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プロフィール
コメント数 731
性別
自己紹介 奥さんと長男との3人家族。ただの映画好きオヤジです。

好きな映画はジョン・フォードのすべての映画です。

どうぞよろしくお願いします。


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人生いろいろ、映画もいろいろ。みんなちがって、みんないい。


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261.  続・個人教授 タイトルには”続”とありますが、ナタリー・ドロン主演の『個人教授』とも『新・個人教授』ともまったく関係ありません。フレンチ・ミステリー界の鬼才セバスチャン・ジャプリゾが、まだ10代で本名のジャン・バティスト・ロッシの名前で発表した自伝的小説『不幸な出発』を、やはりロッシ名義で映画化したもの。年上の修道尼と15歳の少年の悲恋を、第二次大戦下の生活風景を交えつつ、なかなか情感豊かに描いていきます。原作がフランスのお家芸である心理的あやを綿密に追ったもの(多分…邦訳はあるみたいなんだけど、未読。仏文の友人からのまた聞きです)であるのに対し、映画は主人公たちのかなわぬ恋というより、ひとつの過去を振り返り、懐かしむといったノスタルジックな気配が濃厚。ヘタすりゃ老人の青春(性春?)回顧ものという鼻持ちならないシロモノになりかねないところを、ロッシ(ジャプリゾ)にとっては未だこの恋が、心に痛みを伴って生き続けていることが伝わってくることで、現在進行形の「映画」として成立している。エロくはありませんが、10代で見ると「ああ、オレもあんな年上の女性とおつきあいしたい…」と主人公の少年に嫉妬し、オジサンたちは「修道女ものとしては、これくらいのおとなしさが逆にソソるぜ」なんて楽しみ方も、まあ、出来なくもありません。冗談はともかく、悪くない映画ですよ。7点(2003-11-05 11:36:13)

262.  まあだだよ 完全主義者と言われながら、実は観客という「他者」と、「自己」の芸術表現のいずれをも満足させたいという葛藤こそが、黒澤明作品に複雑な陰影を与えていた…と、ぼくは思う。そんな彼が、たぶん最も純粋に「自分」だけのために撮っ作品が、この『まあだだよ』じゃないでしょうか。本来なら、会話のニュアンスや視線、小道具などで表象する登場人物たちの関係や心理のあやが、ここでは徹底的に欠落している。誰もがバカ笑いし、泣く時にはワンワン泣き、すべては「笑う」「泣く」「怒る」…という《記号》に還元されている。でも、それこそが黒澤監督が到達した境地というか、「人間観」だったのではないか。つまり、愛だの何だのといっても、人の世なんてものはすべてこういった「型」でしかないのだという、無常観こそがこの映画の主題だったのでは…。それは、一見まるで正反対の地点から出発して、小津安二郎(!)と同じ「場所」に到達してしまったということに他ならない。この、いずれ劣らぬ稀有な映画作家同士の、正反対のベクトルからの思いがけない結びつきこそ、「映画」というものの不可思議さであり、深淵さでしょう。ともあれ本作は、ぼくにとってまたとない“スリリング”なクロサワ作品でした。10点(2003-11-04 18:32:39)(良:2票)

263.  マッド・ラブ う~ん、これはツライ…。重度の神経症というか、精神障害スレスレの状態にある人を《境界パーソナリティ》と表現するんだけど、そういう、特に女性って、最初のうちは不思議な魅力の持ち主という風に見えることが多い。で、彼女に惹かれ、かかわった周囲の者を巻き込んで精神的にくたくたにさせ、最悪の場合、破滅させることもある。そんな、いささかうさん臭い精神医学本の記述を思い起こさせる展開。でも、そういった症例だけがナマで描かれるばかりじゃ、ドラマとしてちっともふくらんでいかないじゃないか。しかも、この中途半端な結末じゃなおさら…。主演のふたりは健闘しているものの、映画そのものを救いきれず。ほんと、お疲れさまだねえ。3点(2003-11-04 17:56:48)

264.  キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2 いいっすよね! ジョン・ミリアスの1作目が、力みすぎの重々しさがいささか鬱陶しさを感じさせたのに対し、こちらは、R・E・ハワードの原作にも通じる良い意味での冒険ファンタジー色が満載。この”軽さ”をこそ、小生は評価したいです。主人公コナンとユニークな彼の見方の面々が旅を続けるあたりの、ワクワクする楽しさ! 女優の趣味でも本作はピカイチです。8点(2003-11-04 12:53:37)

265.  きんぽうげ 最初にお断りしておきますが、本作は、欧米じゃあ公開当時酷評の嵐で、その後もビデオ化すらされていない(おそらく…)完全に忘れ去られ「呪われた」作品です。確かにこれは、観客を選ぶというか、誰にも受け入れられる類の映画じゃない。愛しあいながらも素直に相手と向き合えないいとこ同士が、かれらの身近な人々を、結果的に不幸へと陥れてしまう。そういった男女4人の破滅的なラブストーリーは、あまりに自己中心的な主人公たちの姿ゆえ怒りを覚える向きがあるかも。…ただ、この映画はそういった誰をも否定しない。ただ彼らと一緒に笑い、泣き、苦悩し、祈るといった、ひとりひとりへの純粋無垢な慈愛の眼差しに満ち満ちている。時にはそのあまりのナイーブさ(この語の持つ肯定的な意味も否定的な意味も含めた上で)に、見ているこちらが照れてしまうほどの…。そんな”天使的眼差し(!)”が、この映画を、少なくともぼくのような者にとっては、稀有な、忘れ難いものにするんです。いとこのひとりを演じるジェーン・アシャーは、もう1本『早春』というこちらも強烈なインパクトのある青春映画の傑作があって、うぶな少年を狂わせる美しいファム・ファタルを演じています。どこかの映画会社で、彼女主演のこの2本をリバイバルしてくれないものでしょうか…。10点(2003-11-04 12:45:22)(良:1票)

266.  菊次郎の夏 前作『HANA-BI』で1等賞をとった後、そのテレかくしみたいにこんな愛すべき小品を撮る北野武。つくづく、憎めないヒトだなあ。母親に捨てられた少年が、世間からドロップアウトしたアウトサイダーな男たちとの「夏休み」を過ごすことで、癒される。同時に、ダメ男の極道者”菊次郎”もまた確実に癒されている…。この、自分の優しさをテレ隠しのギャグと粗暴な振る舞いでしか表現しようとしないキタノ・タケシという男が、ほとんどはじめて「素顔」を見せた本作。その繊細さとナイーブさ、天衣無縫のようで実は知的に構成された映像ともども、キタノ映画の本質(エッセンス)を知る上でも重要な作品と言えましょう。特に、井出らっきょう(絶品!)らと一緒に繰り広げられる後半の(これも北野武作品のトレードマークである)「遊び」のシーンは、出演者と一緒に笑いころげながら、このまま永遠に続いてほしいと思わずにいられない幸福感に満ちている。この天才の他の傑作群に劣らない、本当に素晴らしい映画であります。8点(2003-11-04 11:52:11)(良:3票)

267.  タイムコップ いわゆる”タイムスリップもの”としちゃあ、上出来の作品じゃないでしょうか。特に、南北戦争や1930年代のウォール街といった過去のシーンの描写が作り込まれていて、ピーター・ハイアムス監督の近作じゃベストの仕事ぶり。妻の死をめぐる主人公の苦悩や悲しみも、人間的なアクセントになっていたし。何よりヴァン・ダムって、どんなにマンガ的なシチュエーションでも不思議と説得力をもたせてしまう。この点は、きちんと評価してあげたいと思う。…まあ、声を大にしてまで広言はしませんが。7点(2003-11-01 18:59:35)(良:1票)

268.  台風クラブ 台風の接近とともに、少年少女たちが、内なる「自然」を解放していく。そんな彼らの”狂態”を執拗なまでのワンシーンワンカットの長回しで追う画面からは、息苦しいまでに濃密な閉塞した時間と、学校や親や社会をも突き抜けたアナーキーな自由がまっすぐに放射してくるようだ。そして、クライマックスとなるのは、ひとり「自然」を解放することなく、それゆえ苛立ち、苦悩していた少年の自殺。彼は、自分だけが「大人」に成り下がっていたことを罰するために、自ら死を選んだんじゃないか。だから、その姿は、あんなにブザマだったのか…。と、とりとめもなく書き連ねてしまいましたが、ひとつ断言したいのは、間違いなくこの作品こそ1980年代最高の日本映画だってことです。10点(2003-11-01 18:47:30)

269.  ダイ・ハード2 個人的には、このシリーズの最高作。『1』の周到な設定づくりとち密かつ畳み掛ける演出は認めるけれど、あまりに段取りばかりが鼻について、今イチ乗れなかったもんで。『3』は、まああんなもんだったし。対してこの『2』には、まず「スペクタクルありき」というアツイ意志がびんびんに伝わってくる。細かい辻褄あわせのカットつなぎなんぞどーでもいい、オレが「スゴイ!」と思えるシーンこそをつなげていきたいんだ、という監督レニー・ハーリンの姿勢こそ、真に「映画=見せ物(スペクタクル)」的じゃないか。作品の出来不出来が激しいハーリンだけど、愛してるぜっ! 8点(2003-11-01 17:57:50)《改行有》

270.  ダイナソー 確かにディズニー、それもピクサー社じゃなくディズニーのスタッフが作った3Dアニメということで、幼い子供達への配慮が鬱陶しいという部分はあるんだけど、それ以上に、『旧約聖書』的なさまよえるユダヤの民と”約束の地”物語を巧みに取り込んだ内容が、小生的にはOKでした。苦難の旅の末、ようやく「楽園」を見つけ出した恐竜たち。しかし、現代の我々は、そんな彼らが結局は滅んだことを知っているワケでしょ? …これは一見オコチャマ向けのようでいて、かなり深い「宗教的テーマ」を孕んだ作品じゃないかと、小生は思ってます。いや、マジで。7点(2003-11-01 17:41:39)

271.  タイトロープ それにしても、イーストウッドはどうしてこんな、精神的にダークかつアブノーマルな部分を持った「ヒーロー」像を、好んで演じたんだろう…。それは、ニューオリンズの淀んだ空気の中で変質的な殺人鬼に自己の内面を映し見てしまうこの主人公が、自分と重なるところがあったからだろうか。『白い肌の異常な夜』(何という放題!)や『恐怖のメロディ』、『ダーティハリー4』というイーストウッドの「陰湿路線」に連なる本作では、実の娘を出演させて、犯人にレイプ(!)させるという鬼畜ぶり。しかし、そこまでして自らの内なるダークサイドと向き合おうとするイーストウッドの作家的真摯さにぼくは深く感動させられました。9点(2003-11-01 17:19:58)(良:1票)

272.  大地震(1974) う~ん、懐かしさが先に立って正当な評価が出来ない映画なんだけど…。公開当時、まだハナたれ小僧だったものの、「センサラウンド方式」というものを体感したく勇んでロードショウ館へ。が、あの時は、「なんだ、近所にある電車の高架下の映画館と変わらねえじゃんか」と、いたく失望。列車が通過するたびに劇場全体が地響きをたてるモノスゴイ映画館がありまして、それとまったく一緒だったんすよね。「地震てさあ、グラグラ・ユサユサくるもんだろ? こんなの、ただ空気をビリビリさせてるだけじゃん」って。肝心の作品も、今思い返しても相当チンプなメロドラマだったもんだからなおさら失望。妻と愛人との間で苦悩するなんて役、チャールトン・ヘストンにゃあ断固似合わない! さすがにロスの街が崩壊するシーンは、頑張っていたとは思うのですが…5点(2003-11-01 16:58:21)

273.  大アマゾンの半魚人 半魚人のメーキャップは、今見ても実に見事。適度にグロテスクで、ヌメヌメとした鱗の感触や、どこか異形の者の哀しみすらもが漂ってくる。こいつが水中を素早く泳ぐシーンは、戦慄とかっちょよさで思わず鳥肌モノです。でもって、水着姿のジュリー・アダムス(美人!)をこっそり盗み見して欲情(?)し、彼女をかっさらうという展開は、いつもながらの「美女と野獣」パターンだけど、このあたりも同じオスとしては感情移入というか、シンパシーを禁じ得ない。ド派手なCG映像フルコースもいいけど、モノクロ画面の昔ながらの”お茶漬けの味”も悪くないもんです。8点(2003-11-01 14:53:16)

274.  ダーティハリー5 このシリーズにミステリー趣味はいささかお門違いという気もするものの、イーストウッドは、永年の”バディ(友だち)”だったスタントマンのバディ・ヴァン・ホーンを一本立ちさせようと、あえて『5』を製作したんだろうなあ。そんな男気に、つい見る目も甘くなる(ホーンはその後しばらくして、再びセカンド・ユニットやアクション部分の監督という本来の「定位置」にもどるんだけど)。リーアム・ニーソンやジム・キャリーのブレイク前のお顔も拝見できるし、全体的には何かと見どころの多い映画だと言えるんじゃないでしょうか。7点(2003-11-01 13:54:01)

275.  ダーティハリー4 どなたかもおっしゃってましたが、確かに本作はソンドラ・ロックこそがメイン・キャラクターですねえ。例えていうなら、『コナン』シリーズがあって、その番外編的な『レッド・ソニア』にシュワちゃんが出て、主演のブリジット・ニールセンを助けるみたいな…とは、例えがマイナーすぎましたか(汗)。ただ、他の映画にも垣間見られたイーストウッドの女性観…ミソジニー(女性嫌い)でありながら屈折した愛情を抱き続ける、複雑な内面をここまで反映させた作品もない(特に、ラストシーンね)。そういった意味で、エンターテインメントとしてはいびつな出来映えだけど、個人的にはかなり気になり続けてきた映画です。7点(2003-11-01 13:06:35)

276.  ダーティハリー3 パンチ不足は否めないけど、タイン・デイリーが好演するバイタリティーあふれる女刑事のキャラでばん回。ちっちゃい彼女が長身のハリーといっしょにチョコマカするあたり、実に微笑ましいです。しかも、シニカルなハリーのユーモアに負けない彼女のしゃれた台詞の数々。最後には殉職しちゃうんだけど、この『3』は、シリーズ中でも最も愛すべき出来映えじゃないかな。ジェームズ・ファーゴの演出も、ふたりの”人間味”を重視した丁寧なタッチが好感度大。これでもう少しアクションの見せ場に迫力と工夫があったら、もっと良かったのに。7点(2003-11-01 12:48:03)

277.  ダーティハリー2 あきらかに主人公のハリー・キャラハンよりも、法の網をかいくぐる悪党をブチ殺して回る”必殺仕置き人”の白バイ警官グループの方にこそ肩入れしているあたり、さすが「武闘派右翼(?)」ジョン・ミリアスの脚本。もう1人、マイケル・チミノも脚本としてクレジットされているけど、たぶん、いつもながらに皮肉なユーモアたっぷりなハリーの台詞とかのリライト程度だったんじゃないかな。それくらい、この作品にはミリアス臭がプンプンする。もっとも、『1』ではあくまで法や警察という枠からハミ出してまで悪を倒す一匹狼ぶりゆえに「ダーティ」だったハリーが、今回は、はからずも”体制側”に立ってしまうあたりのパラドックスが、ちょっと不満かな。ドン・シーゲルの圧倒的な迫力あるタッチには比べるべくもないけど、TVの演出家だったテッド・ポスト監督も健闘。もちろん、現場じゃイーストウッドが仕切っていたんだろうけどね。7点(2003-10-31 16:24:36)(良:1票)

278.  シービスケット ひと足お先に試写会で見ました。1930年代の実話をもとにした1頭の競走馬をめぐる3人の男たちのドラマなんですが、人も、馬も、一度はボロボロになりながら、そこから栄光をつかみとるという、まさに「事実は小説より奇なり」といった波乱万丈のストーリーです。とにかく、実に丁寧に作られ、各キャラクターにも温かいまなざしが注がれた、言葉の真の意味で「珠玉作」と呼びたい作品。騎手に扮したトビー・マクガィアも、孤独な自動車王のジェフ・ブリッジスも、時代に取り残されたカウボーイで調教師のクリス・クーパーも、みんな素晴らしい名演だし。ただ、彼らを結び付ける馬のシービスケットの存在が、今ひとつドラマにからんでこないというか、「ただの強い競走馬」といった程度のイメージしか伝わってこないあたりが、”1頭の伝説の名馬をめぐる男たちの感動のストーリー”としては弱いって言うか…。しかし、何回か描かれるレースシーンは、もう圧倒されるばかりです。キャロル・バラードの名作『少年の黒い馬』をかなり意識したキャメラワークだけど、本物のレースの興奮が伝わってくる。これだけでも、本作は入場料のモトは取れると断言しておきましょう。競馬をただのギャンブルとしか思っていない方々への「プロパガンダ(啓蒙)映画」としちゃあ、申し分なし! 以上、ご報告まで。7点(2003-10-31 13:05:36)

279.  怪物の花嫁 ティム・バートンの『エド・ウッド』に合わせて、まとめて公開されたエド・ウッド御本人の映画を何本かみるにつけ、意外にも画面にある種の雰囲気というか、独特のアトモスフィアを漂わせる才に長けている…という感想を持った者として、彼を「史上サイテーの映画監督」というレッテルのもとに嘲笑い、葬り去る風潮には断固異義をとなえたいっす。そりゃあ、セットや支離滅裂なストーリーテリングはお粗末かもしれないけど、ひとつひとつの画面には、陰影に富んだ「端正さ」がある。特にこの映画は、1940年代の恐怖映画のムードをかなり良く出した、なかなかの代物じゃないでしょうか。モンダイ(?)の大ダコのシーンも…まあ、バートンの映画で茶化されるほどには失笑ものではない…こともないか(笑)。とまれ、偏見抜きでぜひ一度ご覧あれ。7点(2003-10-29 13:01:57)(良:2票)

280.  快盗ルビイ 確かこれ、『麻雀放浪記』に続く和田誠の監督2作目ですよね。劇場公開時には、やはり和田誠が監督した短編アニメがついていて、そちらの方が小生の周囲では好評だったという記憶も蘇ってきました。でも、個人的には和田誠の良い意味での「オレがいちばん好きなタイプの映画を撮るんだ!」という心意気がほど良く伝わってくる、好感度大の作品だったと思っています。何より、キョンキョンがウルトラ・キュート! 真田広之がめちゃくちゃイイ味! …この主演ふたりに絡む傍役の顔ぶれも豪華&適材適所で、キャスティングに関しては完璧なセンスを発揮している。これでもうちょっと予算をかけて撮れたなら、きっと、もっとしゃれて日本映画離れしたソフィスティケイテッド・コメディが誕生していたのになあ…惜しい。6点(2003-10-29 12:46:41)(良:1票)

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