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プロフィール
コメント数 1200
性別 男性
ホームページ ないっす!!!
年齢 60歳
自己紹介 客観的に分析したようなもっともらしいレビューって、実はちょっと地頭よければ誰でも書けちゃうわけで、結局ありきたりな物になりがちです。
別に映画評論家でもない1個人としては、個人の感性や主観、あるいは体験を元にしたその人しか書けないレビューの方がよほど価値があるように思うのです。
もちろんそれが、事実誤認やヘイトレベルの差別や偏見に寄って立つものであれば問題ですが、しかしその人しか書けないレビューというのは必ずあるわけで、そういう個人的な感覚や体験を元にした主観的なレビューは、いかにももっともらしいありがちなレビューよりよほど価値があるし読んでて面白いんじゃないかと思う今日この頃。(でも自己陶酔溢れるポエムみたいなのは…)
好きな言葉は「恋」 です。

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ハッピー・デス・デイ 2U 観る前は想像もしていなかったんですがバックトゥザフューチャー級の傑作映画です。 長い映画の歴史の中で「前作はただの序章にすぎなかった」ってな感じで大量の続編が作られてきましたが、残念ながらそれらが前作を超えた事は一度もありません。 (ターミネーター2やエイリアン2のように評判のいい映画も一部ありますが、あれはバジェットもスタッフもまるで違う設定だけ使った別映画です。) しかしこのハッピデスデイ2Uは、真の意味で「前作はただの序章だった」と胸を張って言える映画になっていて、前作がなくては存在せず、かつ、前作を凌駕する真の傑作となっています。 1の小ネタが細かく回収されていたり、どうみても1と2はセットで企画されているように見えるんですが、話を聞けば完全に後付けで作った続編らしく、それでこの完成度。この製作者は天才ですか?と。 クライマックスのワクワクや視聴後の爽快感はバックトゥザフューチャーのそれに通じるものがあるわけですが、実際に劇中でも「バックトゥザフューチャー2」の名前が出ていて(前作における「恋はデジャブ」といっしょで)製作者側がそれを意識していた事は明白です。 そして素晴らしい事にその製作者の目的は見事に達成されていて「2」という意味では(おそらく意識したであろう)「バックトゥザフューチャー2」を超える傑作となっています。 …と個人的には思うのですが、しかし世間での評判も興行収入もイマイチらしくそれが不思議でしょうがありません。 あ、あと観る前に誤解しそうなので言っておきますが、これは(前作もそうですが)スラッシャー映画ではありません。 血しぶき飛び散るようなグロいシーンは一切ないので(厳密にはギャグシーンで血しぶきはある)そういうのが苦手な方も安心してご鑑賞ください。[インターネット(吹替)] 10点(2020-03-27 11:37:31)(良:3票) 《改行有》

2.  ハドソン川の奇跡 こういう実話ベースの映画って長尺になりがちなんですが、この映画は実質90分以下にスパっと抑えていてきっちりカタルシスがある、それがいいんですよね。 この事故はもちろん知っていましたが、この映画を観てあらためて、墜落じゃなくて不時着水までわずか3分という時間の中であれだけの決断をして実行したこの機長はすごかったんだな、とあらためて思いましたし、非常時のパイロットは本当に重大な責任を背負わされるんだな、という事を実感しました。 個人的にいろんな飛行機事故の記事を読む事があるんですが、ちょっとしたパイロットの思い違いや判断ミスで墜落してしまっているケースが実は結構あります。 しかしそれは外部で後から検証してそうわかるんであって、事故の当事者からすれば多分どうしようもない事だったんだろうな、と改めて思います。[インターネット(字幕)] 8点(2020-06-26 19:13:07)《改行有》

3.  ハッピー・デス・デイ 《ネタバレ》 この映画を観た直後に続編のハッピデスデイ2Uを観て、あまりの面白さに勢いで2のレビューを先に書いてしまい…なんとなくそこから逆に1のレビューは書きづらかったので放置していたのですが2を絶賛しているのに1のレビューを書いてないのもおかしいだろ、という事で再見してレビューを。 再見して思ったのは「話わかってても面白いな」という事。 ストーリーがわかった状態で観ても細かいところで新たな発見もあり、なかなか面白く観る事ができました。 これが出来の悪い映画だと1回目は勢いで「面白い」と思っても再見してみると「ん?」と思う事もあったりするんですが、この映画でそんな事がなかったのはおもしろい映画の証拠かな、と。 で、再見して思ったんですがこちらの1作目に関しては肝心の「そもそもなぜループするのか」という事についての理由付けを徹底して排除してるのがいいと思うんですよ。 そこに変な理由付けをしても、なんか安っぽくなってがっかりするのがほとんどなわけで、だったらもうそこについては一切スルー。 起きてる事はもうそういうものだと割り切ってストーリーを紡いでいくというのは手法としてありかな、と。 たとえば「僕だけがいない街」とかなんで戻るのか原理について語られてませんよね。 ただその能力が存在しますという前提だけで話を紡いでいきますが、もともとありえない仕様なんですから、それでいいんじゃないでしょうか。 (結果として話を作るために都合よく能力が発動してるんじゃね?と思ってしまうところもあるんですが) 「CUBE」なんかあの構造体はなんなんだよ、という事については一切語られませんが、でも面白いわけですし。 もちろん「その理由のディテールを面白く描いてストーリーに組み込めれば」それに越した事はないわけです。 たとえばバックトゥザフューチャーの「タイムマシンは原子力による膨大な電力で動いている→過去に戻って原子力機関を動かせない→さぁどうする?」なんかがその典型です。ストーリーの一つの軸になってますから。 ついでに言えば「タイムマシンがなぜデロリアン→かっこいいから」みたいな細かいネタも忘れないからあの映画は傑作なのですが。 しかし、それが語れない(あるいは語る必要がない)のであれば、もうそこは「そういうものだ」と割り切ってしまうのも一つの手です。 この映画はそれで成功してると思うんですよね。 さらにこの映画が成功しているのはキャラ造形が魅力的な事。 (さんざん言われてる事ですが)ビッチな主人公をいつのまにか応援してしまうっていうのは映画の出来がいいからこそです。 多くの映画で「主人公が魅力ない映画が面白いわけがない」という経験をしているだけに、その真逆、ビッチな主人公をいつのまにか応援してしまうこの映画が面白いのはある意味当然だと思います。 で、この映画について言いたい事がひとつあるとすれば。 「この映画がちょっとでも面白いと思ったら(あまり間をあけずに)続編も観てね」 これにつきます、はい。[インターネット(吹替)] 8点(2020-05-14 22:16:30)(良:2票) 《改行有》

4.  ハンティング・ナンバー1 観る前は低予算B級バカ映画なんだろうなと思ってたんですが、さにあらず。 びっくりするくらい真面目に撮られた手堅い造りの人間ハンティング系ホラー映画でした。 まぁ全ファンタ系映画祭にわざわざ出品されたそうですから、それくらいの手間暇はかけられた映画だって事なんでしょう。 しかしこういう映画はもっとバカだったり荒唐無稽だったりするからこそ面白いという面もあるわけで、ここまで真面目な造りだと逆に「つまらない」という評価をされてもしまいそう。 そもそも人間狩りのB級ホラーなんか観る人(時)って、きちんとした映画を観たいと思ってる人は少ないと思うんですよね。 そういう意味で、妙にしっかり撮られたこの映画の評価は逆に低くなるのもしょうがないのかな…とも思うんですが、個人的にはなかなかの拾い物でありました。 予定調和でオチまでのストーリーが読め読め一直線のありがち大作娯楽映画よりは、小品ながら展開の読めないこういう映画の方が面白いと思うんですよね。[インターネット(字幕)] 7点(2021-08-20 18:03:43)《改行有》

5.  パリより愛をこめて いかにもリュックベッソン原案らしい安定の娯楽映画。 めちゃくちゃ褒める要素もないけど、娯楽と割り切ったわかりやすくよどみのない展開は、ほんとーに安心して観ていられる暇つぶしに最適の娯楽映画です。 まぁ逆に言えばわざわざ見る必要もないわけで、そこが弱いっちゃ弱いわけですが。 ハゲのトラボルタはなかなかかっこいいかも。まぁキャラのたて方が極端すぎて漫画チックですが、そこもまさにリュックベッソン印。 個人的にはちょい甘めで7点。 ところでこの映画ロッテントマトあたりでは酷評されてるのに日本ではまぁまぁ評判いいんですよね。 国民性の違いなんでしょうか?[地上波(邦画)] 7点(2020-12-04 15:51:50)《改行有》

6.  パトリオット・デイ 実話をもとにした映画というのは独特の重みというか緊張感があり最後まで飽きずに見入ってしまう映画が多い気がします。 しかもそれがまだ記憶に新しいボストン爆弾テロの話となるとなおさらです。 しかし一方で純粋に映画として評価する場合、何しろ実話である以上脚色等にも限界があるわけで、というか基本的なストーリーは誰かが考えて作ったものではないわけで、一定以上の評価が与えづらいというのも事実。 だって普通の映画だと存在する「ネタバレダメ絶対」が基本的に存在しないわけですから、その時点で普通の映画とはすでに評価軸が違うわけです。 というわけで、面白い(というか最後まで緊張感をもって観る事ができる)映画ですが「映画」として評価するとまぁこんなもんでしょう、という7点です。[インターネット(字幕)] 7点(2019-12-16 17:48:19)《改行有》

7.  PARKER/パーカー 悪党パーカーシリーズといえば、ウエストレイクの代表作でアメリカを代表するクライム小説の有名シリーズなわけです。 (日本で言えばルパン三世とかコブラみたいな感じですね、ってここは小説で例えるとこじゃないのか?) で、その有名なシリーズが映画化されたものを観て自分が思う事は…いやぁジェニファーロペスはケツでかいっすね。だがそれがいい! もうほんとそれ。それだけです。 劇中で何度かスパイスのように強調されるジェニファーロペスの尻。 たまらんものがあります。 実際、お母さん役のセリフにも「お尻そんなに目立っちゃて」ってのがあるから、これはもう確信犯であるわけで。 そんな彼女のお尻が気になった私は、映画を観た後ついつい「ジェニファーロペス 尻」で検索してみました。(したのかよ) すると「ジェニファーロペスといえば最近ブームの巨尻セレブの先駆け」とか書かれた記事が複数。 巨尻セレブ…だと??どこでブームなんだ、それ? 世の中にはまだまだ自分が知らない事があるんだな…と思うと同時に、そういう学びを与えてくれるきっかけとなる映画って素晴らしいな、と…思う今日この頃です。[地上波(吹替)] 7点(2019-10-24 01:54:30)《改行有》

8.  パシフィック・リム:アップライジング 《ネタバレ》 世の中の多くの人と感想が異なるのですが、私は前作よりこっちの方が好きです。 前作は画面もストーリーもアクションなんかもちょっと暗すぎ重すぎでした。 まぁイエーガーの設定厨感とかは前作の方がはるかに上で、今回のは細かい詳細不明でその辺の面白みにかけたりするし、個々のキャラの掘り下げが足りないので登場人物の有象無象感がすごい…とかいろいろ問題あるわけですが、しかし単にロボットと怪獣がガチャガチャ戦う面白さはこっちの方が上かなぁと思うからです。 ストーリーも実にありがちで悩む要素もないですし。 ちょっと「あー」と思ったのは東京の街の中国感。 東京感があまりに薄い!もうほんと中国! (富士山と東京の距離感が近すぎるのは作劇上の都合でどうでもいいんですが) はるかな昔、かつてのベストキッド3で映った日本の風景がどうみても日本じゃなかったあの頃とこのあたりは何も変わってなくて、やっぱ西洋人から見ると東洋の街並みってみんな同じに見えるのかなぁ、と思ったりします。 一番好きなシーンは、東京の街中にガンダムの像があって「お、ガンダムじゃん」と思ってるとその建物の看板に「アナハイム」の文字があるあのシーン。この(日本人でもほとんどの人がわからないであろう)相当なマニアックさはまったく嫌いじゃありません。あそこは観ててさすがに笑いました、はい。[インターネット(字幕)] 7点(2019-06-16 23:31:51)《改行有》

9.  パシフィック・リム 《ネタバレ》 日本の巨大ロボットものアニメを実写映画化…なこの映画ですが、謎の怪獣に襲われた人類に対抗して各国が巨大ロボットを建造しペアのパイロットで闘う…というコンセプトはまんま「神魂合体ゴーダンナー」そのもので、アイディアのベースとなっているのが「神魂合体ゴーダンナー」なのは間違いないところでしょう。(ご存知ない方はwikiでゴーダンナーのあらすじを読んでもらえば基本構成がほとんど同じだという事がわかると思います) ちなみに「神魂合体ゴーダンナー!!」は、「新婚合体GO旦那」の意味で、まぁそういう内容なアニメなわけですが、新妻と合体してたら死んだと思った元妻が出てきたりするなかなかアレなアニメでありました。そしてジャパニメーションロボットアニメの例のもれずおっぱいアニメです。 という事でジャパニメーションロボットアニメで重要なおっぱい感に関しては、この映画では菊地凛子一人にかかっているわけですが、途中の一部のシーンを除けばあまりおっぱい感は無し。ジャパニメーションで重要な要素のおっぱい感を軽視してストイックにバトルさせた結果として、なんか正直見ていてかなり疲れる映画になっていて、んーー、もう少し緩急つけて余裕をもった映画にした方がよかったんじゃないでしょうか。 劇中、中途半端に突っ込まれる日本語シーンが唐突すぎて意外と聞き逃してしまい困るわけですが、なぜ菊地凛子の日本語があんなにたどたどしいのか、それが一番見ていて不思議です。 最後に自爆して脱出するのは「トップをねらえ」ですね。そう考えるとあそこに「オカエリナサイ」は欲しかったところです。せっかく迎えてくれてるのが日本人なんだし。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-06-14 23:43:26)《改行有》

10.  パスワード:家 《ネタバレ》 ちょっと映画としてのタイプは違いますが、シンゴジラあたりを観て「これは映画じゃない」とか言ってるタイプの人はには向いてない映画だと思います。とにかくまぁIT系の雑談が延々と続きます。 IT系に詳しい人は(あらあら知ってる事なので)前半40分はとばした方がいいような気がしますし、IT系に詳しくない人は(おそらく観るのが苦痛なので)冒頭40分はやはり飛ばしてもいいんじゃないか…とそう思ったりします。 ラストでほんとはどっちなの?と悩む人がいるそうですが、途中3時間後を観たシーンでドリンクを飲んだ後のグラスが3つ映っていて、ラストシーンでは3人が部屋に残りうち2人がお酒を飲み始めているので、要はそういう事です。 そんな偶然合致するような準備ができるわけないわけで。 あと、誰がもらしたんだ…というのはアレですよね、金が入りそう、と音声メッセージ送った人ですよね。あれをウオッチされてたんでしょう。多分。 僕がこの映画で一番びっくりしたのは監督です。 映画を観た後、この映画について感想が書かれたブログをいくつか観たのですが、日本の一個人のブログにいちいちスペインから監督がコメントしているのです。エゴサーチしてるにしてもすごすぎませんか! 昔mixi全盛の頃、ある曲について日記に書いたらアーティスト本人からコメントもらってびっくりしたことがあるんですが、それはあくまで国内の事。 遠いアジアの国のブログまでチェックしてコメントするなんて、そこまで真摯に観た人の感想をチェックしてる監督なんて観た事ないわけで、そのスタンスは素晴らしいと思いました。 という事で、僕が監督に言いたい事は一つ。前半部で伝えたい事があるのはわかりますが、観客が興味を持って聞いてくれるようにうまくまとめないと、スルーされるんで結局何も伝わらないよ、と。これです。長い取り扱い説明書を読まないのと一緒です。 ※追記※ なんて感じでレビューを書いていたら、ここにも監督からコメントがあったようです↑このサイト的に前代未聞の出来事なのでは…[インターネット(字幕)] 6点(2020-09-06 11:27:10)(良:3票) 《改行有》

11.  バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生 ストーリーだけみれば特に複雑じゃないのに、実際に映画で観ると非常に雑然としていてわかりづらい映画。 なんでもカットされた30分を追加した版があり、そちらを観ると話がよくわかるそうなんですが、そもそもこれだけ単純な話なら2時間30分でも長すぎるでしょ。 いらない枝葉のような部分を整理して普通に撮ればいいだけなのに、監督の悪い部分が全開。 前作、マンオブスティールのときはもっとシンプルで普通だったと思うんですが、シリーズという事で悪い面が出ちゃったんでしょうか。 そもそもお祭り的娯楽作品のわりに基調が暗いんですよ。音楽でいえばマイナーコードで作られたような。 DCのこのシリーズ、このあとの各作品も微妙なのばかりで、ワーナーが力を入れてるシリーズのわりにイマイチなのがねぇ。[インターネット(字幕)] 6点(2020-08-28 00:24:47)(良:1票) 《改行有》

12.  バッド・ガール(2012) 《ネタバレ》 一見、よくあるヒロインのリベンジ物のように見えて、実態は危ういトラウマ2重人格サイコ妄想物。 「実は違うジャンルの映画」という視点がないとこの映画の評価は難しいんじゃないでしょうか。 たとえば一見「スナイパージャンルの戦争映画」に見える「ザウォール」が、実際は「ソリッドシチュエーションスリラー」であるのと同じように。 ただこういう映画で難しいのは、一見して〇〇に見えると言う事は、その〇〇を観たいと思ってる人が観始める事なんです。 ところが実際は違うジャンルの映画でした!と言われても、観始めた人は「コレジャナイ感」を持つわけで、どうしても評価は低くなると思います。 この映画のように一見ただのバカホラーに思わせといて、実は複雑なサイコ物(そもそも事件自体がない)ってんじゃキツいでしょう。 主役はダニエルバナベイカー。おお、いいね!と思うわけですが、しかしこの映画の彼女は、同年のピラニアリターンの彼女ほど魅力的じゃありません。惜しいね! もう一人友人役のニコルラリベルテって女優が出てるんですが、この子がリリカルでエロくて魅力的です。 さて最初に書いた通り、この映画は「リベンジヒロイン」物ではなく、青春のトラウマ2重人格暴走妄想殺人物です。 そもそもこの映画がヒロインのリベンジ物なら、あんなに彼女の被害自体が弱いなんてありえません。半分くらい自業自得だし。 普通だったらもっと男を一方的に悪い感じかつ過剰な暴力で描き、それに対するスカっとした復讐劇にするわけですが、この映画はそうじゃないのです。 青春の暴走、レズ友達にひきずられてのただの連続殺人、関係ない人もバンバン殺す明らかに過剰暴力に見えます。 しかしラストで事件の痕跡が全くない事、ラストシーンで主人公の後ろに死んだ友人が一瞬映る事からわかるように、実際は殺人なんて存在せずただの主人公の精神的妄想なんでしょう。 友人が語る過去のトラウマはおそらく主人公自身の体験で、その結果生まれた第2人格(自分しか見えない友人)があの友人なんだと思います。 主人公を誘導し実質的に殺人を主導する友人役のニコルラリベルテ、彼女の描かれ方はたとえばシックスセンスの医者みたいな感じで「これ主人公しか見えてない奴では?」という雰囲気がバリバリ。 実在するかしないかわからんというスタンスでずっと撮られていますが、最後の方、事件があったはずの場所に実際には犠牲者の痕跡がまったくなかったことで、製作サイドは「これ妄想だよ」と観客に教えてくれるわけです。 (つか警官含めて何人も殺されてるのに事件にもならず主人公が普通に生きてる時点で事件自体が存在しないのは明白) あの友人は子供の頃のトラウマ(あの告白は主人公の体験)で生まれた第2の人格だよ、と。 その人格に誘導される形で精神的問題を昇華させ、第2人格を殺して本体と合流。 結果、ラストの主人公は2人分の性格を併せ持った人物に描かれています。(だから背後に死んだはずの友人が映る) という事で、この映画がリベンジヒロイン物じゃなくて、ティーン(死語)の不安定さをベースにした青春の暴走劇、倒錯的サイコスリラーなのは明白。 なんとなく全体的に退廃的で背徳的でエロい雰囲気があるのですが、まさにそういう映画を撮ろうとしたからでしょう。 この映画の不幸は、そういうわりと真面目なホラーを撮ってるのに、完全に違うジャンルの映画だと喧伝されてしまってる事、それにつきるのではないでしょうか。とにかく映画の本質を見極められるかどうか、それで評価が変わる映画だと思います。 細かい事ですが、会田誠が授業のシーンでいきなり扱われてたのは、ほんとにあちらでも有名なんだな、と思った次第です。 つかヒロインのキーホルダーがバッドばつ丸。そういえばレディプレイヤーワンにも出てたし、もはやハリウッドスターですよ、バッドばつ丸。 もうひとつ、バッドガールで普通に検索すると、「バッドガール 最狂の女子高生」というC級映画がやたら出てきて、そっちの方が多いくらいです。 この映画は相当マイナーなんだな…と思う次第です。まぁ変に真面目に撮られてる分そんなに楽しい映画でもないからしょうがないですね。[インターネット(字幕)] 6点(2020-06-06 13:50:18)《改行有》

13.  Back Street Girls -ゴクドルズ- 今千秋監督入魂のアニメ版が先にあるため、この実写映画版には難しい面があったと思いますが、しかしまぁまぁがんばってると思います。 基本的に(当たり前ですが)ストーリーは同じです。 しかし残念ながら、この作品のように文字通り漫画のような設定は人が演じるよりアニメの方が相性がいいと思います。もちろんそれを逆手に取ってあえて実写で作るという手もありますが、この映画は変に生真面目で弾けてもいないため普通にアニメの下位互換に収まっています。 これで(例えば「恋は雨あがりのように」みたいに)アニメ版の出来が悪いなら実写映画の存在価値は十分にありますが、残念ながら先行するアニメ版は監督のこだわりが随所に出ていてかなり出来がいいものでした。 (本編がほとんど静止画だとかオープニングは監督が自分で踊ってるとかテレビ向きではない犬の〇〇回は監督がごり押しして入れたとか) そうなると、この実写映画はどうしても先行するアニメ版には及ばず見劣りしてしまいます。 同じ原作を複数の映像メディアで展開する場合、どうしてもそれを比較する事になってしまうわけで、この作品に関しては「絶対にアニメは見ない」なんて人でない限りはアニメ版を観た方がはるかに有意義だという悲しい事になってしまってます。 ただそれはアニメ版と比較しての相対的な評価であって、この映画単体で言えば、そこそこ面白いものにはなってると思います…がやっぱり先にアニメ版を観ていると、どうしてもそれと比較しちゃうので…これはもうどうしようもないですね。[インターネット(字幕)] 6点(2020-04-05 14:34:01)《改行有》

14.  バーニング・オーシャン 《ネタバレ》 同年2016年に公開されたパトリオットデイと同じピーターバーグ&マークウォールバーグコンビによる実話物。 映画終盤に実際の当事者などの映像が流れ、また犠牲者の写真と名前が出て追悼が行われるとこなんかは全く同じフォーマットで、その既視感がすごごすぎます。 ここはもうちょい変えてもよかったんじゃないでしょうか。 扱う内容が違うだけでコンセプトとフォーマットがほぼ同じ映画となると純粋に映画としてどっちが面白いか…という事になるわけですが、こちらは爆発するまでが無駄に長い上に爆発してからはイマイチ何が起きてるのかわかりづらく、しかも爆発して脱出したらそれで映画終了…なので話の面白さとしてはイマイチ。 あちらに軍配が上がる事になってしまいます。 それはさておき、このメキシコ湾の原油流出事故について、日本ではそのあとの原油流出についてはいろいろ報道されていたものの、とっかかりとなった採掘基地の爆発炎上については「採掘基地での事故により原油が流出し」と1行で片付けられてほとんど詳細が報道されていませんでした。 ところが(考えてみれば当たり前なんですが)その採掘基地で実際に事故に巻き込まれた人にとって見れば人生の一大事件なわけで、一般には事故があったという一行で片付けられている事件もその当事者にとっては大事件である、という当たり前の事実に気づかせてくれたという意味では貴重な発見をもたらしてくれた映画だと言えなくもありません。[インターネット(吹替)] 6点(2019-12-20 15:34:49)《改行有》

15.  her 世界でひとつの彼女 《ネタバレ》 マイクロソフトが開発したAI女子高生りんなが高校を卒業してアイドルを目指すと発表されたのが今年の3月の事(そして実際にエイベックスと契約しました)。世の中にAIスピーカーは潤沢に存在し、6年前に作られたこの映画もいまやわりと他人事ではなくなってきました。 が、しかし、そもそもこの映画、多分そういう事を描きたかった多のではありません。どんなにうまくいってるように見えても、目に見えない愛というものはいつ崩壊するかわからないし、裏で相手が何を考えて何をしているか、お互いがそれぞれ人格をもっているからこそ本当のところは全く何もわからないのです。 それをAIという人間離れしたものを使う事でカリカチュアライズして描いてみたのが映画の本来の目的であって、サマンサがAIかどうかはあくまでも作劇上のギミックの一つにすぎない…というところなのでしょう。途中に出てくる621人の恋人がいるなんて話も最近のポリアモニーとそうでない人の恋愛観の違いみたいなものでそれこそただの価値観の違いにすぎません。恋愛の価値観なんて人によって本当に全然違うんですし、だからこそ恋愛では何かと価値観が…といわれるわけです。 まるでクラークの「幼年期の終わり」のようなオチは、SFフアンなら慣れ親しんだ展開で、あぁそうなるのね、といった印象。 「アルジャーノンに花束を」では急激に育った知性はまた急激に衰えていく…からこその展開だったわけですが、では急激に進化していくままであればどうなるか…それはまぁこうなりますよね。[インターネット(字幕)] 6点(2019-04-26 13:29:59)《改行有》

16.  パニック・マーケット3D 《ネタバレ》 CGは安っぽいし驚くような展開もないけれどそれなりにお約束を抑えたオーソドックスでよくまとまったパニックサスペンス映画。 チープな割にずっと観ていられるのは、とにかくストーリー展開がちゃんとお約束を守っている事。 多分死ぬだろうな…と思うような人は死ぬし、死なないだろうと思ってる人と犬はちゃんと死なない。 その配分は見事なほど。 ちょっと惜しいのはラスト前のシーン。一般に最後にもう一段オチがあるのがこの手の映画の定番で、つまり最後の脱出前に死んだと思ってたサメがまだ生きていて強盗の首領を喰うという展開がお約束なわけで、当然最後にそれを待って身構えていたら無い…というのは拍子抜けなわけですが…しかしいい意味でこれはサプライズなのかもしれないと思ったり。 一番残念なのは、冒頭のヒロインのビキニ尻突き出しのシーン。せっかくの3D映画なんだからまずそこを3Dで飛び出させるべきだろう、と。サメなんか飛び出させてる暇があったらまずはビキニ尻を飛び出させろ、と私は強く言いたいのです。映画における3Dの使い方はまだまだ発展途上だと言わざるをえません(←個人の見解です)[インターネット(字幕)] 6点(2018-12-06 11:24:07)(笑:1票) 《改行有》

17.  白鯨との闘い 監督とテーマを聞いたときに想像する内容を全く裏切らないそのまんまの映画。 逆に言えば、あまりにそのまんまの出来すぎて、何のサプライズも感動もなく語る事もないという、とてもレビューを書きづらい映画です。[地上波(吹替)] 6点(2018-03-15 23:51:13)《改行有》

18.  バッド・ディシジョン 終わりなき悪夢のはじまり 《ネタバレ》 チンピラっぽい青年が犯罪に巻き込まれた人のために奮闘する…という意味ではたとえば「セルラー」あたりと構図は近いのですが、しかしあちらは「チンピラぽい」だけの普通の人。比べて本映画の主人公はまさに「クズ野郎のリアル犯罪者」という点で大きく異なります。 てかコソ泥だのなんだのの犯罪を繰り返す小悪党が、なぜあの女に対してだけ真剣になんとかしようとするのか全く理解に苦しむ上に説得力がありません。 しかもこいつ、チンピラらしくほんとに無能です。 一方のサイコパスの方は、この手の映画にありがちな全能っぷりを発揮して主人公を追い詰めるのですが、いやもうその手の展開は本当に見飽きましたから!としか言いようがありません。 この映画ならではの特別な押し要素が何もない上に、主人公はガチのチンピラ。 そんな映画のいったいどこをどう評価すればいいのでしょうか。 唯一「馬を調教する代わりに人を調教してる」のところだけは「ウマ娘」を思わせてちょっとクスっとしましたが。 面白くはないですが大きな破綻もないのでこの手の映画を見慣れてない人がたまたま観れば意外と面白く観られるかもしれません。[インターネット(吹替)] 5点(2022-06-14 18:00:21)《改行有》

19.  ハードコア(2015) レビュー書いてなかったようなのでとりあえず点数つけておきますが、FPSというゲームジャンルを知っているかどうかで印象が変わる映画かもしれません。 プレーしたことがある人なら、「まんまかよ!」と思わず突っ込んでしまうまんま映画。 今の感覚で言えば「ゲーム実況者無しでの配信を100分見せられる」ような感じのわけで、ゲーム実況って大事なんだな…と思わせてくれる映画です。そりゃEIKOはゲーム配信で人気でるわけだよ(笑)[インターネット(字幕)] 5点(2022-04-14 14:25:12)《改行有》

20.  パージ メンタリストDAIGOの「浮浪者より猫が大事」発言で思いだしたのがこの映画。 そういう思想を皮肉った社会派映画のように見えなくもないですが、しかし製作者サイドが作りたかったのはシンプルシチュエーションの人間狩映画。 社会批判風のこの映画の設定は人間狩の理由付けの設定にすぎず、実際内容的にも極めて底の浅い映画です。 この程度の映画が、なぜシリーズ化して何作も作られてるのか…ちょっと不思議ではあります。 まさに5点の基準「可もなく不可もない」そんな映画です。[インターネット(字幕)] 5点(2021-09-02 03:32:48)《改行有》

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