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プロフィール
コメント数 3872
性別 男性
年齢 53歳

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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
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1.  必殺! ブラウン館の怪物たち バラエティ番組路線に乗っかった、悪評高い第2作。以前に必殺シリーズの映画を続けてテレビ放送してた際にも、こっそり飛ばされてたような気がするんだけど、気のせいか? とは言え、出演者のメンツから想像するほどにはオチャラケでもなく、そちら方面を期待し過ぎると肩透かし、となるのですが、懐かしさもそこそこに。そんな中で、「柏原芳恵」は、いやこれ、スゴイと思う・・・ほんっと久しぶりに、「ぶりっ子」という言葉を思い出しました。完璧も完璧、標本レベルの「ぶりっ子」ですよ、これは。 とかいう事はさておき、笑福亭鶴瓶という人が持っている、笑顔の奥にあるコワさ、みたいなものは、出てましたね。何とも言えぬ、怪人物ぶり。 とかいう事もさておき、この作品、幕末を舞台に、たいして面白くもない物語が続き、クライマックスにおける仕事人たちの討ち入り(?)でようやく盛り上がるかと思いきや、確かにココでたっぷり時間は取っているのだけど、キレのない演出がひたすらグダグダと続き、音楽もグダグダで、かなりツラいものが。 全体的に夜の場面が多く、暗い雰囲気、というのは「必殺仕事人らしさ」でもあるんだろうけれど、かつての大映時代劇のような深みのある暗さじゃなくって、単にロケ撮影等で背景をあまり映したくないから暗い所で撮影しているんじゃないの?という方便にしか見えないのが、これまたツラいところ。 ぜーんぜん関係ないけど、「仕事がすんだら、仕事だぜ」は、名コピーだと思います。ぱちんこ仕事人。[CS・衛星(邦画)] 2点(2024-03-09 06:01:13)《改行有》

2.  必殺4 恨みはらします 時代劇、ですけれども、「必殺」、ですから、例えば時代考証がどうのこうのなどと言い出す人はまさか、いないですよね。 と言う訳で、何でもアリなんだろうから、いっそ『魔界転生』みたいにブッ跳んだ時代劇を好き勝手に作ってしまおう、ということなのかもしれませんが、いや、それ、松竹じゃ無理でしょ。というのは偏見でしょうか。 いかにも魔界転生チックな分、ハードルも上がってしまい、ちと物足りない。でも歓迎します。でもでも、歓迎はするけれど、だからと言って楽しめるわけじゃない。やっぱり企画的に、必殺とは相性悪かったんでしょうか。 千葉真一が住んでる川のほとりの庵。これ、どこでロケしたんですかね? とかいうコトだけ、妙に気になる。小川が直接、海に流れ込んでるの?[CS・衛星(邦画)] 5点(2022-10-09 10:32:54)《改行有》

3.  びっくり武士道 コント55号というと、基本的には欽ちゃんが二郎さんを追い詰めて、「ボケに対するツッコミ」というよりも、ツッコミがボケを呼んでまたそれがツッコミを生む、みたいな無限ループのイメージ。 しかしこの作品では二郎さんがコワモテのメチャクチャ強い武芸者、それに対し欽ちゃんはフニャフニャの弱腰のお侍さん。これがまた実に、役柄にピッタリだったりするのです。 二郎さんの異常なまでの強さ、向かい来る相手を空高く投げまくるあたりのアホらしい誇張(これはもはやカンフーハッスルの先駆的作品、と言ってよいのではなかろうか)。こういったあたりはしっかりギャグ映画になってるし、欽ちゃんの怯えた表情も見どころ、ではありますが、基本的にはシリアスなものを含んだオハナシで、ちょっと噛み合わない印象も。 音楽は冨田勲。シンセサイザーらしき音色も聞こえてきます。[インターネット(邦画)] 6点(2022-06-19 10:30:54)《改行有》

4.  HERO(2007) 《ネタバレ》 日頃から「この世でもっとも嫌いなものはテレビドラマだ」と公言している私が、そもそも、コレを見るのは無理がありましたかねえ(もっとも、「この世はすべて、テレビドラマよりも好きなモノばかり」なワケが無いので、私も大袈裟に言ってるだけに過ぎないのですが)。そうは言っても天下のキムタク、そのカッコいいところをしっかり見せてくれるんでしょ、という期待はあったんですが、意外に「カッコよくない」。もちろん、顔が、という意味ではないし、表情も仕草もしっかりキムタク節を利かせていて、「らしさ」はしっかり出てはいるんですが、ただ、カメラが全身像を捉えたときのその姿は、どうも映画スターのソレのようには感じられなくって。こういう自然な感じがイイってことなの? 私がテレビドラマを嫌う理由の一つもここにあるような気が。 せめて、韓国パートで全力疾走する場面では、もっとカッコいい「走る姿」を見たかった。もしも、主人公のファッションが作品の売りであり、このファッションではカッコよく走れない、というのなら、そもそも走るシーンなんて入れなくてよいです。トム・クルーズなり、メル・ギブソンなり、といった、間違いなく「スター」な人たちは、映画の中で走る姿の迫力も全然違います。「スター」だかどうかいささかアヤしいスタローンだって、あの「ロッキー」での走りは印象的でした。 そんなこんなで、友情出演とやらで登場したイ・ビョンホンに、明らかに貫録負けしてしまってて。日本を代表する人気タレントであるのなら、負けて欲しくない。残念。悔しいではないですか。ま、出番の多さが違うから貫録の単純比較はできない、ということにしておきますか・・・。 ストーリーは、とある若者が起こした傷害致死事件の捜査を軸に、大物政治家の贈収賄事件、さらには連続放火事件がそれに繋がっていく、という、意欲的と言えば意欲的な構成ですが、放火事件というのがどうも、単に事件解決の手がかりとして配置されただけで、たいしたドラマになっていない弱さ。このエピソードを通じて艱難辛苦の捜査を描くには、あまりにお手軽なノリ、これもテレビドラマ的と言わざるを得ないのでは。 タモリは、タモリにしか見えない。少なくとも大物政治家には見えない。そりゃそうだ、タモリにしか見えないんだから。 傍聴席にひとり残された国仲涼子、彼女の描き方もこんなもんでいいんですかねえ。この印象的であるはずのシーンですら、脇役然として、物語の中で淡々と消費されていってしまう。 ただ、検察の面々の多彩で個性的な顔触れは、これは確かに見てて楽しく、作品のベースをテレビドラマとする強みかもしれませんが。[地上波(邦画)] 5点(2022-05-05 07:26:49)《改行有》

5.  ビリケン 最近の通天閣では、別料金払ったら展望台の上のテラスみたいなところに上がらせてくれるんですが(前に行ったときはお土産にレトルトカレーくれた) 、なんとこの映画では、そのさらに上、テッペン中のテッペンのトンデモないところに人が立ってます。それを空撮でぐるりと周りから撮影して。いやはやホントにトンデモないシーンに、度胆を抜かれます。 最近でこそ注目の観光スポットに返り咲いている通天閣ですが、この頃はよほど閑古鳥が鳴いててロケし放題だったのか(?)、なかなか臨場感、コテコテ感が溢れる作品になってます。 大阪のユルユルでダメダメなところが、通天閣のグダグダなところと重なり、さらには、大阪人のセコさがそのまんま神様であるはずのビリケンさんのセコさにも投影されていて。もうこの時点でこの映画、何が起きてもおかしくない(笑)。物語の中心はオリンピック誘致に向けた地上げ騒動、だけど、そこにはさらに、笑いを呼ぶエピソードがたっぷり盛り込まれていて、個人的には大満足の作品です。ラストは雑踏に消えていく、何と庶民的な神様であることか。なぜか感動してしまいます。 それにしても、登場する光景はすべて新世界の近くなんですかね?ちょっと意表をつく光景も登場しますが。[インターネット(邦画)] 8点(2022-02-23 20:46:03)《改行有》

6.  必殺! THE HISSATSU セットなり照明なり、あちこちの場面で貧弱さを感じてしまい、テレビ的な印象が濃厚。映画らしい豪華さみたいなものは感じられません。「テレビでお馴染みの」という売りがあれぱ、カネかけずに映画作っても何とかなるでしょ、みたいなノリ。 とは言え、カネが無ければ無いなりの、語法、のようなものがあったりもして、それなりに外連味と言えそうなものを感じさせたりもします。 内容はこれ、どちらかというと他人の不幸に首を突っ込むだけの普段の仕事人に対して、今回は自分たち自身が事件に巻き込まれる、という、スペシャル版あるある。 でも彼らは基本的に、慌てず騒がず、クールにターゲットの命を奪うだけの仕事人。カッコいいっちゃあカッコいいけど、イマイチ盛り上がらない・・・。[CS・衛星(邦画)] 5点(2022-01-18 10:04:38)《改行有》

7.  ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎完結篇 こんなシリーズに出演していたのでは命が幾つあっても足りないもんで、清水宏次朗も去って行ったのだろう、と思いきや、性懲りも無く復帰してしまった最終作。気のせいか、ますますヘンな髪型になってしまったような気がするのだけど、きっと気のせいだろう、という気がする。 で、最終作だけに、もう死んじゃってもいいや、と総決算のような無茶をやるのか、というとそんなことはなくて、割と普通の抗争劇でした。マンネリ感しか残さず、ちょっと残念な出来でした。いや、シリーズ通じて死人が出なかった(多分)のはホント良かったと思いますけど。 ちょっと目を引いたのは、仲村トオルの「口の中目線」カメラですかね。こんなヒドイ映像はなかなかお目にかかれません。 で、結局のところ、最終作になって今さら言うことでもないのですが、やっぱり仲村トオルはヤンキーには見えんなあ、と。[インターネット(邦画)] 5点(2021-10-20 23:00:03)《改行有》

8.  緋牡丹博徒 一宿一飯 前作の熊虎親分と何がどう違うと言われても困るけれど、でも、相当ヘンテコになってます。しかしこれこそが鈴木則文監督の思い描いた熊虎親分そのもの、なんですかね。ここから先は、脇役には収まり切らないので、主演作『シルクハットの大親分』で、どうぞ(これがカッコいいんだ。アホだけど)。 今回、藤純子演じる主人公を支えるのが鶴田浩二。彼らの前に立ち塞がる敵の凄腕が、菅原文太。こうやってみると、このヒト、悪役の方が似合ってそうな。鶴田浩二vs菅原文太、シビれますな。 白木マリと西村晃のサブストーリーも印象的だし、クライマックスにおける製糸工場での死闘も目を引きます。 充実してます。[インターネット(邦画)] 8点(2021-09-28 19:41:30)《改行有》

9.  ピラニア リターンズ 今回はプールでピラニアが襲いかかってきます。だもんで、前作も大したスケール感では無かったけど、さらにスケールダウンした感じ。プールで大パニック、だなんて、『ボールズ・ボールズ』以来じゃないのかね? 数々の登場人物、その多くがただ喰われるためだけに出演していて、正直、誰が喰われようがどうでもよくなってくるのですが、1時間強もあれば、皆さん大方食い尽くされてしまい、余った時間で延々とNGシーンを見せ続けるという、驚くべき開き直り。 製作者たちが楽しんで映画を作っている、というのも悪くはないだろうけど、製作者しか楽しんでないのは、さすがに問題かと。 デビッド・ハッセルホフがもはや、騙されて出演させられているようにしか見えん。しっかりしろ、マイケル![インターネット(字幕)] 3点(2021-09-14 23:15:20)《改行有》

10.  ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎音頭 このシリーズからはすでに何人かの出演者が去っているとは言え、ついに主役の清水宏次朗までが逃亡! そもそもこのシリーズは超いい加減で、作品変われば、同じ役を別の人が演じたりするばかりではなく、同じ人が別の役を演じてたりもするので(どうせ不良ばかりで誰が誰やら見分けもつかないので、何の違和感も感じさせない、というシステム?)、ヒロシ役も、誰かヒマそうで命知らずの役者を見つけてきて変更してもよかったんじゃないの、と個人的には思うけど、あくまで個人の感想です。 と言うわけで、物語の中心には仲村トオルが一人。ただしその周りには不良オールスターズがわんさか登場し、ひたすら抗争に次ぐ抗争。主役が売れた2作目以降、やや迫力を欠きつつあったこのシリーズに、活力が戻って、まさに原点回帰。 ポリスストーリーでジャッキーが繰り広げた百貨店での死闘、あれを臆面もなくパクってるんですけど、要するに、日頃の鍛錬もテクニックもなく、根性だけで同じことをやらせようという、これぞビーバップ魂。だもんで、似ても似つかぬカオスになっちゃってます。いやはや痛快。一種の奇跡。 まだ死人が出てないのも、奇跡と言えば奇跡。え、出てないよね?[インターネット(邦画)] 8点(2021-08-21 11:41:51)《改行有》

11.  ひかりごけ 原作読んだのも随分昔で、今、手元に本が無いもんで映画との比較も出来ないのだけど(それはつまり、私にとっては原作はあまり強い印象を残すものではなかった、ということでもあるのだけど)、映画がちょっと舞台劇を思わせるのは、原作が(上演を前提としないながらも)戯曲形式をとっていることと関係があるのでしょうか。 雪に閉ざされた洞窟での、飢餓、そして食人行為。舞台となる撮影セットは大変よく出来ている、とは思うのですが、それでも妙に明るかったりしてちょっとスタジオっぽさが出てしまうのは、残念な気もします。ただそれも、物語が佳境に入ってくると、あまり気にならなくなってきますが。 生き延びるために仲間を喰うことは罪なのか、と言う問題は、突き詰めると人間の原罪に辿り着く。それが罪だとしても、誰がそれを責めうるのか。 ってのが、後光のような緑色の光で示されて、実際にこれを映像で見せてしまうのは何となく理屈っぽく説教臭い感じもするけれど、荘厳な宗教劇を見ている気分にもなってきます。 それを支える音楽が、大御所、松村禎三。素朴な響きのテーマ曲が胸を打ちますが、一方、クライマックス等で流れる密度の高いオーケストラの厳しい音楽は、ん?これはもしかして、自作の交響曲第1番の流用ですかね。[インターネット(邦画)] 7点(2021-07-31 21:26:43)《改行有》

12.  ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎狂騒曲 仲村トオルと清水宏次朗の不仲説(?)に信憑性を感じさせるくらい、二人があまり絡んでない気がしちゃいます。 そりゃまあ、ストーリーの都合でたまたまそう見えただけ、っていう部分もあるのでしょうけれど、二人の関係が元に戻るラストの二人の会話シーンですら、一人ずつが話す別々のカットの繋ぎ合わせ。二人が一緒に収まるショットもあるにはあるけれど、何か妙によそよそしい。 ってのはこの二人に限ったことでもなく、舎弟どももイマイチ陰が薄いのが、この作品。 ちょっと、ノレませんでした。[インターネット(邦画)] 5点(2021-06-28 23:31:53)《改行有》

13.  ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎行進曲 これ以上出演を続けるとバカが伝染ると気付いたらしい中山美穂が逃亡。だけど態勢に影響は無さそうで。 相変わらずバカ、というか、もうストーリーも脈絡も、何も無くって。前半は、「なんちゃって番長」みたいなヤツが登場し、仲村トオルと清水宏次朗の二人にからかわれ続ける。それが、ふと気づいたら、彼は退場し、別の強敵との抗争劇にすり替わってる。 と言うこと自体には何の不満も無いけれど(もともと、マトモさという観点では期待してないし)。 ただ、この第3作に至って、これまではとにかく泥臭くダサい乱闘が売りだったものが、ちょっと「カッコいい」アクションを狙ってる感があり、そのスマートな格闘に、かえって平凡な印象を受けてしまいます。クライマックスの工場での闘いなど、スケールは明らかにパワーアップしてるんですけどね、ただ、全般的にこういった格闘路線で行くのだったら、ジャッキー・チェンに遠く及ばないよなあ、と、つい比較してしまう。このシリーズ独自のバイタリティ路線でもって突っ走っていた方が、魅力的、だと思うんですけどね。[インターネット(邦画)] 6点(2021-05-10 23:21:34)《改行有》

14.  ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌 2作目にして早くもほぼ、ストーリーらしきものが無くなって、クダラないエピソードの羅列。ライバル校との抗争が激化する中、トオルとヒロシが屈辱のボンタン狩りにあってようやく、物語が焦点を結び始めます。 いや、物語の焦点って言ったって、要するにクライマックスの大乱闘のお膳立てができた、という程度のことですが。 この乱闘シーンでは、ちょっと『ポリスストーリー/~』の影響があるのかな、という場面もあるのですが、とにかく、そろそろ撮影中に死人が出そうだなあ、と思わせるものがあって、こんなアホな映画にここまで体を張って命を賭けてる、ってことが、なんだか嬉しくなってしまう、そういう中毒性のある作品であります。誰もが無条件で中毒になる訳ではないので、そこはご安心を。[インターネット(邦画)] 7点(2021-05-09 22:54:46)《改行有》

15.  火の鳥(1978) 子供の頃、テレビでやってたのを夢中で見たという記憶はあるのですが、細部は忘れてしまって、だけどどういう訳か一部のシーンは気味が悪いほど鮮明に脳裏に焼き付いてて。見てから経った年月と、その映像の記憶の鮮明さとが余りに釣り合わず、何か他の作品の記憶が混在してるんじゃないかと、自分でも疑わしくなるのですが、後に原作の黎明編を読んでみると、確かにそこには記憶に似たシーンが存在していて。 で、今回、この映画版を40年ぶり(?)くらいに、見てみると。 おお、鉄の矢が岩を砕くシーンも、あの残酷な目潰しのシーンも、穴の底に生えたわずかな草をむさぼるシーンも、記憶通りそこにあるじゃないか! と言いたいところですが、正直、それぞれ少しずつ、実際よりも立派なシーンへと脳内変換されてたようです。ハイ。素顔のウズメがこんな由美かおる顔だとも思ってなかったし。 たぶん、子供の頃の私には、今と違ったものが見えてたんだと思う。 しかし今みると、ムダに説明じみたセリフの多さが気になってしまいますね。脚本は谷川俊太郎さん。きっとイイ人なんだろう、とか思っちゃうのは元々の氏のイメージにもよるのですが、ちょっと原作に配慮し過ぎかな、と。こういうのは、「手塚治虫がナンボのもんじゃい」というぐらいの人がやった方がいいと思う。 ただ一人、市川崑監督だけが、手塚治虫と横溝正史との区別がついていないようですが。 何にせよ、この原作のイメージを残しつつ実写化する、という困難を、アニメとの合成という大胆な手段で乗り越え、さらにはコミックだからこそ許される誇張やギャグまで、そのノリを取り込んじゃおうという、無謀な挑戦。 一方では、奇跡と言ってよいほど原作イメージ通りの、草刈・仲代両名の存在もあって。 失敗作といえばそうだろうけど、それだけで終わらせては、ちょっと勿体ないですね。[インターネット(邦画)] 6点(2021-03-28 11:48:12)(良:1票) 《改行有》

16.  ピラニア 3D エリザベス・シューがいてクリストファー・ロイドがいて、これでマイケルJがいれば完璧なのだけどそうもいかないので、代わりにリチャード・ドレイファス。代わりが務まるのかどうかは知らんけど。 それにしても、ひたすら人間がピラニアに食われ続ける映画。豪快に、美味しそうに、ピラニアが人間を食べまくり、これだけ徹底的にやったらアッパレ。と思わんでもないけれど、人体損壊に拘りすぎて、ちょっと単調。ピラニアから逃れようと、水に浮いたステージみたいなヤツに人びとが殺到して傾いてしまい、また水中に転落する、ってのは大いに結構だけど、こういう場合は傾くだけじゃなくって、派手にひっくり返って欲しかった。 全体的に、「想定内のパニック」から脱しきれなかった、との印象も。[インターネット(字幕)] 5点(2021-03-23 23:30:47)(良:1票) 《改行有》

17.  ビー・バップ・ハイスクール(1985) かつて、この映画の監督さんが、「ジャッキー・チェンのように体を張ったアクション」こそがホンモノのアクションであり、そういうのを目指したんだ、みたいなことを言っていて、当時の私はかなり反発を感じたもんですが。まずアクションと言えばカーチェイスとクラッシュだろう、と。それに、こんな映画とジャッキー映画を一緒にするな、と。 でもその後の私の人生で種々雑多な映画を見てきた、その過程とは結局、このビー・バップ・ハイスクールという作品が、真似しようにも簡単には真似できぬ稀有の作品であることを確認する過程であった、と言っても過言ではない、とまで言うとこれはもう明らかに過言なんですけど(←そればっか)、でも確かにこれは稀にみるハチャメチャ痛快作である、ってコトには確信を持ってます。持つようになってしまってます。 こういうツッパリ、ってのも今ではすっかり絶滅危惧種となって、ウチの子供に訊いても「今までにこんな髪型を見たのは仮面ライダーフォーゼぐらい」とのこと。そりゃまあ、ナンボか誇張はありますけれども、そんな未確認生物を見るような目で見なくっても、かつてはこんなヒトたちが、そこそこ生息していたワケで。 で、そんなヒトたちが、ほとんど「人間の体はどこまで頑丈か」「どこまでの無茶に耐えられるか」を競うように、映画の中で無茶しまくってる。一体、何でしょうね、どうしてこんなワケのわからない「頼もしさ」を彼らに感じてしまうのでしょうか。 クライマックスの一大合戦が、アホらしくてダサくって、闇雲にカッチョいい。いや、ホント、貴重な作品です。[CS・衛星(邦画)] 7点(2021-01-04 17:25:43)(良:1票) 《改行有》

18.  病院坂の首縊りの家 冒頭からヨコミゾ先生が登場(一緒に出てるのは、本物の奥様なのか?)、たどたどしいながらもセリフの多い役をこなし、いやもしかして、最終的にこのヒトが犯人だったりして、とちょっと警戒、まではしないけど(ところでここは、本物のご自宅なのか?) 事件の背景とか動機とかに関して言うと、あおい輝彦の存在が(顔も)ワケわからんような気がしつつ、それでも作品自体は、ほどほどに錯綜し、ほどほどにわかりやすく、意外にうまくまとまっているように思われます。勿論、ミステリとしては、原作自体が面白すぎる上にギミックにも事欠かない『犬神家の一族』と比べると、地味な印象は拭えませんが、趣きある古い日本家屋の中で、時に動きのあるシーンを織り込んだりして、映画としての魅力は決して負けていないのではないか、と。 というより、凝った映像を作ろうにもやりつくした感があって、犬神家で見たようなシーン(町を歩く二人を上から捉えたカメラとか)の蒸し返しが、ちょっとパロディみたいな可笑しさにも繋がっていたりして。 舞台となっている古い町並みも風情がありますが、肝心の「病院坂」だけが妙に都会。この坂をロケで使いたいのなら、そもそも田舎を舞台にしなきゃいいのに・・・と思わんでもないけど、やっぱり古い町並みは、このシリーズによく似合う。だから、我慢しよう。 桜田ズン子は重要な役どころでなかなかの熱演。だけどそれにもまして、草刈正雄のこの自由奔放過ぎる演技は、一体何なんだろう、と。ホントいい度胸してると思います。[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-09-22 20:33:43)《改行有》

19.  緋牡丹博徒 鉄火場列伝 これまた、人物配置が実にお見事で、印象的な登場人物たちを巧みに絡み合わせて、そりゃもう面白くならない訳がない、というもの。 緋牡丹お竜を取り巻くは、カタギになって藍の小作人たちの権利を守る労働組合委員長(?)になった待田京介。少女を連れた渡世人・鶴田浩二。敵役もそれぞれにワルさの度合いが異なりそれぞれに魅力的だけど、何と言ってもアヤシイのが、ピストル片手に上から下まで真っ白のスーツ姿の丹波哲郎。もうちょっと足が長くてスマートだったらもっとサマになってたんですけどね。こういった個性的で魅力的な登場人物たちが惜しげもなく投入され、物語の中に的確にハメこまれて、これじゃもう、熊虎親分の出番は無いでしょ、と言いたくなるくらいなのですが、そうはいくかと熊虎親分もとってつけたような大活躍を見せてくれます。 ここまでくると、もし登場人物を誰かひとり削らないといけないとしたら、緋牡丹お竜を削るしかないんじゃないか、と。 いや、もちろん彼女にも見せ場は準備されていて、カタギの立場を貫こうとする待田京介との関係とか、賭場シーンで見得を切って見せるところとか、いろいろあるんですけどね。しかしクライマックスの立ち回りにおける彼女の活躍もやや抑え気味。祭りの終わった阿波の地から、静かに姿を消していく。そんな印象です。[CS・衛星(邦画)] 8点(2019-07-23 20:41:02)《改行有》

20.  緋牡丹博徒 高倉健が男のヤセ我慢なら、藤純子は女のヤセ我慢。自分の人生を犠牲にしても父の仇を追う女と、それを知りつつ弟分をかばわねばならぬ男とが繰り広げる葛藤が、もうたまらんのです。二人の演技もその葛藤へとひたすら収斂していく。 だからこそ盛り上がる、クライマックスの殴り込み。ダイナマイトでも何でも持ってこい。 というワケで。 いや、素晴らしいです、ハイ。 何が? 清川虹子の溢れんばかりの貫録が。[CS・衛星(邦画)] 10点(2019-02-23 07:57:08)《改行有》

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