みんなのシネマレビュー |
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41. 一枚のめぐり逢い 《ネタバレ》 いつ死ぬともしれない戦時下のイラク。海兵隊として過酷な戦場を生きていた主人公の青年ローガンは、ある一人の女性の写真を拾う。直後に被弾したロケット弾によって九死に一生を得た彼は、アメリカへと帰還すると生きる目的を探すかの如くその女性を探し始めるのだった。そして見付かったのは、様々な困難を抱えながら生きるシングルマザーのベスだった。戦場で心に深い傷を負った(らしい)青年と、息子のために必死に生きるヒロイン、横柄で暴力的な元夫、素直で純朴な息子、全てを暖かく見守る優しいおばあちゃん…。そんなステレオタイプな登場人物たちが、もう恥ずかしいくらいにベッタベタな超王道のラブロマンスを展開させてゆく。日々の日常生活の倦怠を忘れ、たまには燃えるような恋と情熱的なセックスを堪能してみたいわぁという有閑マダムの欲求に応える目的で作られたのは分かるのだけど、さすがにこれでは軽薄に過ぎる。最後も取って付けたように、嫌な元夫があっという間に改心して息子のために死んで、残った3人が幸せに大団円…。実際にイラクで心に深い傷を負って苦しんでいる元兵士なんかがこれを観たら、確実に怒り狂って銃を手に取るだろうね(笑)。[DVD(字幕)] 4点(2013-10-16 22:49:07) 42. インデペンデンス・デイ 《ネタバレ》 いまや色んな意味で伝説と化している、ローランド・エメリッヒによるお馬鹿映画の代表作。まー、冒頭から突っ込み出したらきりがないくらいに矛盾やおかしなところや馬鹿馬鹿しいところが盛沢山!ウィル・スミスが宇宙人の戦闘機に乗り込んで何の疑問もなく運転して「おりゃおりゃおりゃ!!!!」とエイリアンどもを懲らしめてしまう頃には、もうお腹いっぱいになれます。[DVD(字幕)] 6点(2013-05-09 12:52:15) 43. インビジブル(2000) 《ネタバレ》 変態監督面目躍如な快作。最先端のCG技術とお金を惜しむことなく注ぎ込んで作られた透明人間映画。人間が一瞬で消えたら面白くないから、まずは皮膚が透けて次に筋肉が透けて、そして内臓……。こんな発想が浮かんできてそして実行してしまえる監督は、やっぱりバーホーベンをおいて他には居ない!そしてそこまでして透明になった主人公の科学者がまずしたことが、おっぱいポヨンポヨン……。馬鹿ですか(笑)。そんなお茶目なバーホーベン監督、大好きです。[DVD(字幕)] 8点(2013-04-29 23:14:48) 44. インランド・エンパイア 《ネタバレ》 前作『マルホランド・ドライブ』で、それまでずっと合わない監督と思っていたデビット・リンチの新たな魅力を発見して「彼はもしかしたら天才なのかもしれない」と思いながら、この作品も鑑賞。うーん、前作が奇跡だったのですかね。またいつもの雰囲気ごり押しの単なる思わせ振り映画に戻ってしまいました。それでも三時間もある長い映画を最後まで飽きさせずに見せる監督の手腕は見事ですけど。[DVD(字幕)] 5点(2013-04-21 19:08:44) 45. インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 《ネタバレ》 まさに小学生のころに観てしまってドハマリしてしまいました。もう、小学生男子の心を鷲掴みにするネタが次から次へとジェットコースターのように展開して、もうたまりません!わー、猿の脳味噌食ってるし!ひぇぇ、虫が大群じゃー!おっさん、心臓ほじくり出してるし!!トロッコだ!洪水だ!吊り橋落としちゃってるし!!!ひぃぃ、も、もう止めてー!!!映画の楽しさをこの作品で初めて教えてもらいました。当時、録画したビデオテープが擦り切れるほど何度も観てしまった思い出の一作。[DVD(字幕)] 9点(2013-04-12 13:31:08)(良:3票) 46. IN HER SKIN/イン・ハー・スキン 《ネタバレ》 実話を基にした映画ということで、ひたすら重たい話なのだけど、それでも見せ方が凝っているのでちゃんと最後まで飽きずに観ることが出来た。それぞれの登場人物の視点を章仕立てで見せる監督のセンスはなかなかのもの。そしてこの映画のポイントである、犯人の少女の情緒不安定な姿を演じたこの役者の力量は相当なものだった。まだ若い俳優だけど、もしかしたら将来キャシー・ベイツのようなバイプレイヤーになれるのではないだろうか。しかし、犯人の少女が仮釈放されるのが2013年予定。来年じゃないか。遺族や親族、何より犯人である少女のことを思うとなんとなく後味の悪いものが残った。[DVD(字幕)] 6点(2012-10-21 20:18:40) 47. 生きる 《ネタバレ》 確かに力強い映画であることは分かる。黒澤明の才気が縦横にみなぎっているのも伝わってくるけれど、どうにも個人的にそれが説教臭く感じてしまった。良い映画だとは思うけど、個人的には他の黒澤作品のほうが好き。[DVD(字幕)] 6点(2012-08-16 17:07:21) 48. 硫黄島からの手紙 かつての敵国人であるイーストウッドが、戦時下の日本人を変に美化するでも逆に貶めるわけでもなく、極めて中立的に描写することで日本人監督とはまた違った客観的なメンタリティを描きだしている。良い部分も悪い部分も含めて、誰もが愛する人が住む祖国を守るために戦っていたのだという、そんな当たり前のことを思い出させてくれたイーストウッドにただ感謝するばかり。[DVD(字幕)] 7点(2012-07-26 15:48:24) 49. インセプション 《ネタバレ》 これは面白い!!自分が認識する世界はどこまで信頼できるのだろうという、「われ思うゆえにわれあり」のような極めて哲学的なテーマを扱いながら、超一級の娯楽作品としても成功している凄い映画だった。人の夢の中へと入り込み、その人が将来、考えつくであろうアイデアを盗むことを生業としているディカプリオ演じる主人公コブ。恐らく映画でしか表現しえないだろう、そんな設定を最大限活かして、クリストファー・ノーラン監督は今まで誰も観たことがなかった世界を見事に映像化してみせた。第一層から第三層まであり、それぞれが全く違う世界で下に行けば行くほど時間の進み方も全く違ってくるという複雑な人間の深層心理の中を、コブたちはどんどんと奥深くへと沈み込んでいく。それを徹底的にスタイリッシュに、しかもアクション映画としても一級の迫力をも備えた映像で描き出す手腕は見事としか言いようがない。そこへ絡んでくる、コブ自身の亡き妻を巡る哀しい思い出もまた切なくて良い。そして最後、コマが止まるのかどうか、その寸前で終わるという、最高に格好良いラスト!!「このまま、コマが止まるかどうか?それを信じるのは君たちしだいなんだよ」観終えたあと、あまりの格好良さにしばらく痺れてしまったよ!![DVD(字幕)] 10点(2012-07-07 22:16:32) 50. イングロリアス・バスターズ 《ネタバレ》 自分が年取ったせいなのか、個人的にはあまり魅力を感じなかった。タランティーノといえば、過去の傑作を思い出してしまいやはりそれと比べてしまうきらいはあるものの、それでも自分には幾分か退屈な映画と思えてしまう。過剰な暴力描写も、なんだか無理して観客にサービスしているように感じる。[DVD(字幕)] 5点(2012-06-21 19:42:35) 51. インフォーマント! 《ネタバレ》 最近、酷い映画ばかり撮るソダーバーグ監督にしてはそこそこ良作だった。こういう映画を撮りたいという姿勢が最後までぶれておらず、それにマッド・デイモンの熱演が充分に応えている。実話を基にしたという制約もあるなかで、それを軽いノリのブラックなコメディとして最後まで飽きさせることなくみせた力量は確かに評価できる。ちゃんと才能はあるんだから、ソダーバーグ監督にはもっとそれを活用して欲しいと切に願う。[DVD(字幕)] 6点(2012-04-24 13:56:43) 52. 陰謀の代償 《ネタバレ》 どうしてこんなつまらない映画に、名優アル・パチーノが出ているのかまったく理解不能。彼が主演していなければ観ていなかった。演出が素人レベルで、話の繋がりが分かりにくく、終盤の盛り上がりも皆無。せっかく面白そうな設定なのに、アル・パチーノも含めて、まったく活かしきれていなかった。[DVD(字幕)] 3点(2012-04-24 13:12:30)
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