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自己紹介 猫と一緒に映画を見ていると、ヤツらは私より先にコイツはクソ映画だというのを察知します。ストーリー展開や伏線回収が怪しくなってくると席を立ってしまうのです。だけどそんなおっちょこちょいな映画にだって良いところはいっぱいあるんですよ。
猫のヤツらは冷酷です。

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【製作国 : ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順123
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1.  アンダーグラウンド(1995)  映像からビシビシ天才が伝わってきて、この変な世界にもっと何時間でも居たくないけど居たいと感じさせるセンスが凄い。  設定や世界観、紛争なども非常に良く作り込まれていて、箱庭的でありながらリアリティがあるという一番難しい見せ方を受け手が気づかないと言う作りには、見終わった後びっくりすると思います。  音楽も秀逸で、完成度も中毒性も高くて世界に引き込まれる。再生ボタンを押す度に勝手に三時間後の未来に飛び込む。それも何度でも。非常に危険な映画だ。[DVD(字幕)] 9点(2008-10-19 18:27:42)(良:1票) 《改行有》

2.  ボーン・アルティメイタム 《ネタバレ》 ただただ最高としか言いようがないです。 アクションシーンは対人、カーアクション、スタントすべて満点。 そして今回はパメラとヴォーゼン(だっけ)の攻防が苛烈に描かれていて、その一進一退の口げんかがものすごい。 台詞がアクションに変わってしまう緊迫の探索シーンは必見。 今回最大の見所は、ニッキーが暗殺者に追われるところ。 シリーズ最強の格闘アクションを見ることが出来ます。ところでニッキーが逃げ、暗殺者が追いかけ、ボーンが追いかける。このシーン、どうやって撮ってるんだ?っていう位カメラワークがゴリゴリと食らいつくのです。 ものすごい技術。 この3連作は、ドキュメンタリー的なハンディカム視点が売りなので、吹き替えにすると環境音が消えてしまって映像と音がぎくしゃくしてしまう。吹き替えの(台詞のミュート?)技術が全然進んでいないと言うことに気がついた。 セガールものや刑事物には絶対必須と思えるほどソースにマッチしているけれど、すべての映画に関してそうではないようだ。 ただ、酔ってしまうという方は吹き替えで見てみてはいかがでしょうか。 デメリットよりメリットの方が多いと思います。[DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2008-10-04 18:03:34)(良:1票) 《改行有》

3.  007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》  僕の最初の患者は、僕よりも少し年下の彼女だった。少し暑いくらいの部屋の空気に混ざる、朝の静けさは彼女の心にどう映っただろう。僕はそう言うことを考えられないまま、機械的な質問ばかりを投げかけた。本当は分かっていた。僕は彼女の事を、彼女たちと僕たちの持っている関係以上に考えてはいけないなんて言う事は、とうに。 「先生、明日帰りたい」  悪い笑顔でそう言う冗談を言う彼女に、僕は頑張って寝ていなさい、と言葉を掛けるけどそれ以上のことは出来ない筈だった。 「散歩、いこうか」  ナースの足音が遠ざかるのが聞こえて、え?と二人共が言う。言うつもりのなかった言葉がするりと口から零れていた。疲れていたのだと思う。けれど、僕の心の中に毎日少しずつ詰まっていく重いものがだんだんと大きくなっていった。  忍び足で、堂々と連れ出した彼女はいった。 「外ってやっぱり寒いんだね、先生」  悪い笑顔で車椅子を押される彼女は、僕の気持ちを知っているのかもしれない。  彼女がいなくなる日、熱病にうなされた僕はそこにいる事が出来無かった。  彼女が僕と過ごした部屋で、僕の心の重りは二度と外れなくなった。僕に力があれば。目を閉じて呟いた。  後ろから肩を叩く同僚が僕を励ます。彼女は無事に退院したから大丈夫。あとは僕に任せてよ、と。  余り違わないはずの僕らの、致命的スペックの差が、さらに大きい差を生む。僕よりもずっと上手く隠密行動をして見せたのだ。空いた時間にいくら呪ってみても、僕の呪いを跳ね返す頼りがいのある性能の彼には全くもって通じないのだった。  今日のジェームズは凜々しくて、知的で、機敏で。だけど何回死んでもおかしくないくらい、ヘマをする。  いつものジェームズも何回死んでもおかしくないくらいなんだけど、間抜けなんだ。見た目もいつもの彼らの方が精悍でとても業務に耐えられる感じがしないくらい端麗で見栄えする。でも、今日のジェームズの方がずっと仕事が出来そうだ。  たぶん、僕らが愛して止まないジェームズとは何か根本的に出来が違うんだろうな。  あれだけ大雑把で、毒を盛られて捕まって。通常操業のはずなのに、どうしようもなくジェームズなのに、意欲旺盛で頼もしいもんだから従来のジェームズをこよなく愛する僕たちは、新しいジェームズには敵意むき出しなのである。  そして、面白いだけになんか腹が立つ。[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2015-03-21 00:20:35)《改行有》

4.  がんばれ、リアム 《ネタバレ》  耐える事しか出来無い相手を、執拗に虐げる。振り上げた暴力が、間違ったところに落ちていく。それで非は受け入れられ無い。どれだけ他人を痛めつけても、それによって自分の価値が変わる事は無い。低い人間で有るという事実がそこに有るだけだ。  この父親を見ていると、本物のクズとはこう言うものかと、感心しながらみてしまう。彼は豊かなら貧しい人を虐げて、豊かでも貧しくも無ければ毒ばかり吐き、貧しければこの様な事をする。どこかで観た事が有るようなタイプだ。  社会だとか、貧しさだとか、信仰だとか民族であるとか。そんなことが重罪の許可証になるわけが無い。この様に重大な犯罪をやってのける気質を持った人間の後押しをする事はあるが、誰も同情も許す事もしない。  完全にいかれた人間の生き様をみて背中がシャンとなるのだった。良い映画だ。[DVD(字幕)] 8点(2013-01-30 07:28:15)《改行有》

5.  マチェーテ 《ネタバレ》  恐ろしいんだ。僕の内側にある、この出来事に対する許容線はもうギリギリまでたまっている。この容量を超えたら僕は僕では無くなってしまう。  セガール様が怪しい正義の味方であるはずの、なんつうか見た目からしてそんなわけネエだろという心地よさが無いのでは、僕の心は持つわけがない。だが、セガール様はみんなの想像の埒外で胡散臭さに塗れた朗笑を、止めなかった。  マチェーテが一本の映画になって現れることにも驚きがないわけではないのだが、それを超えて僕らを驚かせてくれたこの映画は、謎と恐怖に充ち満ち溢れている。じゃぁどうやって戦わすんだと。どうやってマチェーテを勝たせるんだと。  だがしかしそして結局、最終的に、セガール様死んどるやんけ。このラストバトルのアホさ加減には世界中があきれるはずだったが、洋の東西を問わず拍手喝采だったのだろう、Imdbでも7点弱である。で僕の中のセガールラインを超えてしまった驚きは、僕を打ち壊してしまった。この後死んどるデニーロとかもうどうでもいい位の衝撃的な出来事だった。  一騎打ちでセガールが死んでもうとる。もうこれは……恐ろしいことなんだ。  原発が爆発する前で良かった。こんなに馬鹿馬鹿しくて世間様が許してくれるわけがない。[DVD(吹替)] 8点(2012-09-17 09:25:29)《改行有》

6.  トロピック・サンダー/史上最低の作戦 《ネタバレ》 壊れている。大事な部分が壊れている。[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2012-03-23 05:43:06)

7.  ファイト・クラブ 《ネタバレ》 面白い。スゲエ面白い。 実は喧嘩を見に来たんじゃなくて、いかれた男に心酔したカルト集団だったっていうプロットが、全く関係ないストーリーで進んでいくのに破綻してないし(してるのかもしれないけど観てる間は気づかない)。 こういう悪意満載な映画は大好きだ。[DVD(字幕)] 8点(2011-09-25 01:52:37)《改行有》

8.  WATARIDORI 病院で手術を受けるため、メンドクセェなっておもいながら麻酔科の説明会が始まるまでの時間ではじめ見た。たいそうなパンフレットを渡されちょっとした恐怖心をあおる記述(自分とは関係なくても)が気持ちをダウンさせるなか否応なしに流れていたのが本作。 このときCGが使われているとか全然思っていなかったし、後日DVDのジャケットにCG一切なし的なコピーがあったことからCGが使われているかもしれないということには一切疑っていなかったが、そうか、そうなのか。CGが混ざっていたのか。意外。(無責任に未確認) けど、この映画。良い映画だったな。ドキュメンタリ好きには何時間でも見ていたい映像が延々とながれ解説まで入っている。それこそ何時間でも見ていたかったのだ。麻酔の説明が始まってしまうだろ!説明遅らせろ!つうか良いとこなんだから止めるんじゃない!と、小心者なので言えず。検索して邦題がWATARIDORIとわかった時には拳を握りしめた。 この映画はほんとうに良い作品だった。生き物が好きでドキュメンタリが好きならおそらく日本語ナレーション版のBDが出たら買ってしまうだろう。しかし映画ドキュメンタリでこの邦題だから何コーナーに置かれるか予測できない。セガールコーナーの隣にそっと置かれていたらきっと間違って買ってしまう人もいるのかもしれない。[DVD(字幕)] 8点(2010-02-20 14:49:41)《改行有》

9.  ジャーヘッド 《ネタバレ》 面白かった。良作。 はっきりと分かるのは、アメリカ人にとって戦争とは朝鮮戦争以降のことだろう。朝鮮戦争やベトナム戦争にしても、クラシックな戦争で今現在の戦争というイメージではないと思う。 そういう意味では、やはり第二次世界大戦というものはさらに古典戦争の世界で、歴史の教科書に出てくるテスト対策のような話なのかもしれない。日本人が第二次大戦中の話をみて涙し、これを風化させまいという話を一生懸命作り続けているのとは違い、アメリカでは常に変わり続ける戦争の意味を賢明に現実とすりあわせようとしているかのようだ。 アメリカ人にとって、戦争はずっと続いている(お祭り的な意味ではない)イベントの一つなのだろう。そこでは常に日本人が幻想を抱く第二次大戦中の悲劇と同種かそれ以上の苦しみが現存し、それを放置し国益や自国民の生命を損なうことすら無かったことにする、他の西欧圏諸国とは違う現実主義が横たわる。 アメリカの身勝手、のように豊かな地域のアジア圏ではねじ曲げられて良いように紹介される戦争は、常にアメリカだけではなく中東との共存を描く西欧圏全体の秩序を乱す組織的な悪の存在が根源となっている。中東だろうがアジアだろうが、ビジネスの場であり生活の場でもある、単なる地球上という場所をテロリスト的な集団(いろいろな規模を包括して)が思想と暴力で蹂躙しようとする。その集団の主張をなぜかテレビや雑誌が拾って真剣な顔でアメリカ批判をする状況は少し異様ではないだろうか。 そういった批判は少なからずアメリカ国内にもあるようだが、そんな中戦地に赴いた主人公達の任務は、戦闘と呼べない相手側の脆弱性に耐えることだった。古典戦争の世界にあった闘争はそこにはなく、はっきりと異質になった現代戦争の有様は、気持ちの悪い、国家ではない思想的な何かを相手にした、それに対する準備を強いられる毎日だけだった。 武力と恣意の危険な思想集団は今もその脆弱性や攻撃誘発性を巧みに操り、同情を引き相手方の主張をぶれさせ同化しようと奔走している。それはこの映画に具体的には描かれていないが、すでに共通認識としての下敷きとしては明らかに存在する。[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2009-11-23 15:20:46)(良:1票) 《改行有》

10.  グッバイ、レーニン! 《ネタバレ》 展開の小説的な流れが凄く好みだった。 お母さんの病状の変遷とかスリルを引き出す小道具になっていて、良くできてるなぁ。 文章だと受け身でそう思えるところを、映像で作るのはなかなか大変だったんじゃないかと思う。 すぐ突っ込みどころがビジュアルで分かってしまうので。 良くできてる。 この映画の主張がどのあたりまで現地の人の考えと一致しているのか分からないんだけれど、少し真剣に世の中を眺めるきっかけにでもなればいいなと感じた。 この映画のキャラクター達の、どうでも良いような努力が生活の柱を作る。 その類の努力すらやってないな、最近。そう言うところを認識するとちょっと良い薬になる。 そう言う部分の活力が無ければただ仕事で人生がすぎてしまうと思う。人それぞれ違うものであろう生活の大切さを少しだけ感じられた。[DVD(吹替)] 8点(2009-03-21 20:41:02)《改行有》

11.  セルラー 《ネタバレ》 面白い! 電話を使った設定って言うのが良いですね。 固定電話、公衆電話、携帯電話、それぞれに役割があって凄く面白い。 公衆電話にかかってきても、昔の映画ならそこから始まるとおもいますが、この映画では変なやつが出てきてスルー。 B級映画の移り変わりも興味深いです。 それから、なんかリュックベッソン関連作品をちゃんと作り直したみたいな感じがするんですよね、演出とか出演者とか。でも関係ないみたいです。 そういうわけでスピーディで凄いプレッシャーで、凄い爽快感。 最後まで携帯電話という設定を捨てず、生かし切る技量も凄い。とにかく良い映画を見たなぁっていうかんじでした。 吹き替えで見ていたのですが、中断したため設定が変わっていることに気づかずに途中から元の音声で見ましたが、吹き替えも雰囲気を損なわず、よりテレ東な感じが良かったですよ、おすすめです。[DVD(吹替)] 8点(2008-10-18 23:38:20)(良:2票) 《改行有》

12.  ボーン・スプレマシー とにかくすさまじいアクションに脱帽。 対人の格闘は前作よりさらに緻密になっていて、初期セガールを思わせる。 特に元同僚?を訪ねたシーンでは、技量の接近した相手との何でもありをかなりスリリングに表現。 刺殺、目つぶしをねらった攻防や小道具の使い方が上手すぎて手に汗握ります。 今作は前作のようなだんだんと明らかになる筋ではなく、目的に向かう筋なので、キャラ同士のやりとりが白熱化します。 スピーディな台詞回しが小気味良く、そういう部分の演出の巧さが光っています。 追い込まれてからのプロットも秀逸。ボーンと敵のパワーバランスの変化なども凄く上手く作られていて感心しきり。大満足でした。[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-04 17:46:51)(良:2票) 《改行有》

13.  キングダム/見えざる敵 《ネタバレ》 非常に考えさせられる内容。 日本人からは「それで復讐する訳ね、銃撃戦で」というイメージしかわかないんですがこの映画の内容はそういうものでもなかったようです。 欧米では、中東で働く多くの労働者を危険から守らなくてはならない訳で、何の理由もなく石油がほしくて基地を置いたり介入したりしているわけではない。 日本が基幹産業として国外に大きな組織を維持していないので、このあたりにどうしてもぴんときません。 ただ、居住区の男性が働きに来ているだけなのに、居住区内で家族が虐殺されたということを抗議しているのをみていると、急に恐ろしくなってくるわけです。 主人公としても、本来は働きに来ているだけな訳ですが、それ以上の感情があるためギャップが生じてしまうあたり、客に状況を理解させるプロット非常に秀逸でした。 最後の台詞も、秀逸です。主人公の「みんな殺ってやる」という台詞と少年の「奴らをすべて殺してやるんだ」と言う台詞。言葉は同じなんですが全く違う意味の対比が恐ろしさを生みます。 一方はモチベーションのためのアヤですが、他方は言葉通りの原理。 理由のない殺しの動機を引き継いでいる怖さがジワジワと残ります。 祖父が大量虐殺犯であり、射殺されたことを大義を引き継ぐことと解釈する感性に果たして理などあるだろうか。 どう考えても悪いことだけはわかります。 外国人労働者が嫌いという感情だけで、虐殺して良い訳がない。写真で見ただけの人間を虐殺して良いわけが無いのに、こういう行為にあるわけ無い一分の理があるような論調だけは絶対におかしい。ただむかつくから殺してしまえば良く、その際には隣人や同胞が死んだって、後で悲しくなればモチベーション高まってまた殺せるじゃん的な考えに絶対に理があってはならないということはわかりました。 ふと思うことは、アメリカ人に日本人がイメージするような非があるのか、ということ。 優秀なビジネスマンとして、中東経済で現地の人たちと一丸となって活躍する彼ら。 彼らと現地の経済を守るため、国が現地政府と協力して行使している力は本当に悪だろうか。 加害者はガス抜きの対象を欧米諸国に、その手段を虐殺にしているだけで、アメリカが無くなってもその本質は変わらない。 他者の力や幸せを目にすると入ってしまうスイッチを持つ人たちの心、そこにスポットが当たらなかったことが惜しい。[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-09-14 02:14:53)《改行有》

14.  スクール・オブ・ロック ジャックブラックのこういう映画って面白い。つっこみどころとかがすでに面白い。 このクラスの取り組みへの真摯さって凄く感動しました。 2時間って言う収まりの良い時間にビシッと作り上げられていて、本当に気持ちが良い映画でした。[DVD(字幕)] 8点(2008-08-24 12:56:56)《改行有》

15.  パトリオット 《ネタバレ》  Imdbで本作は6.9点という微妙な点数である。この生々しい点数はどのようなところから来るのだろうか。  この映画ははっきりとエメリッヒであり、僕らが大好きなエメリッヒが散りばめられている。え?そんな戦争だったっけ?ってな具合に脚色されたストーリーはバッチリ歴史ヒーロー物のテンプレートで有り、愛国復讐劇そのものだ。  横隊の正規兵に散兵戦術を採った大陸軍の活躍は、現代の陸上歩兵部隊のような躍動感がありその威力をまざまざと見せつけ、興奮をさせられる。虐殺(大事なことだが、同じ国民同士がツボ)を繰り返すロイヤリストが感情移入を高めて、最終決戦。  ツボを押さえすぎとすら言える鉄壁の作りにとうとうアメリカ人は「スゲー、俺アメリカ人で良かった」と言ったり「リアルじゃない。子供に嘘を教えるな」と言ってみたり。なるほど中間のない映画だねと納得させられるのだった。  なるほど、似たような例に置き換えて考えてしまっては想像力が足りないのかもしれないが、新撰組なんかもどうとでも取りようがあって創作の上ではどちらにも転ばせることが出来る素材としては似たようなものだろうか。  どちらにも言えることはリアルさとか史実観とか、創作物には創作物としての意味合いを汲んでやれよと観る側が大人になることの大事さが要求されることだろうなと思う。  で、要するにこの映画がどうかというと、ネットがない時代の共産ぽい平和主義とか、反米意識とかヒッピー的歴史観とは水と油、Imdbでもそう言う人がめっためたに叩いている。  真っ向からエンタメで立ち向かうどころか、それを使ってざっくり無視する大人なエメリッヒさん半端ねえ。[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2012-11-14 17:22:47)《改行有》

16.  トゥルース 闇の告発  歯軋り。そして高まり続ける湿度をどうしようもなく感じながら、そうではないと無視し続けるには自身の人の良さを騙し続ける必要がある。しかし、そうするには遅すぎた。  中途入社で技術職に就いた彼は、直属の上司からの指示に困惑していた。「精査を」という指示に疑を抱き始めたのは一月も前だ。資料と現物の損傷から予測できるトラブルを、もう一度同じ物を作り直し、壊れるまで操業しもう一度報告するように、と言う。延々と何度も続いているのだった。  何重にも発生する経費と、指をくわえて眺める時間だけが過ぎていく。  しかし翌月、社内の報告会で「トラブルの解決を怠り同一不良製品の納入を繰り返して開発工程だけでなく、製造工程にまで損害を発生させている。部材購入に関する記録に不自然なところもある」と、突然上司が報告し始めたのである。業務懈怠と経費不正使用の疑いを掛けられてしまう。  この後、社長への直訴を試みたが、 「君は、普通であればこの様な事があったらただでは済まないはずだけれど、私に直接相談とはよほど覚悟があるのだろうね。処分はしないけれど彼の指示に従っておくべきだと思うよ」  と一蹴されてしまうのだった。しかし、彼の携帯電話はこの会話を記録していた。彼の上司の指示も、その上司への相談も、報告会で配られた資料も全て記録されているのだった。  この後少し落ち着いて彼は考えた。  数日の休暇を組み込んだ長い連休を挟んだ月曜日、彼は始業前に社長に呼び出されたのだった。 「いや、誰だってそう言う目で見られれば、怒るのも分かるよ。こういうことが無いように会社を良くしていこうな、ランチをご馳走させてくれ」などと言うのである。  彼は休暇前の数日を掛けて、「法律家に証拠を全て預けて、翌週刑事告訴を検討している」という噂をパート従業員の女性達に自ら流したのである。何カ所からも届くその噂に、社長は懐柔策をとったのであろう。  その後、直属の上司は一人しかいない部署を新設され隔離、不正経理はそこで行われるようになった。扱いに困るヤツとして彼も従来の業務から切り離され、数年経つが未だそこに戻れていないという。  っていう同級生のすんごいスケールの小さい話を思い出した。  本質的にはこんな事したら戻れないよな。自分がリークした汚職現場に復帰するだろうか。エンドロール前の数行は違和感があった。[DVD(吹替)] 7点(2012-11-10 19:20:28)《改行有》

17.  スコーピオン・キング 《ネタバレ》  危うく史実と勘違いするところだったのは、この映画が良く出来ているという訳ではなくて私がオッチョコチョイだからだ。あぶねえ、気をつけたい。  意外と面白かったのもきっと私がオッチョコチョイだからなんだろう。[DVD(吹替)] 7点(2012-11-02 04:16:25)(笑:1票) 《改行有》

18.  イングロリアス・バスターズ 《ネタバレ》 この映画の気持ち悪さはハンパ無いんだが、嫌いじゃないから不思議だ。 そもそも、ブラッドピットが全く機能してないにもかかわらず、出て来るだけで締まる。ウケるわけだが、彼はこういう気持ち悪い万能感に冒された重症患者のような異常性を演じるときむちゃくちゃな存在感を発するから凄い。それを躊躇無く入れる。他の大物監督がまじめに作っても成立しそうな話なのにね。 結果としての内容が「で?」としか言いようのないところに、残虐性とか怖さが乗っかるのはやっぱり監督の個性なのか。私はそれが大嫌いで、金と時間を払ってなんで観なきゃいけないわけ?と思うわけだが、意志に反してついつい観てしまい釘付けになるわけだ。 この大嫌いな要素を上回る魅力がたまらない。だからタランティーノを無茶苦茶大ッ嫌いで不愉快だと思い続けることで、その作品を観たときのゾクリが味わえる。たまらん。[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2012-05-11 18:29:29)《改行有》

19.  シャフト(2000) 《ネタバレ》 ギャー、シャフトマジカッケエ。 黒いジャガーより良く出来てるし。結構満足度高けえ。 残念なのは、サミュエルLだね。彼でさえスゲエかっこいいんだからさ、普通にカッケエ俳優使えば異常にかっけえ映画になったのは間違いなかったんじゃないだろうか。 何回も見たのに内容は全然覚えていない。[DVD(吹替)] 7点(2012-05-11 18:18:57)《改行有》

20.  かいじゅうたちのいるところ 《ネタバレ》 なかなか面白かった。 あの島がなんだったのか。マックスの妄想が作り出した虚構では有るのだろうが、手のつけられないあの荒くれ者でかいじゅうな彼らがマックスを癒して、しかるべき道筋に乗せてくれたのは決して都合が良い空想であるということだけでは無い。 ゆったりと、哀しくもないのにそう言う風に流れていく時間。子供の頃、親戚の家で年下のいとこたちと留守番をした日を思い出してしまった。何をして遊んで良いのか解らず、ああやってよく分からない王様ごっこを順番にやったのだけど、同じように飽きてしまってみんな疲れて黙り込んでしまった。 それぞれが夢中で役割をこなす内に、求めてるものは無いんだなって気づいてしまうとうちに帰る時間が猛スピードで近づいてしまっているのに気がついた。 そうやって迎えたおうちに帰る時間は、そんなはずは無いのに妙に切なかった。映画を見終わってしばらくすると何故か記憶の中でこれが選び出されて、頭のストレージから引っ張り出されてきた。 子供の頃、確かにあんな風にちょっと怖くて、我が儘を言えて、我が儘を言う仲間が居てくれる島に行ってみたかった。でも実際に行ってしまうときっとああやって切なくなっちゃうんだろうな。[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2012-04-12 01:32:33)《改行有》

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