みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 血槍富士 《ネタバレ》 主君の敵にと下郎に討たれた侍の処分。 下郎の手柄は主君の手柄。 そんな立場の人間であるから、侍は常に厳しい立場にある。 よって下郎に討たれるような侍はおらぬ、とのお上の判断。 そんな結末を、ラスト30分くらいで見せる。 それまでは町人、侍交えての朗らかな人間悲喜劇模様が描かれる。 朗らかな後に、10分くらいの血なまぐさい殺し合いが描かれる。 伊藤大輔の味であろう。 人間として、下郎の立場を見つめ続けた彼の真骨頂時代劇である。[ビデオ(邦画)] 7点(2019-11-14 22:33:36)《改行有》 2. 近松物語 《ネタバレ》 溝口健二ってシャープですねぇ。この人の映画は、始まると何やら心地よい緊張感に包まれて、あれよあれよと話がすすんで、一気にさわやかな悲劇に連れてこられてしまう。映画って本来、このような心地よい緊張感を観客と共有するのが普通だったんだよね。今の映画はオープニングから見せ場があるから、襟を正して鑑賞する、なんてことなくなったもんね。[DVD(邦画)] 8点(2013-04-10 08:59:06)
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS