みんなのシネマレビュー |
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281. (500)日のサマー 《ネタバレ》 男が惹き込まれ共感してしまうリアルな恋愛映画でしたね(ありそうで中々無いんですよね・・・)。ミュージック・ビデオ製作を多く手がけた監督の作品だけあって音楽のセレクト・使い方も巧みでしたね。まあ、悶々とした男心に満ち溢れた世界を、時系列をシャッフルしたり期待と現実を同時進行させるなどの見せ方の工夫をこらしてちょっと洒落た雰囲気に変えているのも見事でした(21世紀の「アニー・ホール」という印象も受けました)。 最後の結論もオチもバシっと決まっていて、本当に面白い作品でした。[DVD(字幕)] 8点(2010-08-16 16:56:47)(良:1票) 《改行有》 282. チ・ン・ピ・ラ(1984) 《ネタバレ》 柴田恭兵とジョニーの軽快なコンビネーションに惹き込まれましたね。いつまでもガキのままじゃいられない世代のもどかしさが巧く表現されていたと思います。しかしまあ、80年代の渋谷の風景が本当に懐かしかった・・・・。 ラストについては、その手前で終わったほうが映画としては良かったのかもしれませんが、やっぱりあれで良いんです![DVD(邦画)] 8点(2010-08-12 00:20:50)(良:1票) 《改行有》 283. ボルベール/帰郷 《ネタバレ》 下手な監督が撮っていたら陳腐なB級サスペンスになってしまいそうな題材を、ここまで芸術的に美しく、そして抜群に面白い特級の作品に仕立て上げてしまうアルモドバルの才能に感服してしまいました。 まあ女性の逞しさ、したたかさの前には、男は到底かなわないな・・・・と感じさせる作品でしたね。 [地上波(字幕)] 8点(2010-08-09 23:38:20)《改行有》 284. ペルシャ猫を誰も知らない 《ネタバレ》 バフマン・ゴバディ監督の腹のくくり具合が半端なく伝わってくる、まさに「これぞロック!」といいたくなるような作品でした。テヘランのアンダーグラウンドの音楽シーンの実情をまるでドキュメンタリーのように撮っており「ここまで映してこの人たちの身の安全は大丈夫なのか?」と心配になりましたね(特に過激な歌詞やパフォーマンスはないんですけどね)。 牛小屋でのヘヴィー・メタル演奏などユーモラスなシーンが結構あって面白かったです。それと、大都会テヘランの町の様子をまるでPVのように映しだしているのも興味深かったですね。 [映画館(字幕)] 8点(2010-08-08 07:59:12)《改行有》 285. ネバー・サレンダー 肉弾凶器 《ネタバレ》 なんともまあ、WWEらしくとにかく「娯楽面だけ」を追及し尽した馬鹿馬鹿しくも楽しい映画でした。とにかく悪役のおマヌケさが光ってましたねw 「それは大変だったな・・・発電機を探して来い!」 [地上波(吹替)] 8点(2010-08-04 23:04:58)《改行有》 286. 告白(2010) 《ネタバレ》 隙が殆ど見当たらない緻密に練り込まれたプロットと映像は本当に見事でした。ちょっと、クライマックスの爆発シーンが無駄に凄すぎたのと、エンドロールに流れる雲の映像が「エレファント」のパクりみたいでちょっと気になりましたけど。それでもエンターテインメントとしては文句なしの作品でした。2時間弱の上映時間が本当に短く感じました。 しかし、どうしても内容が今の日本社会が抱えている嫌な面をこれでもかとばかりにぶつけてくるので少し辟易してしまったのが正直なところです。なんと言うか、豊かで平和で自由で公平でなおかつモノや情報が溢れている(ように見える?)社会の中で人々が幼稚化してしまっている現実が露骨に描かれていて複雑な心境でした(まともな「大人」が全く出てきませんし)。 [映画館(邦画)] 8点(2010-08-01 23:05:46)《改行有》 287. キャピタリズム~マネーは踊る~ 《ネタバレ》 「アメリカは本当に大丈夫なのか?」 資本主義がおかしいというよりも、利潤獲得のためには手段を問わない金融機関と金融機関に金で取り込まれやりたい放題やらせてしまっているアメリカという国家がおかしいとしか思えません。 作品中に出てくる欲望の権化のような人間たちの醜さは本当に見るに耐えないものでした。まあ、マイケル・ムーアが巧くユーモアで中和してくれているので最後までしっかり観ましたけど。 [DVD(吹替)] 8点(2010-07-26 00:03:11)《改行有》 288. 深呼吸の必要 《ネタバレ》 男女が入り混じって共同生活を送る設定ではありますが恋愛模様が繰り広げられるわけでもなく、ただひたすら地味で単調なきび刈りの日々が描かれているだけなのに何でこんなに心に響くのでしょうか。沖縄のゆったりとした空気がそうさせるのか、いろいろなものを抱えながらも目標に向かって真摯に突き進んでいく若者たちの姿がそうさせるのか・・・・とにかく爽やかな感動を与えてくれる素晴らしい青春映画でした。 [地上波(邦画)] 8点(2010-07-15 00:33:02)(良:1票) 《改行有》 289. 踊る大捜査線 THE MOVIE 《ネタバレ》 上映当時は青島のファッションや立ち振る舞い、そして生き様を注目していましたが、10年以上経った今は宮仕えの理不尽さや悲哀の方に目が行ってしまいます。 [地上波(邦画)] 8点(2010-07-11 00:16:11)《改行有》 290. ジョニー・マッド・ドッグ 《ネタバレ》 いきなり脳天をガツンと叩かれたような感覚に陥ってしまう強烈な作品でした。貧しい少年達の純粋さと衝動、パワーを悪用し、用が済んだら無責任にもポイしてしまう汚い大人たちに本当に腹が立って仕方ありませんでした。 ドキュメントを見ているかのようなリアルな少年兵達の演技には本当に驚きです。 観ていて気分が悪くなる作品でしたが、世の中にはこのような醜い現実があるということを教えてくれる貴重な映像記録であると思います。 [映画館(字幕)] 8点(2010-06-26 09:34:16)《改行有》 291. 大丈夫であるように ─Cocco 終らない旅─ 《ネタバレ》 Coccoの独特な世界観に浸りながら、一国の首相のクビが簡単に飛んでしまう米軍基地移設の問題や六ヶ所村の原子力施設の問題等日本が抱える様々な問題について考えさせられる作品でした。 Coccoというアーティストの頭の良さ、洞察力の鋭さには改めて感心しましたね。「沖縄だけが被害者じゃない、自分たちだって何かをしてしまってる・・・」というような発言をステージでしていて非常に感銘を受けました。 しかし、彼女の声は一種の精神安定剤ですね。本当に癒されます。 [DVD(邦画)] 8点(2010-06-13 08:19:05)《改行有》 292. 母なる証明 《ネタバレ》 ポン・ジュノの才能が遺憾なく発揮されている快作です。まるで「藪の中」のようなミステリーの形をとりながら、我々に人間社会の理不尽さや人間の抱える原罪のようなものを指し示しています。 過ちを抱えながらも、何事もなかったかのように踊る母親の姿こそが、まさに人間という生き物そのものであるように感じました。 [DVD(吹替)] 8点(2010-06-09 01:10:59)《改行有》 293. ヴェロニカ・ゲリン 《ネタバレ》 弱い者を食い物にして儲けている悪党どもに立ち向かうジャーナリストの姿が、いわゆる正義のヒーローでなく我々と等身大の普通の人間であることに非常に感銘を受けました。そして「殉教者」の出現を待つのではなく、自らが動いていかなければならないと痛感しましたね。 [DVD(吹替)] 8点(2010-05-25 00:21:54)《改行有》 294. 大誘拐 RAINBOW KIDS 《ネタバレ》 クライム・ムービーというよりは大人のためのメルヘン映画と言った方がしっくりとくる作品でしたね。とにかく、緒形拳でさえも食ってしまう北林谷栄の圧倒的な存在感・演技力が素晴らしいです。誘拐というピンチの状況に陥ってもそれを逆手に取ってしまうしたたかさ、頭の回転の良さは見習いたいものですね(おまけに子供たちを奪った国家権力に対しても一撃食らわしたわけですし・・・)。 ストーリーの面白さと岡本喜八作品特有のテンポの良さも上手く絡み合っていてとても楽しい映画でした。 [DVD(邦画)] 8点(2010-05-09 10:09:51)《改行有》 295. 見わたすかぎり人生 《ネタバレ》 就職難や非正規雇用等々今のイタリア社会の厳しい側面を描いています。正直、日本の現在の状況とも相通ずる面があり目を背けたくなるようなテーマではありますが、そこをただ問題提起をするだけでなく、登場人物の魅力とコメディタッチの進行などの様々な手法で約2時間観客を惹き付け楽しませる作りになっているのは見事です。そして、ラストは決してハッピーではないのですが、「Que sera sera」な感じなのが何ともイタリアらしくていいですね。[DVD(字幕)] 8点(2010-03-24 23:42:27) 296. パーマネント・ブルー 真夏の恋 《ネタバレ》 とにかく切ない青春映画でしたね。取り返しのつかない罪を犯した「大人」の女性と、目の前しか見えない「子供」の少年のアンバランスな恋愛が、四国の美しい風景と共にほろ苦く描かれています。 秋吉久美子と佐藤祐介のコンビが良かったのはもちろんのこと、父親役の岡田英次の存在感も印象的でした。[映画館(邦画)] 8点(2010-02-14 21:52:29)《改行有》 297. ボーン・アルティメイタム 《ネタバレ》 最初から最後まで途切れることのない緊張感と、ポール・グリーングラスの作り出す臨場感溢れるアクションシーンがお腹いっぱいになるぐらい堪能できる作品でした。ここまでくると、映画というよりはアトラクションですね。 本当にこのシリーズのアクションは映画館で体験すべき、素晴らしいクオリティです。 [地上波(吹替)] 8点(2010-02-11 16:17:37)《改行有》 298. 赤い鳥逃げた? 《ネタバレ》 作品全体に漂う70年代前半の閉塞感と今の世相に相通ずるものを感じましたね。主人公達の鬱屈とした心情は今でも共感できる部分がありました。 しかしまあ、原田芳雄の格好良さが際立っている作品でしたね。破滅的なラストも非常に印象的でした。 [映画館(邦画)] 8点(2010-02-10 00:09:39)《改行有》 299. 男はつらいよ 寅次郎恋歌 《ネタバレ》 族のあり方、風来坊の哀しみ等々さまざまな市井の人々が抱える問題を描き出した傑作。 今回は、寅次郎が振られたというよりはむしろ自分の生き方へのプライドから相手を振った形であるように感じられ、非常に心に沁みましたね・・・・・・。 しかし森川信演じる寅次郎と対等な立場にあるおいちゃん役がこの作品で終わってしまったのが本当に惜しいですね・・・・・。 [ビデオ(邦画)] 8点(2010-01-23 01:25:05)《改行有》 300. 続・サラリーマン忠臣蔵 《ネタバレ》 忠臣蔵とサラリーマン社会が見事に融合した痛快喜劇です。 とにかく、主役である森繁久彌と敵役東野英治郎の圧倒的な存在感と脇を固める豪華絢爛な出演者たちのはつらつとした姿に、高度成長時代の日本の勢いを感じましたね。 楽しいだけでなくサラリーマン社会の悲哀の描写もしっかり出来ていて見応えのある作品でした。 [地上波(邦画)] 8点(2010-01-19 23:03:54)《改行有》
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