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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 972
性別 男性
ホームページ http://yuromovie.blog.shinobi.jp
年齢 39歳
自己紹介 名前をdonkeyから「ゆうろう」に改名しました。
好きな監督は北野武、クリント・イーストウッド、宮崎駿、石井聡互、黒澤明など。


よろしくお願いします。

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1.  ふきげんな過去 観客に想像させるつもりのセリフや演出ばかりで、コレといったものは魅せてくれない映画だった。[インターネット(邦画)] 4点(2018-09-02 22:36:18)

2.  フランケンシュタイン(1931) 原作小説のほうが内容的には好きなんですが、原作とは違う設定と個性的なキャラクタービジュアルが大正解だったのは歴史が証明しておりますね。フランケンシュタイン博士の「It’s alive!(こいつは生きてるぞ!)」というのは映画史に残る名セリフ。世界中の、モンスターメイカーをはじめとするクリエーターたちの指針ではないでしょうか。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2018-08-19 02:11:26)

3.  プロミスト・ランド(2012) ジェイソン・ライトマン監督の「マイレージ・マイライフ」っぽいお話。企業の中で疑問も抱かず自分の仕事をこなす毎日、けど改めて振り返ってみると・・・ってなヤツです。 映像の撮り方が丁寧で、まるで「映画の教科書」のよう。たとえば、「俯瞰のロングショットで撮れば滑稽な風に見せることができます」とか「画面の中の建物と人物のレイアウトで主人公の心情を表現してます」とか、そういうヤツですね。この映画はほんとに基礎に忠実に撮ってるな、という印象でした。あくまで映像演出の初歩なので「だから凄い」ってものでは全然無いんですが、最近の映画で基礎通りに撮ってる作品をあまり見ないので、逆に新鮮でした。 ストーリーも、場面場面が丁寧につながっていて、次から次へと新ネタが投入され見てて飽きません。 あらすじや演出など、斬新なものはあまりないのに、ただただ「丁寧」に作っただけでそれなりに見ごたえがある映画になっていると思いました(褒めてることになるのか・・・?)。 好きな場面は、主人公が一仕事終えてバーで飲もうと思っていたら、ライバルに出し抜かれてしまうところ。両手にビールのピッチャーを持ったあのマヌケな姿が切な笑えます。ピッチャーがミソですよ、やっぱり。[映画館(字幕)] 7点(2015-01-22 12:36:21)《改行有》

4.  50/50 フィフティ・フィフティ(2011) 《ネタバレ》 「観客が癌患者のドラマを見る」のではなく、「癌患者が周囲を知る」という視点のドラマが新鮮でした。友人のカイルが憎めない良いキャラで、そこも好きです。実は本を読んで必死に勉強していたことが分かるのも、ベタだけど温まります。本以外の小道具の数々も魅力的。ハッパ入りのマカロン、ナニの毛を剃るための洗っていないバリカン、キャサリンの車の中のゴミ、ボケたお父さんが自慢するブルックスブラザーズのスーツ、アダムの手術中に、お母さんがお父さんに飲ませる薬、塗り薬用の綿棒・・・。どれもいい感じにドラマを彩ってましたなあ。 それにしても恋人のレイチェル。彼女はどうなんでしょうね。この映画では割と悪役(?)的なポジションになってしまいましたが、彼女から視点で描いても一本の映画になりそうな気がします。彼氏の闘病を支えようとしたけど力になれず、個展は大失敗、彼氏にあげた自分の絵も「新しいテレビに合わない」という理由で外され、最終的には燃やされる(笑)。身から出た錆とはいえ、かなりエグい映画になりそう。だけどちょっと見てみたい気もする。下手すりゃ自分も彼女のようなポジションに立つことになるかもしれないから。[映画館(字幕)] 8点(2014-03-09 12:55:17)(良:2票) 《改行有》

5.  ブギーナイツ 《ネタバレ》 やってることは「ハリウッド内幕物」と一緒なので、いまいち「ポルノ業界の裏側」という感じはしませんでした。普遍性を持たせようとした結果こういう作品になったのかな?前半と後半で別の映画を見てる気分になる展開。「別にポルノ業界関係ないじゃん」というシーンだらけで、個人的には楽しめませんでした。これならスコセッシの映画を見ますよ。主人公の転落のきっかけも「新人が現れた」以上のものはなし。モノのでかさ故にスターになったけど、「でかいだけじゃだめだ」とかなんとか言われてしまう、なら分かるんですが。ジュリアン・ムーアが親権をとれないのも、ドラッグで警察のご厄介になったからじゃないですか。それをまるで差別されてる、みたく描かれてもなあ・・・。差別されてたのってドン・チードルくらいじゃないですかね。わざと共感しずらく作ってるのかな・・・とさえ思います。「それでも彼らと付き合っていけるかい?」と聞かれたら無理だなあ・・・。80年代の始まりを象徴的に飾るウイリアム・H・メイシー、純情なフィリプ・シーモア・ホフマン。彼らのキャラやエピソードなど、個別に見れば好きなシーンは一杯ありますが、全体的にはやはりのれませんでした。[DVD(字幕)] 5点(2014-02-14 10:15:16)

6.  フルメタル・ジャケット 《ネタバレ》 仕事の現場で怒鳴られた日とかにこの映画を見返すと、わりと気分が落ち着く(笑)。うーむ、自分も狂ってるんだろうか。鬼のように厳しいハートマン軍曹ですが、なぜか最期の瞬間だけは至極まともなことを言ってるのが印象に残りました。「パパとママの愛情が足りなかったのか!!」・・・「愛と青春の旅立ち」のように、そう上手くはいきませんわな。卒業後も狂気は続くよどこまでも。訓練所で起きた「狂気」が「日常」となった世界。めまいのする戦争映画です。[DVD(字幕)] 8点(2013-12-28 16:27:47)

7.  プレーンズ 「カーズ」の飛行機版姉妹編。ピクサーは王道でありながら変化球も出すのが得意なスタジオだと思いますが、本作は製作体制が変わりディズニートゥーン・スタジオズになりました。そのためか、王道ド直球の子供向け作品になっています。CGの作り込みも「カーズ」ほどではありません。だからと言って悪いとは思わないんですけどね。今までのピクサー作品の完成度を期待して大人が見ると物足りないかもしれません。元はビデオ限定作品だったようだし。映画を見る前は「また落ちこぼれが主人公かよ。落ちこぼれなら客が感情移入すると思ってんのかね。なめられたものよ!」と斜に構えていました。いやー大人げなかったですね(汗)。個人的には、カーズの世界とのクロスオーバーがもっとあれば良かったのになあ、と思います。この世界での飛行機と車の立ち居位置の違いが描けていたらなあ、と。そうするとまた話が複雑になっちゃいますかね。[映画館(吹替)] 6点(2013-12-22 22:55:34)

8.  47RONIN 《ネタバレ》 日本が舞台のファンタジーアクションとしてそこそこ面白いです。実在しない獣たちとのバトルは迫力あります。衣装やセットも日本人からはなかなか出てこない発想でいいですね(中国っぽいけどね)。毎度毎度セットを使い回してる邦画と比べるとやはりリッチですな。作品に合わせた世界観作りが出来るのはいいことです。 けれど、それを踏まえて観ても違和感を覚える箇所は一杯ありました。 まずキアヌ・リーブスが余計。架空のキャラだから当然と言えば当然です。ラスト・サムライのオールグレン(トム・クルーズ)みたいな必然性があれば良かったんですけどね。 架空の主人公が架空の姫と恋をして架空の敵と戦うんだから、もはや忠臣蔵はなんの関係もありません。日本で面白そうなネタがあるからオレたちも一枚噛ませろ、キャラとストーリーはこっちで考えるから、って感じでした。 全編英語というのも最初は面白いと思って観ていたけれど、後半にいくにつれて逆に違和感が増していきました。日本語で時代劇を楽しめることがどれだけ幸福か再確認。やはり言語が変われば人物の性格や価値観、仕草の演技なども全部アメリカ式になってしまうと思います。(そのくせ何故かガヤは日本語という不思議・・・。) 「硫黄島からの手紙」が、主要人物 全員日本人、全編日本語で作ったのはかなりの英断だったんだな、と今さら思っちゃいました。 邦画と洋画、予算の差など関係なく同じ土俵に立ってみても、「十三人の刺客」や「もののけ姫」などの方がはるかに面白かったです。「ウルヴァリン」を観たときは「邦画ももっとしかっりしてくれヨ」と思ったんですが、本作ではあまりそういう気分にはなりませんでした。 まぁそれでも・・・そこそこは・・・面白いんですよね。アハー。[映画館(字幕)] 5点(2013-12-08 23:02:53)(良:2票) 《改行有》

9.  ブリッツ 《ネタバレ》 ジェイソン・ステイサム扮する暴力刑事が活躍する、シリアスなサスペンスアクション。一言であらましを書いただけでも、キャステング、ストーリー、演出に食い合わせの悪さを感じます。ステイサムのイメージである、いつものアクションとは違うものにしたかったのかもしれないけれど、 肝心のステイサム自身は毎度お馴染みの演技になっちゃってます。「ダーティハリー」や「その男、凶暴につき」はアウトローとしての闇を抱えていますが、本作の主人公は何のリスクも背負っておらず一人勝ち状態。自分の行為が怪物を生み出してしまったかもしれないのに、「一件落着!」な結末では逆にモヤモヤします。仲間思いな面があるのは魅力的だけど、演出がシリアス”っぽい”だけに余計に気になります。婦警がヤクを盗んでしまったエピソードなども、その後どう決着つけたのだろう?作り手は観客に、この映画を観たあとどんな気分になって欲しかったのか、サッパリわかりません。自分自身もサッパリです。[DVD(字幕)] 3点(2013-12-05 07:59:32)《改行有》

10.  42~世界を変えた男~ オーソドックスな作りで、良い意味で誰でも楽しめ感動できる映画だったと思います。個人的には、主人公の奥さんが堀北真希ぽっくてカワイイなあと思いました。それはまあどうでもいいんですが・・・。軽妙なタッチの作品で、実際にはもっと酷い差別を受けていたかもしれません。しかし、「ただ野球がしたいだけだ」という思いは十分伝わってきました。人前では「これくらい平気だかんね。へへーん」というノリの主人公でも、人気の無い場所で泣き叫ぶ姿は見ててこっちも辛かった。映画全体の軽妙なタッチの裏にはこの叫びが隠されてると思います。どちらかと言うと差別行為そのものよりも、それに対して異議を唱えることが出来ない状況のほうが印象的でした。更迭される監督や、大人達の罵声に怯えて自分も罵倒する側に回ってしまう少年などです。最近の映画で言えば「ヘルプ」もそんな映画だったと思います。タイトルにもあるように「42」という、本来特別な意味なんて何もない数字に、大きな意味を持たせた主人公アッパレです。[映画館(字幕)] 8点(2013-11-04 01:52:02)

11.  フィフス・エレメント レオンの時のセンスは一体どこに行ってしまったのか(笑)。主人公とヒロインが出会うシーンを見比べても、同じ監督が撮ったというより、レオンに憧れた監督がなんとなく真似して撮りました、 って感じの状態でした。未来の世界観は見てて楽しいし、音楽もカッコいいし、役者も大物揃いだし、お金も掛かっててゴージャスなんだけど、色んな要素がゴチャゴチャになって共倒れに終わってしまったような気がします。ただ、怒りを持ってケチョンケチョンに貶す気はなく、関係者の肩をポンと叩いて慰めてやりたい気分です。[DVD(字幕)] 5点(2013-10-08 08:15:52)《改行有》

12.  フロスト×ニクソン 《ネタバレ》 他の方も書いているけど、まるでボクシングの試合のようでとても緊迫感があった。意外とアッサリ勝負がつくのもある意味ボクシングっぽいかも。 映画を観てる最中はフロストに感情移入して、ニクソンのイメージアップ戦略を苦々しく思っていた。けれど、映画を見終わってみるとニクソンの方に感情移入している自分がいた(笑)。映像のクローズアップに如何に力があるか、わざわざ説明してネタをバラしてもらっているのに、それでも映画の作り手たちの意図にまんまと載せられてしまったような気がする。サム・ロックウェルの「インタビューの他の部分は、忘れ去られるだけじゃない。存在するしなくなる」というセリフも、なんだか意味深。この映画にだって、描かれていないところはいくらでもあるわけだしね・・・。そして所々、関係者(役)の「インタビュー」がインサートされるのも、印象に残る。自分の中でまだまだ消化しきれてないし、それを文章で書き起すこともまだできないけれど、とても複雑な入れ子構造を持つ映画じゃないだろうか、そんな気がする。[DVD(字幕)] 7点(2013-07-20 04:13:37)《改行有》

13.  武士の家計簿 黒澤明が好きそうな題材ですねえ。同時期に仲代達矢主演の「切腹」を鑑賞していたせいか、とても対照的な物語だなあ、と感じました。「武士道」という前提の価値観を持ちつつ、どう自分らしく生きていくか、考えさせられます。幕末から明治にかけて、日本が歴史上もっとも劇的な変化を経験し、価値観がひっくりかえるような世の中、大事なものって何だろうか。現代でも生き方のヒントになるような物語だったと思います。娯楽映画としての面白みは正直言って弱かったけど、原作の新書と合わせて観るのがいいと思います。[DVD(邦画)] 6点(2013-07-14 12:21:14)(良:2票)

14.  ブルーバレンタイン 普通なら映画になりにくそうな2つの年代のドラマが、交互に展開することで反響しながら面白さが増していく、そんな映画でした。 自分にとっては、若いカップルがイチャイチャしつつ愛を深めていくのを見せられても、「エエ、よろしいですねえ」と他人事。 けれど、冷め切った中年時代も同時に描かれるので、まるでサスペンス映画のようなドキドキがありました。物語が進むにつれて2人の状況の全体が次第に明らかになっていくのも巧~い。 自分には彼女も居ないし結婚もしてないし(汗)もちろん子供なんていないけど、後半に行くにつれ、より感情移入させられました。 2人の喧嘩のシーンは、見てるこっちも一緒にイライラ。何度もDVDを一時停止!冷静になるまで画面の前を行ったり来たりして「フンガー」と息を整えました(ゴリラか)。興奮→一時停止→クールダウン→再生→興奮を何度も繰り返し、随分時間をかけて鑑賞することになりました。これ映画館で観てたら絶対 悶え死にします! 最後は壊滅的な状況になってしまいますが、それでもまだ描かれていない「この先の物語」があるはずだから、そこに希望を託したいですね。でないと人生お先真っ暗。たとえ輝いているのが過去の思い出だけでも、それがこの先を明るく照らしてくれるといいんですけどねえ。[DVD(字幕)] 8点(2013-07-13 03:50:52)《改行有》

15.  プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命 《ネタバレ》 確かに自分も第一幕が一番面白かったですかね。普通の映画は事件が終わるか主人公が死ぬか、などで終わるもの。けれど、現実だったら終わることなく「その後」が続いていくわけで、普通だったら描かれない「その後」のお話と思えば面白かったです。ジェイソンと養父が実父のことを思い出しながら、ダースベイダーのセリフを言っておどけるシーンが好きです(ある意味スターウォーズのような大河ドラマだしね)。そしてこのシーンで、ジェイソンが無意識にアイスクリームを食べていたのが、見てて凄く嬉しかったです。赤ちゃんのときに実父からアイスクリームを食べさせてもらったときのことがフラッシュバックします。本人は気づいてないけれど。こういう一風変わったスタイルの映画なければ味わえない瞬間だったと思います。[映画館(字幕)] 7点(2013-06-06 01:04:31)(良:2票)

16.  PLANET OF THE APES/猿の惑星 「おとぎ話だと思っていたけれど、それは真実だった」という物語だとして観れば、ティムバートンらしい・・・と汲み取れなくもない。けど、全体的に観て雇われ仕事だったんだなとヒシヒシ感じる出来の作品でした。ハッキリ言って無駄なシーンも多い。冒頭の宇宙ステーションの下りも鈍臭いし、集落から逃亡する場面でいちいちサルたちの夜のライフスタイルを紹介されても全然嬉しくない(笑)。その他のディティールで面白いところは一杯ありましたけど。単純にサルと人間の立場が入れ替わるのではなく、サルはサルで独自の進化を遂げているのがよくわかる世界観でした。あくまで森の中で生きているし、足で文字を書いたりしているし。鎧の装飾も凝ってていいですね。特殊メイクも質・量ともバツグンな出来。サルメイクしてても一発でティムロスやマイケル・クラーク・ダンカンだと分かるほど表情豊か(笑)。リックベイカーはMVPでしょうね。 けれど、ストーリーはやっぱりそれでもツマラナイ・・・。後半は「あれ?「猿の惑星」ってこういうことで良かったっけ?」という気分で朦朧とする内容でした。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-05-21 01:24:59)(良:2票) 《改行有》

17.  フライト 《ネタバレ》 飛行機のトラブルから墜落までの展開は、観てるこっちもキンタマがヒュンッ!となります。凄い臨場感。 しかし、事件後にヒロインと共同生活を始めるあたりで、調査状況の進行が止まってしまい、そこは退屈。女優さんがキレイだからなんとか観ていられました。 後半からは、無駄にスリリングなアル中描写。そして二日酔いをごまかすために薬をキメるという衝撃の展開。なぜかこの辺だけコメディになるのは笑えました。 「英雄か?犯罪者か?」というキャッチコピーだったけれど、映画自体は、そういう二元論で答えが出るもではありませんでした。「英雄と呼ばれてる人だって、こういう面はあるよ」というところを色んな切り口で描いていると思います。現実に存在する歴史上の英雄や偉人だって、360度清廉潔白、なんてことはあり得ないわけですから。彼は英雄だ!と思っていたのに、別の面を見て裏切られた!と手のひらを返すのはおかしい。 主人公ばかりが注目された事件ですが、公聴会の最後に「乗客を救ったもう一人の英雄」を思い出すことができて、本当に良かったです。 [映画館(字幕)] 7点(2013-03-07 23:45:39)《改行有》

18.  腑抜けども、悲しみの愛を見せろ 《ネタバレ》 「桐島、部活辞めるってよ」を観てから、後追いで吉田監督の作品を観てみよう!ということで選んだ本作。 制作年だとこの作品よりも後だけど、「ヤング・アダルト」の日本版といった感じです。 都会に出ただけで文化人を気取る勘違い女が、糞つまらない田舎に帰ってくる。しかし、「腑抜け~」は、田舎に住む人々も一筋縄ではいかない人物ばかりでした。 個性的なタイトル、基本的に家の中で進む物語、人物の配置の仕方、そしてドロドロのストーリー。いかにも小劇場でやりそうなネタだなあ。と思ったら、実際に戯曲の映画化なんですね。よくも悪くも納得。安易な題材選びだなあと思いますが、よくあるネタでも手を抜くことなくキッチリ作られていて、飽きる事無く観る事が出来ました。とても丁寧に作られた作品です。文通相手の映画監督から「次の作品の主演女優をあなたにお願いしたい」という内容は、オチを知ってから思い出すと、ニヤリとさせられます。そういうさりげない伏線が随所に張られています。 好きなのは、クライマックスと結末の絶妙なサジ加減。戯曲ではどうなってるかは分からないけれど、吉田監督は物語の結末をどこにするかの判断が上手いなあ、と思います。「ラストが蛇足」という意見もありますけれど。「本当に面白いのはここからだ!」と宣言してまで念押しする結末。ただ恨みを発散させる絵を描いただけでは終われない。カタルシスを味わっただけでは物語は終われない。本当に作品が形になる瞬間を観られて良かったです。[映画館(邦画)] 7点(2013-03-01 02:51:30)《改行有》

19.  プライベート・ライアン 冒頭もそうですが、全編にわたって臨場感のある凄い映画です。当然、本当の戦場に行ったことはないわけですが、「リアル」だなあああと、画面を見ながら硬直してしまいました。生き残る自信ない!  しかし、スピルバーグってのは良くも悪くも言われる人ですが、本当に凄い人ですね。日本の某映画監督はジョーズを見て、「スピルバーグの映画はこれ以降観る必要なし。彼はこれ以上のものは作れない」というようなことを言ったとか(ホメてんだか貶してんだか)。確かに考えようによってはジョーズが原点であり頂点かもしれませんが、スピルバーグはそれでは終らなかった。「ジュラシックパーク」そして「プライベートライアン」と、世界のエンターテイメント映画シーンを一変させる作品を連発させたことは、非常に痛快でした。[DVD(字幕)] 8点(2012-12-23 12:38:23)

20.  フランケンウィニー(2012) 《ネタバレ》 面白かった!「変わり者」に見られているはずの主人公が実際一番まともで、他人のほうがよっぽど変わり者の様に描かれていて笑ってしまいました。相変わらずティムバートンらしい。けど、映画全体がそんな感じ。ブラックジョークはありつつも、ハラハラ、ドキドキ、そして最後は感動。パッと見、風変わりな映画と思いきや、超・王道の娯楽映画でした。技術的にも見所たくさん。人形アニメーションは、キャラが活き活きしていて魅力的。スパーキーかわいい!キャラクター以外の背景はほぼCGで作っているそうなので、アナログとデジタルの長所が上手く結実していると思います。全部手作りじゃねえのかよ!と言う人もいるとは思いますが、広い風景の中でキャラを縦横無尽に活き活きと動かすためには、こうするしかないでしょうね。悪役キャラの決着はアレでいいのだろうか、とひっかかりはあるものの、大満足の映画でした。現実の世界ではペットは死んでしまいますが、映画の中でスパーキーは生き続けるのだというかのようなラストシーン(とオープニング)に思わず涙。このへんはオリジナル版の短編よりも、より引き立つ内容になっていたと思います。[映画館(字幕)] 9点(2012-12-18 22:00:18)

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