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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1305
性別 男性
ブログのURL //www.jtnews.jp/blog/20066/
ホームページ http://w.livedoor.jp/mushokamondai/
年齢 51歳
メールアドレス gurugurian@hotmail.com
自己紹介 ♪わたしの小さい時 ママにききました

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ

 さきのことなど わからない


 大人になってから あの人にききました

 毎日が幸福に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるさ
 
 さきのことなど わからない


 子供が出来たら そのベビーがききます

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ
 
 さきのことなど わからない ケ・セラ・セラ~


(2010.4.16記)


現在、ダイエットちう。腹筋、割れてるでー。




力を入れると。

(2011.8.28記)


↑ホームページのリンクを「朝鮮学校無償化問題FAQ」に張り替えました。特に「パッチギ!」ファンは、見てね。




これからもよろすく。





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1.  パッチギ! LOVE&PEACE 《ネタバレ》 今思うと、前作「パッチギ!」は(井筒作品としては例外的と言えるほど)ウェルメイドな作品だった。だからこそ井筒作品に触れたことのなかった観客にも受け入れられた。それゆえ今回の作品に同様のものを(意識的・無意識的に)期待した観客の中には期待や予想を裏切られ、失望した人もいると思う。かく言う自分も最初に観た時は唖然とした。前作以上に映画に盛られたいわゆる社会的・思想的要素。露骨に、赤裸々に「差別」が語られる(余談だが、ここまで差別を正面から扱った邦画は、皆無とは言わないまでもそれほど多くはない。アメリカ映画では珍しくないのだが、邦画の枠で考えると突出して見えるのかもしれない)。そして、多くの要素―朝鮮人差別や戦争、芸能界、家族、孤独、絶望、そして「難病モノ(!)」―がこれでもかとばかりにブチ込まれていることもあり、前作と比較すると物語や整合性が破綻しているし、混乱しているとさえ言える(ネタバレになるが一例を挙げれば、結局難病の子供は死ぬ訳でもなく治る訳でもない。つまり何らかの分かり易い決着もなく、「投げられっぱなし」なのだ)。■井筒はなぜ、前作以上に予算も公開規模も増え、また観客の期待も上がった作品でこのような「暴投」をしたのか。たぶん、彼が本当に喧嘩を売っているのは石原慎太郎などではなく前作に“安住”する「観客」に対してなのだ。前述した様々な要素を「どやねん!」とばかりに無造作に、ぶっきらぼうに提示し、挑発する(まるで「怒劇」の森崎東のように)。インタビューで彼は「日本の歴史」やら「家族の絆」やらテーマめいたものを語っているが、本当に言いたかったことはそんな言葉で語れるものではない(言葉で語れるものを表現するなら、映画なんぞ撮る必要はない。「ゲルニカ」が単に「反戦」を訴えたいだけのものなら、ピカソは「戦争反対!」と描けば良かったのだ)。彼は「日本の歴史」「家族の絆」「差別の実態」といった言葉では表現できないもの(或いはそれら全てを含んだもの)、映画でしか表現し得ないものを「映画的」としか言いようがないやり方であぶり出し、さらけ出そうとした。この作品で「思想」や「メッセージ」はあくまで表層的なものでしかない。■この作品は「読む」映画ではなく「観る」映画。つまり本当の「映画」。誰が何と言おうと断然支持します。[映画館(邦画)] 10点(2007-05-24 16:42:13)(良:4票)

2.  パッチギ! 《ネタバレ》 やられた!やられたチギよ、井筒監督!年初めからこんな素晴らしい青春映画を見せてくれるなんて!もーワタクシはアンタについて行くッチギ!でも実は、結構不安もあったチギ。個人的に井筒作品の中でもケンカ青春モノ(「ガキ帝国」と「岸和田少年愚連隊」)は苦手だったし、ひょっとして「スパイ・ゾルゲ」みたいな妙に啓蒙臭い、説明的な映画だったらどうしよう、と思ってたのだけど、そんなのは全くの杞憂だったチギ。確かに日朝の歴史とかに関して説明的な台詞もあったりしたけど、チッチッチ、そんなアラ探しをしていては本質は見えないチギよ。これは何よりもまず、あっつーい、ぬくーい青春映画であり、恋愛映画なのだチギ。恋を阻む障害を前にした若者が悩み、傷つき、壁を乗り越えようと奮闘する・・・その姿はいつの時代、どこの場所でもある普遍的なテーマだし、この作品はたまたま在日朝鮮人の少女に恋をした高校生の話だったというだけの事。そしてこの映画では沢山ケンカのシーンが出てくるけど、このケンカは往年の名作「トラック野郎」シリーズと同じく、決してただの「暴力」ではなく(その証拠?に鉄棒とかも使ってるけど決して頭は殴ってない)、「祭り」であり「コミュニケーション」であり「生きている証」なのだチギ。だからこそ何度も出てくる頭突き(パッチギ)や飛び蹴りが爽快で感動的で泣けるチギ。若手の俳優の演技もやたら熱いし(特に朝鮮高校の番長役の高岡蒼佑が主役を食う勢いで素晴らしい)、クライマックスシーンも大いに泣けるチギ。そうそう、これは他の井筒作品にも言える事だけど、この作品には絶対的な悪人が登場しないチギ。井筒監督は主役たちだけでなく、例えば朝鮮高校を目の敵にするいかにも体育会系右翼みたいな空手部大西も、或いは毛沢東かぶれのダメ教師も、後に学生運動に傾倒していく主人公の友人もそれぞれ愛情のある描き方をしてるチギ。登場人物たちの未来を暗示するラストに込められていたもの、それは「みんなそれぞれ考え方も違うから、生き方も違うし、時にはぶつかり合ったりもするやろ。でもそれぞれが、それぞれなりに精一杯生きていこうや。そりゃ生きてく中で色んな困難もあるわなあ。そーゆー時はな、パッチギかましたれ!」という力強ーいメッセージ、すなわち「生」に対する強烈な「イエス!」なのだ。おっしゃあ、俺も行くぜ、パッチギるぜ!10点(2005-01-23 19:01:26)(良:11票)

3.  ハッシュ! 面白い面白い面白いぞー!いやー、エエモン見せてもろたわー。ゲイの監督の撮ったゲイの映画だからか(あんまりそこばかり気にしてもよくないと思うけど)すごく人間関係、というか人と人との距離感を繊細に、丁寧に表現していました。それに主役三人を始めとする出演者の演技、そして話の流れの自然さ。普通、こういうある種特殊な設定の話だと、それを「飛び道具」的に大げさに扱うような気がしますが、ホンット自然。抑えた感じのユーモアもいい感じでした。それにしても、この映画のテーマはある意味革命的、というか挑戦的ですね。ゲイが自分らしく生きていくためには、偏見の目とだけでなく、一夫一婦を当然の前提とした既存の家族制度、そしてそれを基盤に成り立っている社会そのものとも闘わなくてはいけないのでしょう。ゲイでない人も、これからは人間関係というものを根本から見直し、家族や社会といった様々なレヴェルの「共同体」というものを再構築する必要があるのではないでしょうか?(←うおお、なんか俺、インテリみてえ、しかも自分で書いてて意味がよくわかんねえぞ)まあ、とにかくいい映画でした。ここまでいいとこちらも欲が出てしまいます。あの後の、続きが観たい!ぜひ続編(もしくは続編的新作)を!!10点(2003-03-26 18:24:01)(良:1票)

4.  パーフェクト・ワールド 《ネタバレ》 イーストウッド作品の中で、特に突出しているとか異彩を放っているとかではないけれど、良い作品だと思います。ただ、どこが良いのか具体的に説明するのは難しいなあ・・・何というか、真っ当な監督が真っ当な脚本を元に真っ当なスタッフ・キャストを起用して真っ当に撮った真っ当な作品、という感じ、というか、武道の達人が、ただ突っ立ってるだけなのにどこにもスキがない感じ、というか、凄い書家がさらさらさら~と筆を走らせるだけで凄い字を書いちゃう、みたいな・・・うーん、うまく言えない。ともかく、ブッチが撃たれるシーンは泣きました。[DVD(字幕)] 9点(2005-12-27 15:34:53)

5.  バックマン家の人々 《ネタバレ》 登場人物の一人一人が実に丁寧に描かれている、「端正」な家族群像劇。好きなシーンは三つ。スティーヴ・マーティン演じるジルが、息子の為「カウボーイ・ジル」に変身する所と、ニック・モラリスが愛想を尽かして出て行った奥さんの前で結婚式の歌を歌う所、そして終盤で、姉がいじめられていると勘違いした幼い弟が学芸会の舞台に上がってしまう所。「家族をやってく」という、決して楽なことばかりでない人生の営みをきめ細やかに描きながら、「でも子供を持って親になる人生って、案外悪くないよ?」と優しく語りかけてくれる(最後のおばあちゃんの言葉は圧巻)。この作品、男性か女性か、或いは既婚者か未婚者かで見方が分かれると思うけれど、未婚者のワタクシは、かなり結婚したくなったぞ・・・そうだ、明日、プロポ-ズしよう、池脇千鶴に(妄)。9点(2005-03-24 19:09:00)

6.  バットマン(1989) ずいぶん前に観たんですが、正直よくわかりませんでした。ティム・バートンは好きなんですが・・・(6点)<2005.3.10追記>と、←これは僕がまだジャック・ニコルソンが誰なのかさえよく知らなかった頃に観た時の感想。多分いわゆるスカッとするアクションヒーローものじゃなかったから「?」と思ったのだと思う。で、最近改めて観直したら、全編にわたるバートン節に圧倒されてしまった。何かねえ、これは悪口で言うのではなくて、バートンの「幼児性」が炸裂しまくってる。両親を殺されたトラウマから正義のヒーロー(?)バットマンとなって悪を倒すブルース・ウェインはしかし、「俺の事を宣伝しろ」と自分が倒したチンピラに言ったり、自分の屋敷に監視カメラをつけまくったり、或いはせっかく恋人が出来ても自分をさらけ出す事が出来なかったり・・・と、何だか歪んでいる。病んでいる(つうか正義を広めたいなら警察官にでもなれば良かったじゃん。何ゆえあんな大掛かりな道具とか使う必要がある?とツッコまずにはいられない)。で、一方「俺の顔を紙幣に入れろー!」という無茶な自己顕示欲を持ち、グロテスクな残虐行為を繰り返すジョーカーも「何で俺よりバットマンの方が人気あるんだー!」と嫉妬するし、惚れた女に対する接し方も、あまりに不器用で、やっぱりぶっ壊れてる。結局バットマンもジョーカーもティム・バートンを反映したキャラクターなのだな、と思う。多分バートンは世間を憎悪してもいるし、反面愛されたい、認められたい、とも思っている(少なくともこの作品の頃はね)。そんな相反する感情のぶつかり合いが、つまりはバットマンとジョーカーのバトルなのではないか、とそんな事を思いました。で、そんなバートンの幼児性が、僕にはとても、いとおしい。9点(2003-02-28 22:02:00)

7.  バンビ 《ネタバレ》 良かったなあ、これ。ほどよい擬人化と、ほどよいリアルさがいい塩梅にブレンドされた魅力的な動物たち。春夏秋冬が移ろう中でバンビの誕生から、やがて自らが親になるまでを繊細に描いた本作は、まるで叙事詩のようです。[DVD(字幕)] 8点(2006-07-12 18:07:23)(良:1票)

8.  バッドサンタ 僕の場合「良いと思った映画」と「好きな映画」は微妙に違うのだけれど、これは間違いなく「好きな映画」。確かに現在のアメリカで屈指の演技派ビリー・ボブ・ソーントンは素晴らしいし、アメリカ社会やポリティカリー・コレクト(政治的公平性、とでも訳せばいいのかな?様々な人種や立場の人々の人権に配慮して公平にしましょってやつ。ほれ、インディアンじゃなくて“ネイティヴ・アメリカン”って言ったりする、あれ)の欺瞞的な部分を皮肉ったりする視点も痛快。しかーし!だ。この作品の最大の功労者は何つってもあの太っちょの“キッド”を演じたブレッド・ケリー君でしょう!B・B・ソーントンにfuckだshitだassholeだと散々四文字言葉で罵られても、ちっちゃな瞳で「ねえ、サンド食べる?クッキーはどう?」なんて・・・あーもぉ可愛すぎ!ってか、あの子が出てくるだけで泣ける、マジで。やっぱ僕がクリスマス映画が好きなのは、別にキリスト教信者だからでもこの世が素晴らしいと思ってるからでもなくて、こんなクソッタレな世の中でも、どこかに信じるに値するもの、希望を抱く価値のあるもの(それを人間の善意とか良心とか言うのは、クサくてヤなんだけどさ)があるんだ!と思わせてくれるから。そういう意味でこの作品は「素晴らしき哉、人生!」や「三十四丁目の奇蹟」などの名作と同じ系譜にある、紛れもない正統派の「名作」だと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2005-05-22 18:37:27)(良:1票) 《改行有》

9.  裸足のピクニック 「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」の矢口史靖がPFFのスカラーシップで撮った初期の作品。実は好みで言うと、この作品、あんまし好きじゃない。ていうか、僕もかなり根性がひん曲がってる方だけど、この作品に漂うシニカルな悪意とは、ちょっと周波数が違う感じ。だからホントは3点位にしたいんだけど、脚本なんかは確かに巧いし、製作費が僅か2千万円(!)にもかかわらず完成度は高いし、も少し世間に知られても良いんじゃないかなーと思うので、暫定的にこの点数にしておきます。8点(2005-03-17 18:19:38)

10.  蝿男の恐怖 《ネタバレ》 ホントはリメイクの方の「ザ・フライ」を観ようと思ったのだけれど、ちょっとホラー初心者のワタクシにはキツ過ぎるかな、と思い、こっちをまず観てみる事にしました(何たって「“シザーハンズ”の発明家」ことヴィンセント・プライス御大も出演してるし)。・・・怖い。これはホラーというよりスリラーに近いのではないでしょうか。まず蝿男が死んでいる所から始まるのに意表を突かれたし、あの物質転送機の存在自体も怖い。んで肝心の蝿男もなかなか出てこなくてかえってドキドキが高まるし、「白い頭の蝿」がどういうのなのかもすげー気になるし。それに冒頭でさりげなく猫の伏線が張られているところなど、脚本もよく練られていたと思います。それにしても、科学の進歩が早すぎて、人間の感性や習慣などが追いつかない、というのは重要な指摘だよなあ。8点(2005-02-11 17:00:22)(良:1票)

11.  パピヨンの贈りもの 「老人と幼い少女の心の交流」・・・・・・なんてずるい設定なんだ。思わずケチンボの自分が、新作料金払ってでも観たくなるじゃないか!・・・とまあ要はあまりに自分好みの題材なので最初にこの位クサさないと冷静に語れないのですが(汗)、いや、素直に良い映画。名優ミシェル・セローの堂々とした演技はいうまでもないけれど、子役のクレール・ブアニッシュが可愛いだけでなく子供なりにしたたかなのが笑いを誘うし、南フランスの風景も素晴らしいし、余計な途中経過を大胆に省略して約一時間半の作品にまとめているところも好感が持てる。エンディング・テーマのほのぼのシャンソンはあんまりフランス映画っぽくなくて、人によってはあざとさを感じる人もいるかもしれないけれど、僕は好きです。8点(2004-12-21 18:37:18)(良:1票)

12.  幕末残酷物語 この作品も含め、昔の時代劇・任侠ものの邦画ってタイトルがグロテスクでおどろおどろしいのが多いですよね。僕はてっきり「世界残酷物語」がヒットしたからこういうタイトルになったのかと思っていたのですが、その前には大島渚の「青春残酷物語」なんてのもありますねーっと、閑話休題。僕は幕末ものは司馬遼太郎の「竜馬が行く」と小山ゆうのマンガ「おーい、竜馬!」くらいしか知らなかったのですが、確かに新撰組ファンにはショックかも(あと西村晃版水戸黄門ファンにも)。んでもこういう、「システムの中で人間性が壊されていく」というのは別に幕末や武士社会でなくても、旧日本軍(加藤泰が軍隊に入ってたかどうか知らないけれど、知り合いやスタッフ・キャストの中には絶対軍隊経験者はいたはず)やナチスドイツ、スターリン全盛のソ連、あるいは浅間山荘事件の連合赤軍などなど、いろんな所であったのでしょう。現代だってここまでショッッキングでないにせよ、小規模な「新撰組」は学校や会社などに存在するのでは?と思ってしまう。そういう意味では普遍性を持った作品。それほど「残酷(グロテスク)」な作品ではないので(ホラー・スプラッターが苦手な僕でもちゃんと鑑賞できたので)観てみて下さいませませ。8点(2004-11-29 16:08:46)

13.   素直に良い作品だと思います。昔誰かが言ってたけど、人間の最後の大切なものって「記憶」なんだな、やっぱり。ただ、あえて文句を一つ。「別れた奥さんの顔が思い出せない」という設定なのだから、回想シーンであっさり奥さん(牧瀬里穂)の顔を出しちゃうのはどうか?せっかくだから回想シーンはずっと奥さんの目線で撮って、最後の最後に顔を出す、という風にしたら、もっと深い感動が生まれたんじゃないかな。うるさいお姑さんみたいなこと言うようですが。8点(2004-11-05 18:35:37)

14.  ばかのハコ船 いきなり個人的な話から。かなり子供の頃からマンガやTVドラマ、つまりフィクション(ドラマツルギーのあり方)に対して猛烈な違和感を感じることがよくあった。勿論普通に面白がったり感動したりもしてはいたし、キャプラの作品なんかは大好きなのだけれども、極端な話ヒーローものとかを観ていても「そんな都合良くヒーローが現れて助けてなんかくれるもんか」と思ったりしていた。要するに「やなガキ」だったんだけどさ。カッコつけて言えば現実とフィクションのギャップに苛立ちを覚えていて、ご都合主義の話に対し「現実はそんな甘くねえぞチクショウ、現実ってのはもっとカッコ悪かったり、ショボかったり、間が悪かったり、思うようにいかなくて悲しくなっちゃうようなものなんだ!こんなんで現実逃避なんか出来るかガキだと思ってナメんな!」と思っていたんだな。・・・やっぱ「やなガキ」じゃん、俺。 さて、何故唐突にそんな話をしたかというと、この「ばかのハコ船」にはそういう現実の「カッコ悪かったり、ショボかったり、間が悪かったり思うようにいかなくて悲しくなっちゃう」要素がこれでもかとばかりにテンコ盛りだから。主人公はジコチュウでいい加減で計画性もないダメ男で、感情移入できるタイプではないので、多分万人ウケする作品ではないと思う。しかしこのダメ男が、やることなすこと全て裏目に出てドツボにはまっていく様は圧倒的に「リアル」で、誰しも思い当たる部分がある筈だ。こういうタイプの「リアリティー」は今まで、例えば文学やマンガなどの表現にはあったものの、映像表現ではまずなかった(特に90年代のトレンディードラマ等に於いてこの手のリアリティは巧みに隠蔽されていた。普通の会社員であるはずの登場人物がオシャレなマンションに住んでいても「どうやってこの部屋の家賃を払ってるんだ?」などと疑問に思った視聴者はほとんどいなかった筈だ)。 20代の山下監督は、前作のデビュー作「どんてん生活」でも同じようなテーマを扱っていたが、技術的にも洗練され、おそらく予算もアップしたであろう本作においてその資質をスポイルされるどころか、むしろますますシャープな切り口で「人間のリアル」を見せてくれている。最新作「リアリズムの宿」も楽しみだ。8点(2004-07-21 21:59:36)(良:3票) 《改行有》

15.  バダック マジッド・マジディ監督の長編デビュー作だそうな。そう思って観てたからか、最初は「人物造型が類型的だなあ」とか「過剰にドラマチックにし過ぎてるなあ」とかナマイキに色々突っ込んでたのだけれど、途中から、なんか、そういうことはどーでも良くなってきた。妹を探すため、荒涼としたイランの地をひた走る主人公。そこには監督の熱い思いが込められていて、それだけで、十分。ラストの曲の「私も鹿のようにに自由になる」という歌詞には泣けた。8点(2004-05-16 21:58:01)

16.  幕末太陽傳 《ネタバレ》 へっへっへ、こいつぁ正に「痛快娯楽映画」ってな趣でゲスねぇ。フランキー堺の粋でテンポの良い演技・台詞回しはなんとも心地良いし、したたかな女郎たちが男たちを手玉に取るとこなんざぁ、胸がスッとしまさぁね(あ、でもキャバクラなんぞにハマってる旦那方にゃ他人事じゃないってか、ヒッヒッヒ)。若い頃の名優・大御所の演技が堪能できるってェのも魅力でござんす・・・・・・え?石原裕次郎の演技が?他の役者に比べると・・・?旦那ぁ、野暮な事は言いっこなしですぜ。しかし、単なる楽しい喜劇じゃないってェトコが名作の名作たる所以ですよ。胸を患いつつもしたたかに生きる佐平次は最後「えーい地獄も極楽もあるもんけぇ!俺ぁまだまだ生きるんでぇ!」とイカした捨て台詞を吐いて走り去るんですが、こいつぁ、言ってみりゃ「ぽじてぃぶな逃避」ってな感じがあっしにゃ、するんですわ。カッコつけていえば「亡命」がテーマってところですかねぇ(え?別にカッコ良くない?へっへっへ、確かに)。・・・・・・おっと、奴らもうこんなトコまで追っついてきゃあがった。じゃ、旦那、あっしはそろそろドロンさせていただきやす。命があったらまた、会いましょうや、へっへっへっへっへ・・・。8点(2004-03-27 20:47:17)

17.  バンディッツ(1997) プレスリーの「監獄ロック」を挙げるまでもなく、ロックと監獄(囚人)は相性がいいのだけど、この作品も素晴らしくカッチョよく、しかもクールであっついあっついロック映画に仕上がっていますね。特に演奏シーンがやたらかっこいい!メンバーの女性達も、特に美形という訳ではないけど、すごく表情が魅力的で素敵でした。ちょっとアメリカン・ニューシネマっぽいラストも印象的です。8点(2003-12-25 22:10:16)

18.  バグズ・ライフ 《ネタバレ》 今まで出てるピクサーの作品(ファインディング・ニモを除く)の中では一番最後に観たんですけど、改めてピクサーの凄さを感じました(よく「ディズニー作品」としている方がいらっしゃいますが、やはり別物だと思います。いや、むしろこっちの方が「本来の」ディズニー作品というべきなのでしょうか?)。第一にフィクション(嘘)の世界の作りこみ方が実に細やか。個人的に「アイス・エイジ」はその辺が不十分で(だって、あの中ではサーベルタイガーとマンモスはあくまで捕食者と被捕食者の関係なのに友情が成立する訳ない!と思えてしまったので)不満だったのですが、本作ではさりげなくガとカマキリを夫婦という設定にしたりして、きちんと「この作品はここまでファンタジーとしてつくってるんでそのつもりで楽しんでくださいね」ということを示しているように思えるんですよね。その他にも虫たちのサーカスやフリックの発明品など、楽しい仕掛けがいっぱいで飽きさせません。第二に、キャラクターの設定がこれまた細やかで楽しい。本作でも健気で可愛いドット姫や、脇役ながらいい味出してるダンゴ虫のドツキ漫才コンビ、ジャンキーっぽいバッタなど強烈なキャラが盛り沢山で、いわゆる「捨てキャラ」がほとんどない!第三は、やはりストーリーの面白さ。王道でありながら、ひねくれた三十男(私)をも最後まで飽きさせない。これはやっぱり凄いことだと思うんですよね。あと、最後といえばピクサー作品で重要なのがエンドロールのNG集(残念ながら「ファインディング~」では採用されていないようですが)。これって悪役のキャラ(本作ではホッパー)も「役の一人」とすることで楽しい映画の世界から現実の世界にうまくソフトランディングさせてくれる役割を果たしているのではないでしょうか。例えば本作では悪役(ホッパー)はいささか残酷な最期を迎えますが、あのNG集で再登場することによって「これは楽しい『嘘』なんだ、『お話』なんだ」と思わせてくれるんですよね。ともあれ保守本道を歩みながら今や少数派となった良質の映画を作り続けるピクサーの、今後の活躍を期待してます。8点(2003-12-04 19:27:27)(良:2票)

19.  バンディッツ(2001) <ネタばれあります>これは面白いですね。いいところを挙げればキリがないのですが、特に最初に押し入った銀行の頭取の家族との食事のシーン(特に奥さんの泣き笑いの表情)なんかはかなりウケました。それにしても、冒頭で「ん?これはニューシネマ風の、アウトローな主人公が悲劇的な最期を遂げる話なのかな?」と思ったら・・・なんだよなんだよーちくしょう!この痛快な裏切り方!すっかりだまされちゃったい!ってな感じでいた(まあ実際には、あんなので警察の目をごまかせないとは思いますが)。三人の関係をさりげなく見せるエンディングも良かったですね。ちなみにDVD版には、ケイトが妊娠した、という別バージョンのラストもあるんですけど、個人的にはそっちも好きです。8点(2003-06-12 22:35:31)

20.  バットマン リターンズ 《ネタバレ》 一作目同様、僕にはよくわかりませんでした。もう少ししてから観直してみようと思います。あ、キャット・ウーマンは良かった。セクシーで切なくて(切ないっちゃあペンギンも切ないけど)。(6点)<2005.3.14追記>(ちょびっと「バットマン」レビューと内容がかぶります)という事で↑予告どおり少し経ったので観直しました。つーか、最近バートン作品を一挙に観直してるんですが、この人の作品のキャラクターは殆ど皆世間に対して違和感を感じ、そして「愛されたい、認められたい」という気持ちと憎悪する感情が入り混じっている中で苦悩し、戦い、傷つき、そして時に敗北する、という事に今更ながら気づきました。この作品の中でそれが一番顕著なのがダニー・デヴィート演じるペンギン。異形の姿の為に両親に捨てられ、世の中に恨みを持ちながら成長する。実業家にそそのかされて「自分も愛されたい」と一時は思うものの結局利用されただけという事に激怒し、復讐の鬼と化する。最後はバットマンに敗れてしまうけど、一番ティム・バートンが愛情を注いでいたキャラクターは、実はペンギンだったのだろうと思います。ま、そーゆー理屈っぽいことは抜きにしても、ティム・バートンのこだわりまくった映像とダニー・エルフマンのダークで切ない音楽の相性は抜群で、やたら盛り上がってしまいます。8点(2003-02-28 22:05:54)(良:1票)

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