みんなのシネマレビュー |
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1. ロード・トゥ・パーディション この映画の光と影、色、音の使い方には感激した。 寒々とした暗い画面なのにどこか漂う柔らかく、ウェットな印象、完璧な画作り。 なんと美しいギャング映画か。 そして、サム・メンデス監督の映像の実に雄弁なこと。 時代を、設定を、背景を、心情を、説明や会話でなく、視覚を通して瞬時に感じ取る喜びを堪能した。 ストーリー自体にひねりはない。しかしそれでも、ルーニーの不肖の息子に対する絶ち切れぬ愛情、ひたすら父の愛を求めた故のコナーの破滅、わが子に同じ轍を踏ませたくないサリヴァンの情念、「彼は僕の父だった」と回顧するマイケルの父への慕情。 それぞれのシンプルだが、普遍的な思いが、じわりと心深く伝わってきて、涙を禁じえなかった。 トム・ハンクスはいつもながらうまく、ポール・ニューマンはもはや全てを超越した存在感で魅せてくれる。 ビッグの名シーンを連想させるピアノの連弾のシーンでは、胸がいっぱいになった。 ジュード・ロウは熱演だが、少しつくり込み過ぎの感があり、残念だ。 トータルで見て、非常に完成度の高い、重厚な作品。9点(2004-04-28 17:15:16)(笑:1票) 《改行有》 2. ロミオ&ジュリエット シェイクスピアの原作通りの、高貴な悲恋を連想した方は立腹モノだと思いますが、バズ・ラーマン独特の演出は面白い。こてこての舞台装置、衣装、小物に至るまで手抜かりのないこだわりぶりは素晴らしい。基本的には出会いのシーンとプールでの別れのシーン、これだけで「美しい恋愛映画」としては充分だ。7点(2003-06-13 11:54:07) 3. ローズマリーの赤ちゃん 完全なトラウマ映画。当時子供だった私は、テレビでこれを観て「絶対に赤ん坊は生まない」と固く心に誓ったのだった。(←産んだけど(^^)。日曜学校で「どうぞ悪魔から守ってください」と毎週お祈りした記憶が、今でも恐怖と共に鮮明に甦る。7点(2003-05-11 17:42:45)(笑:1票) 4. ロレンツォのオイル/命の詩 映画を観るまでこのような病気を全く知りませんでした。未来への希望と親の愛情深さが、ずしっと来ます。7点(2003-04-17 15:47:15) 5. ローマの休日 うーん。世間の評価とこんなにもかけ離れてしまう自分に問題があるのかも。オードリーの可憐な美しさは確かにそれだけでも観る価値あるとは思うんだけど、設定、結末ともに凡庸でやや退屈な作品だった。4点(2003-04-17 15:42:50) 6. ロング・キス・グッドナイト ややご都合主義の展開はあるものの、ジーナ・デイビスの変貌ぶりにはわくわくさせられました。L・ジャクソンも良い味をだしていますね。6点(2003-04-06 14:34:49)
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