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プロフィール
コメント数 3885
性別 男性
年齢 53歳

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【製作国 : 香港 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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61.  ドラゴン怒りの鉄拳 冒頭、師匠の死を冷静に受け止めることができないブルース・リー、何の根拠もなく「師匠が死ぬ訳がない!」と泣き叫ぶ。この何ともヤな予感のする無節操なハイテンションぶりが、作品に統一感を与えています(笑)。物語はというと、全編これ、日本のよくわからん武術の道場との無節操なイガミ合い。まさに理不尽。こいつらみんな、何がしたいねん。というわけで理屈抜きで楽しめるアクション映画ですが、理屈が無さすぎるのもまた、少々ツラい。最初からテンションが高い分、全体がやや平板。せっかく敵役が得体の知れぬニホンジンどもなのであるから、もっともっとエキセントリックであってもよいだろうに、どいつもこいつもキャラの器が小さいんだ、これが。全体的に、単なるチンピラ同士の小競り合い程度にしか見えず、いささか盛り上がりに欠けます。どっちかというと、ブルース・リーのキスシーンとか変装シーンとかで盛り上がる映画ですね。上級者向け。なんでやねん。[地上波(字幕)] 6点(2008-05-18 17:08:25)(良:1票)

62.  インファナル・アフェア 終極無間 いや~、こいつぁ、考えたねえ。本シリーズにおける「時間軸」へのこだわり、それをこの3作目では極限まで進めて、さすがにこりゃ崩壊寸前か、と思わせるのが実は一種のミスディレクション、ラストの思わぬオチで一気に統一感を取り戻し、見事にシリーズをまとめ上げてくれております~。でも、やりすぎだと思うぞ、さすがに。いささか表面的で深みに欠けてくるのもまた事実。では、3作まとまて、一言。「サムって、男前だなあ」[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-05-06 18:10:00)

63.  インファナル・アフェア 無間序曲 いわば“点”への収束が圧倒的だった前作。“点”であればこそ、その存在も輝く作品を、わざわざ過去に遡ってもう一度、物語として収束させようとするこの第2作…。正直、ムダなこと、だと思う。じゃあ観なけりゃいいんだけどね、えへへ。まあ、良い方向に裏切られることも多いので……。で、感想はと言うと、半分は、うーんやっちゃったなーという感じ。前作の人間関係を、形を変えつつも過去にまで引きずって行ってしまい、変なツジツマ合わせをしてしまうのにはガックリきてしまう。前作という“点”であってこその緊張感、それが、作品間にまたがる“線”となってしまうことで、否応なく削がれてしまうのがどうにも残念。で、残り半分の感想は、というと、「その割には、うまくやってるなー」と。どっちやねん。まあ、無理があるのは製作者側も百も承知でしょうから(汗)、前作と同じ路線・同じ盛り上げ方を狙うのではなく、むしろ、一見散漫な印象の中に、人物関係とドラマが緩やかに描かれており、これはこれで結構ではないかと。ところで映画前半、登場人物たちがマズそうな食べ物を口にするシーンが多いですが(何やねんあのアイスキャンディーは)、いっそ、映画の最後まで“食”で統一して欲しかったな。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-05-05 16:59:36)(良:1票)

64.  迎春閣之風波 元の時代も末期。乱世の中、立ち上がる抵抗勢力に対し、これを抑えようとするリー閣下。繰り広げられる戦の裏ではスパイ活動も盛んに行われている。折りしも、抵抗勢力からの機密文書横流しの情報を受けたリー閣下、彼の一行は、文書の受け取りに向かうが、そこにあるのは、“迎春閣”なる一見の安宿。と、ここまでが冒頭のナレーションによる前置き。この迎春閣が、実は抵抗勢力側のアジトであり、女将、美人(?)女給たちも、まあ一種の秘密エージェントみたいなもんですな。というわけで、以降、映画のほとんどは、迎春閣が舞台となり、ここにアヤシイ人々が次々に現れるのですが、まあ、あんまし物語に関係ない人も多く(笑)、そのゴチャゴチャぶりが結構面白い。いかにも安宿らしい、不味そうな料理、酒、そして博打。その庶民的カオスの中、繰り広げられる小競り合いと諜報活動、しかし、リー閣下の到着により事態は一変、そして・・・。クライマックスのカンフー活劇は、なかなか見応えありですが、それにしてもリー閣下、強すぎ、悪役のくせに一人で大活躍。彼を取り囲み、よってたかって襲い掛かる主人公たちの方がなんだか卑怯者に見えてきて、どちらが善玉でどちらが悪玉やら。という盛り上がりを見せ、映画は大団円をむかえるのでありました。[地上波(字幕)] 7点(2008-01-20 08:29:57)(良:1票)

65.  超酔拳 私もかねがねより、サル拳と酔拳の融合という事に関して期待をかける者のひとりであり・・・←ウソつけっての。もーどうでもいいです。これだけ器用な人たちを集めて、もう少し面白い映画が作れないもんなんですかね~。20~30年ばかし作られるのが遅かった、という感じの映画です。[地上波(吹替)] 4点(2007-01-26 16:30:17)

66.  ブラックマスク2 アメリカ人の好みそうなジャンクフードを中華鍋にブッ込んで、オイスターソースと鶏ガラスープで軽く味付けしたような映画。うわー脂っこそう。だけど、ジャンクフードを食べ慣れていれば、結構イケなくもない。プロレスラーに特殊な処置を施して動物化させ、強~くしてやろう、という、“逆・ドクターモローの島”方式のおバカな内容。バカバカしさに怒るもよし、また私のように「おい、プロレスをナメとんのか」と怒るもよし。いずれにしろ、CG+カンフーというこの定番映像には、違和感も60%くらいに抑えられ、怒りも次第に静まることでしょう。内容はカラッポで、安心して気を抜いて鑑賞できるし。ロブ・ヴァン・ダムがこっそり(?)出演してたりするし(笑)。それにしても、主役の“ブラックマスク”とか言うやつ、黒いキャップに黒いマスク姿で、どうしても、レイザーラモンHGを思い出してしまう。[地上波(字幕)] 6点(2006-08-19 10:43:49)

67.  新・ドラゴン危機一発 黒田アーサーと雛形あきこを足し合わせて、市川雷蔵をちょびっと加えて、さらに隠し味としてゴージャス松野を少し混ぜ合わせたような、ビミョーに甘いマスクの主人公、ドニー・イェン。いやホントにこれがビミョーなんですな。しかし体のキレは最高。素晴らしいアクションを見せてくれます。でもちょっと出し惜しみし過ぎかも。映画の内容自体、何だかヘロヘロだしなあ。 ○村人に突然襲いかかるフータウ団!「大変だ、皆が襲われて血だらけだ!」「かかわるんじゃない」「僕らは医者なんだ、助けないと!」 ⇒ いきなりナゼか乱闘に参加!おいおい、医者ならまず怪我人の保護と治療が先ではないのか ○テーブルを囲んでうどんをすする団欒シーン、画面手前にはうどんを茹でる鍋が配置される。暖かい雰囲気が深く印象付けられる和やかな場面である ⇒ と思いきや、手前のうどん鍋から、湯気が出すぎで、肝心の団欒がよく見えません。 ○フータウ団が集団で闊歩するシーンは、基本的にスローモーション! 確かにワルそうだ!・・・・・・こんな感じで、艱難辛苦の映画の進行。ドニー・イェン監督、頑張れ! しかし、この後、思いもかけない予想通りの展開(笑)で、映画は結構盛り上がる。そして、ついにフータウ団と主人公の全面対決か!? ○枯れ葉舞う中、フータウ団の襲撃! 枯れ葉舞い過ぎ(笑)。しかもこの周囲だけピンポイントで枯れ葉が降ってる! ○突然流れる歌と歌詞!画面はカラオケ仕様に! ○なーんだ、あれだけ盛り上げて、クライマックスはスケール縮小、1対1の対決か。でもカッコいいんだまたこれが。[地上波(字幕)] 6点(2006-08-16 13:21:56)

68.  マッスルモンク アンディ・ラウの筋肉ボディ肉襦袢が、とてもよく出来ていて、贔屓目に見たら85点くらいつけたくなっちゃう仕上がり(逆にいえば、どんなにオマケしても15点は減点したくなるのだ)。この筋肉が実にダイナミックで、こんな巨体は他には小橋建太くらいしか見当たらない。で、この筋肉男が、TVでお馴染みのインチキ超能力捜査官みたいに特殊能力を発揮しつつ、ナゾのクネクネ男と戦う映画・・・かと思いきや、ぞれは前半まで。後半は宗教臭いような展開、しかも「おいおいちょっと違うんじゃないか」と違和感ありまくりの展開で、先を読ませず、なかなか意表をついてくれます。ラストは筋肉男vsボロボロ仙人! って、これじゃあまるで、小橋建太と本田多聞がシングルマッチで戦ってるようじゃないか(プロレス観ない人、ごめんね)。いやはや不思議な映画でした。それにしても最近TVでよく観る超能力捜査官というやつ。まさかアレを真に受けている人はいないと思うけど、気をつけましょう。[地上波(字幕)] 7点(2006-07-30 22:48:17)(笑:1票)

69.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地争覇 今回はお祭りムード全開、獅子舞大集団のオンパレードで、なかなか大掛かりな映画になっている(ように見える)のですが、かえってメリハリが無くなりましたかね。しかも、ラストに思わぬ展開~と思いきや、これがヒッチコックのアノ名作のパクリみたいな展開なので、トホホ。さらに散漫さが増しただけ、という気が。アクションは相変わらずスゴイんですけどね~。あと、ウォン先生らしからぬヤキモチを妬いたりするリンチェイの表情が、何となくいいぞ![地上波(字幕)] 6点(2006-04-02 22:34:35)

70.  アクシデンタル・スパイ あんまりヒネリのない展開、ナゾめいた展開と思ったその都度、すぐに真相が明かされ、あまり高いテンションを保てません。ジャッキーもさすがに歳で、肉体アクションにも勢いがない。彼もそろそろ限界か?と心配するが、いやとんでもない、しっかりと劇中で素っ裸になってみせ、いまだ衰えぬ肉体を披露。これにはなんだかホッとしたね。この肉体ならまだまだいけるよ、ジャッキー。彼は局部を一生懸命隠しながら逃げ回るが、なんでそんな必死に隠すんだ、肉体美には自信あるけど、アソコには自信ないのか?ってなワケはなくって、そう、彼は正義の味方、そして映倫の味方。「いや、でも一瞬見えた」とかなんとか、みんなでワイワイ言うのもまた楽し。さてそんなわけで、何かと物足りないように思える部分もあったりする映画なのですが、それでもなんでも、やっぱりジャッキーはアクション映画の申し子、ちゃんと派手なアクションも準備してて、満足! アクションが派手なシーンほど、ストーリーに無関係、という大きな泣き所はあるけれども、それでもさすがと言いたくなる。クライマックスの(ホントに本筋に関係ない)カーアクション! いかにもレトロなアクションシーンだけど、やっぱりこういうの観たいんだよ、わたしゃ。もうニコニコしちゃいます、にこにこ。「トラックは高いところから落とせ」というのは、アクション映画界の常識。基本に忠実なジャッキーに乾杯。[地上波(吹替)] 7点(2006-01-08 22:21:38)

71.  刑事ニコ/法の死角 合気道のスゴ味を世界に知らしめた点では高く評価されるが、合気道の誤解を世界に広めた点では低く評価される本作。冒頭の道場で指導しているシーンから、なんとも変。間違った日本が早くも展開されとります。しかし、当時、「合気道と関西弁をマスターしたスーパースター」との触れ込みが(一部に)ありましたが、まあ当たらずとも遠からず、この映画の見所をよく表現しています(他にあんまし見所ないしね)。格闘シーンは実に見事、小気味よいとはまさにこのことでしょう。それに、そんじょそこらのアクションスターとは一味違った、身の軽さ。マッチョではなくスマート、走る姿もカッコいい!どのシーン観ても、やたら背筋が伸びて姿勢がいいなあ。観てて気持ちいい。さて一方、もうひとつの特技、関西弁ですが・・・「ソレジャ、ソチラノホウ、行ッテミマスワ。ヨロシクドーモ」とか言った後、してやったりという表情のセガール。コレコレ、充分変なニホンゴですよ。この映画だけ観てると、このヒト本当は日本語知らないんだろうなあ、と勘違いしちゃいマス。ま、それはともかく、ストーリー的にはコレと言って魅力ないですが(冒頭のヘンリー・シルヴァとの絡みが、殆ど生かされてない気が)、格闘アクションとしては、結構魅力を感じちゃいます(駐車場からの転落シーンには度肝抜かれます)。 ※合気道をやってた私の友人の師匠は、セガールのライバルだったらしい。では私にとっても間接の間接の間接的な敵だ(ホンマか?)。でも本作だけは許してつかわす。 ※ウチの奥さんが以前勤めてた頃に先輩にこの映画を薦められてたのを最近思い出したらしい。だもんで、「何で今さら」と思いつつこの度、DVD借りて久しぶりに再見しました。観終わって「この映画もレビュー投稿するんですか」「いや、何も書くことがないので勘弁して下さい」などと言ってたのですが、一応書いてみました。こんなのですみません→ウチの奥さん。[DVD(字幕)] 7点(2005-12-18 21:47:04)(良:1票)

72.  ザ・ミッション 非情の掟 ストーリーはあって無きに等しいこの映画。骨格だけの映画、というのともチト違いますね。むしろ骨格が無いと言うべきか。実態の無い「何か」の周りをただ廻り続ける脆さ、それが独特の緊迫感に結びついています。そうだ、昔から、ドーナツは穴が一番美味い、と言うじゃないか(←言わないよ)。映画全体を覆う虚無感、そしてそれを冷たく彩る銃撃戦。この銃撃戦には立体感がある。「向こうにいる敵」と撃ち合うこの感覚は、壮絶でもあればドライでもあります。また、5人が食卓を囲むシーンでの、銃をテーブルに置くときの、ガツンという銃の質感も忘れがたい。そう、シュワとかスタとかが映画でピストル振り回すと何だかピストルって軽~いものみたいに錯覚してしまうけど、実際にはこんなに重いものなんだな。映画の中には、緊張を緩和させるシーンがいくつかあります。プールサイドでの喫煙シーン、紙くずサッカーのシーン・・・だが、この食卓いのシーンは、銃の質感の前に、もはや「緩和」ではありえない・・・。いささか映画らしい肉付けに欠けているのが、(たとえ製作側の意図通りであれ)気にならなくもないのですが、特異な魅力を放った映画には違いありません。それにしても・・・宍戸錠に似てるなあ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-08-28 23:52:42)

73.  大酔侠 これは面白い! ほとんど流麗とも言える、舞踏のごときスピーディーなアクション。人間ワザを超越した「んなアホな」と言いたくなるギミックの数々、まさに「グリーン・デスティニー」「HERO」等の作品の先駆けと呼ぶに相応しいです。美人ネーチャンと、玉面虎とか言うバカ殿(?)との対決も楽しければ、竹ザオ争奪兄弟弟子対決の妖術合戦もまた楽し。舞台転換もうまく、飽きさせないゴキゲンな一本でありました。しかし、毒矢が刺さってすでに何時間も経ってるのに「治すには毒を吸い出さねば!」と言うのは、どういうこっちゃ??[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-08-28 23:10:22)(良:1票)

74.  続・少林寺三十六房 あの噂に聞いていた、名作『少林寺三十六房』の続編がコレ! なのか? まあ、このタイトルだし、チャーフィ師匠は出てるし・・・と半信半疑に思いつつ観てみると。あはは。なんじゃこりゃ。この作品のテーマは「門前の小僧 習わぬ経を読む」ですかね。いや、いい話です。主人公の向上心の無さにイライラさせられつつも結構夢中になって観てしまいました。イヤ恐るべし、少林寺映画。「1年経った」だの「3年経った」だのと軽々しく言う、このリアリティの無さ。時間感覚を完璧に破壊してくれます。しかし、この映画の根底には、搾取される労働者の身悶えするような怒りが、沸々と滾っている。まさにプロレタリアート映画と呼ぶに相応しい傑作である。ってどこがやねん。ま、ケチな雇い主をトッチめるだけの、何ともスケール感に乏しい映画ですが、クライマックスの大立ち回りは見ごたえあり、です。ではどうぞ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-24 23:55:48)

75.  無問題(モウマンタイ) これはすばらしい! この陰影に富んだ映像! 華やかな映画スタントの世界を一歩離れれば、パッとしない薄暗い日常、しかしそこには必ず微かな光が射している。この陰影に溢れた世界、そこには男の孤独があり、男の哀しいサガがある。まさに一大映像叙事詩と呼ぶに相応しい映画ではなかろうか。オカムラサンの明らかに不必要で過剰と思われたセリフ、これだって実は、ここでは必然性を得ているのだ。そう、このダサさこそが本作の命。モテなくったっていい、オクテだっていい、ダサくドン臭く、しぶとく生きて行こうじゃないか。ほろ苦く、切なく、そして闇の中でキラリと光芒を放つ、愛すべき作品である。え?そんなに褒めちゃっていいのかって? 無問題、無問題![地上波(字幕)] 8点(2005-08-23 23:23:16)

76.  LOVERS 《ネタバレ》 CGの多用が、さすがにここでは裏目に出ているような・・・。いささかエキセントリックな演出のせいで、現実感が乏しく、(『HERO』みたいないわば神話的世界観の映画ならよいのだけど)本作では何か馴染めないものを感じます。要するに、主人公の超人的活躍のせいで、彼らがどんな危機に陥っても、「どーせなんとかなるんやろー」、とか思えちゃって、2人の逃避行の絶望感、みたいなものが感じられない。→ とか言いつつ、後半のいささか無茶なドンデン返しのためには、前半から多少は無茶やっとかないと釣り合いがとれんから、まあこれはこれでいいんでしょうなあ、とも思います。→ しかし、このドンデン返しには、ちょっとついていけませんでした、一体、キミたちは何がしたかったのよ? 込み入った謀略の割に、ダマサレてるのは金城ひとり、という感じがするのですが、これでよいのでしょうか?? でもこの映画、おもしろかったです。はっはっは。ラストの雪景色、まさか、「格闘シーンの撮影が長引いて冬になってしまい、雪景色になっちゃったけど、春の雪解けまで待てないからそのまま撮影しちゃった」なーんてことはないでしょうね。それからあと、最後は、チャン・ツィイーが剣を抜い投げたら手が滑って金城に刺さってしまい、「あ、ごめーん」と2人息絶える、という展開を期待したのですが。はすれました。[DVD(字幕)] 7点(2005-05-04 00:07:45)

77.  ドラゴン・イン 新龍門客棧 まるで素人がとったかと思わせる、ギリギリ精一杯のカメラワーク、その無骨さは何だか、オヤジの手料理を思わせる懐かしさが。アクションはスピーディーで、いやはや、大したものです。でもカメラがぎこちないので、やっぱりどっか変だなあ・・・。キン・フーの『残酷ドラゴン~』のリメイクということで、元映画を(ほどほどに)生かし、中盤は「龍門宿」内における、ドラマ主体の展開。まあ何とか落ち着いた感じが。でもクライマックスではまた屋外に飛び出し、砂漠における謎のような死闘へと。相変わらず動きは実にシャープです。でもやってることはさらにムチャクチャでんな。キン・フー作品とはまるで異次元の世界へと突入、マンガ以外でこんな光景を目にすることができるとは、いや~長生きもするもんですなあ。「で、一体何がしたくてリメイクしたんだ?」、その謎に思いを馳せるのもまた、映画を観る楽しみのひとつ、か。とりあえず珍しいモノ観られたことに、感謝。[地上波(字幕)] 6点(2005-04-10 00:54:14)

78.  カンフーハッスル いや~、小川直也じゃないですけど、私もしっかりハッスルさせていただきましたよ~。この映画は、まあ、「『マトリックス』はこうやって撮るんだよ」、ってな感じの作品ですな。『マトリックス』も、タコ坊主みたいなオッサンや、サルみたいな顔の悪役のオッサンやらがもっともらしい顔して闘うというダサさ、これがなかなかよかったワケですが、いやいやそんなのまだヌルいと。どうせならジジイ&ババアの壮絶バトルが観たいだろう、と。まさにおっしゃる通りです。すばらしい。さらには小道具の使い方が見事。鐘にあんな用途があるなんて、一体誰が思いつきますかね。すばらしい。まあ、そんなこと思いついても人生においてめったに役にたちそうにないけど。それからあと、どうせ中身のない映画、あんまりカネかけ過ぎちゃだめよ、と。そんな、いろんな教訓のある映画ですかね。[映画館(字幕)] 8点(2005-04-04 22:43:33)

79.  スネーキーモンキー/蛇拳 闘う時には動物のモノマネしなきゃいけない、というルールでもあるんだろうか?普通に闘えんのかね? と思いつつも楽しめるこの映画。いじめられっこジャッキーが修行して強くなっていく過程や、イジワル先輩とのやりとりが、メチャおもろい!もちろん定番のストーリーなんですけど、結構、ストーリー性が高い方なんじゃないですかね(まあ、これでも、一応は)。「ボクならどの動物とどの動物を掛け合わせて拳法を作ろうかナ!」なんて考えながら見るのもまた一興。ところで私はどっちかというと、岡八郎のギャグ「スキがあったらかかってこんかい」を思い出してしまうのですが・・・(っつーか、吉本新喜劇全般を思い出してしまいますね)。7点(2005-01-24 23:32:10)

80.  ファースト・ミッション ジャッキー主演映画としてはかなりエモーショナルな異色作である。←一度そういう言葉を使ってみたかっただけです、すんません(笑)。まあ、兄弟愛を描いた作品としてはベタベタなんですけど(格闘シーン以外で珍しく感情を爆発させるジャッキー、なかなかグー)、そしてまたその分、アクションシーンが少なめな印象も受けるんですけど、それを補うかのごとく激しいアクションがクライマックスで展開されます。変則的な展開ながら「お約束のストーリー」+「アクション」という公式にバカ正直にのっとり、意外なまとまりをみせた、佳品と言えるのではないでしょうか。7点(2005-01-23 00:23:09)

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