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1. 十二人の怒れる男(1957)
《ネタバレ》 名前も職業も知らない陪審員たちのやり取りが最高です。舞台はほぼあの一室だけ。音楽もほぼなし。たった12人の動きと言葉だけでこれほどまでの映画が作れるなんて・・・。今の陪審員制度はどうなってるかはわかんないけど、彼(陪審中は名乗らなかったので)みたいな人がたくさんいるわけではないのであんなに簡単に人が裁けてしまうのは怖いけど、検事と弁護士だけで決まってしまうよりはその陪審員が判決を背負えるならいい制度かもしれない。。頭からこうだと決め付けている人に対してあそこまで冷静で公平でいられる人がどれだけいるのかな。俺には出来ないな。Reasonable doubtという一言。この一言がいかに重要か。ある疑問があったらちゃんとその疑問が疑われたか、そういう時間、場所が与えられたか?いやー素晴らしいお話です。とにかく集中して見れる大傑作!!10点(2004-06-03 01:02:10)(良:1票)
2. ソウ
目が覚めたらいきなりこんな状況だったらどうするよ?何を信じていいのかわからないまま物語はスピーディーに進んでいく。そしてどんどん情報が増えていきあっとびっくりなラストがとなるんだけど、やっぱり8時間も動かなかった死体が最後にいきなり動き出すのは納得行きませんでした。けれど完全解析なるサイト(http://www.ne.jp/asahi/hoth/press/other_films/2004/saw/saw.htm)を見てこの映画がこんなに深いものだなんて思いませんでした。まさかアダムが・・・。映画のワンカット、セリフ一つにも意味が込められているということを大きく感じました。映画のテーマである「生」への感謝はなんとなく読み取れたけど、役の名前からキリスト教を持ち出したり、何気ない小道具一つにも意味があるというこのサイトにいやここまでの解析をした人にいや映画制作者にひれ伏すばかりです。
ただ大半の映画鑑賞者はそこまで見てるかは疑問で多分俺みたいに2時間の映画を2時間しか見ない人がほとんどだろうからそこら辺の人にもうちっとヒントを与えてもよかったんじゃないかな。 ともあれもう一回見たくなってしまいました。
あのお面は怖いです。あれもオマージュなんだろうな・・・。
[DVD(字幕)] 10点(2005-05-17 20:32:30)(良:1票) 《改行有》
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