みんなのシネマレビュー |
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21. 怒りの荒野 いわゆるマカロニ・ウェスタンというのを観たのはこれが最初なのですが、胡散臭い中にも独特のバイタリティ・猥雑さに溢れていて良いですねー。不遇の立場にある主人公が師匠を得て、そこから這い上がってくる、というストーリーはジャッキー・チェンの初期のカンフー映画のようで魅力的でした。それに、なんつってもタルビー役のリー・ヴァン・クリーフが渋くてカッチョ良くて、大人っぺー雰囲気でした。7点(2004-04-07 18:06:19) 22. 5つの銅貨 ジャズメンの伝記映画ってこれが初めてで、コルネットという管楽器も初めて知ったんですが、良かったです。気骨溢れる青年時代、サッチモとの競演、娘との小粋な掛け合い、そして・・・娘の為に一度は音楽を捨てたものの再起を目指す主人公。「五つの銅貨」の歌も、泣けるなあ。7点(2004-03-12 19:19:14) 23. 一心太助 男の中の男一匹 中村錦之助主演「一心太助」シリーズ三作目。今回は太助とお仲がいよいよ結婚!全体としてはちょっとエピソードを短い時間に詰め込みすぎという感じもあるのですが、無実の罪で今にも処刑されんとする魚河岸の取締役を間一髪で救出するクライマックスの描き方はとてもスピーディーで楽しいです。彦左は死んじゃうけど、ま、次作で生き返るしね(月形龍之介じゃないけど)。7点(2004-02-03 16:15:21)(良:1票) 24. 一心太助 天下の一大事 中村錦之助の「一心太助」シリーズ二作目。一作目は残念ながら未見なのですが(いきつけのビデオ屋は時代劇、特に中村錦之助主演作品が充実しているのだけれど、このシリーズは何故か一・五作目が欠けている)、いかにも東映時代劇ってな感じの楽しい作品でした。本作は太助と、太助が親分と慕う彦左との情愛が軸になっていて、特に中盤の、お互いを思いやりつつ気持ちがすれ違ってしまう所はジ~ンときます。クライマックスの、テンポ良くたたみかけるような展開の迫力はお見事!ところでこの作品、恋人を取られた男(幸吉)を太助が「よォ、絶望!(←太助が幸吉につけた仇名)クヨクヨすんなよお!」と励ますところがあるのですが、何だか「一寸位の絶望なんか笑い飛ばしちまいな!」という風に感じられました。こういう能天気さは、いいやね。7点(2004-02-03 16:08:46)(良:1票) 25. 一票のラブレター 内容が微妙に予想と違っていたので(もうちょっとほのぼの系かと思ってた)ちょっと「あれ?」という感じがしましたが、いい映画だったと思います。冒頭の長回しが、人を食っているようでおかしかった。それにしても、あの砂漠の中の無駄なインフラは、どこかのカネを出すのだけは得意な国のODAだったりするのでしょうか?。7点(2003-12-19 17:11:54) 26. 一日だけの淑女 《ネタバレ》 あれれ、せっかく新規登録してもらったのに誰もレビュー書いてない。いいんですか、へちょちょ星人さん、僕なんかが一番最初に書いちゃって?んじゃ書いちゃいますよー。とってもいい話です。ギャングのおっちゃん、いい味出してます。んじゃ何で7点なのかというと、ラストの市長達が協力してくれる、というオチがいまいち納得できなかったから。何故お人好しの不動産屋(「素晴らしき哉、人生!」の主人公)が納得できて人の好い政治家は駄目なん?と言われると困ってしまいますが・・・。7点(2003-11-14 19:01:05) 27. イル・ポスティーノ 良質のイタリア映画を観たなーって感じでした。投げやりな生き方をしていた主人公が少しずつ詩心に目覚めていく過程が良かったです。ただ、主人公がヒロインに告白して、すぐ上手くいっちゃう所とか所々、話の流れが微妙にぎこちないような感じもしました。あくまで想像ですが、主人公役のマッシモ・トロイージ(病気を押して撮影に臨み、撮影終了10時間後に亡くなったそうです)の健康を気遣ったためにある程度撮影スケジュールが変更されたのではないでしょうか?とはいえ時に額に汗をにじませながら演技する彼の姿には心打たれます。何度も観たい映画ですね。7点(2003-11-07 15:16:51) 28. 依頼人(1994) あんましこの手のサスペンスって観ないんですけど、なかなか面白かったです。ただ、あの男の子(ブラッド・レンフロ)は病院で襲われた時点で警察に頼ってても良かったんじゃないか?そもそもあの年で行動力ありすぎじゃない?という気もちょっとしたんですけど、ま、この手の作品では多少強引な事をしないと物語が成立しないわけでしょうがないかな。スーザン・サランドン演じる女性弁護士と男の子の心の交流が良かったです。7点(2003-09-10 18:17:40) 29. E.T. 20周年アニバーサリー特別版 「E・T」は僕が小学生の時初めて映画館で観た映画。その時はワンワン泣いたんですけど、今観ると当時はよく分からなかったところや気にしてなかったところが目に付きますね(エリオットのお父さんが別居中だなんてすっかり頭から抜けていた)。ちょっと冷静に観ちゃいました(スレてきちゃったのかなあ?)。別に悪意があって言う訳じゃないんですが、この映画っていわゆる「感動モノ」の大ヒット映画にしては微妙に奇妙なところがある気がしました。それが何なのかうまくいえないんですけど・・・まあ曲は良いし(良すぎて、無理やり感動させられてる感もありますが)、幼き日のドリュー・バリモアは可愛いし、何より「初体験」のお相手なので、7点(←なんか最近のコメントがどんどん生意気になってきてる・・・ちょっとやだ)。7点(2003-04-06 14:10:24) 30. 愛しのローズマリー 人に薦められて見ました。途中で「これは善意のあるフリした、すごく残酷な映画なんじゃないの?」とも思いましたが、最後まで見て納得。軽いようで結構考えさせられました。いかにもハリウッドな感じではありますが、今回は気持ちよく騙されたって感じです。7点(2003-02-17 16:47:24) 31. 1969 自国が泥沼の戦争状態にあって、なおかつ徴兵制が敷かれてるという状況下、若者たちの心理はどうだったのか、ということをまざまざと見せてくれる。そりゃ徴兵逃れはしたいし、最低の気分を紛らわすにはいけないおくすりでもやらなきゃしょーがないかもなあ。ただ、この作品を反戦映画として捉えた場合、どーなんだろ?昔「7月4日に生まれて」の原作本を読んだ時にも感じたのだけれど(映画の方は未見なのです)、アメリカ人が戦争に反対する根拠が、自分や自分の身内が死んだり傷ついたりするのが嫌だ、みたいな所から始まってるようで、要は侵略戦争そのものの犯罪性ってとこにはあんまし触れられてない気がする。意地悪な見方かもしんないけど、例えばアメリカが自国の兵士を死なせないように「上手に」侵略すればOKってことか?とか思ってしまう(これは今のイラクに関しても言えると思う)。まー映画に罪はないのかもしれなけどね。6点(2005-01-20 18:34:07) 32. いたいふたり 多分タイトルの「いたい」は本来の意味の「痛い」と「あの人、ちょっとイタいよね」の「いたい」がかかってるんだろうな(あとは一緒に「居たい」もか?)。正直、この「バカップル」と言われてもしょうがないような二人とそれを取り巻く強烈な個性のキャラクターで何を言わんとしたのか、よく分かりませんでした。んでも唯野未歩子は可愛かったし、平野勝之の手持ちカメラ中心の映像は独特の生々しさを醸し出してて、観てて飽きなかったです。6点(2005-01-04 18:00:31) 33. EAST MEETS WEST 僕の場合、ここの平均点を知ってから観たんで、そんなに期待してなかったというか、優しい気持ちで観たというか(笑)って感じだったんで、そこそこ面白かったです。確かに途中から、あの先生が主役になっちゃったりとか、色々欠点はあるけど、ま、真田広之かっこ良かったし、良いかな・・・と。ただ、反権力志向の強い岡本監督の作品だから、その辺をもちょっと盛り込めなかったかな、と思うと残念。ちなみに、これはマンガなんですけど「修羅の刻」(河原正敏)四巻に、明治初期にアメリカに渡った武道家が先住民ネズ・パースに助けられ・・・という話があって、これは泣けます。6点(2004-06-12 16:00:51) 34. 生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言 作りとしてはかなり粗っぽい感じで、最初観た時はストーリーや人間関係を追うのに精一杯な感じだったけど、二回目に観たら良かったです。原発ジプシーやヌードダンサー、じゃぱゆきさん(っていう言い方、最近聞かないなあ)やオチコボレ高校生などのアウトサイダーの健気な生き様にカンドー。中でも無垢の象徴のような「アイちゃん」が涙をそそります。それになんつってもタイトルにインパクトがあっていいっすよね。因みにチェルノブイリの事故が1986年。ある意味、時代を先取りした作品でもあるんだな。6点(2004-03-27 20:57:27) 35. インドへの道 うーーーん、なんか中盤、ごちゃごちゃし過ぎ。なんであの女の人はレイプされたなんて嘘ついたの?6点(2004-03-12 19:25:54) 36. イノセント・ボーイズ うーん、こういう話は好きな方だし、マンガ(アメコミ)に自分の心情を投影するっていうのは良く分かるんですけど、いまいちとっちゃらかってる印象でした。フランシス役の男の子は今ひとつ役不足な感じだし、マコーレー・カルキンはなんだか顔が怖いし、ジョディ・フォスターの演じるシスターと主人公の男の子たちとの関係はずっと平行線だし・・・。でもヒロインの女の子はちょっと良かったかな。6点(2003-10-07 14:59:28) 37. イノセント・ライフ 1920年代のスウェーデンを舞台にした、ユダヤ人で、しかも社会主義者の父を持つ少年の物語、ということでなかなか新鮮で興味深い題材でした。避妊具が反体制の象徴っていうのはちょっとびっくりしたけど、そっか、古いキリスト教の考え方からするとイカンのか。結構細かいところを忘れちゃっているのでも一回観てみたいなー。6点(2003-10-07 14:08:14) 38. インテルビスタ へちょちょさん、ごめんなさい~。ワタクシ、フェリーニは「道」しか観てないのに、これ、観ちゃいました。でもまあ、そういう人間のレビューが一つ位あってもいいじゃな~い(波田陽区風)、と身勝手に解釈してレビュー書かせて頂きやす。よく映画の中で映画(もしくは映画製作)が出てくる作品はありますが、この作品の場合映画の中で映画作ってて、なおかつその映画の中でも映画を作っているという三重構造なもんで、頭がクラクラしちゃいました。でもきっと、フェリーニの作品って頭で理解するモンじゃないんだろーなーと、ぼーっとした頭で考えました。ある程度フェリーニ作品を観ていないと楽しめない作品だとは思いましたが、同時にフェリーニの茶目っ気みたいなものも伝わってきてなかなか良い感じ。これを機会に「甘い生活」「81/2」も観てみたいと思いまする。5点(2004-06-02 17:34:22) 39. いいかげん馬鹿 「馬鹿まるだし」「馬鹿が戦車でやってくる」と並ぶ、山田洋次がハナ肇を主演にすえた「馬鹿」三部作の一編。ここからあの「寅さん」のキャラが生まれたのだ・・・と、ガラにもなくウンチクってみました。作品としてはそんなに好きじゃないのだけれど(何だか戦後日本のえれぇカッコ悪い部分を強調してる気がするので)、ハナ肇は何だか嫌いじゃないんですよね。結局、ほとんどの男は、女のひとから「馬鹿ねぇ・・・」と言われたいがために頑張っちゃうんだな、と思いました。5点(2004-04-28 18:22:25) 40. イン&アウト 《ネタバレ》 え?え?ここで終わり?・・・わからん。いきなりケヴィンがゲイと告白してからの展開が・・・。要は、実はゲイだったんだけど自分では気づかなかった(もしくは認めようとしなかった)ってことなんだろうか?んーでも、やっぱりストーリーの流れがおかしい気がする。最初からケヴィンが「隠れゲイ」という設定だったらまだわかるけど・・・。ギャグのシーンはそれなりによかったけど・・・やっぱりわからん。何か、アメリカ人にしかわからないような隠し味が入ってたんだろうか・・・。5点(2003-07-19 21:42:01)
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