みんなのシネマレビュー |
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【製作国 : オーストリア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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2. LOVELY RITA 《ネタバレ》 主人公の少女リタを演じるバーバラ・オシカの瞳の強さ、存在感が印象的だった。彼女の感じている抑圧が、どのようなものか(ヨーロッパ文化の中の宗教的なものか、或いは女の子同士の集団意識になじめないのか、いずれにしても縁遠い状況なので)よく分からなかったけれど、何とも言えない冷え冷えとした孤独感が伝わってくる。後半彼女が父親の銃で両親を殺してしまうシーンがあるため、「エレファント」と比較した批評もあったのだけれど、僕はこの作品は「十代の犯罪」をリアリズム的に捉えた、というより一種の寓話、主人公の心象風景のようなものだと解釈しました。周囲の環境になじめない女の子(もしくは元女の子)はより共感するかもしれません。7点(2004-11-28 19:05:10) 3. ルナ・パパ 《ネタバレ》 タジキスタン(中央アジア)の監督ということで(舞台もそうなのかな?)、いまいち文化的背景がよくわからんなーと思いつつも、なかなか面白かったです。ずっと中央アジア版ジョン・アーヴィングのつもりで観ていたら、最後に「ラピュタ」になるとは(笑)!個人的にはあの「収穫アンサンブル」がいつまでも頭に残りました。あと主役のチュルパン・ハマートヴァ(「ツバル」という映画では可憐なおヌードも披露!)は、あんまり映画には出てないみたいだけど、今後どんどん活躍してほしいと思う。7点(2003-08-01 19:38:16)(笑:1票) 4. 恋人までの距離(ディスタンス) 期待せずみたら(BSで観たので)思わぬ拾い物をしたって感じです。二十歳前後の男女が生と死、個人と世界、そして男と女について語り合うところは、若干年を取ってしまった今ではちょっと青臭い感じがしないでもないけど、公開の年を考えるとほぼ同世代でもあるわけで「親の世代の頃は敵がはっきりしてたけど、今は敵が分からない(うろ覚えの台詞ですが)」なんていう意見には、うんうんとうなずいてしまいます。ラスト二人はどうなるんだろうと思ってたら、あんなだったので、ちょっとがっかりもしたんですけど、あれはあれでいいのかな。「結局二人は二度と会いませんでした。ただの旅先という非日常の中での勘違いでした」って言うオチだと、確かにそれも人生の真実かもしれないけどあまりにも寂しすぎるし、再会できたっていうオチにしても、何だか普通のラブストーリーみたいでつまんないし、「あとはご想像にお任せしますよ」っていうのが一番良かったんでしょうね。それにしても、僕は旅ってほとんどしたことないけど、こういう映画を観るとちょっとヨーロッパを旅したくなっちゃいます。別に素敵な女の子との出会いを期待するわけじゃないけど(いや、そりゃ来る物は拒まずだけどさ)、ヨーロッパの街角で、アマチュア劇団や路上詩人、ちょっと胡散臭げな占い師と出会えたりするのは、かなり素敵ですよねえ。7点(2003-05-29 12:50:03)(良:1票)
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