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プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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821.  巨乳をビジネスにした男 《ネタバレ》 実録、イエローキャブ(現サンズ)野田社長物語。どこかで聞いたようなエピソードの積み重ねでしたが、それなりに興味を持って観ることができました。業界話、苦労話は面白いもの。社長が所属タレントから慕われている理由も分かった気がします。でも何か物足りない。もっと泥臭くて濃い“野田義治”を観たかったです。ちなみに、巨乳タレント(の水着)をわんさか拝めそうなタイトルですが、ほとんど無し。もっとも自分はこれっぽっちも期待していませんでしたので、ガッカリせずに済みました。本当に本当に良かったです。[DVD(邦画)] 5点(2008-07-25 19:22:23)(笑:2票)

822.  映画ドラえもん のび太の恐竜2006 《ネタバレ》 『ドラえもん』は、押しも押されもせぬ国民的アニメ。その事に誰も異論はないと思います。であるが故に重い十字架を背負っていると思う。マンネリ化を打破し、“末永く愛され続けるために”断行された声優陣及び作画の一新。10年先、20年先を見据えた大改革でした。その是非を問うたのが本作だったと思います。ココでオリジナル劇場第1作目のリメイクを持ってきた覚悟たるや凄まじいと思いました。旧作品との比較は避けて通れない。ならばいっそ、徹底して比べて欲しい。そんな製作者の意気込みが伝わってくるようです。賭けだったと思います。オリジナルと同等のクオリティならば、思い入れのある方が支持されて当たり前。オリジナルを超えて初めて評価される。そんな分の悪い賭け。果たしてその結果はどうか。自分は諸手を挙げて支持したいと思いました。いや両手じゃ足りない。両足も挙げちゃいましょう。オリジナルへのリスペクトを失わず、されど新作の色を出していく。これぞあるべきリメイクの形だと思いました。特に終盤の展開が素晴らしい。前作で物足りないと感じていた部分を大幅に変更。自力での問題解決にスッキリしました。ラストも注目。何故ボールを抱くのび太のシーンを削ったのか。そこに監督の意思を感じずにはいられない。のび太たちの成長も、ピー助との切ない別れも、それまでのシーンで十分描けたという自信があったのだと思う。だからラストカットは、成長した子供たちの笑顔で十分だった。どんなに名シーンだろうと、“本作では”必要がなかったのだと思います。新ドラシリーズは大丈夫。そう思わせるだけの覚悟と愛情が本作には詰っていました。自分も一ファンとして、旧シリーズ同様の愛情を新シリーズに注いでいきたいと思います。敬意を込めてオリジナルよりも上の点数を付けさせてください。[DVD(邦画)] 9点(2008-07-22 20:15:02)(良:3票)

823.  キサラギ 《ネタバレ》 アイドル如月ミキの一周忌に集まった5人の熱狂的ファンが導き出した『自殺事件』の真相に泣き笑い。心が温かくなりました。でもストレートに“良い話”と受け取るのは、もったいない気がします。劇中、小栗の台詞にもあったように、数多ある可能性の中のひとつに過ぎません。ここが最重要ポイントと考えます。その事を明確にするためにラストシーケンス(宍戸登場)があったのでしょうが、上手くない遣り方でした。直接的過ぎます。主役5人の背景を示唆することで伝えて欲しかった。オフ会はネット世界の延長。別人格を演じている可能性は否定できません。というか、“自称”マネージャーや恋人、父親の与太話を、額面どおりに受け取れというのが無理な話。エンドロールで一心不乱にオタ踊りをする姿にこそ真実がある気がしました。オタクたちが持ち寄った架空のキャラクターとエピソードが偶然“事故説”に辿り着いた。いや、アイドルを想う強い気持ちが“こうあって欲しい”という可能性を創造したと言うべきか。ファンタジーだと思います。ハッキリしたのは「如月ミキは愛されていた」ということだけだと思いました。“人を想う気持ちが産んだ良い話”でした。なお、如月ミキの顔出しについては艶消しもいいとこ。観客それぞれが心の中の如月ミキ(理想のアイドル)を思い描けばいい、そういう流れだったと思います。[DVD(邦画)] 9点(2008-07-16 21:10:09)(良:4票)

824.  腑抜けども、悲しみの愛を見せろ 《ネタバレ》 劇場公開前日の某テレビ番組で披露されていたエピソードが思い出されます。監督から「(最初の演技よりも)2割気だるい感じで」と指示されて演技したサトエリ。少々やり過ぎだったらしく「今度は8割元気な感じで」と言われたところ、「じゃあ最初のでいいじゃん」と思ったそうです。サトエリがどういう女優なのかよく分かる。そもそも澄伽という役、よほど演技力に自信がないと務まらないと思う。というか恥ずかしくて出来ない。サトエリが自身を丸写しにしたような(大変失礼)この役を引き受けた時点で、本作の成功は約束されたと思います。人間の嫌な面全開のストーリー。みんな不器用なのでしょう。でも愛おしいと感じないのは、バカじゃないから。超自己中心主義、悲劇のヒロインからの開き直り、人生から目を逸らし続けること。どれも苦難を乗り越えるためのテクニックです。サトエリ、妹ちゃん、永作。タイプは違えど、みんな生きる術を心得ています。一人不器用なうえにバカだった永瀬が死んだのは、至極当然の結果。かくも人生は厳しい。傍からみたら惨めだろうと情けなかろうと、最終的に生き残った者が勝ち。泥だらけであどけなく眠るサトエリは、紛れもなく勝者だと思いました。でも共感はしませんが。追伸。サトエリ絡みの投稿はいつもこんな論調になってしまい、誠にすいません。もしかしたら、自分はサトエリが好きなのかもしれませんね。好きな子には意地悪する、みたいな。[DVD(邦画)] 8点(2008-07-10 19:22:50)

825.  秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE ~総統は二度死ぬ~ 私が鷹の爪から学んだこと。瓜にツメあり爪にツメなしということ。夜中を過ぎたら子供たちに甘いものをあげるのは非常識だということ。クマの容姿をしている生き物の本性は、やっぱりクマだということ。梅宮アンナ以外にも、父親のDNAの存在を感じさせない子供がいるのだということ。ベンチャー企業の経営は、どこも楽ではないということ。「お慈悲をください」や「キリングミーソフトリー」という言葉を今まで口にせず生きてきた自分は、とても恵まれているのだということ。いきなり必殺技を繰り出す正義の味方には、わびさびの精神を学んで欲しいということ。予算配分は慎重にすべきだということ。島根は結構良さそうな所だということ。恋をしたなら、それが恋の始まりだということ。大家さんの説教に感動してしまったこと。総統、吉田くん、フィリップ、博士や菩薩峠くんと一緒に「た~か~の~つ~め~」とやったら、いつでも笑顔になれるということ。そして一番大切なこと。ダメなヤツは何をやってもダメだということ。[DVD(邦画)] 8点(2008-06-28 19:55:42)(良:1票)

826.  図鑑に載ってない虫 《ネタバレ》 いちいちギャグがグロいです。塩辛の人面疽風に、ゲロピッツァ、それに松尾スズキのキャラ。汚らしい。笑うに笑えない。この感覚は、三木監督の作品を初めて観たときと似ています。作風は分かっていたはずなのに、戸惑ってしまうから不思議。でもラストで全てがひっくり返りました。主人公が垣間見た死後の世界。現世と何ら変わりはありません。でもあいつらがいない。目玉のおっちゃん、チョロリ、マユ無しサヨコに、エセレゲエ・エンドー。うっとおしい奴らがいない。たったそれだけの違いなのに、心にぽっかり穴が開いたような。失って初めて大切なものに気付くなんて、ベタもいいところです。でも身に染みないと分からないのが人間だと思う。生きててバンザイ。お前ら居てくれてありがとう。今までの全てが、微笑ましく思えてきます。ダサくて、情けなくて、恥ずかしいことばかりの人生。でも、なんか有難いと思う。バカなお前らが好きだと叫びたい。三木聡流、人生賛歌のお話でした。難を言えば、目玉のおっちゃん側の流れ(新興宗教団体云々)が後半おざなりになったこと。でも、そんないい加減なところもまたいい。人生は、分からない事の方が圧倒的に多い。また一つ、三木監督が好きになりました。[DVD(邦画)] 8点(2008-06-21 21:30:13)(良:1票)

827.  それいけ!アンパンマン くろゆき姫とモテモテばいきんまん お姫様に一緒に行かないかと誘われ、まんざらでも無いばいきんまん。そんなばいきんまんをジェラシーたっぷりで見つめるドキンちゃん。その悩ましげな表情が超キュート。全国のドキンちゃんファン必見の小悪魔ぶりです。[DVD(邦画)] 6点(2008-06-18 22:38:12)

828.  伝染歌 《ネタバレ》 (冒頭からネタバレあります。未見の方はご注意ください。)  不遇な死を遂げたシンガーソングライター五井道子。彼女が自作した「僕の花」という歌が歌われる度、まるで呪文のように彼女の霊魂は呼び寄せられた。そして彼女は歌った人間の自殺願望を叶えてあげたのです。これが「歌うと死ぬ伝染歌」の正体。あんずの台詞にあるとおり、伝染歌は“歌うと死ぬ”というより、“死にたい者が歌う”が正しい。でも、それは道子の本意ではなかったと考えます。彼女は一家心中を図った父親から、少女を救うためにその身を犠牲にした女性。誰かを呪う意図はありません。彼女に在ったのは絶望。作品(歌)を盗まれた事に対する深い悲しみだけでした。少女を助けるためとはいえ、結果的に自殺した道子。その魂は成仏出来ず、絶望を抱いたまま現世をさまようことに。歌に導かれた道子の魂が、自殺希望者の絶望に呼応した。彼女は乞われるまま、幾度となく自殺希望者の頭上にその身を投じ続けます。自殺幇助の無間地獄。歌った当人が自覚しない小さな自殺への欲求まで叶えてしまう、不幸な死の連鎖です。これを断ち切るには、道子の絶望を解く必要がありました。彼女に命を助けられた少女=夏野あんずが道子の死の真相と向き合い、生に感謝して「僕の花」を歌う事でやっと道子は救われました。これが本作の“あらまし”と解します。秋元康原作のホラーといえば『着信アリ』。本作も同じようなトホホなホラーを予想していたのですが、良い意味で裏切られました。トンデモ系雑誌『MASAKA』の編集長、堀部(元K2)と遊人(エロマンガ家と同名異人)の胡散臭さが、AKB48の素人臭さと絶妙にマッチ。時間を巻き戻したり、カメラアングルを切り替えたりする演出も凝っており、作品には独特の空気感がありました。現在の大ブレイクしたAKBでは、このアングラな雰囲気は作り出せないと思います。アイドル映画としては異色ですが、自分は気に入りました。意外な掘り出し物を見つけた気分です。[DVD(邦画)] 7点(2008-06-05 21:38:36)

829.  憑神 《ネタバレ》 宿替えで他人に迷惑がかかることを嫌った主人公が、最期に死を選ぶのは当然の成り行きです。死神にも好かれていますし。でもあの選択は無いと思いました。将軍の影武者を代々務めてきた家の者が取る行動とは思えません。影武者は主君の身代わりとなるために在ります。でも、主が望んでもいない尻拭いを影武者の分際で買って出るのは、おこがましいと思いました。武士の本懐を履き違えていると感じます。主体的な選択を望むなら、来るべき新しい世のためにその命を捧げればいいのです。事実、それだけの能力と分別を主人公は備えています。去り行く時代と共にするほど年老いている訳でもありません。手ごろな「死に時」に身を任せただけのように見えました。こういうのは「滅びの美学」とは言わないのでは?『地下鉄に乗って』に続き、浅田次郎原作2連敗。映画の問題というよりも、原作者と相性が悪いのかもしれません。[DVD(邦画)] 4点(2008-06-02 20:13:27)

830.  それいけ!アンパンマン ゴミラの星 《ネタバレ》 『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』の映画シリーズは、子供向けでありながら、大人の鑑賞にも堪え得るというコンセンサスを得ていると思います。自分も大ファンです。魅力的なキャラクターとブレのない世界観、それに優れた物語性が人気の秘密だと感じます。そこで『アンパンマン』。キャラクターの知名度や人気は先に挙げた2作品に劣るものではありませんが、映画としての評価はあくまで“幼児・子供向け”の範疇。でもそれは本シリーズのコンセプトを考えれば正しいですし、設定やストーリーの甘さが、逆に面白いと感じます。ハマるとちょっとクセになるかも。本作もまさしく、そういうアンパンマン映画には違いないのですが、少々路線を間違ったと思いました。大人に迎合するような安易な感動を追っているように見えました。ゴミラの選択した行動は自己犠牲。アンパンマンの精神に沿うものです。でも命を捨てる選択を簡単に是として欲しくない。子供向け映画だからこそ、そう思います。アンパンマンは、いつまでも「小さな子供に安心して見せられる」作品であって欲しいと思いました。(2009.8.8追記)ヤーダ姫…(泣)ダメ。ゼッタイ![DVD(邦画)] 5点(2008-05-29 19:23:30)(良:1票)

831.  アフタースクール 《ネタバレ》 「なんか理科室の匂いがするな」。大泉が佐々木の車に乗り込んだときの台詞です。この言葉が本作の構造を言い表しています。アフタースクール=放課後。学校をとうに卒業したはずなのに、今なおどっぷり“学校漬け”の大人たち。そんな図式が見えてきます。理科室の匂いとは、みなさんご存知のとおり酢酸臭です。佐々木が根城にするアダルトショップにもご存知…じゃないかもしれませんが、独特のニオイがある。何となく似ている。どちらも実験資材が揃っていますしね(笑)。大人の視聴覚室に、大人のクラブ活動。それに生徒会長選挙ですか。よくよく日本人は学校が好きなよう。というより、学校も一般社会も変わらないということなのかもしれません。世間の荒波に揉まれて人は変わる。広い世界を知る。でも井の中の蛙が公園の池を見て、全てを分かった気になっているだけかもしれない。大人になるとは、どういうこと?私達は一体何を知っている?内田けんじ監督のシニカルな視線がイタ気持ち良いです。でも決して嫌らしくないのは、監督が人間を根本的に信用しているからじゃないかと思いました。本作も今までの作品同様、監督の人柄が窺える映画でした。決してトリッキーな脚本だけがウリの作品ではありません。でも、やっぱり上手い。緻密な脚本には相変わらず唸らされますが、キャスティングセンスがまた抜群です。特に田畑智子。あの顔じゃなきゃ、この役は務まらなかった。子供の頃から変わってないと思うもの。反芻すればするほど、味わいが増す作品だと思います。あえて欠点を探すなら、上手すぎてインパクトに欠けることでしょうか。「器用貧乏」と呼ばれないための魅力的な画作りを要望します。 贅沢ですみません。[映画館(邦画)] 8点(2008-05-26 21:26:19)(良:2票)

832.  ドラえもん のび太の宇宙小戦争 《ネタバレ》 本作最大の失策は、のび太たちの参戦理由が“お遊び気分”に見えることだと思います。不遇なパピに共感して(義憤に駆られて)一緒に戦ったという側面はあるものの、大半は“スターウォーズばりのカッコイイ宇宙戦争の世界に浸ってみたかった”ように見えます。じゃなきゃ、圧倒的体格の優位性を自ら放棄する必然性がありません。のび太たちからアドバンテージを嫌味なく奪う仕掛けが欲しいと思いました。また、少々悲壮感が強すぎたのも残念。スネ夫やしずかちゃんが泣き出してしまっては、観ているこっちが戸惑ってしまいます。このあたりのさじ加減は微妙ですが、子ども向け娯楽映画としてはやや行き過ぎた表現ではないかと。[DVD(邦画)] 6点(2008-05-23 00:18:44)

833.  モル 《ネタバレ》 内田けんじ監督(ウィークエンド・ブルース)や荻上直子監督(星ノくん・夢ノくん)を輩出したぴあフィルムフェスティバル。名だたる国際映画祭よりも個人的には信頼度が高いです。本作はそのPFFでグランプリとブリリアント賞の2冠を制したという。否が応にも期待は高まります。果たして本作はその期待に応えるものだったのか。結論から言えば「満足した!」。女の宿命「生理」の苛立ちと、上手くいかない現実に対する苦悩を上手く絡めて描いています。結局どうしようもないことはある。奇跡は起こらなくて当たり前。この世は理不尽だらけ。でも考え方次第で活路は開けてくるもの。素敵な笑顔でウクレレを弾き歌う主人公に、女の強かさを感じました。女が男より強いのは、沢山血を流しているから。うん、説得力あります。監督・脚本・主演タナダユキ。監督・脚本家としてのセンスは抜群だと思いますが、女優としても面白い。北野武監督みたいに、監督・主演の両方をこなすような映画人になって欲しいと思います。せっかくの才能、活かさにゃ損です。[DVD(邦画)] 7点(2008-05-20 21:17:42)

834.  屋根裏の散歩者(2006) 《ネタバレ》 主演の嘉門洋子は、成人向けの劇画世界から抜け出たようなルックス。エロい。それはもう絶品です。エロスをセールスポイントにしている某姉妹や花とスネーク女優なんて目じゃないです。隣にいてもおかしくない日常感がたまりません。「エロティック乱歩」のシリーズ名に相応しいキャスティングだと思いました。雰囲気だけなら満点を献上したいくらいです。でも残念ながら楽しめたのは映画がスタートする前まででした。いざ始まると、パっとしない展開が続く。嘉門の演技もサッパリです。なにより残念なのが主人公のキャラ設定。彼女に知性は要らないと思います。でも全く無いのも困りもの。危機管理能力ゼロは、ヤリ過ぎだと思いました。ハラハラドキドキする前に呆れてしまう。原作小説のエッセンスだけ取り出して映画化する本シリーズの手法はどうなのか。オイシイ所取りなので、もっと面白くなってもいい気がしますが…。[DVD(邦画)] 5点(2008-05-17 22:37:21)

835.  ドラえもん のび太の魔界大冒険 《ネタバレ》 ドラえもん映画永遠の課題は、ドラえもんの秘密道具を“いかに封じるか”にあると考えます。というのも、大概のピンチは未来の道具があれば解決出来てしまうから。あらかじめ家に置いてくるとか、途中で壊れたり、失くしたり、毎回いろんな工夫を凝らしています。本作の場合は、“ドラえもんの気が利かない”という作戦。はっきり言って上手くない。それに強引な展開が散見されるのも惜しいです。ドラミ登場や、メデューサが時空を超えてやってくる流れは相当無理があります。それでも光るものはある。というか、眩いほどにピカピカしてる。パラレルワールドの世界観は極上だし、のび太とドラえもんの石像登場には、強い不安をかきたてられました。雨に打たれて涙する2体の像。最悪の事態が待ち構えているのは間違いない。おそらくドラえもん映画史上、最も不気味なシーンかと。もう少し脚本に配慮があれば、大傑作になったと思います。エピローグはすごく好きです。[DVD(邦画)] 7点(2008-05-14 22:18:45)(良:1票)

836.  クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃 《ネタバレ》 前半のお気楽コスプレショーから感動シリアス路線へ転換するのは、しんのすけが男気を見せるシーン。「オラは弱い人をお助けするんだ」。でもこの台詞、家事を放棄したみさえが、しんのすけを自分の代わりに働かせるために使った詭弁と同じです。だから感動というより、ドキリとさせられる。口からでまかせだろうと、いい訳だろうと、親の言葉は子供にとって“絶対”なのだという事実にハッとさせられます。それはもう理屈じゃなくて。家で上司の悪口ばかり言っている親の子は、やっぱり悪口をいう子になるし、泣き言の多い親の子どもは、弱い子になってしまう。親の背中をみて子は育つもの。ラスボスの正体もその事を示唆しています。先に挙げたシーンは、感動を呼ぶ場面ではなく、世の親たちへ向けた皮肉の効いたメッセージだと感じました。ある意味、原作マンガに立ち戻ったといえるかもしれません。定番の「家族愛」を全面に押し出すのであれば、ミライマンとの別れのシーンをもっと感動的にすればいい。「怪獣をやっつけるのはたった3分間だ。だけど、子育ては何年も続く。毎日だ。これがどんなにスゴイことか。お父さんやお母さんはみんなヒーローだと私は気付いたよ。」こんな風にミライマンが語ったらきっと号泣したと思う。でも本作の場合はやらなくて正解。ひろしもみさえも、もちろん自分も、反省しなくちゃいけないから。もっとも、適当に手を抜かないとやってられないのが子育てというもの。情けない面を許してもらいながら、子供にとってヒーローであり続ける。そんな親になりたいと思いました。でもそれって考えてみれば野原ファミリーそのもの。やっぱりしんちゃん一家は素敵です。惜しいのは、前半のコスプレバトルシーンが冗長で、主題を描ききれていないこと。傑作になり損ねた作品だと思います。ミライマン村井国男の声優ぶりは満点でした。[DVD(邦画)] 7点(2008-05-11 22:48:11)(良:1票)

837.  舞妓Haaaan!!! 阿部サダヲだけハイテンションというか、浮きまくっていた印象。それが笑えればOKだったのですが、少々痛々しくも見えました。ストーリーのバカっぷりは好きなのですが、一緒にノれなくて残念。オチもスッキリしません。ただ、↓すべから様もおっしゃるように小出早織は確かに絶品でした。彼女に+1点。[DVD(邦画)] 6点(2008-04-10 22:51:05)

838.  それいけ!アンパンマン つみき城のひみつ 《ネタバレ》 ギミック満載の『つみき城』に、ブロック王子とオリガ姫のロマンス。さらには巨大ブロックロボと冒険スペクタクル。まるで宮崎駿映画のような趣の作品でした。敵対する両国のプリンスとプリンセスの悲願があっけなく叶ってしまうのは、もったいない気がしましたが、コレがアンパンマン標準。けっこう好きです。[DVD(邦画)] 7点(2008-04-08 21:26:53)

839.  ドラえもん のび太の恐竜 《ネタバレ》 記念すべきドラえもん映画の第1作目。さらには思い入れの要素も相まって、贔屓目に見てしまうのは致し方ないところ。ではありますが、それを差し引いてもいい映画だと思います。危機的状況の作り方も上手いし、何よりピー助とのび太のドラマが心に沁みる。卵のまま化石となっていたピー助は、生を受けつつも誕生できなかった命。それを1億年の時を超えて、のび太の愛情を受けて命の花を開かせた。コレだけでも涙ぐんでしまうほど、自分の琴線に触れるエピソード。のび太を親と慕うピー助のけなげさに涙。エピローグ、ピー助を想いながらボールを抱えるのび太に、また泣けてしまう。のび太も精神的に成長しました。個人的に一番泣けるドラえもん映画です。惜しいのは、VS恐竜ハンターとの決着にタイムパトロールを介入させてしまったこと。奇跡や正義の味方を頼らすに、自力で問題解決できていれば、もっとスッキリしたと思います。[DVD(邦画)] 8点(2008-04-06 21:44:38)

840.  選挙 《ネタバレ》 本作を観れば一目瞭然。選挙活動とは「名前を覚えてもらうこと」に尽きます。主義主張など伝えられるはずもないし、伝える意味もない。候補者は「私、○○○○は…」という台詞を吐き続けます。バックボーンの無い本物の無所属候補ならいざ知らず、与党自民党の新人候補をターゲットにすることは、選挙報道の公平性を考えると、いささか疑問符が付くと感じます。観始めた頃は、正直快く思っていませんでした。ただ、そのマイナス要素を差し引いても、本作は面白いし価値があるドキュメンタリーだと思いました。こういうドキュメンタリーを望んでいた気がする。スタンスはあくまでニュートラル。カメラは透明人間のごとく、その存在を消し去り、とことん生身の候補者(及びその選挙対策本部)に迫っています。被写体はカメラの存在を忘れてはいないでしょう。しかし24時間意識できるものでもない。本音や見せたくない側面が出てしまうことはある。そこを逃さず撮り続けたことも、編集で切らせなかったことも素晴らしいと思います。自分は本作を観ながら、候補者に好意も悪意も抱きませんでした。純粋に「選挙」の姿を見せてもらった気がします。だから本作は“アリ”だと思う。ただこの手法は、被写体及びジャンルがよほど魅力的でないとツライかもしれない。[DVD(邦画)] 7点(2008-04-05 18:45:24)

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