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コメント数 3872
性別 男性
年齢 53歳

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21.  新ポリス・ストーリー(1993) 最後まで見ると、コレが実際の事件をベースにした映画らしいことがわかるのですが、それもあって、シリアスな内容。これがどうも、ジャッキー・チェンという人に、イマイチ合わない。 いや、シリアスな中でも、アクションにいくつか変わったシチュエーションを持ち込んで、工夫を凝らした場面が取り入れられてるのはわかるんですけど、もともとオーバーなアクションに持ち味があるジャッキー・チェンには、いささか窮屈な作品となっている印象。爆破シーンなどでブッ飛んだ演出もなされてたりはするんですけどね。でも全体を通じて見ると、もう一つノリがよろしくないかなあ、と。 単に、メチャクチャ強い敵とタイマン対決して欲しかった、というだけのことかも知れないけれど。[インターネット(字幕)] 5点(2022-06-12 22:52:21)《改行有》

22.  ショッカー(1989) 神出鬼没の殺人鬼。 夢に出てくる、ってのはあったけど、あんな全身ただれツメ男ではなく、こちらはただのハゲ親父が殺人鬼で、テレビに出てくる。じゃなくて、テレビから出てくる。それだけだと貞子みたいですが、このハゲ親父、むしろテレビに入っていく方が得意のような。 最初からそんな特殊でアホな能力がある訳ではないんですが、途中からそういう、アホな展開。このデタラメさが、いや、たまらん。 時代を超えて、テレビに映るあらゆる場面に闖入し、オマエはフォレスト・ガンプか、と。[インターネット(字幕)] 8点(2022-05-29 21:53:23)《改行有》

23.  少年探偵団 夜光の魔人 《ネタバレ》 第一部のところで肝心なことを書くのを忘れていたのですが、この2部作では、岡田英次が明智役から降板しています。 って、それ、一番どうでもいいことかもね。 ついでに二十面相役も交代したように見えますが、そこは二十面相ですから、違う人物に見えたとしても、それは得意の変装によるものかも知れませぬ。 私もうっかりしてました、シルクハットにサングラス、マント姿だからと言って、「変装してない」とは限りませんでした、すみません。 それはともかく、殆ど事件らしい事件が起こらなかったというか、あるいは事件しか起こらなかったというべきか、正直あまり内容が無かった第一部に対し、この第二部。 あんまり、変わらんなあ。そろそろネタ切れなのか。 野山を自転車に乗って楽しくサイクリングする少年探偵団の面々。するとそこに突然、馬に乗った二十面相の姿が。「あっ二十面相だっ。」 なんだか、家出した飼い犬を探すよりも簡単に見つかってしまう二十面相。 またまた二十面相一味にとっ捕まって牢屋に入れられたりして、ほぼお約束な展開、なワケですが、我々の興味は何と言ってもタイトルにある「夜光の魔人」。そう言うからには元ネタは「夜光人間」なんだろう、と思いつつも、あれは少年探偵団モノでもトップクラスの「そのトリック、無理があり過ぎでしょう」作品(ただしこのランキングは同率首位がやたら多いのでコレが特に、という訳ではないけれど)。果たして本当に夜光人間は登場するのか、するのならどのような登場の仕方をするのか。 うん、予想通り、裏切られたよ。予想通りです。 とは言え、ラスト近くの山中での銃撃戦から、二十面相を追って、景色は荒涼とした岩山へ。この光景が、なかなか。どこでロケしたんですかねえ。 最後も中途半端で、煮え切らない終わり方でしたが、とりあえずメデタシメデタシ、ということで。[インターネット(邦画)] 6点(2022-05-25 22:30:46)《改行有》

24.  少年探偵団 二十面相の復讐 またまた二部構成の第一部、ですがさらに尺が34分ほどしかないので、どうにも中途半端。しょうがないので、もう、続きを見るしかないですね。思う壺。 今回の二十面相は、金山のありかが書かれたとかいう地図を狙ってて、まあ、二十面相らしくていいじゃないの、といったところではあるのですが、、、二十面相の本分といえば、名前の通り変装、そして成りすまし、しかるに今回の二十面相はというと、その本分を忘れ去り、最初からいきなりシルクハットにマント姿、という、いわゆる二十面相スタイル全開。ドロボーのくせに、目立ちすぎです。そこがまた、二十面相らしいと言えば、らしいところ、なんですかねえ。 で、短い尺の中、地図の強奪やら追跡劇やらが描かれ、物語らしきものは、ほぼ、皆無。 続きを楽しみにするイトマすらもなく、終わってしまいますが、それでも続きをお楽しみに。ということで。[インターネット(邦画)] 5点(2022-05-24 22:31:09)《改行有》

25.  シマロン(1931) 《ネタバレ》 やはり見どころは、土地争奪戦の大レースを描くスペクタクルシーン。ですがこれが冒頭にいきなり配置されているもんで、映画がこの先、持つのだろうか、と。 この後、主人公を取り巻く様々な事件が描かれ、さらには主人公自身も物語から姿を消してしまうという、まさかの無責任行動に出てしまうのですが、気が付いたら冒頭のレースから40年の歳月が流れてる。何も無かった荒野に、だんだん町が建設されていって、その様が圧巻。住む人も増えていき、往来を行く人々、教会に集まる人々、裁判を傍聴する人々、あちこちのシーンで大量のエキストラを動員し、規模感を表します。 そして40年後、町はビルが林立する大都会となり、主人公が開始した新聞社も大会社に。 この光景を見せられると、さすがに何だか、しみじみしてしまいます。これぞまさに、ザ・隔世の感。 この現代でも、40年前と比べると、世の中激変したよなあ、と思っちゃうのだけど、この映画を見てると、ここ最近の40年って、比較的変化が少ない方だったんじゃないか、とすら思えてきます。でもこれって、この映画で描かれた変化ってのが、建築系・インフラ系の変化だから目に見えてインパクトがある、ということであって、一方、近年の変化はハードではなくソフトウェアの発展、なんですね。半導体による集積回路技術が発展して、これに伴い情報技術が発展して。だから、19世紀から20世紀にかけての変化と20世紀から21世紀にかけての変化とは、単純には比べられないのですが。 ただ、映画のラストは、ほぼこの映画が作られた時代、まだまだ開拓時代と陸続きみたいな時代だったんだなあ、と。レースでもやるしか、土地の所有権を決められなかった、未開拓の時代。その影では先住民が僻地に追いやられ、土地を奪われてた、そんな時代。それが(いささかキレイに描き過ぎかも知れないけれど)先住民の女性を「息子の嫁」として堂々と人前で紹介できる時代になった、と。 かの時代、銃撃戦に巻き込まれてひっそりと命を失っていった少年の姿が、印象に残ります。[インターネット(字幕)] 8点(2022-05-21 22:36:23)《改行有》

26.  実録三億円事件 時効成立 東映便乗企画路線(?)の最たるもの、といってよさそうな作品。 とは言え、豪雨の中、ドキュメンタリータッチで描かれる三億円事件など、なかなかの見せ場。 続いてその後の捜査が描かれますが、敏腕刑事、にはとても見えない金子信雄が、ジワジワとイヤらしく犯人像に迫ってくるあたりがまた、実にイヤらしい。金子信雄だもん。 という、犯人も刑事もヤな感じのまま進んで、犯人が逮捕されるのも、されないのも、どっちもシャクに障るけど、どっちもガンバレ、という状態の中、時効は迫り、刑事の手も迫る。 どうしようもない企画にしては、最後、うまくまとめたなあ、という気もします。[インターネット(邦画)] 6点(2022-05-20 23:12:32)《改行有》

27.  次郎長青春篇 つっぱり清水港 それにしてもこの、中村雅俊というヒトの胡散臭さってのは、どこから来るもんなんでしょうか。それとも、彼を胡散臭いと思ってるのは私だけなのかしらん? その彼が、まるで似合わない清水の次郎長役。案の定、そこには「青春篇」なんていう、いかにも中村雅俊チックなキーワードが引っ付いて。ああ、実に胡散臭い。でも、「つっぱり清水港」って、こりゃ一体、何でしょうね(笑)。ビーバップハイスクールじゃあるまいし。 と言うわけで、清水の次郎長の若き日が描かれます。イマイチ、オハナシに脈絡がありませんが、とにかく次郎長モノ。周りを固めるのは佐藤浩市、明石家さんま、島田紳助、等々。なーんか、テキトーで自由な感じがします。 いきなり冒頭シーンで、富士山にわざわざ登ってロケしているらしく、よくやるなー、と思うのですが、サプライズはここまで。富士山を取り入れてるシーンはいいけど、他のロケ撮影シーンは、正直、あまり見映えがしない・・・そういうのも含めてテキトーで自由、ってことかな。 胡散臭さも、ある一線を越えると、ちょっと貴重です。[インターネット(邦画)] 5点(2022-05-18 22:24:09)《改行有》

28.  昭和残侠伝 唐獅子仁義 冒頭、高倉健と池部良の対決からいきなり始まって「昭和残侠伝なのに?」と、ギョッとしますが、映画終盤にはちゃんと「確かに昭和残侠伝だわい」という展開になる。どうやったって、この運命から逃れることはできない二人、なんですなあ。 映画開始早々に池部良が死んでしまったら、そりゃマズいだろう、と思ってたら、当然のごとく死んではおらず、しかし対決の際に左腕を失って、いささかヤサぐれてしまってます。ヤサぐれても池部良なので、品があります。品があるので、多少、迫力には欠けます。 ひょんなことから、出所した高倉健と知り合いになる親分が、志村喬。セリフ回しがいささか覚束ないように思えて、大丈夫か?と一瞬思うものの、要するにコレ、任侠道のカッチリした喋り方ではなく、砕けた感じ、気さくな感じの表れなんですね。一見やさしそうな好々爺、だけど親分としての貫録はしっかりと垣間見せる。うん、でもやっぱりただの爺さんだ。 さらに、ちゃらんぽらんな待田京介が物語に絡みますが、これもまた、別の人懐っこさがあって。なにせ主人公ふたりが取っつきにくい雰囲気を漂わせまくってるので、周囲の人たちがユーモアと人情を醸し出してます。 で、藤純子。この作品、「三角関係モノ」であるはずなのですが、どういう訳か対立関係に至る事なく、三角形が見事な調和を成しているという、これはもはや、健全と言ってよいのか不健全と言ってよいのか。しかしこの三人なればこその、違和感の無さ。この違和感の無さに違和感を感じるかどうか、それが問題だ(笑)。[CS・衛星(邦画)] 7点(2022-05-05 10:25:52)《改行有》

29.  少年探偵団 かぶと虫の妖奇 前作からの続きと言えば続きでして、刑務所に入れられた二十面相の脱獄劇から映画の幕が開きます。ただ、前作から一変して、二十面相が妙に貧相になったというか、もしかして総入れ歯?な感じがやたら濃厚というか、要するに二十面相役が加藤嘉さんに交代した、ということなんですけれども。さすがは二十の顔を持つ男。ちょっとだけ、狂気も感じさせます。 それにしても、もの凄いのがこの、あっと驚く大脱獄劇。いやもう、このアクロバット感、007並みと言ってよいでしょう。度肝を抜かれます。 で、首尾良く脱獄した二十面相、相変わらず原子炉の設計図とやらを狙ってるのですが、この際、そんなことはどうでもよくて。 この作品のサブタイトルを見ると、江戸川乱歩検定(そんなのがあったとしてあったとして)準10級くらいの知識のある人なら充分に、ピンと来るはず、これはきっと「鉄塔王国の恐怖」の映画化だなと(註:連載時のタイトルは「鉄塔の怪人」だったらしい。続編映画もこのタイトル)。 しかしコレ、当たりのような、ハズレのような。 最後の最後になって、ようやく例のカブトムシのオバケが出てくるのですが、予想以上にデカイ。仮面の忍者赤影にもこんなカブトムシが出て来たような。 デカイだけではなく、なんと、火炎放射まで吹き出す、豪華かつ凶悪な設計。乱歩先生もこれはビックリでしょう。 ここで突然、映画はオシマイ。次回をお楽しみに、ということで。相変わらず明智はちっとも役に立たん。[インターネット(邦画)] 7点(2022-05-05 08:51:59)《改行有》

30.  少年探偵団 鉄塔の怪人 『かぶと虫の妖奇』に続く後編。前作のラストで「ぽよ~んぽよ~ん」と頼りない音をたてながら登場した謎の装甲カブトムシ、実はアレがさらに10台くらい存在するという、恐るべき事態。ってか、二十面相はいったい、何にお金使ってるんでしょうね。このカブトムシ軍団、意外に最後まであまり活躍しないしなあ。 二十面相の部下たちはヘンなヘルメットみたいなのを被って(しまいには二十面相自身まで被ってる)、もはやその姿は、地球を侵略しに来た宇宙人そのものです。捕らえた少年探偵たちに重労働を課してコキ使ったりしてるのが、まさに映画的宇宙人の発想(笑)。 一方で、アジトに単身のりこんできた明智も囚われの身となったはずなのに、二十面相一味は明智をほったらかしにして秘密基地「鉄塔王国」へ逃亡。なにやってんだか。 はたまた、二十面相はしきりに挑戦状ともいうべき自らの映像を送りつけてくるのですが、そのしつこさが、だんだん「かまって欲しい寂しいヒト」にしか見えなくなってきて。実は可哀想なヒトなんじゃなかろうか、と。 え~と、確か、狙いは原子炉の設計図でしたっけ。もう、どうでもいいですね。ははは。 この荒唐無稽さのまま、最後まで突っ走る、それが、素晴らしいんです。いやマジで。ラストで押し寄せる警官隊との攻防戦など、まさに007映画そのもの。もしかして少年探偵団シリーズを参考に007シリーズを作ったんじゃないか、とすら思えてきます。そんなワケないって? そんなワケないから不思議なんです。 明智も最後ばかりは大活躍、そして衝撃的なラストへ。 バカバカしいけど、バカにはできません。スゴいよ、これは。[インターネット(邦画)] 8点(2022-04-24 21:23:11)《改行有》

31.  少年探偵団 二十面相の悪魔 前作のラストではトンデモナイことになって、明智探偵絶体絶命!というところでこの第二部に続くワケですが、何のヒネリもなく、結構フツーに助かってます。いや、だいぶ恥ずかしい助かり方かもしれません、コレは。 二十面相はやはり凶悪なのではなく、単に意地が悪いだけなのか。とは言えこの第二部でもやはり、もしかしたら凶悪なのかも、という片鱗を見せますが、とにかく二十面相の仕掛ける爆弾はやたら威力が中途半端なもんで、破壊力はあるけど殺傷能力はまるで無いという(笑)。 それもこれも、二十面相の念願は、明智と少年探偵団に復讐すること・・・いや、確か、それとは別に、何か目的があった気が。そうそう、原子炉の設計図を盗むのが目的でしたっけ。忘れておりました。 またセコく少年を誘拐しようとする、セコい二十面相。線路での危機一髪!から、遊園地の追跡劇へ。 一方の少年探偵たちも黙ってはおらず、「二十面相を捕まえに、奥多摩へハイキング」というホノボノのんびりした一大捕り物。鍾乳洞に現れる二十面相の手下たちは、なぜか虫歯イキンみたいな格好をしております。 最後まで危機の連続、果たして少年探偵たちはこの危機を乗り越えられるのか、そして明智と二十面相の対決の行方は。 ・・・と言いたいところだけど、どうも冒頭の恥ずかしい助かり方以降、明智が目立たず活躍せず、イマイチ冴えません。もう明智はどうでもいいので、ガンバレ警官隊、ガンバレ少年探偵団。[インターネット(邦画)] 6点(2022-04-24 20:55:01)《改行有》

32.  少年探偵団 妖怪博士 あの懐かしの主題歌に乗って、やってきました、我らが少年探偵団。 もともと怪人二十面相って、子供相手にじゃれ合いながら、やたら回りくどい犯罪を企てる、相当にヘンな人なわけですが、映画にするとますますそのヘンテコさが際立ちます。 子供相手に、バレバレの変装を繰り出しては、ひたすら大人げない高笑いを繰り返す二十面相。なにがそんなに可笑しいんだか。 しかし謎の洋館の不気味さは、何が起きてもおかしくないような怪しさに満ちていて、ヘンテコな仕掛けにも満ちていて、まさにこれこそ、乱歩ワールド。実にイイ感じ。 少年探偵、なんていうチンマリした子供向けのノリから、警察が続々と乗り出してくる大騒動に発展していくのも楽しいところ。 しかし二十面相は決して殺人を犯さない、と思ってたら、映画の二十面相はなかなか凶悪で、最後はトンデモないことになって、さあ大変、というところで第一部が終了。次回、乞うご期待。ってことで。[インターネット(邦画)] 7点(2022-04-20 22:45:18)《改行有》

33.  人生劇場 続・飛車角 《ネタバレ》 前作の最後でまず間違いなく飛車角は死んだと思うのだけど、死体を確認するまでは油断するな、というワケで、実はちゃっかり生き残ってて服役中、という設定。 弟分にあたる存在が、前作の高倉健から長門裕之に代わっただけで、だいぶコミカルな感じが出てきますが、実際、映画の前半はコメディ調と言えそうな雰囲気。 だいたい、佐久間良子が気性の激しい女性の役、というのがいかにも無理があって、可笑しさに繋がってます。 ところが中盤からは舞台が満州となって、えらくぶっ飛んだオハナシになってきます。満州の地でも相変わらず着流し姿の鶴田浩二。ハッキリ言ってヘンですけど、でもシビれます。 なんだかだんだん、国際スパイ映画になっちゃうのじゃないか、というくらいのスケール感になってきますが、それでもあくまで、任侠モノ。 殴り込みとはひと味違うクライマックスで、ラストはちょっと感傷的に過ぎるかな、という気もしますが、でも、いいじゃないですか。 いやまさか、今度もまた、蘇ったりして・・・。[インターネット(邦画)] 7点(2021-12-22 22:33:15)《改行有》

34.  実録外伝 大阪電撃作戦 何がどう「実録外伝」なのか。『日本暴力列島 京阪神殺しの軍団』に続いて明友会事件を取り上げたから、ということなのかもしれないけれど、『日本暴力~』の方は「すべてフィクション」という断り書きが入っており、内容も特定の事件をフォーカスしたものでもなく。一方の本作は、やはりフィクションだという断り書きは入っているものの実際の事件を基にしていることは認めていて、実際の事件に沿っている部分も多いようです。 作品の特徴は、事件で「敗北する側」を描いたこと、滅びの美学みたいなもの。 最後の晩に乱痴気騒ぎやって、一気にに追い込まれていく姿、しかしその中でしっかりと、今で言うところの「インディー魂」みたいなものを見せつける。 松方弘樹はコワモテの演技が堂に入ってて、さすがと思わせますが、渡瀬恒彦は完全に目が据わっていて、うわー何だかホンモノだなあ、と。ちょっとレベルが違う。けど出演者全員がこのレベルに達してしまうと作品が成立しなくなっちゃう。 敗れ去る者を描くが故の、独特の迫力があります。[インターネット(邦画)] 8点(2021-12-18 20:25:43)《改行有》

35.  新 仁義なき戦い 組長最後の日 《ネタバレ》 物語は繋がってないけれど、前作の舞台が北九州で、少し関西へと広がりかけたところ、今回の作品ではいよいよ西日本全体を股にかけたような展開となってます。 菅原文太はもうだいぶ落ち着いてしまって、あのギラギラした感じは影を潜めていますが、新シリーズの掉尾を飾るに相応しい貫禄、とも言えましょう。 総じて、新シリーズは(初回はともかく)オリジナル方向に舵を切って、正解だったように思います。 金子信雄はいませんが、代わりに関西弁の最終兵器:藤岡琢也を投入。銃撃戦を交えたカーチェイスもあり、ラストの衆人環視の中の襲撃シーンも見どころ。[インターネット(邦画)] 7点(2021-12-18 15:26:11)《改行有》

36.  新・仁義なき戦い 組長の首 とうとう、これはフィクションです、というテロップが冒頭に登場し、もはや仁義なき戦いでも何でも無くなってしまったのですが、これが意外に面白い。とは言っても、こんなのを面白がってていいのか、という不安は何となくあるんですけど、面白かったんだから仕方がない。 刑務所で過ごした7年間の補償として500万円を要求する、菅原文太の狂犬ぶり。というほど自身で何をするわけではないけれど、それでも「何をやらかすか判らない」という危険な匂いがプンプンと。それ以上に異常な、山崎努の狂人ぶり。それって、いつも通りじゃないの、という話もありますが、兎に角、危険な匂いが充満していて。 若者が呆気なく命を落としていく、という点、仁義なき戦いの世界を感じさせる部分ではありますが、芋クサく泥クサいカーチェイスは実録路線から大きく逸脱していて、意表を突かれます。さらにはひし美ゆり子姉さんの脱ぎっぷりの良さ。確かにこりゃ、フィクションだ。 という、だいぶ変な路線にはなってますが、単純に欲望が突っ走ってる感のある内容が小気味よく、これはこれで、魅力的な作品だと思います。[インターネット(邦画)] 8点(2021-12-14 22:45:23)《改行有》

37.  新仁義なき戦い(1974) せっかく「完結篇」を作ったにも関わらず、性懲りも無く「新~」などとぶち上げるのは、13日の金曜日だけでたくさんです、と言いたくもなるのですが、コチラの方が先だから仕方が無い。とは言え、「新」どころか、時間を巻き戻して蒸し返してるだけなので、コチラの方がよほどタチが悪い気もするけれど、相手は東映。節操を求めても無益というもんです、ハイ。 蒸し返してるだけ、と言っても、テイストは多少、変えてきてますが、あの5部作の後では、いささか野暮ったい印象。冒頭こそ、いきなりの抗争で暴力的に開始するものの、ちょっと大人しくなってしまったか。 ラストは何だかこのまま旧シリーズを全部、再映画化しそうな勢いで終わりますが、もしかしてこの作品が大大ヒットなんかしちゃった日には、そんなことにもなりかねなかったのでしょうかね。[インターネット(邦画)] 6点(2021-12-12 22:47:16)《改行有》

38.  仁義なき戦い 完結篇 四作目で概ね、終わった感があり、肝心の主人公も当面シャバには出られない状態、さぞかし蛇足めいた「完結篇」なんだろう、と思いきや、意外に違和感が無い。 もともと、起承転結とは無縁のシリーズですからね。例によってあれやこれやの抗争が描かれて。前作よりは多少、大人しい部分もありますが、それは前作がほとんど暴走気味だったからで、今回もしっかり、銃弾が飛び交い、血の雨が降る展開。 完結篇という割に、最後はあまり終わった感がないのですが(これも、前作に終わった感があり過ぎたせいか)、でも登場人物たちのメイクの老け顔を見ると、何となくしみじみとしてしまいます。しかし菅原文太だけが老け顔ではないのは・・・?[インターネット(邦画)] 7点(2021-12-07 23:27:12)《改行有》

39.  仁義なき戦い 頂上作戦 ひたすら続く、抗争また抗争。暴力の嵐。 さすがにちょっと、やり過ぎか、と思えるほどで、これまでの作品以上に荒削り(カメラがブレ過ぎて何が何やら)なシーンも目立ったりするのですが、とにかくパワフルな作品に仕上がってます。 逮捕され蚊帳の外に置かれた菅原文太を余所に、事態はどこまでも暴走、醜悪と言ってもよいような展開となった挙げ句、映画は諦念のようなものを漂わせながら、静かに幕を閉じて。 これでシリーズ最終作ではない、だなんて。信じられんよ。[インターネット(邦画)] 7点(2021-12-06 23:04:42)《改行有》

40.  仁義なき戦い 広島死闘篇 《ネタバレ》 間違いなく仁義なき戦いシリーズの一本、という位置づけの作品ではあるのですが、菅原文太は脇に回り、物語の中心にいるのは北大路欣也。しがない若者の哀しき生き様が描かれます。一方、ワルそのもの、といった印象の千葉真一も光っていて。 ラスト近くのザラついたような映像が、凄惨とも言えるような迫力を出しています。降り続く雨の絶望感。追い詰められて自ら命を絶つ北大路欣也の姿には、戦場の暗い壕の中で自決していった若き兵士たちの無念が重ねられているのでしょうか。[インターネット(邦画)] 9点(2021-12-05 21:30:12)《改行有》

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