。[DVD(字幕なし「原語」)] 4点(2011-12-30 03:07:25)《改行有》

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