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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2390
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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評価順123
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21.  ポルノグラフィックな関係 いかにも大人っぽくフランスらしくていいですね~。ナタリー・バイは若いころトリュフォー作品に良く顔出してた女優ですけど、すっかり熟女になっています。『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のレオナルド・ディカプリオの母親役ぐらいしかないのですが、もっとハリウッド映画にも出て欲しい女優です。 そして「彼」セルジ・ロペス、どっかで見た顔だなと思ったら、『パンズラビリンス』のあの極悪非道なヴィダル大尉じゃないですか。本作と比べてみてもこの人の演技力はけっこうレベルが高いなあと感心しました。題名のせいもありレンタルショップではエロドラマのコーナーに置かれていることが多いのですが、観て損はない佳作です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-10-10 11:04:28)

22.  放射能X 《ネタバレ》 あの傑作『ゴジラ』と同じ1954年公開なんですね。日本の『ゴジラ』は超大作、『X』は低予算では比べるのはちょっと酷ですが、本作も50年代ハリウッド製モンスター映画の傑作ですよ。 怪獣映画の基本は、現実には存在しない怪獣が主人公ですから、その出現する設定や人間たちの対応にいかにリアリティを持たせるかに映画の出来がかかっています。その点本作の脚本は、蟻の生態を良く研究していて説得力あるストーリーですし、低予算を逆手にとって「見せ方」に趣向を凝らしていて、蟻が姿を見せるまでの展開は『ゴジラ』に良く似ていて驚きです。 本作に限らず、ハリウッド製の怪獣モンスターはみんな軍隊の攻撃で倒されるパターンがほとんどなのが面白いですね(そりゃ本作では、しょせんでっかい蟻ですけど)。日本の怪獣映画では、ゴジラを筆頭に自衛隊が退治したやつは一匹もいません、やはりそこは戦争に勝った国と負けた国の違いでしょうか…。[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-27 20:19:06)

23.  僕の彼女はどこ? 《ネタバレ》 ダグラス・サークが撮った初カラー長編映画で、この作品でロック・ハドソンが初めて起用されました。ハドソンは当時まだ無名でしたが、本作以降サーク映画に欠かせない顔となり一躍大スターとなったのです。内容は、大富豪の老人がかつて求婚して振られた女性を彼女の死後も忘れられず、その娘夫婦に大金を匿名で寄付することで周囲を騒動に巻き込むというものですが、ミュージカル風味が利いた洒脱なコメディで、サークのコメディセンスはなかなかのものです。ハドソンは、やはりこういうコメディタッチの方が上手い俳優だなと思いますし、相手役のパイパー・ローリー(あの『キャリー』のお母さんです)が可愛い! そして、ワンシーンですがジェームス・ディーンが出演していて、台詞もちゃんとありました。もちろんまだ無名で、ノン・クレジットです。そのディーンが遺作となった『ジャイアンツ』でロック・ハドソンと主役を張って、共にオスカーにノミネートされたというのも感慨深いものがあります。[DVD(字幕)] 7点(2010-02-18 23:03:52)

24.  僕を愛したふたつの国/ヨーロッパ ヨーロッパ 《ネタバレ》 確かにこんなに奇妙な話は実話じゃないと映画にならないですよね、創作すれば、「このご都合主義の脚本はなんだ!」と、間違いなくと非難ごうごうです。ただ実話で本人が存命中の映画化だけに難しいところもあったのではと思います。「ユダヤ人はマダカスカル島に送られたと思っていた」という主人公の言い分には、「本当にそうだったの?、虐殺されていることに気づいていたんじゃないの?」という疑問が湧きます。ドイツ人になり済ますという苦労は理解できますが、エリート少年として扱われ、結構楽しい思いもできたのではないでしょうか。劇中終戦間際に収容所を生き延びた兄と再会した時、「僕が女を追いかけてたとき、兄はゲットーから収容所に送られんたんだ」と独白するシーンがそれを暗示しています。この時代にユダヤ人が生き延びるということは大変なことだったのだ、ということはもちろん否定しませんが。ラストにイスラエルで存命の老いた主人公の映像が出たとき、「あっ、スピルバーグは絶対この映画観てるな、“シンドラーのリスト”のラストの参考にしたな」と思いました。[ビデオ(字幕)] 7点(2009-09-24 00:01:34)

25.  ホワイトハウス・ダウン 《ネタバレ》 『ダイ・ハード』はアクション映画のスタイルを劇的に変え、その後は立てこもり型の『ダイ・ハード』的なプロットの映画は山ほど製作されましたが、本作ほど恥も外聞もなく同じ展開の映画を平気な顔して撮っちゃうとは、さすがにローランド・エメリッヒですね。ほんとナカトミビルがホワイトハウスに変わっただけで中身はほとんど一緒、登場キャラもすべて『ダイ・ハード』のキャラに簡単に紐づけできるし、チャニング・テイタムが最後には変色したランニング・シャツ姿になるところなんて笑うしかないです。でも裏切った警護隊長にジェームズ・ウッズを持ってきたことは大正解、何を考えているのか理解できない不気味な男を演じさせたら、この人の右に出る者はいません。そして『エアフォース・ワン』あたりから大統領自身がテロに巻き込まれて否応なく闘うというジャンルも登場してきましたが、この手の映画に出てきた合衆国大統領の中でも、ジェイミー・フォックスはずば抜けて情けない感じでした。最後にはカッコよいところを見せましたが、『ダイ・ハード』でブルース・ウィリスが見せてくれたボヤキ芸まで踏襲してますからねえ。これは当時のオバマ大統領を揶揄している悪意があるんじゃないかと思います。 荒唐無稽と言ってしまえばそれまでですが、アクション映画としては退屈しないんじゃないかと思います。とは言えラストでチャニング・テイタムの娘が大統領旗を振って空爆を中止させるところなんかは、やっぱエメリッヒの映画だよなあ。そして『インデペンス・デイ』に続いてまたもやホワイトハウスをボロボロにしたところも、この人なんか拘りがあるのかしら(笑)。[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-03-04 21:42:06)

26.  ボーダー(1982) 《ネタバレ》 現在では大げさに言うと星の数ほど製作されている“メキシコ国境もの”映画のはしりのような作品、レーガン政権が始まった80年代初頭からこのテーマが注目されるようになってきたんですね。言ってみればこのジャンルの映画の基礎型みたいな感じなんだけど、ジャック・ニコルソン、ハーヴェイ・カイテル、そしてウォーレン・オーツという豪華な顔ぶれのキャスティングなのになんか盛り上がらないんだよね。決して正義感に溢れるキャラじゃなく派手好きな女房に振り回される国境警備隊員を演じるニコルソン、そんな男が汚職に手を染めながらもふとしたきっかけで乳飲み子を抱えて国境地帯に流れてきた姉弟を無償の愛で助けようと奔走する。ここはさすが名優ジャック・ニコルソン、抑えた演技ながらも自らの行動を変革して、くたびれた空しい人生を建て直そうとする男を好演しています。この映画というか脚本の難点は、メキシコ女性の「なぜ私を助けてくれるの?」という疑問に「それを言っても理解されないだろうな」というニコルソンのセリフの通り、観ている方にしてもそれが判りにくいところなんです。ニコルソンの内面の葛藤をもっと観客に見せる脚本じゃないといけなかったんじゃないでしょうか。監督は60年代英国ニュー・ウェイブ・シネマの旗手だったトニー・リチャードソンです。本作でのニコルソンと妻のヴァレリー・ペリンとの関係性は、やはり奔放な妻に引きずられるリチャードソンの遺作である『ブルースカイ』のトミー・リー・ジョーンズとジェシカ・ラングに似ているなと感じました。 まあこれがブルース・ウィリスあたりが主役なら汚職同僚のハーヴェイ・カイテルやウォーレン・オーツなんかもバッタバッタと撃ち殺すオチになるんだろうけど、カイテルは銃弾があたってタイヤがパンクした車に押しつぶされオーツは勝手に横転した車が炎上して焼死、密入国ビジネスの元締めに至っては転んだらショットガンが暴発して頭を吹き飛ばされて自滅。要はニコルソンが直接殺した相手は皆無で、こういう捻ったところがニコルソンらしいと言えます。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-05-12 22:00:53)

27.  暴走パニック 大激突 《ネタバレ》 これはもう、ぶっ飛んでいるというかぶっ壊れちゃってるハチャメチャ映画です。銀行強盗団(といっても二人きり)のボスが渡瀬恒彦なんですが、この強盗映像には驚愕いたしました。襲われるのは三宮の第一勧銀と梅田の住友銀行の支店なんだけど、なんと支店の外観をロケした映像を使っているんです。だいたいからして、こういうフィクションの犯罪映画で実在の銀行が登場することからして観たことないし、しかも強盗されるとはねえ。支店内はもちろんセットでしょうけど、両銀行とも良く許可したもんですよ。ていうか、これ事前に話しを通さずに無断で撮影したんじゃないでしょうか。調べてもこの件で揉めたって話は出てきませんが、謎は深まるばかりです。ひょっとして東映と両銀行が取引で険悪な関係になり、岡田社長が腹いせしたのかな(笑)。 ストーリーラインは制服警官の川谷拓三(彼が警官役って他の映画では観たことない)と自動車修理工である風戸祐介のサブ・ストーリーが並行しますが、川谷はいちおう捜査する側なのでいいとしても風戸の話しは本筋とは無関係で終始しますので、なんでこんな脚本にしたのかこれまた疑問です。まあこういった粗を吹き飛ばすのがラストニ十分のカーチェイスというかカープロレスというわけです。渡瀬や川谷にぶつけられた一般人までもが続々と連なって追っかけっこする絵面は、壮観というよりバカバカしさの方が際立つ珍場面です。これが邦画史上初のカーチェイスなんだそうですが、だだっ広い空き地みたいな場所では大掛かりなTVバラエティーみたいな感じになってしまい、これは当時の邦画界の限界だったんでしょうね。 人を喰ったようなラストの閉め方を含めて、当時の日本映画の行き詰まったヤケクソな状況が反映されている感じが伝わってきます。[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-11-28 20:21:17)

28.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 今やレジェンドとなったクイーンですが、日本で流行りだした当初は圧倒的に女性ファンが多いいわゆるミーハー・バンドって感じでした。当時の中高生男子が支持するのはレッド・ツェッペリンやピンク・フロイドやディープ・パープルといった面々で、「けっ、クイーンなんて…」という風潮でした。フレディ・マーキュリーがゲイであることは当時でも周知で、とくに男子にはホモということが敬遠される要因でもありましたね。決してロック界の王道ではなくサブカル扱いだったわけですが、この熱狂的な日本の女子ファンの底力がクイーンを世界的な存在することに貢献していることは認めなければならないでしょう。この映画が社会現象になっていた時リアルタイム世代の男性音楽ライターや文化人がクイーンを語っていましたが、「お前らそのころホントにクイーンが好きだったのかよ、ツェッペリンだったんじゃないの?」と心の中で優しく突っ込んでいました(笑)。 とは言いながらも期待して視聴したわけですが、意外と普通の出来の音楽映画という感じで拍子抜けしました。中盤すぎまで脚本もありふれた伝記映画という感じで、クイーンの音楽製作の実態にもっと迫った撮り方の方が良かったんじゃないかな。比べちゃうのは失礼かもしれませんが(どっちが?)、『スパイナル・タップ』の方がよっぽどリアルなロック映画ですよ。レミ・マレックの熱演を否定するわけではありませんけど、フレディー・マーキュリーを「我が強くて仲間とも諍いが多かったけど、エイズになってけっきょく良い人になって早世した人」とかなり単純化した人物像にしたのは安易なような気がします。それでも大してクイーンが好きでもなかった自分なのに、劇中流れるクイーンの楽曲を全部知っていたのは、我ながら驚きました。そしてライブ・エイドのシークエンスはやはり鳥肌ものです、その再現力は凄過ぎです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-01-08 22:56:10)

29.  炎の戦線エル・アラメイン 《ネタバレ》 エル・アラメインと聞くとマカロニ・コンバットの大作『砂漠の戦場エル・アラメイン』をすぐ思い起こしてしまいますが(歳がばれます)、あのど派手な映画とは程遠いもう地味なのが本作です。同じ負け戦としてはドイツ版の『スターリングラード』と雰囲気が良く似てます。まあイタリアの第二次大戦映画となるとほぼすべてが負け戦映画になっちゃうのが悲しいところですがね。 エル・アラメイン戦は、両サイドが完全に息切れ・補給切れになってエル・アラメインで陣地を造ってにらみ合い状態におちいってからの英軍の大反撃作戦です。ロンメルが得意とした戦車による機動戦と違って第一次大戦の会戦に近い力押し戦なので、モントゴメリーのような凡将でも勝つことができたと言っちゃうと言いすぎでしょうか。でも所詮イタリア軍はわき役・お荷物状態なので、最前線の状況をリアルに再現するとこういう地味なお話になってしまうんですね。でも自分はこの映画の雰囲気は嫌いじゃないです。『アラビアのロレンス』が砂漠の美しさを映像にとらえたすると、本作ではまさに砂漠の現実・恐ろしさが良く映されていると思います。そういえば主人公の志願兵は、冒頭でオートバイに便乗して登場しラストはオートバイを一人で運転して戦場から去ってゆきます。ここら辺は『アラビアのロレンス』のファーストシーンを意識した撮り方だったのかもしれません。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-08-29 22:36:10)

30.  暴走機関車 《ネタバレ》 黒澤明が投げた企画を形にしたゴーラン&グローバスのキャノン・フィルムの功績は素直に認めてあげたい。なんで監督がアンドレイ・コンチャロフスキーなのかという疑問はありますけどね。でも映像の随所にソ連の映画監督を引っ張ってきたという効果はみて取れます。刑務所の荒れっぷりや仕事に対する緊張感が不足している鉄道会社の社員たちの姿は、アメリカというよりも当時のソ連社会を投影しているみたいです。ジョン・ボイトを屋根に載せて機関車が突っ走るラストには、ソ連の映画作家が好む無常感に通じるものがあります。 黒澤のオリジナル脚本はもっと乾いたスリルとサスペンスを強調したものだったそうですが、それをアメリカ人がリライトしたら男と男の情念のぶつかり合いみたいな日本的なストーリーになってしまったというのも皮肉なもんです。出演者の中では半分ぐらい経ってようやく登場してきたレベッカ・デモーネイ、いつもの厚化粧とは打って変わってほとんど素ッピンみたいな田舎の芋ネエチャン風が良かったです、ほとんど活躍しなかったけどね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-10-17 21:14:32)(良:1票)

31.  北北西に進路を取れ 《ネタバレ》 まさしくこれはヒッチコック版“P.T.A.(Planes, Trains & Automobiles)”と呼ぶに相応しい乗り物づくしのサスペンスです。ヒッチコック御大はけっこう動くものがお好きみたいで、中でも列車は「またかよ」と言いたいぐらい使いますね。御大お得意の巻き込まれサスペンスですが、やはりその中でも本作がいちばん有名です。ジョージ・カプランなる人物がCIAの架空スパイだという設定がなかなか秀逸、でもジェームズ・メイスン以下の悪の組織があまりにおバカなのはどうにかなりませんかね。『北北西』という題名もかなり謎めいているというか意味不明で、空港のシーンでノースウェスト航空機が映るので、「ノースウェスト航空に乗って北に行こう!」というシャレというかタイアップなのかと真剣に思いましたよ。 ケイリー・グラントとエヴァ・マリー・セイントという組み合わせは、ジェームズ・スチュアートとグレース・ケリーのカップルと比べると、何と言うかセックスの匂いが濃厚な感じがします。なんせラストショットは、ヒッチコック御大自ら「わたしが撮った映画のなかでもいちばんわいせつなショットだ」と告白しているぐらいですからね(実は列車がトンネルの中に入ってゆくショットです)。でもこの二人、結婚しても絶対長続きしませんよ、あんなマザコン男じゃね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-09-01 20:58:55)

32.  ボルサリーノ オールスター・キャストだった『パリは燃えているか』を除くと、後にも先にも唯一のドロンとベルモンドの共演です。ドロンはこの作品あたりから製作にも手を出しているので、けっこうベルモンドを立てたストーリーですよね。いろいろ出てくる綺麗どころはみんなベルモンドにまわして、自分に絡む女性はママだけなんですから(笑)。でもさすがにドロンのファッションはバッチし決まっておりまして、もうあの『ダーバン』のCM(これが判る人は相当なお歳です)の世界でございました。 監督はこの後ドロン映画御用達になるジャック・ドレーなんですが、はっきり言ってこの人は監督としての手腕は平凡です。そう考えると本作は彼の作品の中ではマシな方でしょう。アラン・ドロンがプロデューサーで主役の映画を監督するのはけっこう大変だっただろうなと想像いたします。 まあこの映画を観る愉しみは、しつこいぐらい劇中流れる有名なメインテーマを堪能することでしょう。[映画館(字幕)] 6点(2014-04-28 23:50:46)(良:1票)

33.  ボディ・バッグス 《ネタバレ》 いかにもTV映画として撮られたアンソロジーらしいエピソードばかりだけど、エロはないけどTV用とは思えないほどけっこうグロかったです。まあとにかく見どころは、リック・ベイカー謹製の特殊メイクに身を包んだカーペンター御大のホストぶりで、最後には解剖されてはらわたまで嬉々として見せるサービスです。薄毛に悩む男を襲う悲劇がテーマの第二話『ヘアー』なんか観ると、御大も実はリアルに自分の落武者あたまを気にしたんじゃないでしょうか(笑)。[ビデオ(字幕)] 6点(2012-01-17 00:49:32)

34.  炎の人ゴッホ 《ネタバレ》 「誰を演じてもカーク・ダグラス」で有名なカーク・ダグラスですけど、ゴッホ役は見事になりきったと言えるでしょう(なんせ、昔から自分がゴッホに似ていると自覚していたそうですから)。もっとも、髭面のゴッホだからトレード・マークの顎が隠れたのが成功の要因かも。 ジョン・ヒューストンの『赤い風車』が大ヒットしたので企画されたというのが真相らしいですが、その分ゴッホの実物画を大量に撮影に使って華やかさを出そうとしています。ゴッホの絵のモデルになった人たちを絵とそっくりのふん装で登場させるところなどはなかなか良いアイデアです。そしてゴッホの絵に合わせたカラー映像は見事な色彩で、特に後半アルルが舞台になってからは数あるヴィンセント・ミネリ作品の中でも屈指の鮮やかな映像です。有名な“耳切り”事件はわりとあっさりした描き方ですが、そこも含めてこの作品の弱いところは、アンソニー・クイン演じるゴーギャンとの交流と確執に至る経過にインパクトが感じられないことでしょう。クインもこの役でオスカーを獲ったぐらいで良い演技ですが、どうもダグラスの大芝居と上手くかみ合ってないのではと思いました。あくの強い俳優同士を共演させて映画を撮るのは難しい、という良い見本なのかもしれませんね。[DVD(字幕)] 6点(2011-04-19 00:02:50)(良:1票)

35.  冒険者たち(1967) 《ネタバレ》 本作には熱烈なファンが多く評価も高いことは知っていますが、昔から私にはどうも合わなくこの作品の良さがわからないんです。60年代後半以降のアラン・ドロン主演の映画はどうも雑な作品が多いのですが、自分には本作もその中に入る一本です。男二人に女が絡むというプロットの映画は沢山ありますが、成功している作品はみな三人の心情や恋愛感情が細やかに表現されているという共通点があります。本作の最大の欠点はまさにその点で、なんか作りごとじみたお話しとしか感じられないんですよね。前半のパリでの生活は、飛行機だスロットカーだとやたら機械的な小道具を強調することでコンゴでの冒険生活と対比させようとしていますが、監督ロベール・アンリコの演出力では手に負えないところがあったようです。特にギャングが絡んでくるあたりからは薄っぺらい演出だなとつくづく思います。ラストの要塞島をとらえた空撮ショットは確かに素晴らしいので、プラス一点。[DVD(字幕)] 6点(2010-10-11 23:05:59)

36.  ボッカチオ'70 《ネタバレ》 「どこがボッカチオやねん!」と言いたくなるのですが、そもそもボッカチオ風とはどういう感じなのでしょうか? と言う愚痴はさておき、それぞれのエピソードは楽しめましたよ。どれが面白いかとなるとどうしてもフェリーニが目立っちゃうのですが、個人的にはマリオ・モリチェリの『レンツォとルチアーナ』が良かったですね。なんか昔のネオ・リアリズモ風で若いカップルが生き生きとしてるのが好きです。それにしても最初にリリースされたビデオ版ではこのエピソードが丸ごとカットされてたそうですが、いくらなんでもひどすぎますね。 フェリーニ編はもうフェリーニ御大が遊びで撮った様な風情ですが、Z級SF映画『妖怪巨大女』なんか足元に及ばない出来ですよ(そんなもんと比べるのはちょっと失礼が過ぎました)。 ヴィスコンティ編はラストのR・シュナイダーの涙、デ・シーカ編はS・ローレンの歌が印象的です。[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-15 19:43:06)

37.  ホーンティング 《ネタバレ》 糞ホラー映画として公開以来罵声が浴びせられている本作だけど、自分としてはハードル下げて観ればそこまで貶さなくてもいいんじゃないかという気もします、まあ遊園地のお化け屋敷アトラクションだと思えばいいんじゃない?それにしてもドリーム・ワークスが製作するホラーって微妙な出来が多いんじゃないでしょうか。 もちろんロバート・ワイズの『たたり』のリメイクなわけですが、『たたり』のジュリー・ハリスとよく似た雰囲気のリリ・テイラーをエレノア役に持ってきたのはオリジナルへのリスペクトかな。他の登場キャラもかなり寄せているキャスティングだと思います。オリジナルは、序盤はエレノアという不幸な人生を送ってきて精神的に不安定な独身女性の妄想なのかと誘導する撮り方だったのですが、その要素は本作では薄いですね。時はCG映像の隆盛期、後半はCG使ってやりたい放題・見せたい放題のモンスター映画の様な展開ですが、技術が未発達の60年代の方が見せ方・怖がらせ方に工夫があったなあ。特に後半は画面が暗くて観づらかったしね。でもさすがドリーム・ワークスだけあって、セットや美術にはカネかかってますね。 考えてみれば、この映画って懐かしの『ヘルハウス』とストーリー的にはそっくりなんですね、そりゃネタ元が一緒ですから当たり前か。[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-01-16 21:51:58)

38.  暴力金脈 《ネタバレ》 東映実録路線もついにネタが尽きたか、とうとう総会屋が主人公の映画を製作することに。総会屋なんて稼業はコンプライアンスが厳しい現代では絶滅危惧種で、もはや金融業界の人間でも「そういや、かつて総会屋なんてものがあったということは聞いたことがある」という程度の存在ですが、いわば経済ヤクザのはしりみたいなものだったんじゃないでしょうか。だいたいにおいて、資本主義国家の中でも日本の株主総会は他国では考えられないような異質なものだったから(今でもそうかな?)、総会屋みたいな職業(?)が成立出来たんでしょうね。最盛期には一万人いたそうですが、現在では警察の調べでは190人程度しか総会屋はいないそうです。正直とっくに絶滅したって思っていましたが、こんなグローバル化した金融界で、この人たちはどうやって食べているんでしょうかね? 本作は当時まだ現役バリバリだった大物総会屋・小川薫がモデルなんだそうです。松方弘樹が演じる大阪のチンピラ総会屋が東京で成り上がってゆく物語ですが、松方はこれが初の主演映画です。中盤までの展開はかなりコメディ調で、それが中盤以降はだんだんシリアスになってゆき総会での松方の大演説ラストとなります。これは前半は笠原和夫で後半が野上龍雄と執筆した脚本家が分かれたせいかと思いますが、このタッチの違いはかえってこの映画の弱点となってしまったかと思います。笠原は御存じ『仁義なき戦い』で有名なヤクザ映画のドン、小川薫のことにも精通していて彼の取材がこの企画の元ネタです。対するそれまで任侠もの脚本がメインだった野上は経済ヤクザのことは全く判らず、それで近親相姦まで持ち出してくるドロドロ劇にしてしまったんじゃないかと思います。山城新伍・田中邦衛・小沢栄太郎と言った面々も顔を見せますがみなそれぞれ一エピソード程度で、実質として松方弘樹と梅宮辰夫がメインでそこに丹波哲郎が絡むというストーリーテリングでした。それでも丹波は相変わらずの存在感を見せ、ラストの総会は松方の奮闘も空しく仕切り役・丹波の勝利に終わった感じで、どこか無常感がある幕切れでした。 これ以降に総会屋が主人公の映画は存在しない異質の作品ですけど、その後にVシネマなんかで闇金稼業が題材になる現代まで続く潮流の先駆けとなったのかもしれません。[CS・衛星(邦画)] 5点(2022-12-03 22:56:07)

39.  ポルノ時代劇 忘八武士道 《ネタバレ》 忘八とは、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の八つの徳目を全て失った人間を指し転じて郭がよいに精を出す男や妓楼の主に対する蔑称、ほとんど江戸時代の差別用語みたいなもんです。小池一夫原作の劇画の映画化で、吉原の廓名主に雇われる浪人者・丹波哲郎が主人公です。この丹波の役名が“明日死能”、これで文字通り“あしたしのう”と読ませるところがふざけているというか、ぶっ飛んでいるというか…でも長髪の中年ロッカーみたいな風貌でむかし使った丹下左膳のお古のような衣装、なんですけどムダにカッコよくてやたらに強い。冒頭の殺陣から血しぶきが凄いし首は飛ぶはですけど、石井輝男の持ち味のヘンな悪趣味は最小限に抑えられている思います。“ポルノ時代劇”と銘打って吉原が舞台なのでそりゃ遊女のハダカはゲップが出るほど見せられますが、さほどエロくはない。麻痺しちゃったのかもしれませんが、言ってみればヴァーホーベンの『ショーガール』に通じるところがあるのかもしれません。見どころというとひし美ゆり子が脱ぎまくっていることで、あのアンヌ隊員がと思うと感無量です。彼女が率いる“女忘八”なるくのいち軍団みたいな集団が登場し行き掛かり上みんな全裸になる展開、その女忘八軍団が内田良平演じる黒鍬者と全裸のまま斬り合うという珍シーンもあります。とは言え荒唐無稽なストーリーながらも吉原のセットなどはけっこう良くできていて、そう言うところはさすが東映です。ラストもアヘン中毒にされた丹波が捕り手に囲まれて壮絶な斬り合いを繰り広げる、まるで『雄呂血』みたいな余韻がありました。 今まで観た東映ポルノの中ではもっともハダカを見せられた気がしますが、ゲテモノではありますが言われているほど酷い映画じゃなかった気がします。まあ、人にはお奨めできませんけどね(笑)。[インターネット(邦画)] 5点(2021-12-30 22:55:02)

40.  北極の基地/潜航大作戦 《ネタバレ》 冒険小説の大家アリステア・マクリーンの原作を名匠ジョン・スタージェスが監督して映画化したのに、これが意外にも面白くないんだなあ。ソ連の衛星が北極に投下した何かを米英ソが争奪戦を展開するというのがストーリーラインです。英国人の謎の男を便乗させて作戦の概要を知らずに北極に向かう米海軍原潜、艦長はロック・ハドソン。この謎の男、実は秘密工作員をパトリック・マクグーハンが演じますが、あの『プリズナーNo.6』の人ですから正体不明の怪しさは半端ないです。でもこの映画、北極に到着するまでがとにかく長い、長すぎる。その間米海軍協力の実物を使ったりしての原潜内でストーリーが進行するのですが、艦内での作業や運航手順を丁寧に見せるところは好感が持てました。北極に着くまでに魚雷発射管への破壊工作であわや沈没の危機に陥りますが、下手人として怪しまれるのはマクグーハンとやはり途中から便乗してきた亡命ソ連人であるアーネスト・ボーグナインと海兵隊大尉、いちおうサスペンス・スリラー的な要素も盛り込まれています。でも北極にたどり着いてからの展開には、正直言って?が十個ぐらいついてしまいます。未だに理解不能なのは“なんでマクグーハンがあの人を射殺したのか?”ということなんです。これは脚本家の腕がイマイチなのか私の頭が悪いのか、どっちなんでしょうかね。 そう言えば、この映画には全編で女性が一人も登場しませんでした、エキストラ的なのも含めてです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-11-25 21:50:41)

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42048.54%
535915.02%
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761425.69%
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