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プロフィール
コメント数 3880
性別 男性
年齢 53歳

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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  霧の中の風景 《ネタバレ》 幻想性の中に、人間が生きていくツラさ・不安というものをそのまんま投影したような、タマラナイ気持ちにさせられる映画。空はどんよりと曇り、不安、また不安。 物語はシンプルで、ドイツにいるという、まだ見ぬ父(ホントは実在しないのだけど)を探し求めて家を出た姉弟の旅路が描かれます。2時間ちょっとの作品の中で、長回しも用いられ、ショットの数で言うと100弱くらいでしょうか。しかし、これ見よがしな長回しではなく、比較的自然に映画が進行し、決して取っつきにくい印象の作品ではありません。何より、子供たちを主人公にして、彼らの心細く危うい旅を描いていることが、見ている我々の気持ちを否応なく映画へと惹きつけます。 彼らの前には、「巨大なもの」が登場し、彼らを脅かします。工場の巨大な煙突。煙を上げる原子力発電所(なのかな?。ギリシャには原発無かったのでは??)。彼らの前に立ちふさがるように駆動する、巨大な掘削機。そういった「巨大なもの」の前に、彼らの姿は小さく、小さく描かれています。 海中から現れる、巨大な手の石膏像。それが何を意味するのかは作中では明かされていないけれど、巨大なその手の像は、ヘリで吊るされて運ばれていき、遠く小さくなっていくに従って、まるで救いを求める「手」のようにも見えてくる。 作中に印象的に配置された、人間の所作。それは、一つには「泣く」ということであり、もう一つは「抱き合う」ということ。その2つがクロスする、あの街灯にひっそりと照らされた夜道のシーンの、切ないこと。そして、感動的なこと。 生きるツラさ、と言えば、終盤の駅の場面に登場する兵士、彼の背景は全く描かれていないけれど、彼もまた生きづらさを抱えた人物であろうことが、感じられます。 あるいは、飲食店から追い出されるヴァイオリン弾きのオヤジ。それぞれが、いかにも不器用に、何とか生きている。ああ、生きるとは、こんなにツラいことなんだ。決して辿り着くことのない、霧の中の風景。 ラストの銃声は、彼らの死を想起させるけれど、映画は彼らをどことも知れぬ「霧の向こう」へといざない、そこに生えている一本の木と抱き合う小さな姿で、幕を閉じます。微かな慰め。それはあるいは、この苦しくツラい生との決別でしかないのか。[CS・衛星(字幕)] 10点(2021-02-27 09:30:34)《改行有》

2.  恐怖の報酬(1953) スピードとかクラッシュとかを売りにするカーアクション映画はよくありますが、本作のスリルは、どちらかというと、「坂道発進」「縦列駐車」等といった、あの、教習所でのスリルに近いものがありますね、ああ、ドキドキ(←ペーパードライバーのつぶやき)。ニトログリセリンを積んだトラックが、そろりそろりと進む、ただそれだけなんだけど・・・観ればわかる、やっぱり「ただそれだけ」なんてもんじゃない、このサスペンス。圧迫感のある映像、見せ方のうまさ、ってのもありますが、やはり、出発に到るまでの1時間で描かれるドラマと、出発後の人間模様との対比が、実によく効いております。たった4人の行程が、重厚な人間ドラマにもなっちまうのです(映画後半の物語だけを見れば、結構ベタな話かもしれんなあ、と、後で思い返せばそんな気もするけど、観てる間は決してそう感じさせない、この上手さ。実に絶妙)。[CS・衛星(字幕)] 10点(2008-03-01 07:41:15)

3.  黄色い星の子供たち 邦題を見てSF映画だと勘違いしたのは私は決して少数派ではないと思うのですが。第2次大戦、ドイツ占領下のフランスで行われた、ユダヤ人一斉検挙。ある少年の目を通して描くと同時に、ヒットラーの姿もまた並行して描かれるのは、実際にあった事件の再現ドキュメントとしての性格を映画に持たせますが、ここでのヒットラーは、映画が描く事件の異常性と単純に呼応させるような“狂気の人”としての描写ではなく、時に狂気を演じこそすれ、周囲の人間にとっては“普通の人”としても描かれています。これは、ひとつには、蛮行に加担したフランスを告発するべき本作が、ヒットラーという個人に責任をなすりつけて良しとするようなカリカチュア化した描写を行う訳にいかない、という表れでもあるのでしょう。しかしそれに止まらず、一方で主人公の少年、一方でヒットラー、という映画の中で決して交わることのない二人が描かれることで、両者の間に存在するどうしようもない「分断」が明らかとなります。いやそれだけではなく、フランスにいるユダヤ人と、フランス人たちとの間にも「分断」があり、それによってユダヤ人家族たちをバラバラにしてしまう、新たな「分断」が生まれる。映画は、あえて「フランス人が1万人のユダヤ人を救った」と告げて終わるけれど、映画自体は明らかに、それを素朴に肯定して描いたりはしていません。映画は、悲劇を、大きな「分断」を、怒りを込めて描いています。「再会」も描かれるけれど、家族がそろった元の幸せな生活が戻ってくる訳ではない。「分断」でいったん損なわれたものは、もはや決して取り戻すことはできない、という現実。1万人救ったと考えるべきなのか、1万人しか救えなったと考えるべきなのか。実際にあった事件を描くということで、史実を追うという点ではドキュメンタリ調の部分もありますが、それに縛られることなく、むしろ、情熱と怒りに満ちた描写が多く見られ、これはあるいは、監督が映画界の外から来た人(ジャーナリスト出身)ならではの、“なりふりかまわぬ気迫”の表れなのかも知れません。凄い映画でした。 ちなみに、競技場等のシーンで流れるのは、フィリップ・グラスのヴァイオリン協奏曲第2楽章。これはちょっとセンス無いかな……。[CS・衛星(字幕)] 9点(2013-08-31 12:06:48)

4.  岸辺の旅 浅野忠信が何とも言えず飄々としてて、これで実は死んでるだなんて、到底思えない(笑)。死というものがまるで大した事件じゃないみたいに語られる、その一方で、深津絵里は旅先でそうとは知らず不用意な行動をとっては叱られてしまう、日常の方がよほど事件が多いワケですな。まさかこの人に、こんな些細な(と思っていた)行動で叱られるなんて。 映画観てる我々からすると、唐突に登場した浅野忠信、どういう人なんだろうと思っていると、旅先それぞれで「異なる人物」になってみせ、何者なのやらさっぱりわからない。でもこれ、一種の「昼間のパパは~ちょっと違う~」ってヤツ、ですかね。違うけど、でもパパは確かにパパなんです。 さまざまな一面を見せるけど、やっぱり夫は夫。と思ったときが、別れの時。派手な濡れ場という訳じゃないけど、印象的なラブシーンでした。 映画に何度か登場する、風に揺れるカーテン。これだけしっかり揺れられると、逆に揺れていないカーテンが妙に不気味だったりします。[CS・衛星(邦画)] 8点(2018-06-30 01:46:58)《改行有》

5.  危険がいっぱい これはどういうオハナシかというと、「日頃の不真面目さがたたり、ついに和尚さんにお寺を追放されてしまった小坊主さん、山中で道に迷い、たまたま見つけた一軒屋に泊めてもらうことに。しかしその一軒屋で暮らすお婆さんの正体は、鬼婆で……」という、アレですね。だいぶ違うけど、まあ、そういうことでしょう。ただし3枚のおフダは出てきません、代わりに気の利いたオチが待っています。アラン・ドロン演じる主人公、ギャングに追われ、逃げのびた先で、とあるマダムの運転手として雇われる。しかし、マダムの家には、秘密があった。という訳で、マジックミラー越しのやり取りなどのミステリアスな道具立てや、ときにはユーモアなども織り交ぜながら、自由きままだった主人公が、身動きが取れなくなっていく様を描いていて、大いに楽しめる作品ながら、毒のきいたオチには、ため息も出てしまいます。ラロ・シフリンのいかにも彼らしい音楽も、秀逸。[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-08-18 16:38:55)

6.  奇人たちの晩餐会 私も、これ見ながら、「こりゃまるで松竹新喜劇だなあ」と思いました。このシーンではきっと客席から笑いの渦が起こるんだろう、とか、このセリフのあとでは観客から拍手が起こるんだろう、とか。→ 一度でいいから、松竹新喜劇をフランスで映画化して欲しい!(吉本新喜劇は多分映画化不可能・・・なのでこれはハリウッドに任せることにする)。[地上波(字幕)] 8点(2005-09-27 22:18:34)

7.  奇跡の丘 撮影のテキトーっぽさ加減では、ピンク・フラミンゴに負けてません。これぞへたウマ。妙な雰囲気が横溢してて見入ってしまいます。しかし、遠藤周作の描くキリスト像に親しみを覚える身としては、この映画にはどうしても、いかにも類型的でニガテなキリスト像という印象を持ってしまうんですが。ま、遠藤周作とはアプローチが違う以上、しょうがないんですけどね。8点(2003-06-08 00:22:16)

8.  去年マリエンバートで この作品を見てると、何となくムンクの絵画を想い出しちゃったりします。例えばあの、「生命のダンス」の、生命感の無さ(笑)。 映画にしては人物の動きが乏しく(まるで調度の一つとして存在するような)、しかしカメラはその壮麗ながらも空虚な雰囲気の中を、緩やかに動き続けたりして、どこまでも、落ち着かない感覚。噛み合わない視線。 話によれば、一応は整合性みたいなものを内在しているらしく、謎解きをすれば出来なくは無い、というコトなのかも知れないけれど、私のような不真面目な人間には手に余るので、分析してみようなんて気は全く起こりません。例えば、セリーがいくら厳格なルールに基づく作曲技法であったとしても、それが聴き取れないのでは、如何ともし難いワケで・・・。 菊地秀行さんが著書(「怪奇映画ぎゃらりい」)の中で、怪奇映画ベスト100の一本としてこの作品を挙げてたような記憶が何となくあるのですが、確かにこの作品、そういう楽しみ方が一番楽しめるような気がします。[インターネット(字幕)] 7点(2022-01-30 10:07:54)(良:1票) 《改行有》

9.  96時間 疎遠になろうと父親は父親、旅先で出会ったチャラ男なんぞよりよっぽど信用できる、という映画。実にスバラシイ。さらに、中盤のカーチェイスあたりで嬉しくなってくるのは、このデタラメさ、強引さ。カーチェイスなり銃撃戦なりを盛り込むことが第一優先で、物語の自然さなど二の次になってるのは、これ、まさに木曜洋画劇場テイストで、今となっては懐かしさすら感じさせます。惜しむらくは、アクションシーンが何やってるのやらバラバラでわかりにくいこと。あとリーアム・ニーソンみたいなイカツいオッサンが走るシーン、というと個人的にはワクワクする、はずのシーンなんけど、イマイチ盛り上がらなかったこと(もっとなりふり構わないド迫力の走りを期待しちゃうのです)。[地上波(吹替)] 7点(2013-02-17 09:14:37)

10.  キングダム・オブ・ヘブン モーレツな合戦シーン、いやはやご苦労さまでした。でも、「この合戦シーンを盛り上げるには映画の長さはこのくらい必要だナ」「じゃあ脚本をもっと水増ししないとナ」「でもネタがないナ」みたいな感じがして。スペクタクルシーンを見せたいというのが目的なんだったらもうちょっとドラマをまとめてよ、とか、ドラマを見せたいんだったらこのハデな合戦シーン本当に必要だったの?とか、でもこのイビツさもまたそれなりにオモシロかったりするんだよなあ、とか色々無責任なことを考えてしまうわけですが。映画はもっともっと、「理不尽」でよいと思うぞ。冬木を見倣え(←誰だよ)。[DVD(字幕)] 7点(2006-05-02 22:34:56)

11.  狂気の愛 最後にテロップで、「この作品はドストエフスキーの『白痴』にインスパイアされた」とかいうのが出てきて。まだ読んでないんですけど、ホントにこんなオハナシだと信じていいんですかね。責任取ってくれますか?(笑) でも実際、この映画を見てると何だかまるで、メロディはきっとどこかにあるんだろうけどそこにメチャクチャな対旋律や伴奏を重ねたもんで全くメロディが聴き取れなくなった音楽、を聞かされてるような。 しかし、必ずしもそれが悪いというワケではなくって。 必ずしもイイとも限らないけど。 最初、無軌道な若者たちが登場し、時計仕掛けの何とやら、みたいなノリかと思ったら、それよりもずっと要領を得ない展開が続くのは確か。ではあるのですが、よくワカランながらも画面上でイロイロな事象が発生するもんで、「次は何が起きるんだろう」と、ついつい引き込まれてしまう。銃撃だのカーチェイスだのはアメリカ映画ほどこなれてないにしても、暴力や血といったものが、しっかりと映画のスパイスになってます。街の風景の切り取り方の意外性なども見どころ。などといったあたり、好感が持てます。 それ以外の点はあまり好感持てませんけどね(笑)。 ソフィー・マルソーは『フォート・サガン』で少しだけヌードを披露してましたが、この作品ではいよいよ大胆に。実際、不思議な魅力を放ってて、個人的には、もう少し出番が多かったらよかったのに、と。[インターネット(字幕)] 6点(2022-07-30 18:21:05)《改行有》

12.  96時間 リベンジ まず物語の発端が、前作の敵サイドからの復讐。ってのがまあ、何ともお手軽な設定。わかりやすいけど、その分、物語がどう展開していくんだろう、という期待感が乏しくなります。そして、「復讐なんだから、簡単には殺すまい」という敵の思惑が、結果的に主人公に何かとチャンスを与えてしまうのも、お約束過ぎるお約束。だいたい、さんざん手を焼いた末に宿敵たる主人公をせっかく拉致したにも関わらず、誰もちゃんと見張ってないから逃げられる、ってのが実にヌルい。いや、主人公はどうやったって助からなきゃいけないんだから、そのコト自体は構わないけれど、それにしたって、復讐譚としてぶち上げておきながら、まるで粘着質なところもないし、なんぞサスペンスを盛り上げる工夫って無いもんかねえ。 監督変われど見づらいアクションは前作通り、というか、これはアクション俳優リーアム・ニーソンの限界でもあるのか。[地上波(吹替)] 6点(2016-02-11 11:00:16)(良:1票) 《改行有》

13.  木と市長と文化会館/または七つの偶然 この映画、正直言って、面白さがさっぱり解らなかったので、皆様のご意見伺いたく、登録をお願いしたのですが・・・↓ウヲー!ダブルでフルマーク! この後に私みたいなポンコツ君が何かを書こうというのは、申し訳なくもあり、スリルもあり、また恥ずかしくもあり、そちらからは見えないでしょうが、今私は頭を抱えているのです。ああ困った。各セクションが、ドリフ大爆笑の「もしものコーナー」みたいなフリで始まって、期待してたら、何だか無意味な会話がずーっと続いて、別にコレだったらわざわざ映画観ないでも、その辺の人の会話を聞いててもいいんじゃないの、とか思えてきて(これぞジョン・ケージ的思想!ウソですごめんなさい)。そうそう、市長と少女の会話のクダリはなかなか面白かったですよ、ウンウン。というわけで、さすがに100人が観て100人ともが面白いと感じる種類の映画ではないと思いますので、恥を忍んで書かせていただきました。さようなら、修行してきます(そうだ旅に出よう)。4点(2003-12-13 01:15:47)(笑:1票)

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