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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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41.  僕らはみんな生きている アジアの某国で日本のサラリーマンがクーデターに遭遇、という訳で、命からがらの逃避行がコミカルに描かれるのですが、笑えるシーンと、泣かせる“ちょっとイイ”シーンの配合が絶妙です。何といっても、大規模なロケ撮影が、映画を盛り上げます(戦闘シーンはなかなかリキが入ってます)。でまあ、日本のODAからサラリーマンの悲哀まで、とりあえず現代社会の矛盾をこれでもかと詰め込んでみた点、批判精神にあふれつつも、その解答を暗示するところまでは至っておらず、「そーだよそーなんだよ」とオヤジが飲み屋でアイヅチうつのが関の山、という気もするのですが、それはそれで本作の優しさ、とも言えるかも知れません。また、バブル期の残り香が感じられる本作、描かれている内容にも当時の世相が垣間見え、ああ、当時はこういう考え方だったかもなー、と、懐かしい面も。主人公が反乱軍に対し、「てめーらが8人も9人も子供作ってる間に、俺達日本人はアクセク働いてきたんだ」ってな感じの演説をブチまけますけども、さて、まさに今、現状を見れば、「日本人はマトモに子孫を増やすことすらできず、少子高齢化社会への道を驀進中。経済というものは、右肩上がりでなければおよそ立ち行かないというのに、人口を増やし市場を拡大するという、こんな簡単なことすら日本はできない。だもんで、経済拡大のための新しい市場を求め、アジアの国々を“新興国サマ”と呼んで、売り込みに必死」という状況。この映画のセリフが、当時は想定していなかった形で、現在の状況を言い当てている面も、あるのだなあ、と。[地上波(邦画)] 7点(2009-07-18 11:41:27)(良:1票)

42.  ボルサリーノ2 まるで静止画のような特徴的な冒頭は、前作を彷彿とさせますが、映画の雰囲気はだいぶ違いますね。まあ、前作の続きなもんで、あの明るさは影をひそめ、ドンパチまたドンパチ、血で血を洗う抗争劇が繰り広げられる暗い内容。その割には、捕まったアラン・ドロンがあっさり釈放されちゃうという緩さが、何とも歯がゆい(イイ男がベロンベロンになってる姿、てのは、結構好きなんですけどね、へへへ)。しかしクライマックス、復讐劇が着々と進められていく過程は、なかなかの見どころ。最後は「続く」となってますが……続編が楽しみですね(笑)。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-01-04 18:44:58)

43.  ホテル・ルワンダ アフリカ中部に位置するルワンダは、気候も良く、通称アフリカの軽井沢と呼ばれ(てはいないと思う)、そういや高校の地理の勉強で無理やりアフリカの全部の国を覚えようとするもルワンダとブルンジがなかなか区別つかんかったなあ、という、そのくらいの認識しか以前はなかったわけですか。しかし、ツチ族とフツ族の民族対立によって発生した、想像を絶する大虐殺が発覚、そのニュースが世界を駆け巡り驚倒させられたのでした(←「発覚」って言ったって、別に秘密にしてた訳ではないだろう)。さてその衝撃の事件を題材にした映画ですが。やはり、題材の重さに映画が負けている感じは否めませんね。演出に奇をてらわず、丁寧な作りでリアルさを出した力作、ではあるのでしょうけれど。しかし、丁寧を超えた丁寧さ、すなわち「コダワリ」こそ、この映画に本当に欲しいものであり、この重いテーマを支えうるものではないか。この映画はむしろ、ストーリー性に走り、いささかエンターテインメントに走ってしまった面があり、これが正直「うっとうしい」。ドタバタし過ぎで、ラストもわかりやす過ぎ、かえって「そこで終わっていいのか~」という感想。しかしまあ、このオモシロく作ってしまうのも、この映画を一人でも多くの人に見てもらい一人でも多くの人にこの惨劇を知ってもらいたい、という製作者の気持ちの表れ、なんでしょうかね。「観るべき映画か?」と訊かれれば、私も「そうだ」と答えておきます。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-12-28 11:24:35)

44.  ボルサリーノ 明るいチンピラ映画から、後半はやや血生臭いギャング映画へ。とは言え、基調は割りと軽いノリのしゃれた映画で、言ってみればおっさん二人組の成長を描く青春映画、でもあります(ちょっと『明日に向かって撃て!』を連想する)。二人の背景やら何やらを細かく描かず、いきなり殴り合い、いきなりコンビを組む、というのが、いかにも“映画”らしい楽しさ。まあ、この手の映画は、アメリカの方が一日の長あり、という気がしないでもないですが。[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-10-05 16:07:16)

45.  ポセイドン(2006) 大好きな映画のリメイク作を観るというのは、言ってみれば、初恋の人と同窓会で再会するようなもんでして、3割は「もう一度会って見たい」、7割は単なる怖いもの見たさ。過剰な期待をすれば確実に失望するが、その「確実に失望する」というコトに対して、これまたヘンな期待を持ってしまうのが人情というもの。性格悪いってか。ほっとけ。まあねえ、「元の映画ではカクカクシカジカの点が魅力であったのだが、リメイク作にはその点が欠如している!だからダメ!」なんぞと言うのも、味気無いもの。元映画の魅力をそのまま移植するんじゃあ、リメイクの意味が無いし、それこそ怠慢だと責められるべきもの。ラクチンだよね。→結局、「なんでわざわざリメイクするの?」という、根本的かつ「それだけは訊かない約束でしょ」的な疑問に帰着しちゃうのだけど・・・。しかし、いいじゃないですか、清純だったアノ初恋の人だって、ケバケバのオバチャンになっちゃった今だからこその新しい魅力があるかもしれない(無い可能性も高いが)。本作を観れば、「私が大好きだったあの70年代風のパニック映画は、もはや作れる時代じゃあなくなったのよね」と感じる一方で、こういう、一種のゲーム的・紙芝居的アトラクション映画が、産まれつつあるのだなあ、と感じます。いっそ「転覆した船の船底まで逃げたら、もう一度津波がきて元通りになり、再び甲板まで逃げる映画」とかいうところまではハメをはずせなかったのが、やっぱりドイツ人監督なんですかねえ(←アメリカ人でも無理です)。[DVD(字幕)] 7点(2007-01-30 23:31:59)(笑:1票)

46.  ボウリング・フォー・コロンバイン 多彩な映像をテンポよくまとめているのと、監督本人の行動力によって、エネルギッシュな作品になってますもんで、面白いのは確かだし、少なくとも、乱射事件の被害者の「今」の姿を見れば、いろいろ考えさせられもします。しかしもしも、銃所持肯定派の人で、この映画を観た「だけ」で否定派になった人がいたとしたら?・・・そんな人は多分、また何かのキッカケでやすやすと肯定派に戻っちゃうだろうね。そう思わせる踏み込みの甘さが、この作品には、ある。[地上波(吹替)] 7点(2005-09-16 23:56:08)

47.  ボディ・スナッチャー/恐怖の街 豆のサヤ状の繭と、そこから生まれ出てくる複製人間、なかなかにグロテスクで映画の古さを感じさせません。「眠っちゃいけない」ってのも身につまされる話で、私などイチコロでスリ替わられてしまうでしょうな。何やら不気味な予兆が続き、フト気づいた時には手遅れ、っていう恐怖もなかなかのもの。ただし、こんな小さな町乗っ取るのに何でわざわざこんな回りくどいことするの?というスケール感の無さは気になるところ。恐怖映画ってやっぱし何がしか明確な「ルール」があって(それが幾ら理不尽なものであっても)、これが、登場人物ひいては観客を束縛し、追い詰める過程が面白いところだと思うのですが、本作はこの点では若干弱いですかね~。エイリアンとの戦いと睡魔との闘いとが、どうも感覚的に繋がらなくて、個人的に、緊迫感に結びつかないんですが。ま、しかし総じて言えば、好きなタイプの映画です。7点(2004-07-04 14:46:01)

48.  冒険者たち(1967) 《ネタバレ》 登場人物たちが楽しそうだ。あまりに楽しそうなので、観てて仲間はずれにされている気分がしてくる。カメラはもっと勇気を出して、彼らの中に入っていって欲しい(笑)。さてさて、3人でキャピキャピ言ってこのまま終わるのかと思いきや、結構早い段階でレティシアが死んじゃって・・・アレ、レティシアが海に沈んで行くシーン、ちょっとウルウルきてしまった。昔観たときは屁とも思わなかったのに(笑)、年取ると涙腺が緩みますな。で、これシーン以降、映画はめっきり湿っぽくなるんだけど、実はこれ以降のシーンの方が印象的でよく憶えていることに、今回観てて気づきました。特にレティシアのいとこの少年とのやりとりが、暖かさを感じさせます。7点(2004-05-15 00:25:38)

49.  ポルターガイスト(1982) あんまり脚本を書かないスピルバーグ、書いた作品ってせいぜい『未知との遭遇』と『A.I.』くらいかと思ってたら、そうそう、コレも脚本に噛んでたのでした。お陰でもうこりゃ完全にスピルバーグ「監督作品」、すでに何人かの方も書かれてますね↓。しかしラストのシッチャカメッチャカぶりはここで確かにトビー・フーパーの血肉となり、ちゃんと『スペースバンパイア』でも生かされているのだ(と言い切っていいのかな?)。さて私は無類の怖がり、当時は恐怖映画なんて絶対観たくないタチで、「自分ごときがこんな恐ろしい映画に観ようなどとまさに分不相応な挑戦ではないか」と、もうドキドキして臨んだのでした。そして無事この映画をクリアした時、人生の新たな1ページが(大袈裟だなあ)。そういやこの映画、仲間内で何故か妙に流行った時期があり、「ポルターガイスト」がほとんど合言葉になってたのよね、なぜか。その位、衝撃的な映画だったのです。今観直したら、実は結構モノスゴイ内容だったという事に気づき、新たな衝撃が。まあでも、窓の外の大木の不気味さなど、怖さだけじゃなくノスタルジーを感じさせる味わい。はたまた、超常現象で娘がスワ押し潰されたか、とドキドキさせる怖さ。洗面所のシーンに至っては、つい目を覆ったね。というわけで、「人を殺さないホラー」という制約の中でもたっぷり楽しませてくれる、実にアイデア満載の映画であります。7点(2004-01-17 01:29:34)

50.  北西戦線 インドを舞台に、敵の攻撃の中を猛然と突っ走る機関車!って言う程大袈裟なもんでもないんですけどね。むしろ、割りとあっさり危機を乗り切っていっちゃうんですが、何となく列車モノには興奮してしまうもんで。ローレン・バコールは相変わらず頑固そうで、これはハマリ役ですね。7点(2003-08-30 22:48:50)

51.  ボルケーノ 「『ダンテズ・ピーク』を観た以上、コイツも観ないとバランスが取れないわい」、観に行った理由はこれだけなんですが。往年のパニック映画の雰囲気が味わえて、テキトーに自らを犠牲にする人が出てくるあたり、懐かしいと言えば懐かしいが、いささかサービス過剰ですな。その一方じゃ「アチチ~」程度で済んじゃう能天気ぶり。しかし街のまん中が溶岩で埋め尽くされるシーンはやっぱり圧巻。溶岩に水かけて戦うのって、昔、エトナ火山かどっかでも実際にやってませんでしたっけ?7点(2003-08-17 13:50:15)

52.  炎の少女チャーリー(1984) チャーリーズ・エンジェルがチャーリーを演じていたという映画(クダラナイって?ごめん)。『ファイアスターター』にこんなスポ根のような邦題がついたので、昔、友人がバカ受けしてました。グレる前のドリューが、超能力少女を演じてますが、超能力者と見ると政府は必ずこれを軍事利用しようとするという、例のごとくのお決まりパターン。ラスト、チャーリーが超能力で大暴れするシーン、ダイナミックではありますが、なぜかもひとつ緊迫感に欠けて盛り上がりません。7点(2003-06-28 11:50:23)

53.  ポリスアカデミー かつてTBS系列で放送されていた月曜ロードショー、曜日が移動して20~22時という気色の悪い時間帯になった途端、このポリスアカデミーシリーズばかりを狂ったように放送していた、という印象があって。実際には他の映画もたくさん放送していた(だから多分、金曜ロードSHOWにおけるジブリ作品ほどではなかったと思う)のですが。ほぼ惰性で放送されてるような状態で、我々にも「見ない」という選択肢はあったはず、にも関わらず惰性で見続けて、正直、どれが何作目か、よくわからん。でもシャロン・ストーンが4作目というのは何故か覚えてる。 そのシリーズの記念すべきか記念せざるべきか、とにかくその第1作。いくら作品ごとの区別がつかないと言っても、さすがに1作目は、随分久しぶりに見たけど、そうそう、これだよね、と。しかも残念ながら、意外にオモシロい(笑)。 まあ、ショートギャグ集みたいな作品ですからね。それなりに楽しめちゃいます。 80年代らしい、と言えばこのシリーズほど80年代らしい作品も無いのでは。というのが、当時10代だった私の印象。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-09-25 17:16:59)《改行有》

54.  本陣殺人事件 金田一役に中尾彬。さすが、若い頃からしっかり苦み走ってて、金田一さんにしてはちょっとコワい顔なんですが、それなりに朴訥とした感じもあって、意外に違和感もなく。 何だか、金田一役って、誰でもできるんじゃないの?という気すらしてきますが。 さて、本陣殺人事件。な訳ですが。例のトリックを、繰り返し映像で見せてくれはするんですが、この描写で、原作読んでない人にもトリックの全貌が伝わりますかねえ。この奇抜なメカニズムを、もうちょっと手際よく見せられないものか、と思っちゃうのですが。 庭の琴柱や鎌の存在も、原作を読んだ時に感じる不気味さが、映像ではなかなか感じられなかったり。 それ以上に残念に感じるのが、「雪の密室」の典型たるこの題材、なのに、あまりに雪の印象が薄い事で。季節外れの雪、というのは、花や蛙で示されていることからも、よく判るんですが、やっぱり事件当夜の描写においてまで雪の印象が薄いのは、ちょっとツラい。予算不足、なんですかねえ。[インターネット(邦画)] 6点(2021-07-31 05:45:37)《改行有》

55.  ポセイドン・アドベンチャー2 《ネタバレ》 第1作の直後から物語は始まります。ポセイドン号に積まれていたお宝目当てに、ノコノコ船内に入っていくマヌケな連中のオハナシ。 彼らをを見ていると、ポセアドで強引にもう一発儲けてやろうという、この映画の製作陣の姿(って言うか、要するにアーウィン・アレン)が重なってきます。 ここまでやるんなら、ジーン・ハックマン復活もアリだろうと思うのですが、そこはそれ、こういうカスネタには、やはりマイケル・ケインが似合います。そういや、なんでマイケル・ケインかと思ったら、『スウォーム』に続いてのアーウィン・アレン作品出演、ってのもあるんですね。 という、「サイテーな続編」という称号があるのならトップレベルに位置するであろう、このポセアド2ですが、最初の方(最後も)で登場する、逆さまになって浮かぶポセイドン号の船底、これはなかなか壮観です。ただ、明らかに傾いた状態で浮かんでいるのに、船内シーンでは綺麗に180度ひっくり返って、全く傾いた気配がないのは、これいかに。 しかしそこはマイケル・ケイン、こんな映画でも頑張ります。泳いでずぶ濡れになれば、まさに水も滴るイイ男。『アシャンティ』でも『アイランド』でも泳いでたよね。いやホント、この役は彼以外には考えられません。 そして、「絶対このヒト、いい人のワケがない」 というオーラを出しまくってるテリー・サバラス。この全く意外性を求めていないキャスティングが、潔いです。と、褒めるべきところなのか、どうなのか。 船内に潜り込んだはいいけれど、容易には脱出出来なくなり(何の危機感も感じられないけど)、その彼らの前に三々五々、に生存者が現れて、もう誰が誰やら、どうでもよくなってくる。じゃあ一丁、銃撃戦で盛り上げましょう、と張り切るテリー・サバラス一味、いよいよ事態はカオスに突入し、収拾がつきません。 とりあえず、珍味である、とだけは言っておきましょう。 しかし、このラストを受けてなお、ポセアド3を作ろうという度胸は、さすがに、持ち合わせてなかったんですかねえ。残念。[インターネット(字幕)] 6点(2021-05-15 20:25:05)《改行有》

56.  暴力金脈 《ネタバレ》 ヤクザ映画も、かつての任侠モノから、組織ヤクザ・経済ヤクザが描かれるようになって、「だったらこういのもアリでしょ」とばかり、総会屋をテーマにした作品なんですけれども。若干、無理があったかな、と。でもまあ、そこがユニークだったりもします。 主演が松方弘樹で、最初は単なるチンピラみたいな彼が、やがて総会屋としてのし上がって行って、でも世の中にはさらに巨悪が存在していて単身それに立ち向かっても勝てやしない、という、一種の挫折に終わる。「茶番だ!」と世の中をあざ笑いながら。 松方弘樹がバイタリティの塊みたいにガツガツしているのが、まず迫力があって、映画の推進力になってます。が、ヤクザ社会を絡めつつもあくまでテーマが総会屋なので、あまりアクションに走ることもできず、またユーモアを絡めつつ社会批判的な要素を匂わせつつもその路線に突っ走ることもできず、やっぱりちょっと、中途半端かなあ、と。 ヤンチャな松方と冷徹な丹波が好対照。やっぱり、丹波の勝ち、ですかねえ。[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-02-12 22:17:03)《改行有》

57.  北海ハイジャック 北海の石油プラットフォームに爆弾が仕掛けられ、武装グループが大金を要求。それに立ち向かうは、ロジャー・ムーア率いる精鋭部隊。とくればもう、ナンボでも見どころ盛り上げどころを入れられそうなもんですけれども。よくもまあ、ここまで地味に仕上げたもんです。 そもそも精鋭部隊には見えないオッサン集団、である上に、冒頭のチンタラ訓練シーン以外は、終盤まで出番がなく(終盤も大して活躍しない)、親分のロジャー・ムーアだけが、ひたすらエラそうにふんぞり返ってるだけ。その姿は、「推理もしない安楽椅子探偵」とでもいいますか。 しかし、ノーマン・ベイツが(じゃないけど)占領したエスター号の操舵室のシーンなんか、これこそスタジオで適当に撮影しても何とかなりそうなもんなんですけど、どうやら、本当に大揺れしてる船の上で撮影したみたいな臨場感。こういう部分は、いいですねえ。さらに嵐も加わってきたりなんかして。 最後まで地味一直線、かと思いきや、ラストで苦し紛れの危機一髪ハラハラシーンを準備しており、おいおい誰がいまさらこんな演出でハラハラするかよ、と言いたくなる気持ちもあるのですが、「ここでハラハラしないと、他にハラハラするところ、無いヨ」と言われている気がして(「酒井くにお・とおる」とか「テント」とかのネタですね、これは)、一応、ハラハラしておくのでした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-07-22 20:38:27)《改行有》

58.  暴動/バトル・プリズン タイトルから予想されるように、ムキムキでガラの悪いひとたちがたくさん出てくる映画なのですが。ただ、舞台となっているこの刑務所、どういうわけか女子刑務所が隣り合って(?)いるので、一本の作品で女囚モノも楽しめるという趣向。いや、すばらしい。 看守たちが皆、完全防護服(ジェイソンXみたいなヤツ?)を着ている、物々しい雰囲気の刑務所。そこに今日も新たに囚人たちが送られてくるのですが、その一人が本作の主人公。元警官で、しかも同僚の警官を殺した罪、ってことなんですが、作中に挿入される回想シーンの断片から、彼の過去と隠された目的が徐々に明らかになっていくという趣向。もちろんムキムキ。ただ、顔がいまいちシマらないというか、オッサンくさいというか。 先輩囚人のひとりに、いかにもウドの大木といった感じのおっさんがいて、これがドルフ・ラングレン。もちろん普段のウスノロぶりは仮の姿で、しかもなぜか主人公を陰に日向にサポートし・・・って、これじゃあ何だか、低ギャラ版『大脱出』みたいですなあ。でもコチラの作品は、ちょっと美人の女囚のおねえさんがいて、ちょっと華があります。 で、まあ、見どころはというと、ひたすら格闘・乱闘で、狭い監獄内で暴れまくるだけに、映像に、迫力はたしかにありますけれども、正直ゴチャゴチャして雑な印象。演出に工夫が無いのを出演者が体を張って補ってる、ってな感じでしょうか。 刑務所の外には、主人公を支える女性記者がいて、正直、物語の上では大して役に立ってないような気もしてくるんですが、この女性記者すらも最後は敵に襲われて、格闘してみせる。まさに格闘こそが本作のサービス、何でもいいからとりあえず格闘で作品を埋め尽くそうというこの姿勢には、呆れつつも少し感心してしまいます。[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-01-21 20:58:41)《改行有》

59.  ホビット/竜に奪われた王国 三部作の真ん中の第二作なんてどうせ、中途半端なところで終わるんだろう、と思っていると、やっぱりその通り。 一応、正味2時間半もあるんだから、少しは物語が進むかと思ったら、これはさにあらず、ちいとも物語が進んだ気がしない。「竜が出た」って事実さえ分かれば、別にこの第二作は無くっても構わないんじゃないの、という気もしてくる。 だけど、表面的な見栄えという事に関しては、よくぞここまでやるなあ、と。CG使えばここまでできます、っての(だけ)を連発し、2時間半持たせてしまう、これはこれで一つの芸なのかな、とも思います。 とりあえず、急流すべり好きの方には、ご満足いただけるでしょう。[CS・衛星(吹替)] 6点(2017-01-12 22:44:55)《改行有》

60.  ホビット/思いがけない冒険 洞窟でビルボと話しながらこっそり石を手にするゴラム、ああこの後どうなるんだろうか、ってのがサスペンスであって、オモシロい映画というものにおいては、こういった場面の積み重ねが我々をワクワクさせると思うんですけれども・・・・・・本作、上述のシーン以外にあとどのくらい、こういうサスペンスを感じさせるシーンがありますかね?? どうも単調。敵の襲撃を受けるシーンなんかでも、味方の様子と敵の様子とを同じように描いて、戦況はわかるけどサスペンスが無い。敵がいつ襲ってくるんだろう、どこから襲ってくるんだろう、などのワクワク感の無さ。そもそも、切れ切れのエピソードを単調に積み重ねていく構成自体、難しいものがありますね。最初の方、旅の仲間が集まってくるあたりのエピソードをあんなに時間かけて描くのは、ある意味とても几帳面、ただし何のための几帳面さなのやら、そこがよくわからない。ただこうやって几帳面にエピソードを積み重ねて3時間近い尺を埋めて見せ、確かに退屈するほどではありませんが、やっぱり3時間弱は必要ないでしょう、と。[CS・衛星(吹替)] 6点(2015-04-26 08:35:04)(良:1票)

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