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1. 影武者
映画における音楽の果たす役割、影響が如実に分かる例。紆余曲折はあったにせよ、これだけの映画が意外と高い評価を得られていない要因の一つには、この音楽の影響もあるのではと秘かに思っている。有体に言えば、テーマや演奏があまりに通俗的・テレビ的過ぎて(大河ドラマ風、はたまた宇宙戦艦ヤマト風。思い入れたっぷりのチープなトランペットソロなど)、映像に比べて「軽く」、浮いているのだ。この時期、監督は既成のクラシックを好んでいて、映画の作曲担当にそのイメージを求めていたと聞く。この映画も作曲家は大変ご苦労されたであろうが、監督の頭の中で流れていたのは、はたしてこういう音楽だったのだろうか。。[ブルーレイ(邦画)] 5点(2015-09-03 16:39:15)
2. 戦国自衛隊
公開当時見に行ったクチです。当時は面白かった記憶がありますが、久し振りに見ると、どうにも。。武将側の人海戦や間者の出てくるシーンは楽しめますが、肝心の自衛隊の戦闘場面がトホホな出来で、発射音と閃光はズレまくり、銃器の重量を感じさせない軽快な立ち回りと、テレビの刑事ものかと見紛うチープさ。加えて、戦国時代にいることを想起させない音楽にも、違和感があります。やはり、あの時代の角川映画の高揚感(TVスポットやサントラソングで煽る)で、面白い映画だと思っていたようです。
[DVD(邦画)] 4点(2006-04-17 20:06:44)《改行有》
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