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プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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541.  氷菓 《ネタバレ》 本来、学生風情が刑事事件の捜査に携わるなんてアリエナイわけで、そんな“なんちゃってミステリー”より、日常の些細な疑問を考察と想像力を駆使して紐解いていく本作のスタンスの方が、遥かに現実的と言えましょう。ただし、証拠に基づく検証・推理ではなく、多分に自分たちに都合の良い仮説の披露に終始しているのはご愛嬌。もっとも主人公も大切なのは真実を明かすことではなく「千反田が納得するかどうか」とハッキリ言及しているあたり潔し。誰かを罰したり、断じたりするワケではなく、自分がスッキリするための「結論」には証拠は要りませんものね(ん?)。文集『氷菓』の秘密については、ネタを思いついてからストーリーを逆算した気がしないでもありませんが、殺人や傷害に頼らずとも、人生そのものが“スペクタクルなミステリー”との趣向は支持したいと思います。続編があるなら観たいです。[DVD(邦画)] 6点(2019-03-10 09:57:56)

542.  いぬやしき 《ネタバレ》 流し読み程度で原作は既読。詳細は把握しておりません。ですから「原作と比較して云々」はナシの感想でお願いします。 『デスノート』と同じく(いやそれ以上の)“絶対的な生殺与奪権”を手にしたとき、あなたならどうしますか?と。現実問題として「死ねばいいのに」な奴は掃いて捨てる程いるワケですが、獅子神のような能力があったとしても、大多数の人はその力を使わないでしょう。何故なら「死ねばいいのに」と「殺したい」は似て非なるものだから。社会生活を営む人間は“隣人を殺さない”ことを原則として生きています。そう教育されてきました。深層心理に刷り込まれた鉄の掟。それにいつでも殺せるなら、今殺す必要がないとも言えます。究極の「金持ち喧嘩せず」状態。それより“治癒能力”の方がよほど魅力的に思えます。他者から圧倒的な称賛を得られる快感。こりゃ気持ちがいい。これが一般的な感覚と推測します。一方、獅子神は能力を使っていとも簡単に人を殺しました。おそらく彼はサイコパス。ただ、私たちが一般的にイメージするサイコパスより、ずっと人間味がありました。母や直行、しおんに対する態度をみるにつけ、何故あそこまで冷酷に人を殺せるのか疑問なくらい。さらに超が付くイケメン。ギャップは絶大で(これを魅力と言ってよいのか悩みますが)、惹きつけられるものがありました。彼の対照に位置するのが本作の主人公、犬屋敷。獅子神=悪とするなら、犬屋敷=善。典型的ダメおやじキャラがヒーローという構図は俄然燃えますが、キャラの魅力という点では獅子神に劣ります。やっぱり憲さんは違うんじゃないかと。身長178㎝で実にスマート。もっとしょぼくれ感が欲しいです。物語全体を通じても、より獅子神の方にスポットが当たっていた気がします。結局、守りたい人は誰一人として守れなかった獅子神に対し、家族を守り抜いた犬屋敷。能力の差異ではなく、その使い方の違い。自分だけ守れても、虚しいだけです。犬屋敷は手に入れた能力を使って娘を守りました。いえ、彼は特殊能力を持つ前から、ちゃんと家族を守ってきました。家族を養うことがどれほど大変か。衣食住の保障が当たり前と思うなかれ、子供たちよ。そういう意味では母親がダメ。本当にダメ。あなたが夫を馬鹿にするから子供が真似するんです。反省しましょう。伏線放置(娘の漫画家志望の件)など、脚本は今一つという気はしますが、空中戦闘シーンの見応えはなかなか。ネットの匿名掲示板で暴言を吐く輩への報復が、一番カタルシスがあったりします。[インターネット(邦画)] 6点(2018-11-25 10:53:52)(良:1票)

543.  トウキョウ・リビング・デッド・アイドル 《ネタバレ》 アイドルちゃんでホラーというだけで、最早定番という気がしますが、本作はさらに『ゾンビもの』でもあり『セーラー服で日本刀振り回しもの』でもありました(注:そんなジャンルはないっすか)。要するに、人気ファクター全部乗せ。お得感はあります。エンドクレジットによりますと、本作はクラウドファンディングを用いた模様。なるほど、出資者を口説くならセールスポイントは多い方が好ましいでしょう。で、興味深いというか、なるほどと思うのは、主人公がセーラー服をまとい日本刀で戦わないところ。殺陣ができる若手女優さんを別途用意しておりました。効率重視の分業制。昨今のアイドルビジネスに例えるなら、成果が出るのに時間を要する歌のレッスンは省略して、口パクで代用みたいな。効率性や採算を重視するなら、この手法もアリなんでしょう。ただ誤算だったのは、ゾンビものとソードアクションの噛み合わせが意外と良くないこと。本作では殺陣の美しさを優先させた結果、“ゾンビ退治=頭部の破壊“という鉄の掟が形骸化しています。腹を斬られて絶命するゾンビ。ん?これで『ゾンビもの』を名乗って良いのかしら?理性を持つニュータイプゾンビってのも大概だと思いますが、最低限の約束事が守られていないと駄目なんじゃないかと思ってしまうのは、私が古いタイプの男だからでしょうね。何せ自分、不器用ですから(気分は高倉健で)。安心のロリ顔、見事な巨乳、意外と確かな演技力と三拍子揃った浅川梨奈さんはヒロインの資質充分。アクションパートを担った星守紗凪さんも頑張りました。個人的に贔屓している亜紗美嬢は、ほとんどお顔を隠しているのに存在感バッチリ。加藤雅人さんには、小林歌穂さんをはじめ、エビ中のみんながいつもお世話になっております。基本的にチープなC級ホラーであることは間違いありませんが、前述したお得感と、役者さんの力量のおかげもあってか、そこそこ満足できる作品に仕上がっていると考えます。[DVD(邦画)] 6点(2018-11-15 18:26:38)

544.  ミスミソウ 《ネタバレ》 壮絶ないじめ、両親を焼き殺される!~からの~復讐劇と聞いていたので、それはもう陰惨かつ過激な敵討ちを想像しておりましたが、実際それほどでもなく。確かに主人公の殺戮ぶりは容赦なく一線を越えておりますが、ヤッパ片手に敵地に乗り込む積極的な報復(任侠映画の如きノリ)はなく、見方によっては正当防衛(というか過当防衛)の範疇と言っても差支えない反撃に終始しています。あくまで相手からの仕掛けを待っての倍返し的な。決して仇の絶命や、苦しむ姿を見たいがための殺人ではありません。社会生活を営む人間が決して外すことのない“リミッター”を解除しているだけと見て取れます。ある意味それも致し方ないこと。本来コミュニティが保持している抑止力なり秩序なりが、何ら機能していないのですから。唯一覚悟を決めて対峙したであろう親殺しの実行犯にさえトドメを刺さぬばかりか、発端となった首謀者に赦しを与える主人公。復讐劇としては物足りなくもありますが、その分終盤に意外な展開が待っていました。もう誰も信じられない地獄の結末。八方塞。希望ナシ。ハッピーエンドが望めない物語であることは解りますが、そこまでやるかと。もちろん加害者に赦しを与えたところで魂が救われるとは思いませんし、差し違えての敵討ちにも価値は見出せません。ただ唯一、救いらしきものがあるとすれば、主人公とイジメ首謀者の間に、友情が僅かに残っていたことでしょうか。実際、首謀者は親殺しに直接関わっていませんでした(コレ重要)。首謀者が指摘した「他人の尻馬に乗って暴走する取り巻きは質が悪い」は正論だと思います(ただし、お前が言うなとは思いますが)。他人をダシに使って己の悪行(憂さ晴らし)を正当化するのは、卑劣極まりない行為です。責任をとる気が無いから、何でも出来るとも言えるでしょう。無責任な馬鹿が一番怖いということ。なかなかの鬱映画でありました。一瞬ギャグか?と思えるような軽薄なセリフや描写が散見されたのは何故でしょうか。除雪車が人を巻き込んでも緊急停止しないとか。基本設定は勿論ですが、全体的にリアリティを排除しているように感じました。マンガ原作ゆえのこと?あるいは凄惨な物語を薄める為に、わざと狙って粗いつくりなのでしょうか。[DVD(邦画)] 6点(2018-10-30 20:25:15)(良:1票)

545.  ミックス。 《ネタバレ》 『スポ根』+『ラブコメ』+『サクセスストーリー』の教科書どおりの仕様。それゆえ観易いというか、手堅いつくりとの印象です。細部に気配りも感じられました。例えば、元天才卓球少女と元プロボクサーというポンコツ負け組が、実業団トップと対等に渡り合うという“無理難題”を成立させるために数々のギミックが用意されています。「一流選手はミックス専門の練習はしない」「元天才卓球少女の底力」「一流ボクサーの運動神経」「1年という長尺の特訓期間」「右利き+左利きコンビのアドバンテージ」「道場破りで実力アップ」「元中国ナショナルチーム選手のコーチング」「敵チームの不仲」。これだけでも、本作が『卓球』というスポーツに対し敬意を払っていると言えましょう。それでもなお、卓球で必要とされる“技術”は一朝一夕で(下地のあるガッキーは兎も角も、瑛太は無理)身に付くものではありませんし、こと練習量で実業団選手を上回るとも思えません。元中学卓球部員としては、“在り得ない”と思うワケであります。また、男女混合(ミックス)を安易にラブストーリーのダシに使った点が腑に落ちません。それなら『社交ダンス』とか『フィギュアスケートペア』とか、男女が体を密着させている競技なんか、もう絶対デキてるって話じゃないですか!(失礼。興奮してしまいました。)冗談はさておき、肝心のラブストーリーが弱いことは否めません。決戦直前、卓球王子様からの再誘惑は「恋の最終ハードル」なのでしょうが、流石に無理があるでしょう。教科書に沿うがあまりの不自然さ。そもそもガッキーが冴えないOL役だったり、浮気されたりする時点で「そんな馬鹿な」ではありますが。サイドストーリーのドラマ(夫婦が卓球に打ち込んだ秘密、元ヤン心の解放)の方が、出来が良かったりします。[ビデオ(邦画)] 6点(2018-10-25 19:53:42)(良:1票)

546.  累 -かさね- 《ネタバレ》 土屋太鳳ちゃんと芳根京子ちゃんのダブル主演との認識でしたが、オイシイ部分は太鳳ちゃんが持っていった印象。というのも『演技が下手なオリジナルニナ』『演技が凄い中身は累のニナ』『オリジナルの高飛車ニナ』『中身は累の陰気なニナ』『稽古に励む中身は累のニナ』『演出家に恋する中身は累のニナ』『実績を積み自信をつけた中身は累のニナ』『人生を取られそうになり不安なオリジナルニナ』『サロメを演じる中身は累のニナ』と、これ全部太鳳ちゃんが演じ分けているのに対し、京子ちゃんの方は『陰気なオリジナル累』『中身はレナの強い累』『人生を取られそうになり、不安な中身はニナの累』と(あ~こんがらがる)種類は少な目。物語の主軸は女優丹沢ニナの方にあるから当たり前ではあるのですが。なべやかんバリの替え玉受験か、一昔前に問題となった食品偽装表示か、あるいは12時間限定のシンデレラか、受け止め方の差異はあれ、やってることは不正に違いありません。どう取り繕ったところで感動ストーリーに変わるはずもなく。ドラえもんなら、調子に乗ったのび太にお仕置きが待っているのが常であります。というか、偽物が本物を越えるのではなく、もともと中身は本物なんですから。累の“劣等感“にもう少し寄り添えれば良かったのでしょうが、どうなんでしょう。顔にキズありの超美人と、ナチュラル不美人、どちらの顔の人生の方がキツイかって話です。そういう意味では、ガンバレルーヤよしこと、小雪(または多部未華子)のキャスティングなら、心震えるお話になった可能性はあります。土屋太鳳ちゃん、失礼、土屋太鳳さんが才気溢れる女優さんであることは再確認できました。芳根京子さんも流石の眼力でした。※よしこさん、いつも例に出してごめんなさい。でも、好きだからこそ、なんで許してね。[映画館(邦画)] 6点(2018-09-10 12:20:47)(良:1票)

547.  巫女っちゃけん。 《ネタバレ》 お寺(お坊さん)を扱った映画だと、元シブがき隊のモックン(←誰ももうこんな呼び方はしない)の『ファンシイダンス』や元チビノリダー(←これまたもう誰も呼ばない)の『ボクは坊さん。』、あるいは元ともさかりえの旦那(←スネオヘアー)の『アブラクサスの祭り』など、すぐに幾つか思い出されますが、神社(神主や巫女さん)を扱った映画ってほとんど無かった気がします靖(スッとぼけ)。日本人にとって身近な存在でありながら、実はよく知られていない神社の経営や巫女さんの生態が、どう映画の中で描かれるのかと期待しておりましたが、秘密のベールが脱がされるなんて部分はナシ。至ってオーソドックスなヒューマンドラマ&コメディとの印象でした。ネグレクトの少年と、同じく幼少期に母と別れた主人公(巫女さん)の心の交流がメイン。ぶっきらぼうなアリスちゃんがなかなかに魅力的でありました。設定、展開ともに“基本的に”ベタなのですが、ちょいちょい?が付く描写が。放火とか、カッターナイフで切りつけるとか、小さい子供にやらせたらイカンですよ。おそらくコメディとして許容される一線を越えています。悪戯は頭にゲンコツでは済まされる範囲でないとね。問題解決(ネグレクト母の改心)もイマイチ理由が解りませんが、それが「神様の力」と言われてしまうと、ぐうの音も出ないのがもどかしいところです。まあ、アリスちゃんの絶品巫女姿が頂戴できるという点で、すでに本作の存在価値が担保されているワケではありますが。[DVD(邦画)] 6点(2018-08-30 19:16:58)

548.  EVIL IDOL SONG 《ネタバレ》 何故devilではなく、evilなのでしょうか。どうしてevil songではなくevil idol song?これから書くのは、私の個人的見解。ネタバレも含んでおりますので、ご注意ください。・・・ ・・・主人公は、アーティスト(シンガーソングライター)志望のグラビアアイドル。自分が作った歌でみんなを幸せにしたいと願っています。そのステップとして、グラビアのお仕事をしていると。でも夢は遠いまま。CDデビューに必要と言われた枕営業も、実は後輩グラドルを売り出すための人身御供でした。傷つき、病んだ彼女の心に巣食ったのは悪魔。そして出来たのは、聴いた者の命を奪う殺人歌。歌は次第に威力を増し、彼女自身も本物の悪魔へと姿を変えていきます・・・と、事象を額面どおり捉えるなら、ダークファンタジーにカテゴライズされる物語です。でも、ちょっと引っかかるものあり。というわけで、独自の解釈を試みてみましょう。まずは冒頭の疑問。主人公は、角も羽根もあり、空まで飛べるリアル”悪魔“。ですからdevilの方が正確なのです。でも、一般的な”悪“を意味するevil。そこに何らかの意味があるような。次に気になったのが、殺人歌の特性です。快楽を伴い死に至る曲。観客は、死ぬのを承知でライブに集いました。悪魔じみた快楽に魅了され、曲を聴くなり為す術なく絶命する人々。コレ、まるでアレと同じゃないですか。覚醒剤。つまり殺人歌は、覚醒剤のメタファーと推測します。本作の出来事は、全部シャブ中毒の主人公が見た幻では。銃を手に入れ、大量虐殺。挙げ句、ビルから投身自殺。これがコトの真相ではないかと。さしずめ、ブツの入手経路は女社長でしょう。「面白いかどうか」が判断基準って、性根がクソみたいじゃないですか。もちろん殺人歌を聴いて“死ななかった”女社長もシャブ中でしょう。以上です。“赤い透けブラ白ブラウスの女は不倫願望アリ”くらい、酷い決め付け解釈だと自覚しておりますが、こんな見方もあるということでご容赦ください。個人的には(勝手に妄想を膨らませ)なかなか楽しめたので、悪くないなとの印象です。主人公が悪魔コスで『ダメ・ゼッタイ』とほほ笑むコラボポスターが目に浮かぶような。[DVD(邦画)] 6点(2018-08-05 00:20:18)《改行有》

549.  人狼ゲーム インフェルノ 《ネタバレ》 連続TVドラマ『ロストエデン』が前半戦、そして本作『インフェルノ』が後半戦。シリーズで初めて、同一主人公による人狼ゲーム本来の完全版が披露された形となります。また、本作のプレイヤーは全員がクラスメイト。これも初めての試みです。日頃の人間関係がそのままゲームに持ち込まれました。その結果、人間ドラマとしての厚みは増したかもしれませんが、その分役職当て推理や、生き残りに向けた戦略等、ゲーム本来の関心事は薄まった気がします。高校生の同時失踪事件を追う刑事の視点が持ち込まれたのもシリーズ初なら、ゲーム主催者が顔出ししたのも初。そう、初物づくし。シリーズ常連の観客にしてみれば“目新しさ”は感じたものの、正直作品のクオリティ面でプラスに作用してはいなかったような。特に“刑事登場”は、密室劇としての緊張感をスポイルすると同時に、“こんな殺人ゲームが野放しって何なの?”というタブーにも言及してしまいました。そもそも刑事に殺人ゲームの現場が押さえられた以上、もうシリーズ続行は不可ですよね。あるいは刑事諸共皆殺しにしちゃいますか(考えてみれば、今までの生き残りプレイヤーも全員口封じされたのですかね)。いずれにしても、本シリーズには不要な“リアリティ”を持ち込んでしまったのは悪手でした。相変わらず若手役者の皆さんは熱演でしたが(武田さんの般若フェイスはこれからの仕事に悪影響となりませんでしょうか心配です)、流石にネタは尽きた気がいたします。[DVD(邦画)] 6点(2018-07-10 17:55:58)

550.  22年目の告白 -私が殺人犯です- 《ネタバレ》 物語中盤で大ネタの種明かしあり。ただし、タイミングが早いので充分な“溜め”が得られずカタルシスが不足しています。これは二の矢を用意しているため、仕方がない部分はあるものの、ギリギリまで引っ張って最後に畳み掛けるスタイルでも良かった気がします(それくらい最初の仕掛けが物語上の肝)。それにしても、犯人に自殺願望があるのは困ったものです。刺し違えても構わないという復讐者側の覚悟の価値が失われます。ただしそれでもなお、仇をただ生かしておくという結論には逆立ちしても至らないので(死刑にはなりそうもないので)、私だったら完全犯罪による復讐を計画します(それも、あっさり殺すのではなく、生地獄を味わってもらいましょう)。でも収監されてしまっては無理な話。あの方法しか復讐の術がなかったヤクザの息子には同情します。藤原竜也さんは、こういう役にはうってつけ。憎悪のドラマに濃い味の演技はよく合います。伊藤英明さん迫真の“泣き”も素晴らしかったです。ちなみに、オリジナルの韓国映画は鑑賞済であることをすっかり忘れておりましたが、本サイトの自身の投稿を見直しておぼろげながら記憶が甦ってきました。オリジナルで私が抱いた不満は本作では解消されているようですが、その分アクも抜けていたような。このあたりは好みもありましょうが、やはりコト復讐映画というカテゴリーで韓国映画の右に出るのは至難の業という気がします。[地上波(邦画)] 6点(2018-06-10 16:16:38)(良:1票)

551.  聖ゾンビ女学院 《ネタバレ》 「アイドルちゃんを使って映画を一本やっつけちゃいましょう。ホラーならイケるっしょ。固定客のいるゾンビものなら鉄板じゃない」そんな安直なノリで製作されたのでは?と勝手に妄想してしまうほど、アイドルホラーは日々増産されています。既視感強め。残念ながら安普請がデフォルトです。本作についても“尺稼ぎ”と思しきかったるい描写の数々を目の当たりにすると、前述の推理もあながち間違っていない気がします。ただ、2転3転する展開や、正統派の青春成長物語のファクターもあり、全体印象は悪くありません。それに一人場違いな熱血演技をみせつける亜沙美嬢の存在感は、相変わらず格別であります。ゾンビ映画の切り口として新しい発想がありますので、ゾンビ映画マニアの方は押さえておいていいかもしれません。(以下余談)庁務員のおじさんが「かもめんたる」の「う大」さん演じるヤバ目のキャラに雰囲気がそっくり。いつ豹変するかと変なところでドキドキしてしましました。ちなみに俳優さんのお名前は「ワニ完才」さんだそうです。採点は(いつもの)亜沙美嬢加点込みで、6点とさせてください。[DVD(邦画)] 6点(2018-04-25 18:58:43)

552.  KARATE KILL/カラテ・キル 《ネタバレ》 主役のハヤテのアクションは、往年のジャッキーチェンカンフーに通じる“型の美学”と“見栄えの良さ”があり好印象です。ワイルドキャット・亜紗美嬢は(こう呼んでいるのは私だけだな)、相変わらず雰囲気抜群で流石の存在感であります。ハイ、褒めたい部分は以上で終了です。リアリティとか、ドラマ性とか、映画としての“正しさ”を求めても仕方がないことは、DVDパッケージの主人公のデフォルメ具合をみれば分かること(どんだけ筋肉モリモリなんだ笑)。とはいえ、それでも注文をつけるとすれば、良キャラの扱いがあまりに勿体なかったこと。剣術使いのハゲ店長(鎌田規昭)、鉤爪のケイコ(亜紗美)、彼らにもっと見せ場をあげて欲しかったです。主要キャラ3人で敵アジトへ乗り込む展開でも良かったんじゃないかなあ。[DVD(邦画)] 6点(2018-03-15 20:29:12)

553.  樹海のふたり 《ネタバレ》 うだつの上がらぬなディレクター2人が手掛けた特番は、まさにテレビ東京のバラエティ特番(『土曜スペシャル』や『日曜ビッグバラエティ』)。純粋に面白そうというか、観たことがあるような無いような、今までなかったの?という気がしますが、企画意図がコンプライアンス的にアウトなのでしょうね。物語の仕立ては、自殺志願者の様々な人生に触れ、また樹海そのものが持つ不思議な生命力にも感化され、主人公2人の人生にも変化が訪れるというもの。蜘蛛は巣を張り、かかった獲物の命を奪うことで自らの生を永らえますが、本作の主人公はビニール紐を命綱に樹海に身を投じ、出会った自殺志願者の命を救うことで、己が人生を豊かにしていきました。網を張り、かかった獲物を養分にするという意味では蜘蛛と彼らは同じですが、獲物を殺すと生かすでは正反対。本来、営利関係にない他人が死のうが生きようがどうでもいい話ですが、そこに価値や特別な意味を見出だすのが人間という生き物の特長なのでしょう。所謂ヒューマンドラマのカテゴリーに属する作品と判断しますが、正直インパルスのコントから笑いの要素を抜きましたな印象が強いです。たとえば板倉のギザな台詞の言い回しや、ニヤけた表情など、お馴染みのコントさながらでした。ですから、インパルスが主演で問題なかったのか?という疑問はありますが、テーマは重くとも各エピソードを深掘りはしないライトなスタイルのため、本職俳優ではない彼らでもOKだったのかなと思います。ドラマとして悪くはありませんが、特段良くもありません。というより、やっぱテレ東で番組を作っていただきたいという感想です。バス旅も終わったことですし、太川さんと蛭子さんにお願いしたら如何でしょう。懸命に説得する太川さんの後ろで、興味なさそうに「死なせておけばいいよ」とのたまう蛭子。いやいや、想像しただけで面白そう。絶対イケるでしょ![DVD(邦画)] 6点(2018-03-10 17:27:29)

554.  虐殺器官 《ネタバレ》 哲学的であり、観念的であり、演劇的な映画。社会派のテーマやハードな殺戮シーンを観るにつけ、確かにアダルト志向ではあるのでしょうが、イチイチ台詞で説明してしまう(せざるを得ない)中2病な世界観とロジックが気恥ずかしくもありました。誤解を恐れずに言うなら、実写で観たかったなと。例えば『エヴァンゲリオン』も同カテゴリーのアニメ作品と判断しますが、彼方は”ロボットSF“という”ザ・お子さま向け”看板を掲げているので、似たような仕様でも違和感が無いのかもしれません(そもそもがリアリティを必要としていないので)。真っ当な大人向けアニメを成立させるには、仕立てに相当なテクニックが必要であると感じる一作でした。へんてこな着地点ですみません。[CS・衛星(邦画)] 6点(2018-02-20 18:56:02)

555.  土竜の唄 香港狂騒曲 特濃エンタメバカ一代こと(失礼)三池監督の面目躍如とでも言いたい、期待どおりの続編。お下劣、遣り過ぎ、悪ふざけ。徹底しているので気持ちがいいです。とはいえ、最大にして唯一の見所は、豪華俳優陣のノリノリの演技。生田の顔芸、瑛太の狂気、そしていつもの堤節。どれも楽しかったです。もちろん少ない出番ながらも土竜3兄弟は安定の旨味。対して女優陣は全体的に大人しめの印象でしょうか。刺激過多、インパクト優先のコッテリ映画ながら、2週間もすれば、内容などすっかり忘れる去る自信があります。それもまた“らしい”かなと。[DVD(邦画)] 6点(2017-11-10 00:51:10)

556.  超高速!参勤交代 リターンズ 《ネタバレ》 シリーズ映画の強みは、“愉しみ方”が事前に周知されていること。本作の仕立ては、娯楽重視・オフザケ上等・そこそこアクション・しっかり人情。この路線を支持している常連さんなら、概ね満足の続編であったと思います。各エピソードの畳み方(VS柳生、VS松平)がやや雑な印象もありますが、そのテキトーさも“らしさ”の内かと。前作以上の“高速”を求められ復路に十分な尺が取れなかったのは、勿体ない気もしました。藤沢周平原作のシリアスヒューマン系が一世を風靡した昨今の邦画時代劇の潮流において、アンチテーゼとも言える本作の“チャンバラ時代劇”趣向は個人的には大いに支持したいところです。[CS・衛星(邦画)] 6点(2017-09-20 21:59:58)(良:1票)

557.  シンデレラゲーム 《ネタバレ》 奇抜な設定、刺激的な描写、チープな脚本、トホホな演技。アイドル系女優が主演する昨今の邦画ホラーサスペンスの相場は、大体こんなところかと。判を押したようなビジュアルイメージを有するという謎の共通項もあったりします。基本的に期待厳禁のジャンルではありますが、希に『人狼ゲーム』などのアタリも潜んでおり、侮れないカテゴリーだと個人的には考えております。では、本作はどうかと言いますと、正直アタリではありません。ですが、ハズレとも言い難いのです。土台となる殺人ゲームのルール設定は、監督の正気を疑いたくなるレベルですし、皆さんの演技の質も高いとは言えません。思わせ振りなエロ要素にも地味に腹が立ちました。でもラスト、彼女の笑顔が絶品だったのです。あの笑みはアイドルの性そのもの。あらゆる感情を飲み込んで、ファンに夢を届けるプロフェショナルの顔。イッツオールファンタジー。其処に気づかされると、本作で提示された様々な事象、出来事の信憑性が揺らぐのです。因縁ある相手との対戦は、おそらく演出なのでしょう。分かりやすい敵役、死んだはずのキャラ登場、そして最後は姉妹対決。そんなんアリ?と意義を唱えたくなるゴリ押しな展開さえも、言い方を変えればドラマチック。これがショウビジネスの流儀。さて、何処までが真実で、何処からがフィクションでしょうか。観客に見極める術はありません。そして、このうす気味悪い感覚はなかなかのものだと思うのです。[DVD(邦画)] 6点(2017-07-25 18:59:31)

558.  鬼談百景 《ネタバレ》 『残穢』の“私”こと、ミステリー作家(竹内結子)の元に届けられた、一般人からの恐怖体験談・短編集。「こんな手紙が届いた」がお決まりのイントロダクション。6人の監督がそれぞれのスタイルで小野不由美ホラーのテイストを再現するという趣向です。残穢も勿論ですが、小野女史の描くホラーの魅力は、淡々とした語り口調の中にあります。気づくと周りは闇だった。そんな静かな怖さ。空手でいうなら、現代主流のフルコンタクトではなく寸止め伝統派といったところでしょうか。10作品の中、出色の一作は『どろぼう』かと。キーアイテム“無花果”の使い方、小橋めぐみ(なんとまあ、綺麗にお歳を召したことでしょう)の怪演。観客の想像力を利用した脚本も好みです。[DVD(邦画)] 6点(2017-06-15 19:50:59)

559.  超高速!参勤交代 《ネタバレ》 これは懐かしの『桃太郎侍』や『暴れん坊将軍』、『水戸黄門』路線の娯楽時代劇。細かい時代考証は言いっこなしヨの世界観。久しくエンターテイメント時代劇から遠ざかっていたため逆に新鮮で、大変楽しめました。特に『情けは人の為ならず』な最期の大名行列にはグッときましたね。ただ、個人的にはもっとバラエティ豊かにクセ者役者を揃えても良かったかなあと。一番アクの強いキャラが陣内孝則の松平信祝では、少々弱いです。上地雄輔が生きていたのには単純にビックリしました。[DVD(邦画)] 6点(2017-04-15 21:26:19)

560.  監禁探偵 《ネタバレ》 監禁しながら探偵+監禁されながら探偵、で監禁探偵と。なるほど。まあ、結構な無理筋ながら、なかなか良く考えられた設定とお話しだったと思います。エロティシズムのさじ加減も丁度よく(激し過ぎず)、無類のワキの下&二の腕&汗かきフェチとしましては、歓喜のショット多数!私は、まんまと監督の注文通りにハマった観客の一人なのでしょうね。トリッキーな体裁ながら、その実は本格ミステリーの様相で、往年のロッキングチェアディテクティブならぬ、パイプベッドディテクティブとでも呼びたい趣向。ほぼアパートの一室内で物語は進行します。情報収集方法がインターネットというあたりは今風ですね。わずか数時間で犯人探しせよ、という時間制限を設けた点も、サスペンス的に正解だったでしょう(長丁場ですと主人公の監禁の罪も看過できなくなりますし、短期決戦は一石二鳥)。「実は◯◯だったんです」は、本来ミステリーの醍醐味をスポイルする悪手ですが、厳しい制限の効いたシチュエーションミステリーゆえ、本作程度の後出しなら許容範囲と考えます。基本的には、夏菜姫(時々高橋みなみに見える)と監禁男のやり取り(イチャイチャともいう)をニヤニヤしながら楽しむ映画です。[DVD(邦画)] 6点(2017-02-25 08:08:02)

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