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プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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321.  KARATE KILL/カラテ・キル 《ネタバレ》 主役のハヤテのアクションは、往年のジャッキーチェンカンフーに通じる“型の美学”と“見栄えの良さ”があり好印象です。ワイルドキャット・亜紗美嬢は(こう呼んでいるのは私だけだな)、相変わらず雰囲気抜群で流石の存在感であります。ハイ、褒めたい部分は以上で終了です。リアリティとか、ドラマ性とか、映画としての“正しさ”を求めても仕方がないことは、DVDパッケージの主人公のデフォルメ具合をみれば分かること(どんだけ筋肉モリモリなんだ笑)。とはいえ、それでも注文をつけるとすれば、良キャラの扱いがあまりに勿体なかったこと。剣術使いのハゲ店長(鎌田規昭)、鉤爪のケイコ(亜紗美)、彼らにもっと見せ場をあげて欲しかったです。主要キャラ3人で敵アジトへ乗り込む展開でも良かったんじゃないかなあ。[DVD(邦画)] 6点(2018-07-16 19:52:38)

322.  人狼ゲーム インフェルノ 《ネタバレ》 連続TVドラマ『ロストエデン』が前半戦、そして本作『インフェルノ』が後半戦。シリーズで初めて、同一主人公による人狼ゲーム本来の完全版が披露された形となります。また、本作のプレイヤーは全員がクラスメイト。これも初めての試みです。日頃の人間関係がそのままゲームに持ち込まれました。その結果、人間ドラマとしての厚みは増したかもしれませんが、その分役職当て推理や、生き残りに向けた戦略等、ゲーム本来の関心事は薄まった気がします。高校生の同時失踪事件を追う刑事の視点が持ち込まれたのもシリーズ初なら、ゲーム主催者が顔出ししたのも初。そう、初物づくし。シリーズ常連の観客にしてみれば“目新しさ”は感じたものの、正直作品のクオリティ面でプラスに作用してはいなかったような。特に“刑事登場”は、密室劇としての緊張感をスポイルすると同時に、“こんな殺人ゲームが野放しって何なの?”というタブーにも言及してしまいました。そもそも刑事に殺人ゲームの現場が押さえられた以上、もうシリーズ続行は不可ですよね。あるいは刑事諸共皆殺しにしちゃいますか(考えてみれば、今までの生き残りプレイヤーも全員口封じされたのですかね)。いずれにしても、本シリーズには不要な“リアリティ”を持ち込んでしまったのは悪手でした。相変わらず若手役者の皆さんは熱演でしたが(武田さんの般若フェイスはこれからの仕事に悪影響となりませんでしょうか心配です)、流石にネタは尽きた気がいたします。[DVD(邦画)] 6点(2018-07-10 17:58:04)

323.  ボクの妻と結婚してください。 《ネタバレ》 『自身の妻の後夫探し』なる特異な企画は、主人公の未来志向の表れでもなければ、放送作家の矜持でもありません。単に、死の恐怖から逃げたものと推測します。ライターの豊かな想像力は、余命僅かな者にとっては毒でしょう。ですから、敢えていつも通りを突き通したと。後夫探しは、企画会議で出がちな“冗談全部企画”に他なりません。彼の言葉を借りるなら、死の恐怖を無理矢理オモシロに変えたわけです。これは緊急避難としては有効な手法と考えます。逃げることは、卑怯でも何でもありません。病を悲観して自殺を選択するくらいなら、現実逃避の方が遥かにマシです。偉いのは妻でしょう。死に行く夫の最後の(だだスベリの)オモシロに付き合ってくれたのですから。原田泰造も、ほんとイイ人。彼はきっと良い家庭を築くでしょう。その点、織田の人をみる目は確かであったとも言えますが。基本的に、余命を免罪符に使った感動ドラマは好みではありませんが、本作の主人公には大いに同情するところです。仕事は充実、妻との関係も良好、子供も良い子。さぞかし無念だったことでしょう。彼がある意味“狂った”のも無理からぬことと思えます。さて、織田裕二について。近年稀にみる陽キャラに違和感あり。『お金がない!』当時ならいざ知らず、ここ最近は、しかめっ面か、カッコつけばかりだったので、どうもあの笑顔が作り物に見えて仕方ありませんでした(実際そうなんですが)。単純にキャスティングミスでは。むしろ、原田泰造と役交換で良かった気がします。それにしても、織田のようなパーソナリティの放送作家って実在するのでしょうか。『水曜日のダウンタウン』『ゴッドタン』『クイズタレント名鑑』『浅草橋ヤング洋品店』私が好きなバラエティの放送作家さんの人間性は(多分)相当に酷そうです。もちろん、良い意味でクソ野郎じゃなきゃ、トガったバラエティはつくれないということですけれども。(ちなみにWカップ日本VSコロンビア戦、真裏の地上波放送を鑑賞。もちろんタイムシフトで)[地上波(邦画)] 5点(2018-06-30 11:28:16)

324.  ラブ★コン 各登場人物のキャラ付けにしても、台詞にしてもかなりトラディショナルな印象です。今どき身長差がそんなにコンプレックスになるのかな?とも思います。一昔も二昔も前の少女マンガ的ラブコメの世界。要するに古くさいのです。そのベタベタなお話を、各種視覚効果やギャグでデコレート。この演出プランで重要なのが、“徹底すること”。中途半端は厳禁です。お寒いことになりかねません。その点、本作は良かったと思います。冒頭からマンガ的世界観を全面に打ち出していました。迷いが無いから素直にノれます。導入で躓かなければ、お話はオーソドックスなので問題なく楽しめるでしょう。おそらく本作のメインターゲットは、小池徹平目当ての10代女性層。そのニーズをよく理解していると感じました。小池は明朗活発で友情に厚く、努力家のスポーツマン。ちょい天然も母性本能をくすぐります。観客が自らを投影させるヒロイン役に藤澤恵麻。高身長というコンプレックス。明るいけどシャイな性格。そして何より美人過ぎないこと。公約数的に共感できるヒロイン像です。特に藤澤については、ヘン顔をいとわぬはじけた演技で、“清楚で大人しい”イメージを完全に覆しました。これはお見事。谷原章介にしてもそうですが、役者陣がみなイキイキとしていて好感が持てました。ちなみに、ご指摘のレビュワー様もおられるように、藤澤の姉役にはしずちゃんより北陽の虻川の方が適任だった気がします。そうそう、海坊主、イイッスねぇ~。[DVD(邦画)] 7点(2018-06-23 09:23:18)(良:1票)

325.  真木栗ノ穴 《ネタバレ》 朽ちたアパートの一室で繰り広げられる背徳エロスの世界。執筆した官能小説通りの出来事が起こる怪。精神を狂わせていく主人公。一体彼の身に何が起きているのか?!作風は完全に江戸川乱歩(劇中に登場する万札が諭吉さんなので『ああ乱歩じゃないや』と確認する感覚が妙に楽しかったりします)。そして観終えてみれば、極めて古典的かつ王道の“とり憑かれ系”怪談でありました。貧乏・小説家・官能の食べ合わせが絶妙で、もはや“詫び寂び”さえ感じさせます。エロ本より、AVより、官能小説こそエロ上級者の嗜みと誰かから聞いた気がしますが、なるほどこういうことかと。粟田麗さんという女優さん、素晴らしいですね。地味系清楚和風美人の系譜。決して美形過ぎないところが、なんともそそります。一瞬、多部未華子かと思いましたが。本作の主人公を演じた西島秀俊さんの演技もツボにはまりました。棒読み、大根一歩手前の独特の演技プランが醸し出す味わいたるや絶品で、ある意味、佐藤二朗をも凌ぐ怪演であったと思います。キムラ緑子さんとのサイドストーリーが本筋以上に味わい深いのも個人的にポイントが高いです。[インターネット(邦画)] 8点(2018-06-20 00:46:55)(良:1票)

326.  帝一の國 《ネタバレ》 若手イケメン俳優マシマシで、若手女優は申し訳程度に永野芽郁さんのみ。ソフトボーイズラブまで付いてくるおまけ付き。本作のメインターゲットは明確で、ビジネスモデルとして極めて正攻法と思われます。当然ながら、オッサンの私はターゲットから外れるワケですが、テンション激高の演技と小気味良い展開のお陰で退屈することはありませんでした。お馬鹿コメディ、シニカル政治風刺、親子の確執ドラマと物語を形作る要素は盛り沢山で、見応えは充分です。ふんどし太鼓のクオリティの高さには驚かされました。なんという贅沢な仕立て。ただ、一番興味深かったのは、主人公の行動原理の部分でした。なぜ、総理大臣になりたいの?→自分の国を作りたいから。→なぜ、自分の国を作りたいの?→ピアノを自由に弾きたいから。さて、これは本心でしょうか、嘘でしょうか?心情を吐露したあと、彼がとった実際の行動=前者。その時の心理描写=後者の図式。この矛盾を「照れ隠し」と取るか「心理描写こそ真実」と取るかで、物語の味わいが変わります。面白いとは思いますが、同じ仕立てで、若手女優編の方が観たい(特にふんどし太鼓)と思う私はゲス野郎ですかそうですか。[地上波(邦画)] 7点(2018-06-15 18:27:01)

327.  22年目の告白 -私が殺人犯です- 《ネタバレ》 物語中盤で大ネタの種明かしあり。ただし、タイミングが早いので充分な“溜め”が得られずカタルシスが不足しています。これは二の矢を用意しているため、仕方がない部分はあるものの、ギリギリまで引っ張って最後に畳み掛けるスタイルでも良かった気がします(それくらい最初の仕掛けが物語上の肝)。それにしても、犯人に自殺願望があるのは困ったものです。刺し違えても構わないという復讐者側の覚悟の価値が失われます。ただしそれでもなお、仇をただ生かしておくという結論には逆立ちしても至らないので(死刑にはなりそうもないので)、私だったら完全犯罪による復讐を計画します(それも、あっさり殺すのではなく、生地獄を味わってもらいましょう)。でも収監されてしまっては無理な話。あの方法しか復讐の術がなかったヤクザの息子には同情します。藤原竜也さんは、こういう役にはうってつけ。憎悪のドラマに濃い味の演技はよく合います。伊藤英明さん迫真の“泣き”も素晴らしかったです。ちなみに、オリジナルの韓国映画は鑑賞済であることをすっかり忘れておりましたが、本サイトの自身の投稿を見直しておぼろげながら記憶が甦ってきました。オリジナルで私が抱いた不満は本作では解消されているようですが、その分アクも抜けていたような。このあたりは好みもありましょうが、やはりコト復讐映画というカテゴリーで韓国映画の右に出るのは至難の業という気がします。[地上波(邦画)] 6点(2018-06-10 16:16:38)(良:1票)

328.  甲州プリズン2<OV> 《ネタバレ》 主演はキムカズこと木村一八(そんなニックネームなど無いッ)。昭和の天才破天荒漫才師「横山やすし」の長男で、“人生イチかバチか”が命名の由来であることはご存じのとおり。TBS系TVドラマ『毎度おさわがせします』でチロリン♪人気を博したものの、傷害事件を起こし人生転落。その後は深作欣二監督の『いつかギラギラする日』で姿を見たな程度で、まさかこのような作品で出会うとは。まずもって太ったなと。それでも甘いマスクに主演俳優のオーラが感じられたのは、流石サラブレッドといったところでしょうか。所謂『刑務所もの』にカテゴライズされる作品ですが、刑務所生活にリアリティなどなく“ちゃんと取材したの?”と問い詰めたくなるテキトーさ。これがリアル刑務所なら日本終わっています。さらに言うなら、物語のクライマックスが刑務所外の抗争にあるという本末転倒な謎脚本。中野英雄より、よほどコチラの方が「ぬるい」でしょう。続編を匂わすオチは「フザケルナ」と言わざるを得ません。[インターネット(邦画)] 2点(2018-06-05 19:01:10)

329.  甲州プリズン<OV> 《ネタバレ》 80分なら短いし、まあいいかと思い観始めたところ「何、この尻切れトンボな感じ」で終了。まさか『2』があるとは。はじめから前後編で製作されたのではないかもしれませんが、騙された感強め。新幹線で読もうと思ってキヨスクで雑誌を買ったら、ディアゴスティーニだったみたいな。いやいや「80分」だからギリ“アリ”なんで「160分」なら絶対観ない(途中で諦める)クオリティ。リボ払いとは恐ろしいシステムです。正直やっつけ感満載の“雑なヤクザ映画”としか言いようがありません。仕方がないので『2』も観ました。つづく[インターネット(邦画)] 2点(2018-06-05 18:58:48)

330.  無人島物語 BRQ 《ネタバレ》 新規作品登録のために調べたところ、監督は千葉誠治さん。主に“忍者もの”アクションを得意とする監督さんです。そして主演は「羽賀研二売名騒動」で一躍名を馳せた桜庭あつこさん(“羽賀研二売名騒動”や“桜庭あつこ”が分からないちびっこは、お父さんに聞いてみよう。きっと馬鹿なこと言ってないで勉強しなさいって怒られるよ!)。さらに桜庭あつこさんは、この当時グラビアアイドルから格闘家に転身していることも判明しました。どうりでカンフーチックなバトルアクションが多用されているワケです(劇中では空手経験ありという設定)。副題のBRQは、バトルレースクイーンなのかバトルロワイアルクイーンの略なのか知りませんが、いずれにしてもレースクイーン同士が殺し合いを強いられ、生き残った一人だけ命が助かるという「観たことあるぞ」なストーリー。勿論、全員レースクイーンコスチューム着用がお約束。ただ、お色気シーンはほぼナシという謎のストロングスタイルでありました(注:正しくはオフザケ・ストロングスタイル)。私が演者の中で名前を承知していたのは、桜庭あつこさん以外は、「牛川とこ」「インリン」「横須賀まりこ」くらいでしたが、当時それなりに売れていた方々が出演していたのではないかと推測します(見たことあるような、ないような。基本的に美人がいないような、いないような)。タイムリミットを設定していないのに、何故か時間経過を事細かに知らせる摩訶不思議な演出。武器は支給されるも、サバイバルアイテム(水や食料、ツールなど)の支度が無いのは、手抜き云々以前に、ロマンに欠ける残念な設定と言えましょう。ドラマ的に観るべき部分もありません。ですから、唯一の見どころは桜庭さんの足技(美脚という意味ではなく、回し蹴りとか、ドロップキックなど)ということになります。多分、本作を鑑賞すること自体、高いハードルですので、筋金入りのB級映画マニアか、暇を持て余している方、あるいは熱狂的な桜庭あつこファン以外はスルーで問題ありません。[インターネット(邦画)] 3点(2018-05-30 00:00:01)

331.  忍びの国 《ネタバレ》 虎狼の族(ころうのやから)と呼ばれる“人の心を持たぬ”忍びの集団。その中の天才忍者『無門』が、“人の心”を手にするまでの物語。こう書くと結構な感動ストーリーを想像するかもしれませんが、実際の印象は違います。クライマックス。「おのれらは人間ではない」と仲間に向かって吐き捨てる無門。でも「お間が言うな」としか思えません。というのも、主人公に感情移入する仕掛けが希薄だから。彼の心情を、いくらでも感傷的に、コト細かに描くことも出来たのに。でもこれが本作のスタイル。あくまでフラットに、ひたすら軽やかに、戦国の世の理(ことわり)を描きます。この時代、あの身分、忍びの里の価値観(無門の倫理)に何ら間違いはありません。でも“相手の身になって考える”ナビゲートをされていない観客は、自身の(現代の)価値観と照らし合わせて主人公の言動を判断します。だから感動的であって然るべき無門の内面の変化にも「何を今更」と感じるのです。さらに言うなら、変わり身の術やどとんの術といった娯楽時代劇忍法、あるいは人間離れした体術などの“サービス”が、むしろ軽薄に感じられてしまう側面もあると感じました(忍術多用の合戦シーンは『忍者ハットリ君』さながらに漫画チック。芸人オラキオでオフザケ。かと思えば、無門VS平兵衛の一戦は出色のアクションだったりします)。ファンタジー濃い目。エンタメ色強め。だけどテーマはシリアス。そこに観客は困惑するワケです。無門の妻もある種のお伽噺でしょう。貧乏下忍のあばら家に住む姫の身なりは美しく、生活感はゼロ。彼女は“人の心”のメタファーと見て取れます(注:良心ではありません)。無門は持っていないので、他所から盗ってきたと。大切なものを奪われて、初めてその痛みを知る。古い価値観(銭)を捨て、新たな価値観(心)を得る。皮肉なものですが、道理には適っていました。虎狼として気楽に生きるか、人の心を持って苦しんで死ぬか。どちらを選ぶのが幸せなのでしょう。主演は国民的人気アイドル嵐の大野智。フジ系TVドラマ『鍵のかかった部屋』では天才鍵師を演じていましたが、本作同様善悪の判断が付かない中間的なキャラ設定。ジャニーズでこのポジションは面白いと思います。一度では味わい尽くせないので観なおし推奨。しかし如何せん2時間は長いです。[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-05-25 00:40:28)

332.  ザ・コテージ これはアレですよ。なかなかの「なんだこりゃ」ですよ。普通、凡作駄作と呼ばれる映画でも、どこかしら良いところがあるものです。脚本はダメだけど役者は頑張ってるとか、美術はチープだけど画作りにはセンスが感じられるとか。本作のレーダーチャートはとても美しい五角形。ただし小さすぎて点にしか見えません。「リアリティ?何それ美味しいの?」な設定、「整合性?どこにある星?」な脚本、「大根といえばやっぱり聖護院どすえ」な安田美沙子。クオリティ的には、伝説の実写版『北斗の拳』に勝るとも劣りません。途中であきらめず、最後までご覧になられた方の“あきらめない心”に敬意を表します。[インターネット(邦画)] 2点(2018-05-20 00:13:06)(良:1票)

333.  遊びの時間は終らない 《ネタバレ》 地震や火事を想定した予行演習。小中学生の頃はよくありました。先生は必ず言います。「真剣にやれ!」と。でも子供たちの耳には届きません。だって先生たちから真剣さが伝わってこないから。申し訳程度のスモーク。都合のいい時間帯、場所からの出火。どこにリアリティがあるのでしょう。「お約束」という大きな看板がどーんと掲げられています。小学の高学年くらいになれば、それくらい分かります。だから白けてしまうのです。最初はそういう大人世界の矛盾を、子供心に“変だな”と思ったもの。でも次第に慣れてくるのです。イチイチ突っかかるのが面倒になってきます。いつの間にか、物分かりのいい大人が出来上がっているという仕組み。本作の主人公は、そんな大人にならなかった男。真っ直ぐで、正直で、正義感が強い。彼はひたすらリアルに銀行強盗を演じました。当然いろいろな不都合が出てくるのが道理。困るのは大人たち。これがシニカルな笑いに繋がりました。子供心に抱いたモヤモヤがスッキリする不思議。だから、大人社会に疑問を感じている人ほど観ていて爽快なのだと思います。主人公に共感できるか、はたまた眉をひそめてしまうか。観客の“大人度”が量れそうです。[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-05-17 00:59:44)(良:3票)

334.  暗黒女子 《ネタバレ》 観終えた瞬間の印象は『リアリティゼロのなんちゃってミステリー』。しかし、その後小一時間ほどのボランティア清掃中に物語を反芻した結果「悪くないかも」に感想は変化しました。以下私なりの解釈。そもそもオチがセールスポイントの映画ですので、鑑賞後にお読みいただければ幸いです………。 リアリティが感じられない要因は大きく2つ。①狂言自殺で屋上から飛び降り?マジで?しかも後遺症ナシなの?②自身が犯した殺人を、自ら皆にバラすって、むしろ弱み握られてない?清水の言い分を“真実”と捉えるから“嘘くさい”と感じられるのです。そこには“ミステリーのお約束”が存在していました。最後に披露される“事件の真相”を無条件に受け入れてしまう心理。果たして信用するに足る裏付けや証拠の類は提示されていたでしょうか。そう、脇役たちが告発した“小説”と、清水の“種明かし”に本質的な違いはありません。彼女の解説もまた“ある意図をもって創作された”と考えらます。しかも、清水は飯豊の参謀。事の全容を掌握できる立場。月は太陽に成り代わる為に、一計を案じたと推測します。子供たちはまんまと清水に騙されたのではないでしょうか。もちろん飯豊は自殺済み。脇役たちは人肉など口にしていません。金持ちのお嬢様なら、パニックに陥った子供たちを一瞬信じ込ませる程度の「模造腕」の入手など訳も無いでしょう。策士、清水の作戦勝ちと。さて、子供たちがこの“作り話”に気付く日は来るでしょうか。少なくとも“女子高”という閉ざされた世界に囚われているうちは、無理な気がしますが…。ここまで想像して、初めて価値が出る映画と思われます。これが正しい見方とは思いませんが、こう解釈しても面白いということで。たしか本作公開時に清水さんが事務所を辞めて出家されたと記憶しております。騒動が故に公開が危ぶまれた一方、結果的に清水の“サイコキャラ”イメージを補完しており、作品としての完成度が増しているのは皮肉なものです。[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-05-15 00:13:16)

335.  劇場版 お前はまだグンマを知らない 伝統的な童貞コメディ+自虐的な郷土愛。間宮祥太朗の顔芸と馬場ふみか姫の可愛さを愛でる映画と言っていいでしょう。それ以上でも以下でもなく。悪くはないが良くもなく。[DVD(邦画)] 5点(2018-05-10 21:08:08)

336.  東京喰種 トーキョーグール 《ネタバレ》 青年漫画ならではのトンデモ設定に、始めは呆れ気味でした。怪物の臓器を人間に移植?人間がヒト喰いに変化?二次元なら許容される世界観も、実写では流石に無理が過ぎました。怪物と人間の戦いにおけるパワーバランスも不自然さを通り越してミステリー。ところがどうでしょう。観終えてみると、不思議と腑に落ちたのです。その理由を考えたところ、次の結論に至りました。“グール≒捕食者(肉食動物)”ではなく“グール≒人間”と認識出来たということ。見た目は勿論のこと、言語や文化を共有し、おそらく性交も可能で、臓器移植は実証済み。ここまで来るとグールを“別種”や“向こう側”と割り切るのは難しくなります。ただし積極的に共存しようとは思いません。脅威を排除できるなら、それに越した事は無いでしょう。少なくとも、上から目線かファッション感覚で“○○○を守ろう”と声を上げる意識高い系(又は恥知らず)ではないつもりです(失礼、言葉が過ぎました)。ただし、決して分かり合うことのない同じ人間と、グールでは何が違うのだろう(どちらがマシだろう)とも思うのです。人間より運動能力で遥かに勝るグールが、捜査官と一対一で遅れをとってしまう謎の補整も、この事実を示唆するためと考えれば納得できます。反芻すればするほど、味わいが増す気がしました。主人公の生き物としての属性を完全にグール側に置いたこと、人間(捜査官)が掲げる正義に裏付けを与えなかった点など、観客をグールサイドに肩入れさせるやり口は上手いと思いました。設定・テーマ被りの『寄生獣』との比較も興味深いところ。続編が期待されます。最後にキャストについて。そもそも原作未読につきキャラクターのイメージは持ち合わせていませんが、大泉洋はミスキャストと感じました。シリアスに寄せる事を拒絶するナチュラルボーン・コメディアン。存在そのものがマンガでした。佐々木希も?が付く配役。存在感の薄さには製作者の悪意さえ感じます(もしかして渡部の嫁になったからか?そうなのか?)。そして清水富美加。演技云々とは別次元で、続編での続投が望めないのは残念で仕方ありません。そして窪田くん。蒼井優様にお顔をぺろぺろされて、羨ましいったらありゃしない(どんな締めだ。反省)。[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-05-05 09:59:30)

337.  帰ってきたバスジャック 《ネタバレ》 ※『ガキの使いやあらへんで』で遠藤がダウンタウンにイジられていたなあ程度の知識。当然“帰ってくる前”も承知しておりません。そのような立場での感想です。たぶん本サイトのレビュワーの皆さんは、0点や1点を特別な点数と認識されていると思います。単に出来が悪いだけで付けられる点数ではありません。言い方は変ですが、勿体無いのです。そういう意味で本作は0や1が付きにくい映画であると感じました。脚本にしても、演技にしても、演出にしても、誉める要素はありません。ただし、酷評するほど駄目かというと、そうでもないのです。ハズレ2時間サスペンス、いやコメディのクオリティ。何処にでもある、見たことあるような気がする、ザ・凡作です。遠藤章造の中途半端な二枚目ぶり、ほどほどの演技力、微妙な知名度・人気度の吉本勢キャスト。これら“なんだかなあ”なファクターが作品の評価に直結しております。正直、観たことをネタに出来るほどの映画ではありません。観る必要性など無いのです。あれ?じゃあ、私はなんで本作を観たのだろう?[DVD(邦画)] 3点(2018-04-30 01:22:40)

338.  クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 拉麺大乱 《ネタバレ》 クレしん映画を劇場で観るのは『ロボとーちゃん』以来。基本的に好きなシリーズではありますが、欠かさず鑑賞するファンやマニアではありません。そのような立場での感想です。総体的な感想は「凄くちゃんとしてる!」。ぷにぷに拳の設定、見応えあるカンフーアクション、往年のジャッキー・チェン映画を下敷きとした起承転結ある筋立て。全くもって高クオリティで、大人も普通に楽しめます。まさにこれが劇場版クレしんの長所ではあるのですが、もっと無茶苦茶やってもいい気もしました。オチこそ誰向けかわからないナンセンスギャグで締めてくれましたが、とてもバランス感覚の良い、ある意味真面目な映画との印象です。であるが故に、メッセージがいささか説教臭く感じてしまったのだと思います。きちんとつくって苦情なんて酷い話ですが、クレしん映画の持つ自由さは、それだけ価値が高いと考えます。エンドクレジットを観るまで関根勤さんに気付かず。お見事な声優ぶりでした。モノノフは、エンドロールを観るためだけに劇場へ足をお運びください。※4月29日追記。GWに二女(8)と三女(5)を連れて劇場再鑑賞。二女の感想は「修行のシーンが面白かった」三女は「どこということはないが面白かった」そして父(45)の再感想は「しんちゃんのボケに漏らすことなくツッコむ風間君が面白かった」。初見で変に理屈っぽい見方をしてしまったことをお詫びします。劇場内の他のお子さんのウケも上々でしたし(前回は平日の昼間で観客は私ひとりのみ!)、子どもが楽しめているのなら、無問題。親子が同じ目線で楽しめる貴重な映画シリーズが、どうか末永く続きますように。[映画館(邦画)] 8点(2018-04-29 19:21:11)(良:1票)

339.  聖ゾンビ女学院 《ネタバレ》 「アイドルちゃんを使って映画を一本やっつけちゃいましょう。ホラーならイケるっしょ。固定客のいるゾンビものなら鉄板じゃない」そんな安直なノリで製作されたのでは?と勝手に妄想してしまうほど、アイドルホラーは日々増産されています。既視感強め。残念ながら安普請がデフォルトです。本作についても“尺稼ぎ”と思しきかったるい描写の数々を目の当たりにすると、前述の推理もあながち間違っていない気がします。ただ、2転3転する展開や、正統派の青春成長物語のファクターもあり、全体印象は悪くありません。それに一人場違いな熱血演技をみせつける亜沙美嬢の存在感は、相変わらず格別であります。ゾンビ映画の切り口として新しい発想がありますので、ゾンビ映画マニアの方は押さえておいていいかもしれません。(以下余談)庁務員のおじさんが「かもめんたる」の「う大」さん演じるヤバ目のキャラに雰囲気がそっくり。いつ豹変するかと変なところでドキドキしてしましました。ちなみに俳優さんのお名前は「ワニ完才」さんだそうです。採点は(いつもの)亜沙美嬢加点込みで、6点とさせてください。[DVD(邦画)] 6点(2018-04-25 18:58:43)

340.  スレイブメン 《ネタバレ》 まず、皆さんにご承知おき頂きたいのが、本作の監督が井口昇氏だということ。代表作は『片腕マシンガール』『ロボゲイシャ』『ゾンビアス』『デッド寿司』。タイトルからしてアレな雰囲気が漂っておりますね。どれか一作でもご覧の方はお分かりでしょうが、◯◯◯みたいな映画を撮る監督です(勿論いい意味で、ですよ)。確実に観る人を選びます。紳士淑女の皆様には毒にしかなりません。ただ一部の好事家には、たまらない映画をつくる監督とも言えます。なお、本作は血こそ盛大に飛び散るものの、監督お得意の腸だの生首だのは出てこない安心清潔仕様です。以上を踏まえた上で、鑑賞される勇者(あるいは暇人)は、余計な事前情報を入れずにご覧になることをオススメします。以下ネタバレ含みます。ご注意ください・・・ 監督自らが新海誠監督の『君の名は。』を引き合いに出しておりますが、これは”同じタイムトラベルもの“というよりも、” 同じく監督コダワリのロマンティシズムが詰まっている“と捉えた方がしっくりいたします。それも井口監督の方が強い中二病が炸裂している分、タチが悪く、だからこそ中毒性があると考えます。一体何から語ればいいのか迷いますが、まず指摘したいポイントはヒロインのルックスでしょうか。ブサ(6)カワイイ(4)の絶妙なお顔とスタイル(失礼しました。とても感じが良い方です)が素晴らしいです。第一印象で抱く“ヒロインにしては華が無いなあ”が後々の伏線となっています。主人公のキャラ(自分のイケメンぶりに気付いていない冴えないメガネ男子)にしても同様のコトが言えましょう。彼らの下手くそなオーバーアクト(またまた失礼)にも始めは頭を抱えますが、これが最終的に良い味わいに転化します。さて、問題のどんでん返し及び二段オチについて。はっきり言って禁じ手です。ミステリーで「実はスタンド使いでした」+「やっぱり宇宙人でした」くらい、やっては駄目なこと。今まで真剣に物語と向き合ってきた観客を裏切る行為ですから。でもそれが本作における監督の主張。とんだ茶番劇と腹を立てるか、はたまた弱い自分を乗り越えていく魂の物語ととるか。それは観客の判断に委ねられています。只ひとつ間違いないのは、彩乃が言う「スレイブメンが私の現実を変えてくれた」は「私が私の運命を握っている」と同義であるということ。運命の奴隷となるか、強者の奴隷となるか、それとも自分が自分の主となるか。それはあなた次第なのです。前半と後半で主人公が交代する、いや正しくは、真の主人公が後半登場するトリッキーな構成を有する一見して安普請なB級ヒーロー映画は、深く鋭くあなたの心に刺さるかもしれません(特に弱っている人は要注意!)。『バタフライエフェクト』とみせかけた『エンジェルウォーズ』。途中で観るのを止めなくて本当に良かったです。全てを知ってから観る2周目がまた格別の味わいです。[DVD(邦画)] 9点(2018-04-20 12:29:47)

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