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プロフィール
コメント数 2526
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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【製作国 : 韓国 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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61.  英語完全征服 《ネタバレ》 げ。『嫌われ松子の一生』よりも『下妻物語』よりも先にアニメ&画面に花咲かせる&文字が乱舞&CM画面風をやってる。中島カントク、これ見た? これだから韓国映画は侮れません。さて、物語はベタっちゅーか、今時「あれはオレの妹だよ」っておいおい、いつの時代の少女漫画やってんだよって状態(いや、実際には私は30年ほど少女漫画を読んでますが、パロディ以外にそんなパターンがあった記憶はありませんけど)。でも、そのくっさいベタ物語の見せ方が上手いと言うか、前記の通りの技法を駆使して見せるので、ああ、クサさを笑えばいいのね、って判ります。メガネを取ったらカワイイ、ってベタなパターンかと思うと「エイリアンみたい」って言われて王道をハズすあたりにベタを笑う姿勢が現われてますね。イ・ナヨン嬢演じる「平凡な公務員・キャンディー」が、ともすればスッゲーイヤなオンナ!になるところをぐぐっと抑えて、彼女の魅力のお陰で、オロカだけど憎めない可愛らしさを醸しております。ラストの地下鉄車内での必死の抵抗がかわいいこと。一方「エルビス」はどこがどうそんなに魅力的なのか、ちょいと理解に苦しんだりしますが(なんか始終首すくめっぱなしみたいな姿勢してるし)。英語に苦しむのは日本人も韓国人も似たようなものみたいですが(やっぱり辞書の覚えたページを食べるのね)、さすがにこの映画の人達の英語の発音は誇張してますよねぇ。あれじゃ学校の英語教育が全く役に立ってませんでしたってレベルだもん。韓国の受験のための教育ってものに対するアンチテーゼだったりするのかな? 違うか。ともあれ、お気楽にほんわりと楽しめる映画でした。[DVD(字幕)] 7点(2006-11-15 01:29:27)

62.  猟奇的な彼女 《ネタバレ》 『彼女を信じないでください』『僕の彼女を紹介します』『非日常的な彼女』と見てきて、肝心な元祖を見てないでないの、という状態でしたが、実はテレビ放映の時に最初の方だけ見てギャース!とやめてしまったのです。何しろ映画に出てくるゲ○に弱いので。もらいゲ○しそーになるので。今回はコンディションを整え、不用意にナニか食べたりしないようにしつつ再挑戦。最初をクリアしてしまえば大丈夫でしたね。さて、映画を見ていて「ラブストーリーにやたらお金をかけたSFアクションだの時代劇だの脱走兵に軍隊出動だののエピソードは必要なのかえ?」と思いましたが、もしかすると愛というものは戦いだ、っていう象徴なのかもしれませんね。創作において彼女がいちいち未来からやって来た、というところにこだわっていたのは、未来は違う自分になっている、っていう願望を投影していたからに他ならないのでしょうし。男を「救う」「斬り捨てる」の二つの結末が、彼女の内面をどう象徴していたのか考えてみると面白いかも。ラストのオチに気付かず、「ああ、そうだったのか!」って単純に感動してるあたり、完全に映画にのめり込んでたんでしょうねぇ。いい女だけど猟奇的、素直だけどいい男とは言えない、このコントラストが嫌味なく爽やかでした。[DVD(字幕)] 8点(2006-11-14 01:00:42)

63.  おばあちゃんの家 《ネタバレ》 うーん、韓国映画はどうしてマジメな映画を撮ると教育映画風、なんでしょうねぇ。これまた学校の体育館で見せられる系シネマ。それにしても凄まじいクソガキさ加減。段々と素直な良い子になってゆくと思うじゃないですか。ところが、ちょっと良い子になった?と思うそばからクソガキリターンズ。そんな状態が1時間半弱の映画で延々と1時間10分ほど。見てる間あばあちゃんが可哀想でクソガキにイライラして、そして気が付けば終わってしまうという、私にとっては癒しも涙もない、イライラ映画になってしまったのでした。靴におしっこかけちゃうとか、靴隠しちゃうとか、新しい靴をダサイって言って履かないとか、多くのエピソードを投げ出しただけで回収していない状態なのも気になれば、シーンとシーンの間が飛んで、今はどういう状態?って考えさせられるのも不親切だなぁ、と。そういう、散文調な方がリアルなのかもしれませんが、やっぱり映画としてのドラマティックな展開は欲しかったな、と思いました。ちなみに私のおばあちゃんは二人とも既にこの世の人ではありませんが、二人ともごく近所に住んでいました。父方のおばあちゃんは孫多すぎで(11人かな?)、兄弟の中では放任気味、愛情薄めだった父の子だったのであんまり相手にされず(孫に対しても贔屓ってあるのね)、母方のおばあちゃんは更に孫多すぎで(こちらは孫12人かな?)、毒舌パワフルおばあちゃんで叱られてばっかりと、おばあちゃんってステキ、って世界にゃ生きてませんでしたなぁ。[DVD(字幕)] 5点(2006-11-13 01:31:28)

64.  Sad movie/サッド・ムービー 《ネタバレ》 ややっ? 世間の不評悪評を覚悟の上で見に行ったら、意外にも良かった、感動しましたよ? そりゃもう韓国映画のベタな物語を4つ合わせただけ、みたいな状態ではありますけど。ガンに冒された母と、その息子。消防士と、その恋人。耳の不自由な少女と、絵描きの青年。別れ話の代行をする男と、その恋人。それぞれがどんな物語になるかなんて「はいはい、毎度のパターンね」って判ってしまうようなもので、実際その通りの展開しかしません。また、それらが同時進行で描かれるために、どうしても薄くなってしまうエピソードがあるんでないの?と思われそうですが、これもまたその通り。ええ?アレで終わり?ってエピソードもあります。同時進行ですから、当然クライマックスに怒涛の泣かせに突入しますが、あっちで泣かせ、こっちで泣かせと、どうも泣かせも集中できずに散漫になりがち。1つ1つ独立した映画にした方が良かったんじゃないの?というツッコミも否定できません。でも、リンクしている部分の構成なんかは結構楽しめますし、ベタさ加減を全面的にとことん味わいましょうって姿勢で見るのならば、やっぱり「ああ、ええわぁ」って思えます。韓国映画のベタなところと同時に綺麗なところだけを濾過して描いている状態なので、世界から雑音も響いてきませんしね。動き過ぎなカメラワークが煩わしく感じましたが、まあ、深い味わいはないけれど、韓国映画ベタベタバイキングとしてはお腹いっぱいになれます。個人的には着ぐるみ少女のエピソードをもっとたっぷりと1本で見たかったですが。[映画館(字幕)] 7点(2006-11-11 17:03:05)

65.  霊 リョン 《ネタバレ》 キム・ハヌルねえさん主演って事で、他はなーんも期待せずに見ました。だって失礼ですが韓国ホラーってなんだかジャパニーズホラーのコピーみたいなイメージを醸してますからねぇ。呪いのナントカだの幽霊がバーン!と・・・ただ立ってるとか。実際見始めてしばらくは、ああ、最初にショッキングなエピソード見せておいて、あとは銀残し調の映像でじわじわバーン!の繰り返し、常套やね常套、なんて感じで見てました(ついでにハヌルねえさんがいつお笑いワールドに突入してくれるかとあり得ない期待を抱いてたり)。しかーし、中盤からこの映画、ヘンな事になってゆきます。ホラーとしてちっとも恐くはないんですが、なんだかドラマ部分に妙に魅かれちゃうんですね。記憶喪失という都合のいい設定ではありますが、主人公が模索する謎が少しずつ明らかになってゆくと共に、主人公が実はイヤなヤツで、幽霊の方が可哀想な存在だった、みたいな逆転が起こって、なんか幽霊に同情しちゃったりして、ちょっと悲しい物語・・・なんて思ってたら、クライマックスで更にえええ!?って。あんだけ伏線張ってありながら幽霊の正体を見抜けなかった、ぬる~いアタマの私。そう来たか! んん。これ、数多のジャパニーズホラーよりよっぽど面白かったぞ。楽しかったぞ。なんてったって物語がしっかり楽しめるし、感動しちゃったりするし、ハヌルねえさんのいじめっ子演技は見られるし。コレは思わぬ拾い物デスヨ、と。しかし、「パラサイト・イヴ」が名画だと主張してはばからないような私なので、どうかレビューを信じないでください。[DVD(字幕)] 7点(2006-11-11 00:20:32)

66.  うつせみ 《ネタバレ》 テレビの映画紹介で見た時には、留守宅に忍び込む話っていう部分ばかりがクローズアップされていたので、そこが主軸となって展開する物語なのかな、と思っていましたが、実際はもっと不思議でヘンな映画でした。この監督の作品を見るのはまだこれが二作目なのですが、やっぱりかなりブッ飛んだ人なのかな? メイン二人が最後の方まで話さず、ヒロインがラストで二言だけ。物語は波乱に富んでいて、どういう方向に進むのやら皆目見当が付かず。断片的に見えてきたかな?って思ったのは家族って存在の不確実さ、ひとつの空間に一緒に存在する事の意味・・・だけども、ラストのクレジットでそれもまた、ん?違った?みたいな。家族の作り出した形跡の中だけに存在する状態から、家族の中にいないけれどいる存在、家族の中の0.5人としての存在へと変わってゆくことで、彼自身の内面に変化が訪れたのか?って考えると、存在証明を残すあたりは変わってないんでないの?とも思えるし、半透明な存在(生と死の中間に位置するような)でいる事を彼は目指しているのかな?なんて思ったり。彼にとっては車の事故の一件が転機になってたりするんじゃないかなぁ、なんて考えたり。明確に存在してしまう事で罪を犯す、みたいな。まー、あまりに深くて私のアタマじゃ理解の限界越えちゃってます。こんなところでひとつ、ごめんなさい。[DVD(字幕)] 7点(2006-11-09 00:36:52)

67.  JSA 人である前に国民でなければならない世界、言葉も肌の色も同じなのに国家の名の元で、敵対し殺しあう人々。今現在、現実に存在する問題を描いているだけに、痛みを感じる物語でした。日頃、北朝鮮を世界の脅威、危険な国家として捉えていますが、そこに生きる人々が「自分達とは違う生き物ではない」という当たり前の事を教えてくれます。周りを海で囲まれた国に住む私には、実感が伴いにくいのですが、国と国を隔てる線は、歴史が刻んだ深い傷なんだと思いました。と書きつつ実際、映画見てる間いちばん大きかった感情ってのは、イ・ヨンエさん萌え。[映画館(字幕)] 7点(2006-11-08 22:09:10)

68.  春夏秋冬そして春 キム・ギドクって人がどういう人だかも、これがどんな映画だかも全く知らないままに見ました。お坊さんと少年の心暖まる物語だと思ってたら、あらあらまあまあ・・・。生生流転、諸行無常、諸法無我、涅槃寂静、なんだかアタマの中に四文字熟語浮かびまくりな映画でございました。四季を通して描かれる人と生命と自然との関わりを通して信仰ってそもそもナンなんでしょう?みたいな事を見つめさせてくれます。隔絶された空間を舞台にしながら、その外側に広がっている俗世間に生きるということを映し出してゆく、ちょっとステージ高めな映画。まあ、ちょいとお坊さんにしろお弟子さん?にしろ、極端な行動に出過ぎる感はありましたけれど。お坊さん、ちょっとジェダイマスター入ってましたねぇ。あんたぁ、オビ=ワンか、ヨーダか、って。と、結局俗っぽい感想に至るあたりが私の限界か・・・。お後がよろしいようで。[DVD(字幕)] 7点(2006-11-08 22:05:14)

69.  同い年の家庭教師 《ネタバレ》 くはー、気が付けば『彼女を信じないでください』とこの映画でキム・ハヌル嬢にすっかりコロリっと惚れてしまいましたよ。この映画でクォン・サンウが「田舎娘」ってバカにしてますが、なんつーか野暮ったさがええのよね。もちろん、最大の魅力はなんつっても毎回表情崩れまくり、かわいい顔して変幻自在の顔面演技にありますが。中でも困り顔が最も似合う女優です。それはさておき、でも映画はいまいちでした。前半はサンウの態度が悪いばかりでスッキリしない展開にイライラ、中盤、家庭教師話が展開しだすと面白くなってきますが、後半の恋愛話はなんでそんなにダラけた展開になるの?って感じになって、そしてクライマックスはハチャメチャ。一体なんであんなドタバタ&アクションが必要だったんだか意味不明だったりします。かと思うと唐突に終わっちゃうし。番長だのヤクザだの女子高生だののエピソード、もう少し整理しちゃって主役二人に絞った方が良かったんじゃないかと思いました。アクションシーンを脱力系で締めくくるハヌル嬢の一撃は最高でしたけど。[DVD(字幕)] 5点(2006-11-08 00:54:11)(良:1票)

70.  南極日誌 《ネタバレ》 ハズレでした。んー、ロケーションの風景が素晴らしくて、だけどそれゆえに後半になると怒涛のように現われる「合成です」ってハッキリしてしまう画面に冷めます。登場人物全員がキャラ的に面白くもなんともなくて、ずっとむすっとしていて全編陰鬱。ひとりひとり消えてゆく事になっても、思い入れが全然ないので恐怖感が湧いてきません。ホラーなんだかサイコサスペンスなんだか半端な状態でずっと物語が続くし、捜索隊は一度ヘリが出てくるだけで、あと何やってたんだか判らないし。ソン・ガンホはキューブリック版「シャイニング」のジャック・ニコルソンの如く、最初からおかしいんじゃないの?って感じにしか見えませんでしたし。太陽がずっと空にあって、風景がずっと白くて、その中で狂気に駆られてゆくっていうのが主題ならば、なんだか思わせぶりなイメージショットが多すぎですね。結構贅沢な環境で作られた映画だとは思うんですけど、私としてはこんな退屈な映画にしちゃって勿体ないなぁ、としか思えませんでした。[DVD(字幕)] 3点(2006-11-05 01:17:13)

71.  反則王 《ネタバレ》 ソン・ガンホ若っ! なんだか日本映画によくありそうなネタだなぁ、というか「ゼブラーマン」を思い出したり。だからもうね、韓国映画だから、みたいな違和感は全然ないんですよね。父親と二人暮しの冴えない銀行員が、暴力上司への抵抗から始めたプロレス。彼にとって自分が思いきり出せる場。だけどこれまた日本映画みたいに、ハッキリと娯楽映画としての明快な物語にはならず、もやもやっとした部分があちこちに散りばめてあって、私としてはもう少しハジけて欲しかったな、と思いました。結局のところ、銀行員として日常を生きてゆく、彼の日常は少しだけ変わったのかな?みたいなところに収まってしまって。せめて悪役レスラーとしての彼のメチャクチャさ加減をもっと見せて欲しかったです。クライマックスの試合も、あの後どういう事になったのか、判らずじまいでしたし。あれこれ広げつつ、回収しきってなかったですもんね。物事全てにオチがつく訳じゃない、それが人生、って事かな。同僚が辞める事になる経緯がよく判らなかったんですけど、あれは韓国映画だから判らないのか、銀行についての知識がないから判らないのか・・・。[DVD(字幕)] 6点(2006-11-02 00:35:43)

72.  ザ・ブライド/花嫁はギャングスター II 《ネタバレ》 前作を見て、続編がある以上は見ないワケにゃいくめぇヨ、と借りてきました。冒頭のアクションシーンで「ああ、モロに続編だぁ、わーい」と喜んだのですが(いや、前作が大好きってワケではないんですけどね、ヒロインがカッコイイしね)、ビルから転落して記憶喪失になって中華料理屋の出前持ちになっちゃいました、ってところからの展開は「あれ?」って感じ。体に染み付いたマフィアのボスとしてのスキルが面白いエピソードを色々描いてゆく、って程ではないし、ボスを探して子分達が奮闘する、って訳でもないし、ゆる~いコメディとして非常にまだるっこしい展開が続いてゆきます。更に中盤以降、脚本が破綻しはじめ、記憶が甦る後半に入るとメチャクチャ。そこから胸のすくようなアクションが展開するのかと思えば、ちっともキレがないし、中華料理屋のマスターの娘が実の娘じゃない、って唐突に語られて意味が判らないし、マスター唐突に死んじゃうし、敵ボスや再開発話の行く末が不明だし、チャン・ツィイーは刺身のツマ未満の存在だし、まるで30年前の香港映画を見ているような粗雑さ。冒頭のアクションシーンに製作費の大半使っちゃって、あと予算なくなりました、みたいな感じのいい加減な映画で、ああ、韓国映画でもこういうダメな映画ってのはあるんだなぁ、としみじみ。それにしても、続編である以上は前作のダンナの存在はとっても重要だと思うんですが、まーったく登場もしなければ言及もされず、でも写真では登場して、一体どうなっちゃってるんでしょ? 本当にいい加減だなぁ。[DVD(字幕)] 4点(2006-11-01 01:06:55)

73.  僕の彼女を紹介します 《ネタバレ》 「ああ、そうか、風を表現してるからウザいカメラワークを全編見せ続けたワケか!」とクライマックスで納得。でもね、ウザさに変わりはないんですけどね。もうとにかくヘンな映画で感動とかできませんでした。最初の銃撃戦を緊迫感ゼロで描く時点から「この映画ではナニが起こっても別に驚きゃしないわな」って気持ち。でも、そんな気持ちを上回る超展開で一体何やってんだろ?と。唐突な落石事故が存在する意味が判んないし(フェイント?)、49日までの間にいきなり凄腕刑事みたいな存在に変身しちゃう意味も判んないし(「天国に行けないパパ」みたいにブチ切れた?)、自分が殺しちゃったんだ、ってところの内側外側の描写が曖昧なまま放置されちゃうし、ラストの幽霊ミョンウはラリってるみたいにしか見えないし。そもそも前半でギョンジンとミョンウがきっちり心と心で結ばれましたって描写がなくって、ちぃとも愛が盛り上がってない状態で「死んじゃいました」ってなってもなんだか呆気ないねぇ、としか思えませんし、その後の残り時間、ナニやんのよ?って私の不安通りに物語迷走しまくり。なんとなくキレイでカッコイイイメージショット並べてみました、っていうのが前面に出過ぎて、中身が全然伴ってない映画としか思えませんでした。「これこそがベタで固めた韓国ラブストーリーのパロディです、笑って下さい」って言うんなら判らない事もないんですが。[DVD(字幕)] 4点(2006-10-31 00:41:20)

74.  大統領の理髪師 《ネタバレ》 映画を見終わって、あまりに韓国についての知識がない事を認識させられました。「下痢で赤狩り、そんな事があったのかぁ」と『マルクス病』なる病気をネットで調べてみると、この映画の事しか出てきやしない・・・こりゃ創作部分なんですねぇ(そんな事で共産主義者扱いされて逮捕されたんじゃ、日頃、お腹の弱い私なんてエライコッチャ)。四捨五入って考え方は日本から渡ったとか。朴正煕政権を調べてみると、必ずしも反日的な人だった訳でもなく、日本からの資金援助を進めた高度成長の立役者であり、だけど軍事政権下で国民を抑圧した人でもあり、と。さて、そんな時代を大統領の傍で生きた理髪師の「フォレスト・ガンプ」風物語は、親しみやすく当時の韓国の風潮を教えてくれます。ほぼ私と同じ時代を生きている息子の存在を通して、自分が生きてきた間、韓国はどんな世界だったのかがほのかに見えてきて、映画が教えてくれる事の意義を感じます。ソン・ガンホは『グエムル』の時みたいな役ですが、本当にこの人は朴訥としたおっちゃんを演じさせたら右に出る人はいないんでないの?みたいな存在感を発揮しますね。物語は時代や政治を映した前半に比べて、後半は息子の足についての映画になるので、ちょっと力が薄くなってしまうのですが、全体としては興味深く楽しめる作品でした。いろいろありながらも結局なんとなくずっと一緒な奥さんや店員の存在にも愛着が湧きました。[DVD(字幕)] 7点(2006-10-30 00:53:55)

75.  トンマッコルへようこそ 《ネタバレ》 迫力のある戦闘シーンの一方で、基本はあくまでファンタジー。久石譲の音楽もあってか、宮崎アニメのような世界ではありました(明らかな影響も感じます)。朝鮮戦争の中、戦争が起こっていることすら知らない平和でのどかな村を訪れた北の兵士、南の兵士、アメリカの兵士。ここには戦争によって営みを踏み躙られてゆく人々の姿があります。戦争は人が始めるものですが、全ての人々の意思によって起こるものではなく、平和に暮らす人々も、また徴用によって戦場に駆り出されてゆく人々も、必ずしも戦いを望んでいる訳ではない、そんな事を思いながら見ていました。人が本当に守るべきものって、なんなのでしょう? 戦争であれ紛争であれ、国家や民族、思想で十把一絡げに捉えて、そこに生きる人間を見ないのは思考停止状態に他なりません。朝鮮戦争が半島の人々に与えた傷、それはこの映画に限らず、多くの韓国映画に今も色濃く表れています。敗戦国であるこの国におけるアメリカの存在とはまた違った在り方をしている韓国でのアメリカの位置を踏まえて見ることもまた重要なポイントですね。今や日本では声高に反戦を叫ぶ事すら憚れるような風潮がありますが、これはバリバリの反戦映画、国を愛するっていうのがどういう事なのか、っていうのはこういうところから見えてくるんではないかなぁ。[映画館(字幕)] 8点(2006-10-28 20:50:59)(良:1票)

76.  彼女を信じないでください 《ネタバレ》 「これ、なんて松竹映画?」ってカンジでした。笑って泣かせる人情喜劇ってヤツですね。私くらいの歳の人間には「なつかしー!」って感覚。田舎町を舞台に嘘つきオンナが巻き起こす騒動記。彼女が能動的にどんどんと混乱させちゃう、アメリカ映画風やかまし映画かな?と思っていたら、むしろ巻き込まれて仕方なく結果的に混乱させちゃいました、って感じで彼女自身が翻弄されてゆくところが見ていて楽しめました。決してイヤなオンナじゃなくって、その場その場でなんとか取り繕うための嘘が嘘を呼んでゆく状態、ああ、なんとなく判るわぁ、って。センスは古臭くて、とても今世紀に入ってから作られた映画には見えないんですけれど、前述の通り、懐かしい楽しさ、温かさに溢れていて、でも「懐かしい」と感じるからには、つまり今の日本映画からは失われちゃった感覚なのかなぁ、なんて思ったり。スタイルや手法よりも、まず物語や世界ありきで作られているところに、とっても好感を覚えました。前半の散々なメに遭うカン・ドンウォンに大笑いしつつ、後半の怒涛の泣かせ(でも韓国映画だからって誰か死ぬわけじゃありません)に涙して、なんか自分の中で徐々に韓国映画、イイかも、って気持ちを大きくさせてゆく、そんな映画でした。[DVD(字幕)] 8点(2006-10-28 00:37:28)

77.  殺人の追憶 「グエムル」「ほえる犬は噛まない」そしてこの作品と見て、この監督さんは『韓国のまとまらなさ』を作品にまとめるのがとても上手なのではないかな、と思いました。3作共通して見えてくるのは、単純に正義や悪で物語を組み立てるのでなく、正義も悪も美も醜も何もかもが一つの個の中に渾然一体となって存在して、それが集まってひとつの世界、ひとつの社会を形成している状態。この映画での判らなさ加減、スッキリしなさ加減、混乱と惨劇と悲劇の中にブラックな笑いまでが織り込まれた状態、それは監督が自嘲的に思う韓国という国の姿なのかもしれません。86年という舞台は、今とは違う韓国の世界であった筈、なのですが、ここで描かれた空襲避難訓練は形骸化しつつも継続し続け、そして今、北朝鮮の核実験によって再び国が市民に訓練への参加を喚起しているニュースが流れるにつけ(街中を歩いている人々に警官が注意する姿など、この映画のまんまです)、韓国という国の抱えた問題はずっと尾を引き続けているのですね。もちろん、日本はそれを対岸の火事として眺めていていい国ってワケじゃないんですけど(だからって線引っ張って壁立てて武器構えてろ、っていうワケじゃないですけどね、勿論。小泉政権はそういう方向に持ってゆこうとしたんでしょうけどもさ)。[DVD(字幕)] 7点(2006-10-26 00:32:34)(良:1票)

78.  復讐者に憐れみを 《ネタバレ》 うー、重い暗いシンドい。真剣に見続けて気持ちをあちこちに動かされながら、見終わった時には心の中にずーんと鬱の錘をぶら下げられました。不幸なエピソードに同情するんだけど、馬鹿だったりやり過ぎだったりして、その気持ちが冷めて次の同情へ推移しちゃう、だけどそちらがまた・・・と安易な同情をどんどん挫いていって、1つの悲劇がどんどんと幾つもの悲劇に繋がってゆくさま、その希望のなさ加減がキビシいツラい。ユーモラスなエピソードがコロリと転がってたりして油断してるとグサッとやられてしまう、って感じで気を抜けませんでした。台詞や説明的な映像なんかで多くを語らずに写実的な映像を重ねていって伝えてゆく手法に感心しましたが、それだけにラストのペ・ドゥナのセリフを繰り返す部分はちょっと余分だったかな。あれってなくても判る部分だったので。それにしても韓国映画の息苦しさってなんなんでしょ? 明るい映画でも息苦しさを感じてしまうんですけれど、こういうシリアス、暗い映画だとなおさら。日本にはもうない、のではなくって塗り固めて隠し込んで見えないフリしてるモノが、韓国映画には映り込んでる、そんな気がします。きっと韓国の映画作家は、自分達の社会の中にある問題や現実を描き出す事に、真剣に取り組んでいるんだなぁ。[DVD(字幕)] 7点(2006-10-25 01:07:22)

79.  私の頭の中の消しゴム 泣けはしなかったけれど、その分、感傷や気持ちの高ぶりに左右されずに、映画としてきっちり楽しませてもらいました。世界中のどの愛し合う二人にしたって、死んでしまったら愛した事もその思いもこの世から消えてしまうのですよね。そういった意味ではこの映画の二人に訪れる悲劇は必ずしも特別なものではないし、じゃあ愛ってなんなのよ?みたいな映画で。愛し合えた長さとか量とか幸せの度合いとかじゃなくって、確かに愛したって気持ち、それだけ。それだけで十分でないの!そんな映画でした。[DVD(字幕)] 8点(2006-09-19 01:12:04)

80.  ほえる犬は噛まない 《ネタバレ》 ここに出てくる人は誰もみんな善人ではありません。一方で正義やモラルを説きながら、もう一方で犯罪行為に及んだり、モラルに反する行為をしたり。その、人としてモラルに反する部分が他者に影響を及ぼした時、まるで連鎖するように次の反モラルが生じてゆくという、とてもブラックな映画。それぞれがみんな身勝手な価値観で動いていて、自分は正しい人間だと思い込んでいても「これくらいは問題ない」って意識で悪い事してたりして、そういう意識が重なれば、世の中そりゃおかしくもなりますわな、って映画ですね。この映画の中で最も正義の側にいそうな2人のお姉さんですら、自分の仕事をマトモにこなしてなかったり、電車の中でタバコ吸ったりゲ○吐いたり、車のミラー破壊したりしていて、むちゃくちゃなワケですわ。正義の行為だって功名心のため、って露骨に表現してたりしますし。自分じゃ見えない、人が見ている後頭部、ゴミをこまめに分類する行為、いちいちツバを吐く姿など、細かな象徴がいっぱい散りばめてあって、個人主義が発達した世界をシニカルに捉えています。一筋縄じゃいかないイガイガしたモノを放り投げてくる映画、なかなかに挑発的で楽しめました。[DVD(字幕)] 7点(2006-09-09 01:08:47)

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