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プロフィール
コメント数 1199
性別 男性
ホームページ ないっす!!!
年齢 60歳
自己紹介 客観的に分析したようなもっともらしいレビューって、実はちょっと地頭よければ誰でも書けちゃうわけで、結局ありきたりな物になりがちです。
別に映画評論家でもない1個人としては、個人の感性や主観、あるいは体験を元にしたその人しか書けないレビューの方がよほど価値があるように思うのです。
もちろんそれが、事実誤認やヘイトレベルの差別や偏見に寄って立つものであれば問題ですが、しかしその人しか書けないレビューというのは必ずあるわけで、そういう個人的な感覚や体験を元にした主観的なレビューは、いかにももっともらしいありがちなレビューよりよほど価値があるし読んでて面白いんじゃないかと思う今日この頃。(でも自己陶酔溢れるポエムみたいなのは…)
好きな言葉は「恋」 です。

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21.  キス・オブ・ザ・ドラゴン リュックベッソン+ジェットリーと聞いたときに想像する内容からまさに「そのまんま」の本映画ですから、映画の内容自体にあまり語るべきことはありません。 さて劇中ちょいちょい活躍する、北斗神拳ばりの威力を誇る東洋の神秘「ハリ」ですが、実際のところ海外の有名大学で二重盲検試験にてハリの効果について(何回も)検証されていて、それらの実験の結果「ハリにはプラセボ以上の効果はない」(つまり完全な気のせい)という結果が出ています。 要は典型的な疑似科学なわけで、残念ながらハリ(および灸)にはこの映画のような神秘な効果は全くないわけですが、しかし「イワシの頭も信心から」「病は気から」という言葉があるように、効くと思ってればなんとなく効くような気がするわけで、この「気がする」効果もバカにしたもんじゃありません。 というわけで日本にも相変わらず沢山の鍼灸院が存在しそこに通う人も多くいるわけです。 映画もハリも「人の気分に作用する」という意味では似たようなものかもしれません…と強引にまとめてみました笑[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-10-08 16:17:38)《改行有》

22.  キングコング: 髑髏島の巨神 《ネタバレ》 キングコングというと古典的なアレのリメイクなんだろうなぁ…と思い込んでいて全く観る気ははなかったんですが、いや全然別物じゃないですか! 際立つ特徴は監督の演出。 洋画邦画にかかわらずあまり映画では見かけないような映像&演出で妙にかっこよくギャグの演出もキレてるなぁ…と観ている途中ずっと思っていたわけですが、なるほど、最近多い「日本のアニメゲーム大好きです」系の監督さんだったんですね。 そのあたりにインスパイアされたと思しき映像だったからこそ同じものを観て育った日本人の自分的にドンピシャだったんだと思います。 とはいえガスマスクして日本刀を振り回すシーンなんかは完全にやりすぎで「どうなの?」と思ったりするんですが、最近のアメリカ娯楽映画には似たシーンがちょいちょいあるので(例えばゴーストバスターズ2016でのホルツマンのバトルシーン)多分あちらでの流行りなのかな?と思ったり。 怪獣映画として十分に及第点の出来で、端的に面白い!と思いました、はい。[地上波(吹替)] 8点(2019-06-10 19:45:49)《改行有》

23.  キングダム(2019) 試写会にて鑑賞。 公開前なので今回はネタバレ無しで。 観た感想をひとことで言えば「キングダムを実写化したらまぁこんなもんだろうなぁ…」 それ以上でもなくそれ以下でもない極めて無難な出来です。 ストーリーは、原作を知っている人であれば「2時間の映画でまとめるならここまでだろう」と誰しもが思うまさにそこまでが描かれていますが、しかし2時間の尺ではどうしても駆け足気味の展開になるのを避けられません。 (ちなみにテレビアニメの方では同じ内容が15話つまり約300分でしたからそれを半分以下の時間でまとめてるわけです。そりゃ駆け足にもなります) 結局あらすじを追うだけの部分が多くなり、キャラの掘り下げも不足気味です。 たとえば河了貂はぶっちゃけいてもいなくてもいい程度の扱いですし(橋本環奈の貂はかなりよかっただけに残念です)、楊端和は太モモを晒しながらドヤ顔決めてるだけです(だがそれがいい。とてもいい。) これがやや脇のキャラとなるともはや存在すらよくわからず、たとえば壁あたりになると(劇中で何度も名前が出るにも関わらず)おそらく原作を知らない人は彼がどういう役割の人なのか映画を観てもほとんどわからないでしょう。 このあたり映画の尺的な限界を感じました。 ちなみに個人的に一番よかったのはムタでしょうか。なかなかのムタ感がありました(というかアダモステ感もあって世代的に妙にテンションあがったわけですが) さて映画としては手堅くまとまっていたとは思いますが、だがしかし、これはあの「あの」キングダムの映画化なのです。 マンガ→アニメ→実写映画ときている「キングダム」ですが、メディアが変わる都度に作品としての色がどんどん薄れてしまい、この実写映画に至ってはもはやありがちなごく普通の「大作歴史ファンタジー映画」と化しています。 原作を知らない人が観ても安心して鑑賞できるような無難な出来だとは思いますが、キングダムのストーリーとキャラクターの表面を上手になぞっただけの映画だとしか個人的に思えないのです。 ケレン味にあふれてこそのキングダムでしょ?と。 もっと言えば別にこれならキングダムじゃなくてもよくね?と思えてしまう、重要なキングダム的な何かが決定的に足りてない…僕にはどうにもそう思えてしまってしょうがない、そんな映画でした。[試写会(邦画)] 6点(2019-04-16 02:19:00)《改行有》

24.  君の膵臓をたべたい(2017) 《ネタバレ》 原作既読です。 元々ラノベとして書かれた原作は「孤高を気取るただのコミュ障の僕」と「秘密を抱えたクラス一の人気物女子」が仲良くなるというラノベありがち定型フォーマットで書かれた凡庸な小説なんですが、「四月は君の嘘」あたりに通ずる(これもパターンの)「死んじゃうヒロインのお涙頂戴感」が一般にちょうどいいツボを突いた事で、予想外にヒットしたんだと思います。 という事でアニメ映画が先に進行していたところに、人気便乗で後から製作された実写版が先に完成し公開となったわけですが…この実写版は「大人パート」という原作に無い要素を入れた事が作劇的にかなり大きな影響を与えていて、原作を知っている身からすると「あぁこう処理したんだ」というある意味宝探しのような面白さがありました。 というところで主に原作との違いで気になったところを。 まず一番大きな違いは、こちらには大人パートがある事で「彼女は間違いなく死んでる」というのが観ている側にあからさまにわかってしまう点。 原作であれば「死ぬ死ぬ言いつつも実は違う展開もあるかも…」と読んでいる途中で先が読めない感があるんですが、この映画だと前半から死んでるのがあからさますぎますよね。 だからもう死んでるのを前提で映画を観るしかないっていう。 あと彼女が死ぬ直前の「今から全力で事故かなんかにあいますよ」的な撮り方もいかがなものかと…あそこはそれを匂わせないようにして撮らないとだめでしょ。 実際、ストーリーを全く知らない嫁があのシーンで「これ交通事故にあうの?」と言ってましたし。あれはあまりにもセンスがない撮り方だったと思います。 そもそも通り魔の伏線も原作より弱いので、あれそんな伏線あったっけ?くらいの感じになっちゃってますよね。 ラストのまとめ方も大人パートが存在しない原作とはだいぶかわってくるわけですが、映画オリジナルとしてわりとまとまってましたし、特に最後の「君の膵臓を食べたい」は綺麗にまとまっててよかったと思います。 総じてありがちなラノベ原作の雰囲気をそれほど壊さずよくまとまっていたと思います。 後追いのようでいて実は実写より先に製作に入っていて原作者がシナリオに参加しているというアニメ版がさてどうなるか…というところでしょう。[地上波(邦画)] 7点(2018-08-20 00:31:39)《改行有》

25.  恐竜・怪鳥の伝説 なんと私、この映画(同時上映だったドカベンも)を子供の頃劇場で観たんですよね。 今は中国あたりを「パクリ」だ「民度が低い」と叩いてる日本人ですが、この頃の日本はまさに昨今の中国同様に民度も低く(海外ツアーの民度の低さが話題になってました)、映画等でもパクリが堂々と行われてました。 映画会社は、流行り物があればすぐ乗っかって安直な映画を連発。たとえば「ノストラダムスの大予言」のような一周回って面白いのかも、と思えるような怪作が沢山作られていたのです。 この映画もそんな安直乗っかり映画の一本で、ジョーズのヒットやネッシーブームに乗っかったもので、当時の基準で見てもひどい代物です。 なにしろ登場する恐竜を糸でひっぱてるのが観えちゃってるんですからねぇ… アマゾンプライムで配信されてたので懐かしさもあって再見したんですが、オープニングのサムい歌でもう泣きそう。 渡瀬恒彦(若い)のなぞのメッシュシャツ等とにかくツッコミどころが満載(というかツッコミどころしかない)映画で、セットなども非常に安っぽく、本当に観るに耐えません。 昨今安直な漫画の映画化ばかりと言われる日本映画ですが、少なくともこんなアホ映画を作らなくなっただけ大きく成長したと言えるのではないでしょうか。[映画館(邦画)] 2点(2018-02-01 14:05:54)(良:2票) 《改行有》

26.  キャビン 《ネタバレ》 全く前知識無くこの映画を観る、という幸運に恵まれたため最後までワクテカで観る事ができました。 これほどネタバレ無しで見るべき映画はそうそうないと思います。 過去のホラー映画の存在を踏まえてのメタフィクション映画というものは、本質的には王道ではなく邪道であるのは確かで、そういう意味で高得点をつけづらいタイプの映画ではあるのですが、ただただこの映画は「好き」です。 ラスト直前のシガニーウィーバーが出てきた時のデジャビュ感はすごくて、「あれ、なんだっけあれあれ…そう宇宙人ポール!」と数秒悩んでしまいました笑 あと、この映画のヒロインを演じるクリスティンコノリー、かわいいし体形もエロくてめちゃくちゃ好み! 登場のショーツシーンだけでなく中盤以降ももうちょっとエロいシーンがあれば最高だったんですが…それはこの映画の設定的にビッチ担当の仕事ですから望むべくもありません、残念! てかこの女優さん、全然知らなかったので調べたらこの映画の時点で30歳をとうにすぎててびっくりしました。 ナチュラルに女子大生役やってたのにそんな年齢だったとは! なんのかんの言って一番の魔物は女性なんですね、というお約束を書いといてこのレビューを終わりたいと思いますw[インターネット(字幕)] 7点(2017-12-30 00:24:54)(良:1票) 《改行有》

27.  機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル リアルタイムでガチガチのガンダム世代です。 世代的にスターウォーズや松本零士ブームのリアルタイム真っただなかの世代なわけですが、当時から「ガンダムの方が面白い」と思ってたんですからほんとにガチ。 そんな世代にはドンピシャの当時(とその後出てきた)の裏設定をベースにコミカライズ、さらにそこからアニメ化した作品なわけですが… なんなんでしょうか、この面白くなさは。 たとえば(ファーストではハモンのラル仇討につきあった)タチ少尉とか、フアンが見たらくすりと笑える細かいキャラのオンパレードなわけですが、とにかくストーリー自体が面白くない。 だいじな「遊びの部分」がないんですよね。ただただなんかそれっぽいストーリーを描いてみただけ。 このTHE ORIGIN は富野ではなく安彦良和が(もともと)話をすべて書いてるわけですが、富野と安彦のストーリーテラーとしての資質の差が露骨にあらわれた感じになっていて、残念ながらガンダムではない別の凡庸な何かになってしまっています。 富野ガンダムの魅力は、富野特有のけれん味のある数々のシーン、セリフ、演出にあるわけですから、そういう富野要素がないだけで、ガンダムとは全然違うものになってしまうんだな、と実感してしまうわけです。 安彦は絵はいいんですが、アリオンなどを見ても残念ながらストーリー構築面ではイマイチですから、お話作りに関しては他の人に任せた方がいいんじゃないかなぁ…と個人的には思います。 てか、クラジョウ、アリオンなどこの人が監督したものを観て面白いと思った事がないので、単に僕がこの人の作風を嫌いなだけかもしれません、っていうかきっと単にそうなんでしょうね。[インターネット(邦画)] 4点(2017-12-27 15:44:14)《改行有》

28.  キンキーブーツ 《ネタバレ》 イギリスの片田舎ノーサンプトンを舞台にした映画なわけですが、あら不思議、見ているとまるで邦画か日本のテレビドラマを見てるような既視感があります。 なんででしょうね? 例えばまだ前半、ローラが男性従業員からの小イジメでトイレにこもるシーン、従業員がトイレの外で聞き耳を立てるシーンですが、これがもうめっちゃくちゃ邦画でありそうな空気感。 映画全編そんな印象で…というか一度そう思ってしまうと、もう「邦画っぽい」という印象が自分の頭から離れず最後までその印象のまま観てしまいました。 ぶっちゃけキャストと場所をそのまま日本に変えて同じ演出でも全然違和感ないんじゃね?と思ってしまう不思議な映画でした。 ストーリー構成もお約束をきっちり抑えながら小波乱を乗り越えていく定番のストーリーで、驚くようなシーンは全くないかわりに「ここでこうなるだろう」と観客が期待するシーンでは必ずそうなる、という観客的に極めて安心感がある映画。 まぁ逆に言えば、観ている側が驚くような展開や感動がまったくない完全予定調和の中で進行していくストーリーは「そこそこ面白い」以上の映画をこの映画に与える事を困難にしていて、実際このサイトでの点数を見ても7点8点が大量にいる代わりに9点以上はほとんどいない…というわかりやすい点数分布になっていて、この点数分布を見るだけでどんな映画なのかがわかる、そんな映画になっています。 よく言えば、安心して観る事ができるそこそこハートフルな小品であり、悪く言えば「そこそこ面白いけど、まぁ別に観なくてもいいような映画」だったりします。[地上波(字幕)] 6点(2017-06-26 23:34:13)《改行有》

29.  96時間 《ネタバレ》 映画全体の尺を考えると、実際に娘がさらわれるまでが異常に長く感じます。 初見のときは「え、必要なのはわかるけど前半こんなに引っ張って尺は大丈夫か?」と心配になりましたが、でも大丈夫。 なにしろ96時間しか猶予がありませんから、お父さんは休むことなく情け容赦なく駆け回ってあっという間に事件解決。 その情け容赦なさは、観ていてちょっと引いてしまうほどで、相手が悪党とは言え殺して殺して殺しまくります。 世のお父さんの娘への愛情ってのは、実際のところかなり複雑でかなり無限大なもの。 世のお父さんっていうのは、だいたい、自分が娘にとっての永遠の特別な恋人でありたい、こっそり(あるいは隠すことなく)そう願ってるわけですが、そのお父さんの気持ちが全編にあふれかえっているある意味とても気持ち悪い映画でもあり、特殊なシチュエーションの元にそのお父さんの気持ちを見事なまでに描き切っている変態映画です。 だけどまぁ徹頭徹尾それを貫いている分、観ていて面白いのも確かなのです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-03-02 10:39:11)《改行有》

30.  機動警察パトレイバー2 the Movie 《ネタバレ》 このサイトのマイページにある「好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧」。 そこに出てくる映画の中には実は観たけどレビューを書いてないだけっていう映画が何本かあります。 そのうち何本かはレビューを書いてしまいましょうというシリーズ。 という事で日本アニメ映画史上に燦然と輝くこの映画です。 私、この映画、LDまで買ってもってました。 その上で、あえて言いますが、個人的にはそこまで面白くありませんでした。というか「あんまり好きじゃない」が正確でしょうか。 評価が高いのはわかります。とにかくちょー力作なのです。 竹中直人の声がボソボソしてて何言ってるかよくわかんないのも(普通のアニメだったらダメなんですが)この映画の場合は、いい味になっています。 竹中直人が声をあててて「そこらの日本の実写映画よりすごい」と絶賛したというのもわかります。 しかししかし、内容はもはや完全に押井守なのです。 ハードで暗くて観念的、あれこれ語りたがりです。 そもそも、これはもはやパトレイバーじゃありません。 「特車二課っぽい人達が脇役で出演する全く違う映画」です。 監督の色がよく出ていてものすごく真摯に作られた傑作であることは認めますが、僕がそれほど好きな映画ではない、もっと言えば「パトレイバー」ではないとは言えます。 それでも8点はつけてしまう、そこはこの映画の力でしょう。絶賛されるのもむべなるかな、ってとこでしょうか。[レーザーディスク(邦画)] 8点(2016-12-13 11:18:00)《改行有》

31.  キャリー(1976) 《ネタバレ》 わたくし、この映画との最初の出会いはわりと悲劇的な状況でありまして、高校生くらいだったでしょうか、たまたま昼下がりにテレビをつけたらこの映画を放送してたわけですが、それがなんとラストの5分くらいのところ。 なんかわからんけど女性がお花を供えたらお墓から手が出てきて…ってとこで「なんだろうこの映画」と思ったのがキャリーとの出会いでした。 いきなりラストだけを観るというのは映画との出会いとしてはわりと悲劇だと思うのです。 もっともこの映画の映画的なアレンジ部分であるその「手が出る、しかもそれが夢」というとってつけたようなお化け屋敷的ラストシーンに関してはわりと賛否両論あるところですし、そもそも映画の本質的にどうでもいいシーンだったのは幸いだったと言えるでしょう。 その何年か後、改めて観たときにはちゃんと映画を新鮮な気分で観る事ができました。 これがたとえば『「ソウ」のラスト数分だけを偶然観ちゃいました』なんかだったら後から取り返しがつかなかったと思います。 そういう意味では最後にどうでもいいシーンを入れてくれたデパルマは偉かったと言えるでしょう、うん。[地上波(吹替)] 7点(2016-11-14 23:57:16)(笑:1票) (良:1票) 《改行有》

32.  君の名は。(2016) 《ネタバレ》 2018/01.03更新:自分の気持ちに素直になって10点に変更します。なんとなくこういうあざとい映画に10点あげちゃいけない気がしてスカしてたんですが、素直に点をつければこの映画は間違いなく自分にとって10点です。 以下初見のときのレビュー 今年の邦画ナンバーワンはシンゴジラで決まりだという流れの中、突然やってきたダークホース。 あれだけ話題のシンゴジラはいつのまにか置き去りで今や話題になる映画は「君の名は。」ばかり。 (モーニング娘。と同じで「。」がポイント) 新海誠というと「雰囲気の良さが売りで煮え切らない恋愛物の小品を取る監督」というイメージしかなく、この映画にしても予告を見る限り定番の男女入れ替わり物で全然目新しさを感じられなかったので観るつもりはなっかたのですが、しかしこれだけ話題になる(しかも口コミで観客が増え続けている)となるとこれはもう観るしかないという事で劇場に足を運んだわけです。 いやーよかった。 これほんと素直にいい映画でした。 予備知識を全く入れずに観たのもプラスで、予想外の展開に驚きながら映画を観る事ができたのでストレートに映画のよさを味わう事ができました。 新海誠、ダイナミックなエンターテイメント映画撮れるんじゃん! 確かに劇中に細かい突っ込みポイントが多すぎるんですが(あの年齢で3歳違えば高校→中学の年齢なわけで実際に電車で瀧を見た時に外見でおかしいって気づくだろ、とか)、映画的ご都合主義って事で個人的には許せます。 また内容的に確かにいまさら感のあるセカイ系SF(FはファンタジーのF)ですし甘ったるい恋愛物。ダメな人はダメなんだろうな、と思います。(まぁ恋愛物なのは明らかなんで苦手な人はそもそも観に行かないでしょうが、厨二セカイ系だとは予想しませんよね…) でも50年以上生きてて思いますが、何十年たとうが恋愛っていうのは甘酸っぱいものだし切ないものだしそこが素敵なものなんです。 さて、この映画の内容について詳しく書いていくと軽くブログ一本分くらいの内容になるので、あえて今回一つとりあげるなら、声の演者さんのすばらしさ。 10年以上前から、なぜか日本の劇場アニメでは、ジブリにしろ細田守ものなどでも、それがおしゃれだと勘違いでもしてるのか実写映画へのコンプレックスなのか、謎の下手くそが声を当てるケースが多く見受けられ、正直言ってそれだけで観る価値がなくなっているアニメ映画がいくつも製作されてきました。 実写映画で棒演技の素人が主役を張るなどドキュメント映画や企画物でもない限りありえないわけですが、なぜか一部の大作劇場アニメではそういう事が普通に行われているのです。 海外のアニメ、例えばピクサーなどの日本語吹き替えは厳しいオーディションで選ばれているためどの映画も実に素晴らしいのに、なぜ海外物ですらちゃんとやってる事を日本の大作劇場アニメで出来ないのか?と幻滅する事が多かったのですが、この映画ではそんな事は全くなく声のキャストは自然で本当に素晴らしかったと思います。 主演の神木隆之介にしろ上白石萌音にしろ、共に本職の声優ではないわけですが、難しい男女入れ替わりの演技を上手くこなしていて観客を映画に引き込むだけの力がありましたし、長澤まさみや谷花音、それにテッシー役の成田凌など、声優を本職としない人が自然で素晴らしい芝居をしていたのは本当に観ていて心地よかったです。 この映画のヒットを機に「不自然なくらいへたくそな人にわざと声を演じさせる」日本の一部劇場アニメに見受けられる悪癖がなくなる事を切に願います。 それからごく個人的な事ですが、私は新宿の東宝で観たのですが、新宿でこの映画を観ると鑑賞後に道を普通に歩いているだけで話題の聖地巡礼ができるのです。 シンゴジラもそうですが、映画に「よく見知った街並」が出てくるとやっぱり観ているときの気分が違うんですよね。 この映画のヒロインのように「田舎はいやだ東京に行くんだ」と高校卒業後すぐに東京に出てきた自分的には、こういうとき東京に出てきてよかったと何十年たった今でも心の底からそう思います。 何より大事な人と出会えたのも東京での事ですしお寿司。 ビバ東京![映画館(邦画)] 10点(2016-09-26 20:15:34)(良:1票) 《改行有》

33.  キャプテン・フィリップス あらすじだけをしゃべるとほんの数行しかないようなシンプルな話なのに、これだけの緊張感で2時間以上見せてくれる、これぞ映画って感じですね。 ソマリアの海賊はニュースでしか見聞きしなかったわけですが、こうして実話ベースの映画を見ると本当にこの海域を運行する船員さんは大変だったんだなぁ、と改めて実感しました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-10-26 10:58:25)《改行有》

34.  キャリー(2013) 《ネタバレ》 あれ、意外と評判悪いですね。 一言で言えば、デパルマ版と比べると良くも悪くも普通の娯楽サスペンス映画になっていて、それをどう評価するか…ってとこでしょうか。 ぶっちゃけ「こりゃいじめられるわ…」という空気を全開で醸し出していた前作のキャリーと比べるとクロエのキャリーはかなり普通の子で、その違いがまさにこの2作の違いだと言えます。 原作小説を読んだのはもう20年は前なので小説との比較はできませんが、個人的には前作と比べて普通の人がとっつきやすいライトな本作はアリだと思います。 まぁラストのひび割れシーンはちょっとチープすぎるんじゃないかと思いますが… あと、あんなカラのバケツが落ちただけで死ぬかどうかはかなり疑問なんですが… [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-15 17:58:13)《改行有》

35.  桐島、部活やめるってよ 《ネタバレ》 映画のキャラとしてはリアルすぎ、リアルな人物像としてはデフォルメされすぎた中途半端な登場人物がどうでもいい話をダラダラと見せる、見終わった後で「それで?」と思わず突っ込んでしまうつまらない映画。劇中、映画部顧問の先生が「自分の周囲5メートル(10?)の映画を撮れ」なんて言って映画部の子達が反感を持つわけなんですが、この映画はまさにその自分の周囲のみで描かれたドラマも何もないエンターテイメントのかけらもない代物で、そりゃ映画部の子も「君吹く(なぜかラノベ風にタイトルが省略されてるのが笑える」に反感持ちますよね。面白くないもの。おそらく、その映画部の部員の気持ちを証明するためにあえてつまらなく撮った映画なんでしょうね。いっちゃなんですが、自分が普通に暮らしていても周囲にもっとドラマはあります。映画の中で描かれるドラマが、リアルな自分の暮らし以下のダイナミックさしかないってエンターテイメントとしてダメでしょ。[CS・衛星(邦画)] 3点(2013-12-30 21:32:41)(良:1票)

36.  恐怖の報酬(1953) 《ネタバレ》 フリードキンのリメイク版しか観たことがなかったんですが、最近機会があってついにオリジナル版を観ました。 スーパーマリオのオリジナルとしても有名な映画ですが、いやー前半のだらだらした人間模様が長すぎます。まさかトラックでブツを運び始めるまでに1時間以上かかるとは…。 しかもそれで人間関係描けているかというと…正直そうでもないですよね。運び始めてからはそれなりに面白く特に世間で評判の兄貴のダメっぷり演技はさすがなんですが… カンヌベルリンと賞を総なめして名作と名高い映画ですが、世評を度外視して素直に今の自分の感覚で点をつければ甘くつけて6点ってとこでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-11-16 00:15:02)《改行有》

37.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》 長い、長いよ!スレッガーさん!とか言いたくなる上映時間。 普通の映画だったらもう終わってる2時間経過した時点で、まだコングはニューヨークについてない…どころかつかまってさえいません。例の島のシーンがさすがに長すぎるんじゃないかと(首長竜とかいらんでしょ)。サービス過剰もすぎると下品になるわけですがそれを好きだって人も多いわけで、そのあたりピータージャクソンっていうのはラーメン二郎となんだか似てる気がします。 てか、まさか一人の女をめぐって男二人が火花を散らすっていうのをこんなに全面に押し出してくるとは…って感じでした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-11-16 00:10:47)《改行有》

38.  ギフト(2000) 《ネタバレ》 きわめてフツーのサスペンス物。特筆する部分もあまりないこの映画、一番の見せ場はケイトブランシェットが子供のペンキでこけたときにピンクのパンツが一瞬見えるところのような気がする。[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-10-23 12:25:57)

39.  キック・アス 《ネタバレ》 映画中に主人公のモノローグでも語られますが、「大いなる力には大いなる責任が伴う」というスパイダーマンのセリフへのアンチテーゼが本映画の最大のテーマだと思います。 「大きな力には大きな責任が伴う…じゃぁ力のない者には何の責任も伴わないのか?」 もちろん実際にはそんな事はないわけで、力があろうとなかろうと、人間が生きている限り何かの責任は常にとらなくてはいけないわけです。 そうは言っても力はないわけですから、責任とか言われてもかなり困るわけですが…人生ってほんとに大変ですよね。 [地上波(字幕)] 9点(2013-10-14 01:27:20)《改行有》

40.  キサラギ 《ネタバレ》 すでにここのレビューで語りつくされてる感はありますが...「12人の怒れる男」を彷彿とさせる緊張した密室劇。場面こそひとつですが、しかし感情面では笑い泣きまた笑いと激しく感情をゆぶられるすさまじいまでのジェットコースタームービーです。一つの部屋の中での5人の芝居だけで観客を釘付けにしたまま映画の最後までひっぱるんですからその完成度は破格。 確かにたとえばユースケの正体なんて話の相当早い部分でほとんどの観客にはモロバレだろうし、個々の伏線は比較的簡単なもの。でもそれがきっちり処理されていくところがやっぱりたまらなく面白いわけで、しかも最後まで見ると、あら不思議、当初はわりと微妙に思えた登場人物達をなんだか好きになってる自分に出会えちゃうじゃないですか。これってかなりいい映画だったって事ですよ。 後半のプチプラネタリウム以降は映画を振り回しすぎの感があって興ざめですが、でもアイドル映画としてwwあの応援ダンスシーンは有かとww とはいえ、やっぱり最後はやりすぎ....orz...[映画館(邦画)] 9点(2007-10-06 19:50:43)《改行有》

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