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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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41.  銀魂 ま、とりあえず、こんな作品をこれだけ自信満々に作って見せる、ってのは、ご立派なことであると思います、ハイ。     なかなかこのノリには、ついていけませんが・・・[地上波(邦画)] 6点(2018-09-11 20:55:20)《改行有》

42.  キングコング: 髑髏島の巨神 サミュエル・L・ジャクソンが闘う気満々な点といい、おそらくは「大人の事情」によりムダに東洋人がキャスティングされている点といい、おお、これはまさに『極底探険船ポーラーボーラ』ではないか・・・いや勿論あのヘナチョコ映画が本作に1オングストロームたりとも影響しているとは思わないけど(単位として正しいのかもワカランけど)、それにしても、ヘナチョコとは言えあのヒロイズム、そのカケラくらいは本作に注入してやりたい気がしないでもない。 馬鹿正直にモンスター映画として作品をひたすら肥大化させてしまったピーター・ジャクソン、アレに比べると、確かに本作は賢く立ち回っている気はします。全編がクライマックスとばかり、始終ガチャガチャやっているけれど、要するにこれって、クライマックスが無いのと同じ。ピーター・ジャクソンはジュラシックパークシリーズを叩きのめすべく、馬鹿正直に3頭も肉食恐竜を登場させてキング・コングと戦わせてみせたけど、本作なんて、何も欲張らない、何も気負わない、ただ、巨大コングをお披露目すればそれでよし。物語も、本作を通じて結局、何も起こらなかったに等しい。そう、次に繋ぐための、あくまで序章なんです。ってな感じ。 ヒロインに対するコングの態度も煮え切らない。けど、こういうシーンも一応、入れときましょう、ってか。 ってなワケで、どうしても感じてしまう出し惜しみ感。カッチョいいシーン、迫力あるシーン、それなりに楽しめるんですけどね。ただそれが、ほどほどのところでとどめられ、表面的にただ並べられた感じ。エピソードが有機的に絡みあっていた『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』の、いかに素晴らしかったことか(そりゃチープだけどさ)。 たぶん、これはたぶんだけど、本当はもっといろいろと怪獣映画としてのアイデアがあるにも関わらず、シリーズを念頭に、ちゃっかり温存してるんじゃないのかね。 もしそうなら、商売っ気があり過ぎ。もしそうじゃないのなら、次が本当に心配。[ブルーレイ(吹替)] 5点(2018-08-15 11:19:38)(良:2票) 《改行有》

43.  北の桜守 まず、吉永小百合と阿部寛が(母と子ではなく)夫婦だということが、すぐに呑み込めなくって。親子にしちゃいやにラブラブに見つめ合ってるなあ、と思ったら、なんと夫婦なのでした。まあ、これが最終的に、息子役である堺雅人と向かい合う場面につながるんだから、いいんでしょうけど。 いやホント、何とも言えんのです。吉永小百合、さすがに小中学生の母親には見えないし、と言って、認知症の入った老人にも見えないし。というワケで、我々観る側の順応性が問われます、ハイ。 まあ、もともと本作、リアル一辺倒じゃないんです。ところどころの場面では、「舞台劇」として物語が描かれます。しかしこの構成が、成功と言えるかどうか。 そもそも、ちょっと内容が盛り沢山過ぎ、欲張り過ぎ、かな、と。後半、息子とさまざまな場所に行き、あんなことがあった、こんなことがあった、と苦難の人生が語られていくのですが、我々にしてみれば馴染みもなにもない場所で、細切れにエピソードを見せられ、雑多な印象。唐突に、雪道で行き倒れになりそうになる回想シーンが挿入されたりするともう、実際にそういうことがあったと言いたいのか、一種のメタファーとしてのシーンなのか、区別がつかなくなって。ここにさらに「舞台劇」の挿入、ともなると、印象はボヤけるばかり。 2人の息子のうち、物語の途中で長男が登場しなくなることが、物語のポイントとなりますが、これもいささか説明的。一方で、桜の木というのもポイントなんだろうけれど、もうひとつ思い入れが感じられない。 2時間あまりの上映時間ではとても描き切れない苦難の数々、ってなコトなんですかね。もしそうなら、そもそも映画に向いていない題材、ということになりますが。 でも、堺雅人は、イイですねえ。なんというか、あのイヤらしい視線(笑)。これも一種の色気でしょう。 それにしてもデカい、阿部寛。[映画館(邦画)] 5点(2018-08-05 16:26:24)《改行有》

44.  岸辺の旅 浅野忠信が何とも言えず飄々としてて、これで実は死んでるだなんて、到底思えない(笑)。死というものがまるで大した事件じゃないみたいに語られる、その一方で、深津絵里は旅先でそうとは知らず不用意な行動をとっては叱られてしまう、日常の方がよほど事件が多いワケですな。まさかこの人に、こんな些細な(と思っていた)行動で叱られるなんて。 映画観てる我々からすると、唐突に登場した浅野忠信、どういう人なんだろうと思っていると、旅先それぞれで「異なる人物」になってみせ、何者なのやらさっぱりわからない。でもこれ、一種の「昼間のパパは~ちょっと違う~」ってヤツ、ですかね。違うけど、でもパパは確かにパパなんです。 さまざまな一面を見せるけど、やっぱり夫は夫。と思ったときが、別れの時。派手な濡れ場という訳じゃないけど、印象的なラブシーンでした。 映画に何度か登場する、風に揺れるカーテン。これだけしっかり揺れられると、逆に揺れていないカーテンが妙に不気味だったりします。[CS・衛星(邦画)] 8点(2018-06-30 01:46:58)《改行有》

45.  傷だらけの栄光 若き日の「ロバーツさん」と「オハラハン隊長」がチンピラ仲間として登場するのが見ものと言えば見もの。18年後にはダブル主演ということで、冒頭のクレジットも「左下」「右上」に配置されて同格扱い。その二人が本作では、片や主演、片や端役。 そのポール・ニューマンですが、本作ではどうも演技過剰で浮いている感じ。ロッキー・グラジアノ本人に取材した部分もあるのかも知れないけれど、とりあえず「しっかり演技しなきゃ」と、ハリキリ過ぎなんですかねえ。この人やっぱり、横にレッドフォードみたいなイモっぽい人を付けてあげると、ちょうどバランスが取れるのかも知れない。 ま、しかし、本作の主人公自体が相当に破天荒な人物ですから、浮いた演技が多少鼻につくところがあっても、一方でそれが、作品のユーモアにうまく結びつく瞬間もあったりする訳で。 で、そういうユーモアを、はたまた迫真のボクシングシーンを、時に意表を突く形で、カメラが巧みに切り取って見せてくれます。クライマックスの試合における、たまらない臨場感。 主人公の地元では皆ラジオにかじりついて応援している、ってな場面、さらにクライマックスを盛り上げていて、『ロッキー』でもこれを参考にしたんでしょうなあ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-05-26 02:56:42)《改行有》

46.  キングスマン: ゴールデン・サークル とりあえずお腹いっぱい楽しませてもらって、どうもありがとう・・・ と、まあ、それなりに満足もしたのですが、ううむ、やっぱり続編って、難しいねえ。 エピソードを巧みに組み合わせつつ「あーほんとバカだねえ」という世界を作り上げた前作。ほんとバカでした。 どうもこの続編と言うヤツ、「続編を作る必然性とは?」という部分にこだわってしまい、どんなバカバカしいことをやろうとしてても、理屈っぽくなってしまう。コリン・ファースを再登場させる図々しい強引さは結構なのですが(前作の後、遺体の回収もしてなかったのか!?)、はたまた治療シーンを物語のパーツとしてうまく取り込んでたりもするのですが、それでもやっぱり、理屈っぽいクドさが感じられてしまう。 そう思うと、あのインデペンデンス・デイの続編なんて、よくここまでデタラメができたもんだ、と。いや、スゴかったね。ヒドかったけど。 もちろん本作も適当っちゃあ、適当。ドラッグの問題があったり、それを利用しようとする動きがあったり、という皮肉には、文明批判っぽいものがあって、ステイツマンのアナクロぶりとの対照が際立ってる。キングスマンの面々が生身の犬に愛着を持ってる一方で、悪役は凶暴なロボット犬を買っている、なんてのも、そういう「反文明」の一環かしらん。なんて思って観てると、最後は「それにしてもドローンって便利よね」という正反対のオチが待っていて、ズッコケてしまいました。ははは。 ラストはやっぱり、鏡の自分に向かい合うシーンでシメるんだね。こういうのも本来ならもう少し感動的な場面なんだろうけれど、ちょっと理屈っぽいんだなあ。 ま、でも、楽しかったです。[映画館(字幕)] 7点(2018-02-08 20:22:33)《改行有》

47.  菊次郎の夏 『キングスマン:ゴールデン・サークル』を観に行く直前に、たまたま家で観てたのが『菊次郎の夏』で、この2本を続けて観る事には何の必然性もないし、誰かに勧めようとも思わないんですけれど、『キングスマン~』の中に、〇〇器に逆さに突っ込まれて天井に向かって突き出た足、ってのが出てきて、そういや『菊次郎の夏』でも、犬神佐清よろしく水中に頭から突っ込んで逆さになってる場面が出てきて、何だかこんなシーンばかり見る日だな。というか、要するに、人間がサカサマになってる光景ってのは、金のかかった超大作であれ、そうでない作品であれ、いつでもどこでもオモシロいんですね。 むしろ、たまたま続けて観てしまったことで、金をかけず体を張ってそれを見せてくれたコチラの作品に、妙な親しみが湧いてきます。 この作品、監督自身が、ロクでもないオッサンを演じていて、本当にロクでもないんですが、1割くらい、どこか憎めない、いい味を出していて、そのたった1割が、映画が進むに従って輝きをもち、オッサンそのものの印象を変えていく。題材からしたら、本来なら彼とともに旅をする少年の方が主人公となるべき存在なんでしょうけれどね。しかしこの少年にあまり目立った演技をさせず、我々が少年にばかり肩入れしないようにさせることで、あ、これはオッサンの成長物語でもあるのだな、と。何しろ、タイトルが、「菊次郎」の、夏。 マンガのように、シーンの間を飛ばしをブツ切りにしてみせる面白さがあれば、さまざまなバカバカしい小ネタの面白さがあり、思わぬところで思わぬヒトが役者として登場する面白さも。 時にはシンミリしつつも、この遊び心が、何とも楽しいのです。[CS・衛星(邦画)] 8点(2018-01-31 22:36:53)《改行有》

48.  ギャンブラー ストーリーらしいストーリーもないモヤモヤとした流れの中、一種のはみ出し者のような主人公の生き様や人となりが描かれ、ラストの銃撃戦では唐突で露悪趣味のような残酷描写も見られる。と来れば、『タクシードライバー』を思い出したりもする訳で、そう考えるとこの映画、結構、先取りしているんですね。というか、『タクシードライバー』ってもしかしてこの映画を参考にしてませんか、とも思っちゃう。 ただ、『タクシードライバー』の方はもっと表面的な感じがあって、何だかとっても浅い内容なのかも知れないけど、やたらにカッコいい。音楽もイカしてる。とってもアタマのいい人が作った不良映画(決して優等生映画じゃない)だと思える。それに比べると、この映画、もっと誠実で、もっと泥臭くて、音楽も湿っぽくって、要するにイケてない。そこに本作のもつ哀しみもある。 なんやかんやあったけど結局、すべては噛み合わないままの、すれ違いだったのかね、という、哀しさ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-06 22:52:27)《改行有》

49.  キャノンボール2 無許可の公道レースを題材に、スターをひたすら羅列しお寒いギャグをひたすら羅列するカーアクション映画の第2弾。これ、1作目より好きなのよね~。こちらの方がギャグが冴えてると思う。って、どちらも極寒ギャグであることに変わりはありませんが、若干、冴えてるかと。 久しぶりに観て大いに楽しませてもらいました。ずいぶん久しぶりなもんで、あ、ヘンリー・シルバが出てたんだ、とか、ゴッドファーザーのテッシオさんが出てたんだ、とか。 ジャック・イーラムはさすがにあまりにも強烈な印象なので、忘れようったって、忘れられませんが(もはやこのヒト、普通の映画に出演して普通の役をやってる方が、違和感あったりする)。 いずれにしても、最高の名演は、オランウータン君で決まり。[CS・衛星(吹替)] 7点(2017-04-24 21:35:58)《改行有》

50.  キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー 冒頭に、船上の戦いを一発カマシてはくれるけれど、それを除くと最初の方は、この作品の中身と関係あるとは思えない、どうでもいい「余韻」に延々と浸り続けているような感じで、もう勝手にせえ、と。ホント、どうでもいいっての。 もちろん途中からはしっかり加速して、金かけてますCG使いまくってます、という訳ですが、こういうCG、この作品でしか見られないものだったら貴重だけど、「昨今、アリガチ」としか言いようがない。それもこれも、戦いの中にサッパリ危機感が感じられないからで、まさに、ただのCG。そりゃま、確かに手が込んでてスゴイし、こういうのをただ眺めてるのも正直、嫌いではないですけれども。 ロバート・レッドフォードに似てはいるけれど、まったくスターのオーラを感じさせないオジサンが約一名、出演しておりました。[CS・衛星(吹替)] 5点(2017-04-18 22:10:37)《改行有》

51.  金融腐蝕列島[呪縛] 《ネタバレ》 総会屋への利益供与事件に揺れる銀行を舞台に、再生に向けた中堅社員たちの奮闘が描かれる。大荒れが予想される、事件後初の株主総会を、無事に切り抜けることができるのか? ってなオハナシですが、まずはこの小難しくなりかねない内容をスリリングな娯楽作にまとめた手腕は、お見事です。 ただ、気になることは色々あって、この会社、そもそも企業体質自体に問題があるだろうに、「現在のダメ幹部」対「一部の熱血社員」という構図に落とし込み、現トップさえ一掃すれば良し(あとは外敵だけだ!)、みたいなノリが、ちと楽観的すぎるんじゃないか、と。ラストの独白によると、大蔵省の方はちゃんと末端まで腐敗してたらしいんですけどね。 クライマックスの株主総会の場面で、荒れる総会の中、新頭取である根津甚八が見せる抑制された必死さが、映画を盛り上げるのですが、その割にこのホノボノとしたオチは何やねん、と。これも随分、楽観的。 あと、椎名桔平をはじめとする脇役たちが、それぞれ個性を発揮してこれも楽しめるのですが、その反面、いちいち状況をまとめたり図星をついたりする「解説セリフ」を挟んでくるのが、ちょっと鬱陶しい。鬱陶しいけどそのおかげで物語を取っつきやすいものにしているのも事実で、映画の題材が題材ですから、ある程度は仕方ないのかな、とも。 ところでこの銀行、各社員の机の上が異常に整理されてますね。これだけちゃんとした会社なら、確かに再生できるかも???[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-12-30 10:45:47)《改行有》

52.  君の名は。(2016) 《ネタバレ》 阪神淡路大震災、東日本大震災という大災厄を前にしながらその当事者ではなかった私のような人間が持つ、3つの「思い」。いやそれは、大災厄に限られる訳ではなく、凶悪な殺人事件のニュースを目にして何ともやり切れない気持ちになった時にも持つ「思い」なのだけど。いずれにせよ、その3つの「思い」が、この作品にも色濃く反映されているのを感じます。 1つ目の「思い」とは・・・死んでいった人たちの無念や苦しさは如何ばかりか、と、つい想像してしまうこと。もし自分がその死んでいったひと本人であったなら、と。到底、生きている自分には想像などし切れないにも関わらず、ただ感じる、息苦しい思い。この作品の物語では、ズバリ、実際に他人に成り代わってしまうという設定が用いられ、しかも主人公のひとり(男)は、成り代わりえたもうひとりがすでに死んでいるという事実を突きつけられる。他人の死を自分事として認識することすらもできたはずの自分、にもかかわらず、そのチャンスは失われ、すべてはもう終わっていた、という事実。その虚しさ。 2つ目は・・・すでに終わってしまった、もはや取返しがつかない事であるのがわかっていながら、つい、本当にもうどうにもならないのか、何とかなるんじゃないのか、と考えてしまうこと。この作品は、ファンタジーとして敢えてそこに夢を紡いで見せる。本来ならばあり得ない、最後のチャンスを。 そして3つ目は・・・そのように悲しみや憤りを感じていたにも関わらず、結局は、過去のこととして忘却していってしまう自分に、気づくこと。この3つ目の点にまで踏み込んだ本作だからこそ、我々の胸に痛切に迫ってくるものがあります。 作品を通じて、どのようにあの震災と向き合うか、多くのクリエイターたちが悩み、苦しみ、格闘してきたんだと思いますが、震災への「思い」にまで真摯に踏み込んでみせた本作、しっかり感動させていただきました。[映画館(邦画)] 8点(2016-11-21 22:28:20)(良:3票) 《改行有》

53.  機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編 《ネタバレ》 いつの間にやらアムロがやたら強くなっていて、敵とつり合いが取れず、ガンダムの戦いがあまり盛り上がらなくなってしまっているのですが(やっぱり互角の戦いをしてこそベストバウトも生まれる訳で)。それでもやっぱり第2作よりも第3作が盛り上がるのは、そりゃ何といっても、ミライさんの入浴シーンよりはセイラさんの入浴シーンの方がいいもんね。とか言うのは抜きにしても。兎にも角にも、このラストの壮絶な戦い。ホワイトベースの最期、そしてガンダム「RX-78-2」(って言うんですね、先日ガンダムスクエアで初めて知りました)の最期。これらすべてを思い切って葬り去ることで、寂しさもあるけれど、なんかちょっと晴れ晴れした気持ちにもなる。いい幕引きです。[DVD(邦画)] 7点(2016-11-02 22:49:17)

54.  機動戦士ガンダムII 哀・戦士編 「哀・戦士編」というタイトルが、内容によくマッチしていて確かに上手いんですが、上手すぎるのも考えもの。何だか「この第2作のテーマは『別れ』です」ってわざわざ念押ししてるみたいで、実際、ここでは「名前をもった登場人物」の何人もの死が描かれます(第3作もだってそうやんか、と言われれば、そうですが)。しかしそこにもうちょっと意外性があってもいいのにな、と。 それも含め、テレビシリーズのダイジェストであることが、一番悪く出たのがこの第2作じゃないでしょうか。かなり雑多な印象で、多少は目をつぶるとしても、中盤でいったん映画が完全に終わっちゃったよ、というニコイチ感が。 であれ何であれ、第2作を見ておかなくては、第3作も楽しめません。だから必ず見ておかなければいけません。 【それにしても、3部作続けて見たのも随分久しぶりなんですが、主人公であるはずのアムロの出番って、途中からこんなに少なくなってたのか、というのがオドロキでした。今まで見ててそんなこと、一度も気にならなかったんですけどね。それだけ各登場人物に感情移入して見てたということなのかも】[DVD(邦画)] 6点(2016-10-20 13:42:04)《改行有》

55.  機動戦士ガンダム 子供の頃、周囲の盛り上がりを余所に、殆ど見ることのなかったレギュラー放送のガンダムですが、後に、夏休みだか冬休みだかに映画3部作をよく放送したりしてたのを何度も見て、そういう意味ではこの映画版の方に馴染みがあるのですが。しかし、今回久しぶりに見て、やっぱりキツイなあ、と思っちゃいます。基本的にテレビの再編集、それもお話の途中まで、なもんで何とも中途半端。テレビ版を圧縮して詰め込む事に精一杯で、ひとつの独立した作品としての盛り上がりには欠けていると言わざるを得ません。そういや映画版の『宇宙戦艦ヤマト』などは、無理矢理な再編集でほぼ支離滅裂だったけど、ストーリーの最後までカバーしてる上に、ツボはきちんと押さえていたので、ちゃんと盛り上がったのでした。アニメーション技術もテレビアニメにしては高かったし。その点も、ガンダムには分が無いですね。アニメとしてのクオリティは高いとは到底言えず(そこに懐かしさもあるとは言え)、そもそも、登場人物の人相が作中で安定していない、ってのはまさにテレビアニメの悪しき特徴。ガンダムの魅力は多かれ少なかれ、その「設定」にあるのであって、“スター・ウォーズ + 宇宙の戦士”とか言われつつも、それだけに収まらないものは確かにあるのですけれども、この第1作(と言ってよいのかどうか)ではまだ、「設定」の説明に終始するばかりで、その魅力が物語として動き始めているとは言えない段階です。 ↑とは言え、色々な制約の中でこれだけの動きを描き込んでいるのはやっぱりスゴイし、物語の発端を描く作品ならではの、登場人物たちの初々しい姿、素直に恐れ、素直に驚く姿、ってのも魅力的。特に、慣れぬガンキャノンの中で絶望的な闘いに身を置くカイの姿とその描写は、強い印象を残します。すみません6点⇒7点に差し替え。[DVD(邦画)] 7点(2016-10-20 13:04:08)《改行有》

56.  キャプテン・フィリップス 監督誰なんだろうと思って観てたら、ポール・グリーングラスだったのね。成程とも思えば、「ほ~」とも思う。観てる間、節々で、トニー・スコットが蘇ったのかとも思う瞬間もあったりして。実際の事件を元にしていながら、うまく娯楽作に仕上げています。でもトニー・スコットならドサクサまぎれにハチャメチャなシーンを白々しく入れてたかも知れない。 貨物船が海賊に追われる段階、乗っ取られる段階、海賊が乗った救命艇内で船長が人質になる段階、米海軍が救出作戦を実行する段階、それぞれに見せ場を設けて、飽きさせません。また、様々なリアリティ、特に海賊4人の、いかにも我々の価値観の外の存在であるような危険な感じが、映画の緊迫感に大きく貢献しております。ただ、それが、本作の限界ともなっているようにも思えて。 凶暴さそのものといった感じの4人の海賊が、映画終盤では、圧倒的かつ無機質な米国の軍事力を前にして無力な存在となっていく。その頃には4人のキャラクターにもある程度の色分けがなされていて、我々も、彼らに肩入れするとは言わないまでも、「消耗品としての悪役」とは見なせなくなっている・・・と言いたいところだけど、それならそれで、海賊4人の存在それぞれを象徴するエピソードが、やっぱり足りない。そこがリアリティとのせめぎあい、本作の限界かも知れません。 一方で、ラストの、看護師さんの淡々とした言葉と所作が、えらく印象に残ります。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-10-09 08:29:26)(良:2票) 《改行有》

57.  巨人と玩具 開高健が小説を発表してから間もなくの映画化だと思うのですが、まーずいぶん雰囲気が違います。どういう訳か、登場するお菓子メーカーの名前まで原作からちょっと変えてたりして。 原作がいささか肉付けに欠けた解説調のストーリー進行だったのに対し、この映画、超ハイテンションでこれでもかこれでもかとひたすらセリフをまくし立てる。開高作品でも「日本三文オペラ」あたりをこの勢いで映画化してたら、それはもう大変なコトになっちゃってたかも。 というテンションの高さがスリリングな作品なんですが、どーして選んだ題材が「巨人と玩具」という小説だったのか、これが謎なんです。[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-09-22 18:06:18)《改行有》

58.  恐怖のメロディ 《ネタバレ》 普通のサスペンス映画なら、か弱き女性主人公が、ヘンタイ男に付きまとわれ、襲われ、逃げ回る、ってところ。しかし本作は、主人公がムキムキ大男で、付きまとってくる逆上女を、パンチ一発で撃退してしまうという・・・。いやはや。 露骨なネタバレ、どうもすみません。 それにしても、これぞまさにイーストウッド・パンチ。彼の必殺技のひとつとなりました(ホンマかいな)。 しかしこの、男が女に襲われるという逆パターンに加え、その主人公がなかなかにいい加減なヤツでちっとも同情できない、ってのが新機軸。そういう主人公を監督自身がふてぶてしくも自信満々、演じてる。サスペンス一辺倒ではなく、音楽を巧みに・・・ではなくって全面的に取り入れているのがユニークで、雰囲気出してます。主人公とストーカー女を音楽が繋いでいるだけではなく、途中、音楽祭の場面ではもはやサスペンスそっちのけ。映画の寄り道。 あと、電話も重要な役割を演じておりました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-08-25 20:51:10)《改行有》

59.  キック・アス 《ネタバレ》 この主演のお兄さんって、『トムとトーマス』のあの少年だったんですね。そりゃ気づかんぜ。そんでもって、『GODZILLA』。この変わりよう、もう誰も信用できん(笑)。 本作にも『キングスマン』にも言えることだろうけど、主人公の「自意識」ってのが強く有って、でもそれをイジイジダラダラと描くのではなく、ぶっ飛んだ劇画の世界の中に、それをハメ込んでサラリと見せてくれる。本作の場合、オタクな主人公とそれを強調するオタク友人、一方では絵に描いたような美少女がいて、その友人もやたらに美少女で。はたまた現実離れしたスーパーヒーローが登場したかと思えば、それも将来の美少女候補だったりする。もうこの時点で、観てる我々も自虐的にならざるを得ません、ハイ。 劣等感は誰しもあるだろう、だけどだからと言って、いつまでも傍観者でいる訳にはいかない。バカバカしくって、説教臭く無くって、そして感動的な、成長物語。 ニコラス・ケイジの最期のシーン、映画史に残る、いや、何とか残したい、名場面ですな。しかし映画はそこで終わらず、むしろそこからすさまじい加速を見せる。いや、お見事。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2016-07-11 12:14:18)《改行有》

60.  キングスマン 先の読めないストーリー展開、なんてコトはよく聞くけど、本作の場合はもはや、先のシーン展開が読めない映画、とでもいいますか。とにかく意表をつくアイデア満載、しかしちゃんとちりばめたエピソードを収束させていく。実にお見事、バカ過ぎてカッチョ良過ぎて、ここまでくると、ちょっと泣けてくる(笑)。 それにしても、R15+指定。そりゃレーティングがある程度の目安になってることは認めますが、こんなおバカな映画、子供に見せないで、誰に見せるんでしょ?[ブルーレイ(字幕)] 10点(2016-05-05 08:33:03)《改行有》

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