みんなのシネマレビュー |
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221. 日本のいちばん長い日(1967) 《ネタバレ》 三船敏郎の阿南陸将の割腹シーン、白黒なのに怖いくらいの迫力がありましたね。戦争終結までの日本の上層部の動きがよくわかります。笠智衆の貫太郎はとっても雰囲気が出ていました。若い黒沢年男が暴走気味な青年将校を見事に演じていて、ラストのサイドカーのシーンは印象深いです。何も、あそこまできて死ななくてもいいものをと思ってしまいますが、当時はああいう考え方の人がたくさんいたのでしょうね。時代の隔世を感じます。 8点(2003-11-18 19:01:40) 222. ビルマの竪琴(1956) 大人の童話ですよね。僧形の水島が彷徨する足元には白骨が累々と続く。死んだ方も悲劇だけれど、生き残って彼らを供養すると決心した彼の胸中や如何に。オープニングの船の上、三國連太郎がとても若いですが、ああいう大らかな部隊が帝国陸軍にもいたのでしょうか?歌が人の心を和ませるというのはあるのでしょう。軍歌などではなく、「埴生の宿」というのがいいよね。心にジーンと響く反戦映画だと思います。8点(2003-11-18 18:56:38) 223. 裏窓(1954) 昔、テレビで淀川のおじさんの解説で観たのが最初だったと思うのです。車椅子で動けないとか、密室だとか、ああいうシチュエーションはいかにもヒッチコックらしい感じで好きですね。「好奇心は猫をも殺す」の典型なんでしょうね(微笑)。8点(2003-11-18 16:35:46) 224. 陰謀のセオリー なにか被害妄想的なメル・ギブソンがおかしかったですね。ドアに鍵いっぱいかけたりして。ストーリーはだんだんとハラハラドキドキが増してきて、けっこう楽しめましたね。この映画では、ジュリア・ロバーツも魅力的だったなあ。「ペリカン文書」といい、こういう役が似合うね。8点(2003-11-18 16:24:38) 225. インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 この映画で、魔宮から脱出した後インド人に追いかけられてチャンバラするかと思いきや”銃でバン!”っていうシーン、「ハムナプトラ」でパロってましたね。心臓をえぐり出すという悪僧が、なかなか楽しかったです。まさにジェットコースタームービーということで、ハラハラドキドキを楽しめますが、シリーズに必ず共通して出てくる蛇や虫やネズミはちょっと勘弁して欲しいなあ。8点(2003-11-18 16:15:32) 226. ある日どこかで ジェーン・シーモアという女優さん、かなり好みです。ボンドガールというイメージとはまったく別のクラシカルな雰囲気の美人(時代設定のため?(笑))ですし、今は車椅子生活のクリストファー・”スーパーマン”・リーブもなかなか格好いいです。こういう恋愛映画もいいですね。懐中時計の演出もなかなか好きです。8点(2003-11-18 15:20:18) 227. アルゴ探険隊の大冒険 ロールプレイングゲームのようなストーリー展開と、ハリーハウゼンの特撮の楽しさが面白い作品ですね。いわゆる三部作の中ではいちばん好きかな。骸骨とチャンバラするというモチーフはその後も様々な映画で真似され続けていますよね。8点(2003-11-18 15:11:58) 228. アマデウス 《ネタバレ》 この映画を視るまでサリエリという音楽家の存在を知りませんでした(汗)。学校の教科書に出てくるようなモーツァルトではなく、お調子者の甘えんぼという人物像は新鮮でしたし、彼とまったく同時代に生きたために埋もれてしまった芸術家の悲劇もよくわかります。セットや衣装が素晴らしく、また、ラストへ向けてミステリーの要素も堪能でき、なかなか楽しめると思います。で、本当にサリエリがモーツァルトを殺したの?8点(2003-11-18 14:57:21) 229. ジャッカルの日 《ネタバレ》 フォーサイスの原作のイメージとエドワード・フォックスのイメージは、私の中ではかなり好い線いってます。実際のニュース映像と合成して、例の暗殺未遂シーンを作ったのは有名な話ですよね。パリ警視庁の警部と”ジャッカル”との虚々実々の駆け引き見事に描いています。結論はわかっているのだけれど、それでも照準の中にドゴールが映るシーンはドキドキしますね。8点(2003-11-18 01:31:21) 230. 男たちの挽歌 やっぱりチョウ・ユンファがいいなあ。義理と男の友情、自分の命を懸けるという美学に惚れてしまいます。ただ、二丁拳銃撃ちまくりのシーンは、まさしく”映画的”だけれどね。8点(2003-11-18 01:22:06) 231. 風の谷のナウシカ 納谷悟郎の副官が大好きです。自然保護とか人間の思い上がりとか、神の領域への挑戦(および冒涜)とか、テーマはいろいろ重いですが、見応えのある作品に仕上がっていますね。それにしても(←口癖(笑))木梨夫人の歌は下手だったね(笑)。8点(2003-11-18 01:10:26) 232. 仮面の男(1998/ランドール・ウォレス監督) ディカプリオ以外の脇を固める役者が皆好いですね。ジェラール・”デカ鼻”・ドパルデューの役がいちばん好きですが、ガブリエル・バーンも格好いいですね。ストーリーは結論見え見えなんですが、それでも充分ハラハラドキドキ楽しめます。8点(2003-11-18 01:07:01) 233. 三十四丁目の奇蹟(1947) 私はクリスチャンではないのでクリスマスを祝ったりはしませんが(笑)、サンタの実在論争には興味があり、毎年NORADのサンタ追跡プログラムを観て楽しんでいます(笑)。で、本作は彼が実在するという前提で話を進めていて、それを否定する側もやがて・・・ということですね。観ていてとっても楽しい気分になる作品です。未見の方はぜひ。8点(2003-11-18 01:04:28) 234. ミッドナイトクロス 盗聴って怖い結果に結びつくんですね。サスペンスとしても非常に楽しめる作品です。8点(2003-11-18 00:42:43) 235. ミート・ザ・ペアレンツ 猫を可愛がるデニーロの演技、笑えます。あんな父親の娘と結婚するなんて、想像しただけでイヤですねえ(笑)。エンドクレジット前のベン・スティラーのひとり芝居に爆笑です。8点(2003-11-18 00:36:11) 236. オーロラの彼方へ 面白かったですよ。最初は主人公の遭遇するSFファンタジーなのかと思わせつつ、実はリアルなミステリーになっていくというのが、アッと思いました。最近この手の父親と息子の話を観ると、どうしても甘くなってしまいます。8点(2003-11-18 00:18:05) 237. ファンダンゴ まさしく青春映画! 馬鹿ばかりやっている珍道中と、その先に待っているほろ苦い寂しさ。ベトナム戦争という時代を背景にした佳作ですね。「閉塞感に満ちあふれる将来を、馬鹿やって笑い飛ばすしかないじゃねえか!」という雰囲気と、たった一本のシャンペンを探すために延々と旅をするという、一見意味のない行動といい、まさしく青春時代にしかできないことですね。日常生活にしばられ、馬鹿をしにくくなってきた今、あらためて夢を見る映画だと思います。好きなシーンはふたつ。ひとつは仲間にダイビングをさせるシーン。それからもうひとつは、やはり断崖の上で乾杯するシーンでしょうか。サングラスのケビン・コスナーが格好いいですね。私も真似しました(笑)。8点(2003-11-18 00:02:08) 238. プレデター 地上に降りたエイリアン(in ジャン・クロード・ヴァンダム(笑))が、その意図・目的をまったく明らかにしないまま、どんどん人間を殺していく不気味さ、どこにいるのかわからず、いつ襲われるかわからない恐怖、屈強の男達でさえ簡単にやられてしまう凶暴さ。敵が見えないと言うアイデアとジャングルでの戦いというのは非常に面白いですよね。最初は近代兵器を持って戦っていたシュワちゃんが、最後は弓矢と身体ひとつで相手を殴り倒すという原始的な決着。けっきょく力と力の戦いになるというのはお約束かな(微笑)。最後までプレデターの目的がハッキリしないまま終わったのも不気味さを助長しますね。あの高笑いが耳に残ります。8点(2003-11-17 23:56:43) 239. アナライズ・ミー 普通の社会人が、突然”あっちの筋”の人に気に入られて巻き起こすシチュエーションコメディですよね。「愛しのローズマリー」でパルトロウのお父さん役だったジョー・ヴィッテレリがデニーロの部下でいい味を出していますね。カウンセリングをしているはずのビリー・クリスタルが、逆にデニーロに諭されちゃうシーンが笑えます。ああいう、反対の世界の人から見た社会風刺というのも面白いですね。 こういうの大好きです。8点(2003-11-17 23:28:56) 240. 天空の城ラピュタ 「ガリヴァー物語」にも登場する空飛ぶ島ラピュタは、数ある宮崎アニメの中でいちばん好きな作品です。自然との共存や環境破壊などテーマは今こそ通用すると思いませんか? いろいろなところで書いているのですが、城の中で植物に水をやり、シータを守るロボットがいいですね。とても人間くさく感じます。SFの佳作「サイレントランニング」に出てくる”ヒューイ、ルーイ、デューイ”と共通するモノを感じます(当然ラピュタの方が後ですが)。8点(2003-11-17 19:19:59)
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