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《ネタバレ》 酷く退屈な映画だった。タルコフスキーの「ストーカー」を彷彿とさせた。
あちらは糞真面目な宗教映画だったが、こちらはユング、フロイトを23冊
読んで、夢や空想をそのまま具現化したかのような作品である。
結論が泣かせる。「私の芸術創作には女が必要不可欠なのだから浮気の
一つや二つは勘弁してくれたまえジュリエッタ・マシーナ」なのだから。
こんな作品の評価がやけに高いのは何故なのだろう?
フェリーニという人物が、映画人にとって愛すべき存在だったのだろうか。
或いは「道」や「カビリアの夜」といった大傑作を撮った監督への敬意からだろうか。
小津が病床に在って吉田喜重に二度呟いたという「映画はドラマだ。アクシデントではない」その言葉を、この映画を観ると思い出す。「アクシデントではない」
巨匠の気儘なアクシデントに、周囲が虚飾を施しているようにしか思えない。[DVD(字幕)] 1点(2011-04-19 00:34:29)《改行有》
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