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プロフィール |
コメント数 |
92 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
基本的に点数が甘めになりがち。 あまりジャンルに好き嫌いはありませんが、やはり娯楽映画が好きです。 密度の濃い映画が好みですね。 |
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1. ミッション:インポッシブル
《ネタバレ》 今作は劇場で観たが公開当時自分はそこまでトム・クルーズが好きではなかった。「レインマン」「ア・フュー・グッドメン」等好きな出演作品はあったが自分にとっては二枚目俳優というイメージだけが強かったためだろう。スタローン、シュワルツェネッガー等のアクション俳優を見て育ってきたからかも知れない。しかし、この作品でそれは一変した。短髪でスッキリした髪型なのも好印象だったが、何よりここまでアクションができる俳優だとは思っていなかったからだ。水槽を壊して逃走するシーンやCIA本部での潜入で宙づりになるシーン、ラストのTGVでのアクションとトム・クルーズの運動能力の凄さを堪能できる作品に仕上がっている。
しかし、この作品はなかなかに変わった作品と言える。シリーズ化を目論んでいたかは知らないが1作目からいきなりチームが壊滅してしまうというショッキングな内容である。しかもその作戦もIMF内の裏切り者を炙り出す作戦であることがわかる。潜入先もCIA本部、新しく組むチームも元IMFのメンバー、なんだか敵も味方もIMFの面々だけでわちゃわちゃしてるだけに見えてくる。そして黒幕はテレビシリーズの唯一のメンバーのフェルプスということでテレビシリーズのファンは激怒した人もいたと聞く。もちろん冷戦が終わったことによる影響は作品の中でも言及されているが、かなり変化球な内容で初見ではおおよその流れは理解できても少しわかりづらいという感覚になってしまった。
チームを壊滅させることで良くも悪くもトム・クルーズが目立つ内容になっている。これは今後のシリーズの傾向を1作目から決定付けているとも言える。あくまでトム・クルーズ主演作なのだ。
監督のブライアン・デ・パルマにとってはかなりの大作だがサスペンスの名手らしくそつなくこなしている感じ。サスペンスとアクションがバランス良く用意されていて飽きない作りになっていると思う。
キャストに関しては国際的なスターを集めているがジャン・レノの使い方はあまり上手くないと思った。それにしても今作最大の謎はジャン・レノがあの態勢でどうやってネズミを殺したかだ。気になって仕方がない。
この後シリーズ化されて完全に現代のスパイ戦になっていった中で今作はクラシカルな雰囲気が残っている。その中に現代的なアクションが組み込まれていてラストのヘリ爆破からの生還はやりすぎな気もするが妙に勢いと爽快感があって良い。不満点がないわけではないがトム・クルーズの新たな一面を見た当時の驚きをプラスとする。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-11-24 00:10:22)《改行有》
2. ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
《ネタバレ》 5作続くシリーズだが毎回監督が違うせいか作品の毛色がいつも違うこの「ミッション:インポッシブル」シリーズ。だが4作目が好評だったためかどうかは知らないがキャストも方向性も前作に近い感じを受ける。トム・クルーズの体を張ったアクションはもうお約束だが3作目のようにシリアスになりすぎずユーモアもたっぷりで娯楽に徹した作りだ。
しかし、予告編やCMでも今作の売りとばかりに流れていたあの飛行機に張り付くアクションが冒頭に出たのには驚いた。もちろんこの後もアクションシーンは満載なのだが冒頭のようにド派手なものではない。今作のアクションはどちらかというとスマートな印象を受ける。スタイリッシュというよりスマートでキレがある。特にオペラでのアクションが気に入った。ドタバタになりそうなところをいい塩梅に緩急をつけ緊張感を切らせず、しかし最後に脱出するところはユーモアで締める。見事!その後に続く水中アクション、車からバイクへ続くハイスピードなカーチェイスも見応えがあり飽きさせない。そして、ラスト。このシリーズはいつもラストは黒幕と殴り合ってる印象があって今回もそうなるのかと思ったが良い意味で意表をつかれた。殴り合いで屈服させるより屈辱的な確保の方法だし、序盤に自分がやられたことのお返しにもなっていてやはり今作はスマートで粋だ。
ヒロインもミステリアスで良かったし(顔は好みじゃないかな)、サイモン・ペッグやジェレミー・レナーの続投、皆勤賞のヴィング・レイムスも嬉しいがやはりトム・クルーズが素敵だ。素でもかっこいいがアクションをこなしているトムはやはりメチャカッコいい。「3分間息を止めるのなんて余裕だよな」と言われた時の顔もお茶目で、いろんな表情のトムが観たかったら「ザ・エージェント」の次にこれを推すかも。最近は「もう映画賞なんか知らん」と言わんばかりに娯楽作を製作、出演しているが気がつけば50越え。いつまでも楽しませてくれる貴重な映画スターだ。[映画館(字幕)] 8点(2015-08-16 22:21:07)《改行有》
3. ミッドナイト・ミート・トレイン
《ネタバレ》 映像の全体的な質感はとてもいいと思う。グロテスクなシーンもあるがその質感によって生々しさが中和されスプラッターでありながら意外と観やすかった。
日常的に使用しているものが何か恐ろしいところへ繋がっているという感覚はとてもいい。まあ、ありえない話だしなぜ夜な夜な殺人をくり返すのかという理由は唐突過ぎるのだが。そこら辺がうまく掘り下げられればもっと良作になるのだろうが、難しいし中途半端に描かれるよりはまだいい。
終盤の格闘シーンのカメラワークなどは北村龍平らしさを感じた。アメリカでの仕事はなかなか難しいだろうが頑張ってほしいと思う。
ブラッドリー・クーパーがスターになる前の作品だがやはりスターになる人はスターになる面構えをしてると感じた。[インターネット(字幕)] 6点(2017-11-17 15:58:55)《改行有》
4. M:I-2
《ネタバレ》 このシリーズは毎回監督が違う。二作目を任されたのは当時「フェイス/オフ」が成功して勢いに乗っていたジョン・ウー。しかし個人的にはジョン・ウーに勢いがあったのは「フェイス/オフ」までという認識だ。今作では興行的には成功だったとしても作品内容的には成功したとは思えない。
ジョン・ウーの演出は良くも悪くも過剰だ。序盤のお互いの車を回転させながら見つめ合うシーンで男女が恋に落ちるところを描いたり作戦内容を聞いてのトム・クルーズの怒りを炎で表したりと誠に分かりやすい。ヒーローが登場するシーンで鳩をバーン!と登場させたりラストの宿敵との対決での激情を波しぶきで表現したりとここまで分かりやすいと思わず笑ってしまう。ジョン・ウーのこういった過剰な演出はコテコテの浪花節で描く抜き差しならないドラマがあってこそ成立するものだ。表面的に描いたところでそれは感動に結びつかない。
敵の元カノを作戦に加えるという妙な設定で妙な三角関係を作り出しライバルの顔をかぶり女の真意を確認したり葛藤したりするところは、お互いに敵の顔をつけ妻との三角関係に葛藤する「フェイス/オフ」を彷彿とさせる。だが主人公と敵との関係を匂わす程度で掘り下げていないためドラマを産み出せていない。
スパイらしい行動もあるにはあるがそれはサスペンスになっていない。結局のところハラハラしないのだ。だから銃撃戦が始まる中盤までは退屈だ。1作目以上にトム・クルーズのみが目立つ内容になっていてトム・クルーズのプロモーションビデオにしか見えない。ジョン・ウー作品を観て自分もこんな風にカッコよく撮ってほしいと思ったのだろうか。福顔のチョウ・ユンファ、デコが広いティ・ロン、二枚目とは言い難いジョン・トラヴォルタ、ニコラス・ケイジ等々をコテコテのドラマとエモーショナルな銃撃戦でカッコよく輝かせるのがジョン・ウーの真骨頂だ。すでにイケメンでカッコいいトム・クルーズは合わないのではないだろうか。そういう化学反応を起こさせたいなら相応のドラマや脚本が必要だったのだと思う。
とはいえお得意の銃撃戦、特に後半の銃撃戦を交えたバイクチェイスはトム・クルーズの動きの良さもあって見どころの一つだ。強すぎてハラハラはしないが。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-11-24 01:17:01)《改行有》
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