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【製作国 : ハンガリー 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. サウルの息子 《ネタバレ》 アウシュヴィッツの凄まじさを手ぶれカメラで撮影した映画。 終始、主人公を追うようにカメラは捉える。 その演出で観てる側もアウシュヴィッツにいたかのような感覚を与えることに成功している。 戦争というものをリアルに知ってくれと言わんばかりである。 話の設定は雑務をやらされるために生かされたユダヤ人たちの話である。 ただ事務的にガス室に同胞を送りこみ、その後片付けをする。 このユダヤ人大虐殺は戦後、周知されると非難の的になるが、戦争という特殊状況の中では、 ただ言われたことをしているだけの人たちには、感覚がマヒして、事の重大さが分かりにくいという 感じがよく出ている。 その中で主人公が自分の息子(正妻との子ではない)を見つけ、ナチの管理のなか、 なんとか正式に弔ってやろうとするストーリーである。 そこにナチへの反乱計画が加わってくる。 もう観てるこっちが感覚がマヒしてしまいます。 ラスト、村の子を自分の息子と思ったのか、一瞬幸せになり、ジ・エンドである。 観終わって、本当にホッとした。 とにかくこの話題作を観たぞという感じだ。 だけど、この作品のダメージは後から来そうだなぁ。[DVD(字幕)] 7点(2018-11-17 17:00:25)《改行有》 2. 悪童日記 《ネタバレ》 女性というのは生きていくうえでのホッと一息つける存在のように思いますが、戦争になったら、女性も嫌らしさを前面に押し出してくる。そんな描写が続きます。このことが僕には戦争は嫌だなぁと痛感させられました。日本のアニメなどでは親は迎えに来てくれて当然、絶対自分を守ってくれる存在のように描かれますが、ここではそんなに包容力のある大人は出てきません。ジブリのような作品ばかりではなく、こんな作品も感受性豊かな頃に観ておく方がいいかもしれません。そして当たり前ですが、人の死が身近になる。どんどん周囲の人が死んでいく。最後の二人の双子の別れは、あれはあの子たちの死を意味するものだと思いました。つまり全員、死んでしまった、そんな鑑賞後の絶望感が心に残った映画でした。[DVD(字幕)] 7点(2016-11-26 19:48:32) 3. ダイ・ハード/ラスト・デイ 《ネタバレ》 やれやれ・・・ホバリング戦闘機をやっつけた4作目のあの時点で、彼にもう感情移入はできなくなった。今度はロシアの軍用ヘリか・・。もういいよ、次の作品は、愛する奥さんのために太陽の黒点をなんとかしなさい。そして、よりを戻して、孫の顔を観て、終わりだよ。それしかない![DVD(字幕)] 6点(2013-07-07 00:31:44) 4. ニーチェの馬 《ネタバレ》 鑑賞後は、厳しい風土の中で生まれたような骨太の古典文学を読んだ気分。でもまさしく現代の映画でもあるよねぇ。神はいない。聖なるものは有限ってことか?遠慮のない連中の「アメリカに行こう」と言う言葉で、あぁこれは地球のお話なんだなぁと思った。[DVD(字幕)] 8点(2013-01-16 05:22:04)
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