みんなのシネマレビュー
鱗歌さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 3872
性別 男性
年齢 53歳

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順123456789101112131415
投稿日付順123456789101112131415
変更日付順123456789101112131415

181.  エトワール(2000) カメラは一見気まぐれで、その場に居合わせた人間の視線を思わせ、臨場感たっぷり(いささか落ち着かない印象もありますが)。しかしそれは常に全体よりも、顔・手・足の「表情」を追いつづけ、ああ、この機械のごとき精密な動きは確かに、生身の人間によってなされているのだなあ、という思いが、強くします。多くを犠牲にし、ウルトラクイズ並の競争率(?)を勝ち抜いてきた彼ら。舞台の上の輝きというのは、その長い長い長い道のりの中の、ホンの一瞬の輝き、なんですねえ。そもそも、その道程を僕らが「犠牲」と呼ぶこと自体、傲慢なことなのかもしれません。少なくとも彼らは「可能性」に生きている。可能性の無意味な浪費こそが本当の「犠牲」なのかもしれない・・・。たまにはこういうキビしい世界を垣間見て、日頃の怠慢を反省するのもよいでしょう。世の中、安っぽい感傷があふれすぎている。感傷なんてのは所詮、何もしないヒマ人の寝言なのであろう。[地上波(字幕)] 7点(2005-10-12 23:29:31)(良:1票)

182.  ピアニストを撃て 不条理劇のようなサスペンスのような音楽劇のような恋愛ドラマ(しかも若干アキバ系?)のような。当然計算して作られるべき所を時々メチャクチャやっっちゃってる一方、普通は計算しないような所をしっかり計算して作っている、といった感じの作品、一見散漫でパッチワーク的、なのにどこかミョーなまとまりがあります。名セリフの一歩半くらい手前の微妙な会話と、耳に残る(いやでも残っちゃう)ピアノの音色が、ちょっとした毒消しになってて、イヤミのない作品に仕上がっております。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-08 23:48:07)

183.  レッド・サン 「男は黙って、うーんマンダム」という凸凹コンビの珍道中。西部劇にサムライを出したらさぞ面白かろう、と思ったのかどうか。やはり映画始まって早々、「意外と盛り上がってない・・・こりゃ企画倒れか?」という予感がムラムラ。オネーチャンがコマンチに誘拐されるくだりも、「まあ無理矢理盛り上げるためにこういう意味のないシーンを入れてるんだろうなあ」などと思えてしまう。が!実は後の展開に、ほどほどに重要な伏線となっているのでありました。これは驚き、でもそんな当然のことで驚くのもどうかと思うぞ。この映画、アクションシーンはなかなかキマっております。特にアラン・ドロンのガンさばき、「ホラホラ、撮影前にめっちゃ練習してんでェ。しっかり見たってや」という気持ちがよく伝わってきます(そういえば彼自身もまた『サムライ』であったのダ)。さて一方、モーリス・ジャールの音楽、これがまたなかなかの聴きモノ。前半の珍道中での、何とも表現しがたいような、のんびりほんわか超マヌケな音楽から、後半は一転、特殊奏法フル回転のアヴァンギャルド系。いや、実際には、どうもこのテの音楽作りが得意ではないのか、どうにも不器用な感じが否めないヘンテコな音楽なのですが、これが不思議と、この映画にマッチしちゃったりしております。映画音楽、実に深い世界だなあ。あっはっは。[地上波(吹替)] 7点(2005-08-31 23:33:30)

184.  復讐のビッグガン まずこの映画、音楽がめためたカッチョよいです。それを最初に言っておきます。それからですね、アラン・ドロンがカッチョよいです。マッチョです。無意味に肉体美を披露してくれます。トレーニングのシーンなんか見てると、『太陽がいっぱい』の頃より体だけ若返ってしまったかのように思える程、肉体がバクハツしてます。で内容はというと、B級アクションと言ってしまうと、まあ、そうなんですけども、そこには意外な深みもありまして。娘を殺された復讐に立ち上がり、一人また一人と倒して行くわけですが、単なる勧善懲悪では割り切れない部分が。手っ取り早く言えば、『ダーティー・ハリー2』、しかしもっとドロドロしていて、犯人一味は町のチンピラやズベ公をリンチ処刑する過激自警団、それをアラン・ドロンがさらに私刑で報復するという図式。途中のアクションは、何だかカッコよくもあるし、どこかで見たような感じもする(主人公が高いところから落ちそうになってぶら下がり、敵に見下ろされるシーン、これは、このテの映画では必須である。え?『モンスターズ・インク』にもあったって?気のせい気のせい)。しかし後半、サーカスでピエロに扮したアラン・ドロンと、敵とのやりとり、これは見逃せない。なんともやるせない余韻が残り、後味は悪いが喉ごしはいい、といった感じの映画になってます。7点(2004-08-22 01:35:13)

185.  世にも怪奇な物語 タモリの解説はついていない本作。大物監督がよってたかってポーの小説を元に怪奇モノを撮ってみよう!ってな趣向のオムニバス映画ですが、何しろ、怪奇モノっちゅうと、手練の監督よりも、脳ミソの一部に誤回線がありそうなヒトが撮った方が、変に味があったりしますからね~、さてどうなることやら。で、蓋を開ければ、三者三様の出来栄えではありますが、短編ならではの密度の濃い演出がそれぞれ楽しめて、おお、なかなか面白いんでないの。ま、さすがにトイレ行けなくなるほどの怖さは無いですが。映画化にはなかなか難しい面もあると思います。ポー作品の怖さというと、モンスターが襲ってくるような具体的な怖さじゃなくて、いわば見えない怖さ、抽象的な恐怖感の具象化とでも言いますかね。一方、映画の方は、まず具体的な「映像と音」から出発して、そこから、どこまで抽象的観念としての「恐怖」を引き出せるか。ポー作品を映像化する行為自体が、ポー作品の意義と逆のベクトルを向いているのかもしれない。そこで、ここでは映画なりの工夫が三者三様、なされている訳で。第2話のかなりアブノーマルな味付けされた『ウィリアム・ウィルソン』、構成からオチに至るまでうまくアレンジされ、これぞ「映像化」ではなく「映画化」と呼ぶべきものでしょう。さらには第3話。ははは、絶対、3人の監督の中で一番楽しんで撮ってたのはフェリーニに違いあるまい!と思わせる、独特の世界。このブッ飛び具合、もしや映画の企画の趣旨を理解していなかったんでは?と心配になる程ですが、トリを飾るに相応しいパンチ力。で、第1話はどうかって?あ、あのB級っぽい音楽が、タマリませんでした・・・。7点(2004-08-10 23:48:28)(良:1票)

186.  シシリアン(1969) 基本ストーリーはただの宝石ドロのお話なもんで、わりと軽いタッチですね。すくなくとも、マフィア映画と聞いて連想するような重厚な作品じゃありません。ジャン・ギャバンがシチリア・マフィアの大物、なのにセリフはフランス語でもイタリア語でもなく英語、っていう時点で、深刻さを放棄してます。軽いといえば、あの飛行機は実に軽そうでしたな(特撮による合成がブレている)。このシーンの味わい深さは『エアフォース・ワン』に匹敵しますよ(しかし『ジョーズ3』の味わいには及ばない。関係ないが)。でまあ、荒唐無稽な話なんですけども、宝石を狙うマフィアと立ち向かう捜査当局が並行して描かれ、なかなかの緊張感。さらにそこにイマイチ手際がよくない(ような気がする)アラン・ドロンが加わることで話はこじれ・・・そういや、海辺でウツボを釣り上げるアラン・ドロン、片や全裸で横たわる美女、これはなんだかシュールなシーンでした。結構、変ですよ(笑)。それにしてもジャン・ギャバン、ずいぶん腹が出ているなあ・・・。7点(2004-05-30 01:20:03)

187.  冒険者たち(1967) 《ネタバレ》 登場人物たちが楽しそうだ。あまりに楽しそうなので、観てて仲間はずれにされている気分がしてくる。カメラはもっと勇気を出して、彼らの中に入っていって欲しい(笑)。さてさて、3人でキャピキャピ言ってこのまま終わるのかと思いきや、結構早い段階でレティシアが死んじゃって・・・アレ、レティシアが海に沈んで行くシーン、ちょっとウルウルきてしまった。昔観たときは屁とも思わなかったのに(笑)、年取ると涙腺が緩みますな。で、これシーン以降、映画はめっきり湿っぽくなるんだけど、実はこれ以降のシーンの方が印象的でよく憶えていることに、今回観てて気づきました。特にレティシアのいとこの少年とのやりとりが、暖かさを感じさせます。7点(2004-05-15 00:25:38)

188.  サムライ(1967) いや~久しぶりに観たぜ。この映画ではアラン・ドロンは一言もセリフがなかったように記憶していたが(ウソつけ)、実は結構しゃべっていた(当たり前だ)。映像が冷たいというか、水彩画のようですね(日本の古いアニメはこんな感じだ)。それが見どころといえば見どころ、しかしさすがにストイックすぎる気もしないではなく。なお、私にとってのサムライはもちろん、越中詩郎です(←全然関係ない)。7点(2004-05-15 00:10:33)(笑:1票)

189.  悪魔のようなあなた ストーリーは、限りなくヌルい。流行作家が書き飛ばした通俗小説のラストにありそうな半端なヒネリのオチが、何ともいえぬヌルさを醸し出しており、まさに春のポカポカ陽気のよう(笑)。しかし。無理にでも褒めるとすると、本作、登場するいくつかのモチーフ(例えば「犬」など)が循環するように組み合わされ、ちょっと音楽的とでもいえる流れがあって飽きさせない。それがまた迷宮っぽさを醸し出し、まただからこそ、オチはもうチト気の利いた意外なものが期待され、それにもかかわらず・・・。7点(2004-05-15 00:01:26)

190.  地下室のメロディー 前半、アラン・ドロンがウダウダするばっかりで、どうでもいいよ、と思って観てると、しまいにジャン・ギャバンに怒られて(?)やっと現金強奪へ。しかしもうひとつモチベーションが上がらないのか、アラン・ドロンにキレがない。とは言え、まるでテロリストの出てこないダイ・ハードとでもいうべき、なかなかの活躍ぶり。さすがアラン・ドロン、こんな状態でもブルース・ウィリスよりはキレがあるぞ。でも総じて言うと、この主人公、アラン・ドロンにしては間抜けだなあ(笑)。さてこの映画、やたらと「どうですこのシーン、シャレてるでしょ」と訴えかけてくる。いや、言葉でそう言っているわけではないんだけど、背景の音楽が、明らかにそう言っている。そこまで言われると「いや別にそれほどのシーンでもないだろう」と言いたくなっちゃう。というわけで、これミヨガシの映像と、サービス過剰の音楽と、イマイチなストーリーと、さらにイマイチな登場人物、これらのミスマッチが面白くもあり、また観てて戸惑う映画でありました。7点(2004-05-14 23:38:20)(笑:1票)

191.  ピアノ・レッスン 《ネタバレ》 映画始まって早々、映像のひとつひとつが、入念に作り上げられ、まるで絵画のよう。う~む、このペースでこんな凝った映像が脈絡なく続いていったら、さすがに疲れるだろうな~、と映画のバランスに対する不安がチラとよぎったのですが・・・そんな心配は無用でした。冒頭からのハイテンションな「映像美」に対して、映画の進行とともに、ストーリーも映像も過激なものへ展開、ガンガンにテンションを高めていく! 例によって間男されるサム・ニール、妻の浮気相手がレッドフォードならおそらく大目に見るのだろうが(←『モンタナ~』)、さすがにハーヴェイ・カイテルではとても看過できない。そうだ、怒って当然、たまには怒れよ!・・・いやイカン、それはやりすぎだっての。というわけでですね、意外にも意外と盛り上がる映画でした(笑)。さて、タイトルはThe Pianoなんですけども、その割に肝心のピアノの存在感がイマイチ(例えば『殺意の夏』での自動ピアノの方が余程印象的だった気が)、むしろきっぱり割り切ったような下世話な邦題が、何となく懐かしいほろ苦さのようなものも感じさせ、なかなかナイスであります(褒めてる訳でも貶してる訳でもなく、だた意味も無く感心しているのです)。存在感の薄いまま、ついにピアノは海に落とされ、ええい、腹イセにホリー・ハンターまで道連れだ!と思いきや、難なく逃げられ、ひとり海底に沈むピアノ哀れ。ドロドロ恋愛ものとは確かに一線を画す映画ではありますが、もしピアノが映画の強固な求心力たり得ていれば、一線どころか二線も三線も画していたのではないでしょうか。救いはナイマンの音楽、これは印象的、というよりは、自分で弾いてみたくなるんだな。ピアノの心得などまるっきり無い私ですら、何とか弾いてみようと無駄な努力したもんね(当然無理だった)。ナイマンの音楽はやっぱり一般映画よりはグリーナウェイ作品に向いてそうな気もしますが、本作の音楽を元にしたピアノ協奏曲なんか実は結構好きだったりします(ああ、何となく恥ずかしい)。いや~。それにしても覗かれやすい家であることよ。7点(2004-04-24 00:30:45)(良:1票)

192.  ファンタスティック・プラネット カンヌ映画祭特別賞受賞。切り絵をコマ撮りして4年がかりで作り上げたアニメだとか。ご苦労さんです、さすがにその労力に見合う効果が出てるとは思えませんけどもね。しかし、陰影が細かく描き込まれた原画が、その原画のままアニメーションとして動く様は、まさに、「動く絵本」といった感じを受けました。ただし・・・子供の頃あんまし好きじゃ無かった不気味なタイプの絵本、ですが。青い巨人族に虐げられる人間達の姿が描かれており、設定といい、風景といい、ハッキリ言って気持ち悪くて怖い。音楽も怖いんだけど、さすがにこれは時代を感じさせる。ストーリーは---あんまり大した話じゃない気もするけど・・・全編に渡り横溢する原始的かつ神秘的な雰囲気は、確かに大きなインパクトを残します。う~む。これだったら、日本のアニメだって戦略的に売り込んでりゃ、もっと早くから世界の表舞台で高い評価を受けてたんじゃないかという気もするが。ところで人間の走るシーン、なんで皆ヘッピリ腰なんでしょうね(無力で哀れな感じは強調されてますな)。7点(2004-02-14 19:17:31)(良:1票)

193.  ユリシーズの瞳 マナキス兄弟って誰?ワタシャ知らないんですけどね、その彼らの未現像の3巻のフィルムを追うハーヴェイ・カイテルの漂泊の旅が、現実と幻想を交え時間を超越して描かれます。選び抜かれた場面に対して徹底的に長廻し撮影の連続、そこには確かにいろいろな要素が織り込まれてたりするわけですが、まあそれにしても長い。石像運ぶシーンとか、ね。この映画観てて、ミニマル・ミュージックを思い出しました。ミニマル・ミュージックは、選ばれた音楽の要素が微妙に変化しつつ際限なく繰り返される。一見ストイックな音楽に思えるけど実は正反対。「聴き所」を嫌という程延々聴かせてくれる。むしろ聴き所が「あっという間に過ぎ去ってしまう」音楽の方が余程ストイックで、それこそが音楽の醍醐味ではないか? この映画も、少々しつこいまでに「観たい」「観せたい」ものを思う存分見せてくれる。その分、映像に対する一期一会的緊張感に欠けてしまう。まあ確かに、アンゲロプロス作品にそんな無いものねだりをしてもしょうがないけど(カレー専門店でカレーが辛いと文句言うようなもんだ。カレー屋のカレーが必ず辛いとは限らんが、もしかしたら結構辛いかもしれんゾ、という予想と覚悟くらいして行くべきだろう。まして日本料理を基準に「素材自体の持つの風味が生かされておらず云々」などとカレーを評するのは論外。逆も成り立つ)。むしろ、この映画みたいな雰囲気もそれはそれで結構好きなんですけども、3時間はさすがに長いですなあ。観ている自分に緊張感が欠けてくるのが実感され、少々不安になってくる。7点(2004-02-14 03:29:10)

194.  ヨーロッパ これもワケワカラン系の映画ですけども、見せ方が上手ければ私ごときでも結構引込まれてしまうという一例です。線路が流れる映像に乗せて、マックス・フォン・シドーが催眠術をかけて来る。気がついたら、観る者は主人公の車掌見習いケスラーと同化している---って程うまくは行きませんが、全体的にちょっと銀色っぽいようなモノクロ映像に乗せて現れるイメージの数々、不安や焦燥感を誘います。一部カラーを交えるのは、こりゃまあ前例が無けりゃずっと強烈なインパクトあったんでしょうけど、それでも映画が単調にならないようにするのには確かに効果的ですな。この映画全体が一種の「悪夢」、しかし恐ろしい事には、どこまで行ってもその悪夢から覚めることはできない。むしろ「列車が止まった」ところから本当の重苦しい悪夢が始まるのか?死者から生者への冷たい視線で作られたような不気味な作品です。7点(2004-02-01 17:04:21)

195.  アンダルシアの犬 冒頭いきなりの衝撃シーン(ウンコシーンを最後に持って来たピンクフラミンゴとは逆のアプローチですな)。いきなり繰り出されあ先制パンチ、「サア、オレ達これから何しでかすかわからんゼよ、観てるアンタ、覚悟しな」という宣言のようでもあります。まあしかしそっから先は基本的に無声ドタバタコメディのノリですな。テンポいいので意味ワカランでも退屈はしませんでした。むしろ、カメラアングルをあれこれ工夫してるあたり、「正気」の部分が垣間見えちゃう気がするのは、何となく残念な気もします。けど古い映画ですからね。こういった映画が後の映画に影響を与え、そういった諸作品を先に観た上で比較しちゃうのは、さすがに酷。むしろ、「こんな映画をこの当時に作るなんて、きっと作っててメチャクチャ楽しかったに違いない」などと想像すると、それだけでも、何かと触発されるものはあります。ただ、えらく短い作品なので、思い入れにも限界が。7点(2004-01-18 16:12:46)

196.  マルホランド・ドライブ 先日久しぶりに帰省した妹が、「最近マルホランド・ドライブという映画を観たけど全然訳が判らんかった、メモ取りながらもう一度観たがやっぱり判らんかった」と言う。だもんで、ココのネタバレレビュー読ませてみると、ナルホドナルホドを連発。どうやら納得したらしく、ついでに私にも観ろと勧める(勿論私にはレビューを読ませてくれない)。だもんで、早速レンタル。何だか映画理解度をテストされてるような気分で観てたのですが・・・はは、やっぱり判らんかった。で、ニヤニヤする妹に降参してネタバレ読んでみたら。何とそういう事か。「そんなん納得いくかい!何でもアリやんけ!」。ま、事前に他の人からも、「意味は判らんけど引き込まれる映画やで」と聞かされていたので、やっぱりその通りだったなあ、と。というわけであまり目くじら立てずに映画の不思議な雰囲気を楽しみましょう。(最後に。無断で登場させてしまった妹よ、スマン。)7点(2004-01-11 01:54:25)

197.  汚れた血 お、【STING大好き】様が珍しく超辛口のコメント、この後で本作を褒めるのが私の勇気の見せ所だ。しか~し正直言うと、残念ながらこの映画のストーリー、ようわかりませんでしたチーン。よし、色んなHPでちょっと調べてみよう。ガーン。どれを読んでもよくわからん。っていうか、要はストーリーなんて大して無かったのね。でまあ、そういう映画は苦手気味な私が、若干睡眠不足の時に観たというのに、全然眠くならなかった! これは実にスゴイ事、という程でもないけど、まあまあスゴイ事、ではないかと。やっぱし映像の積み重ね方や場面転換がうまいんでしょう。でも、これって逆に言うと、一種のウィンドウショッピング的な楽しさ、ってなところかも知れませんけどね。そういや前半のスカイダイビングシーン、どう見ても本当にジュリエット・ビノシュ自身が飛び下りたようにしか見えなかった!ほんとにダイブしたのか!? どうやらこの瞬間に私の眠気が覚めたらしい。7点(2003-11-22 20:26:06)

198.  ヴィドック 映像が毒々しい上に何だか下品なテイストで、うわー何かヤな映画だなあ、と思いながら観てたお陰、なのか、話の展開が予想できず、結局最後でしっかり驚かせていただきました。何にせよ、マントの仮面男の描写がかなりかっこよく、これはポイント高いです。特殊効果がよく出来てて気分を削ぎません(他のシーンはともかく)。でまあ、この映像が主な売りなのかねえ、ふーん、とボンヤリ観てたら、実はストーリーの方に工夫があった、ってのはなかなか嬉しいもんです。オチが読めない騙されやすい私は、残念ながら結構得してるかも。7点(2003-11-15 23:54:13)

199.  パリ警視J それにしてもベルモンドはどうしてこんなにカッコいいんだろうか。シブい。シブすぎる。これは言わば「ひとり西部警察」ですよホント。あんまりシゲシゲ眺めると笑いそうになるので注意。ストーリーに対してあんまり必然性の感じられないアクションシーンの数々、ベルモンド自身が体を張ってスタントをこなしてる「らしい」のに、カメラがそれを押さえきれてないですね。あははは、ご苦労様でした。7点(2003-11-01 00:56:22)

200.  フィフス・エレメント 梅田東映で観てたら途中で音声が途切れて無音のまま進み、一部巻き戻して再上映、という、情けない思い出が。新手の演出かと思っちゃったよ。とまあ、少し気を削がれる事件があったにも関わらず、なかなか映画世界に浸れる作品でした。ゲイリー・オールドマンはヤケクソみたいな役作りですねえ。衣装デザインはジャンポール・ゴルチエ、だからどうという訳ではありませんが、退屈しない程度のストーリーを、ゴテゴテの映像で描き、おまけにクリス・タッカーのトークもついて、それなりに楽しいひとときを過ごせます。7点(2003-10-13 13:04:37)

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS