みんなのシネマレビュー
あにやん‍🌈さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2526
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順12345
投稿日付順12345
変更日付順12345

41.  ゴールデンスランバー(2009) 《ネタバレ》 細かい部分にツッコミを入れようとしたら、それこそ無数に出てきてしまうような感じではあるのですが(たとえばマンホールのフタ1つ取ってもねぇ)、息をもつかせぬ展開にグイグイと引っ張られ、様々な伏線が実を結んでゆく気持ち良さを味わい。でも、やっぱりラストは逃げながらでもキチンと巨悪に対するケリを付けて欲しかったですねぇ。巨大な権力に対しては個人は無力であるという大前提で語られてしまっては、そこまであんなに気持ち良い映画だったのに最後でモヤモヤ、って状態で。逆にそういうオチに至るならば、もっと悪の側に有無を言わさないだけの説得力ある描写が欲しかったです。権力側の描写がワリとリアリティのないおバカ状態だし。キャスティングは見事でしたが、各人がそれぞれ持つイメージをそのまま生かしました、って感じで意外な演技は全く見られませんでした。みんないつもの毎度の演技。私事ですが、父を亡くしてしまってから初の映画、体中から立ち上るお線香臭に、劇場の端っこでじっと身を潜めての鑑賞で、なんだかちょっとだけ主人公のキモチにシンクロしたかも。[映画館(邦画)] 6点(2010-02-08 16:13:29)(良:1票)

42.  ゴジラ対ヘドラ 「ぷわあんぷわあん」って脱力系サウンドをBGMに現われるゴジラはボディランゲージも豊かで吉本芸人みたいだし、登場人物もゴジラもヘドラも、何考えてんだか意味ない行動が多いし、ヘンな映画ではあります。後年評価されもしましたが、ひたすらダラけた展開でそんなにいいデキではないと思います。そもそも核の申し子であるゴジラが、公害怪獣ヘドラを放射能でやっつけるのってどーよ?とも思いますが、この頃のヒーロー扱いされてたゴジラの口から出るアレは放射能ではなくって、正義の光線みたいなモノなのでしょうね。ミラー状の板で延々反射したりするし。おサイケだったり突如アニメだったりポエムだったりゴーゴーだったり、もう色々やってて、でもそれが映画として単にひたすらヘンなだけ、ってのも困りもの。ただし。この時代の公害をリアルに体験した身としては、この映画の雰囲気がひどく痛いです。この映画の舞台の近く、吉原の知り合いの家に行って、みんなで田子の浦の花火大会にでかけ、おじさんの背中に揺られながら帰ってきました。その田子の浦がヘドロで汚れてしまったと聞いた時のイヤな感じ。千葉の海に泳ぎに行った時、海に浮かんだ黒い油が体中にこびりついて、水着や浮き輪がダメになった思い出。光化学スモッグ警報が出るたび、体育の授業が中止になり、外での遊びが禁止になった事。それらの記憶がまざまざと甦ってきます。この映画の持つ暗く澱んだ雰囲気は、当時のあの汚れた苦しい世界を伝えています。人々の努力によって、今はかなり環境が改善されましたが、当時、公害問題をハッキリ訴えかけた映画が果たしてどれだけあったのやら。そういう意味では時代を映す鏡としての価値だけは相当に高い映画であると思います。[DVD(邦画)] 6点(2006-07-10 01:16:26)(良:1票)

43.  コン・エアー ニコラス・ケイジが寡黙過ぎて、ドラマを感じるもなにも、ちっとも何にも伝わってこないんですけど、と思いました。あと、このテの映画のパターンで、警察側があまりにマヌケ。だけど、細かいコトはどーでもいーや、って感じのアクション映画ですから、ただなーんにも考えずにあはは~、って見ていれば、ワリと楽しめます。そうそう、だんまりケイジが唯一、まだ見ぬ娘のために買ったぬいぐるみにこだわるあたりは好きです。まあ、新しい娯楽アクションの世界に出会って感動!ってな事は全然ない映画ですけど。6点(2003-12-03 23:57:26)

44.  ゴッドファーザー PART Ⅱ 私のこれからの課題映画の1つですね。映画好きになりたての頃、劇場で見て、交錯する内容に何が何やら意味不明(そりゃ前作も見てなきゃ当然ですが)。つーか、ビデオでもナンでもいいから見直せよ、おいら。名画と言われる映画を見てなかったり、遠い昔に見たっきり、というパターンが多いのがなんとも・・・。ひたすら陰鬱で、アル・パチーノとダイアン・キートンの落ち窪んだ目ばかりが印象に残る映画でした。哀しみに支配された映画、という記憶があるんですけど、どうでしょう? んんー、良かった、のか?という当時の思いを点数にしてみました。6点(2003-12-03 21:18:04)

45.  ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃 ゴジラとキングギドラがベイブリッジ脇に落下する際の、あのぽちょん、って感じは、アレでいいの? サイズがヘンな気がするんですけど。それはともかく、結構楽しめました。宇崎竜童は時々、何言ってんのよ?って感じでセリフが聴き取りづらかったですけど、新山千春頑張ってたし、キュートなバラゴンちゃんはもっと頑張ってたし。人がぽろぽろ死んでゆくあたり、怪獣ってそういうもんだよねぇ、って納得したり。ただ、ガメラはいつ出てくるの?って感じがねぇ・・・。大迫さん、遂に・・・って感じだし、渡辺裕之はいつも通りだし。そもそも何と言っても「ガメラ3」の続きみたいな物語だし。全くの別物、という道を選ぶ事はできなかったんでしょうかねぇ・・・。6点(2003-12-03 16:32:18)

46.  交渉人(1998) 当時の評判ほどには楽しめませんでした。主役二人の駆け引き、対決は面白いんですけれど、途中の銃撃シーンなんか、ダレ防止用でしょ?なんて意地悪な事考えたりして。それに、背景に存在する陰謀が言葉だけで語られるので具体的な悪の姿がちっとも見えてこず、クライマックスは唐突な感じ。もっとも、作劇上、そこをしっかり描く、って訳にはいかないのですが、やり様はあったんじゃないかなぁ?と思います。結構長尺なワリには、一切退屈しないで見られる映画ではありますが。6点(2003-12-03 14:15:06)

47.  地上より永遠に(1953) 「パール・ハーバー」の元ネタみたいな映画ですが、数億倍マシな映画となっております。単純に人が死んで悲しいとか、誰それが悪いとかじゃなくって、戦争を背景に、様々な人の様々な感情が生み出す悲劇を描いています。でもラストシーンは、「男ってバカ」って結論に達したような・・・。6点(2003-11-22 21:19:29)

48.  ゴースト&ダークネス 宣伝だとまるで未開の地に鉄道を敷く苦労物語、みたいに思えるのに、実際の中身は「ジョーズ」の流れを汲む映画でした。宣伝ミス?「ジョーズ」タイプとしては良く出来てる方、って感じで楽しめました。もう少しライオンが怪物っぽさ爆発!(全長8メートルのライオンとか、口が裂けてて牙が100本くらい並んでるとか)な方がいいんだけどな、とも思いましたが、実話の映画化ですから、そうもいかないんでしょうね。6点(2003-11-22 16:31:25)

49.  今夜、ロマンス劇場で 《ネタバレ》  どうもこの映画が好きな人は攻撃的になるようで「ツッコミどころが〜しか言わない人は人生のツッコミどころ全部刺されてくたばってほしい」とかいうツイートがあったり、「ファンタジーにツッコむなんて野暮」ってわざわざクソリプ飛ばしてくる人がいたりしたので、あえてツッコミどころ中心に感想書かせて頂きます(笑)  見る前に連想された『カイロの紫のバラ』『カラー・オブ・ハート』『ローマの休日』のモロな頂きっぷりは、実のところわりと最初の方だけで、中盤はオリジナルな感じで進んでゆきます。そこがつまんないんですけど。むしろそれらの映画のリスペクトっぷりをもっとハッキリ出してくれた方がよっぽど楽しめたんじゃないかと。あまり共感できない苦悩やジレンマでグダグダしてますからね。  で、細部に対するこだわりが薄いのが気になったんですね(ここからツッコミどころ)。  まずモノクロの世界からやってきたお姫様ならば、その色の無さをもっと物語に活かしていいハズです。ところがすぐに化粧品で色を付け、以降は後半に濡れた手を拭いて下地の色が出るまで全く触れず。土砂降りの雨の中でも一切落ちないウォータープルーフっぷりは昭和35年のコスメとしてあり得るのか?っていう。雨は彼女の色を脅かす要素として当然機能すべき存在だと思うのですけど? 第一、眼球と口の中は一体どうやって色を付けたんでしょう?  それから、ヒロインは映画の中の人ですが、オリジナルの女優に対する言及がほぼ無いのが不思議。とうの昔に死んじゃった事で言及を避けてるんですけれど、昭和35年のかなり昔っていつ頃でしょ? あの映画が作られたのは昭和15年くらいだと思いますが(『エノケンの西遊記』を基準に考えて)、間隔が20年だとするとオリジナルの女優は主演後すぐに死んじゃってたとしても、かなり昔と言えるでしょうかねぇ?  主人公(そして看護師)、マトモに働いてない状態に見えるし、ヒロインは何故かシステムを理解してるし(自分が創作物である、生身の人間の温もりに触れると消える)、多くの登場人物が主人公を盛り立てるためだけに存在してる都合のいい存在だし(嫌な人間が一人もいない素晴らしい世界!と肯定的に捉えるべきですかねぇ)。  で、最終的には映画と心中するようなもので、それはヤだなぁ(笑) 映画は所詮光と影と音の幻影なので、素晴らしいモノだけど、そこだけでは生きられないモノだから、そこを大切にする以上の、その先はあって欲しい訳です。  あの映画館は自由が丘武蔵野推理劇場とか渋谷全線座とか二子劇場とかあちこち思い出したけれど、いちばん印象が近かったのはわりと最近まで存在していた三軒茶屋中央かな?  最後の最後での『タイタニック』ラストシーンっぷりは感動っていうより、ちょっと笑っちゃったわよ。[映画館(邦画)] 5点(2018-02-17 16:58:42)(良:2票) 《改行有》

50.  ゴースト・イン・ザ・シェル 《ネタバレ》  スカーレット・ヨハンソンがキレイに撮れている映画で、その点では良かったと思います。  でも、映画は『よいこのこうかくきどうたい』みたいな判りやすさで、そういうシンプルな映画が果たして『攻殻機動隊』として正しいあり方なのかどうか。押井守のビジュアルはリスペクトしていても、その精神に対してはどれだけリスペクトできているのかいなぁ?と、少々疑問に思ってしまいます。  世界の全てを親切に説明してくれて、明確にテーマも語られるので(そしてそれはこれまでの『攻殻機動隊』とはズレていて、古めかしさすら感じるテーマで)、想像や思考を巡らす余地はありません。ラストまで快適に運んでくれる『攻殻機動隊』、その時点で矛盾してしまっているような気がして仕方ありません。ハリウッド製だから仕方ないと諦めるべき事なのでしょうかねぇ。  そこそこなバジェットのワリに安っぽい映像に見えるのは、CGが主に背景を描く事にばかり使われていて、ライブと背景とがしっかり融合したアクション場面自体は乏しいからでしょうか。未来の世界の中に存在しているって感覚は薄かった気がして、でもこの題材ならばそここそは大切だったんじゃないかと。1995年当時のアニメの再現では、2017年の画にはならないですよね。1982年の『ブレードランナー』でも1995年の『GOHST IN THE SHELL』でもない、2017年なりのSFの画の構築が全然足らない気がしました。[映画館(字幕)] 5点(2017-04-13 21:31:16)《改行有》

51.  コウノトリ大作戦! 《ネタバレ》  設定とか美術デザインとか人間側のドラマとか、いいところはいっぱいあるのに肝心の主人公のコウノトリに魅力が薄くて、となると映画全体の進行そのものがシンドくなってくるという。  主人公の思考と行動が理解できないんですよね。一貫性が無く、その場その場でどんどんブレていっちゃう。スラップスティックな線を狙っているんでしょうけれど、彼が物語の導き役である以上、そこに共感を得られるようにしてくれないとどんどんと取っ散らかった映画になっていっちゃう。  基本的には自己保身のための行動で、途中からは赤ちゃんを届ける使命感に変化してゆく、のですが、その明確な変化がドタバタの中に隠れて見えてきません。っていうか、先を急ぐ旅なのにフロートにわざと穴を開けて停滞させたのは、あれ、なんのためだったんでしょ? ちゃんと見てなかったのかなぁ。ひと休みするため?  一方で赤ちゃんを待つ一家の物語の方は家族の愛が描かれていてなかなか良かったのですが、これもそれまで子供を顧みない両親がコロリと子供寄りになる展開が唐突で、そこも取っ散らかり印象の一因かな。  あと、コウノトリ以外の鳥も色々と描かれながら、あまり活躍しない、伏線→伏線回収だけで真ん中がなかったりする存在がいたりして、ドタバタもいいけれど、もう少し腰を据えて落ち着いて描いて欲しい感じがしました。特にチリチリ赤毛のヒロインの個性、そのドラマをもっと落ち着いてみていたかったかな。ここはどうも扱いが軽すぎな気が。  切り捨ててしまうには色々と惜しい作品ではありますが。  でも、考えてみればこれって『モンスターズ・インク』とほぼ同じオハナシよね・・・[映画館(吹替)] 5点(2016-11-04 22:18:37)《改行有》

52.  言の葉の庭 《ネタバレ》  訳あって靴に詳しい身としてはツッコミどころ何点か。  まず雨の日にあのモカシンは無いですわ。一発で中までグッショリ、靴自体は雨吸いまくってゴワゴワ。自分で作った靴? ならば尚更。素直に合皮&合成底のプレーントゥやU、ウィング、ストレートチップ履きましょうよ。  おねえさんもとても雨の日用とは思えないセレクトばかりで。とりあえずマンホール上で思いきり滑る靴が多いですわね。  あと母親に9センチヒールのプレゼントはハードル高過ぎですわぁ。あの9センチから色々と想像をめぐらせてみても(若作りな母だから、そういうプレゼントに慣れてないから、女物に疎いから、男として女の靴に求める願望の表れ)、ちと無理があり過ぎ。7センチが限度かな。  そういう、繊細なフリして雑なトコはかなり雑って、そんな映画。  セリフとモノローグでとりあえず全部説明しちゃうんですよね。モノローグなんて本来禁じ手の多重方式で双方の気持ちやら背景やら全解説。そうして人称ブレブレにしてまでして語りたかったものって、なんかペラペラな感じなんですけど。  そのペラペラと流れてゆくモノに、映像でキレイキレイな装飾を施しました、って印象。  別に、全部を語る必要はないと思うんですけどねぇ。全部語っちゃったら、あともう何も残らないし。  あの街の風景、私の家のベッド前の窓から見える風景なんですけど、それがこの映画でドラマチックに彩られて独特の世界が広がって感激!なんて気持ちも特に湧きませんで。  自分がずっと見てる東京、それを当たり前に見せられているような感じがして、せいぜい高層建築からの俯瞰とか線路上を通過してゆく列車とかいうトリッキーな構図が珍しいくらいで、んー、手描きのアニメだからこそ珍しい、みたいな?  『言の葉の庭』ってくらいなのだから、言葉をこう、選びに選びまくって絞り出された一節一句から広がる世界ってのを描いたら良かったんじゃないかな。あまりに饒舌過ぎてなんかおしゃべりな映画でした。[映画館(邦画)] 5点(2013-06-05 19:39:02)(良:1票) 《改行有》

53.  コンテイジョン 《ネタバレ》 まあ、毎度のソダーバーグ。やる気ない、魂込めてないフリして実は価値観をさりげなくもぐいぐいと押し付けてくる、ある意味、悪質なシロモノ。いや、そのドキュメンタリータッチで容易にドラマとして仕立てない、安易な感情移入をさせないって作りもアリだとは思いますし、そこから浮かび上がってくるコミュニケーションに対する懐疑も面白いとは思うんです。接近やスキンシップ、セックスによる感染の恐怖を描き、ネットを介したウソ・デマの感染を描き、しかし一方で盲目的に個人を優先し閉塞的なコミュニケーションによって生じる問題を描き、分断される事で更なる対立を生む事を描き、って。だけど、騒動に乗じて火のないところに無理に煙を立てるジュード・ロウの姿勢、アレは実のところ、この映画の姿勢にそっくりなんじゃないかと。フィクションをドキュメンタリー的に感情移入を排して描く事によってリアリティが生じ、しかしそこに生々しさを持って描かれる組織や国家、そして個人の思考・思想・思惑までもが現実的なモノとして伝わっちゃいないか?と。これって単純にウィルス感染の恐怖を描いたパニック映画、ではないですよね。映画ってのは凶器にもなり得る訳で、そこのところに自覚があるとすればソダーバーグはちとキケンな人間かも。[映画館(字幕)] 5点(2011-11-17 20:13:34)(良:1票)

54.  こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ! 《ネタバレ》 慎吾の喋り方があまりにわざとらしくて不自然で、それはドラマでそうしちゃったのだから映画化でもそのままで通すしかないという事なのでしょうけれど、その不自然さも含めて、なんだか色々とバラバラな印象の映画。欲張って『男はつらいよ』的下町人情ドラマと、『踊る大捜査線』的警察ドラマとの両方を目指した感があって、でも肝心の『こち亀』らしさが映画が進むと共にどんどん薄まってしまうという。わざとらしい慎吾と他の登場人物(香里奈ともこみちを除く)との演技が全く噛み合っていない状態は、どこまでマジメでどこまでふざけているのか判らない、本気で描いててコレなワケ?って感じで。特にかなりシリアスな誘拐事件がメインになってからの本来の『こち亀』的要素が映画全体に与える不協和音はどうなっているの?って。慎吾以上に香里奈ともこみちの存在がまるっきり浮きまくっていて、ゆえにほぼ放置という扱いで、どんどん『こち亀』そのものがジャマになってないか?みたいな。クライマックスからラストにかけては警察ドラマと人情ドラマと『こち亀』のそれぞれの幕を描かなければならないゆえにやたらクドい展開になってしまっています。ツッコミどころも満載(服部時計店と森永ミルクキャラメルのネオンだけが目立つ銀座じゃ昭和20~30年代だわ・・・)、ラストの肝心な映像がCG丸出しで興ざめと、かなり問題の多い映画。ただ、深田恭子との過去のエピソードや、その娘のエピソードなどはそれなりに見られたので、全くダメ!という訳でもありませんでした。もう少しスラップスティックな笑いを入れても良かったとは思いますが。[映画館(邦画)] 5点(2011-08-09 23:44:42)

55.  婚前特急 《ネタバレ》 吉高由里子嬢は好演しているのですが、五股をかけている上に、自分の事は棚に上げまくって嫉妬から「あの女、ヤリマンだからやめとけ」なんて言っちゃうヒロインを愛せる訳もなく。そんな彼女の馬鹿っぷりを笑う映画であるのだとは思うのですが、ドン引き状態であまり笑う事もできず。見る前のイメージではもっと話に広がりがあるコメディだと想像していましたが、実際は五股かけたうちの四人までは殆ど描かず、いちばんのダメ男とのドラマだけに話が落ち着いてしまうので、この傍から見てイラつく性格の二人にノレないと相当ツラいものがあります。マイナーな邦画にありがちの、不要な長回しによって生じる間がテンポを殺しまくっていますし。それでも後半のバイクVS自転車から警察署でのバトル、更にアパートでの破壊劇は笑えました。でも、それらは単にドタバタコメディとして楽しい、って部分だった気もしますが。自己愛の強い人々が他者への愛に目覚めてゆく、「割れ鍋に綴じ蓋」っていう意外性の薄いごくごくありがちなハナシを、あり得なさそうなキャラ設定によって描いたヘンな映画ってカンジではありました。ラストシーンなんて、あれじゃファンタジーですしね。でも、ロケ場所が震災の被災地だったこの映画、ラストショットに本来とは別の象徴的な意味が感じられてしまったのは、決してこの映画が望むところではなかったとは思います・・・。[映画館(邦画)] 5点(2011-04-24 21:08:17)(良:1票)

56.  恋とニュースのつくり方 《ネタバレ》 なんだか脚本の目指すところが理解できなくて、どういう風にコレを見せたいの?って疑問が延々と続いてしまう映画でした。だって、テレビ局をクビになった主人公がいきなり全国ネット局の番組プロデューサーに抜擢されてしまうというまるで説得力のない飛躍した展開、そこでやたら超人的な才能を見せたり、かと思うとお定まりの平凡な挫折をしたり。彼女ってどの程度の人物なのかがちっとも見えて来ないのですよね。それに呼応するかのように演出もカメラも彼女を上手く捉えていない感じで主人公のクセして、まあ印象薄い薄い。前半なんか、カメラがちゃんと表情を捉えてさえくれてなくって、最後まで見たところで結局お尻しか印象に残らないです。彼女の人物造形と共に周囲の都合の良すぎる反応も含めて、彼女の成長物語及びラブストーリーとしては大失敗しているような映画で、そこに関してはハズレだなぁ、って。でも、一方でハリソン・フォードとダイアン・キートンの余裕の存在感、この二人が醸す笑いの世界は、それだけで十分に楽しめてしまうもので、だからまあ、主人公のお姉ちゃんは二人を引き立てるための狂言回し程度の役で良かったんじゃない?くらいの感じではありました。あ、あとは天気予報のおっちゃんと。それにしても、日本じゃお馴染みの朝のワイドショーってのもアチラが元祖なんですかねぇ(47年前から、ってセリフがありましたが)。ニュースちょっぴりにゴシップネタや生活ネタたっぷりって形式はこっちとそっくり。[映画館(字幕)] 5点(2011-03-04 22:13:38)(良:1票)

57.  50回目のファースト・キス(2004) 《ネタバレ》 『ウェディング・シンガー』のコンビという事で期待したのですが。ラストシーンに至っても、周囲にとってはそれが好転だという認識であっても、ヒロインにとってはずーっと変わらないままの現実が繰り返されてゆくワケで、いや、むしろ、時間が積み重なってゆけばゆくほどに、その現実の重さがのしかかる量が増してゆくワケで。「幸せなんだよ」と刷り込み続ける行為は、結局のところ、お父さんと弟の疲弊した努力との差異はない、ヒロインにとってはこの映画のスタート地点から基本的には何ら好転はしてないんじゃないの?って。あの後、時を経れば経るだけ、今度はどんどんと「幸せ」を感じさせる事が困難になってゆくと思いますしねぇ。そういう基本の重さがどうにもこうにも。深刻な設定をハートフルコメディという形で描いているものの、その根底に存在する問題を本当に希望あるものにまでは昇華できていない気がするのですね。でも、一方でキャラ的にはみんな揃いも揃ってヘンで楽しかったです。変人コメディ映画としてはイイ感じ。『グーニーズ』の虚弱少年があんな太マッチョになってしまったのは、結構ショッキングだったりしますけど。[DVD(字幕)] 5点(2011-01-30 10:07:10)(良:2票)

58.  恋するベーカリー 《ネタバレ》 予告編時点でタイトルが映画に合っていないんだろうなぁ、とは思っておりました。実際に見たら『恋するベーカリー』ではなくて、『欲情するパン屋経営者とその元夫』って映画でしたね。ベーカリーはあまり関係なくって、恋と言うよりはずーっとセックス話で。中年のドロドロした欲望を描いていて、あーんまりロマンチックじゃないのが大きな難点。メリルとアレック、ビジュアル的にセクシャルな方面に行こうとしちゃうと、キツイわぁ、さすがにそれは違うんでないの?って。せっかく子供達が良いキャラクターを見せているのだから、もう少し子供達をきっちりとドラマに絡ませた家族物語にしたら楽しめたんじゃないかと思うんですが。子供達が巣立って孤独を感じて家族のカタチが変わっていって、って基本ラインはいい感じで判りやすいのに、そこに乗っかるエピソードがどうにも下品で。クライマックスのスティーヴ・マーティン受難エピソードは大笑いしちゃいましたけどね。最近のハリウッド映画はなんでも明け透け過ぎです。[映画館(字幕)] 5点(2010-02-22 17:05:38)

59.  ココ・アヴァン・シャネル 《ネタバレ》 世界的ブランドであるシャネルを確立させた人物の個性、その特異性っていうものを期待したワケですが、スカーっとスカされたような映画で。彼女の非凡さは、この映画の中では単なる出自によって形成された頑固でねじくれた性格みたいなもので、そんなモンでいいのか?と。そこ(トゲだらけだ)に惚れる男の心理も掴みかねますし。つーか、『ミス・ポター』と物語が一緒(ついでに主役をウソでもいいからもう少し若い女優さんにして欲しかったねぇ、って点も一緒)。「成功の影にあった悲恋物語」ならば元になる人物って誰でもいいんじゃん、みたいな。映画にだってキッチリとシャネルのブランドが輝いているくらいの個性、パワーが欲しかったですよ。シャネルの非凡さに比べて、この映画を創造した人々はごくごく平凡だったとしか言い様がありません。[映画館(字幕)] 5点(2009-10-15 20:13:30)(良:2票)

60.  ゴジラ対メカゴジラ 《ネタバレ》 このあたりのゴジラは映画としてマトモに見るのはかなりツラくなってますね。人間が出てる部分はドラマなどなくて、ただ物語を追いかけるばかり、だけどそれがとってもマヌケ(敵を出し抜くとか言いながら出し抜けてない・・・だったら最初から飛行機で行ってよ!博士達がピンチだよ!)で真剣に見ようとする行為がとっても大変。なので楽しみ方を探しての観賞、ってカタチになりました。宇宙人のボスが8:2分けでブランデーグラス片手の成金親父状態でイヤですぅ。おいおい、宇宙人の基地にたった2人で乗り込むなよ、つーか宇宙人は易々と侵入許すなよ。なんで宇宙人の正体、猿やねん!「猿の軍団」1974年、この映画も74年・・・そっか。キングシーサーを目覚めさせる歌がムード歌謡って、どんな伝統芸能なん? 岩陰にこそこそ隠れるキングシーサーがキュート。メカゴジラの曲が今となっては時代ひと回りしてオシャレ。子供向け映画でスプラッタ描写するな~!グロ~。メカゴジラの猛攻、カット割り細かくてすげー。ゴジラとキングシーサーのピンチ描写、結構エキサイティング!・・・と思ったらゴジラのハンドパワー(何故か磁力)で萎えるぅ。爺さん、さんざん悪態吐いてたクセにめでたしめでたしでいいのかよ!って、なんの余韻もなく終わっちゃったぁ!・・・・・・まあ、そこそこ楽しめたんで良しとしますか。[DVD(邦画)] 5点(2006-07-19 01:33:31)(笑:1票)

080.32%
1220.87%
2421.66%
31234.87%
431912.63%
548619.24%
654921.73%
745618.05%
830011.88%
91827.21%
10391.54%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS