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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
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1.  七人の侍 《ネタバレ》 非の打ち所が全くない脚本には敬服します。シーンの流れや登場人物の言動に全く違和感がない。一つ一つのセリフが重いですよ!観客に「なんだこれ?なんでだろ?」と一切思わせることなく話が進むので、3時間超えの作品とは思えないほど疲れない。どんな映画を観ても鑑賞後には疲労感が残ってしまう軟弱野郎なんですが、本作ではまったく…。すげえな。ヒーリング効果か! 話は侍探し、戦の準備、戦の三幕構成になっていて、それぞれに見せ場がしっかりとある。脇役だと思っていた人物がしっかり仕事をするなど、無駄の無さが目立ちます。なんというか、歴史ゲームの楽しさが詰まっているというか。人材集めに苦労しながらなんとか人数を集めて、百姓の統率を取るのに苦労しながら準備をして、そして大迫力の戦へと繋がる流れは、丁寧にプレーを進める信長の野望そのもの。弱小大名プレーの楽しさを映画で見せられた感じです。それでいて登場人物は全員がキャラ立ちしているからね!ゲームの何倍も面白いんだ。映画と区別がつかないゲームが話題になる昨今、ゲームが「面白さ」の点でどうしても映画を超えられないことを54年の映画が証明していたのです。 俳優の演技もまた素晴らしい!俳優と百姓たちの演技は置いておくとして、虜になったのが津島恵子と島村雪子の顔!島村雪子の出演シーンは1分も無かったと思いますが、3人の侍が覗き見する(観客が映画を通して人の顔を見るのと同じ行為である)時のドキドキの高まり方がケタ違いでした。火事に一瞬驚きを見せるも不敵に笑ってみせる。利吉が目の前に現れて驚き、燃え盛る小屋に戻る時の表情。後に明かされる事実も相まって、非情に印象に残る素晴らしいシーンを作り上げています。津島恵子のセクシーさも…あんな後ろ姿を見せられたら、そりゃ父親も普通じゃいられないよね。男にしてでも奪われたくないと思っても仕方がない。リアリティのある行動ですよ。 もう本当にすごい映画でした。本作より凄い映画に出会うことが果たしてあるかどうか?[映画館(邦画)] 10点(2015-06-01 00:00:58)《改行有》

2.  生きる 《ネタバレ》 ヒューマニズムが評価されることが多い作品ですが、お役所仕事を痛烈に皮肉っている点を私は最も評価します。葬儀シーンでの演出はお見事としか言いようがありません。確かに彼らは口だけだし、渡辺の影響などまるでなさそうに見えます。しかし、彼らの心には渡辺という男が死の間際に何を残したのかという記憶は残るのです。いつか何かのきっかけで登場人物の誰かが渡辺のように目覚めるかもしれない。それも人生の面白いところだというメッセージもあるのかな。[DVD(字幕)] 9点(2016-02-16 02:31:13)

3.  誓いの休暇(1959) 《ネタバレ》 愛おしい…。観客は主人公が死ぬことをあらかじめ知らされているということが大きな作用をもたらしているのではないかと思います。そうでなければ、貨物車内から始まる小さな恋や浮気妻への葛藤と機転の効いた判断、そして疾走する母の姿にここまで感動したかどうか? アリョーシャが帰路で出会う人達は基本的に対立構造になっていて、観客は潜在的にこの事を意識します。すると、2人の兵士の親たちを意識せずにはいられなくなる。一人は怪我で動けず、もう一人はおんぼろの車を運転していて、思うように動けない。さてアリョーシャの母親はというと、息子に会うために全力疾走するわけです。これは…号泣じゃないですか。石鹸を受け取った父は今すぐにでも息子を抱きしめたかっただろうし、アリョーシャを駅まで運んだ母はおんぼろの車を飛ばして息子に会いに行きたかったはずです。それが叶ったのに、たったの2,3分でまた別れなければいけない。これほど惨い感動があるかね…。究極の反戦描写ですが、戦争がなければ体験することがなかったエモーションです。映画は戦争がなければ既に衰退していたかもしれないわけですし、映画ファンは戦争に感謝しなければいけない面も、実はあるんです。その辺りを痛感させられて、さらに泣けました。[DVD(字幕)] 9点(2015-05-22 21:07:34)《改行有》

4.  お熱いのがお好き 大げさでもなんでもなく、びっくりしました。完全な偏見ですが、マリリン・モンローはただのセックスシンボルに過ぎない哀れな女性だと思っていたのです。鑑賞後に気づきました。ああー、セックスシンボルってのはそれだけで十分すごいことだった……と。40~60年代のアメリカ喜劇はあまり肌に合わないので避けてきましたが、さすがビリー・ワイルダーですね。すっごく面白い。名作は登場人物のキャラクターがビンビンに立ってるものですね、やっぱり。ギャグはバシバシ決まるし、テンポも良ければ落ちも良い。素晴らしい映画でした。何度でも見たいくらいです。[DVD(吹替)] 9点(2014-06-19 23:00:33)

5.  ゴジラ(1954) 《ネタバレ》 私は特撮というジャンルに興味がなく、ゴジラ映画は保育園児の時に見た「ゴジラVSモスラ」だけ。仮面ライダーにも戦隊モノにも興味がございませんでした。そんな中、2014年版ゴジラのためにゴジラ作品をある程度観ておこうと思い、その取っ掛かりに初代ゴジラを選んだのです。 私の想像以上にホラー映画でした。夜の東京を暴れまわるゴジラの質感は、白黒映画でこそ出せる素晴らしい物でしたし、なにより目が怖い。ちびっ子のヒーローとして愛嬌をふりまくゴジラにはない、怪物の目でした。 最近、某ネットメディアにて「初代ゴジラは反戦・反核映画か?」という記事が公開されました。ゴジラが反戦・反核映画と評価されたのは1980年代のリバイバル時で、公開当時はゲテモノ映画として庶民に親しまれたから、一概に反戦・反核映画とは言えません!というレベルの低い記事でしたが、どっからどう見ても反戦・反核の映画だろうこれは!ゴジラが東京を荒らしまわった後、被害者の子どもにガイガーカウンターを向け、反応を示したことに愕然とした表情を浮かべる医者。ラストシーンで水爆実験を繰り返せば別のゴジラが現れると予言した志村喬。序盤の電車内での、長崎の原発から生き延びた女性と疎開の可能性にげんなりする男性の会話。大量破壊兵器である水爆を象徴するゴジラを倒すために使われた「オキシジェン・デストロイヤー」という名の大量破壊兵器。露骨に反戦・反核じゃないすか。勘弁してほしいさね。 集団的自衛権がどうのこうのと騒がしい昨今ですが、そんな時期だからこそ、評判の良いハリウッド版ゴジラがやってくる今だからこそ見て価値のある映画ですよ。本当に素晴らしい。[DVD(邦画)] 9点(2014-06-05 01:03:09)(良:1票) 《改行有》

6.  近松物語 《ネタバレ》 お話そのものを面白いと思わない人はそうそういないのではないでしょうか。儚くて美しく、最後には散る綺麗な話です。 私は、登場人物の感情の起伏がとてもいいバランスだと思いました。茂兵衛とおさんは中盤まで愛情を隠し続け、大爆発してからはその火の勢いとどまるところを知りません。真っ赤な炎から真っ黒な煙がたっている不完全燃焼状態から、最後にはガスコンロの青い炎、完全燃焼へと至るこの流れ。肝心なところは見せずに、二人の落ち着いた表情だけでどのようなやりとりがあったのかわかる素晴らしい表現だと思います。 群像劇としてもとても優れています。各々のエゴがこれでもかと炸裂する様はなんと惨めなことか。自分の子供を役人に突き出す二組の親の表情の違いが本当に恐ろしくて、惨めでした。 溝口の映画を見るたびに俺は溝口が好きなんだなあと実感させられます。雨月物語にあった、宮川一夫によるびっくりするような撮影はありませんでしたが、本当に大好きな映画です。[DVD(邦画)] 9点(2014-04-17 18:21:51)《改行有》

7.  理由なき反抗 この頃の不良は最終的に体制に叩きのめされる存在だった。明らかに後のアメリカン・ニューシネマにつながる1作であり、先駆者だったと思う。[DVD(字幕)] 8点(2016-12-13 00:02:30)

8.  見知らぬ乗客 巻き込まれ型サスペンスはあまり好きではなくて、他のヒッチコック作品でも物語より演出を楽しむようにしているんだけど、本作はとてもおもしろい。何も悪いことをしてないのに狂人に気に入られ、勝手に行動を起こされる恐怖。不条理だね。フィルム・ノワールのファム・ファタール的でもある。[DVD(字幕)] 8点(2016-12-11 02:20:45)

9.  幕末太陽傳 フランキー堺の魅力が詰まった傑作。駄作も多い川島雄三の最高傑作にして日本映画史に残るコメディ映画だ。なによりも脚本が優れている。群像劇のお手本にするべき。いくつかの落語から話を持ってきたからか、演出もどこか落語っぽい。名人の演じる落語を聞いている時の脳内映像を映画化したらきっとこんな感じなんだろう。初期の日本映画は落語からの影響が強かったが、もう落語から教わることはないと言わんばかりのクオリティの高さ。幻のラストシーンが実現していたら伝説の一本になったに違いない。[DVD(字幕)] 8点(2016-02-25 14:32:39)(良:1票)

10.  勝手にしやがれ 初見時はあまりの退屈さに、パトリシアの家での延々と続く会話シーンで鑑賞を断念したのですが、あれから3年がたった今、改めて観てみると意外と楽しめました。退屈で仕方がなかった二人の会話がなぜかとても楽しく感じたのです。二人の会話はまるで噛み合わず、好みも異なる。そんな二人がお互いを試し合い、騙し合う姿が素敵でした。ぶつ切り編集とテンポの良さ、観客への独白など、ゴダールの魅力が詰まった作品だと思います。ゴダールの映画は娯楽映画ではないから、楽しめない人には全く楽しめません。ヌーヴェルヴァーグは自主制作映画のようなもの。大学生の自主制作映画はエゴのかたまりで、とてもじゃないけど娯楽作とは言えないものが多いでしょ?私だってゴダールは苦手だけど、本作は良い!と思っただけのこと。[DVD(字幕)] 8点(2014-11-19 11:11:37)

11.  サンセット大通り 《ネタバレ》 中盤までは、中年スターに嫌悪感しか抱きませんでした。物語の面白さと雰囲気のおどろおどろしさに引きずられる形で見続けているうちに、中年スターがかわいそうに感じ始めたのです。技術進歩のせいで仕事を奪われ、もがくうちに老いてしまった大スター。独特のしゃべり方はトーキースターたちへのコンプレックスだと感じました。ひょっとしたら、プライドの高い中年女性は皆あのようなしゃべり方だったのかもしれませんが……。こういう感情の変化が映画の醍醐味です。ラストシーンの狂気の中の切なさったら…。これが映画だ! 脇役たちも魅力的で、マックスの独特の佇まいが素晴らしかったですね。マックスが画面にいるだけで何かが起こりそうな予感がありました。ウィリアム・ホールデンも渋い演技で映画をリードし続けていました。そしてバスター・キートン!相変わらずの無表情でトランプに興じる姿を「蝋人形のようだ」とギリスにナレーションでなじられる姿に哀愁がありました。キートンは撮影現場で「蝋人形か、言い得て妙だな」とつぶやいたそうです。諸行無常を感じますね。とても面白かったです。さすがビリー・ワイルダーでした。[DVD(字幕)] 8点(2014-06-30 21:35:12)《改行有》

12.  雨に唄えば 《ネタバレ》 「ウディ・アレンが元気を出したい時に見る映画」という前情報アリで観ました。こりゃウディも元気でますよ。ミュージカルに親しみのない日本人にとっても、「雨に唄えば」のミュージカルシーンは楽しい気分にさせられます。有名なジーン・ケリーの雨に唄えばももちろんですが、ドナルド・オコナーの「メイク・エム・ラフ」にジーンとさせられてしまいました。長年のパートナーだったジーン・ケリーがスタントマンから大スターへ成長する中、自分は富も名誉もないピアノ弾き。評価されない、おどけたミュージカルしか演じられない彼の狂気を感じさせる演技に圧倒されてしまいました。脚が片足に絡まってドタバタするシーンなんて、ホラーですよ。最高です。映画のベストシーンに決定です。 終盤の妄想ミュージカルが長すぎたこと、物語は平凡なこと。この2点がマイナスでした。[DVD(字幕)] 8点(2014-06-03 23:39:22)《改行有》

13.  ローマの休日 《ネタバレ》 ラブロマンス・サスペンス・冒険物語。この3つを存分に味わえますね。次期イギリス女王という身分が故に自由性を奪われ、民衆のように楽しく生活することを夢見るワガママな女の子の冒険物語として十分に楽しめます。今ならディズニーにありそうなお話ですね。さらにグレゴリー・ペックとのラブロマンス。こいつが悪い男でウブな女の子を金儲けに利用しようとデートするわけですが、これぞ吊り橋理論の典型と言わんばかりの大ピンチを逃れて完全に恋に落ちる。なんてきれいなお話なんでしょうか。クライマックスの切なさったらありません。ヘップバーンは世界中に顔がしれている有名人ですから、どこで身分がバレてしまってもおかしくない。街を歩くシーンを見ているだけでもハラハラします。いいですね。一般人が支配する「街」を全く知らない女の子が歩いているからこそのハラハラ感ですよ。生まれたてのポニーを見ているような心境になります。公務中とデート中のギャップが…とか言っていると長くなるのでここまでにします。名作ですよ。[DVD(吹替)] 8点(2014-05-23 01:39:43)

14.  東京物語 《ネタバレ》 壮絶な映画でした。わざわざ田舎から出てきたのに迷惑がられる両親には共感せざるを得ません。家族ではなくても、友人関係や社会との関わりで二人と同じ気持を味わうことはあると思います。その二人に親切に振る舞い続ける唯一の存在である紀子さんには、強い思い入れがどうしても出来てしまいます。その中でのクライマックスには激しく心を揺さぶられました。隠してきた本心を告白する紀子と、それを受け入れた上で彼女の未来を心配し激励する父・周平。やられました。僕のような人生経験の少ない若輩者でもこうなのですから、今後人生経験を積んでいく中で、この映画を見るたびに心に響くところが変わっていくのではないかと思います。これぞ映画。[DVD(邦画)] 8点(2013-09-05 01:26:39)(良:1票)

15.  十二人の怒れる男(1957) 《ネタバレ》 ほんとうに面白いです。最初は早く帰りたいがために有罪でいいじゃないと思っていた陪審員たちが徐々に正義感に燃えてくるあたり、たまりません。密室劇でここまで面白いドラマを作ることができるなんて、恐ろしいです。[DVD(字幕)] 8点(2013-08-20 20:22:47)

16.  ダイヤルMを廻せ! 面白かったけど、謎解きに無理がありませんか?[DVD(字幕)] 7点(2016-11-05 03:13:11)

17.  イヴの総て 《ネタバレ》 愉快痛快。イヴが正体を表すまでは『サンセット大通り』みたいな話かな、と思っていたけど違った。本作はイヴが野心をむき出しにして周囲の人々を不幸にし、ラストシーンでしっぺ返しを喰らう将来を示唆しているから彼女が主人公のように見えるけど、実はマーゴが主人公なのではないかと思う。 マーゴはスター女優ではあるが、もう四十路を迎え、若い役を演じることに若干の抵抗があった。そこに若くて美しくマーゴの一挙一動を模倣するイヴが現れ、その若さと将来性に嫉妬し、恋人や親友に八つ当たり。彼女もまた周囲の人々を不幸にする。しかし、ある出来事がきっかけで改心し、恋人と結ばれ、親友との絆がさらに深まる。彼女は明確に成長を見せているのだ。イヴとの対比が強烈だ。マーゴには親身になってくれる友達がたくさんいたけど、大女優に成長するであろうイヴにはそのような人がいるのか?彼女が貶められた時、浮上のきっかけになるような人は?ああ恐ろしや。[DVD(字幕)] 7点(2016-02-22 09:43:11)《改行有》

18.  突撃(1957) 《ネタバレ》 こんな士官の元で兵隊やらされて、無駄に殺されて、生き残ったら理不尽にも軍法会議にかけられて銃殺。やってらんねーよ!こういうリスクが戦争にはあるわけで、むしろ戦闘よりも恐ろしいのかもしれません。インパール作戦みたいな無残な戦闘に参加させられたら…日本軍は補給を重視していなかったようですから、処刑前にごちそうなんて食べられなかっただろうし、本当に怖い。…という感想を持ったわけですけど、キューブリックが本当に伝えたかったメッセージは少女の歌声に涙を流す兵士たちの姿を通して語られているのでしょうね。作中のようなむごたらしい出来事があって、士気が下がっている兵士たち。暴力的な欲望に駆られ、舞台上の少女に対し獣のような視線をぶつける。でも、少女が泣きながらドイツ語で歌を歌い出すと、言葉の意味はわからなくてもなぜか泣けてくる。「軍隊にいる奴はろくでなしばっかりだ!」という物語の最後にこのシーンがあることの意味は大きいと思います。つまり、兵士は全員兵士として生まれてきたわけじゃない。一般人だったんです。処刑される前に「もう二度と妻に会えない」とむせび泣いていた髭面の兵士も、部下を見殺しにして目撃者を抹殺しようとしたクズも、普通の人間なんです。だから、クズは自らが処刑に立ち会うことをためらった。この映画は決して反戦映画ではありません。[レーザーディスク(字幕)] 7点(2015-04-21 20:17:37)(良:1票)

19.  抵抗(レジスタンス) 死刑囚の手記より 《ネタバレ》 話も面白くて好きなんだけど、音の演出が大好きです。なんたる緊張感!遠くから聞こえてくる雑音、独房内で木を削る音など、自分が画面内にいるかのようなリアリティがあり、のめり込んでしまいました。独房内で苦闘する姿をしっかりと見せる反面、逃走中は省略を上手く使っている。好きです。[DVD(字幕)] 7点(2015-02-18 07:28:10)

20.  あこがれ (1958) ナレーションが無くて子どもたちに台詞があれば、もっと面白い映画になるのではないかと思います。ナレーションのせいで客観視を強制されてしまうのが勿体無いですね。絶対にかなわない恋に対する無垢な憎悪がひしひしと伝わってくるストーリーなのになぁ。自転車をこぐ女性の美しさ、それに憧れる子どもたちの無垢な行動、恋人とのデートとイタズラする子どもたちの対比、黒服を着て無表情で歩く女性と無邪気に遊ぶ子どもたちの対比。これらは見事でした。素晴らしい短編映画です。[DVD(字幕)] 7点(2014-11-28 01:33:14)

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