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コメント数 3885
性別 男性
年齢 53歳

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【製作国 : 香港 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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41.  チャイニーズ・ゴースト・ストーリー3 第2作があんまりにもあんまりだったんで、第3作は若干の軌道修正、舞台は第1作の100年後で、物語は直接は繋がらないけれど、幽霊の美女と人間の男の悲恋が描かれるし、ロウロウ様は復活するし(もはやオカマさんどころか完全にオッサン状態ですが)、路線としては第1作に回帰しております。何より、第2作と違って、ちゃんと怪談らしくなっているのが、いいんじゃないですかあ(と、私のモノ言いもやや他人事のようになっておりますが)。登場するハチャメチャかつデタラメな魑魅魍魎の数々を観ておりますと、本作の路線が第1作のそれなのか第2作のそれなのかはもうどうでもよくって、「こりゃもはやエンパイア・ピクチャーズ路線やね」としか表現しようが無いです、はい。[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-05-01 15:11:02)

42.  チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2 主人公が人違いで逮捕される冒頭部を始めとして、何かにつけ「人違いネタ」で引っ張っていく。では「人違い」がこの作品のテーマなんだろう(「レスリー・チャンと間違えてハリボテモンスターに話しかける」シーンなんかも「人違い」に含めてよいでしょう)、と思って観てると、必ずしもそうではない気もしてくる。前作に続いてジョイ・ウォンを再登場させる都合、ってのもあるけれど、単にネタに詰まった挙句の「人違い」連発、という気がしてきます(それ以外に、「動けない」ネタでも結構引っ張る)。ネタ切れは勢いでごまかせ。何しろパワーだけは凄まじい。ネタ切れなので何がやりたいのかはよくワカランけれど、とにかく信じられないくらいのハイテンションである事は間違いなく、不本意ではありますがとりあえず圧倒されてしまいます。ハリボテモンスターに加え、大魔神ならぬ大魔仏(?)が登場するに至っては唖然愕然。よくもまあこんなデタラメを。この活力にあやかりたいような、こうはなりたくないような。[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-04-30 12:53:12)

43.  ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌 いったいこのドンパチだらけの作品の、どこが「ハード・ボイルド」なのかねえ、と思うけれど、ふむ、確かに、ややもするとエモーショナルになびきそうな流れを敢えて断ち切り、ひたすらおバカなドンパチに突き進んでいく点は、広義の「ハード・ボイルド」と言えるかも知れぬ。言える訳ないっての。でも、よくぞここまでやったね、と感心します(あるいは「なるほどそういうハメの外し方があったか」という感心かも知れないけど)。一緒に観てたウチの子供たちはア然としてたけどね。ごめんよ、また変な映画見せちゃって。修羅場に次ぐ修羅場、まさに修羅場のオンパレード。「こういう無茶苦茶な映画を作っちゃった」という恐怖を含めて、これはホラー映画ですね。[CS・衛星(字幕)] 9点(2013-01-04 22:49:21)

44.  ポリス・ストーリー3 アクションシーン以外の演出に関してはやっぱりジャッキー監督の方が上かな? とか思いつつも、“刑事アクション”の枠をはるかに超えて、ほとんど戦争映画のノリになっていくあたり、たまには監督を替えてみるもんだ、と。ただし、正確に言うと「戦争映画のノリ」のノリ、80年代アホアクション映画のノリではありますが・・・。後半は、もうお約束中のお約束、ヘリの縄梯子につかまって空を飛ぶ!! 誰だって一度はやってみたいよね(やらせてくれるものなら・・・多分やらないけど)。ラストのNG集では、意外というか当然というか、ミシェル・ヨーにかなりスポットがあたっていて、この辺り、我々だけではなく現場でも彼女の頑張りに感心してたのかなあ、と。[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-22 08:45:05)

45.  九龍の眼/クーロンズ・アイ 正直、チグハグな印象のある作品ではあるのですが・・・爆弾犯との闘いに焦点を合わせればよいものを、前作を引きずって変な小競り合いを盛り込んだもんで冗長な作品になっちゃったし、クライマックスの闘いも相手が少なく前作ほどのインパクトが無い・・・だもんで本作があまり好きではなかった頃もあるのですが。でもコレ、悪くないよね、と最近は思ってます。前作ほど気合いマンマンという感じじゃなくて、散漫になろうがツジツマあわなかろうが、やりたいアクションをやりたいように演じてみせる。なんだか映画作りを楽しんでるなあ、という作品で、好きになってきましたよ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-11-20 11:17:22)

46.  バトルクリーク・ブロー うちの子供たちはジャッキーのファンらしい(よくわからんが)ので、本作ですらも熱心に観てます。傍で見てて、さすが、と感心するけど、何に感心しているのかは自分でもよくわからない・・・。あるいはむしろ、この映画のヌルさが、子供にとってはコワ過ぎず、ちょうどよく楽しめるのかも。でも私も別に、そんなヒドい作品とは思ってなくて(ヒドくない訳じゃないけど)、実は『燃えよドラゴン』よりもマシな映画なのでは、とも思います(あちらは神サマが出演している殿堂入りクラスの作品なので、比較自体が無意味ですが)。そして、ジャッキーが目指しているのは“新ブルース・リー”ではなくて、あくまでサイレント映画のスラップスティックであることが、この映画を見てもよくわかります。だから、子供でも楽しめる。これホント。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-02 08:28:11)(良:1票)

47.  墨攻 最初は、何だかメリハリなく戦闘シーンの続くだけの映画かと思いながら観てたのですが・・・いやあ、最後はホント、感動しました。前半、立て込もり外敵との闘いを繰り広げた城、その光景がクライマックスにおいて、変容を繰り広げ(ナゼ水浸しなのか、などとヤボは質問は当然しない)、また登場人物たちの置かれた立場や互いの関係もまた激しい変化を見せる(支配する立場とされる立場が入れ替わること。また敵同士だった者が心を通わせること)。何と言うのか、前半においては、ある意味律義に死体の山を築き続けた映画が、後半、「解」を仄めかしつつも、もの凄いカオスとなっていく有り様に、何だか感動してしまったのです。あとこの映画、時々妙にクロサワチックなシーンがありますね。意識してるんですかね。[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-08-06 09:32:42)(良:1票)

48.  ヤング・マスター/師弟出馬 物語なんぞそっちのけ、映画という世界の中でひたすら暴れまわるジャッキー。いや、「映画を駆使して暴れまわる」とでも言うべきですかね、いやホントに、実にデタラメで、それでいて丁寧で(どっちやねん)、映画の持つ自由さというものを満喫できる作品です。漫然と屋外での格闘シーンが続くもんで、まあかなり手っ取り早く撮影はしたんでしょうが、それでもカットによって天候が変わってしまうのは御愛嬌。で雑な作りなのかと言えば、しっかり計算された切り返しも見せてくれたり。で、中身は無し。だいたいあの中盤の水浴のシーンなんて、ジャッキーの露出狂ぶり(?)(実際、映画でよく脱ぐよね)が発揮されただけで、ストーリーも何もあったもんじゃないんですけど、わざわざこんなシーンを入れる。狭い個室でのドタバタ、どっちかって撮影も面倒だろうに(壁を取っ払って切り返したり)、でもあえてこんなシーンを入れる。ストーリー展開なんて無視して、ひたすら飛び跳ね暴れ回る、しかしそれは、まさに「映画をというものを駆使して」暴れまわっているのですね。勿論、肉体を徹底的に駆使することもまた、本作ではすさまじいばかり。ラストの一騎打ちのすごいこと、そしてしつこいこと。そして、そもそも何故、これほどまでボロボロになりながら戦い続けなければならないのか、ほとんど必然性が無いこと。身内を殺されたとか何とか、この壮絶さに見合うだけの「戦う理由」がここには無いのです。無いのに戦い続け、メッタ打ちにされ続ける。はっきりした理由の無い、しかし壮絶極まり無い死闘。純粋にその“凄まじさ”そのものが、観るものを惹きつけて、もうこうなると、いつ果てるとも知れぬ戦いを観ながら、笑いそして泣くしかないのです。これぞアクション映画。[CS・衛星(字幕)] 10点(2011-05-13 01:01:10)(良:1票)

49.  七福星 見事なまでに何の説明もなく、ストーリーすらほとんど無く、ただただオッサンたちのバカ騒ぎを描く映画。これで楽しくなかったら目も当てられないけど、幸いにもとても楽しいのです。↑上記のキャストを見てもわかるように、出演陣は無駄に豪華、こんな映画に出てて、みんなヒマなのか? で、アクションも無駄にスゴかったりします。保昭兄さんとジャッキー、サモ・ハンとの死闘、これはもうカッチョ良過ぎ。で、ユン・ピョウが戦ってる相手は、これは具志堅用高ですかね? 違うっての。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-04-04 23:35:00)

50.  プロジェクト・イーグル “ゴールデン洋画劇場定番ジャッキー映画”の中では正直、あまり好きではないのです(カンフーがやや控えめで、アクションがもひとつハジケていない感じ)。そういう、あまり好きではない作品であっても、やはりこれだけアイデアがたくさん盛り込まれていると、やっぱり感心してしまいます。クライマックスがナチスの地下基地での戦い、ってのも、陰気な上にアホらしく、パッとしないのですが、ここでもアイデア満載であれやこれやと楽しませてくれます。そもそもそれ以前に、砂漠のシーンで無意味にトカゲが歩いているのを見て、ああ、しょーもないことに手間暇かけて撮影してるな、エライな、と感心する次第。[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-03-01 22:00:18)(笑:1票)

51.  THE MYTH/神話 粘着テープ上の格闘が、楽しくて楽しくて。ホントにネタが尽きないですね、感心します。しかも、このあたりのエピソードが物語の中では一番どうでもいい、ってのが、これまた、思い切ったところ。物語に関係なくてもインドに行かないよりは行った方が楽しいし、インドに行った以上はインド人と戦った方が楽しいし、どうせ戦うならネバネバした所で戦うのが面白かろうと。さらにその粘着を口実にインド美人を脱がせてみよう、と。もう、大賛成ですね。で、そういう下世話な展開を一通り繰り広げた後は、澄ました顔で“神話”の世界へ、というこの白々しさ。いやあ、ジャッキー、やるね。インディ・ジョーンズシリーズ面白いからちょっとパクッてみようか、と。ジャッキーやるね。教授(?)がムヤミに強いのも意味不明で良し。と言う訳で、支離滅裂、脱線しまくりの楽しい映画でした。首チョンパされた人間が最後に見る光景の映像化。これはすごい。[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-10 00:26:27)

52.  拳精 《ネタバレ》 あまりにも残酷あるが故、少林寺に封印されていた武術書が、謎の忍者に盗まれる。で、その武術をマスターして武術界の盟主の座を狙う男に対して、例によって修行をサボってばかりいるジャッキーが、(例によって妙な)武術をマスターして立ち向かう訳ですが。ジャッキーにその武術を伝授するのが、何ともアホらしい白塗り白タイツ姿武術の精霊(宇宙人かもしれない)。ちょっと、8時だョ全員集合に時々出てきた“すわしんじ”を思い出させますね。この辺りのやりとりが、実に実にクダラナイのですが、こんなクダラナイ映画なのに後半のアクションのすごいこと、よくこれだけ一生懸命できますね。十八羅漢との死闘、ジャッキーの悲壮なまでの表情が印象的です。そして最後の少林寺での闘い。そのままひたすらアクション全開で行くのかと思いきや、ここでまたギャグに戻ってしまう。またこれがクダラナイんだけど不本意ながらもつい笑ってしまいます。しっかし。最後に明かされる意外な真相、なんですけれども、えー、アンタが真犯人なんだったら、別に武術書盗み出す必要もないやんか。ってか、今の地位にいる時点ですでに目的を果たし終わってると思うんですが、どうでしょうか。面白いからいいけど。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-12-25 05:06:54)(良:1票)

53.  単騎、千里を走る。 《ネタバレ》 映画の最初の方、寺島しのぶに呼び止められた健さんが振り返るシーンで、健さんはカットの切り替わりの直前に振り返っているのに、切り替わり後にまた振り返っている。いくらチョンボったって、これは編集してて気づかん訳ないでしょ、それともこれは恣意的な演出なのか(だとしたらその効果全く不明)。という訳で、開始早々、この映画、大丈夫かよ、と思ってたのですが・・・いや~~~結局、泣いてしまいました、はい。素人役者の中にベテラン俳優が混じっている構図、ってのは、例えば『萌の朱雀』なんかを思い出して、でもアレとは全然違うよなあ、と。『萌の朱雀』では、例えば村の会議の場面なんかが典型的だけど、演技をする気もない素人と、深刻な顔で演技しまくってる國村隼との間に、明確な“断絶”があって、でもその両者が同居しているということがミョーにオモシロかったのだけど、一方、本作にはそういう畸形性は無くって、ひたすら健さんが素人の中に溶け込んでいる。いや、その溶け込む過程の物語、とでも言いますか。そりゃま、どうせワタシは、「チャン・イーモウ×高倉健」というネームバリューに乗せられてる部分が多々あると思いますよ。でも、実際、これはそういう映画なんじゃないか、と。「あの」高倉健、しかも役柄は日本の「海」の男、その彼が、中国の深き「山」の中、4千年とも5千年とも言う歴史に培われた、超「いい味」を出しまくってる中国素人役者の中に入っていく、そして本当に溶け込んでいく。物語の発端は、父と息子の軋轢であり、また物語の途中にも何かかやと「すれ違い」が発生するのだけれど、そして最後に待っているのも、「息子の死」という大きなすれ違いなんだけれども、でも、そういったものすべてが、国籍、距離、生死までをも飛び越えて、ひとつに溶け込んでいく。健さんが、まさに単騎にて千里を駆け抜けることにより、それが成し遂げられていく。うーん。自分も子供を持つ身になって「親子」が関わるテーマに敏感になってきているのもあるのかもしれないけれど、やっぱりこの映画、泣けたなあ。[DVD(字幕)] 10点(2010-03-09 00:00:01)

54.  チャイニーズ・ゴースト・ストーリー 多少ギクシャクしてようと、敢えてコマ撮りなんかにも挑戦してみるその意欲たるや良し、なかなかにご機嫌な香港オバケ映画。死霊のはらわたシリーズに影響受けつつも、逆にあちらのシリーズに影響を与えてる気もしないでもなく。本作、何とも慌ただしい内容の映画でして、1時間半ちょっとの尺で、しかも無意味に回想シーンを織り交ぜているのに、モーレツにモリダクサンな印象を受けます。それは何故かというに、「あっあぶない!」「と思ったら助かった」的なドタバタのオンパレードで、いわば“危機一髪小ネタ集”とでも言うべき装い。観てる間はボーッと楽しめて、観終わったらあなたのハートには何も残さないこと請け合い。それにしても際立つのは、ジョイ・ウオンの美しさ、ではなくて、悪の女王・ロウロウ様の魅力。あの、何ともいえぬ野太い感じが、てっきりオカマさんかと。攻撃する時の姿は、ちょっとビオランテっぽい。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-11-15 09:15:58)

55.  ブルース・リー/死亡の塔 『死亡遊戯』における、“半端フィルムから一本でっち上げ”精神を、さらにさらに深化させた、驚愕の異色作。ほとんど、無から有をひねり出したに等しい、この大胆不敵さ。もしもさらにもう一本、同じ手法で作ろうとしたら、おそらく本当に取り返しのつかないことになるでしょう。そういう、ある意味、映画の極限の姿が、ここにあります。“たまたま残っていた”フィルムに、別撮りの無理やりシーンを貼り合わせ(「木に竹を接ぐ」などというレベルを超越してます)、それでもどうしようもなければ、ブルース・リーのセリフをアテレコで無理やり変更(ほとんど無駄な努力)、さらにどうしようもなければ無理やり代役で乗り切ってしまう。代役の顔が、映るか映らないかというチラリズムが、確かにある種の緊張感(笑)を呼ぶ場面ではあるけれど、もはや明らかに別人とわかってもお構いなし、「え?モロ映りやんか」と過剰にドキドキしてしまい、心臓に悪い。こういった要領を得ないハチャメチャシーンの連続の末、突然、(偽)ブルース・リーが夜の銀座を彷徨い出すあたりに至っては、まさにアヴァンギャルドの極致、観ててモーレツに血が騒いできます。東京タワー横の謎の大寺院・卍の書かれた棺桶(しかも土葬)・マジックハンド付きのヘリの襲撃・・・いったい、どうすればこんな映画が作れるのか。しかもこの後に待ち構える真の衝撃(人はこれを“笑撃”と呼ぶ)。完全にメタフィクションの世界。まさに映画革命です、これは。・・・さて、後半は割と普通の低予算アクション映画になってしまうのですが、何やら『燃えよドラゴン』に近いテイストがあり、しかも展開されるアクションもかなり高度でしっかり魅せてくれます。敵の基地に侵入した主人公に襲いかかる敵の戦闘員が、虫歯キンみたいな武器を持っているあたりも、たぐいまれなセンスを感じさせますね。あと、ラストシーンの数秒後何が起こったのか、ヒジョーに気になります。侵入者を焼死させる謎のトラップがしかけられた廊下に向かって、威風堂々歩み進む主人公。トラップのことを完全に失念している表情にしか見えないのですけども・・・??? いずれにせよ、本作、偶然に(明らかに偶然に)この世に生み出されてしまった、驚くべき傑作だと、私は(たとえ賛同者がいなくても)信じています。[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-06-27 17:25:17)(笑:2票) (良:1票)

56.  アゲイン/明日への誓い 勿論、あまり面白くは無いんですけどね。ただこの映画、何がすごいって、マーク、ホー、キットの3人が登場しておりしかもマークはチョウ・ユンファが演っているんだけど、果たしてコレ、1作目と関係のあるオハナシ(過去編)なのか、それとも関係の無いパラレルワールドのオハナシなのか、という、ある種どうでもいいコトが最大の謎になってしまっている点(製作者の意図はともかく、観ている側としては、この点に最大の叙述トリック的魅力を感じてしまうのです、へへへ)。おなじみのテーマ曲はかかるし、監督はツイ・ハークに代われども「ジョン・ウー映画って確かこんな感じじゃなかったっけ」みたいなシーンもあるし(だいぶ違う気もするが)。うん、こういうタイプのミステリは斬新で良いと思う。製作者の意図は知らんけど(笑)。ラストは戦車まで登場させるも、戦車の活躍不足で盛り上がりはいまひとつ、しかし角川映画をホウフツとさせる終わり方が、ダサくて良い。[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-05-31 10:09:28)

57.  男たちの挽歌II おかしーなー、とてもツマラン映画だという印象を持ってたんだけど、なぜだろう、オモロイやんか。以前に観たときに比べると、私も、人間に幅が出来てきたのか、あるいは節操が無くなってきたのか。さて本作ですが、前作のラストで銃弾の雨を浴びたマークが、実はその衝撃でニューヨークの中華料理屋へワープしてしまったという設定(「違う」という人がいるかも知れない。製作者すらも「違う」というかも知れない。でも事実である)。だもんで今回もまた、前作の3人が揃い踏み。しかし物語は、前作のあのモーレツなまでの無邪気さは影を潜め(そりゃそうだなあ。前作みたいなのをもう一本見せられたら、さすがの私も怒っちゃう)、もー少しだけ複雑なオハナシで、ホー&キット兄弟の物語、中華屋ケンちゃんの物語、そしてルンの物語が、交錯する・・・と言っても、あんまし噛み合っておらず、しっくりこない。前作のヒットを受けての「やっつけ仕事」みたいな感じで、やっぱり十分に練られてないよなー、と。しかしその影には、「嫌がるモノを無理やり食わせる」という、一貫した隠れテーマが(どんなテーマだよ)。そしてラストの銃撃戦。最初に観たときには、むしろ滑稽に見えてしまって、「とりあえずスローモーション使えばいいってもんじゃないだろー」と思ってしまったんだけど、いや実は、コレ、スゴいんだ。スプラッター映画です。ゾンビ映画です。何でもアリ、です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-05-10 09:21:34)

58.  男たちの挽歌 初めて観たのは高校の時に深夜放送を録画したやつだっけ。そりゃびっくりしたもんですよ。ほとんどあきれ返る位、見事に、ツボにハマる映画というか、ツボにハメ込んだ映画というか。まー、はっきり言って不自然なくらいにオモシロい映画な訳です。当時の、今以上に曇った眼で観ても、その不自然さが際立ってた訳です。とにかく身近にいた姉に「すげーすげー」と報告したら、基本的に私とは価値観を殆ど共有しない姉も、コレを観てやっぱり同じようにのけぞっている訳です。とにかく凄いインパクト、だった訳です。ホー役のティ・ロン、名前を知らなかったもんで、その涼しげな髪型から勝手に「主人公の志村けんが・・・」と、姉とはそれで話が通じたもんです(あれから時が流れ、本物の志村けんの頭はさらに著しく後退したが、考えようによっては、時間が経った割に後退が遅い気もして、いささかアノ頭には疑惑を感じないでもない。でも、そこまで無理に何にでも疑惑を感じる必要もないだろう。って、どうでもいいっての)。一方のチョウ・ユンファ、当時、雑誌に載ってる写真でしか見たことなかったので、「このヒト、どこがカッコいいんだよ」とか思ってたんだけど、初めて映画で“動くユンファ”を見て、「・・・めっちゃカッコええ」とシビれた思い出も(今の目で見ると、こちらは「劇団ひとり」に似てる気もしますナ)。本作、改めて観ると、こりゃかなり低予算なんだろうなーと。カメラに詳しい方がいたら教えていただきたいのですが、どうしてカメラが切り替わるたびに動きがおかしくなるんでしょうか。クオリティが文句無しに高い映画とは到底言えないのかも知れませんけど、当時の香港娯楽映画界のかなりキツイ枠内で、これだけのコトをやり遂げたというのは、やっぱり凄い。「要するにオモシロけりゃいいんだろ」と、まるで嫌がらせのようにオモシロくしたストーリーだけではなく、ジョン・ウーの“飛翔願望(?)”が表れたアクションシーン、鮮烈な銃撃戦、それがまさに本作の魅力ですね。印象的なスローモーション。ブラジルの作曲家ヴィラ=ロボスの代表作に『ブラジル風バッハ』ってのがあるけど、本作はさしずめ『中華風ペキンパー』ってところか(←何だか美味しそうな名前・・・)。[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-05-05 18:45:18)

59.  香港国際警察/NEW POLICE STORY ジャッキーも歳とって、何だかキャラが若干、武田鉄矢化してしまってるのが悲しいところではあります。やっぱりジャッキーは若々しくて無鉄砲であって欲しく、アクの強い上司役がその脇を固めていてこそ、という気がしてしまいます(=第1作)。しかしそれでもまあ、ホントに頑張っていますね。ジャッキー映画にもIT化の波が避けられないワケですが、それでも何でも、カメラの前でトコトン泥臭く飛んで跳ねて、言ってみれば「映画となら心中できまっせ」というアナクロ的な信念であって、これを、俯瞰的に誤魔化しなく見せつけてくれます。こういう事は、もはや米映画ではなかなかできなくなってしまったわけですが、ジャッキーは相変わらずやってみせてくれる。ある意味懐かしいような気がして、うれしくなるのです。[地上波(吹替)] 8点(2009-02-01 10:42:18)

60.  ドラゴン怒りの鉄拳 冒頭、師匠の死を冷静に受け止めることができないブルース・リー、何の根拠もなく「師匠が死ぬ訳がない!」と泣き叫ぶ。この何ともヤな予感のする無節操なハイテンションぶりが、作品に統一感を与えています(笑)。物語はというと、全編これ、日本のよくわからん武術の道場との無節操なイガミ合い。まさに理不尽。こいつらみんな、何がしたいねん。というわけで理屈抜きで楽しめるアクション映画ですが、理屈が無さすぎるのもまた、少々ツラい。最初からテンションが高い分、全体がやや平板。せっかく敵役が得体の知れぬニホンジンどもなのであるから、もっともっとエキセントリックであってもよいだろうに、どいつもこいつもキャラの器が小さいんだ、これが。全体的に、単なるチンピラ同士の小競り合い程度にしか見えず、いささか盛り上がりに欠けます。どっちかというと、ブルース・リーのキスシーンとか変装シーンとかで盛り上がる映画ですね。上級者向け。なんでやねん。[地上波(字幕)] 6点(2008-05-18 17:08:25)(良:1票)

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