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プロフィール
コメント数 1000
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 レビュー数が1000に達したということで、活動を停止します。(今のところ)仕事がひじょうに忙しいので、映画を楽しむゆとりがありません。落ち着いたら再開するかもしれませんが、とりあえず未定です。

皆さま、ありがとうございました。縁があったらまたお会いしましょう。

※変更要望は出すかもしれません。

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301.  帰ってきた若大将 《ネタバレ》 というわけで(どういうわけだ?)帰ってきました、若大将。ただし、ヒロインは草刈正雄版にも出ていた坂口良子。おばあちゃんの飯田蝶子が死去したため、やはり草刈版に出ていた賀原夏子が、代理のような形で出演しています。 お話の方は、あいかわらずといえばあいかわらず。しかしどうも、若大将と純子さんの接近度が弱いように思え、純子さんが嫉妬する展開に違和感を感じます。若大将も恋愛に関しては淡泊なように思えますし。これに対して、青大将は例のごとく。特に後半は、手紙を取り返すドタバタの展開でほとんど主人公なのですが、このシリーズのドタバタの例に洩れず、たいして笑えない。さらに、死ぬだの何だのと、これもあいかわらず幼稚な言動を繰り広げていて、見ている方は疲れます。ただしラスト、純子さんを若大将に譲るという展開では、男気を見せてなかなかいいです。これまでシリーズを見てきた者としては、「恋より友情をとる」という内容で、嬉しくなります。 田能久のメンバーの出番が少ないとか、ほかにも不満はありますが、『若大将対青大将』ではなく、本作でシリーズが終わって本当によかったと思います。それだけでも製作された価値があるでしょう。[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-02-16 19:51:24)《改行有》

302.  ショコラ(2000) 《ネタバレ》 ジョセフィーヌが逃げ込んだあたりで「原作者は女性じゃないの?」と思ったのですが、案の定でした。いかにも女性原作という感じの甘いご都合主義。冒頭「むかしむかし」で始まり、北風と共にやって来るなど(メリー・ポピンズかいな)、メルヘン調の要素があるのですが、どうもそれをある種の「逃げ」に使っている感じ。メルヘン調だからご都合主義が許されるというわけでもないでしょう。旧弊で閉鎖的な村を変えていくというのは必ずしも悪くないですし(ただし、全面的に肯定するわけでもありません)、特に最後の神父様のお説教は普遍性があり、大変よいと感じました。しかし、その芯を包むパーツが好ましくない。嫌な亭主は出て行き、ラスボスである伯爵は改心し、すばらしい恋人にも巡り会い、何よりも放浪の宿命から解放される。特にこの最後のところが、最高に(最低に?)がっかりです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-02-09 22:03:21)

303.  若大将対青大将 《ネタバレ》 いよいよ若大将を加山雄三から大矢茂に譲る、とした作品。ついでに(?)青大将も石山新次郎から後輩に譲られた……はずなのですが、新次郎はほとんど主役級の露出度。製作側が大矢茂に不安を感じ、かといって加山雄三を前面に出せないものだから、田中邦衛におんぶにだっこしたのは明白です。しかし青大将の幼稚な言動をほぼ全編にわたって見せられては、さすがに辟易します。やはり相手になる若大将がいてこそのことで、青大将1人では笑いを取るどころか嫌味なだけ。おまけに終盤、太田に対して説教を垂れるという支離滅裂ぶりでした。社会人になってからのエロオヤジぶりも健在で、まったく魅力を感じさせません。 その一方で、田沼雄一も引いた形ながら登場します。節子さんも健在ですが、太田の相手として圭子ちゃんも出てくるので、カップル二組はさすがに見ていてめまぐるしい。おまけに最後は雄一と節子が結婚することになったで締めていて、「若大将引退」を印象づけようとしたのかもしれませんが、これでは誰が主人公なのかわからなくなってきます。 とはいえ、本作にも取り柄はあります。まず原一民の撮影が美しくてよろしい。岩内監督の演出も、鏡の効果を要所に使って面白い。ただ、「アダムとイブのように」の場面は、なぜ色を変えたのかよくわかりませんでしたが……。また、新ヒロインの吉沢京子も若くてかわいらしく、その影響もあってか酒井和歌子がちょっと大人っぽく感じられるのもプラスです。個人的には、この2人が話し合う場面が、全編のクライマックスでした。圭子の気持ちを書いて見せるのはなかなか泣かせる展開ですが、やはり太田が主人公であるのなら、圭子が鈴鹿に行って直接告白するのがスジだと思うのですが。 まあそんなこんなで不満の残る作であり、結局大矢茂の若大将はシリーズ化されずに終わってしまいました。もともと観客が見たかったのは「加山雄三の若大将」なのですから、それで当然という気がします。[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-02-08 16:54:11)《改行有》

304.  スタンピード 《ネタバレ》 ユーモアあふれる西部劇で楽しめました。イギリスからヘレフォード種の牛を繁殖させるため、アメリカにやってきた母娘が中心。当然、イギリスとアメリカの違いがあちこちで披露され、そのちぐはぐさが笑いを誘います。これがなかなかうまいと思ったら、マクラグレン監督はイギリス出身だったのですね。これは納得。ブライアン・キース演ずる無頼な牧場主が、母親に感化されて英国風になっちゃうあたりも、かなりおかしい(実はスコットランド出身だったらしい)。あと、連れてこられた種牛が"God save the Queen"を口笛で吹くということをきくというのも、とぼけた味わいがあります。途中でアクション場面はありますが、全体としてはドラマ主体で、それも牛の繁殖を巡るものという渋い展開ですが、「新しいものに挑戦する」という点では、なかなか見せるところがありました。ただ、序盤の人間関係があまりよくわからず、なぜジェームズ・スチュワートが牛の輸送を買って出たのか、そのあたりも不思議でした。とはいえ、旅に出てからはアクションありロマンスありで楽しめました。主要キャストはそれぞれ適材適所ですが、特に娘役のジュリエット・ミルズがよかったと思います。なかなかの拾いもの。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-02-03 19:33:59)

305.  セントラル・ステーション 《ネタバレ》 これは結局、父親探しというのは手段にすぎず、いい加減に生きてきたおばさんが改心するお話なんでしょうか? しかしそれにしても、このおばさんには終始魅力が感じられず。いい加減に生きるようになった背景の描き方も雑。その背景に説得力がないから、最後に改心する行為にも説得力が感じられません。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-02-02 18:21:18)

306.  俺の空だぜ!若大将 《ネタバレ》 今回は、若大将が青大将の部下という設定。マンション建築の土地買収でモーレツ社員の若大将が奮闘するのですが、ここでの伴淳三郎とのやりとりは面白い。しかし登場するのは前半だけで、マンションの件もまったく出てこなくなるといういいかげんぶり。後半はもっぱら若大将と節子をめぐる恋の騒動で、これには社長令嬢の英子(応蘭芳)や、大学の後輩・太田たちがからんできます。6人で(?)デートを楽しむ場面は音楽もあって楽しめました。ただ、その後はややドタバタした展開で、話の進み方が強引にも思えました。 このシリーズ、前作から製作が東京映画で東宝は配給のみに。また、大矢茂を2代目若大将にしようと画策しているようで、前作はそれほどでもなかったのですが、今回は準主役格で出番も多いです。それに合わせて節子さんの妹・敏子(松村幸子)もサブヒロイン的に登場し、画面的には華やかでした。ただし前半と後半で話の方向が違ってきているので、全体的には散漫という印象です。小谷監督の演出は、なかなかがんばっていたのではないでしょうか。[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-01-31 16:17:33)《改行有》

307.  世界の果ての通学路 《ネタバレ》 世界各地で、長時間かけて学校に通う子どもたち。その姿を追ったドキュメンタリーという触れこみなのですが……。象から逃げる子供の“走る先”にカメラが待ちかまえていた時点で、「これは本当にドキュメンタリー?」という疑問が浮かび、以降そういう視点で見てしまいました。そうなってくると、4組それぞれがトラブルに見舞われるのも、どうも都合がよすぎという気がしてきます。あの子どもたちが学校に通っているのは事実でしょうし、それを映像に収めたこと自体はそれなりに意義があると思いますが、どこまで“映画作品”を意識して作っているのかということがということが気になります。 それぞれの子どもが、兄弟や友達と一緒に学校に行くことも共通しています。これも映画製作面から考えると、1人だと会話もないので黙々と歩くところを撮るしかない、それでは話にならないということなのでしょう。どうもこういうところに、映画作品の限界を感じてしまいます。そういうことで、あまり高くは評価できませんでした。それなりに意義はあると思いますが。[地上波(吹替)] 5点(2015-01-29 19:23:59)《改行有》

308.  ブラボー!若大将 《ネタバレ》 ダメでしょ、これは。社会人編になってから、主に田中邦衛と藤岡琢也で笑いを取っているのですが、本作ではかなりドタバタでウケ狙いがあざとすぎ、ほとんど笑えません。特にグアムに行ってからが最悪。藤岡琢也が水着女性を写真にとってプールに落ちるとか、本編とまったく関係ないですし。このドタバタぶりが、若大将が彼女にふられたり、無職になったり、江口が金を使い込んだりといったシリアスな展開とまったく合っていません。青大将も、相も変わらずのエロおやじだし、節子さんをかっさらって若大将と対決するとか、社会人になって何をやってるんだと言いたくなってしまいます。最後に若大将が社長になるのも、とってつけたような展開で首をひねってしまいます。このシリーズの悪いところを集めたかのようなできでした。酒井和歌子がやっぱりかわいいのが、唯一の救い。[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-01-26 19:33:13)

309.  北国の帝王 《ネタバレ》 なかなか硬派の映画ですな。男にとって重要なことは「誇りと品性」であるということを、2時間かけて描いています。大恐慌時代というのはあくまで背景ですし、列車の無賃乗車も単なる手段というか、「誇り」を描くための一例にすぎない。日本でも「武士は食わねど高楊枝」と言いますが、男には金がなくとも捨ててはいけないものがあるという、心意気がすばらしい(女性にあるのかどうか、それはよくわかりません)。たしかに無賃乗車というのは犯罪ですが、そうした行為にも誇りを持ち、品格を持って臨む。だからこそ、A・ナンバーワンは“帝王”と呼ばれるのです。シャックもシガレットも、帝王の前ではただの俗物。「高貴な魂」の輝きを見せてくれた作品でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-01-26 19:22:39)

310.  モスラ(1961) 《ネタバレ》 日本の怪獣映画の流れを変えた、エポック・メイキングな作品。これまでの怪獣映画といえば、どちらかというと暗くて重めの作風でしたが、本作はそんなものをまったく吹き飛ばしてしまっています。ファンタジーの要素もありますが、とにかく華やか。モスラ(成虫)の羽根模様もさることながら、劇中での小美人のショーが華やかです。こんなシーンの出てくる怪獣映画なんて、国内外を探してもほかに見つからないんじゃないでしょうか。それと、頻繁に出てくるユーモラスなシーン。あちこちで笑って楽しめる映画です。重要な役どころで子供が出てきますし、ファミリー向けを狙っていることはたしかでしょう。それまでの怪獣映画も基本的に娯楽作品ですが、これは娯楽の方向性が違う。そして今後、東宝の怪獣映画はこの方向性に向かって進むこととなります。ただそのために、単純な善悪二元論に陥ってしまったのは残念でした。 とはいえ、個人的にはこうした方向性が好みなので、高く評価したいです。歴史的な意義や特撮(特に合成)のみごとさも含めて。(レビュー700本目)[ブルーレイ(邦画)] 9点(2015-01-21 19:21:20)(良:1票) 《改行有》

311.  ニュージーランドの若大将 《ネタバレ》 これもなかなか面白かった。設定は前作を受け継いでいるのに、話は微妙につながっていないというのは、最初の「大学」と「銀座」の関係に似ています。そこまで意識したのかどうかはわかりませんが。 今回もとにかく、有島一郎の久太郎が面白い。特にマトンの肉を「うまくない、口に合わない」とか言いつつ独占して食べまくるところは、爆笑もの。今回はうつみみどりに振られるのですが、やはり若大将に慰められて飲みに行くシーンも、いい味を出しています。田能久では江口夫妻はさすがに落ち着きましたが、江口が若大将と共にオーストラリアに行って、節子さんや青大将とのからみもあるなど、出番がさらに増えて嬉しいかぎり。酒井和歌子はちょっと大人っぽくなって、けっこう焼きもち焼きに。このあたりは大学生時代に戻ったようです。 風俗面では「モーレツ」が流行語になっていて、デートにいくのはゴーゴー喫茶、女性にはミニスカートが流行というのが見て取れます(節子さんもけっこう短い)。そういえば、「モーレツ」はテレビのコマーシャルから生まれたわけですが、それが映画でも使われているというあたりにも、時代の流れを感じさせます。ただしテレビ自体は、ほとんど画面に現れないのですが。 不満点は、青大将の扱いが悪いこと。節子さんにしつこく迫ってうっとうしいし、女の子のお尻を触るなどエロおやじ化しています。また、自動車メーカーが協賛しているためか国産車に乗っているのですが、青大将といえば学生時代には決まって外車に乗っていましたから、違和感があります。それと、オハラ氏のエピソードが、消化不良でした。 これ以外は、かなり楽しめる作になっていました。スポーツの要素がなくなりましたが、それが幸いしたのか恋愛・会社・田能久がバランスよく配分されています。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-01-17 20:48:23)《改行有》

312.  フレッシュマン若大将 《ネタバレ》 社会人編第1作ですが、驚くほど「サラリーマン映画」してます。後半での、ライバル企業による策略など、若大将シリーズとは思えないくらい。副社長になった青大将にこびへつらう課長も、いかにも。これまで大きな部分を占めていたスポーツの存在感がなく、終盤にスケートがちょっと出てくるだけというのも大きな変化です。社会人にはスポーツを楽しむ余裕もないということでしょうか。全体としては、サラリーマンものとして定番ですが、それだけに安心して楽しめました。 また、これまではあまり描かれなかった若大将と父久太郎との交流がよかった。父と息子らしい哀愁が感じられます。それと関連していますが、新婚江口夫妻のバカップルぶりも笑えました。こういうものは時代と関係ありませんから、今見ても違和感がありません。おばあちゃんも含め、田能久のセクションもかなりよかったです。 新ヒロインの酒井和歌子は、さすがに若々しくてかわいい。正直加山雄三と並ぶと、高校生に見えてしまいます。並んでいるといえば、若大将の同期入社組は、どう見てもおじさんばかり。本当に若い俳優を使うと、加山雄三とバランスがとれなくて配慮したのかと思えました。そんなこともあって、よけいに節子さんの若々しさが目立ちます。本作で真にフレッシュなのは、彼女でした。クルンとカールした毛先がとってもキュートです。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-01-14 19:37:59)《改行有》

313.  キャット・バルー 《ネタバレ》 コロムビアの自由の女神がアニメに替わり、銃を乱射するところでコメディ宣言しています。しかし、見てみるとまったく笑えないし、終始退屈。基本の話は所有地争いにからむ復讐譚なのですが、それとお笑いの要素が木に竹を接いだようでしっくり来ないんですね。要するにシリアスなのかコメディなのか中途半端。物語の説明をする2人の歌もうっとうしくて邪魔。どうもこの映画のセンスにはついて行けません。もちろん、緊張感なんてものはハナから期待しませんが。リー・マーヴィンは熱演すればするほど、見ていて白けました。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-01-03 15:58:15)

314.  地平線から来た男 《ネタバレ》 『夕陽に立つ保安官』の姉妹編。後発のためか、こちらの方が人物関係が複雑で、シンプルでわかりやすかった前作よりはやや落ちるか。ヒロインのスザンヌ・プレシェットも、無駄に騒ぎすぎ。しかしこの方、こんな役もやってたんですね。あまりイメージとは合わない気が……。 それはともかく、本作のミソは主役のジェームズ・ガーナーが一度も銃を撃たないということでしょう。おかげで最後まで、実はやり手なのか、あるいは本当に口だけなのか、よくわからないという寸法。こちらの方が、はっきり凄腕であるとわかっているより面白い。最後のメイのセリフ「俺はマカロニウェスタンのヒーローだぜ!」というのは、正統派の西部劇が衰退し、マカロニが人気になっていた時代を象徴する、ほとんど自虐的なギャグなんでしょうね。本編よりも、そのあたりの方が面白かったりします。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-01-02 22:12:52)《改行有》

315.  夕陽に立つ保安官 ふざけたことを真面目にやってる楽しい西部劇。ただし、それ以上の魅力は感じませんでした。主人公がもう少し「できない」奴だったら、もっと面白かったのに。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-01-01 16:22:00)

316.  ブロンテ姉妹 《ネタバレ》 なぜかフランスで製作されたブロンテ姉妹の映画。台詞は当然フランス語。ブリュッセルでの言葉はもちろんフランス語。ベルギー(外国)に行ったという気がしないのですが(笑)。 それはともかく、内容は予想通り陰鬱で地味。ある程度文学史に通じている人が対象なのか、細かい説明などなく淡々と進んでいきます。それでもストーリーはそれなりに追えますが、本作ではけっこう詩的な暗喩と思われる場面が多く、そのあたりの意味はよくわかりません。そうではない、たとえば唯一の男性兄弟であるブランウェルの恋愛話などは、それなりに見られました。が、芸術性を志向した映画なので、細かい部分の製作者の意図が読み取れないと、かなりつらいです。ということで、あまり高い点数はつけられません。俳優さんの演技合戦はなかなか見ものでしたが。[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-12-31 08:51:36)《改行有》

317.  オーケストラ! 《ネタバレ》 結局なにが描きたかったのか、よくわからないんですが……。とりあえず、旧ソビエトの政治批判のために音楽を利用しただけだというのはわかりました。この利用した“だけ”というのが問題でして。 すでに指摘されているように、集められたメンバーにやる気がなさ過ぎ。それを感じさせるのは、職場に楽器を持ってきていることと、30年経ってもそれなりに弾けてるってことぐらいですか。しかし、それ以外の行動がひどい。 というか、この映画でのロシア人の描かれ方がひどい。ニセのオーケストラをでっち上げ、偽造パスポートで出国し、パリに着いたら蟻のようにギャラに群がる。しかもそのあと勝手に出て行ってリハーサルも無視。などなど、ギャグのつもりかもしれませんが、ロシア人でない私も不快なだけでまったく笑えません。近頃アメリカで、某国最高指導者の暗殺計画を題材にした映画が話題になっていますが、このニュースを聞いて私が思ったのは「どうせなら自国の大統領の暗殺計画を題材にすればいいのに」ってこと。この映画にしても、フランス人をもっと浅はかでバカに描けば、少しは笑えたかもしれません。いずれにしろ、異国の人間を映画の中でこれだけ悪意を持って描けるというのは、人間性を疑います。 で、そのムチャクチャ元オーケストラ団員ご一同様が、「レアのために」のメールで集まって、ソリストがレアの娘だとわかったとたんに張り切って演奏し出す。要するにこの人たちは、30年前の恨みつらみを晴らしたいだけのことで、音楽自体を愛しているとはとても思えない。とうか、そのように描かれていない。当然でしょう、「ロシア人なんてロクな連中じゃない」というのがこの映画なんですから。こんな、都合のいい時だけ「音楽やってます」なんていうのが、通用するわけないでしょう。こんなのは奇跡とかファンタジーじゃなくて、嘘っぱちです。 これ以外、共産党を茶化すあたりなども、お寒い限り。見られたのはアンヌ=マリー役のメラニー・ロランくらいのもの。あとは、終始これほど不快で腹の立つ映画も珍しいでしょう。こんなもんにくれてやる点数などあるものか。[CS・衛星(字幕)] 0点(2014-12-30 10:57:16)《改行有》

318.  ガメラ3 邪神<イリス>覚醒 《ネタバレ》 なかなか深いですねぇ。たとえばこんな見方ができるかも。 前々作が封切られた1995年は、阪神・淡路大震災が起こった年でした。しかも震災発生から2ヶ月足らずという、まだまだ記憶に新しい時機での公開。製作側としてはそれに対して思うところがあり、それが本作に表れたような気がします。 もともと怪獣というのは、自然にたとえられることがあります。このシリーズでのガメラは人工的に作り出されたもののようですが、時として人間の味方となり、恵みをもたらすかと思えば、大きな災害を引き起こすこともあるというのは、自然そのものでしょう。そして人間は、荒ぶる自然に打たれたとしても、ふたたび立ち上がろうとする、生きることをあきらめない。龍成君がイリスに立ち向かったのも、その行為自体が重要なのであって、結果は二の次なのでしょう。怪獣映画といえば「破壊」がモチーフですが、その点本作では、逆に建設的な未来志向が根底に流れているようです。 というのはもちろんひとつの側面で、これ以外にも「怪獣よりも、それを作り出した人間の方が恐ろしい」という古典的なテーマや、心を閉ざした少女と「世界」との関わりなどが扱われ、それらを(かなり力業ながら)一応それらしくまとめてしまったところは評価できます。が、一方で浅倉・倉田の存在が完全に浮いてしまっていて(そもそもどういう人物なのか詳細不明という、このシリーズらしからぬ不明瞭さ)、ストーリー的には持って回ったような部分もあり、明快さに欠けます。ただし明快さに欠けるのが、狙いだとも思えますが……。あと、仲間由紀恵の場面は、申し訳ないけどギャグにしか見えません。というかあそこは、『ジョーズ』のパロディのつもりなんでしょうか。 ガメラとイリスの戦いは、空中戦はよいものの、地上に降りてからはちょっと地味。これも、怪獣の戦い自体が眼目ではないといえば言えるんですが。渋谷でのギャオスとの戦いは、非常によくできていました。(しかしこれ、どう考えても「冒頭」に出てこないでしょう。このシーンを「冒頭」と書いている人が多いようですが、「冒頭」の意味をわかって使ってるんでしょうか。) そんなこんなで、全体の印象としては今一歩ですが、見終わってからあれこれ考えさせるという点では、シリーズ随一。いちばんの「問題作」かもしれません。[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-12-29 18:24:38)《改行有》

319.  ガメラ2  レギオン襲来 《ネタバレ》 だいたいガメラシリーズというのは、敵怪獣に特徴があって、その特徴をうまくフィーチャーした時良作になるという伝統があるようです。本作のレギオンもそのパターンで、レギオンの特質が物語の牽引役を果たしています。それは怪獣対策にも生かされ、終盤小型レギオンを送信所におびき寄せるあたり、かなり嬉しくなりました。ガメラも、炎をエネルギーとする、一度は敵に敗れるなど、昔ながらのパターンを踏襲していてよいです。小型レギオンは、前年の小型デストロイアよりはよほどそれらしくて○。巨大レギオンも、宇宙生物らしく異質なデザインがよかったと思います。怪獣同士の戦いでは、終盤よりも霞目飛行場の方が、シチュエーションやカット割りのよさも目立って見ごたえがありました。出演者では、吹越満さんがなかなかいい役回りでしたね。 逆にまずかった点としては、あいかわらず女性キャストにまずさが目立つところと、最後に陳腐すぎる「環境問題」を持ってきたところでしょうか。あと、途中報道番組の映像が続くところがありましたが、ちょっと長くて飽きてしまいました。あの辺はもっと短く切り上げてほしかったところです。 前作も含め、日本のお家芸である「ミニチュアワーク」がまだ生きており、アナログな作りのよさを感じさせるところは、個人的にはポイントが高いです。それと特記すべきはタイトル。従来の「○○対××」というパターンから脱却した斬新なもので、ポケモンの映画にも影響を与えていそうです。[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-12-27 21:13:10)《改行有》

320.  ガメラ 大怪獣空中決戦 《ネタバレ》 なかなか面白かった。特に序盤はテンポもよく、米森と長峰の間をうまく切り返して、こちらを引き込む展開になっていました。思わせぶりな短いカットが効果を上げています。そこから福岡ドームへの持って行き方も秀逸。ただし、主要キャストの台詞回しのまずさはかなりいただけません。藤谷文子(あとこの人は、どう見ても小野寺昭の娘に見えない)はともかく、中山忍ってこんなに下手だったかなぁと、驚きました。 本作ではガメラとギャオスを「超古代文明が作った生物兵器」という設定にしたのが技ありで、「恐竜の末裔」などというありきたりな設定よりも、かえって現実感を生む要因となっています。また、そのことによって、2怪獣の性質なり性格なりを簡潔に説明できています。実際この映画の大半は「ガメラとギャオスは何者なのか?」というポイントで観客を引っ張っておいて、それがわかってきたところで両怪獣の最終決戦になるという、シンプルな構造になっています。テンポのよさもおそらくはこのシンプルさから来ているのでしょう。ただ、ギャオスが復活した理由で環境問題を出しているのは、正直「またか」という感じ。まあ、今後怪獣が出現する理由は、主に環境の悪化のせいにされるんでしょうね。「核実験」みたいな大義名分はもう使えませんから。ここでは、環境問題がテーマというわけではなく、単に理由として必要だったから名前を出しただけのようで、簡単に扱っているのは助かりました。 あとこの映画に関しては、ナントカのひとつ覚えのように「リアル、リアリティ」と言われているようです。個人的には、リアルか否かより面白いかどうかが重要なわけで。リアルでなくても、面白ければそれでよし。「リアルでないから面白い」ことだってあるわけですから。本作はリアリティがあるというよりは、「怪獣が出てくる普通の映画(あるいはパニック映画?)」って感じなんですよね。いわゆる“怪獣映画”ではなくて。しかしもちろん、だからいいだとか悪いだとか、つまらないことは言いません。面白いんだからいいでしょう。[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-12-26 20:49:48)(良:1票) 《改行有》

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