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コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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81.  コマンドー 5分に1度のアクションとかいうのが売りだっけ? 冒頭からアクション炸裂!だけど何が何やら説明無し。あとはシュワの八面六臂の大活躍。車に轢かれても大丈夫、さすがはシュワ。クライマックスは、あらゆる銃や手榴弾を身につけながら、なぜか投げナイフまで見せてくれる大サービス。まさに大殺戮、娘が誘拐されただけでなんちゅうことを。「でもこういう映画が見たいんだろっ!」・・・はい。 ところでジェームズ・ホーナーは本作を含め当時はセコイ音楽書いてたんで、ダメ作曲家だと思ってたんですけどね。後に随分いい音楽書くようになり脱帽しております。7点(2003-09-12 23:30:48)

82.  コピーキャット 冒頭の講演を聞いて、「これってロバート・K・レスラーの『FBI心理分析官』そのまんまでは・・・」とやや萎え気味。クライマックスのトリックもバレバレ、何しろコピーキャットなので。で感想ですけど、「何だ、意外と面白かったネ」。後日、間違えてノベライズ読んじゃった(ノベライズなんか興味ない!)。「やっぱり、わりと面白いなあ。」7点(2003-08-15 20:13:28)

83.  殺したい女 この設定にこの配役。キャスティングの段階でもう勝ったも同然でしょう。きっと楽しんで撮影したんだろうな、って感じがにじみ出てます。7点(2003-07-06 00:23:41)

84.  ゴーストライダー2 ニコラス・ケイジという人には、どういう訳か「何かの禁断症状に悩まされている」というイメージがあるんですけど、もしかしてあのかつてのパチンコのCMからの連想なんですかね。 だから、この映画の役どころは、気持ち悪いくらい彼にピッタリです。 という作品なのですが、これはゴーストライダーの続編なの? もう何が何やら。とにかく禁断症状がある段階に達したら、ガイコツ顔から炎を出して暴れ回る。その大立ち回りの描き方は、スピーディーと言えばスピーディー、しかしちょっと雑な感じも。 物語は有って無いようなもの。少年を守る、という物語の骨格に、ひたすらハチャメチャな肉付けをして、もう、ついていけません、というレベル。ある種の楽しさがあることは否定しませんが、少なくともマトモではではありません、ハイ。[インターネット(字幕)] 6点(2021-12-04 15:03:54)《改行有》

85.  ゴルゴ13(1973) それにしても思うのは、高倉健さんが初めてゴルゴ13のコミックを手にした時ってやっぱり「なんだこれは、オレじゃないか!」って思ったんですかねえ。 という訳で、ゴルゴ13を実写化するならデューク東郷役は高倉健さん。そしたら、キン肉マンを実写化するなら五分刈刑事役は渡哲也さんで決まり。ですね。 ってなことはどうでもいいんですが、イラン政府の協力のもと、全編イランロケ撮影、という、実にイランことをしてしまった本作。いや、砂漠でのカーチェイスを始め、雰囲気出てる箇所も結構あるんですけど、それでも何だか、色々と不自由そうな感じが滲み出てて。 別にロケだけの問題でもなく、無理矢理引き延ばしたようなストーリーが、なんともまとまらない印象。 ラストのヘリとの死闘、もうちょっとカッコよく手榴弾投げられませんかね。そんな種蒔きでもするような投げ方で、天下のゴルゴを仕留められる訳もなく。 まあ、珍品、ですね、これは。そう思えば、それなりに楽しめます。[インターネット(邦画)] 6点(2021-10-24 22:13:36)《改行有》

86.  木枯し紋次郎 《ネタバレ》 とある男の身代わりとなって罪を被り、三宅島に島流しとなってしまった木枯し紋次郎。だもんで、物語の少なからぬ部分が島流し先でのオハナシとなり、渡世人らしいエピソードはあまり無くって、何となくモヤモヤしています。それを補うように、多少、時間軸を行き来する語り口になっていたりもするのですが、あまり効果を上げていないようにも。 一方、冒頭のクレジットに「協力 三宅島観光協会」と書かれているところを見ると、実際に三宅島でロケ撮影をしたらしく、なる程、孤島らしい雰囲気が充満しています。 と言うわけで、どっちかというと、これは和製パピヨン、でしょうかね。 ただ、いよいよ島抜けを決行する段となって、小舟で大海原へ乗り出すも、嵐にあって難破する場面。流れついた先の光景が三宅島のそれと変わり映えがせず、結局、海岸の光景なんて島でロケしようがしまいが、大差ないんだなあ、と。それはいいとしても、このシーン、私はてっきり「三宅島にまた戻ってしまった」と思ったもんで、後で伊豆だと聞かされてズッコケそうになりました。三宅島ではない別の場所であることを示すカットが一発あれば、もっとスッキリしたかも、、、 という訳で、正直この辺りまではあまりノレなかったのですが、ここからは見どころ。紋次郎の前で繰り返されていく様々な悲劇(どうでもいいような殺し合いを含め)が、彼の虚無的な表情の向こうで彼の感情をひそやかに揺り動かし、最後の決めゼリフへと結びついていく。やっぱり、かっこいい。[インターネット(邦画)] 6点(2021-08-28 11:05:07)《改行有》

87.  この子の七つのお祝いに 《ネタバレ》 推理モノを映画化する厄介さ。岩下志麻がバーのママさんとして登場した時点で、「チョイ役みたいな登場の仕方だけど、後で重要な立場となるハズ」と、誰だって思いますわな。意外性もヘッタクレもあったもんじゃない。 その辺は、製作サイドも重々、承知なんでしょう。真犯人の意外性よりも、犯行に至る情念、いや怨念といったものを、クライマックスでこれでもかと描きます。 ただ。 それが岩下志麻なもんで、ちょっと浮世離れしているというか、トボけているというか。 夕焼けの赤さが部屋に立ちこめてくる中(これでカラスでも飛び込んできたら、まさにゴケミドロ)、過去が明らかになっていくのだけど、ちょっと、ノリ切れない。これは岩下志麻だけの責任ではなく、脚本も弱いのでは。愛する男を殺めてまでの復讐劇、にしては、それに対する慟哭みたいなものが、イマイチ感じられなくて。そもそもあんなハゲオヤジを、本当に愛してたのかね。とか。[インターネット(邦画)] 6点(2021-07-03 18:58:52)《改行有》

88.  ゴールデン・チャイルド エディ・マーフィって、映画で良いコンビなりトリオなりが組めるといい味出してるんですが、単独だと薄っぺらい感じしかしなくって、どうもパッとしない。だもんで、売れ出した80年代にして早くもスランプに入っていたような印象が(一体何がどう星の王子なんだか。ブツブツ・・・)。 あと、80年代と言えば特殊効果の発展著しく、コマ撮りはゴーモーションの導入でよりスムーズな動きとなり、映像の大胆な合成も可能となり、他にも特殊メイクにアニマトロニクス、CGも少しずつ導入されて、もはやSFX表現できないシーンなんて無いんじゃないか・・・とか思ってたら、あれよあれよという間に発展したCG技術にすべてが呑み込まれてしまい。 80年代ってのは私の10代とほぼ重なるので、体感的には結構長かった気がしてしまうのですが、改めて振り返ると、アッという間に現れ、消えていった、妙な時代だったんだな、と。 というワケで、パッとしないエディ・マーフィが、主演と言いつつグダグダで、何をするでもなくただお寒いギャグを連発し、そこに、いかにも80年代でゴザイマスという特殊効果が、あまり脈絡もなく盛り込まれた映画、それが本作。だから、相当レベルにハズしまくってる印象は拭えないんですけどね。 でも、そういうデタラメさ、自由さが、なんか80年代らしいなあ、とか、何とか。[CS・衛星(吹替)] 6点(2020-11-12 21:18:46)(良:1票) 《改行有》

89.  極道の妻たち 最後の戦い 《ネタバレ》 岩下志麻の関西弁がヘンだ、という声がどうしても出てくるんですけれど、そして実際、一作目の時はどうしてもそういう印象を持ってしまうんですけれど。しかし、彼女が主演に復帰した、このシリーズ第4作。やっぱりみんな、この独特の関西弁を、待ってたんじゃないの?と思えてくる。 この不思議なイントネーションで発せられるセリフは、彼女がいくら演技しようと、無感情なセリフと化してしまうのですが、そもそも彼女が演じるこの姐さんに、常人の持つ感情など不要。彼女には常に迷いがなく、常に自分がこれからすべきことを熟知している。まさに、極道界における神のような存在ですな。 夫役の小林稔侍は、刑務所に入っている間こそ、まるで鶴田浩二のような趣きを感じさせるのに、娑婆に出てくると二流、三流感が出てきて、これもいかにも小林稔侍らしい、というか。 かたせ梨乃は、ええと、これは、一体どういうイメージなんですかね。ははは。迷彩服って・・・。 岩下志麻が刀を自分の足の甲に突き刺す場面は、名シーンと言っていいでしょう。抜き身の刀を突きつける小林稔侍、その彼とのやり取りが上半身の動きで描かれる中で、突如、刃が足元に向かう意外性と、その衝撃。 ただ、足を大怪我しちゃったもんで、肝心のクライマックスで動きが悪くなっちゃう、という代償を払うことになりましたが。 ラストシーンでは(なぜか)背後から警官隊に乱射され、これはクライマックスで活躍できなかったお詫び、ということでしょうか。[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-10-04 14:40:41)《改行有》

90.  心の旅路 《ネタバレ》 戦争で記憶を無くし、自分が誰なのかもわからない男が、女性とめぐり合い、幸せな生活を送りはじめようとした矢先、外出先で事故に合い、かつての自分の記憶を取り戻すと同時に、女性との日々の記憶を失ってしまう。記憶喪失者が記憶喪失するというなかなかスゴイお話で、中盤まではグイグイ引っ張っていきますが、二人が再開してからがどうも長過ぎ、クド過ぎ。これは感動が醒めるに充分な長さであり、いざハッピーエンドを迎えても、「今さら・・・」感が、無くも無く。 チャップリンが『街の灯』でスマートかつ印象的に描いてみせた、二人の出会いと再会に比べると、どうしてこうもまどろっこしいのやら。 男が女性のことを忘れて元の生活を始めると、映画も女性のことを描かなくなり、その分、見てる我々は、あの女性は今どうしてるのだろうと心配になる訳で、これは演出としては正解だと思うのですが、いざ、件の女性が登場すると、その間に経験したであろう様々な苦労もセリフでさらりと流されるだけ、妙にサバサバしているのがどうも引っかかります。 最後、すべての記憶を取り戻すオハナシにする必要があったのか、とすら思えてきて。ハッピーエンドが妙に虚しく、妙に安っぽい。 本作でちょっと面白いと思ったのが、音楽の使い方で、最初の方、劇伴音楽と効果音や劇中に流れる音楽が混然一体となって、なんかチャールズ・アイヴズみたいなコトやってるなあ、と。主人公の混乱した記憶を象徴しているらしく、終盤にも同様の手法が登場しますけれど、そうか、映画音楽という口実を使えば、実験音楽みたいな事をやっても言い訳が立つんだなあ、と。[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-06-21 17:54:17)《改行有》

91.  極道VS不良番長 《ネタバレ》 極道シリーズ対不良番長シリーズ、ついに対決。 と言うのは大いに「看板に偽りあり」でして、肝心の不良番長こと梅宮辰夫が、映画始まって早々にバカやって大怪我で入院してしまうという設定。だもんで、実際に若山富三郎親分の好敵手となるのは、不良番長の弟・渡瀬恒彦。ま、どう考えても、この方が「正解」だとは思いますけれども。 若山親分、今ではカタギになってホルモン焼きの屋台なんぞやっているのですが、子分どもの屋台が鈴なりに連なって、一大コンボイをなしているその光景は、カタギか否か以前の、相当アブナイものを感じさせます。しかもロケ撮影は阪急沿線? こんなコトが許されるのは阪神沿線だけだと思うのだが。いや、近鉄もOKかな? とにかく何ともアホらしいオハナシの上、演出も少々雑で、粗製乱造っぽいニオイがプンプンしますけれども、さんざん迷走したようでいて、ちゃんと屋台野郎とバイク野郎のライバル関係に物語の焦点を合わせてくるのは、さすが。 バイクによるアクションが見せ場を作れば、ホルモン屋台も装甲車と化し、クライマックスの壮絶な戦いへ。 コメディタッチかと思いきや、中盤からは結構、バンバン人が死にまくって、それも中には「えっまさかそんなコトで死んじゃうの?」という、なかなか笑劇的な殺戮シーンなんかもあったりして。 いやあ。いい時代、ですなあ。[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-06-15 20:51:43)《改行有》

92.  ゴジラ キング・オブ・モンスターズ もちろん、あの東宝怪獣たちが最新のCGで再現されてるのを観りゃあ、とりあえず「うわぁ~」とテンション上がっちゃうのですが、その一方で、「何だか、最近の映画でよく見るタイプのCGモンスターと大差なくなちゃったなあ」とも。妙な既視感が。 かつてのキングギドラって、まったく無表情の3本の首が、機械的かつテキトーにカクカク動いてたのがかえって不気味で、味があったんだなあ、と改めて気づかされます。ああいうローテク感ばかりは、CGではなかなか出せないし、出して欲しくもありませんが(スパイキッズ3みたいな例も、あるといえばありますが)。 うん、まあ、でも、やっぱりカッチョいいよねえ・・・。 2014年ゴジラでは、いかにモンスターの存在をデカく見せるか、多くの工夫が凝らされていて、その点では本作は2014年には及ばない印象。2作目ということもあってインパクトも薄れてます。でもカッチョよい。 問題は人間たちのドラマ部分。別にゴジラ映画で人間ドラマなど期待してはいないけど、それにしたって、登場人物たちの存在感の無さ。動かない、何もしない。せめて、乗り物を乗り換えたんだったら、映画の中で乗り換えろよ、と言いたくなっちゃう。映画の登場人物ってのは、歩くなり走るなり、メシを食うなり、ハナクソほじるなり、何でもいいから映画の中で「動作」を見せてこそ我々も感情移入できるんであって。 およそ、お飾りにも、なってません。[映画館(吹替)] 6点(2019-06-08 04:21:52)(良:1票) 《改行有》

93.  コンゴ 《ネタバレ》 先日、BSで放送。あー、確かにこんな映画ありましたね、マイケル・クライトン原作という触れ込みの、着ぐるみ感満載映画。あまりの着ぐるみ感に、映画の存在自体、記憶から消えて(消して)ました。昨今の映画におけるCGの多用に「功」と「罪」があると思いますが、本作みたいな悲劇を繰り返さない、という点では「功」と言っていいんでしょうね。ちなみにコンゴ共和国の2文字略称は「CG」だそうです。コンゴ民主共和国はCDですが。 いや、この着ぐるみ、動かなければ、とてもよくできてる(動きについても瞼の動きなんかよくできてる)と思うのですが、動いちゃうと、ねえ(笑)。うーむ、ゴリラの動きをまねるのって、こんなに難しいのか、と。正確には「人間っぽい動きをするけれどやっぱりゴリラっぽくなってしまうゴリラの動き」、なんでしょうけれど、それがやっぱり人間っぽく、なっちゃうんですね。何を言ってるのか自分でもよくわかりませんが。 まあ、それが問題なのではなくって、フランク・マーシャルの監督としての力量不足が、すべてに悪影響を及ぼしている、ということになりましょうか。でもでも、それだけでもなさそう。この、荒唐無稽を超えていきあたりばったりとしか言いようのないストーリー。気合いの入らないアクションシーン(まあ、あんなレーザー銃持たされても、困るんでしょうけど)。誰かがなんとか事態を修正しようとするより、映画全体が何か別の価値観へと向かおうとしている感があって。 そうだ、このベクトルに突き進むと、最終的にはあの「東宝特撮モノ」の世界に繋がっていくんじゃ、なかろうか。いや東宝に限らなくていいけど。 ラストでどうして、噴火が起こってすべてが崩壊しなきゃならんのか、なども、訳がワカランのですが、これはもう「そういうもんだから」としか言いようがなくって、我々はこういうメチャクチャをやってくれたことに、感謝しなければいけないのかも。それにしても、ここまでやってなお、ラジー賞受賞に手が届かないとは。恐るべし。[CS・衛星(吹替)] 6点(2018-10-21 12:21:13)《改行有》

94.  荒野の復讐 80年代に入って、まだマカロニやってるのかよ、などと言うなかれ。いや、言ってもいいけど。でも本作、ただのマカロニ・ウェスタンじゃない、なんと「3D」というギミックを備えた珍品であります。と言っても、別に私も3Dで観た訳じゃないんですけどね、でも、観ればコレ、3Dとして作られたことは一目瞭然。何せ、弓矢やらダーツやら、飛んでくるものはすべてコチラに向いて飛んでくる。尖ったものはすべてコチラを向いている。落ちるモノはことごとく、下から構えたカメラに向かって落とされる。しまいにゃ、赤ちゃんのお尻までコチラに向かって突き出され、いくら何でもそこまでやるか、と。 内容はと言うと、悪党たちに花嫁を奪われた主人公が、妻を奪還すべく戦いを挑む、ってなオハナシですが、主演(かつプロデューサー)のトニー・アンソニーが、フニャフニャしてるばかりで凄みも何もあったもんじゃない。何だか情けなく見えるばかりで、ちっとも魅力が感じられません。そうなると、物語もまるで引き締まらないのですが、一方で、本作には独特の情緒を感じさせるものもあって、これは、3Dを別にしても、パートカラーがあったりパートモノクロがあったり、スローモーションが多用されたり、妙なコダワリが独特のマッタリ感を出しているんですね。あと、コウモリが襲ってきたり(ハリボテだけど)、ネズミが襲ってきたり(これは本物)、といったあたりは、ちょっとオカルトテイストも感じさせます。要するに、雰囲気重視で策に溺れて、中身が無くなっちゃった、という感じ(「狩人の夜」みたいに、指の背に書いた「LOVE」の文字を見せたりするのも、雰囲気作りの一環、のつもりですかね)。 でもこの雰囲気、『シン・シティ』なんかが好きな人なら、結構、楽しめるかも[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-15 12:13:53)《改行有》

95.  荒野の棺桶 これは要するに「潜入捜査官モノ」の一本、ってコトになるんでしょうかね。しかしそう思って観ると何だか物足りない。強盗団の一味となった主人公が、いかにも容易く安直に、アチラとコチラ、両陣営を行き来して、そのフットワークの軽さはいったい何なんだよ、と言いたくなってきます。人目を忍んで強盗団のアジトを抜け出すサスペンスも何もなく、手っ取り早いことこの上ない。 しかし単なる潜入捜査ではなく、冒頭の歌でも示される通り(正直、冒頭からこんなネタバレソングを流さなくてもいいんじゃないの、と思うけど)、主人公の復讐譚であるところが、マカロニウェスタンのマカロニらしさ。例によって冒頭から銃撃戦を繰り広げてみせ、ラストではついに仇敵の正体が判明して一騎打ちの対決へ。ってのはいいけど、この最後に残ったヤツってのが、何だか雑魚キャラっぽい雰囲気で、あまりこんな対決で引っ張られてもなあ、と。 そもそも、主人公自体がパッとしない顔つきで、強盗団の中に入ってしまうとなんだかフツーに馴染んでいるなあ、ってのが、いかにも冴えないんですけれど、こういうバッチい連中がムダに銃撃戦を繰り広げるのがマカロニの醍醐味、ですから、そのあたりの「らしさ」を楽しめばよろしいかと。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-03-05 09:12:12)《改行有》

96.  ゴジラVSビオランテ 確か、ネタを公募したんですよね、コレ。 で、これかいな、と。 何じゃこれと思ったし、今でもそう思うのですけど、その一方で、「vsシリーズ」の中では、いやそれこそゴジラシリーズを通じて、結構よくできた作品だった(ということになっちゃうな)とも思えてくる。 旧怪獣の蒸し返しみたいなのが多い中で、全く新しい形態の怪獣を創造しようとしているのが貴重です。それでいて、主役のゴジラは程よい場面で程よく登場し、勇姿をしっかりと拝める。逆に言うとビオランテはさほど活躍しないのですが。 怪獣の戦いの部分と人間のドラマ部分をどう絡めるか、怪獣映画のムズカシイところですが、三田村邦彦と峰岸徹とのコンビがいい味だして人間ドラマの部分も盛り上げてくれます。 ああ、これで面白ければ(笑)。 個人的に馴染みぶかいOBPが舞台というのも、親近感湧きますが、なんかこうやって見ると、このエリア、あの頃一気に発展して、その後あんまり変わってないんだなあ。[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-07-17 16:12:00)《改行有》

97.  神戸国際ギャング 「国際ギャング」と言っても、戦後の闇市を舞台に、愚連隊の一味が中国人のチンピラグループと小競り合いやってる程度のもんなんですけどね。でもそこには、組織として完成されていないが故の生々しさがあります。戦後の混乱を示す背景の、闇市の雑然とした雰囲気も、作品によく出ておりました。 ただ、残念ながら、もうひとつ面白くない。いや確かに、面白おかしい映画を作ろうとは思っていないんでしょう、ここにはただ、容赦のない過激なまでの暴力があり、やけっぱちで無軌道なエネルギーがひたすら渦巻いている。でも一方でその中には、ギャング団の各メンツそれぞれの生き様が織り込まれていて、一種の群像劇にもなっています。登場人物たちそれぞれがキラリと光って見せ、そして次から次へと死んでいってみせる。 だけど、それがもうひとつなのは、「高倉健&菅原文太2大スター共演」というスター映画としての側面との、相性の悪さ。高倉健は関西弁を早口でまくしたて、演技の幅の広さを見せてくれるけど、でもやっぱり健さんは健さん、どうしても「自分不器用ですから」っぽいオーラが出てしまう。そしてそこに食いつきまくる菅原文太。この二人の対立が目立ちに目立って、せっかくの群像劇がかすんでしまったかな、と。[DVD(邦画)] 6点(2016-06-27 23:11:52)《改行有》

98.  コレクター(1965) いい雰囲気なんですけどね~、「監禁される家」の周りののどかさはかえって不気味であるし、背景に流れる音楽(3拍子系)のユーモラスさも印象的。今の映画であれば「犯人は変質者なんだから家の中も荒んでいて…」と家の中の光景はオドロオドロしく描くところかもしれないけど(そして実際、「ゴミ屋敷に平気で住んでいる神経」ほどオソロしいものは無いんだけど)、そこまで描かなかったのは“まだそんなエゲツナイ映画が作られうる時代ではなかった”という限界であるのかも知れないし、また一方では「そういうアプローチもあるよなあ」と思わせる部分でもあります。犯人は「幼稚」で「変」ではあるけれど「異常者」では無い。うん、そこまでは良いんだけど……あとはそこにどういうメリハリを持ち込むか。その路線だけで引っ張り続けるのは、やっぱり、弱いのでは。誘拐した者とされた者との関係が、確かにその場その場において緊張感は孕んでいても、物語の推進力にはなりきれず、停滞してしまう。犯人がドアを開けっ放しで出ていくシーン、ドアから入ったままの光によって、開けっ放しであることが我々にも示されるのだけど、あえてワンカットで表現するのが効果的とも限らないでしょう(開いたドアを「発見する」という驚きが、そこにあるか?)。実際、この「ドア開けっ放しワンカット描写」は映画の中で2度出てきて、どうも誘導的、手続き的に感じられちゃう。はたまた、囚われの女性が犯人に追いつめられると背景に蝶の標本が並んでいる、というシーン。犯人に捕まり殺された蝶たちの運命と、女性の運命とが重なり、「ついに殺されるのか!」という場面なんだけど…これも物語に必ずしも貢献せず、「ちょっと面白いメタファーでしょ」的に単発で終わっちゃう。と言う訳で本作、節度をもって描かれたスリラー映画で、それなりにコワくもあるんだけど、いささか上品に落ち着き過ぎではないか、もっと強引でもいいやんか、という気がしちゃうんですね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-07-22 07:32:18)(良:1票)

99.  御用金 御用金の略奪を企む鯖井藩の陰謀と、それに立ち向かう浪人。と聞けばいかにも面白そうなんですけれども。ストーリー面では、それぞれの思惑を持ったさまざまなキャラクターが登場したり、アクション面では血しぶき飛び散る殺陣が展開されたり、と、そう聞くとこれまた面白そうなんですけれども。なのに、いまひとつ、乗り切れなくって。まず映画の雰囲気が妙に陰鬱なのもあるんだけど、登場するさまざまな登場人物たちの思惑、ってのが意外に活きてない。浅丘ルリ子(江戸時代の顔には見えない。ホステスにしか見えない)なんかも、事件の発端から絡んでいる重要な役割だったはずなのに、何だか「ストーリーの都合上、主人公を手助けする協力者が必要なので、登場させてみました」みたいな存在に思えてきちゃうし。映像も確かに凝ってる部分はあるんだけど、まさにそれが「部分」であって、単発的に「ここはこう撮ってみちゃったりしよう」的に、なんだかその場の思いつきの範囲内で「凝って」るようにも思えて、気持ちよく流れていかない。こういう映像から連想するのって、準備にあまり時間のかけられない“テレビ”の映像、ってことになっちゃうんですけれども……(実際、フジテレビ映画だったりする)。いや、面白くない訳ではないんですけどね。その面白さが、この程度でいいのか、と。ところでラストの丹波vs仲代の対決は……こりゃ一体何の儀式なのでしょうか(笑)。[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-06-07 22:55:59)

100.  コクーン2/遥かなる地球 『コクーン』という、「はいこれでオシマイ」と先を語らずに完結させてしまってこそ価値のある作品に対して、なんとか強引に続編をデッチ上げてしまおうという、この涙ぐましさ。脚本家、エライと思うけど、それに付き合う我々も少しホメて欲しいなあ。そもそも、この宇宙人たちの時間軸は地球人とは全く違っていて、次回地球を訪れるのはまた1万年か10万年先なんだろう、と思いきや、たった5年で戻ってきちゃう、という、著しくスケール感を損なう設定。そりゃないでしょ。せめて、老人たちが宇宙で何をしてましたとかいう下世話な話は描かないとしても(ある夫婦は、今回帰還する前に一度コッソリ地球に帰って『ニューヨーク東8番街の奇跡』に出演していたらしいが)。しかし、老人たちが久しぶりに地球に帰ってウキウキと遊び倒すオハナシが延々と続くのもどうかと。前作を貫いていた確信犯的な力学がここには無く、どうも全編弛緩した印象を受けてしまう。囚われの宇宙人を救出するクライマックスも随分あっさりしていて(そりゃま、あまり唐突にドハデに盛り上げてしまっても困るんだけど)、なーんか物足りん。結局のところ、一度宇宙に旅立った老人が「今回は地球に残る」ってのが、アホらしいんだと思います。安っぽいんだと思います。テキトー過ぎるんだと思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-02-19 17:34:38)

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