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プロフィール |
コメント数 |
2137 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、 悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、 笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。
2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。 この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。 管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。 これからもよろしくお願いいたします。 2018.11.19 |
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1. コンパートメントNo.6
《ネタバレ》 ロシアに留学中のフィンランド人女性の、広大なロシアの北の最果てのような場所へ向かう一人旅。
インテリ男女が揃う冒頭のホームパーティとは対照的な、列車の客室に乗り合わせた無作法なロシア人労働者の男。
恐らく彼女がこれまでに関わることがなかったような男。
狭い客室で時を共にすることで少しずつその距離を縮めていくロードムービー。
ほとんど何も起こらない。唯一のアクシデントと言えばビデオカメラを盗まれたことくらいか。
旅先で出会った男と女ですが、2人の関係に劇的な変化が起こることはなく、一線を越えることも無い。
しかし最初は全く笑顔の無かった2人の表情が中盤あたりから少しずつ和らいでいく。
人生、うまくいかない一時期もあれば淋しさや人恋しさを感じる時もある。
そんなことを感じさせる旅の風景。極寒の厳しい気候とどこかくすんだような作品の色が印象的。
しかし一人で旅に出ることになってしまった彼女にとって、この先の人生を歩んでいくためのいいリセットの旅になったはず。
荒涼とした旅の目的の地で子供のようにはしゃぎ合う2人と、ラストの似顔絵を見つめる彼女のいい笑顔がそれを物語っています。[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-12-05 17:23:45)《改行有》
2. クロワッサンで朝食を
大女優ジャンヌ・モロー。本当に久しぶりに彼女の新作映画を見ました。
もう80代も半ばに差し掛かる2012年の作品ですが、大女優の貫録と、その年齢を感じさせない力強い演技に圧倒されます。
序盤のエストニアの冬の寒々しい風景。パリに舞台が移ってからも晴天よりも曇天の空模様が印象的。
そして2人の寂しげなパリのエストニア人女性。しかしラストの偏屈な老婦人を演じるジャンヌの、微笑みを浮かべながらの一言「ここはあなたの家よ」に心が温まる。
さて、この邦題でどんな作品が思い浮かぶでしょうか?「ティファニーで朝食を」、あるいは「プルートで朝食を」という映画もありました。
この2作品が思い浮かんだ僕は軽妙なコメディを期待しての鑑賞でしたが、少し重さやホロ苦さのある、どこかすきま風を感じる人間模様が印象的。
確かに何度かクロワッサンは出てくるのですが、邦題としては微妙なところです。[DVD(字幕)] 7点(2014-04-16 20:10:32)(良:1票) 《改行有》
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