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コメント数 3872
性別 男性
年齢 53歳

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161.  ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝 いかにウソ臭く見えようとも、やり過ぎるくらいにやってこそ、まさにCG雨あられ、がハムナプトラシリーズの持ち味であることをよくわきまえて作られた第3作ですね。1作目をハンパに引きずっちゃった第2作は、わたしゃどうも苦手なもんで、今回、中国を舞台に大幅リニューアルした点、悪くないと思います、が・・・。だからといって良くもないですね。今回は息子が大人に成長したオハナシにしよう、ってなワケですが、父親との反目の描き方もテキトーなら互いに認め合う過程もテキトー。こういう中途半端さはむしろ鬱陶しいだけだったりします。あと、「何がどうなると、こんな大変なコトになる」みたいな、いかにもゲーム的設定、無関係にも関わらず身を挺して戦ってくれているハズの雪男たちの悲壮感のかけらもないノー天気さ(映画における「消耗品」)。いくらなんでもなあ、と思いつつ、ただここまでアホな内容はこのシリーズ以外ではなかなか味わえない、という希少価値もあったりして。正直、小難しい作品になどならず相変わらずおバカなシリーズであることに、ホッとしてたりもするのよ。[地上波(吹替)] 6点(2015-09-23 21:32:46)(良:1票)

162.  パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 《ネタバレ》 主人公パーシー、劇中でも言及される通り、またその活躍するエピソードを見てもわかる通り、“ペルセウス”と関連があるらしいのだけど、設定は何故か、ゼウスではなくポセイドンの息子。水と親和性が高く、水に触れるとケガが治っちゃったりもする。ここで世の親はすかさず、この映画を一緒に観てる子どもたちに言う訳です、ホラあんた、いつも転んで擦りむいたケガをお風呂に浸けるのイヤがってるけど、見て御覧、浸けたら治っていくやんか、と。ウチの子は「ほんまや~」と言いながらも納得したようなしてないような。しかしこの作品。クリス・コロンバスが「オレがハリー・ポッター撮った時にゃ、まさかあのシリーズがあんな武闘派路線になるとは思わなかったぞ。オレもそういうの撮りたかったぞ。よしオレも撮っちゃうぞ」とはまさか言ってないと思いますが、そういう二番煎じ感が溢れかえってます。が、展開の早さ、簡潔なわかり易さ、派手なCG、ヒマつぶしにいい映画はどちら?と聞かれれば、コチラに軍配を上げてもよいかも知れません。ヒマつぶしと割り切ってる分にはそれでいいかも知れませんけど……一体この映画、何が描きたかったんでしょうね? 父と離れて暮らし、父に見捨てられたと感じていた少年が、冒険を通じて成長し(「強くなった」のと「成長した」のは違う気もするが)、ついに父と対面を果たす。父との葛藤か、あるいは血縁の絆か。「オヤジよ、よくもオレと母さんを見捨てたな」「いや~ソレはしょうがなかったんだよ。でもさ、オマエのことはちゃんと陰ながらサポートしてたじゃないか」「お~言われてみればそうだったな~、サンキュー、オヤジ」だってさ。そんなアホな。この軽薄さには、もはや清々しさを感じてしまいます。いやあ、第2作も楽しみだ。[DVD(字幕)] 6点(2014-11-03 17:50:03)(良:1票)

163.  パシフィック・リム 『大日本人』がハリウッドでリメイクされるとかいう噂がありましたけど、まさかそれがこの『パシフィック・リム』だったりして?と言いたくなるくらい、この作品も“カイジューごっこ”に特化した内容になっております。本作で怪獣と戦うのは冴えない巨大なオッサンではなくって、曲りなりにも巨大ロボ(あの“イェーガー”を最も端的に表現する日本語は“巨大ロボ”です)。その巨大ロボで戦う連中が一応は主人公とその周辺、ってなことになっているけれど、スターと言える俳優を中心には起用していないキャスティングを見てもわかるように、人間を描く気がさらさら無くって、ひたすら、巨大ロボvsカイジューの戦い。二人一組で巨大ロボを操縦したり、主人公のライバルがいたり、最低限のドラマのネタは用意しているけれど、申し訳程度のもの。だいたい、彼らが巨大ロボに乗り込んでいるのだって、操縦するために乗っているのやら、攻撃を受けるたびに中で操縦している人間が振り回される光景を描くために乗っているのやら(ロボがやられるたびに操縦する人間がこんなヒドイ目に遭うなんて、一体どういうシステムなのか。ダメージを負うたびにコックピットに火花が飛び散るレトロ感覚もまた)。という、ひたすらバトル、そこだけに力点を置いて作られた映画です。正直、ややクドイので、カイジューを一刀両断のもとに切り裂いてやっつけるシーンでは、むしろその手っ取り早さに少しホッとしちゃったりも。それにしても、二人で操縦するという設定、(いくら製作サイドに興味が無いとは言え)もう少し何か生かせなかったか、という気もするのですが、映画冒頭で主人公が兄とやたら気の合うところを見せるシーンでは、その見事な連携ぶりに、奈良・中谷堂の「高速餅つき」を連想してしまいました、ははは。あと、別のシーンで、操縦する二人がファイティングポーズをとったりしていると、“いつもここから”の「悲しいとき~」のネタを連想してしまいました。はははは。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2014-03-25 22:27:29)

164.  背徳の囁き リチャード・ギア演じる悪徳警官と、内務調査官アンディ・ガルシアとの対決。という訳ですが、この悪役、やたら女性に手が早いジゴロ風、奥さんへの色仕掛けという心理戦を挑んでくるというのがギア様らしいところ。しかし、どうもあまり悪そうに見えなくって、迫力が無い……。私服刑事ではなく制服警官、これでもう少し年季の入ったベテラン風だったら、何やら訳アリな感じも出るのだけれど、何だか普通に優秀な警官に見えてしまい、都合でルールを捻じ曲げていく姿にも、凄みというよりはクールさを感じてしまう。もうちょっと、得体の知れない悪の象徴のような人物として描けなかったものか、と。[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-12-31 10:37:18)

165.  発情アニマル 主演のオネエチャンは、バスター・キートンの孫でしたっけか。映画のために体を張る、というDNAは健在。「健全」ではありませんけどね。レイプされた女性の復讐譚、という以下のものではあっても決して以上のものではない作品です。4人の男たちに順番に襲われる場面と、順番に復讐する場面が、段階を追って順序良く続くので、正直100分ほどの映画でも少々長いなあ、と感じてしまう部分はあります。チ○コ切られても気付かないなんてユルミ過ぎやろ、と思っちゃうのですが、映画そのものがユルんでますから。でもそこが魅力だったりもします。題材の凄惨さとはうらはらに、静かな川面の光景、虫の声、鳥の声、ノンビリした雰囲気。この気の抜けた弛緩ぶりは、絶妙です。珍味です。そして野獣と化した男たちの、四人四様の襲い方も、ユーモラスというかマヌケというか(特に2人目のヤツが…あはは…スゴかった)。主演のオネーチャン、前半は汚れ役に徹しているものの、後半の復讐の段になると、悟ったような無表情になるのが、ドロドロし過ぎず良。作品にアクセントをつけており良。感情と感傷だけで突っ走るのが映画ではないのだ、と非常に勉強になりますね、ハイ。映画に全編を通じてしつこく登場する、オトコの裸、オンナの裸。その数々のハダカのシーンが、映画前半から後半への大きな転調によって、全く違う印象となるのが、こういうヘンテコ作品ならではの面白いところ。これも勉強になります、ハイ。そしてクライマックスの、「斧ふりかざしてモーターボート」のこれまた何とカッチョよいこと。あれ、しまった、なぜ自分はこの作品をホメているのだろうか。[DVD(字幕)] 6点(2013-03-02 09:47:03)(良:1票)

166.  反逆児(1961) 徳川家康の息子にして織田信長の娘婿、切腹により若くして命を絶った悲劇の武将・信康を主人公にした時代劇。名前も「信」「康」なんて、実に憶えやすく、憶えやすいだけに存在感が薄く、(真実がどうだったかは知りませんけど)どっちかっていうと、信長の冷血横暴ぶりの一例として、歴史の脇役みたいにしか名前の上がらないヒトのような気がするのですが(日本史における、ローゼンクランツとギルデンスターンみたいな存在ですな)。それだけに、彼をどういうカラーで描くのかが注目されるところですが、残念ながらやっぱりこの映画の中でも特徴が薄い。妙な呪術にハマる妖怪のような母親など、ソレっぽい人々をソレっぽく配置して、東映時代劇らしくそれなりに豪華に仕上げて。手堅くはあっても、特色がもうひとつ感じられず、ただそんな「ソレっぽさ」で押し切られても、ピンとこないんですな。そんなボケボケのまま“同意”を求めてないで欲しい。。。むしろ、もっと明確に“理不尽”でなきゃいけないのではなかろうか。[CS・衛星(邦画)] 6点(2012-04-29 08:06:36)

167.  バットマン・フォーエヴァー 先日『バットマン』をウチの子供たちと観たらなかなか好評で、以降何かにつけ「バットマン、バットマン」と言うもんで、ではもう一作。ただし『リターンズ』はさすがに子供が楽しむには厳しいかと思われるのでこれはパスし、『フォーエヴァー』へ。敵の怪人は2人出てくるし、味方も増えるし、かなりオコサマ向けだからイケルかと思ったんですが、まあ、それなり、ほどほどに楽しんでましたかね(バットマン役が代わっている点、説明を要するところではある)。今回の敵はまず、ナゾナゾ大好きのナゾラー(←という名前だったと思うのだが・・・)。体中がハテナマークの衣装、しかもこれがピカピカ光ったりするあたり、さすがは衣装担当出身のジョエル・シュマッカー監督(←全然感心してないくせに・・・)。この安直なキャラ、ゴレンジャーの「○○仮面」を彷彿とさせるものがありますね。そしてもう一人の怪人はトゥーフェイス。これを演じられるのはトミーリーではなくて、やっぱしトム・クルーズじゃないですかねえ(アイスマンと奥さんがイチャイチャしてりゃ、そりゃトゥーフェイスにもなろうってもの)。それはともかくとしまして、この第3作。常識範囲内のバカバカしさ、きらびやかさで、4作の中では一番マトモだと、(少なくとも今回見直すまでは)思ってたんですが、その分やっぱりちょっと「弱い」のかな、と。一通り物語を追ってみました、ゴテゴテでハデハデな感じも一通り盛り込んでみました、みんなが観て喜ぶような楽しい作品にもしてみました。でも、それだけ、という印象。前2作からの「それなりに踏襲、それなりに路線変更」だけで終わってしまって、張り合いの無い作品になっちゃってる。緊張感の欠如。[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-01-09 11:02:05)

168.  BALLAD 名もなき恋のうた 草ナギが缶ビールを飲んで「愉快じゃ愉快じゃ」と言っている横顔を見ていると、あの公園で脱いで捕まった時にもきっと愉快な気分だったんだろうな、と。いつまでも犯罪者呼ばわりしてちゃ気の毒になってきますね(すみません、いまだに犯罪者呼ばわりしておりました)。名もなき武士たちは歴史に埋もれ、草ナギはやがて芸能界から消える(大きなお世話だ)かもしれないが、彼らの映像は、ここに残る。戦国時代の合戦の中に、文明の利器の代表である自動車が登場する痛快さ。しかし我々現代の人間が手にした、それ以上に貴重なもの、それは“カメラ”である、ということえでしたとさ。まあそりゃいいんですけど。自動車のタイヤの跡が戦国時代の道に刻まれていく場面など、色々と工夫が凝らされているとは思うんですけど、全体的に演出の薄味な感じがしてしまうのは、「どうせ後で、CGで何とかなるから」というコト、なんですかね。もしも山崎貴演出の“NHK大河ドラマ”ってのがあれば、これはしっくり来そうな気が。[地上波(邦画)] 6点(2011-12-25 08:48:49)

169.  裸の島(1960) 《ネタバレ》 こういう映画が当時外国で評価されてしまったというのは、要するにこれが極東のナントカいう国の“真実”の姿だと思われちゃったのかな、と。映画の中で描かれる「貧しさ」というものは、とかく意味を持って受け止められやすい。ホントはこんな夫婦いないんですけどね、とか言いながら上映しても同じくらいの評価を受けたのかな、と。我々も馴染みの薄い国の映画を観る時には、何でもかんでも真に受け過ぎぬように気をつけましょう。むしろこの映画、今の目で見ると、「この生活、何年やってるんだろう。奥さんまだまだ華奢だけど」とか思っちゃうのだけどダメですかねえ。きっとこの二人、ホントの夫婦じゃなくて、男は妻子持ち、女は元OLで、不倫関係、都会から逃げてきてこの島でひっそり慣れない生活をしているんだろう、とか想像しちゃダメですかねえ。罪滅ぼしに孤児二人を引き取って暮らすも後悔の日々、今や食事中も会話が無い(=やっぱりセリフ無しで家族を描く、という手法自体に無理があるんだよ)。重い水の桶を運ぶ妻。観てて「コケるなよコケるなよ」と念じてしまうのは、ひとつには大変な作業であることがヒシヒシと感じられるから。またひとつには「ここで水をひっくり返すなんて演出、はっきり言ってベタだよね」と思っちゃうから。念じた甲斐もなく、水をひっくり返してしまい、駆け寄る夫に大して今度は、「暴力だけはふるうなよ」と念じるのだけど、理由はふたつ、上に書いたのと同じです、ハイ。で、念じた甲斐もなく、あーあビンタしちゃったよ。この生活何年やってて、どのくらいの頻度でこういう事件が起こるのか。起こるべくして起きた失敗だと思うのだけど、いちいち立腹して、いちいちビンタするのか。ベタな演出で描かれる「部分」は、なかなか「全体」へと繋がらないもんです。麦をまく⇒麦踏みをする⇒収穫、という一直線の描写も安直で、多層性を欠き、かえってこの島の暮らし全体が見えない。ホントの生活ってのはそんな因果関係の明確なもんじゃなくて、いろいろ仕込んで、いろいろ苦労があって、それらを乗り切った先にようやくささやかな幸せがある、そういうもんじゃないですかねえ。とか思っちゃうんですけど。[CS・衛星(邦画)] 6点(2011-11-13 14:56:44)(良:1票)

170.  ハスラー2 トム・クルーズってきっと、若い頃にこういうアンポンタンなキャラばっかし演じてたもんだから、本当に変なヒトになっちゃったのね。まあこういう映画って要するに、トム・クルーズがどれだけビリヤードの曲芸ショット練習してきて、映画の中でそれを(代役無しで)披露してくれるのか、ってことが一番の関心事だったりする訳ですが。せめてマチャアキ以上のことはしてくれないと(これが結構、難しい)。で、オハナシはと言いますと、歳くって視力も体力も衰えてきたハスラーが、若い後継者を育てようと賭けビリヤードの極意を伝授する。いわゆる当時の言葉で言うところの“新人類”なもんで、何かと衝突したりはするものの、何とか伝授していくうちに、ハスラーは自分の“老い”というものを痛切に感じることになる。そうそう、年食って自分が衰えてきていること、頭ではわかっているつもりでも、まだまだそれは認識が甘くって、ある日それが実感として身にしみた時に、ほんとうに愕然とするものなんですよ、これが! で、復活を目指すハスラーと、後継者の若者が、トーナメントへ出場するクライマックスへと向かう訳ですが。試合の緊迫感ある描写は、確かに盛り上がるんですけど、うーん、何だかなあ。「傷ついた」とか言いながら大して傷ついていないのが、そりゃまた随分キザじゃあありませんかね、ぶーぶー、と言いたくなっちゃう。もっととことん、ボロボロになるまで傷つきゃいいんです。その上で「今の自分」に立脚した復活を目指せばいいです。この映画、キレイにまとめ過ぎだと思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-09-04 16:14:06)

171.  ハプニング 《ネタバレ》 素朴な映画というか無邪気な映画というか。別に、この映画が「やっていること」自体は、素朴でも無邪気でもなくて、むしろ映画的な策略に満ちているのだけど・・・しかし、今どきコレで通用すると思っているのが、素朴で無邪気だなあ、と。いや、素朴で無邪気なフリをして、「今さらながら、あえてこういう映画に挑戦する」というコトに意義を求めているのだろうか? 突然発生する集団自殺。原因は植物の出す毒素らしい?ってな訳で、人々に襲いかかるモンスター、人々が逃げ惑う敵は、単なる“風”として描写されるという、古臭さがかえって新鮮な映画。あるいは、「古臭さがかえって新鮮でしょ、ね、ね」と馴れ馴れしくも訴えてくる映画。うーん。しかしやっぱり。今どき、これじゃあ、ねえ。ってか、ココロザシ確かに良し、かもしれないんだけど、テーマ自体がイマイチな気がしてしょうがない。人間、それなりに長い人生を生きてきたら、思わぬ死に接したり、なんやかんやと経験してきて、「よく自分なんかがこうやって生きていられるよなあ」みたいな、生存の不安というか生存のブキミさというか、そういったことを、時々感じるわけですよ。まさにこの映画における、原因不明の大量自殺、これこそが現代を生きること自体の不安。なぜ死ぬのか。いつかそれは自分にも降りかかるのか。そこから逃げる術はあるのか、ってね。で、この不安を描写する映像が、「突然、立ち止まり、後ろ向きに歩き始める」ってんでは、やっぱり、弱いんだよなあ。現実の生における“不安”や“恐怖”の方が、よっぽど強いんだよなあ。そこにどうしても、違和感を感じてしまう。「ビルから人が次々に降ってくる」というシーンは確かにインパクトあったけど、それだけにますます後半が弱い印象。ラストは、いわば、諦念と希望が綯い交ぜとなったある種の平和、あるいは“前向きな不安”で映画は幕を閉じ、上記の感覚を持ちつつこのラストを観てると、いささか「楽天的」という気も。でも一方では「でも、うん、そうなんだよな」と、先日、子供が生まれた私にとってはどこか共感する部分もあったり。自分の子供が生まれる、ということには、実は、自分自身への諦めが含まれているのです、ハイ。[DVD(字幕)] 6点(2009-09-10 00:10:44)

172.  ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 《ネタバレ》 今回のテーマは、管理教育、学級崩壊。ってな内容をわざわざCGを多用して描く必要はないよね。で、そのあたりをバサーッと削ぎ落としてみると、要するに今回言いたかったことは、「校長って意外と強いねん」ということらしい。[DVD(字幕)] 6点(2008-04-20 17:19:37)(笑:1票)

173.  花咲ける騎士道(2003) 騎士道のキの字も感じられない、軽~いノリのアクション映画。思わぬ展開が次々に繰り広げられるストーリーも、あんましコダワリっちゅうもんが無いので、サラサラとお茶漬けのように進行していきます。この手ごたえの無さ。映像にもまるでコダワリ無し、実におおらか。連続したシーンなのに、背景にうつる青空が、雲ひとつなかったり、雲だらけだったりと、別々に撮影してツギハギしたのがモロバレ。いや、こんなことは、別に私が迷惑被るような話じゃないんですけどね、ただ、監督さんは、こういうデタラメさが気にならないのかねえ(ブツブツ)。さらには演出にもコダワリ無し、まったくおおらかですなあ。ヒロインが敵にさらわれる(さらわれ過ぎ)→追跡する主人公→ヒロインは目印となるものをこっそり置いておく。なんていうシーン。「ヒロインが目印を置いたことを我々が目撃した段階」から「主人公がそれに気づく段階」までが、いわゆる“伏線”として機能する時間帯であって、サスペンスもここから産まれたりするわけだから、当然ここにはある程度のタイムラグがあってしかるべきなのだが・・・・・・気の利かない主人公は、すぐに目印に気が付いちゃう。サスペンスもへったくれもない、ワカリヤスサ第一主義。ヒロインが目印を落とす場面を見せないとか、主人公が気づく場面を見せないとか、他にも選択肢がありそうなもんだが・・・・・・というわけで、「細かい話は抜きにしてとりあえずドタバタを楽しみたい」という時(のみ)に、お勧めの映画と言えましょう。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-03-24 14:04:23)(笑:1票)

174.  パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 小学生が考えたオハナシのごとく、まるで中身なし、行き当たりばったり、無意味にドタバタ。しかしこんなデタラメを本当に映像化しちゃうことに、何となく感心してしまう。ジョニー・デップのユーモラスな仕草も相変わらず可笑しさ満点。しかししかし。ええい、「次回に続く」ってのはもう、禁止にして欲しいよなあ。禁止にします。[DVD(字幕)] 6点(2007-01-24 22:19:00)

175.  ハリー・ポッターと炎のゴブレット 《ネタバレ》 要するにこの映画が言いたかったのは、クライマックスの部分、つまり、ヴォルデモート卿が復活しちゃったよ、ということ「だけ」らしい。そこに至るまで、延々と要領を得ないイベントを見せられるこのつらさ。たった一点だけ言いたいことのためにドタバタで間を持たせるのは、スターウォーズ方式と言って言えなくはないけど。課題が進むに従い、だんだん難易度が下がっていってるように見えちゃうのが、また盛り上がらないところ。説明不足で解りにくい点も多々。詳しくは原作を読んでくれ、ってか? なるほど、そういう商法か、考えたな。[DVD(字幕)] 6点(2006-11-05 00:01:26)(笑:1票)

176.  ハーパー探偵シリーズ/新・動く標的 前作、別にキライではないけど、シリーズ化するほどのものか・・・と、何を期待して観たらよいのやらと思ってたら案の定、どうもパッとしませんなあ。しかし前年の映画で火あぶりになったポール・ニューマンを今年は水攻めにしよう、という発想はなかなかナイス。ヒーローらしくスパッと脱出しない(できない)ところが彼らしくて、さらによろしいかと。『デリカテッセン』はやはりこれのパクリなのでしょうか???[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-05-19 23:14:58)

177.  初体験/リッジモント・ハイ 私もまた、あのプールサイドのシーンについて言及せざるを得ない。それ程素晴らしいシーンなのだ。夢想の中で、フィービー・ケイツがボインを出しながらジャッジ・ラインホールドの唇を奪う・・・「あぶない!精気を吸い取られる!」と思ったアナタ、それはスペースバンパイアの見過ぎです。このシーンのポイントは、「覗いていた者が実は覗かれている」という、日常の恐怖を描いているところにあります。ジャッジ・ラインホールドは窓からプールサイドのフィービーちゃんを覗いた後、白昼夢に浸りながら、あの、その、何ですな、コホン、えーと、いわゆる「男性の日常業務(?)」に取り組むのだが、結局は逆にフィービーちゃんに覗かれるという展開(しかし彼は全然焦っていない。大物だ)。フム。安部公房の『箱男』(特に少年Dにまつわる挿話)の影響が濃厚と言えよう。この「覗く者」と「覗かれる者」との立場の入れ替わりによって、価値観は根底から覆され、我々が不安のどん底にたたき落とされるこの瞬間、これはまさにカフカ的迷宮世界への入り口なのである・・・何のこっちゃ。もう。まーそんなデタラメはさておき、この映画、完璧なまでにどうでもいいような内容で、実にすがすがしいですな。軽薄さを揺るぎなく貫き切ってます。フォレスト・ウィテカーも、まさに力演(?)6点(2004-11-12 00:27:55)(笑:2票) (良:1票)

178.  パトリオット いや~『ブレイブハート』よりもいいところ、一応無いわけじゃなくて、アチラよりも、メル・ギブソンが役に合ってると思いますよ。しかし、『ブレイブ~』のアナログ感を無くしてデジタル化しちゃあ、もう「普通の」大作へとガゼン近づいてしまう。もし次回作が「(僕、エメリッヒ、だけど)CGは使いません!」とか宣伝できる映画だったら、その方が余程インパクトあると思います。う~む、それに、映画の長さも、本作に関しては何だか薄味感に繋がってしまった気が。ストーリーはわかりやすい感動モノ、映像的には迫力モノ、観てて飽きはしない、それなのに、どこか地味なものを感じてしまうのは、一体ナゼ?結局は「いい意味での毒」が欠けているのかもしれません。6点(2004-08-11 01:25:38)

179.  ハリー・ポッターと賢者の石 原作は読んでないのですが、当然その話題性だけは嫌でも耳にしていた訳で、で、いざ本作を観ると、「え?これでいいの?」ってな感じ。まあベストセラーの映画化ということで、イメージを壊さぬよう少々気を遣いすぎたのではないかしらん、との想像がムラムラ沸いてきてしまう、この何とも無難な仕上げ方。すべてがさもありなん、まあ最近の映画でアリガチ~な感じのする映像の連続で、「見た事無いモン見せてやるゼ!」のような勢いはちょっと希薄。ストーリーは・・・これって、面白いんですかねえ? 何だかひとつのまとまったオハナシには思えない、まどろっこしさ。とは言え、最後まで見たら、うん、まあ結構オモロイやんか。ははは、どっちやねん。もしこれが単発映画であったとしたら、ちと散漫すぎる映画に思えるのですが、とりあえず無事、シリーズ化が進行中。多少冗長な部分も、シリーズ1作目としては仕方のない点もあるでしょうし、シリーズが完結した時点で、本作の最終的な意義が決まるのかもしれません(ちょうど、スメタナ作曲の連作交響詩『我が祖国』が、個々の曲の完成度にはムラがあっても、連続演奏する場合には、どの曲も絶対落とす事のできない存在価値を発揮するように・・・)。6点(2004-07-19 00:32:03)

180.  ハムナプトラ2/黄金のピラミッド これは残念、内容的には前作からパワーダウン、高まっていた期待は見事裏切られた。イムホテップよ、アンタは充分強いんだから、変なヤツ頼るなっての。おかげで全然貫禄が無くなってしまったじゃないの。スコーピオン・キング、何だかあんまり強そうじゃないんだよな・・・。6点(2004-02-15 15:38:27)

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