みんなのシネマレビュー |
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321. いつかギラギラする日 カッコいい!シャープ!揺れまくるカメラ!悪党どもの色気がむんむん!血沸き肉踊る!ざまあみろハリウッド!8点(2003-06-27 20:48:04) 322. 虹をつかむ男(1996) ストーリーと設定はすっごく好きなんだけどな・・・。わずか4ヶ月で、ロケハン、脚本、撮影と汗ぶるぶるかいて、駆け足で作った弊害がそこここに出ている。見てて監督が可哀相だった。「雨に歌えば」よろしく、雨の中で踊るところも、変にうまいのが、かえって仇になってる。もっと下手に踊らないと、主人公がどんなに映画を愛してるかが出ないと思う。6点(2003-06-27 20:45:32) 323. ザ・ハリケーン(1999) ブッシュの叫ぶ、怖い「正義」ではなく、火傷するくらい熱いアメリカの良心を示した。地味だけど、こういうのがオスカー獲って欲しいね。9点(2003-06-22 21:48:47) 324. ブロードウェイと銃弾 ジョンキューザックはちょっとミスキャストかな。でもパルミンテリは絶品。この人、俳優でなおかつ自分で戯曲も書いてしまうという、とんでもない才人だそうですね。まいりました・・・。8点(2003-06-22 21:45:15) 325. 刑事コロンボ/構想の死角<TVM> これも大好きだけど、ラストで「アッ」と言わされるのは、何と言っても「二枚のドガの絵」でしょうね。8点(2003-06-21 21:48:52) 326. ロング・ウォーク・ホーム きわめて日常的な物語の中から差別を告発する姿勢が素晴らしい。ウーピーゴールドバーグの抑えた静かな演技が圧巻。9点(2003-06-13 22:48:50) 327. I am Sam アイ・アム・サム この手の映画って、どうしても意地悪に見られてしまうんだなと、ここでのいくつかのコメント見て実感しました。チャップリンの「キッド」が下敷きになってると思うんだけど、これを見て偽善だとか、許せないとか、腹が立ったとか、いろいろ酷評があるけど、どこがどう何故偽善なのかは誰も言わないんだよね。7歳の知能しか持たない男が子育てなんかできるはずがないという僕らの決め付けそのものが、すごい差別だと思うけど・・・・。僕は実際に知的障害の人達のケアをする仕事をさせてもらった経験があるけど、重度はともかくサムくらいの人なら、ちゃんと働いてる人もいるし、自分で生活費を稼いでいる人は存在します。どういうわけか、甘いとかお涙頂戴とか、いわゆる健常者が言うんですよね。実際に重い障害を持ってる人の意見をこそ聞いてみたいな。8点(2003-06-13 22:38:31)(良:1票) 328. みんな~やってるか! 好きなんですよ。この馬鹿ばかしさ、くだらなさ。笑えなかったけど、これを腹抱えて笑えるようになりゃ、日本の文化もたいしたもんだと思うけど。出るのが早すぎたかも。あと何年かしたら再評価されるんじゃないかな。そういう期待をこめて5点。5点(2003-06-13 22:29:17) 329. おかしな二人 大好きです、これ。ジャックレモンとウォルターマッソーの息の合い方は無敵と言えますね。この「仲良くケンカの二人組」って音楽で言えばサイモン&ガーファンクルのそれを思わせる。怒ってたマッソーが、途中から半ベソかきながら怒り出して、「好きなシャモジやオタマと暮らせ」と泣いて怒りながら哀願するところも間合いは最高におかしい。冒頭、自殺しようとしたレモンが何度も失敗して腰をいわすところの情けなさもいい。二人が巧いのは勿論なんだが、脇を固めるポーカー仲間達の巧さも見逃してはいけない。ところで警官の友人やってたハーブエデルマンて俳優さん、寅さんの「寅次郎春の夢」に準主役で出てましたね。8点(2003-06-13 22:25:25) 330. 陽のあたる教室 さわやかで後味のいい映画。どなたかも言われてるけど、「お涙頂戴」がどうとか、こうとか言う人いるけど、あんまり審査員みたいな見方はどうかと思うよ。笑う映画、怒る映画、ハラハラする映画があってもいいなら泣く映画があってもいいじゃないですか。なんでそんなに泣くことを、そんなに軽蔑するのかな。そういうのってちょっと・・・・。8点(2003-05-31 02:37:52) 331. チャップリンの黄金狂時代 言うことなし、傑作!10点(2003-05-31 01:58:54) 332. チャップリンの独裁者 便宜上満点をつけたけど、本音を言えば、何点つけても足りないです。人類の財産みたいな映画。またこの世に戦争と言うものがあるかぎり「古く」なることを許されない映画でもあります。多くの方がいみじくも指摘されてるように、ドイツとまだ交戦状態になかったアメリカ、ナチスが猛威を振るっていたこの時代に、この映画を創られることは、アメリカにとっても困ることだった。ヒットラーは、チャップリンがこれを製作中との報を聞き激怒したといいます。何よりすごいのは、まるで神の目のようなチャップリンの視点です。ヒットラーをただ糾弾するのではなく、自分の中にある、そして人間の中にある「世界を征服したい。独裁したい」という欲望、その象徴として独裁者というものを完璧に描いているところ。歴史の結果の悪人としてのヒットラーを描いていない。引き合いに出すのも大人気ないけど、シンドラーのリストのような、テーマパークもどきのナチスの悪の単なる解説とは、天と地の差がある。また、細かい部分でのチャップリンの計算も驚嘆すべきものがあり、例えばヒンケルが執務室で、大きな地球儀の風船を、「世界は我が物」と陶然と悪魔的なバレーを一人踊るところ。地球をお尻で突き上げる皮肉もすごいが、突き上げられた地球儀が、トメニア軍のマークに重なるところ。トメニア軍のマークは×がふたつ。これはダブルクロスといい、アメリカのスラングで「ペテン師、裏切り者」の意味らしい。今はなき、淀川さんが山田洋次監督との対談で「チャップリンは、ヒューマンな人だから、すごい厳しい怖い面もある。本当に悪い奴の苛め方はすごいからね」と言われたのが実感できる。とにかくこの映画でのチャップリンの独裁者をいじめる情け容赦の無さは徹底的です。いま言ったようなことを、大爆笑の中で完璧に描いているのは、もっとすごい。現実に対する緊張感の高さもあるのでしょうが、特に冒頭の十数分のマシンガンのようなギャグの速射はどうだろう!ラストの演説の素晴らしさは言うまでも無い。中学1年の時、超満員の劇場で本作品を見たけど、ラストでその場にいた誰もが拍手したのは、後にも先にもこの映画だけ。映画館で、あんな感動的で割れるような拍手を聞いたのもこのときだけ。あれは忘れられない。10点(2003-05-24 20:37:48)(良:3票) 333. 男はつらいよ 柴又慕情 家のことで喧嘩する場面が、おもろうて、やがて悲しい。「・・・・兄さん・・・・ひどいこと言うな・・・いくら兄さんでも、そんな、そんな言い方は・・・・」と静かに抗議する博、その目に溜まった涙。「言っていいことと悪いことがあるのよ」と、静かに寅に語るさくら。その言葉の重みときたら・・・・。8点(2003-05-22 21:01:03) 334. 続・男はつらいよ これをベストワンだと推す人も多いらしい。「瞼の母」を下敷きにした見事な作品。寅のいかにもヤクザな兄いという凄み、拗ね方、悲しみ、可笑しさ、凶暴性、身勝手さが完璧に出ている。「おか~さ~ん」には、今見てもゲラゲラ。そしてラストは胸が熱くなる。9点(2003-05-22 20:54:54) 335. 男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋 涙と笑い、そしてシリーズ中、唯一エロスを濃厚に感じさせる作品。いしだあゆみの、フクラハギを、撮るカメラのドキドキするようなエロス!8点(2003-05-22 20:51:30)(良:1票) 336. 十五才 学校Ⅳ 「学校」シリーズ中、もっとも好きです。学校を描かずに、他の作品よりも「学校」を感じさせるのが見事。モデルとなった少年と、実際に関わり、時には議論をしながら、脚本を書き上げたと言う。オシッコを漏らした老人、丹波哲郎のバイカルの鉄を必死に庇う場面を抜きにこの映画を語るのは不十分だと思う。「善人ばかり出てきて気に食わない」という意見もあるけど、悪人より善人のほうが描くのは難しいと思うよ。誰がどう言おうと僕は好きです。9点(2003-05-22 20:47:22)(良:1票) 337. 山の郵便配達 水墨画のような画面の美しさだけでも満点。ひねた意見も散見されるが、いまの人ってやはり、どっかひねった映画でナイト駄目なのかな・・・。10点(2003-05-17 23:30:32) 338. ブロンクス物語/愛につつまれた街 まっとう、すごいまっとうな映画。デニーロの高潔な親父もいいし、パルミンテリのマフィアのボスもいい。主人公にデートのてほどきをする場面の説得力はすごい!寅さんだぜ。8点(2003-05-17 23:27:32)(良:1票) 339. サーカス(1928) 芸人としてのチャップリンが堪能できる映画。そしてトーキーへの異議申し立てをもっとも端的に言っている映画でもある。8点(2003-05-04 21:56:29) 340. 巴里の女性 ビデオで見ました。いや~メロドラマを作ってもチャップリンは天才なのだ。主人公の女性が、金持ちの情夫に嫉妬して、もらった高価な首飾りを窓から通りに投げ捨てる、たまたま、そこに通りかかって、首飾りを拾って行ってしまった乞食の後を、あわてて追いかけていく(自分が捨てたくせに)。その姿を見て、おかしくてたまらんと涙を拭いて笑う情夫、その演出、その笑い方・・・ただごとでない凄さだ。女の業を女以上に知り尽くしたチャップリンの洞察力に怖くなった。映像的にも鋭い感覚を見せてくれる。列車の通過を主人公の顔に映る光と影だけで表現するあたり、チャップリンは映像作家としても天才なのだと実感した。10点(2003-05-04 21:53:59)(良:1票)
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