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コメント数 3862
性別 男性
年齢 53歳

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1.  マッハ無限大 《ネタバレ》 この10年前の『マッハ!!!!!!!!』という作品(本作とは無関係ですが)で世界が驚いたのは、このトニー・ジャーという人の超人的なスタントアクション。だけでななく、仏像のためなら死地に赴こうという、タイ人の信仰心の厚さ、ですかね。いやまあ、要するに、アクションの理由付けなんて、いっそシンプルなもので良い、ということで。 ただし、仏像なり、ゾウなり、ご当地色があると、なお良し、ってなところでしょうか。 クライマックスの爆殺計画は、そりゃムチャクチャでしょ、とは思うのですが、しかしラストシーンで海から浮かび上がってくるあの素晴らしいシーンを見ると、やっぱりこのストーリーで、良かったんでしょう。 ただし、10年前の映画で、CG使わないだのワイヤ使わないだのと宣伝してたことを思うと、本作の安っぽいCGその他、ちょっと目障りに思えてしまいます。 バイク軍団とのエンドレスの死闘(マジでしつこい)とか、見どころは多いんですけどねえ。[インターネット(字幕)] 6点(2024-02-04 17:25:48)《改行有》

2.  マーベリックの黄金 ユル・ブリンナー、50歳過ぎてこの爽やかな、少年のような笑顔。真似したいのは山々だが、できん。 この笑顔があればこそ、たまに彼がまじめな表情見せると、映画の空気もちょっぴり引き締まります。あくまでちょっぴり、基本は軽いノリ。 彼の役名「Catlow」がタイトルとなっているけれど、「ドラえもん」の主人公があくまでのび太であるように、この作品もどちらかと言うと、トラウトマン大佐でお馴染み(というか、他にはこれといって馴染みが無い)リチャード・クレンナ演じる保安官が、物語の進行役。彼がいきなり襲撃を受ける映画冒頭から、細かいショットを積み重ねたアクションシーンが、作品の活きの良さを感じさせます。 あまりカットを細切れにするのも、それが機械的に感じられたりすると、味気なかったりするもんですが、そしてこの作品でも「ちょっとやり過ぎか」と思わなくもなかったりするのですが、ギャグとしてやっている部分もあるので、楽しくこそあれ、イヤ味な感じはしません。カットを割り過ぎると、例えばR・クレンナが机の上のボトルに手をかけているのにアングルが変わると手が離れていたりするんですが、それもご愛敬。 黄金の争奪戦のオハナシ、ではあるのですが、あまりガツガツしていなくって、「黄金の奪い合い」という印象が薄く、登場人物たちの織りなす、どこに行きつくのかわからないやり取りに、主眼が置かれています。Y・ブリンナーとR・クレンナの凸凹コンビに、ミスタースポックでお馴染み(こちらも他にはこれと言って・・・)レナード・ニモイがちょっかいを出し、さらには先住民の襲撃もあって、物語を散らかし放題。 というコミカルな作品ながら、硝煙渦巻く銃撃戦は、なかなかの迫力。 ヘンな作品ですけど、でもやっぱり、楽しいのが一番、ですね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-12-03 16:00:24)《改行有》

3.  マッド・ダディ こりゃヒドい。誰だよ「ニコラスケイジ映画にハズレ無し」とか言うヤツは。いや待てよ、そんな事、誰か言ってたっけ? もっともこの作品、ニコラス・ケイジは主役とは言えず、特に前半は出番も少ないんです。だからギリギリ、ニコラスケイジ映画とは呼べませぬ。 世の中の親が突然、我が子を殺し始める。そこに理由もヘッタクレも無いってのは、いいと思うんですが、元をたどればコレ、永井豪の「ススムちゃん大ショック」ですよねえ。原作使用料として永井豪が何がしかを要求できるとまでは思わないけれど、でも、このネタでこの映画の出来。いや、怒ってもいいと思う。永井先生、叱ってやってください。 だいたい、見るからに親が子供を殺す気満々なのが、面白くない。何せ、親が我が子を殺そうとするんですよ。そんな恐ろしいことが本当にあり得るのか?何かの間違いじゃないか?せめて自分の親だけは・・・みたいなタメこそが、物語のキモになると思うんですが、まーそういう要素の乏しいこと乏しいこと。だって親がニコラス・ケイジなんだもん。暴走するに決まってる。 まずこの時点で、あまりコワくない映画になってしまっているのですが、後半の攻防戦も、グダグダで盛り上がらない。だってニコラス・ケイジなんだから、しょうがないよね。 予兆?みたいなものとして、映像の途切れた画面上の「砂嵐」が提示される。このデジタル時代にアナログ画面? 『ポルターガイスト』の見過ぎじゃないでしょうか。ってのはいいとしても、発想としては陳腐なイメージで、これと言って意外性がありません。 親子関係があればそこに殺意あり、という変なルール付けがこれまたつまらない。理屈先行でサスペンスも何もあったもんじゃありません。それともこれは、ギャグのつもりなんでしょうか。ギャグとしても面白くないけど。 劇伴として思わせぶりに、場違いなドビュッシーの「海」を挿入するのも、違和感しかない。「わざと狙った違和感にしちゃ、イマイチ違和感が足りないんだよ!」という違和感。 ぬる過ぎ。[インターネット(字幕)] 1点(2023-10-29 15:30:43)《改行有》

4.  マルチプル・マニアックス こういう映画に高い点をつけたからと言ってホメている訳ではなく、低い点をつけたからといってケナしている訳でもないのだけど、とにかく、「高過ぎる点」か「低過ぎる点」かのどちらか、には、なっちゃいますわな。なにせ「変過ぎる」から、こればかりは、どうしようもない。でしょ? この作品(もはやこれを「作品」と呼ぶのかどうかもわからんけど)、ザックリ言うと、「聖と俗の対比」ってなことになるのかも知れないけれど、映画の作り手たち(=ドリームランダーズ)の思い入れが明らかに「俗」の方へ極端に偏っているので、対比も何もあったもんじゃない。 キリストの受難劇らしきもの(そう言い切るのは何となく憚られるので念のため「らしきもの」と言っておく)が挿入される一方で、ひたすら下品、モラルの対極を行くようなエピソードが続き、その挙句、おゲレツも突き抜けてしまえばそれは「聖」なのだと言わんばかりのラストへと突き進んでいく。 おゲレツ教の殉教者、聖女ディヴァイン、ってか。 いくらおゲレツとは言え、ピンク・フラミンゴみたいに「実際におゲレツを極めないと気が済まない」みたいなところまでは、さすがにまだ至ってはおりません。しかし、ピンク・フラミンゴ25周年版で監督自身が、家具を舐めまわすシーンに苦笑していましたが、ああいったおゲレツへの発作的な衝動、みたいなものは、このマルチプル・マニアックスでもすでに感じられて、素晴らしく意味不明な世界が繰り広げられています。意味不明でおバカ、だけど、強烈。これを「生き様」と呼ぶとちょっと重くなっちゃうんですが、そう言って言えなくもない。その生き様が、この作品には間違いなく投影されている。ような気がする。 いやはや、自由とは、まさにこのことだ、という短慮も、人生には必要かもしれない。[インターネット(字幕)] 9点(2023-10-15 18:03:26)《改行有》

5.  マジック 《ネタバレ》 アンソニー・ホプキンスが全然人気のない手品師で、舞台でスベりまくってる冒頭シーンから、引きこまれてしまいます。芸人が舞台でスベる怖さってのが、よく伝わってきますね。この焦り具合。ははは。いや笑いごとじゃないって。 その彼が、腹話術をマジックに絡めた新ネタで、評判を呼ぶようになる。典型的な一発屋ですね。この後が、コワいですね。 という展開になる前に、この映画は別のコワさへ向かって行く。どうやらこれ、普通の腹話術芸ではないらしい。一人っきりの時でも人形との会話を続ける彼は、もはや二重人格みたいな状態になっちゃっているらしい。 そこまでは映画の比較的早い段階でわかるのですが、その重症度が掴み切れない。重症度と言っても、病の深さ、という意味を超えて、もはや超自然現象の域にまで達しているのか否か。基本的には、主人公の手で人形は動かされるし、主人公が横にいて初めて人形はしゃべるのだけど、明らかに音声が人形から発せられているシーンもあったりして。人形がしゃべっているのか、それとも主人公の幻聴なのか。 こういう曖昧さが、怖いんですね。何が起きるのか、何が起きうるのか、わからない怖さ。もしも人形がひとりでに動いたら怖いけれど、本当の怖さは、「もしも人形が動いたら」という怖さ、「もしかして今、動いたんじゃないか」という怖さ。 そしてもう一つの怖さは、人形の存在に引きずられていく主人公の姿。主体性を損なった主人公は、どう流されていくかわからない。この主人公と不倫してしまうアン・マーグレットは、さらにこの主人公に支配され、主体性を失いつつあるようにも見えるけれど、ラストで彼女は主体性を取り戻し・・・たように思いきや、もしかして別の何かに支配されたのでは? という「可能性」だけを提示した、曖昧な幕切れ。そう、こういう曖昧さが、怖いんです。[インターネット(字幕)] 9点(2023-09-10 18:20:05)《改行有》

6.  魔術師 《ネタバレ》 そもそも「魔術」なるものを見世物としてやってる時点で極めて胡散臭く、しかもその魔術師というヤツが、私は魔術師ですといわんばかりの格好をしてるもんだから、もうほぼウソ確定。ただ、本人が口がきけないらしい、という点に、辛うじて神秘性の片鱗を漂わせている状況。 その彼を周囲は疑うのだけど、その周囲の人物の方が実は何ともウソ臭く胡散臭い、そういう人間模様が描かれていきます。 いっそ、この口のきけない魔術師だけが真実なんじゃないか、とすら思えてくるけれど、そうは問屋が卸さず、変装を解いて実際には口もきける彼の本当の姿を映画は我々に突きつけてくる。 そしてついには、魔術とやらのインチキぶりも暴露され、すべてがオシマイ。 と思ったところから、映画は意外な様相を見せ始める、ってのがこの映画のスゴいところ。完全にホラー映画の語法に突入します。 さらにそこから、またまた事態を一変させるラストへと。もはや我々は何も信用できない。ということがこの世で唯一信用できることなのかもしれない。 「意外な真相」みたいなものをよく、ドンデン返しとか言うけれど、本当のドンデン返しって、この映画のようなもののコトなんじゃなかろうか。[インターネット(字幕)] 8点(2022-06-26 13:03:26)《改行有》

7.  魔獣星人ナイトビースト はいはいはいはい。要するに今回も「だからさ、オレだって侵略者なんだってば!!」ってことが言いたいんですね。わかりますわかります。またまたブサイクな顔の宇宙人が登場して脈絡なく地球人へ攻撃を加え、脈絡なく映画が進んでいく。どこが見どころなのか、さっぱり判らない、脈絡の無さ。ま、たぶん、侵略者なんでしょう。きっと。 ドン・ドーラーという監督さん、才能があるのか無いのか、についてはここでは不問にいたしますが、少なくとも「才能があるかのようなフリを全くしていない」というのは、確かだと思います。これはなかなかできることではありません。[インターネット(字幕)] 1点(2022-05-14 23:39:30)《改行有》

8.  マンディ 地獄のロード・ウォリアー こりゃ、あかんわ。 どんなに安い作品であっても彼が出演すれば、なぜか「ニコラスケイジ映画」というジャンルとして一定の水準に達してしまう、そういうもんだと思ってたんですが、彼のニコラスケイジ魂をもってしても、どうにもならん場合もあるんだなあ。彼の出演を待っているボツ寸前の映画企画は世の中にゴマンとあるはず、その彼の貴重な時間をムダにした罪は、重いぞ。貴重かどうかは知らんが。 トリップしてます的なサイケ調の思わせぶりな映像が延々と続きますが、この路線で行くなら行くで、しっかり腹くくって、目を見張るような映像を作り上げて欲しい。スローモーションをいくら多用しようと、サエない映像はやはりサエなくって。 イメージビデオ撮るつもりなら、2時間も要らない。 ただ、炎にニコラス・ケイジは、よく似合う。気がする。さすが、ダテにゴーストライダー演じてないねえ。[インターネット(字幕)] 2点(2022-04-10 22:14:47)《改行有》

9.  まむしの兄弟 恐喝三億円 《ネタバレ》 ただでもデタラメな、この「まむしの兄弟」、今回は監督が鈴木則文になって、ますますお下品、デタラメに。 という訳で、例のコンビが登場すると途端にエロさ全開のおバカ路線になるのですが、その一方で松方弘樹が出てくる場面は妙にハードボイルド。まぬしの兄弟シリーズらしからぬ、何だか鶴田浩二の主演映画でも見てるような気分に(とは言え松方弘樹なのでコチラもなかなかハードにエロい)。 そのギャップがこの第6作(だっけ?)の特徴。特徴的過ぎて、ちょっと付いて行きづらい気もするけど。  クライマックスは豪快に銃撃戦で大暴れするも、いったん背負ってしまったオゲレツの看板はそう簡単には降ろさせてくれない、というオチ。[インターネット(邦画)] 6点(2022-03-28 22:55:03)《改行有》

10.  真夜中のゆりかご 主人公の刑事がジャンキー夫婦宅に足を踏み入れると、そこには夫婦の赤ちゃんがいて、どう見ても育児放棄に近い状態。刑事にも同じくらいの赤ちゃんがいるもんで、これは許し難き状態。そんな中、刑事夫婦に悲劇が襲いかかり、彼はある行動に出てしまう・・・というサスペンス。その危うさに、目が離せません。 「目」のクローズアップ。赤ちゃんを含め、誰もが皆、すべてをありのままに見ているようでいて、実際は人によって違う光景が見えている。あるいは、人によって「見えていない光景」が、異なっている、というべきか。その残酷さ。 それでもなお、ラストで主人公が目撃する光景、二人が交わす視線には、確かに真実が含まれている、ということ、なんですかねー。[インターネット(字幕)] 8点(2022-03-05 12:17:37)《改行有》

11.  マッキー 荒唐無稽の極みのアホらしい設定ですが、それなりにヒドい事もしてて、ちょっとしたホラーかも(?)。 悪いヤツに命を奪われた主人公が、愛する女性を守るべく、転生するのだけど、よりによって生まれ変わった生き物ってのが、ハエ。 と言うと、「何だ、蝿人間の話か」と思うところですが、さにあらず。何と、本当にただの蝿として生まれ変わってしまう。だもんで、そこからの主人公はセリフ無し。CGで描かれる仕草のみ。 さすがにちょっと、アイデア倒れというか、キビしいものが無いでは無いのですが、それでもこの設定の枠内で可能な最善の作品には仕上がってるんじゃないでしょうか。ハエの仕草で物語を描写するという、サイレント映画でもまだ誰もやったことのない世界。 見ていると、色々と伏線が張られていたことに気付きます。伏線というのもこれ見よがしにやってしまうと白けるもんですが、本作では、後に伏線となるモチーフの初出のシーンが、それ自体印象的な描写として映画の中で機能しているので、イヤミになっておらず、効果的で良かったです。[インターネット(字幕)] 7点(2022-02-19 21:57:25)(良:2票) 《改行有》

12.  まむしと青大将 《ネタバレ》 まむしの兄弟シリーズの最終作。というより番外編かな? 少々、印象の異なる作品となってます。とは言え例の二人は例のごとく、短絡的でオッチョコチョイ、なんですけど、川地民夫は小さいながらも自分の組を持つようになった、ということで、最初の方は出所した菅原文太ただひとり、という展開。物語の方も、イカサマ麻雀で一攫千金を夢見る男女3人の物語のウェイトが意外に高く、彼らの挫折で幕を閉じる、苦みを伴ったストーリー構成となっています。 もちろん青大将と行っても、邦衛さんではありません。シリーズの会社が異なる、という以上に、ストーリー的に無理がありますもんね。ってか、なんで若大将じゃなくて青大将なんだ、と。 それにしても、さすがインチキ麻雀だけあって、凄まじい空中戦です。全員、役満しか狙ってない(笑)。[インターネット(邦画)] 7点(2021-12-05 13:49:44)《改行有》

13.  まむしの兄弟 刑務所暮し四年半 まむしの兄弟シリーズ第5作は山下耕作が監督。このアホらしいシリーズにも格調というものが生まれるのかと思いきや、しっかりバカやってくれてるのが、嬉しいですね。 でも中盤に入ってくると、人情モノの色合いが加わってきます。幼い娘と離れ離れの女性(浜木綿子)。そしてその彼女と、幼い娘の祖母たる母親との関係。この幼い娘ってのが、なかなかにブチャイクなんですけど、たどたどしくも実に見事な関西イントネーションのセリフが、ブチャイクな表情に完璧にマッチしていて、イイんですねえ。 で、親子関係に飢えているまむしの兄貴は、当然のごとく、この家族関係の中にズッポシとはまり込んでいく、その姿が微笑ましくも、泣かせます。 と、やはり格調らしきものが出てきたかと思ったら、ラストの殴り込みはどこから入手したのやらマシンガンまで持ち出し、殆ど『不良番長』みたいなノリになってます。が、やはり基本テイストは明るく楽しく、敵を蹴散らし、殺しまくる。 まむしの兄弟、こうでなくては。[インターネット(邦画)] 7点(2021-11-15 23:09:18)《改行有》

14.  マウス・オブ・マッドネス こういう思わせぶりな映画ってのが、好きか嫌いかと言われりゃ、、、ま、嫌いですけれど。この不条理な世界、何じゃこりゃと思ってみてたら、ピックマンホテルとかいうのが出てきたりして、いくらニブい私でも「こりゃラヴクラフトの世界観なんだな」(しかも駄洒落かよ)、と思い至る訳で。でもだからと言って、嫌いなものが急に好きになる訳でも無し。 にも関わらず、この作品、何だかオモシロい。では何がオモシロいのかと言えば多分、その思わせぶりを時々崩してしまう、カーペンター節みたいなもの、だと思う。 思えばカーペンターというヒト、スネーク様のシリーズはあるものの、基本的にはバラバラの作品を作ってて、にも関わらず何となく一連の作品には共通のテイストも感じられたり。 この作品でも、妙なクリーチャーを登場させては「ああ、やっぱりなあ」と思わせ、松明持ったアヤシい連中を登場させては「なんか、カーペンターだなあ」と思わせる。 でもまあ、バラバラなんですけどね。 そんな監督が、こんな妙な幻想譚みたいなのに手を出したら、こんな妙な作品になるんだなあ、と。[インターネット(字幕)] 7点(2021-10-23 23:32:43)《改行有》

15.  まむしの兄弟 傷害恐喝十八犯 何の説明も言い訳も無く、シレッと時代設定を昭和初期に移した前作から一転、また現代に戻ってきたシリーズ第4弾(現代と言っても勿論、昭和には違いないですが)。 前作は無かったことになるのか、と思いきや、今作には、いつもの「まむしの兄弟」に加えて、「オレたちこそがまむしの兄弟だ」と名乗る2人組のジイサンが登場。もしやこの2人は、前作の主人公のナレの果てなのか!? って、まあ勿論、そんなことはないんですけれども。ただ「親に捨てられた子」「子を捨てた親」という部分で、互いに関連づけられた存在とはなっています。そこに、森進一の「おふくろさん」が挿入歌として効果的に・・・いやあまり効果は上げてないですけども(笑)。 映画開始から暫くはドタバタの連続、ほぼギャグ映画状態ですが、メインは、リゾート開発のため地上げを企む悪徳業者と、彼らに狙われたバラック街の面々との戦い。そこにまむしの兄弟が絡んで、ただでもややこしい話をさらにややこしくしてしまう。 多少はシンミリしたりもしつつ、クライマックスの殴り込みは例によって、全日本プロレスじゃないけれど、明るく、楽しく、凄惨に。 渡瀬恒彦はせっかくの登場なのに、もう少し見せ場が欲しいところでもったいない気もしますが、一種のチョイ役出演と思えば、なかなかの頑張り。敵に捕まってつるし上げられてる辺り、ちょっとリーサル・ウェポンのメル・ギブソンを思い起こさせるではないですか。[インターネット(邦画)] 7点(2021-10-02 07:22:42)《改行有》

16.  まむしの兄弟 懲役十三回 「懲役十三回」なんてのはストーリーと全く関係ない、ってのはいいとしても、この3作目では設定が突然、戦前だか戦中だかに変わってます。雨に流れたハズの入れ墨も入ってるし。もしかしてこの二人組は、今までの「まむしの兄弟」とは別人なのか? いえいえ、こんなデタラメな二人組が何組も存在したのでは、たまったもんじゃありません。 今回は二人が東京にやって来て、相変わらずハチャメチャやってます。ちょっと、ネタ的には関東vs関西のカルチャーギャップみたいなところもあるので、そこは真っ当というか、定番路線というか。その分、二人独自のハチャメチャさ、みたいなものは、やや薄まってしまった感もありますが、それでもバカバカしさは、健在です。 一方で、親に捨てられた子供の辛さ、というのも引きずっていて、その辺りはしっかりと人情路線。まむしのアニキが面倒を見ることになった赤ちゃんが、これぞ赤ちゃん!という実にイイ顔してるんですよね。 クライマックスでは勿論、一大死闘が展開され、いやコレ懲役十三回では済まんだろ、ってなところですが、要するに、どんなデタラメだろうと描くならトコトン描く、サービス精神の表れ。ということで。[インターネット(邦画)] 7点(2021-09-11 07:00:11)《改行有》

17.  まむしの兄弟 お礼参り 第1作であれほどまでに見事な非常識ぶりを発揮してくれたまむしの兄貴が、この第2作ではすっかりマトモ、とまでは言えなくてもちろんマトモではないのだけど、それにしても非常識さが、ちと足りない。 普通のヒトならそれは褒められるべきことなんだろうけど。この作品ではそれは、物足りなさに直結してしまう。非常識を取り除いたら、およそ何も残らないもんね。 安藤昇のシリアスさに引きずられるように、ユーモアもやや控えめの印象、と言ってラストの殴り込みもシリアスな割にはあまり悲壮感も感じられず、やや中途半端な作品になってしまったのは・・・やっぱり監督が代われば作品も変わる、と言うことでしょうか。[インターネット(邦画)] 5点(2021-07-12 21:51:21)《改行有》

18.  マローダーズ/襲撃者 コレ、イイなあと思うんですけどね。ただ、あまり人には勧めたくないんです。どうせ「こんなつまんないもの勧めやがって」と恨まれるのがオチなので。って、イイのかワルイの結局どっちなんだ? 映画全編にわたって雨が降り続いてる、なんてのは、雰囲気作りにしてもこれまた随分、ベタな演出、と言うなかれ。言ってもいいけど。いや、降らないよりは降った方が雰囲気は出る。この演出の一手間がうれしいじゃないですか。 冒頭から謎の骸骨マスクの一団が銀行を襲撃。しかもこれが、物語が進むにつれてさらに謎が深まり、こんな安い映画でそこまで凝ったストーリーにしなくてもよかろうに、面倒くさいなあもう、などとイヤミを言うのもつい忘れるほど。登場人物それぞれがそれぞれの思惑、背景を、抱えていたり抱えていなかったりして、そういう多重性を感じさせるだけでも、この映画は成功していると言えるのではないかと。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-03-03 19:52:26)《改行有》

19.  マンハント(2017) 子供の頃、街で見かけるハトはどうして皆、ハト色をしていて、手品で見かけるような真っ白なヤツがいないんだろう、とか思ってたけど(だからちょっと白っぽいヤツを見かけただけで、妙に嬉しくなった)、なるほど、あの頃はまだジョン・ウーが日本でロケ撮影してなかったから、なんだな。 という訳で、『君よ憤怒の河を渉れ』をジョンウー・カラーで染め上げ、さらにはその上から福山カラーで染めまくった、謎の怪作がコレ。ストーリーに関係なく、無理やりアクションを挿入し、無理やりハト小屋をぶっ壊す。敵が唐突に襲ってくる上に、福山雅治も唐突に現れて大乱戦。 『君よ憤怒の河を渉れ』と言えば高倉健、高倉健と言えばブラックレイン、ブラックレインと言えば大阪。という事なのかどうかは知りませんが、大阪らしいテキトーさのお陰で、堂島川?土佐堀川?での水上バイクチェイスとか、大阪上本町駅での大立ち回りとか、なかなかエグいロケが敢行されています。 一方で、ハルカスからの眺めなども、なかなか悪くないですな。 國村隼率いる天神製薬。いやこんな楽しそうな企業、日本に無いでしょ。でももしももしもバブルが崩壊してなかったら、やっぱり日本はこんな企業だらけになってたんだろうか。惜しい事をした。 で、それはともかく、映画の中身ですが・・・これがもう、ワケがわかりません。いやワカランことは無いけど、すべてにおいて繋がりが悪い。単発。作り手もどこか「やりたいことだけ押し込めたら、それでいいや」と割り切ってるみたいな気が。 チャン・ハンユーと福山雅治のダブル主演、と言いながら、どちらも物語の中心にいない、どこが中心かよくワカラン映画、でした。 ところで、終盤近くで流れる音楽は、プッチーニの「トゥーランドット」第3幕ですね。[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-09-13 16:12:51)《改行有》

20.  マチネー/土曜の午後はキッスで始まる ジョン・グッドマンの役どころが、最初の一瞬、ヒッチコックみたいな人かと思わせて、実はウィリアム・キャッスルみたいな人だった、というこの途轍もない落差。と言ったらウィリアム・キャッスルに失礼ですか? そんなこと無いですよね。 現実世界ではキューバ危機という、核の恐怖、放射能の恐怖に直面していて、一方、映画館では「放射能の影響で生まれた蟻人間」などという何ともアホらしい放射能の恐怖があって、互いに奇妙な平行関係を成しているのですが、その交わるはずの無い、現実とアホ空想世界とが、クライマックスにおいて交わり「なんちゃってカタストロフ」を巻き起こす。という、何だかワケがわからないのに、妙に説得力があり納得感があって、なぜ自分がこんなに納得しているのかが、一番ワケがわからないんですけれども。 まさかこんなクダラナイ大事件に発展するとは、と呆れつつ、とにかく、お見事としか言いようがないクライマックス。ま、キューバ危機が回避されたからこそ、こんなオチで喜んでられるのですが。[CS・衛星(字幕)] 9点(2020-06-22 21:08:55)《改行有》

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