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プロフィール
コメント数 888
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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  サンセット 《ネタバレ》 監督は前作の成功体験で味を占めたのか、情報を遮断されたヒロインの一人称で 帝国末期の閉塞感と混沌を描く試みは見事に失敗している。 登場人物たちの思わせぶりな台詞と一向に進まない展開、消化不良のまま残る謎など、 ひたすらヒロインに寄り添う撮り方が本作の舞台とミスマッチ。 ホロコーストという強烈な舞台装置があった『サウルの息子』はその焦らし方が効果的だっただけに、 監督のメッキが剥がれた形だ。 難解と言えば聞こえが良いが、逆に言えば「何を描きたい?」とも言いたくはなる。 歴史の闇を描きたいのか、激動の時代を生きようとするヒロインの強さを描きたいのか。 ヒロインが何を考えて行動しているのか分からず、妄想も幻覚も入り混じり、 最後は第一次世界大戦に兵士として従軍している。 帽子店が存続のため貴族に女性従業員を捧げている、性奴隷を匂わせる嫌悪を見るに、 彼女も過去に似た被害を受け、女性の殻を脱ぎ捨て、兄から憑依されるように同化したと解釈できるが。 当時のハンガリー史を知っていること前提。 帽子店を訪れた皇太子夫妻が翌年どうなったかは言うまでもない。[インターネット(字幕)] 4点(2023-10-19 22:19:15)《改行有》

2.  さらば、愛の言葉よ 《ネタバレ》 アマゾンプライムで視聴。 配信側の不具合なのか、16:9を4:3に押し込んだ画面比率をどうにかして欲しいと思ったものの、 それがどうでも良くなるくらい、結婚するのかしないのか、産むのか産まないのかという男女の痴話喧嘩を 哲学的な台詞と表現で煙に巻いているだけのようにも見えなくない。 そこに挟み込まれる血と暴力と死のイメージ、ホームビデオの世界に押し込まれる犬の存在。 如何なる映像美があっても、ただただ空疎に見えてしまう。 高齢にも関わらず3D撮影にも初挑戦して、新たな表現に挑み続ける姿勢とずば抜けた感性は賞賛されるべきだろう。 ただし、面白いかは別問題であり、ゴダールというネームバリューで見ている人が圧倒的に多いのではないか。 無名の監督が同様の映画を撮っても全く相手にされないと思う。 映画とはなんだろうね…[インターネット(字幕)] 2点(2023-05-07 22:39:18)《改行有》

3.  サクラメント 死の楽園 タイトルの『サクラメント』は、"キリスト教における神の恩恵を信徒に授ける儀式"のこと。 その名に因んだカリフォルニア州の都市が舞台というわけでもなく、もちろん桜とも関係ない。 かつて実在したカルト教団の凶行をモチーフに、 某国奥地の教区を訪れた取材班が体験する恐怖の20時間をPOVで描く。 予告編通りの内容でそれ以上の衝撃展開があるわけでもなく、実録よりショボく感じる。 グロは控えめでクライマックスもあっさりなので、ホラーが苦手でも見れるのではないか(退屈だけど)。 信者が教祖に惹かれる理由に説得力が足りないのでもっと踏み込んで欲しかった気がする。 ただ、元ネタになった教団が大きくなった背景に、 貧困と差別と家庭問題でどこにも居場所がない人で溢れていたというのもある。 孤立したその人の弱みに付けこんで、食い物にしてきたのはいつの時代も変わらない。 "貧困ビジネス"の雛形であるが、本作に求める内容ではないのでここまでにしておく。 【5/18追記】 取材したデジタルメディア・VICEは実在するが、2023年5月16日に破産申請した。 本作が製作されて10年、メディアをめぐる需要の変化を感じる。[インターネット(字幕)] 4点(2023-05-07 22:10:19)《改行有》

4.  猿の惑星:創世記(ジェネシス) エピソード0なので『猿の惑星』感は少なめでツッコミどころは少なくない。 ただ、CGが凄いと全面に押し出している印象をそこまで感じず、シーザーをしっかりと感情移入させるあたり、 アンディ・サーキスの演技とルパート・ワイアットの演出の勝利だろう。 シリーズ誕生から43年経っても人は何も変わらず、楽するため上に立つため狡猾になっただけで愚かだなぁ。[映画館(字幕)] 6点(2022-05-27 23:45:37)《改行有》

5.  ザ・ライダー 《ネタバレ》 頭部に後遺症を負った或るロデオライダーの現代の西部劇。出演者は家族を含め全て本人で、『ノマドランド』でも描かれていたフィクションとドキュメンタリーの境目を突いた演出手法は既に確立している。ときどき差し込まれる大自然を捉えた画が主人公の心の揺れ動きを代弁する。死と隣り合わせで生きてきた男にとっての唯一の生き甲斐が奪われてしまう重大な変化。それはブラジャーを嫌がる自閉症の妹も、父によって売られてしまう愛馬も、自分より重い後遺症の兄貴分も同一である。だが、その現在がいつまでも続くとは限らない。一つの領域にまで突き進んだ者にしか見えない孤高にリンクしたそれは、理不尽さの中でどう折り合いをつけて日々を生きていくかに真実味を与えている。この無常さは欧米では出せない味だろう。[インターネット(字幕)] 6点(2021-07-24 21:12:20)

6.  サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ- 《ネタバレ》 ミュージシャンにとって聴力を失うということは死んだも同じで、 追体験するような音響効果が否が応でも恐怖を与える。 環境音のみでBGMは一切なく、まるでドキュメンタリーのようである。 聾者のコミュニティはたいへん興味深かった。 当事者の誰もが自分を見失い、少しずつ受け入れて、 それでもまた迷っての繰り返しだっただろう。 再起のため楽器もキャンピングカーも売り払い、高額の手術も受けたが、 機械音が混ざった音しか拾えない絶望。 そして彼は人生の全てだった音楽を捨てた。 果たして障害を持つことは不幸なのか? 他人事とは思えず、一切の甘さもない結末だが、 健常者視線のモノサシと依存からの解放でもある。[インターネット(字幕)] 7点(2021-02-28 14:22:38)(良:1票) 《改行有》

7.  最強のふたり ドリスの言動が危なっかしくて、笑いと同時にハラハラさせられる。障害者だからと言って同情せず、対等に扱ってくれる彼に、フィリップは本音で語り合える友を見つけたことだろう。実話という免罪符はあるもののそれに臆せず、日本人にも分かりやすいギャグをふんだんに散りばめながらも、下手に重すぎず軽すぎずのバランスが絶妙。ドリス役のオマール・シーの存在が大きく、エディ・マーフィーやウーピー・ゴールドバーグとは違う、天真爛漫さの奥にある翳りが見えてきて、ハリウッドには出せない味。ラストはしんみりさせず、オープニングみたいなテンションで終わってほしかった。[地上波(字幕)] 7点(2020-08-14 11:46:24)

8.  37セカンズ 《ネタバレ》 傑作。邦画特有のバタ臭さがなく、全編瑞々しいまでの鮮烈な映像の数々と、序盤のアニメーションを駆使した新鮮な演出で引き込ませておいて後半のロードムービーへの跳躍が見事。障害者を扱っている以上、重苦しい内容になりそうだが、あえてファンタジーを用いながらも、地に足がついたドキュメンタリーとしての側面も見せる。カラッとしていて暗くなりすぎないのだ。主役が実際の脳性麻痺の方で、そんな彼女とシンクロするように世界が広がっていくこの物語は冒険だったはずだ。自分を今まで縛り付けていた存在を振り切り、再び母親と向かい合うシーンが白眉。障害の度合いは違うにせよ、実体験で息苦しさを感じている自分からして共感できるものばかりだった。同じ境遇の人の背中を押してくれるくらい凄いパワー。HIKARI監督の今後に活躍に期待したい。既存の邦画業界に潰されない場所で飛躍して欲しい。[インターネット(邦画)] 9点(2020-05-19 00:09:22)(良:1票)

9.  三度目の殺人 《ネタバレ》 是枝監督らしからぬ法廷ミステリで且つ、オリジナル脚本で勝負しているのは評価できるし、完成度は決して低くない。明確な答えのないモヤモヤ感のまま、日本の司法制度に問題提議を掲げているという意味では理にかなっているとも言える。だがやはり、複数のキーワードの表面を触れただけで終わり、登場人物が深く掘り下げられていない気がする。被害者の社長による実娘への性的虐待を見かねた前科者が再度殺人を犯し、それが公になることを恐れ、彼女を守るために自ら死刑になることを選んだというのが一般の解釈だ。メディアでは一方的に悪のレッテルを貼り、世間はそれに追従する。しかし、真実なんて掴みどころがなくて、たとえ偏ったものでも提示された情報でしか判断できないところに、人間の脆さとリンクする。殺人犯の真意など100%誰も分からない。それは理解している。ショッキングな描写や過剰演出に頼らない作風の限界かもしれないが、もっと深みを描けなければ「それで?」で終わってしまうのだ。[地上波(邦画)] 6点(2019-11-14 07:51:42)

10.  ザ・スクエア 思いやりの聖域 《ネタバレ》 崇高な理念を掲げる現代アートの欺瞞を暴く。誠実さと寛容さを掲げながらも、実は主人公自身がそれに当てはまらず、プライドの高さが仇となって、ドツボにハマるというもの。何度も出てくる物乞いのシーンを見ても分かる通り、普段は無関心なのに、利益になると見れば利用する尊大な態度があの炎上動画に集約されているのだろう。第三者が勝手に作ったとはいえ、本人は言い訳ばかりして、自分の愚かさに向き合えず、ひたすら周りに醜悪さを見せつける居心地の悪さ。一見社会的に進んでいるように見えて、個人主義と権利を重んじたために逆に綻んでいくヨーロッパの縮図のように思えた。[DVD(字幕)] 5点(2019-01-01 09:43:49)

11.  ザ・ファイター 《ネタバレ》 デヴィット・O・ラッセルは苦手な監督だ。彼の癖がとことん発揮されており、何をしたいのかよく分からない。コンプレックスから親離れしてチャンプになりたい異父弟の話が、いつのまにか異父兄とチャンプを目指す話になっていて、それが盛り上がらずに淡々と進むわけだからカタルシスが感じられない。むしろ主役のマーク・ウォールバーグより、薬物中毒から抜け出そうとする異父兄の話が印象に残り、クリスチャン・ベールの本人になり切った役作りと存在感は感嘆ものである。メリッサ・レオの助演女優賞はよく分からなかった。ボクシング映画としても家族映画としても消化不良。[DVD(字幕)] 4点(2017-07-11 19:23:43)

12.  貞子vs伽椰子 《ネタバレ》 見えない糸に引き寄せられ、誰かを巻き込み、そして誰もいなくなった。人気キャラの○○vs●●という地点で、ギャグホラーとして期待はしていたけど、肝心の貞子と伽椰子の対決が終盤の数分のみでそこまで可笑しいほどでもないので肩透かし。お互いの呪いで打ち消し合うどころか、共通の目的で融合するラストは、双方の映画をよく知らない自分にしては「これで終わり?」程度にしか思えなかった。もっと笑撃的なものを想像していただけに残念だ。[ブルーレイ(邦画)] 4点(2016-12-19 22:08:14)

13.  サウルの息子 《ネタバレ》 同胞のガス室送りを手助け・後始末をしている"ゾンダーコマンド"の存在を初めて知った。 監督はかつてタル・ベーラの助監督を務めた影響か、スタンダード比率で寄り添うような主観の長回しが、 主人公の視野の狭さ=見たくない光景とリンクして、閉塞感と混沌の中に放り込む。 この二つが、飽和状態のホロコースト映画に新しい切り口を入れる。 ぼかされた死体の山には目を背けられるが、絶命の叫びからは逃れられない。 そしてその状況に慣れてしまった自分がいる。 だからこそ、死んだと思われる息子(という設定)を 自分を保つための理由づけにしないととても生きていけないだろう。 最後は撃たれるだろう彼の笑顔が、新緑の森に冴え渡る鳥の鳴き声が、 無機質なアウシュヴィッツ収容所と対比して寓意的に映る。 敢えてやっているかもしれないが、凄惨さと絶望度ではまだ足りない。 この撮り方がなければ、全く話題にならなかったかもしれないのだから。[映画館(字幕)] 7点(2016-07-18 19:09:19)(良:1票) 《改行有》

14.  ザ・マスター 《ネタバレ》 心に傷を負った男の魂の彷徨。フレディが入信したのはマスターのカリスマ性ないし父親の面影に惹かれたのであって、宗教は二の次だ。逆もまた然り。マスターは自由奔放なフレディに憧れを抱き、お互いに足りない部分を補い合う共同体の関係を匂わせる。しかし、それは双方が未完成の存在であることと密着し、フレディの余りある力が、マスターの王国を破壊しかねない危うさも持つ。だからこそ、黒幕的存在の妻が王国の存続のために男二人を操ろうとする画策が垣間見える。最終的に二人は袖を分かつ。残りたくても己の本能が拒否する矛盾、引き留めようにも手の届かない焦燥感、それぞれが完全になりかけた瞬間、臓器移植の拒否反応のように共同体でなくなってしまった。"救い"から見放されたフレディは、これからもダンスする相手を変えるように、現実に存在しない"砂の女"を求めて彷徨い歩くのだろう。いや、他者承認されずとも生きられるありのままの自分=ニーチェの提唱する"超人"と見るべきかもしれない。ホアキン・フェニックスの"動"の怪演、フィリップ・シーモア・ホフマンの"静"の怪演の摩擦が恐ろしくも凄い。重厚な画作りが不安と翳りの50年代アメリカを更に浮き彫りにさせる。[映画館(字幕)] 8点(2015-11-28 01:41:33)(良:1票)

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