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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 風にそよぐ草 《ネタバレ》 「去年マリエンバートで」のアラン・レネ監督だということを見終わって知りました。 映像的にすごくフレッシュで若々しい印象だったので驚き。でも、内容的には然もありなんという感じですね。 前半こそ、あぁ、ここから大人の恋愛が始まるのだな、と楽しく拝見していたのですが、 中盤からは「このおっさん、狂信的なストーカーですやん。ていうか、会ってない人にどうしてここまでするの?」と、 だんだん疑問が湧いてきて、そしてその疑問がどんどん増えていく。終盤になると訳のわからなさが加速。 このお話は、もしやおっさんの妄想だったということか?セスナ機同様、彼の妄想が天高く飛び、そして終わる。 それだけの話か、、いやでも、、、と、悶々とした気持ちが残りました。[地上波(字幕)] 6点(2015-08-04 14:56:54)《改行有》 2. カニバル(2013) 《ネタバレ》 出てくる女性たち、そしてその裸体はいずれも美しいので、そういう意味では必見です。ただ、過剰なエロ、あるいはまたグロテスクなシーンはほとんどありません。そういう刺激的な映画ではなく、一人の男性の屈折した心理と感情を静かに描く。カニバリズム自体はさすがに共感できませんが、本作はキリスト教的な観点から主人公の内面を紐解くような内容になっていて、彼が寡黙であるが故に色々と想像して楽しむことが出来る、ちょっとした奥の深い作りになってます。[DVD(字幕)] 6点(2015-01-06 20:56:10) 3. 狩人と犬、最後の旅 《ネタバレ》 まずなにより、カナダのロッキー山脈を舞台にしたこの美しい風景が素晴らしい。雄大で静かで、まさに母なる大地と言う感じですよね。確かに自然には厳しい面もあるけれど、そこで住む人間は自分のペースで生活することが出来る。主人公ノーマンの気持ち、よくわかりますよ。淡々としていて、ストーリー自体もハラハラするようなものはないのですが、一人の老狩人の生き様や暮らしをそのまま描きとるというこのこの作品のスタンスなのだろうから、そういう意味ではリアリティあって成功はしていると思います。氷の湖が割れて落ちるシーンとか、崖から転落しそうになる犬たちなど、どうやって撮影したんだろうと感心する場面もあるし、夜の室内でのシーンがおそらくはろうそくの明かりだけで撮影しているんだと思う。その暗さにもリアリティを求めているのが伝わってきて好感持てます。[DVD(字幕)] 6点(2012-04-18 21:11:02) 4. 崖 《ネタバレ》 パーティの席で窃盗をしてしまい、それがバレて冗談で済ませようとする展開や、娘の目の前で警察に連行されるパパの姿など、「詐欺師の哀れみ」が前面に出ていてなかなかぐっとくるものがあります。そして終盤の歩けない少女との出会い。シンプルでありながら、ツボはちゃんと押さえてる。「詐欺師は家庭を持ってはならない。孤独でなければならない」と主人公のおっちゃんは鉄則を語ってましたけど、彼自身、娘がいたが為に、不自由な身を持つ少女に共感を得ずにはいられなかった。完全にワルになりきれなかった男の話。詐欺師とは、金と引き換えに、人間性を失う職業。彼は金を捨て去る代わりに、もう一度人間性を回復しようとしたものの、時既に遅し。ああ、日本全国の詐欺師たちに一度は見てほしい作品。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-11-14 17:25:20) 5. カストラート カストラート、それは17.8世紀ヨーロッパで盛行した去勢歌手のこと。少年期に去勢する事により第二次性徴を妨げ、それにより強制的に声変わりをなくす。映画の歴史を振り返ってみますと、昔は女性の叫び声をわざわざ男性の声で吹き替えして、そのテープの回転数を上げて女性の声のようにして音作りをしたりなんかしてたんです。そうするとより迫力ある女性の声になるんですね。カストラートもそれと似たようなもので、女性の歌手の声とはまた違う、独特の声色があったんだろうと思います。ところでアンディ・ウォーホールは「芸術作品は無駄なスペースを埋める無駄なものだ」みたいなことを言ってましたけど、芸術って確かにある観点からみたら何の役にも立たない無駄なものなんですね。要するに機能性がない。カストラートの場合、人間の機能性、つまり生殖能力を除去しちゃうわけですね。これって言ってみれば、カストラートというその存在がまさに一つの芸術作品だとも言えるんじゃないでしょうか。この話で言ったら、カストラートがその芸術で、機能性はその兄ということになりますね。性交ではその両者が一体となってプレイする。だから僕はこの二人の対立は、審美性と機能性の対立だと勝手に解釈してるわけです(笑)。そうやってみると話がぐんと興味深くなる。7点(2004-12-24 02:31:17)(良:1票) 6. かぼちゃ大王 僕がビデオで借りたタイトルは「私が愛した少女」だったんですけど、この「かぼちゃ大王」っていうのが本当の題名なんですね。最後まで飽きずに観る事が出来ました。良作です。アルトゥーロやピッピの心情の変化が、わかりやすいんだけど同情しちゃいますね。6点(2004-08-25 00:30:18) 7. 勝手にしやがれ ほらー、周りの通行人がこっち見てるよー、あれ?カメラマンが鏡に映ったんじゃない?ていうかなんですかこの落ち着かないカメラワークはー、どういう話なの?なんでこんな編集?え、なに?ヌーヴェル・ヴァーグ?新しい風?つまりは本来映画にルールなんてないから、コチコチに凝り固まってないで、もっと勝手にしやがれ!5点(2004-07-01 01:03:20) 8. 家族の肖像 、、、、、あと20年ぐらいしたら、もう一回見返すか、、、。5点(2003-08-07 01:00:51) 9. 華氏451 うーむ、他にない題材の映画であることは評価できるかもしれませんが、でもやっぱり本が禁止された社会なんて、どう考えてもありえんでしょ、、、。5点(2003-04-29 06:30:14) 10. 歓楽通り どうもあの途中から出てくる殺し屋が強引に思う。最後無理矢理二人を死なせたくてああしたとしか思えない、、、。5点(2003-03-01 22:29:30) 11. 髪結いの亭主 僕があさはかな人間だからわかないのでしょうかね。なんで結婚すんねん!なんでパンツおろしとんねん!なんで自殺しとんねん!終始つっこみを入れながら、少し笑った。画的にはきれいでしたけど。5点(2003-01-15 23:06:14) 12. ガンダーラ うーむ、いいたいことがわかるようなわからないような、、、、。なんでもこの作品、北朝鮮のスタジオで作られたそうなので、監督本人も満足してないそうな。でも一応この不思議な世界を楽しめたので、5点。5点(2002-12-05 22:57:20) 13. カジノ 膨大な量のナレーションといい、結構速いテンポといい、すんごく多いカットといい、3時間ある本編といい、まさにボリューム満点。よく言えばスコセッシ監督の独特な動きをするカメラの、すばらしい映像をたっぷり見ることができるが、悪く言えば詰め込み過ぎてちと散漫だったりする。彼の映画ではめずらしく舞台がニューヨークでなくラスベガスですが、やはり暴力描写の生々しさはすごいです。この作品で面白いと思ったのは、やはり一連の夫婦の不仲シーンでしょう。7点(2002-11-16 23:55:26) 14. カットスロート・アイランド 最後の船がふっトぶシーン最高!7点(2001-07-09 13:44:55)
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