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プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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1.  丹下左膳餘話 百萬兩の壺 やくざもびびる剣豪左膳がお藤の前では尻に敷かれっぱなし。ってだけでも可笑しいのに、唯一の抵抗がマネキネコを後向きに置くというのがさらに可笑しい。「イヤでい、イヤでい」って、、子供じゃないんだから(笑)。この夫婦漫才のような会話の妙。そして「絶対やらねえ」の次に絶対やってるお約束。お約束ですから次に映し出されるシーンはわかってるんです。それでも可笑しくてしょうがないのはそのシーンを見せるまでの絶妙な間のせいでしょう。完璧な間と言ったほうが的確か。とにかく何度も何度も繰り返されても絶対笑ってしまう。柳生の次男、源三郎のホントに柳生?というキャラといい、これまたお約束となるセリフといい、百万両よりもカワイコちゃんという展開といい、全てがうまく絡み合って傑作を超えた傑作喜劇となっている。だれるところ無く、キメルところはしっかりとキメ、すぐに笑いへと、ホロリとさせてもすぐに笑いへと。巧すぎる。面白すぎる。[映画館(字幕)] 10点(2005-12-28 11:20:48)(良:3票)

2.  太陽はひとりぼっち 自身も10年連れ添った妻に突然別れを告げられたという過去を持つアントニオーニの「愛の不毛三部作」の三作目。前作『夜』では愛の喪失の理由が語られるが、この作品では「わからない..」を繰り返す。こちらのほうがより現代的で「愛の不毛」の名に相応しい。 株価暴落で損をした顧客たちが怒る。損をするというリスクは最初からあったのに損をしてはじめて現実を見る。突然やってくるこの現象は冒頭の突然の別れと似ているように感じた。愛したいが愛に意味を求める、あるいは本当に愛したいのかさえ分からない、そんな女が作りだす乾いた関係が建設途中の高層住宅の殺伐とした風景にオーバーラップして描かれる。背景のひとつひとつが心情をあらわしており、どうしようもない不条理感で溢れている。私見ですが、背景になんらかの意味を持たせる作家は数多くいれど、アントニオーニほど徹底している人もアントニオーニほど的確な人もおそらくいない。8点(2005-01-19 12:25:50)(良:1票)

3.  タワーリング・インフェルノ 子供の頃大好きだった映画。お金をかけた超大作、豪華スター競演、まさにハリウッド大作。近年だとそれだけの映画で終わってしまいがちだが、これは「いっちょー、すげーやつ作ったろかー!」という作り手の力強さみたいなのが伝わる。でも多少はお金と豪華キャストに頼ってる感は否めない。マックィーンが出てなかったらここまでのヒットはなかったと思う。彼のかっこよさは彼にしか出せない異質なかっこよさがある。8点(2003-09-03 16:45:45)

4.  タクシードライバー(1976) 《ネタバレ》 トラヴィスは決して異常ではなく普通の人間である。むしろ真面目で純粋な人間である。戦争中は皆がそうであるように彼もまた、国のために誇りを持って従事していたに違いない。しかし帰ってみると社会は帰還兵を受け入れてはくれなかった。そしてその社会は犯罪と差別がはびこり生かされるだけの退廃とした社会。その象徴がニューヨーク。それでも彼なりにそんな社会に溶け込もうとする。何かしなければと。彼の使命感は病んだ社会と相俟っておかしな方向へずれていく。結果、最悪の事態は回避されるが、今度は病んだ社会によって皮肉にも英雄となる。これでやっと病んだ社会の一員だ。と感じとったのですが、ちょっと違うか?次見たら、また違う感じ方をするのだろう。8点(2003-08-19 18:43:30)(良:1票)

5.  旅の重さ もうじゅうぶん大人の体なのに本人は全くそのことに気付いていない田舎少女。と書くとずいぶんエロいことを想像させてしまいそうだが、その少女がこの映画で経験するあんなことこんなことはやっぱりエロいのだ。なのにエロさよりも別のもんが襲ってくる。純粋さ。違う違う。純粋さはエロを強調するもんだ。もっと大きなもの。タイトルにある「旅の重さ」だ。あぁこれが「旅」なのだ。「生」があり「死」があり、人との関わりがある。人と人が寄り添うことの必要性を体現する。人生の摂理、みたいな大きなものが描かれ続けているからエロさもそこに吸収されちゃうのだ。しかも少女はこの「旅」をやりぬくわけで、その強さにもエロが吸収されちゃうのだ。でもちょいエロ。[DVD(邦画)] 7点(2011-05-19 17:22:30)

6.  ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー 強盗やって逃げるただそれだけの映画なんだけど、例えばもっとシンプルにただ爆走するだけだった『バニシング・ポイント』や同時代のこの手の先駆的ロードムービーの『イージー・ライダー』のように「アメリカ」を平行して描いたりもしない。本当にただ強盗やって警察に追っかけられるだけの映画なのだ。いわゆるBの線なんだけど、逃げる者メインのドラマにカットバックで挿入される追う者の描写がなかなかに絶妙。単純なんだけど楽しい。こういうのが映画らしい映画なのかもしれない。『バニシングIN60”』ばりにしっかりとカーアクションが撮られているのも嬉しい。直線を走るだけでもここまで迫力満点のカーチェイスはそうそうお目にかかれない。数々のプロフェッショナルなドライビングテクニックがバシッと画面に収まっているのは今どきの揺れる画面に慣らされちゃうと実に新鮮に感じる。[映画館(字幕)] 7点(2010-09-28 15:14:31)

7.  第十一号監房の暴動 冒頭の刑務所暴動を報じるニュース映像がなんとも生々しく、その社会派色の強さに少々戸惑ったのだがその後の展開は社会派であることよりもハラハラドキドキが優先されている。主役が囚人たちと対峙する側の善の人ではなく、また囚人側の善の人である出所の決まっている元軍人でもなく、暴動の首謀者の一人という善とも悪ともつかない男であるところが後に『ダーティ・ハリー』を撮ったシーゲルらしくて嬉しい。全体的にはアルドリッチっぽいと特別な理由無く思ったりしてたんだけど、ここで書いてるうちにこれまたなんの決定的理由も無くやっぱりシーゲルの映画だなどと思ったりもする。首謀者といえば相方がいてこいつがかなり凶暴なんだけど、こいつがいるせいで展開が全く読めない。若い看守が殺されようかというシーン、爆破予定場所に裏切り者たちを括りつけるシーンなどのドキドキは全部こいつのせいだ。なにせいきなり議員にナイフ投げつけるシーンの唐突感といったら!このあたりなんかもなんとなくシーゲルだとか思ったり。シニカルなオチがまた「らしい」とか思ったり。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-17 17:21:07)

8.  ダージリン急行 《ネタバレ》 冒頭のカーアクションがかっこいい!その車から降りたビル・マーレーが走る列車に飛び乗ろうとする。スローモーションになる。誰かがビル・マーレーを追い越す。・・・あれ?なんとビル・マーレーの出番終了!!(最後にちょこっと出てくるけど)オイオイ(笑)!!でもこのオープニングはサイコー。そしてこの走りゆく列車に乗り込むスローモーションがラストにまた登場するのだが、いやあ、いいなあ、スローモーション。その間はたしかにグダグダしてる。間ってのは最初のスローモーションと最後のスローモーションの間だから、まあ映画のほとんどだ。三兄弟がグダグダしてるだけでなく列車もグダグダだから笑っちゃう。決まったレールを行くはずの列車が迷子になっちゃうという素晴らしいグダグダ。母に会ってどうとか、父の葬儀の回想とか正直どうでもいいというか、もうグダグダしすぎとか思ってたりもするんだけど、むちゃくちゃな展開に行きそうで行かないという不満はあるんだけど、笑かしてくれそうで笑えない消化不良感もあるんだけど、終わってみればロードムービーってやっぱりいいねってなる。[DVD(字幕)] 7点(2009-03-30 16:05:30)(良:1票)

9.  台風クラブ 《ネタバレ》 夜のシーンでもはっきりと顔を照らす光は月明りや街灯や教室から漏れる明かりであるように演出され全く不自然さを感じさせずに見せている。生涯、照明に拘った相米監督作品の中でも出色の出来。お話は相変わらずの子供の成長過程における葛藤。1人の無邪気な少女が一足早く大人の女へと移り行こうとする自分に戸惑い、わけもわからず家を飛び出し何もなかったかのようにそのことを受け入れるまでを台風によって表現する。すべての事柄を理論付けようとする大人びた少年はこの説明不可能で不可解な現象を無理やり理論付けようとした結果、窓から飛び降りる。もう1人の少年の異常行動を見ても、体がその変調をゆるぎない現実として見せてくれる女のほうがスッと受け入れてしまうのかもしれないと思った。自分の中だけで通り過ぎてゆき知らぬまに忘れてしまう通過儀礼・・自分にもあったんだろうなぁ・・と思う反面、あの男女半裸で踊る輪には入れなかっただろうなぁとませた少年時代を懐かしむ。もし輪に入ったとしても間違いなく前かがみで踊れない。[ビデオ(邦画)] 7点(2006-08-23 12:56:11)(良:1票)

10.  大砂塵 《ネタバレ》 ジョーン・クロフォードの意向により大幅に変更された脚本によって、ニコラス・レイの他の作品同様、これもまたなんとも奇妙な作品に仕上がっている。原題が「Johnny Guitar」とあるにもかかわらず、肝心のジョニーは自慢のガンさばきを女に封印され、恋敵キッドはその運命を女に翻弄され、保安官や町の人々も女の意のままに動くことしか許されない。しかし「西部劇」というジャンルにすでに植えつけられた概念を取り払えばいたって普通に楽しめるもの(ストーリーがシンプル!)だとも思うし、それ以上に、力がものを言う西部開拓時代の終焉をガンマンも無法者も保安官も本来の(西部劇でいつも見せてくれた)姿を見せないことで『シェーン』よりも克明に描かれてしまっている。「鉄道が町に敷かれる」という新しい時代を拒否する女が殺されるとき、男たちはただ傍観するのみ。時代の流れに誰も逆らえないことを悟ったかのように。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-24 12:15:45)

11.  ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》 ハート・オブ・ゴールド三部作の最終作ということで、主人公はやっぱり無償の愛を提供することになんのためらいも持たない女である。愛という言葉が正しいかどうかは別にして、純粋な心の持ち主ではある。息子に対する自らの犠牲もいとわない愛が死の恐怖に打ち勝つためにミュージカルという虚構の世界が存在する。ミュージカルシーンの鮮やかな色彩に驚いた。ラース・フォン・トリアーは、これまでの作品でも色彩の異なるシーンを挿入してきたのでミュージカルシーンの色彩の変化は予想の範ちゅうであったのだが、それでも驚いた。これは色彩の変化だけではなく、ミュージカルシーンそのものが非常に完成度が高かったからに他ならない。ドグマ95を立ち上げて以降その約束事にもある手持ちカメラを使用してきているので、手振れも予想の範ちゅうである。しかし手振れ具合が展開を追うごとに少なくなってゆくのは予想外。共産主義国から超資本主義国に移住してきた主人公はミュージカル映画でしか知らないアメリカを体現してゆく。同時に視力がどんどんと無くなってゆく。彼女の中でのアメリカの理想と現実の格差が手振れによって表現されていたのかもしれない。そしてその格差は彼女から現実を遠ざけ妄想へと導いてゆく。視力の低下がそれを加速させる。彼女の妄想は彼女の現実となり、存在しない理想のアメリカを堪能しながら逝く。ミュージカルの概念の崩壊といい、撮影手法といい、斬新さが目につきがちだが、トリアーにとっては奇をてらったわけではなく計算されたものの結果だと思う。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-14 21:48:23)

12.  ダイヤルMを廻せ! 《ネタバレ》 夫とのキスシーンで始まり、次に愛人とのキスシーン。女は二つの顔を使い分けていることをいきなり見せているのに悪者にならない。それは彼女が練りに練られた完全犯罪のターゲットにされているから。では完全犯罪を目論む夫が悪者になるかといえばそうでもない。それは妻に裏切られているから。そして電話のシーンに代表されるような計画通りにコトが運ばないまどろっこしさがあるから。観客は女は殺されずにいてほしいという気持ちと完全犯罪を見たいという気持ちという相反する感情を持ちながら、まんまとヒッチコックの思うつぼにはまっていく。この作品、真相は初めから解かっている。解かっていないのは劇中の人達だけ。しかしどう解決していくのかが最後まで解からない。その見せ方がうまい。オチを犯人よりもほんの少しだけ先に教えてもらえる。あとは全てを知らされる犯人の驚きを犯人以外の全ての人達と共に堪能するのみ。巧いなぁ。[DVD(字幕)] 7点(2006-03-08 18:40:15)(良:1票)

13.  脱出(1944) 究極のハードボイルド。笑っちゃうほどかっこいい。絶対本音を言わない男と女。佇まい、歩き方、タバコの吸い方、お酒の飲み方、ボギーの一本調子な声、バコールの低い声、すべてがきまってる。ありえないほどきまってる。いちいちきまってる。ハラハラもするし、クスっと笑えるところもありますが、この究極のハードボイルドカップルを堪能できればOKな映画。今作がデビューのローレン・バコールは20歳。たぶん撮影時は19歳。信じられないほど色気がある。この45歳と20歳のカップルがその後結婚するとは、、。私もハードボイルドに生きようかな、、なんて無謀なことは考えぬように(と、自分に言う)。[DVD(字幕)] 7点(2005-11-25 13:47:05)

14.  TAKESHIS’ 《ネタバレ》 エンドロールで誰も席を立たなかった。館内の照明が灯っても誰も立ちあがろうとしなかった。余韻に浸っていたのではなく、あきらかに固まっていた。私も例にもれず固まっていたのですが、みんながみんな固まっている光景が妙に嬉しかった。ストーリーが難解なのではなく、受け取り方が難解なんです。この映画をどう捉えどう消化すればよいのかというところで困惑するのだと思う。そしてその困惑自体がじわじわと快感に変わる。内容は、役者志望のコンビニ店員<北野たけし>が超売れっ子映画スター<ビートたけし>に出会うことで妄想の中で映画という虚構の世界に足を踏み入れてゆく、、という<ビートたけし>の夢。だから<ビート>の前で寺島をかっこいいと言った京野は寺島の女に、タクシーの運転手は気楽でいいと言った大杉はタクシーの運転手に、<ビート>にとってしつこい岸本は恐ろしいほどのしつこさでどこにでも登場する。監督であり俳優であり作家でありコメディアンであり、そして一人の人間である北野武の多面性が投影された映画ととるも良し、そこに北野の葛藤を読み取るも良し、北野映画の集大成的な見方も良し。しかしそんなことよりも、ピンクのタクシーが死体の中を進んでゆく様のフェリーニっぽい画や、『ソナチネ』や『HANA-BI』の海と壮大な音楽をバックに赤いポルシェとたけしの後姿の奥に映される新体操をする京野の滑稽で美しい画や、和室に赤や青というけしてゴダールにはならない不思議な色使いを堪能できれば、それだけでこの映画はじゅうぶん楽しめる映画であることも確かなのです。体感映画とは、よく言ったもんである。[映画館(字幕)] 7点(2005-11-14 14:05:46)

15.  太陽に灼かれて 《ネタバレ》 コトフ大佐と娘のふれあいが本物の親子のようで...って本物の親子だったんですね。それを聞いてちょっとほっとしました。あまりに自然で、あまりに”お父さん、だーい好き!”がひしひしと伝わってきて、これが演技だったらかえってこわいものがありますから。そんな本物の愛に満ちた前半部はまさに”幸せ”を映像化したような美しく楽しいシーンに溢れている。映画の冒頭では、ある男が1本の電話のあとに自殺を試みるが失敗。そしてその男がこの幸せな世界にやってくる。少しずつ、本当に少しずつ物語が動いてゆく。どこへ向かって動いてゆくのかは解からない。解かるのは最後。解かったときに、それまでの幸せな世界に時々顔を見せる時代の闇の象徴が蘇る。唐突なようでいて伏線はいたるところにあった。物語の動かし方がうまい!そしてある時代がもたらした不条理が痛切に描き出されている。(ネタバレが無いように書いたつもりでしたがじゅうぶんネタバレしてますね。)7点(2005-01-18 10:37:59)(良:1票)

16.  太陽がいっぱい ヌーベルバーグ代頭の時代、過去の人となりつつあった巨匠ルネ・クレマンがヌーベルバーグを代表するカメラマン、アンリ・ドカエを起用し、またアイドル、アラン・ドロンを影のある主人公に配し、見事一発逆転に成功した作品。振り返ると成功するべくして成功した映画と言える。なかでもニーノ・ロータのテーマ曲の存在は大きく、ラストで流れるこの名曲は美しい海、眩しい太陽、そして完全犯罪との切ない対比として作品の全てを代弁しているとさえ感じる。ニーノ・ロータ本人は単調なこの曲のヒットを快く思わなかったそうであるが、この作品には無くてはならないものであることは間違いない。7点(2005-01-17 12:22:03)

17.  第七天国(1927) この手の甘い甘いメロドラマに涙することは無いんですが、それでもやっぱりいい映画だと思います。私も印象に残るのは階段を上っていくシーンです。上から撮るのでもなく下から撮るのでもなく、真横から階段と二人を同時にとらえ階段を上っていく二人とともに床を通り越して上昇するカメラ。見事に二人にとっての天国へ続く階段を象徴するシーンとなっています。光の使い方も二人を見守る神の存在を感じさせます。愛だけであんなにも強くなれる女のストレートすぎる変貌ぶりも気持ち良い。 それにしてもそこのあなた!あなたにもあんな初々しい時代があったんですよ!嬉しそうに彼にコーヒー入れちゃって、ちょっとチュ-されただけであんなにときめいちゃって、それが今やもう見る影もなく..って誰に言ってんだ?7点(2004-11-16 11:48:59)(良:1票)

18.  第三の男 《ネタバレ》 モノクロなのに夜のシーンや下水道のシーンの暗い画面が観ずらくない。”モノクロなのに”ではなく”モノクロだから”なし得た美しさがある。死んだはずの人間の顔が暗闇に照らしだされる。猫が足に絡みつく時点で観ている者にはだいたいの想像がつく。しかしハリーの顔を私達は劇中でまだ見ていない。そこにヌッと顔が現れる。判っていても衝撃のシーンである。ニクイ演出だ。どんなシーンもチター1本で奏でられる音楽と画とのアンバランスさは、ウィーンの”平和”と平和が産み落とした”非平和”の矛盾をうまく表現していると思う。7点(2004-03-19 12:23:55)(良:2票)

19.  旅路(1958) 元は舞台劇だったものをうまく映画化してると思います。登場人物達は皆それぞれに孤独感を持って生きている。そして自らが孤独であることを知っている。というか、知りすぎている。少佐の自己分析なんて完璧です。皆が皆、自分のことをよく理解している。そこがきれいすぎるというか...。人間臭さが無くて、すっきり見れると言えばたしかにそうなんですが、何か物足りない。良くも悪くも舞台劇らしい映画。最後、おばあさんのことを考えなければそれなりに後味も良く、うまくまとめたなと。 7点(2004-03-11 12:28:47)《改行有》

20.  ダイ・ハード いかにもハリウッドアクションなスタッフ陣がスタローンやシュワルツェネッガーは飽きられてると思ったのか、それにしても何故にブルース・ウィリス? 公開当時は私の中では歌手としての知名度しかなかったおっさんのアクション映画という認識で大して期待もせずに見に行った。ところが面白い。ブルース・ウィリスがはまりすぎ!一見その場しのぎのビルの中での戦いは、まさにその場にあるものを有効に使うサバイバル戦術で次はどうする?その次は?と楽しませてくれる。でもこれ、原作本があるんですね。(もちろん映画の後書かれたものじゃなくて。)原作だと主人公は軍隊経験者。なるほど~。でもこの映画が面白いのはストーリーもさることながら、やっぱりブルース・ウィリスの起用が大きいでしょう。7点(2003-12-26 19:03:08)

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