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1. 風の前奏曲
《ネタバレ》 文句のつけようが無いほど素晴らしい作品にあえてケチをつけるとすれば、以下の3点。①一目惚れした相手チョートとのロマンスが描かれていない。ストーリーの軸がひとつだけなので、人によっては平坦に感じるかもしれない。②伝記モノは往々にして賛美色が強くなりがちだが、この作品も御多分に漏れず主人公のマイナス面についてはあまり触れられていない。人間である以上欠点はあるはず。キレイにまとめ過ぎと言っては言い過ぎか?③青年期から老年期へ話が飛んでおり、その間の時代が抜けている。多少いきなりかなという気がしないでもない。[CS・衛星(字幕)] 9点(2008-04-26 21:35:42)
2. 609
《ネタバレ》 前半は、のっけからやけに刹那的になっている女子学生とボンボンとの少々どぎつい青春ドラマ、中盤は田中真紀子みたいなアパートの大家さんや、マツコ・デラックスみたいな美容師とその周辺の人々による「タイ版吉本新喜劇」、そして終盤は、どこかで見たようなシーンが連続して展開するホラー、というように一粒で三度おいしいグリコみたいな、珍しい構成の本作。ホラーとして見るべきなのか、それともコメディとして理解すべきなのか、大いに迷う。見ている方としては、その切り替えが難しい。自らエクソシストのパクリであることを白状しちゃってるところも大胆といえば大胆。いかにも東南アジア的おおらかさが為せる業といったところでしょうか。「世の中なんて、所詮やっちゃったモン勝ちですよ」を体現する、いろんな意味で強烈な映画でした。[DVD(字幕)] 6点(2007-08-20 22:09:34)
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