みんなのシネマレビュー |
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121. あの胸にもういちど ただひたすら走るオートバイかと思いきや、回想シーンや幻想、モノローグと飽かせない構成になっている。穏健で節度のある夫と自由で常識にとらわれない情熱的な恋人の対比がよい。オートバイもまた快感と危険の隣り合わせだし、・・・ カメラワークが大変すばらしいのは、元々が撮影監督だということか。歌手マリアンヌ・フェイスフルが主演女優を演じ一躍有名になった。[映画館(字幕)] 6点(2012-01-26 21:17:36)《改行有》 122. 雨に唄えば ミュージカルとして申し分ないだけでなく、トーキーの出現による映画の舞台裏を描いたストーリーも大変好きだ。キャシーのように陽があたるようになった女優さんもいれば、リナのような女優さんもいて一抹の寂しさも感じる。ただこのリナの場合は仕方ないが・・・。[DVD(字幕)] 8点(2012-01-05 12:01:53)(良:1票) 123. アルプスの少女ハイジ(1965) 《ネタバレ》 映画の始まりが、ハイジが8歳になったときからのスタートというのは、物語をすっきりさせるためにも良いだろう。しかし肝心のクララが歩けるようになる時期と設定を変えてはどうだろう。映画のまとまりはできても、別の物語になってしまうのではなかろうか。アルプスの大自然の描き方はすばらしいが・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2011-12-30 23:43:28)《改行有》 124. 愛と青春の旅だち 《ネタバレ》 最初のうちは軍隊の話だし嫌だなと思って見ていたのが、いつのまにか引き込まれてしまった。そして一番感動が士官学校の卒業式、鬼軍曹が卒業していく若者らに「少尉殿」と敬礼するところ、そうか教官はいつまで経っても教育をするだけの軍曹なのに、巣立っていく彼らは上官なのだ。そして今までの訓練やしごきが教官への恩、熱き想いでとなって蘇る。それとこの映画のデブラ・ウィンガーはとてもすてきだ。ラストシーンはちと恥ずかしいが・・・。[映画館(字幕)] 7点(2011-12-29 09:12:59)(良:1票) 125. 愛と喝采の日々 《ネタバレ》 たくさんの練習シーンから本番シーンまで、本格的な本物のバレエを見たという感じ。この映画を見ただけでも、バレエがどんなにすばらしいかまたどんなにきびしいかがわかるような気がする。娘エミリアを巡って本物の母親と名付け親が対立する。その二人は良き親友であり、良きライバルだ。終盤で本音を出し合って取っ組み合いのシーンは、2大女優のぶつかりあって、一番の見所か。ただ、へべれけ状態のバレエは笑えるが、もっと早くストップさせてほしかった。 [映画館(字幕)] 7点(2011-12-28 22:24:07)《改行有》 126. アリス・イン・ワンダーランド 音楽が良いし、映像技術のすばらしさは申し分なし。アリスの後日談というか別のアリスというか、以前見たものとはずいぶん違う。変な人物、変な動物、変なストーリーだけど、ティム・バートンの幻想的な世界はよく出ている。しかし肝心のストーリーがいまいちでさほどおもしろくない。[DVD(字幕)] 5点(2011-12-22 17:00:04) 127. アリス(1988) ストーリーを知った上で見ると興味深いが、初めて見たらびっくりするだろう。それくらい強烈、度肝を抜く。[DVD(字幕)] 6点(2011-12-21 20:01:22) 128. アメノナカノ青空 ラブストーリーなのにベタベタしたところがなく、不治の難病というのに暗くジメジメしたところがない。それでいてヒタヒタと思いが伝わってくる良い映画だ。主役の二人も悪くないが、母親のイ・ミスクがすばらしいと思う。 「・・・ing」という訳のわからない原題を、「アメノナカノ青空」としたのはヒットだと思う。まさに残された時間、雨の中の青空だ。 ところで、DVDで見るとエンドロールに日本語の歌詞がついている。もともとの映画に歌詞はなかったのに、これは行き過ぎか。[DVD(字幕)] 6点(2011-12-14 19:33:51)《改行有》 129. アポロ13 実際のアポロ13号が生還できたのは、訓練を重ねたパイロットたちの沈着冷静な判断と行動だったろうと思う。その奇跡を、よりリアルに、よりドラマティックに描いたのがこの映画であり、どの程度がリアルでどのへんが演出なのかは、DVDの特典映像を見るとよくわかる。 映画としては良くできていると思う。打ち上げシーンや船内での無重力映像にはびっくりするし、生還できたときの感動も大きい。 ところでふと思ったのは、12号の次だから13号と考えるなら何も13時13分とこだわる必要があったのだろうかということ。[DVD(字幕)] 7点(2011-12-03 23:41:13)《改行有》 130. 愛の嵐 なんかよくわからん。退廃的というのはわかるが、「愛の嵐」という感じではない。 とにかく好きでない映画ということは、はっきりしている。[DVD(字幕)] 4点(2011-11-27 19:04:06)《改行有》 131. 赤い手のグッピー 何とか最後まで見たが、全然おもしろくない。グッピー一族かどうか知らないが登場人物が多すぎるし、好きになれそうな人物もいない。人が殺されたというのに、のんきなものだし、わけがわからない。 そもそも「赤い手」というのにどういう意味があるのだろうかと興味があったが、何のことはなかった。[DVD(字幕)] 4点(2011-11-17 22:58:34)《改行有》 132. 甘い生活 たくさんの登場人物、つながらないストーリーの中でマストロヤンニだけが出没する。 女優陣はきれいな人ばかりなのに、続けて出てくるのはエマだけで、金持ち娘のマッダレーナもグラマー女優のシルヴィアも引っ込んだらそれっきり、もったいような話。 それにしてもアヌーク・エーメ、アニタ・エクバーグが出ていたところあたりまでおもしろかったが、そのあとはまったくおもしろくないしつまらない。退屈で良さのわからない長い映画の私の代表作だ。[DVD(字幕)] 3点(2011-11-12 09:13:16)(良:1票) 《改行有》 133. アマデウス 《ネタバレ》 サリエリがモーツァルトと対立し毒殺したという噂は昔からあった。事実はそうでなくても、サリエリの存在とその噂のエピソードを高めさせた画期的な作品である。もちろん映画の中の音楽は圧倒的にすばらしい。 モーツァルトが天才で神童ぶりを発揮したことは大変有名であるが、人間的にはどうだったのだろうか。この映画のように軽薄な存在だったのだろうか。 伝記を読むとモーツァルトの手紙の中には、「うんこ」など下品な言葉がいくらも出てくる。そうなるとやっぱり・・・。もしこういう軽薄なモーツァルトであれば、まじめなサリエリにはたまらなかっただろう。 大変好きな映画であり、初めて買ったDVDがこの「アマデウス」であった。[映画館(字幕)] 9点(2011-11-08 23:43:50)《改行有》 134. 愛の勝利を ムッソリーニを愛した女 《ネタバレ》 周りに数多くの女性がいたとされる独裁者ムツソリーニ、彼女らのほとんどは日陰の身で甘んじただろう。その中の一人イーダ・ダルセルだけは、周囲から精神病扱いをされてもなお屈しなかった。すごい真実の物語である。 映画で特に印象に残ったシーンとして、精神病院の格子をよじ登るのが2回ある。一度は格子の隙間から手紙を投げ、2度目は雪の降り積もる中でシルエットのように浮かぶ。 主役の女優さんは大変美しいし、鋭い目をしている。それが何にも負けない不屈さを感じさせるのだ。 ところでこの映画の中にはたくさんの無声映画が出てくる。その一つはチャップリンの「キッド」だが、映画を見る彼女の涙ぐむシーンも印象的だった。 [映画館(字幕)] 8点(2011-11-07 19:49:08)《改行有》 135. ア・フュー・グッドメン 映画の内容はあまり好きではないが、ジャック・ニコルソンの圧倒的な存在感がすばらしい。この迫力では、兵士たちもまったく逆らえないだろう。 ついついしゃべりまくる癖が、トム・クルーズのキャフィ中尉の罠に引っかかってしまったということか。[DVD(字幕)] 6点(2011-11-05 11:02:33)《改行有》 136. 愛情物語(1956) 《ネタバレ》 古き良き時代の名作中の名作、音楽と恋愛ロマンスを描いた作品としては、この映画の右に出る作品はないと思っている。 初演以来、日本でも何度も再上映されたおかげで私も映画館で見ることができたが、見終わった後は私も只々涙、涙であった。 これが前半のとんとん拍子で有名になるピアニストの物語で終わっていたら、ただの映画であったろう。キム・ノヴァクが美しかったからと言っても、それはそれだけにすぎない。幸福の頂点から、妻の突然の死に遭い、現実から逃避してしまうところからこの映画の真価が出てくる。なじもうとしなかった息子ピーターに対して、チキータの存在は大きかった。そして3人にようやく幸せが訪れようとした矢先、不幸が再び訪れるとは実に切ないが、それを超えた親子演奏のエンディングはとても印象的だった。 [映画館(字幕)] 10点(2011-11-04 07:52:35)(良:2票) 《改行有》 137. アンナと過ごした4日間 《ネタバレ》 前半は片手が出てきたり牛が流れてきたり猟奇的な臭いがプンプン。おまけに斧まで買ったりする。どうなることやらと思っていたら、ストーカー映画に早変わり。この前半部は思わせぶりか。 結果は目に見えているのだが、最後に女が「あなたは犯人でない」と言ってほっとしたが・・・。 会話が少ない分、流れる音楽が効果的。しかし何かもっと訴えるものがほしい。[DVD(字幕)] 5点(2011-10-23 19:53:27)《改行有》 138. 朝を呼ぶ口笛 《ネタバレ》 新聞社主催の全国中小学生綴り方コンクールで、文部大臣賞を受賞した吉田稔の「新聞配達」の映画化、吉永小百合の映画デビューにもなった。 映画はいかにも文部大臣賞らしい内容で、明るくすがすがしい。夜間高校をめざす新聞配達少年が、父母の病気や手術による家庭困窮に遭遇したが、周囲の励ましやカンパなどによってがんばり抜く。 14歳の吉永小百合もまた、明るくまぶしいほどの輝きである。[DVD(邦画)] 5点(2011-10-15 23:45:50)《改行有》 139. アデルの恋の物語 ここまでくると情熱的を通り越して狂信的としか思えない。ピンソン中尉は二枚目かもしれないが、どうもそれほどの人物ではなさそうなのに・・・。親(ビクトル・ユゴー)も大変だったろう。これが実話だとは恐れ入る。 これがイザベル・アジャーニでなければ、とても見られたものではない。[映画館(字幕)] 6点(2011-10-06 22:14:00)《改行有》 140. 秋日和 《ネタバレ》 小津映画の中でも、とりわけ好きな映画。娘の幸せを願う母とその母を気遣う娘、どこにもあるような主題なのに、小津映画となるとひときわ情感がこもってすばらしい。 本人を差し置いたちょっとしたおせかっかいの行き違いなのだが、それが安っぽいコメディやドタバタ劇にならず、情緒ある独特な雰囲気につつまれる。その淡々と進む奥ゆかしさに、アクセントをつけているのが岡田茉莉子の明るく快活な現代っ子ぶり。それで調和がとれ、物語が引き締まる。彼女が三人の中年男たちと対決する(?)シーンや自分の店にすまして案内するところなど心憎い。 娘も母も一緒に片付くかと思いきや母はやはり日本古来の女性だった。[DVD(邦画)] 8点(2011-09-30 22:23:34)《改行有》
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